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JP5899136B2 - 波長可変レーザアレイ素子およびその制御方法 - Google Patents

波長可変レーザアレイ素子およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ通信用光源および光計測用光源として用いられる波長可変半導体レーザに関し、特に光通信における光波長(周波数)多重システム用光源、および広帯域波長帯をカバーする光計測用光源の波長制御方法に関するものである。
光ファイバ通信における波長多重通信方式では、規格で定められた間隔で異なる複数の周波数(波長)のレーザ光を一つの光ファイバで伝送する。一つ一つの周波数をチャンネルと呼び、高速なチャンネル切り替えのために高速に発振周波数の切り替えが可能な波長可変レーザが求められている。
通信用のレーザでは、単一モードレーザと呼ばれる一つの波長で発振するレーザが用いられており、単一モードを得るためには、例えば導波路に周期的に凹凸を設けた回折格子が用いられている。回折格子が形成された半導体光導波路は、回折格子周期Λと光導波路の等価屈折率nより決まるブラッグ波長λで選択的に反射する分布反射器(DBR:Distributed Bragg Reflector)となる。λとΛ、nの関係式は、
λ=2nΛ (1)
となる。また、分布反射器に利得を持たせて作成したレーザのことを分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザと呼ぶ。
式(1)から、分布反射器の等価屈折率nを変化させることで、ブラッグ波長を変化させることができることがわかる。すなわち選択的に反射する波長を変化させることができ、分布反射器を用いた共振器を構成すれば、等価屈折率の変化により発振波長を変化させることのできる波長可変レーザを構成することが可能となる。回折格子を利用した波長可変レーザとしては、均一な回折格子のDBRを用いたDBRレーザや、SG(Sampled Grating)−DBRレーザ、SSG(Super Structure Grating)−DBRレーザなどが知られている。
また、連続的に波長を変化させることのできる分布活性(TDA−)DFBレーザがある。図1に分布活性DFBレーザの基本構造の断面を示す。活性導波路1と非活性導波路(波長制御層)2が交互に周期的に縦続接続された構造となっている。活性導波路層への電流注入により発光するとともに利得が生じるが、それぞれの導波路には回折格子が形成されており、回折格子周期に応じた波長のみ選択的に反射されレーザ発振が起こる。一方、非活性導波路層への電流注入によりキャリア密度に応じてプラズマ効果により屈折率が変化するため、非活性導波路の回折格子の光学的な周期は変化する。非活性導波路層の等価屈折率が変化し、1周期の長さに対する波長制御領域の長さの割合分だけ共振縦モード波長が短波長側にシフトする。活性領域長をL、波長制御領域長をLとすれば、繰り返し構造の1周期の長さはL+Lとなり、共振縦モード波長の変化の割合は、
Δλ/λ=(L/(L+L))・(Δn/n) (2)
となる。
一方、複数の反射ピークの各波長も、電流注入による等価屈折率の変化の結果、短波長側にシフトする。反射ピーク波長は繰り返し構造1周期内の平均等価屈折率変化に比例するので、反射ピーク波長の変化の割合Δλ/λ は、
Δλ/λ=(L/(L+L))・(Δn/n) (3)
となる。式(2),式(3)より、反射ピーク波長と共振縦モード波長とは同じ量だけシフトする。したがって、このレーザでは、最初に発振したモードを保ったまま連続的に波長が変化する。
その他、光導波路をリング状にしたリング共振器などの場合でも、リングの物理的長さと等価屈折率との積である光学長により共振波長が決まるため、等価屈折率の変化により共振波長を変化させることができることが知られている。
半導体の等価屈折率を動的に変化させる方法は、温度を変化させる方法、電流注入により変化させる方法、などがある。温度による屈折率変化は比較的遅く、安定するまでに数秒かかる。一方で、電流注入による屈折率の変化はプラズマ効果などに起因し、数ナノ秒で屈折率変化が生じることが知られている。
しかしながら、一般的に半導体中では電流が流れることにより抵抗成分のために発熱する。チャンネル切り替え時には波長制御電流量が変化することで発熱量が変わるため、半導体レーザチップの温度が変化する。しかしながら、電流注入による屈折率変化が生じると同時に、温度変化によりゆっくりと屈折率変化が生じるため、チャンネル切り替え直後に設定周波数と比べて数GHzから数十GHz程度のズレが生じ、ゆっくりと設定周波数に近づいていくというドリフト現象が現れる。このドリフト現象は熱的要因で生じ、数ミリ秒以上の時間がかかるため、電流注入によるプラズマ効果の高速性を十分に発揮するためには、熱ドリフト現象を抑制することが必要となる。
波長可変レーザの熱による波長ドリフトを抑制するために、特許文献1、2、3では、波長可変レーザの波長制御領域に隣接して熱補償用の電極を用意し、制御層の電流が変化するタイミングに合わせ、熱補償用の電極に流す電流も変化させることで熱補償を行っている。
また、特許文献3では、6個の波長可変レーザを20μm間隔で並列に配置し、結合器(カプラ)と半導体光増幅器(SOA)を集積した素子において、常に投入電力の総和が一定となるように、発光しているLD以外のLDの制御領域にも電流を流し、チップ全体の熱量が一定となるように制御する方法が示されている。
特許第3168855号公報 特許第3257185号公報 特開2008−218947号公報
電流制御型の波長可変レーザにおいて、熱ドリフトを抑制するために、レーザに平行に熱補償用の電極を設ける必要があった。また、複数の波長可変レーザを並列に並べた波長可変レーザアレイの場合、発振させている波長可変レーザ以外の波長可変レーザの制御層に電流を流し熱補償することが可能であるが、レーザの間隔を20μm程度に近接させる必要がある。
各種DBRレーザや、分布活性DFBレーザなどの場合、利得を生じさせる活性導波路層への電流と、波長を制御するための非活性導波路層への電流が必要なため、電極の引き出し、引き回しスペースが必要となる。特に分布活性DFBレーザにおいては、交互に活性導波路と非活性導波路が並び、かつ、活性導波路同士、非活性導波路同士はそれぞれ電極が接続されているため、電極は共振器方向に対して左右に引き出す必要があり、電極を片側に寄せることが非常に困難である。したがって、熱補償を効果的に行うためにレーザアレイのレーザ間隔を狭くするためには、電極を細く、かつ、近接させる必要がある。
しかしながら、電極を細くしすぎると抵抗が上がる問題や、近接させることにより隣接電極間での相互作用が生じるため、高速な波長切替を行う際の高周波成分を含む急峻な電流変化に影響が生じる問題などがある。
本発明の目的は、波長可変レーザアレイの隣接する波長可変レーザの電極を多層化した場合であっても、互いの電極の影響が低減する、または互いの電極の影響を適切に制御することができる波長可変レーザアレイ素子およびその制御方法を実現することである。
上記目的を達成するために、本発明における請求項1記載の発明は、電流注入量の制御により波長を制御する制御領域と利得を得るための活性領域とを有し、制御領域および活性領域のそれぞれが互いに独立した電極により制御される構造を備えている電流制御型の波長可変レーザが複数並列に配置された波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、それぞれの波長可変レーザの制御領域の制御電極は、活性領域の活性領域電極との間に絶縁膜を挟み異なる層に配置され、制御電極と活性領域電極とは、光導波路と非平行な方向で互いに逆方向へ引き出され、隣り合う波長可変レーザの間で御電極と活性領域電とが多層構造を有し、駆動中の第1の波長可変レーザの第1の御電極と多層構造を成す隣接し、駆動していない第2の波長可変レーザの第2の活性領域電極の電位が固定されており、第1の波長可変レーザの波長切り替え時に、第1の波長可変レーザの第1の制御電極への投入電力と第2の波長可変レーザの第2の制御電極への投入電力との和が、波長切り替え前と波長切り替え後とで一定となるように、第1および第2の制御電極に制御された電流を流すことを特徴とする
また、本発明における請求項記載の発明は、請求項1に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、第2の波長可変レーザの第2の活性領域電極の電位が0Vであることを特徴とする。
また、本発明における請求項記載の発明は、請求項1または2に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、第3の波長可変レーザの第3の制御電極と多層構造を成す活性領域電極を有する隣接する波長可変レーザが無い場合には、前記第3の制御電極との間に絶縁膜を挟みグランド電極を設けたことを特徴とする。
また、本発明における請求項記載の発明は、請求項1、2または3に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、それぞれの波長可変レーザの間隔が20μm以下であることを特徴とする。
また、本発明における請求項記載の発明は、電流注入量の制御により波長を制御する制御領域と利得を得るための活性領域とを有し、制御領域および活性領域のそれぞれが互いに独立した電極により制御される構造を備えている電流制御型の波長可変レーザを複数並列に配置した波長可変レーザアレイ素子であって、それぞれの波長可変レーザの制御電極は、活性領域の活性領域電極との間に絶縁膜を挟み異なる層に配置され、制御電極と活性領域電極とは、光導波路と非平行な方向で互いに逆方向へ引き出され、隣り合う波長可変レーザの間で制御電極と活性領域電極とが多層構造を有し、駆動中の第1の波長可変レーザの第1の御電極と多層構造を成す隣接し、駆動していない第2の波長可変レーザの第2の活性領域電極の電位が固定されており、第1の波長可変レーザの波長切り替え時に、第1の波長可変レーザの第1の制御電極への投入電力と第2の波長可変レーザの第2の制御電極への投入電力との和が、波長切り替え前と波長切り替え後とで一定となるように、第1および第2の制御電極に制御された電流を流すことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、波長可変レーザアレイの隣接する波長可変レーザの間隔が狭くなった場合であっても、抵抗増大や電極間の相互影響を抑制することが可能となり、高速かつ精密な波長制御が可能となる。更に、抵抗増大を防ぐために電極を多層化した場合であっても、互いの電極の影響が低減する、または互いの電極の影響を適切に制御することができる構造および制御方法を実現することが可能となる。
従来の分布活性DFBレーザの基本構造の断面模式図である。 従来の分布活性DFBレーザアレイ構造の上面模式図である。 図2の分布活性DFBレーザアレイを構成する波長可変レーザの構造模式図であり、図3(a)は分布活性DFBレーザを上面から見た図、図3(b)は、図3(a)におけるx−x’断面である。 図2の分布活性DFBレーザアレイの電極の構造模式図である。 図2の分布活性DFBレーザアレイのa−a’部の断面構造模式図である。 本発明にかかる第一の実施形態における波長可変レーザアレイの電極の構造模式図である。 図6の波長可変レーザアレイの共振器方向に垂直なb−b’部の断面構造模式図である。 本発明にかかる第二の実施形態における波長可変レーザアレイの電極の断面構造模式図である。 本発明にかかる第二の実施形態における電極構造模式図である。
[第一の実施形態]
図2は、従来構造の分布活性DFBレーザアレイの上面模式図である。分布活性DFBレーザLD1〜LD6が間隔LLD=60μmで6つ並列に配置され、光導波路3、多モード干渉(MMI:Multi−Mode Interferometer)結合器(カプラ)4により合波され半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)5で増幅される光集積素子(波長可変レーザアレイ)となっている。ここで、まず構成を示すために電極は記載していない。
図3は図2の分布活性DFBレーザアレイで用いられている分布活性DFBレーザの模式図である。図3(a)は分布活性DFBレーザを上面から見た図であり、図3(b)は、図3(a)におけるx−x’断面である。図1に示した分布活性DFBレーザの基本構造を第一のレーザ部6と第二のレーザ部7で活性導波路層と非活性導波路層の繰り返し周期を変えて、直列に接続した構造となっている。
図4は、図2の分布活性DFBレーザアレイの電極の模式図である。各LDの活性領域電極と制御電極とを共振器軸方向に対して直交する方向に引き出した後、レーザ出射側に伸ばし、その後、チップ側面に向かって幅広く伸ばし、ワイヤ接続するパッド部を形成している。
図5は、図2および図4に表示した分布活性DFBレーザアレイ部のa−a’部の断面図である。LLD=60μmであるため、各LD間には配線のための十分なスペースがあり、図3(a)で示すように上下に電極を引き出す構造としても隣り合うLDの電極が重なることは無い。図4でレーザ部から右側に引き伸ばしている電極の幅は10μmとしている。
図6、および図7は、本発明の第一の実施形態を説明する図であり、図6は波長可変レーザアレイの電極の構造模式図であり、図7は図6の波長可変レーザアレイの共振器方向に垂直なb−b’部の断面の模式図である。 本実施形態では熱補償効果を高めるためにレーザ間隔をLLD=20μmとした。電極の幅を従来構造と変えない場合には、図面上で各LDの左側に引き出した活性領域電極と左隣りのLDから右側に引き出した制御電極とが重なる。しかしながら、電極の幅を細くすることは、抵抗の増大を招く。特に活性領域電流は100mA程度以上の電流を流すため、ある程度の幅を維持して抵抗を下げる必要がある。そこで、本発明では、電極の幅を維持したまま絶縁膜を挟み多層構造としている。
各LDとも図面上で活性領域電極をLDから上側に引き出し、制御電極をLDより下側に引き出している。更に、隣り合うLDの電極が重なるため、絶縁膜を挟み、制御層電極を上層、活性領域電極を下層として多層化している。例えば、図6の場合は、図7の断面図に示すようにLD1の制御電極とLD2の活性領域電極が重なるため、LD1の制御電極を上層、LD2の活性領域電極を下層としており、その他のLDも同様に多層化している。
従来構造の説明で用いた図のうち、LDアレイを構成するLDの断面を示した図3については、本実施形態でも同じであるため、本実施形態のレーザの説明は図3を用いて行う。
図3の半導体レーザにおいて、n型InPクラッド10上に、第一のレーザ部においては長さLa1のGaInAsP活性導波路層8と、長さLt1の活性導波路層とは組成の異なるGaInAsP非活性導波路層(波長制御層)9が交互に周期的に接続されている。第二のレーザ部においては、それぞれの長さがLa2およびLt2となっている。それらの層の上と、p型InP上部クラッド層12の間には周期的な凹凸を形成して導波路の等価屈折率を周期変調させた回折格子11が形成されている。第一と第二のレーザ部の回折格子はλ/4位相がシフトしている。InP上部クラッド12の上には、オーミックコンタクトのために高ドープのp型InGaAsコンタクト層13を設けた上に電極14を形成している。基板下部には共通の電極15を形成しているが、上部は、活性導波路層の領域と非活性導波路層の領域とでコンタクト層および電極を分離し、さらに、活性導波路層の電極同士、非活性導波路層の電極同士は素子上で短絡されている。
活性導波路層にバンドギャップ波長1.55μmのGaInAsPを用いた場合、非活性導波路はそれより短波のバンドギャップ波長、たとえば、1.4μmのバンドギャップ波長のGaInAsPを用いることにより、レーザ発振の利得に寄与しないために、キャリア密度が一定にならない。これにより、電流注入により大きく屈折率を変化させることができる。
活性導波路層および非活性導波路層はバルク材料でなくともよく、たとえば、量子井戸構造、もしくは、量子井戸をバリア層を挟んで重ねた多層量子井戸構造や、さらに低次元の量子井戸構造を備えたものであっても良い。また、活性層への光閉じ込めやキャリア閉じ込めを高めるなどのために、活性層とクラッド層の間に中間の屈折率を持つ層を導入する分離閉じ込めへテロ構造などを導入しても良い。
本素子に用いる半導体は、InPとGaInAsPの組み合わせに限定することなく、GaAs、GaInNAs、AlGaInAsなど、その他の半導体を用いても良いし、活性導波路層と非活性導波路層のバンドギャップ波長の組み合わせも上記に限定するものではない。
第一のレーザ部と第二のレーザ部では、活性導波路層と非活性導波路層の繰り返し周期は、それぞれL=50μm、L=70μmと異なるが、活性導波路層と非活性導波路層の割合(La1/Lt1、および、La2/Lt2)は同じである。本実施形態では、この割合を1/2とした。第一のレーザ部と第二のレーザ部の間において、回折格子の位相をλ/4波長変化させている。これにより、第一のレーザ部での反射波と第二のレーザ部での反射波の位相を発振条件を満たすように整合させている。
活性導波路層、および波長制御用非活性導波路層の上部に設けられる電極は互いに分離されており、図3(a)に示すように、活性導波路層上の電極16どうし、および波長制御導波路層上の電極17どうしは素子上で短絡されており、櫛型の電極形状になっている。このように素子上で各々の領域の電極どうしを短絡しておくことにより、金属製のボンディング・ワイヤをどこか一か所ずつ接着させるだけで、各領域に電流を注入することができる。
上記半導体レーザの作製方法を簡単に説明する。最初に有機金属気相エピタキシャル成長法と、これによる選択成長法を用いて、n型InP上に活性導波路層(活性層)と非活性導波路層(制御層)とを作製する。その後、塗布したレジストに、電子ビーム露光法を用いて回折格子のパターンを転写し、転写パターンをマスクとしてエッチングを行い、回折格子を形成する。p型InP上部クラッド層およびp型InGaAsコンタクト層を成長した後、横モードを制御するために、幅1.2μmのストライプ状に導波路を加工し、その両側にFeをドーピングしたInP(半絶縁体)電流ブロック層を成長する。そして、各電極を形成した後、活性層駆動電極と波長制御電極とを電気的に分離するために、それらの電極間のp型InGaAsコンタクト層を除去する。
半導体の成長法としては、有機金属気相エピタキシャル成長法に限らず、分子線エピタキシャル成長法やその他の手段を用いてもよい。回折格子の形成方法も電子線露光法に限らず、二束干渉露光法やそのほかの手段を用いてもよい。
電流ブロック層は、FeをドーピングしたInP層に限定することなく、Ruなどのその他のドーパントをドーピングして高抵抗化したInP層を用いても良い。また、p型n型の半導体の多層構造としてもよい。
また、導波路構造は、本実施形態では埋め込み構造を採用しているが、一般的なリッジ構造やハイメサ構造などでも本発明の原理を用いることができる。
第一のレーザ部6および第二のレーザ部7の活性導波路層8と非活性導波路層9の繰り返しの数は図面上は簡略化のために数を少なく表示しているが、実際の実施形態ではそれぞれ6としている。第一のレーザ部と第二のレーザ部では同じ結合係数の回折格子を用いているので、活性導波路層と非活性導波路層の繰り返し周期の長い第二のレーザ部の方が結合係数と長さの積が大きくなるため反射率は高くなる。したがって、繰り返し数を同数とした場合、自然に出力は非対称となり、反射率の低い第一のレーザ部からの出力が反射率の高い第二のレーザ部からの出力に比べて大きくとれるため、第一のレーザ部側から出力を効率よく取り出すことができる。なお、活性導波路層と非活性導波路層の繰り返しの数は6に限らず、また繰り返し数が第一のレーザ部と第二のレーザ部で同じである必要もないため、必要な反射率に応じて繰り返し周期や繰り返し数を設計すればよい。
ここで、チャネル(波長)切替時の熱補償動作について説明する。同一LD内でのチャンネル切替の場合は、活性層電流はほぼ一定に保ち、制御電流のみで発振波長が変化する。例えば、LD1内でIa=75mA、It=1.56mAのチャンネル1からIa=75mA、It=52.3mAのチャンネル2に切り替えることを考える。この場合、チャンネル1とチャンネル2では、全電流量では約50mA程度の差がある。二つのチャンネル間で総発熱量が一定となれば波長の温度ドリフトは生じず、純粋にキャリアのプラズマ効果などで決まる数nsでの誤差のない波長切替が可能となる。そこで、チャンネル1とチャンネル2では使用しないLD2の制御領域に電流を流す。より厳密には、電圧などを測定し、投入電力が一定となるように制御する必要があるが、単純には、LD2の制御電流を熱補償電流としてチャンネル1動作時には52.3mA、チャンネル2動作時には1.56mAと、LD1の制御電流とは逆に流すことにより、全電流量を一定とし、発熱量をおよそ一定とすることができる。これにより、チップ温度変化を抑制し、温度変化による屈折率変化を抑制することが可能となる。異なるLD間でのチャネル切替の場合であっても、切替の前後で総発熱量が同じになるようにするという熱補償の考え方は同じである。
本発明では、上述した熱補償動作に加えて、多層化された配線間の影響を抑制するために、更に動作中のLD以外のLDの活性領域電極の電圧を0Vに固定するようにした。多層電極の場合、上層と下層の電極でそれぞれの電極の電界により相互に影響を受ける。すなわち、同じ制御電流の変化を与える場合であっても、下層の電極の電位が異なると入力する電流波形が異なることになる。これを避けるために、例えばLD1の制御電流を変化させてチャネルを切り替える場合、LD1の制御電極が多層化されているLD2の活性領域電極を0Vに固定する。これにより、切替以前の状態にかかわらず、切り替え時の入力電流波形が安定する。
本発明の重要な点は、信号入力する電極と多層化した電極の電圧を固定することにある。常に安定した状態であれば良いため、必ずしも固定する電圧が0Vで無くとも良い。また、本実施形態では、上層に制御電極、下層に隣接レーザの活性領域電極としているが、上下が逆になっていてもよい。原理的には、隣接LDの活性領域電極と制御電極の引き出し方向を逆にして制御電極同士を重ねた場合であっても、信号を入力する電極以外の電極の電圧を固定すれば良いが、隣接LDの制御電極は熱補償動作を行う際に使用する可能性があるため、多層配線は制御電極と活性領域電極の組み合わせにしておいた方が良い。本実施形態の半導体レーザアレイの場合、通常、発光させるLDは1つのみであり、同時に複数の活性領域に電流を流すことはない。従って、動作させているLDの隣接LDの活性層は0Vとすることに問題は無い。
本実施形態では、図2のように複数の波長可変レーザと結合器、SOAによる構成を説明したが、本発明を実現するためにはレーザが少なくとも2個以上並列に配置されていれば良い。すなわち、結合器もMMI結合器でなくともよく、ファネル型など他の結合器でも良い。また、結合器やSOAを集積せずに、半導体レーザアレイからの光をレンズで結合したり、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いて光路を変更したりする場合でも、半導体レーザアレイに本発明を適用可能である。
波長可変レーザアレイを構成する波長可変レーザは、各LDの表面が少なくとも2つ以上の電極を有する電流注入型の波長可変レーザであれば、本発明を適用できる。例えば分布反射型(DBR)レーザなどでも良い。
本実施形態では多層配線された電極同士が上下でほぼ平行に配線されているが、配線が直交する場合であっても、信号入力する配線以外の配線を0Vとすることで本発明の効果を得ることができる。
[第二の実施形態]
上記だけでも入力電流波形の安定化には効果的であるが、更に発展させた構造として、次のようなことも可能である。
波長切替動作はステップ的に電流を切り替えるため、電流変化時には高周波成分を含む。また、ステップ的な波長切替のみではなく、例えばSin波により周波数変調するような場合や、のこぎり波のように繰り返し周波数を掃引するような場合もある。このような場合、駆動回路から波長可変レーザに対して高周波信号成分を減衰無く伝える必要がある。図8は本発明の波長可変レーザアレイの電極周辺部のみ抜き出した断面図であるが、例えば、図8で、制御電極18と活性領域電極19の間の絶縁膜20の材料とその厚さh、制御電極の幅wなどを適切に設計してやることで、高周波線路としてもみなすことができるようになる。そのため、本実施形態では、制御電極の幅Wを5μm、絶縁膜は比誘電率2.7のベンゾシクロブテン(BCB)を用い厚さhを2μmとした。活性領域電極を0Vとしてグランドとしてみなすと、マイクロストリップ線路と同じ構成となり、線路の特性インピーダンスはおよそ50Ω弱となり、50Ω系の線路とすることも可能であり、高周波の入力が効率よく行えることとなる。特性インピーダンスは波長可変レーザの駆動回路の特性インピーダンスに一致させればよい。
マイクロストリップ線路を構成する場合、信号線に比べてグランドが十分広い方が好ましく、設計とよく合う実験結果が得られることが知られており、グランド幅が信号線のおよそ2倍程度以上の幅が必要である。従って、本実施形態では、レーザ間隔の範囲内でなるべく広くグランドを取ることとし、活性領域の電極の幅を制御電極の幅の三倍の15μmとした。また、多層配線部分以外の影響も極力減らす必要がある。ワイヤボンディングする電極パッド部は寄生容量となるため、本実施形態では図9のように各配線のパッド部は小さくし、およそ50μm角程度とした。また、6レーザの集積素子であるからLD6の制御電極21に対しては多層化される隣接するレーザの活性領域電極が無い。従って、従来構造にはない追加のグランド電極22を設け、LD6制御電極の下層に配置した。
上下の電極を分ける絶縁膜は、BCBに限らず、ポリイミドなどの有機材料やSiO、SiNなどの他の絶縁膜を用いても良い。
1 活性導波路層
2 非活性導波路層
3 光導波路
4 多モード干渉(MMI)結合器(カプラ)
5 半導体光増幅器(SOA)
6 第一のレーザ部
7 第二のレーザ部
8 GaInAsP活性導波路層
9 GaInAsP非活性導波路層(波長制御層)
10 n型InPクラッド
11 回折格子
12 p型InP上部クラッド層
13 p型InGaAsコンタクト層
14 活性層電極
15 電極
16 活性領域電極
17 制御領域電極
18 制御電極
19 活性領域電極
20 絶縁膜
21 制御電極
22 グランド電極

Claims (5)

  1. 電流注入量の制御により波長を制御する制御領域と利得を得るための活性領域とを有し、前記制御領域および前記活性領域のそれぞれが互いに独立した電極により制御される構造を備えている電流制御型の波長可変レーザが複数並列に配置された波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって
    それぞれの前記波長可変レーザの前記制御領域の制御電極は、前記活性領域の活性領域電極との間に絶縁膜を挟み異なる層に配置され、前記制御電極と前記活性領域電極とは、光導波路と非平行な方向で互いに逆方向へ引き出され、隣り合う前記波長可変レーザの間で前記制御電極と前記活性領域電とが多層構造を有し
    駆動中の第1の波長可変レーザの第1の御電極と多層構造を成す隣接し、駆動していない第2の波長可変レーザの第2の活性領域電極の電位が固定されており、
    第1の波長可変レーザの波長切り替え時に、前記第1の波長可変レーザの前記第1の制御電極への投入電力と前記第2の波長可変レーザの第2の制御電極への投入電力との和が、波長切り替え前と波長切り替え後とで一定となるように、前記第1および第2の制御電極に制御された電流を流すことを特徴とする波長可変レーザアレイ素子の制御方法。
  2. 請求項1に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、
    第2の波長可変レーザの前記第2の活性領域電極の電位が0Vであることを特徴とする波長可変レーザアレイ素子の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、
    第3の波長可変レーザの第3の制御電極と多層構造を成す活性領域電極を有する隣接する波長可変レーザが無い場合には、前記第3の制御電極との間に絶縁膜を挟みグランド電極を設けたことを特徴とする波長可変レーザアレイ素子の制御方法。
  4. 請求項1、2または3に記載の波長可変レーザアレイ素子の制御方法であって、
    それぞれの前記波長可変レーザの間隔が20μm以下であることを特徴とする波長可変レーザアレイ素子の制御方法。
  5. 電流注入量の制御により波長を制御する制御領域と利得を得るための活性領域とを有し、前記制御領域および前記活性領域のそれぞれが互いに独立した電極により制御される構造を備えている電流制御型の波長可変レーザを複数並列に配置した波長可変レーザアレイ素子であって、
    それぞれの前記波長可変レーザの前記制御領域の制御電極は、前記活性領域の活性領域電極との間に絶縁膜を挟み異なる層に配置され、前記制御電極と前記活性領域電極とは、光導波路と非平行な方向で互いに逆方向へ引き出され、隣り合う前記波長可変レーザの間で前記制御電極と前記活性領域電極とが多層構造を有し
    駆動中の第1の波長可変レーザの第1の御電極と多層構造を成す隣接し、駆動していない第2の波長可変レーザの第2の活性領域電極の電位が固定されており、
    第1の波長可変レーザの波長切り替え時に、前記第1の波長可変レーザの前記第1の制御電極への投入電力と前記第2の波長可変レーザの第2の制御電極への投入電力との和が、波長切り替え前と波長切り替え後とで一定となるように、前記第1および第2の制御電極に制御された電流を流すことを特徴とする波長可変レーザアレイ素子。
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