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JP5892127B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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JP5892127B2
JP5892127B2 JP2013177330A JP2013177330A JP5892127B2 JP 5892127 B2 JP5892127 B2 JP 5892127B2 JP 2013177330 A JP2013177330 A JP 2013177330A JP 2013177330 A JP2013177330 A JP 2013177330A JP 5892127 B2 JP5892127 B2 JP 5892127B2
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Description

本発明は、空調装置から送られてきて室内に吹き出す空調用空気の向きをフィンにより変更する空調用レジスタに関する。
車両のインストルメントパネルには、空調装置から送られてきて車室内に吹き出す空調用空気の向きを変更等するための空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタの一形態として、インストルメントパネル内に配置される他の機器の設置スペースを確保するために、縦方向と横方向とで寸法が大きく異なるタイプ、例えば、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも大きな薄型の空調用レジスタが従来から種々考えられている。
この空調用レジスタでは、それぞれ略車幅方向に延びる複数のフィンが、互いに略上下方向に略平行に並べられた状態で、高さの低い四角筒状をなすケース内の通風路に配置されている。複数のフィンは、一対の補助フィンと、両補助フィン間に配置されたメインフィンとを備えている。両補助フィン及びメインフィンは、それらの車幅方向についての両端面から突出するフィン軸により、ケースの左右の壁部に対し、それぞれ略上下方向へ傾動可能に支持されている。
ここで、上記空調用レジスタでは、吹出口から吹き出される空気の指向性を向上させるために、メインフィンの傾動に連動して、両補助フィンをメインフィンに略平行となるように傾動させることが望ましい。また、上記空調用レジスタでは、メインフィンと補助フィンとの間に空気の流路を確保するために、各補助フィンが上下の壁部に接近した箇所で傾動されることが望ましい。
そこで、メインフィンの傾動に応じ、各補助フィンを、その上流端及び下流端の少なくとも一方を上下の壁部に接近させた状態で、メインフィンに対し略平行となるように傾動させる空調用レジスタが提案されている。この空調用レジスタでは、メインフィンが上下の壁部に対し略平行にされたときには、各補助フィンが、その上流端及び下流端を上下の壁部に接近させた状態で同壁部に対し略平行にされる。
また、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた場合には、上側の補助フィンが下流端を上側の壁部に接近させた状態で下方へ傾動される。下側のフィンが上流端を下側の壁部に接近させた状態で上方へ傾動される。
上記とは逆に、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた場合には、上側の補助フィンが上流端を上側の壁部に接近させた状態で下方へ傾動される。下側のフィンが下流端を下側の壁部に接近させた状態で上方へ傾動される。
メインフィン及び両補助フィンを上記のように作動させるための機構としては、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。
図30(a)〜(c)に示すように、特許文献1では、メインフィン101の端面から、フィン軸102及び伝達軸103がそれぞれ突出している。ケース104の左右の壁部105には、軸受部107が貫通されるとともに、軸受部107を中心とする円弧状の長孔108が貫通されている。そして、フィン軸102が軸受部107に回動可能に支持され、伝達軸103が長孔108に変位可能に挿通されている。
補助フィン111の端部にはアーム112が形成されている。アーム112からはフィン軸113が突出している。補助フィン111の端面からは、一対の伝達軸114が突出している。ケース104の左右の壁部105において、長孔108の上方には、1つの軸受部115と、一対のカム孔116とが貫通されている。なお、図示しないが、左右の壁部105において長孔108の下方にも、上記と同様、1つの軸受部及び一対のカム孔が貫通されている。そして、各補助フィン111のフィン軸113が軸受部115に変位可能及び回動可能に挿通され、各伝達軸114が各カム孔116に変位可能に挿通されている。
さらに、左右の壁部105の外側には板状のカム部材117が昇降可能に配置されている。カム部材117には、長孔118及びカム孔119が貫通されている。そして、伝達軸103が長孔118に変位可能に挿通され、フィン軸113がカム孔119に変位可能に挿通されている。
このように構成された特許文献1に記載の機構によれば、フィン軸102を支点としてメインフィン101が上下方向へ傾動されると、伝達軸103がフィン軸102の周りを旋回する。旋回する伝達軸103の動きが長孔118の壁面を通じてカム部材117に伝わり、同カム部材117が昇降させられる。この昇降に応じ、軸受部115及びカム孔119の交差する箇所が変化し、同箇所に位置するフィン軸113の位置が変化する。これに伴い、各伝達軸114が各カム孔116内を移動する。その結果、メインフィン101の傾動に応じ、各補助フィン111が、その上流端及び下流端の少なくとも一方をケース104の上下の壁部106に接近させた状態で、メインフィン101に対し略平行となるように傾動させられる。吹出口から吹き出される空気の指向性が向上するとともに、メインフィン101と補助フィン111との間に空調用空気の流路が確保される。
欧州特許出願公開第2602137号明細書
ところが、上述した特許文献1に記載された空調用レジスタでは、補助フィン111を傾動させるためにカム部材117が昇降された際に、そのカム部材117が上側の壁部106から上方へはみ出したり、下側の壁部106から下方へはみ出したりし、ケース104の周辺の部品と干渉するおそれがある。また、左右の各壁部105に、多数の孔部(長孔108,軸受部115、一対のカム孔116)が貫通されているため、ケース104の内側から左右の壁部105を見た場合に多くの孔部が見えてしまい、見栄えがよくないという問題もある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、カム部材がケースの周辺の部品と干渉するのを抑制するとともにケースの壁部の見栄えの向上を図ることのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、第1方向に相対向する一対の第1壁部と、前記第1方向に略直交する第2方向に相対向する一対の第2壁部とにより、前記第2方向よりも前記第1方向に長い筒状に形成されたケースと、前記ケース内の前記第2壁部に接近した箇所で前記第1方向に延び、フィン軸を支点として前記第2方向へ傾動する一対の補助フィンと、前記両補助フィン間で前記第1方向に延び、フィン軸により前記第1壁部に対し、前記第2方向へ傾動可能に支持されたメインフィンと、前記メインフィンの傾動に応じ、前記各補助フィンを、その上流端及び下流端の少なくとも一方を前記第2壁部に接近させた状態で傾動させる連動機構とを備え、前記連動機構は、少なくとも一部が前記第1壁部の前記第2壁部に接近した箇所に形成され、前記各補助フィンの前記フィン軸が、前記第2壁部に対し接近及び離間する方向へ移動可能に挿通される一対の軸受部と、前記第1壁部の外側に配置され、かつ前記軸受部に挿通された前記フィン軸に対し一対ずつ連結された伝達軸と、前記第1壁部の外側に回動可能に配置されるとともに、溝部又は長孔からなり、かつ前記各伝達軸が係合される被係合部を有するカム部材と、前記メインフィンの傾動を前記カム部材に伝達して同カム部材を回動させる伝達部とを備えている。
上記の構成によれば、メインフィンが傾動されると、その傾動が、伝達部によって、第1壁部の外側のカム部材に伝達され、同カム部材が回動する。これに伴い、カム部材に設けられ被係合部が、同カム部材の回動中心の周りを旋回する。この旋回に伴い、被係合部に挿通された補助フィン毎の伝達軸が同被係合部の内壁面によって押圧される。この押圧により、各補助フィンが、軸受部内で第2壁部に対し接近及び離間する方向へ移動するフィン軸を支点として傾動される。この傾動は、各補助フィンの上流端及び下流端の少なくとも一方が第2壁部に接近させられた状態で行なわれる。そして、通風路を流れる空調用空気は、メインフィン及び補助フィンに沿って流れた後、ケースから吹き出す。
ここで、カム部材はメインフィンの傾動に応じて回動することで、補助フィン毎の伝達軸の位置を変えて、フィン軸を支点として補助フィンを傾動させる。そのため、昇降することで補助フィンを傾動させるタイプのカム部材とは異なり、回動するカム部材がケースから第2方向についての外方へはみ出し、ケースの周辺の部品と干渉することが起こりにくい。
また、補助フィン毎の一対の伝達軸は第1壁部の外側に配置され、第1壁部に挿通されない。これらの伝達軸を挿通させるための孔部が第1壁部に不要となる。その分、第1壁部に貫通される孔部の数が少なくなる。従って、ケースの内側から第1壁部を見た場合に、多くの貫通した孔部が見えない。
上記空調用レジスタにおいて、前記メインフィンの前記フィン軸は前記第1壁部を貫通しており、前記伝達部は、前記第1壁部の外側で前記フィン軸から同フィン軸に直交する方向へ延びるアームと、前記アームの前記フィン軸から偏倚した箇所に設けられた伝達軸と、前記カム部材に形成された溝部又は長孔からなり、前記伝達軸が係合される伝達被係合部とを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、メインフィンがフィン軸を支点として傾動されると、アームを介してフィン軸に連結された伝達軸がフィン軸の周りを旋回する。この伝達軸の動きが伝達被係合部を通じてカム部材に伝達され、同カム部材が回動中心を支点として回動する。
ここで、上記アーム及び伝達軸は第1壁部の外側に配置され、第1壁部に挿通されない。メインフィンは、フィン軸においてのみ第1壁部に挿通されている。そのため、第1壁部を貫通する孔部が少なくなり、ケースの内側から第1壁部を見た場合に、見える孔部の数がより一層少なくなる。
上記空調用レジスタにおいて、前記メインフィンの前記フィン軸は前記第1壁部を貫通しており、前記伝達部は、前記第1壁部の外側で前記フィン軸に一体回動可能に設けられた駆動ギヤと、前記駆動ギヤに噛み合わされた状態で前記カム部材に設けられた被動ギヤとを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、メインフィンがフィン軸を支点として傾動されると、駆動ギヤがフィン軸と一体となって回動する。この駆動ギヤの回動は、同駆動ギヤに噛み合わされた被動ギヤを介してカム部材に達され、同カム部材が回動中心を支点として回動する。
ここで、駆動ギヤは第1壁部の外側に配置され、第1壁部に挿通されない。メインフィンは、フィン軸においてのみ第1壁部に挿通されている。そのため、第1壁部を貫通する孔部が少なくなり、ケースの内側から第1壁部を見た場合に、見える孔部の数がより一層少なくなる。
上記空調用レジスタにおいて、前記各補助フィンの前記フィン軸は、同補助フィンの厚み方向についての中央部よりも最寄りの前記第2壁部側へ偏倚した箇所に設けられていることが好ましい。
フィン軸が上記の条件を満たす箇所に設けられることで、軸受部も最寄りの第2壁部側へ偏倚した箇所に設けられる。従って、ケースの内側から第1壁部を見た場合、軸受部のうち補助フィンの奥側に位置する部分が多くなる。これに伴い、軸受部のうち見えない部分が多くなり、第1壁部の見栄えがより一層向上する。
上記空調用レジスタにおいて、前記軸受部の一部は、前記第2壁部の前記第1壁部との境界部分に形成されていることが好ましい。
軸受部の一部が上記の条件を満たす箇所に設けられることで、軸受部は第2壁部側へ最も偏倚した箇所に位置することとなる。従って、ケースの内側から第1壁部を見た場合、軸受部のうち補助フィンの奥側に位置する部分が最も多くなる。これに伴い、軸受部のうち見えない部分が最も多くなり、第1壁部の見栄えが効果的に向上する。
上記空調用レジスタによれば、カム部材がケースの周辺の部品と干渉するのを抑制するとともにケースの壁部の見栄えの向上を図ることができる。
空調用レジスタの第1実施形態を示す図であり、メインフィンが略水平にされた空調用レジスタの斜視図。 図1の空調用レジスタの右側面図。 図1の空調用レジスタの左側面図。 図1の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 同じく図1の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 同じく図1の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 図1の空調用レジスタにおけるメインフィン及び両補助フィンを、一部を破断した状態で示すとともにカム部材を示す分解斜視図。 図1の空調用レジスタの正面図。 図8の9−9線断面図。 図2中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図8の11−11線断面図。 図8の12−12線断面図。 (a)は、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分右側面図、(b)は(a)中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図11に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 図12に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 (a)は、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分右側面図、(b)は(a)中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図11に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 図12に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 空調用レジスタの第2実施形態を示す図であり、メインフィンが略水平にされた空調用レジスタの斜視図。 図19の空調用レジスタの構成部品のうち、下流側リテーナ、メインフィン及び両補助フィンを、各々の一部を破断した状態で示すとともにカム部材を示す分解斜視図。 (a)は空調用レジスタの部分右側面図、(b)は(a)中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図11に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが略水平にされた空調用レジスタの部分側断面図。 図12に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが略水平にされた空調用レジスタの部分側断面図。 (a)は、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分右側面図、(b)は(a)中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図11に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 図12に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど高くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 (a)は、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分右側面図、(b)は(a)中のアーム及び伝達軸と、周辺部分との関係を示す部分右側面図。 図11に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 図12に対応する箇所での断面図であり、メインフィンが下流側ほど低くなるように傾斜させられた空調用レジスタの部分側断面図。 従来の空調用レジスタを示す図であり、(a)はメインフィン及び補助フィンの部分斜視図、(b)は(a)のメインフィン及び補助フィンがケースに支持された状態を示す部分斜視図、(c)は(b)のケースにカム部材が取付けられた状態を示す部分斜視図。
(第1実施形態)
以下、空調用レジスタの第1実施形態として、乗物としての車両に装備される空調用レジスタについて、図1〜図18を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その車幅方向についての中央部、側部等には空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタの主な機能は、一般的な非薄型の空調用レジスタと同様、空調装置から送られてきて車室内に吹き出す空調用空気の向きを調整すること、空調用空気の吹き出しを遮断すること等である。
図1及び図4〜図6に示すように、空調用レジスタは、ケース10、下流側フィン群、上流側フィン群、操作ノブ40、連動機構60、シャットダンパ75及びダンパ駆動機構80を備えている。次に、空調用レジスタを構成する各部の構成について説明する。
<ケース10>
ケース10は、空調装置の通風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものであり、上流側リテーナ11、下流側リテーナ12及びベゼル13を備えている。ケース10は、両端が開放され、かつ横方向の寸法が縦方向の寸法よりも大きな四角筒状をなしている。このケース10の内部空間は、空調用空気Aの流路(以下「通風路20」という)とされている。
ここで、通風路20での空調用空気Aの通風方向に直交する面上において、互いに略直交する2方向の一方を第1方向とし、他方を第2方向とする。第1実施形態では、車幅方向を第1方向とし、上下方向を第2方向としている。なお、本明細書では、「通風方向」は、下流側フィン群及び上流側フィン群によって向きを変えられる前に空調用空気Aが流れる方向をいうものとする。また、空調用レジスタの各部の位置関係を説明するに当たり、通風路20に近づく側を「内側」、「内方」等といい、通風路20から遠ざかる側を「外側」、「外方」等というものとする。
上流側リテーナ11は、ケース10の最上流側部分を構成する部材である。下流側リテーナ12は、上流側リテーナ11の下流側に配置されており、自身の上流側端部において上流側リテーナ11の下流側端部に連結されている。
ベゼル13は、空調用レジスタの意匠面を構成する部材であり、ケース10の最下流側に位置し、下流側リテーナ12に下流側から連結されている。ベゼル13の横長長方形状をなす開口は、通風路20の下流端を構成し、空調用空気Aの吹出口14となっている。ベゼル13の第1方向(車幅方向)についての一方(図1の左方)の側部には、縦長矩形状をなす孔からなる窓部13aが設けられている。
上記通風路20は、ケース10の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、互いに略平行な状態で第1方向に相対向する一対の第1壁部21と、互いに略平行な状態で第2方向(上下方向)に相対向する一対の第2壁部22とからなる。
図11及び図12に示すように、各第2壁部22の下流部の内側には、収納凹部24が通風路20に繋がった状態で形成されている。そのため、通風路20の下流部では、両収納凹部24の分、上下の間隔が広くなっている。
図1及び図2に示すように、両第1壁部21において、吹出口14からそれぞれ僅かに上流側へ離れた箇所には軸受部25が設けられている。ここでは、軸受部25は、下流側リテーナ12とベゼル13との連結部分であって、第2方向についての中央部に設けられている。なお、図2ではベゼル13の一部の図示が省略されている。この点は、図13(a)及び図16(a)についても同様である。
図5及び図11に示すように、各第1壁部21であって、下流側リテーナ12とベゼル13との連結部分の上部及び下部には、それぞれ軸受部26,27が設けられている。第1壁部21毎の上下両軸受部26,27は、通風方向については、上記収納凹部24に対応する箇所に位置している。第1壁部21毎の両軸受部26,27は、第2方向については、第2壁部22に接近した箇所に位置している。軸受部26は、後述する補助フィン33のフィン軸34よりも上下方向に細長い形状をなしており、その上端部は上側の第2壁部22から僅かに下方へ離れている。また、軸受部27は、後述する補助フィン35のフィン軸36よりも上下方向に細長い形状をなしており、その下端部は下側の第2壁部22から僅かに上方へ離れている。
図4及び図5に示すように、各第1壁部21からは、支軸28が第1方向についての外方へ突出している。各支軸28は、通風方向については、軸受部26,27よりも僅かに上流側となる箇所に位置し、第2方向については、上下の両第2壁部22間の中央部に位置している。左側の支軸28は、右側の支軸28よりも長く形成されている。
上下の各第2壁部22には、複数の軸受部29が設けられている。第2壁部22毎の複数の軸受部29は、上流側リテーナ11と下流側リテーナ12との連結部分に設けられている。また、複数の軸受部29は、第1方向については、互いに等間隔で離れた箇所に位置している。
各第1壁部21には、孔からなる軸受部30が設けられている。第1壁部21毎の軸受部30は、通風方向については、支軸28よりも上流側へ離れた箇所に位置し、第2方向については両第2壁部22間の中央部に位置している。
各第1壁部21において、メインフィン31を支持するための軸受部25の周辺部に貫通される孔部は、軸受部26,27のみである。
<下流側フィン群>
図5及び図7に示すように、下流側フィン群は、1つの下流側メインフィン(以下「メインフィン」という)31と、上下一対の下流側補助フィン(以下「補助フィン」という)33,35とからなる。これらのメインフィン31及び両補助フィン33,35は、それぞれ通風路20内で第1方向へ延びる横長の板状体によって構成されている。
メインフィン31の第1方向についての両方の端面からは、フィン軸32がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。各フィン軸32は、通風方向については、メインフィン31の下流端に位置している。メインフィン31の両フィン軸32は、軸受部25により両第1壁部21に対し、第2方向への傾動可能に支持されている。
上側の補助フィン33は、第2方向については、上側の第2壁部22の直下に位置している。補助フィン33の第1方向についての両方の端面からは、フィン軸34がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出しており、上側の軸受部26内に挿通されている。各フィン軸34は、通風方向については、補助フィン33の中央部に設けられている。各フィン軸34は、補助フィン33の厚み方向については、中央部よりも下側(メインフィン31側)へ偏倚した箇所に設けられている。上側の補助フィン33は軸受部26内において、上側の第2壁部22に接近及び離間する方向(上下方向)へ移動するフィン軸34を支点として第2方向へ傾動可能である。
下側の補助フィン35は、第2方向については、下側の第2壁部22の直上に位置している。補助フィン35の第1方向についての両方の端面からは、フィン軸36がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出しており、下側の軸受部27内に挿通されている。各フィン軸36は、通風方向については、補助フィン35の中央部に設けられている。各フィン軸36は、補助フィン35の厚み方向については、中央部よりも上側(メインフィン31側)へ偏倚した箇所に設けられている。下側の補助フィン35は、軸受部27内において、下側の第2壁部22に接近及び離間する方向(上下方向)へ移動するフィン軸36を支点として第2方向へ傾動可能である。
各補助フィン33,35の通風方向についての寸法(幅)は、メインフィン31の同方向の寸法(幅)よりも小さく設定されている。
なお、下流側フィン群を3枚のフィン(1枚のメインフィン31と2枚の補助フィン33,35)によって構成したのは、高さの低い通風路20において、隣り合うフィンの間隔をできるだけ大きくして空調用空気Aの流路を確保するためである。
<操作ノブ40>
図1及び図9に示すように、操作ノブ40は、吹出口14からの空調用空気Aの吹き出し方向を調整する際に乗員によって操作される部材であり、メインフィン31上に、第1方向へのスライド可能に外嵌されている。操作ノブ40は、メインフィン31と一緒に、フィン軸32を支点として第2方向へ傾動可能であり、また、メインフィン31上をスライドすることで、第1方向へ変位可能である。操作ノブ40の上流端には、上流側へ向けて延びる二股状のフォーク部41が設けられている。フォーク部41は、操作ノブ40の第1方向への動き(スライド)を上流側フィン50に伝達するためのものである。フォーク部41は、操作ノブ40の第2方向の傾動に拘わらず、第2壁部22に対し常に略平行となるように、操作ノブ40に傾動可能に支持されている。
<上流側フィン群>
図4及び図9に示すように、上流側フィン群は、通風路20内の下流側フィン群よりも上流側に配列された複数の上流側フィンからなる。各上流側フィンは、それぞれ通風路20内で第2方向へ延びる板状体によって構成されている。複数の上流側フィンは、第1方向には略等間隔で互いに略平行に離間した状態で配設されている。
ここで、複数の上流側フィンを区別するために、第1方向についての中央部に位置するものを「上流側フィン50」といい、それ以外のものを「上流側フィン51」というものとする。
各上流側フィン50,51の第2方向についての両方の端面からは、フィン軸52がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。各フィン軸52は、通風方向については、上流側フィン50,51の中央部に位置している。各上流側フィン50,51の両フィン軸52は、軸受部29により両第2壁部22に対し、第1方向への傾動可能に支持されている。
図4及び図11に示すように、上側の各フィン軸52の上端部は上側の第2壁部22から露出しており、その上端部からは、フィン軸32に直交する方向へ延びる長尺状のアーム53が形成されている。各アーム53の上流端からは、連結軸54が上方へ突出している。上流側フィン50,51毎の連結軸54は、ケース10の外部で第1方向に延びる長尺状の連結ロッド55によって連結されている。そして、これらの上流側フィン50,51、フィン軸52、アーム53、連結軸54、連結ロッド55等により、全ての上流側フィン51を上流側フィン50に同期した状態で傾動させる平行リンク機構が構成されている。
上流側フィン50の下流側部分には透孔部56が設けられている。上流側フィン50において、透孔部56よりも下流側部分は、第2方向に延びる伝達軸部57となっている。図9及び図11に示すように、伝達軸部57は、操作ノブ40のフォーク部41によって挟み込まれている。そして、操作ノブ40がメインフィン31に沿って第1方向へスライドさせられると、フォーク部41及び伝達軸部57を通じて上流側フィン50に同方向の力が加えられ、上流側フィン50が上下の両フィン軸52を支点として第1方向へ傾動させられる。
なお、透孔部56は、上流側フィン50の第1方向への傾動に伴うフォーク部41との干渉を回避するためのものである。この透孔部56は、上流側フィン51には設けられていない。
<連動機構60>
連動機構60は、メインフィン31の傾動に応じ、上下の各補助フィン33,35を次の3種類の形態で傾動させるための機構である。
(i)図10〜図12に示すように、メインフィン31が第2壁部22に対し略平行にされた場合には、各補助フィン33,35の上流端及び下流端を同第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン33,35を第2壁部22に対し略平行にさせる。
(ii)図13〜図15に示すように、メインフィン31が下流側ほど高くなるように傾斜させられた場合には、上側の補助フィン33の下流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン33を下方へ傾動させる。下側の補助フィン35の上流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン35を上方へ傾動させる。
(iii )図16及び図18に示すように、メインフィン31が下流側ほど低くなるように傾斜させられた場合には、上側の補助フィン33の上流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン33を下方へ傾動させる。下側の補助フィン35の下流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン35を上方へ傾動させる。
このように、連動機構60は、メインフィン31の傾動に応じ、両補助フィン33,35の上流端及び下流端の少なくとも一方を第2壁部22に接近させた状態で、同補助フィン33,35をメインフィン31に対し略平行となるように傾動させる。
図5に示すように、メインフィン31の各フィン軸32は、第1壁部21から、第1方向についての外方へ突出している。各フィン軸32の外端部には、そのフィン軸32に直交する方向、第1実施形態では、メインフィン31の下流端から上流端へ向かう方向へ延びる長尺状のアーム61が形成されている。各アーム61の上流端からは、伝達軸62が第1方向についての外方へ突出している。
図5、図10及び図11に示すように、上側の補助フィン33の各フィン軸34は、上側の軸受部26を通り、第1壁部21の外側へ突出している。各フィン軸34の外端部には、そのフィン軸34に直交する方向、第1実施形態では、補助フィン33の厚み方向のうち、上側の第2壁部22から遠ざかる側である略下側へ延びる長尺状のアーム63が形成されている。アーム63の長さ方向に互いに離間した2箇所からは、それぞれ伝達軸64が第1方向についての外方へ突出している。両伝達軸64の一方は、フィン軸34と同一軸線上に位置している。
下側の補助フィン35の各フィン軸36は、下側の軸受部27を通り、第1壁部21の外側へ突出している。各フィン軸36の外端部には、そのフィン軸36に直交する方向、第1実施形態では、補助フィン35の厚み方向のうち下側の第2壁部22から遠ざかる側である略上側へ延びる長尺状のアーム65が形成されている。アーム65の長さ方向に互いに離間した2箇所からは、それぞれ伝達軸66が第1方向についての外方へ突出している。両伝達軸66の一方は、フィン軸36と同一軸線上に位置している。
各第1壁部21の外側には、それぞれ板状をなすカム部材67が配置されている。各カム部材67は、支軸28により各第1壁部21に対し回動可能に支持されている。すなわち、各カム部材67の略中心部には、厚み方向に軸孔71が貫通されており、この軸孔71において各カム部材67が支軸28上に回動可能に嵌合されている。各カム部材67は、両第2壁部22によって挟まれた領域の側方で回動が行なわれる大きさを有している。各カム部材67において、支軸28の下流側には、伝達被係合部として、1つの長孔68が貫通した状態で形成されている。長孔68は、第2方向については、カム部材67の中央部に位置している。長孔68は、メインフィン31が第2壁部22に対し略平行となったときに、同第2壁部22に対し略平行となる。
各カム部材67において、支軸28及び長孔68よりも上側の領域には、被係合部としてそれぞれ屈曲した一対のカム孔69が貫通した状態で形成されている。同様に、各カム部材67において、支軸28及び長孔68よりも下側の領域には、被係合部として、それぞれ屈曲した一対のカム孔70が貫通した状態で形成されている。
そして、メインフィン31の伝達軸62が長孔68内に移動可能に係合されている。伝達軸62は、メインフィン31が第2壁部22に対し略平行となったときに、同じく第2壁部22に対し略平行となった長孔68の上流端に位置する。また、伝達軸62は、メインフィン31が第2壁部22に対し傾斜したときに、長孔68の下流端又はその近傍に位置する(図13(a)、図16(a)参照)。この長孔68と、上述したアーム61及び伝達軸62とは、メインフィン31の傾動をカム部材67に伝達して回動させる伝達部Bを構成している。
さらに、上側の補助フィン33の一方の伝達軸64が一方のカム孔69内に移動可能に係合されるとともに、他方の伝達軸64が他方のカム孔69内に移動可能に係合されている。また、下側の補助フィン35の一方の伝達軸66が一方のカム孔70内に移動可能に係合されるとともに、他方の伝達軸66が他方のカム孔70内に移動可能に係合されている。
伝達軸64,66のカム孔69,70に対する係合は、次の条件を満たすように行なわれている。
(a)図10及び図11に示すように、メインフィン31が上下の両第2壁部22に対し略平行になった状態では、各伝達軸64は、各カム孔69の中央部に位置し、各伝達軸66は、各カム孔70の中央部に位置する。両伝達軸64,66が上記の箇所に位置することで、各補助フィン33,35は第2壁部22に対し略平行となる。
(b)図13(a),(b)及び図14に示すように、メインフィン31が下流側ほど高くなるように傾斜した状態では、上側の各伝達軸64は各カム孔69の上流端に位置し、下側の各伝達軸66は各カム孔70の下流端にする。各伝達軸64,66が上記の箇所に位置することで、各補助フィン33,35は、下流側ほど高くなるように傾斜した状態、すなわちメインフィン31に対し略平行となる。
(c)図16(a),(b)及び図17に示すように、メインフィン31が下流側ほど低くなるように傾斜した状態では、上側の各伝達軸64は各カム孔69の下流端に位置し、下側の各伝達軸66は各カム孔70の上流端にする。各伝達軸64,66が上記の箇所に位置することで、各補助フィン33,35は、下流側ほど低くなるように傾斜した状態、すなわちメインフィン31に対し略平行となる。
<シャットダンパ75>
図6及び図9に示すように、シャットダンパ75は、ケース10内の上流側フィン群よりも上流側で通風路20を開閉するためのものである。シャットダンパ75は、通風路20に直交する面に対応して、第2方向よりも第1方向に細長い長方形の板状をなす本体部76と、本体部76の周囲に装着されたシール部77とを備えている。
本体部76の第1方向についての両端面からは、軸78が同方向についての外方へ突出している。シャットダンパ75は、両軸78において両軸受部30により第1壁部21に支持されており、開位置と閉位置との間で第2方向への傾動可能である。シャットダンパ75は、開位置では、図11及び図12において実線で示すように、上下の両第2壁部22間の中央部で、同第2壁部22に対し略平行となって、通風路20を大きく開放する。シャットダンパ75は、閉位置では、同図11及び図12において二点鎖線で示すように、上下の両第2壁部22に対し傾斜し、シール部77において第1壁部21及び第2壁部22の各内壁面に接触し、通風路20を閉鎖する。
<ダンパ駆動機構80>
図3及び図6に示すように、ダンパ駆動機構80は、シャットダンパ75を傾動させて通風路20を開閉するための機構であり、操作ダイヤル81及び回動伝達部82を備えている。操作ダイヤル81は、ケース10に対し、第2方向への回動可能に支持されている。操作ダイヤル81の一部は、ベゼル13の窓部13aを通じて下流側へ露出している。
回動伝達部82は、操作ダイヤル81の回動をシャットダンパ75に伝達するためのものであり、一方の第1壁部21の外側であって、操作ダイヤル81とシャットダンパ75の一方の軸78との間に設けられている。
回動伝達部82は、リンク機構、ギヤ機構等によって構成されている。第1実施形態では、操作ダイヤル81上に、第1方向についての外方へ突出するピン83が設けられている。また、シャットダンパ75の一方の軸78上にはレバー84が一体回動可能に設けられている。レバー84の先端部には、第1方向についての外方へ突出するピン85が設けられている。そして、両ピン83,85がリンク部材86によって連結されている。
前記のようにして第1実施形態の空調用レジスタが構成されている。次に、この空調用レジスタの作用について説明する。
図11及び図12の二点鎖線は、シャットダンパ75が閉位置にあるときの状態を示している。この状態では、通風路20がシャットダンパ75によって閉塞される。通風路20での空調用空気Aの流通が遮断され、吹出口14からの空調用空気Aの吹き出しが停止される。
これに対し、図11及び図12の実線は、シャットダンパ75が開位置にあるときの状態を示している。この状態では、通風路20が全開となり、空調用空気Aがシャットダンパ75の上側と下側とに分かれて流れる。シャットダンパ75を通過した空調用空気Aは、上流側フィン群及び下流側フィン群に沿って流れた後、吹出口14から吹き出す。
シャットダンパ75の閉位置から開位置への切替え、及び開位置から閉位置への切替えは、操作ダイヤル81の回動操作を通じて行なわれる。操作ダイヤル81が乗員によって回動操作されると、その回動は、ダンパ駆動機構80を介してシャットダンパ75に伝達され、同シャットダンパ75が傾動させられる。
なお、以下の説明は、シャットダンパ75が開位置にあることを前提としている。
図11及び図12は、メインフィン31が上下の両第2壁部22に対し略平行にされた空調用レジスタを示している。
この空調用レジスタでは、図2及び図10に示すように、伝達軸62が、第2壁部22に対し略平行となった長孔68の上流端に位置する。上側の補助フィン33の各伝達軸64は、各カム孔69の中央部に位置する。アーム63が略鉛直状態となり、上側の補助フィン33が、図11及び図12に示すように、上下の両第2壁部22に対し略平行になって上側の収納凹部24内に収納される。また、図2及び図10に示すように、下側の補助フィン35の各伝達軸66は、各カム孔70の中央部に位置する。アーム65が略鉛直状態となり、図11及び図12に示すように、下側の補助フィン35が上下の両第2壁部22に対し略平行になって下側の収納凹部24内に収納される。
従って、二点鎖線の矢印で示すように、シャットダンパ75を通過した空調用空気Aは、各補助フィン33,35から抵抗を殆ど受けることなく、メインフィン31、補助フィン33,35及び第2壁部22に沿って、少ない圧力損失で真っ直ぐ流れて吹出口14から吹き出す。
また、このとき、カム部材67は、両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の上部に位置し、下側のフィン軸36が軸受部27の下部に位置する。軸受部26の下部はフィン軸34のない状態となり、軸受部27の上部はフィン軸36のない状態となる。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26のうちフィン軸34のない下部と、軸受部27のうちフィン軸36のない上部とが、貫通した孔部として見える。このように、ケース10の内側から見える孔部が軸受部26,27の2つですむのは、補助フィン33,35毎の一対の伝達軸64,66が各第1壁部21の外側に配置されることから、これらの伝達軸64,66を挿通させるための孔部が第1壁部21に不要になるからである。
また、第1実施形態では、第1壁部21に、メインフィン31の伝達軸62を挿通させるための孔部が貫通されていないため、特許文献1とは異なり、この孔部が見えることがない。これは、第1実施形態では、アーム61及び伝達軸62が第1壁部21の外側に配置されていて、第1壁部21に挿通されないからである。メインフィン31は各フィン軸32においてのみ各第1壁部21に挿通されている。そのため、各第1壁部21を貫通する孔部が少なくなり、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合に、見える孔部の数がより一層少なくなる。
上記の状態から、操作ノブ40に対し上方へ向かう力が加えられると、図13(a),(b)、図14及び図15に示すように、メインフィン31がフィン軸32を支点として時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴いアーム61が、フィン軸32を支点として同方向へ傾動する。伝達軸62がフィン軸32の周りを時計回り方向へ旋回する。伝達軸62から長孔68の内壁面を通じカム部材67に対し下方へ向かう力が加わり、同カム部材67が支軸28を支点として反時計回り方向へ回動する。
カム部材67の上記回動に伴い、両カム孔69及び両カム孔70も支軸28の周りを同方向へ旋回し、両伝達軸64及び両伝達軸66の位置が変化する。両伝達軸64の位置の変化により、アーム63が略鉛直状態から姿勢を変える。上側の補助フィン33が、下流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部26内を下降するフィン軸34を支点として時計回り方向へ傾動し、下流側ほど高い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸64は各カム孔69の上流端に達する。
また、両伝達軸66の位置の変化により、アーム65が略鉛直状態から姿勢を変える。下側の補助フィン35が、上流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部27内を上昇するフィン軸36を支点として時計回り方向へ傾動し、下流側ほど高い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸66は各カム孔70の下流端に達する。
従って、通風路20を流れる空調用空気Aは、メインフィン31及び上下の両補助フィン33,35に沿って流れることで、斜め上方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
このときには、カム部材67は両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の下部に位置する。このフィン軸34は、傾斜状態の補助フィン33の下側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26の下部の輪郭が見えるものの、貫通した孔部のようには見えない。また、このときには、下側のフィン軸36が軸受部27の上部に位置する。このフィン軸36は、傾斜状態の補助フィン35の上側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部27の上部は補助フィン35に隠れてほとんど見えない。
上記の状態から、操作ノブ40に対し下方へ向かう力が加えられると、各部が上記とは逆の動作を行ない、メインフィン31及び両補助フィン33,35が第2壁部22に対し略平行な状態に戻される。
これに対し、第2壁部22に対し略平行となっているメインフィン31上の操作ノブ40に対し、下方へ向かう力が加えられると、図16(a),(b)、図17及び図18に示すように、メインフィン31がフィン軸32を支点として反時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴いアーム61が、フィン軸32を支点として同方向へ傾動する。伝達軸62がフィン軸32の周りを反時計回り方向へ旋回する。伝達軸62から長孔68の内壁面を通じてカム部材67に対し上方へ向かう力が加わり、同カム部材67が支軸28を支点として時計回り方向へ回動する。
カム部材67の上記回動に伴い、両カム孔69及び両カム孔70も支軸28の周りを同方向へ旋回し、両伝達軸64及び両伝達軸66の位置が変化する。両伝達軸64の位置の変化により、アーム63が略鉛直状態から姿勢を変える。上側の補助フィン33が、上流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部26内を下降するフィン軸34を支点として反時計回り方向へ傾動し、下流側ほど低い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸64は各カム孔69の下流端に達する。
また、両伝達軸66の位置の変化により、アーム65が略鉛直状態から姿勢を変える。下側の補助フィン35が、下流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部27内を上昇するフィン軸36を支点として反時計回り方向へ傾動し、下流側ほど低い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸66は各カム孔70の上流端に達する。
従って、通風路20を流れる空調用空気Aは、メインフィン31及び上下の両補助フィン33,35に沿って流れることで、斜め下方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
このときには、カム部材67は両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の下部に位置する。このフィン軸34は、傾斜状態の補助フィン33の下側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26の下部は補助フィン33に隠れてほとんど見えない。また、このときには、下側のフィン軸36が軸受部27の上部に位置する。このフィン軸36は、傾斜状態の補助フィン35の上側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部27の上部の輪郭が見えるものの、貫通した孔部のようには見えない。
上記の状態から、操作ノブ40に対し上方へ向かう力が加えられると、各部が上記とは逆の動作を行ない、メインフィン31及び両補助フィン33,35が第2壁部22に対し略平行な状態に戻される。
なお、図9において、操作ノブ40に対し、第1方向の力が加えられると、同操作ノブ40がメインフィン31上を同方向へスライドする。また、上記操作ノブ40に加えられた力は、フォーク部41を介して、中央の上流側フィン50の伝達軸部57に伝わる。上流側フィン50はフィン軸52を支点として、第1方向のうち、操作ノブ40が操作された側へ傾動させられる。この際、伝達軸部57は、図9において二点鎖線で示すようにフィン軸52の周りを旋回する。このフィン軸52を支点とする上流側フィン50の動きは、図11に示すアーム53、連結軸54及び連結ロッド55を介して他の上流側フィン51に伝達される。この伝達により、全ての上流側フィン51が上流側フィン50に同期して、操作ノブ40の操作された側へ傾動する。空調用空気Aは、上記のように傾動された上流側フィン50,51に沿って流れることで、向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)第1壁部21毎に設けられた上下一対の軸受部26,27に補助フィン33,35のフィン軸34,36を挿通し、フィン軸34,36毎に連結された一対の伝達軸64,66を、各第1壁部21の外側に配置する。各第1壁部21の外側にカム部材67を回動可能に配置し、そのカム部材67に被係合部として形成されたカム孔69,70に対し、伝達軸64,66を係合する。第1壁部21毎に設けられた軸受部25によりメインフィン31のフィン軸32を傾動可能に支持する。さらに、メインフィン31の傾動をカム部材67に伝達して同カム部材67を回動させる伝達部Bを設けている(図5)。
このように、カム部材67として、メインフィン31の傾動に応じて回動することで、各補助フィン33,35を傾動させるタイプを採用した。そのため、カム部材67がケース10から第2方向についての外方へはみ出すのを抑制し、カム部材67がケース10の周辺の部品と干渉するのを抑制することができる。
また、フィン軸34の外端部に連結したアーム63に両伝達軸64を設けるとともに、フィン軸36の外端部に連結したアーム65に両伝達軸66を設けることで、両伝達軸64及び両伝達軸66を第1壁部21の外側に配置した。そのため、各第1壁部21に貫通される孔部の数を少なくし、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合に、多くの孔部が見えないようにし、ケース10の第1壁部21の見栄えの向上を図ることができる。
(2)メインフィン31のフィン軸32を、第1壁部21を貫通する孔部からなる軸受部25により傾動可能に支持する。第1壁部21の外側でフィン軸32から同フィン軸32に直交する方向へ延びるアーム61と、同アーム61のフィン軸32から偏倚した箇所に設けられた伝達軸62と、カム部材67に形成されて伝達軸62が係合される長孔68(伝達被係合部)とにより、伝達部Bを構成している(図2、図5)。
そのため、メインフィン31の傾動を、アーム61、伝達軸62及び長孔68の内壁面を通じて、カム部材67に伝達して同カム部材67を回動させることができる。
また、伝達軸62を挿通させるための孔部を各第1壁部21に貫通しなくてすむ。その結果、各第1壁部21を貫通する孔部を少なくし、ケース10の内側から各第1壁部21を見た場合に、見える孔部の数をより一層少なくし、見栄えのさらなる向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、空調用レジスタの第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図19〜図29を参照して説明する。
<軸受部25>
図19に示すように、メインフィン31を両第1壁部21に支持する軸受部25は、下流側リテーナ12とベゼル13との連結部分であって、第1実施形態の軸受部25よりも僅かに上流側となる箇所に設けられている。この軸受部25の位置変更は、メインフィン31におけるフィン軸32の位置が変更されたことに伴うものである。
<フィン軸32>
図20に示すように、メインフィン31の第1方向(車幅方向)についての両方の端面からは、フィン軸32がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。各フィン軸32は、通風方向については、メインフィン31の中央部に位置している。両フィン軸32は、軸受部25により両第1壁部21に対し、第2方向(上下方向)への傾動可能に支持されている。
<伝達部B>
メインフィン31の各フィン軸32は、第1壁部21から、第1方向についての外方へ突出している。各フィン軸32の外端部には、駆動ギヤ91が一体回動可能に設けられている。駆動ギヤ91は、第1実施形態で用いられたアーム61及び伝達軸62に代わるものである。
各カム部材67の内側面(第1壁部21側の面)であって、軸孔71の周りには被動ギヤ92が一体回動可能に設けられており、この被動ギヤ92が駆動ギヤ91に噛み合わされている。
そして、これらの駆動ギヤ91及び被動ギヤ92によって、メインフィン31の傾動をカム部材67に伝達する伝達部Bが構成されている。なお、第1実施形態で用いられた長孔68はカム部材67から省略されている。
<軸受部26,27>
上側の軸受部26は、第1実施形態よりも僅かに上方に形成されている。軸受部26の上部は、上側の第2壁部22の第1壁部21との境界部分に形成されている。
また、下側の軸受部27は、第1実施形態よりも僅かに下方に形成されている。軸受部27の下部は、下側の第2壁部22の第1壁部21との境界部分に形成されている。
<フィン軸34,36>
上側の補助フィン33の各フィン軸34は、同補助フィン33の厚み方向についての中央部よりも上側(最寄りの第2壁部22側)へ偏倚した箇所に設けられている。下側の補助フィン35の各フィン軸36は、同補助フィン35の厚み方向についての中央部よりも下側(最寄りの第2壁部22側)へ偏倚した箇所に設けられている。
<アーム63,65、伝達軸64,66>
各アーム63,65は、それぞれ側面L字状をなすように屈曲している。上側の各アーム63は、その屈曲部分において、上側の補助フィン33における各フィン軸34の外端部に連結されている。下側の各アーム65は、その屈曲部分において、下側の補助フィン35における各フィン軸36の外端部に連結されている。一対の伝達軸64は、上側の各アーム63の端部に設けられている。一対の伝達軸66は、下側の各アーム65の端部に設けられている。
<平行リンク機構>
図22に示すように、上流側フィン50,51の各々の上端面において、フィン軸52から偏倚した箇所には連結軸54が上方へ突出している。上流側フィン50,51毎の連結軸54は、ケース10の内部で第1方向に延びる長尺状の連結ロッド55によって連結されている。なお、第1実施形態で用いられたアーム53は、上流側フィン50,51から省略されている。そして、上流側フィン50,51、フィン軸52、連結軸54、連結ロッド55等により、全ての上流側フィン51を上流側フィン50に同期した状態で傾動させる平行リンク機構が構成されている。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
次に、第2実施形態の空調用レジスタの作用について説明する。
図21〜図23は、メインフィン31が上下の両第2壁部22に対し略平行にされた空調用レジスタを示している。
上側の補助フィン33の各伝達軸64が各カム孔69の中央部に位置する。上側の補助フィン33が、第2壁部22に対し略平行になって上側の収納凹部24内に収納される。また、下側の補助フィン35の各伝達軸66が、各カム孔70の中央部に位置する。下側の補助フィン35が、第2壁部22に対し略平行になって下側の収納凹部24内に収納される。
従って、上流側フィン50,51を通過した空調用空気Aは、各補助フィン33,35から抵抗を殆ど受けることなく、メインフィン31、補助フィン33,35及び第2壁部22に沿って、少ない圧力損失で真っ直ぐ流れて吹出口14から吹き出す。
また、このときには、カム部材67は、両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の上部に位置する。軸受部26の上部は、上側の第2壁部22の第1壁部21との境界部分に位置し、補助フィン33よりも上側に位置する。そのため、ケース10の内側から上側の角部を見た場合、軸受部26の上部は補助フィン33に隠れて見えない。
また、下側のフィン軸36が軸受部27の下部に位置する。軸受部27の下部は、下側の第2壁部22の第1壁部21との境界部分に位置し、補助フィン35よりも下側に位置する。そのため、ケース10の内側から下側の角部を見た場合、軸受部27の下部は補助フィン35に隠れて見えない。
また、軸受部26の下部はフィン軸34のない状態となり、軸受部27の上部はフィン軸36のない状態となる。しかし、軸受部26の下部の内側方には上側の補助フィン33が位置し、軸受部27の上部の内側方には下側の補助フィン35が位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26についても軸受部27についても、輪郭が見えることがあっても、第1壁部21を貫通した孔部として見えることはない。
なお、上記のように、ケース10の内側から見える孔部が軸受部26,27の2つですむのは、補助フィン33,35毎の一対の伝達軸64,66が第1壁部21の外側に配置されていることから、これらの伝達軸64,66を挿通させるための孔部が第1壁部21に不要になるからである。
また、第2実施形態では、メインフィン31に伝達軸62が設けられていないことから、第1壁部21に同伝達軸62を挿通させるための孔部が不要である。そのため、特許文献1とは異なり、この孔部が見えることがない。メインフィン31はフィン軸32においてのみ第1壁部21に挿通されている。そのため、第1壁部21を貫通する孔部が少なくなり、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合に、見える孔部の数がより一層少なくなる。
上記の状態から、操作ノブ40に対し上方へ向かう力が加えられると、図24〜図26に示すように、メインフィン31がフィン軸32を支点として時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い駆動ギヤ91がフィン軸32の周りを同方向へ回動させられる。これに伴い、駆動ギヤ91に噛み合わされた被動ギヤ92が、支軸28を支点として、駆動ギヤ91とは逆方向である反時計回り方向へ回動させられる。被動ギヤ92と一体となったカム部材67も支軸28を支点として反時計回り方向へ回動する。
カム部材67の上記回動に伴い、両カム孔69及び両カム孔70も支軸28の周りを同方向へ旋回し、両伝達軸64及び両伝達軸66の位置が変化する。両伝達軸64の位置の変化により、アーム63の姿勢が変化する。上側の補助フィン33が、下流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部26内を下降するフィン軸34を支点として時計回り方向へ傾動し、下流側ほど高い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸64は各カム孔69の上流端に達する。
また、両伝達軸66の位置の変化により、アーム65の姿勢が変化する。下側の補助フィン35が、上流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部27内を上昇するフィン軸36を支点として時計回り方向へ傾動し、下流側ほど高い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸66は各カム孔70の下流端に達する。
従って、通風路20を流れる空調用空気Aは、メインフィン31及び両補助フィン33,35に沿って流れることで、斜め上方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
このときには、カム部材67は両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の下部に位置する。このフィン軸34は、傾斜状態の補助フィン33の上側に位置する。しかも、軸受部26が第1実施形態よりも上方に形成されている。そのため、ケース10の内側から第1壁部21の上部を見た場合、軸受部26が補助フィン33に隠れて見えず、第1壁部21を貫通する孔部が見えない。また、このときには、下側のフィン軸36が軸受部27の上部に位置する。このフィン軸36は、傾斜状態の補助フィン35の下側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21の下部を見た場合、軸受部27が見える。しかし、軸受部27が第1実施形態よりも下方に形成されているため、軸受部27のうち実際に見える部分は少ない。
上記の状態から、操作ノブ40に対し下方へ向かう力が加えられると、各部が上記とは逆の動作を行ない、メインフィン31及び両補助フィン33,35が第2壁部22に対し略平行な状態に戻される。
これに対し、第2壁部22に対し略平行となっているメインフィン31上の操作ノブ40に対し、下方へ向かう力が加えられると、図27〜図29に示すように、メインフィン31がフィン軸32を支点として反時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い駆動ギヤ91がフィン軸32の周りを同方向へ回動させられる。これに伴い、駆動ギヤ91に噛み合わされた被動ギヤ92が、支軸28を支点として、駆動ギヤ91とは逆方向である時計回り方向へ回動させられる。被動ギヤ92と一体となったカム部材67も支軸28を支点として時計回り方向へ回動する。
カム部材67の上記回動に伴い、両カム孔69及び両カム孔70も支軸28の周りを同方向へ旋回し、両伝達軸64及び両伝達軸66の位置が変化する。
両伝達軸64の位置の変化により、アーム63の姿勢が変化する。上側の補助フィン33が、上流端を上側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部26内を下降するフィン軸34を支点として反時計回り方向へ傾動し、下流側ほど低い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸64は各カム孔69の下流端に達する。
また、両伝達軸66の位置の変化により、アーム65の姿勢が変化する。下側の補助フィン35が、下流端を下側の第2壁部22に接近させた状態で、軸受部27内を上昇するフィン軸36を支点として反時計回り方向へ傾動し、下流側ほど低い傾斜状態となる。メインフィン31が最大角度傾動させられると、各伝達軸66は各カム孔70の上流端に達する。
従って、通風路20を流れる空調用空気Aは、メインフィン31及び両補助フィン33,35に沿って流れることで、斜め下方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
このときには、カム部材67は、両第2壁部22によって挟まれた領域の側方に位置しており、ケース10から第2方向についての外方へはみ出さない。
さらに、上側のフィン軸34が軸受部26の下部に位置する。このフィン軸34は、傾斜状態の補助フィン33の上側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21の上部を見た場合、軸受部26が見える。しかし、軸受部26が第1実施形態よりも上方に形成されているため、軸受部26のうち実際に見える部分は少ない。また、このときには、下側のフィン軸36が軸受部27の上部に位置する。このフィン軸36は、傾斜状態の補助フィン35の下側に位置する。そのため、ケース10の内側から第1壁部21の下部を見た場合、フィン軸36も軸受部27も補助フィン35に隠れて見えず、第1壁部21を貫通する孔部が見えない。
上記の状態から、操作ノブ40に対し上方へ向かう力が加えられると、各部が上記とは逆の動作を行ない、メインフィン31及び補助フィン33,35が第2壁部22に対し略平行な状態に戻される。
従って、第2実施形態によると、上述した(1)と同様の効果が得られるほか、次の効果も得られる。
(3)各第1壁部21の外側でメインフィン31のフィン軸32に一体回動可能に設けられた駆動ギヤ91と、駆動ギヤ91に噛み合わされた状態でカム部材67に設けられた被動ギヤ92とによって伝達部Bを構成している(図20)。
そのため、メインフィン31の傾動を、駆動ギヤ91及び被動ギヤ92を介してカム部材67にスムーズに伝達して同カム部材67を回動させることができる。フィン軸32を支点としてメインフィン31を傾動させる際の荷重の変動が少なくてすむ。
また、伝達軸62を挿通させるための孔部を各第1壁部21に貫通しなくてすむ。その結果、各第1壁部21を貫通する孔部を少なくし、ケース10の内側から各第1壁部21を見た場合に、見える孔部の数をより一層少なくし、見栄えのさらなる向上を図ることができる。
(4)各補助フィン33,35のフィン軸34,36を、同補助フィン33,35の厚み方向についての中央部よりも最寄りの第2壁部22側へ偏倚した箇所に設けている(図20)。
そのため、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26,27のうち補助フィン33,35の奥側に位置する部分を多くし、軸受部26,27のうち見えない部分を多くすることができ、見栄えのより一層の向上を図ることができる。
(5)軸受部26,27の一部を、第2壁部22の第1壁部21との境界部分に形成している(図20)。
そのため、軸受部26,27を第2壁部22側へ最も偏倚した箇所に位置させることができる。従って、ケース10の内側から第1壁部21を見た場合、軸受部26,27のうち補助フィン33,35の奥側に位置する部分を最も多くすることができ、軸受部26,27のうち見えない部分を最も多くし、見栄えを効果的に向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<軸受部26,27について>
・軸受部26,27の形状及び大きさは、少なくとも一部が第1壁部21の第2壁部22に接近した箇所に形成されることを条件に変更可能である。
・第1実施形態において、軸受部26,27の一部が、第2壁部22の第1壁部21との境界部分に形成されてもよい。
また、第2実施形態において、軸受部26,27の全体が第1壁部21に形成されてもよい。
<補助フィン33,35について>
・補助フィン33,35は、通常、メインフィン31に対し略平行に傾動するように構成されているが、補助フィン33,35の少なくとも一方を、下流側ほどメインフィン31に接近するように、平行よりも若干角度、例えば5°程度大きく傾斜させることにより、第2方向への空調用空気Aの指向性を向上させることもできる。
<フィン軸34,36について>
・第1実施形態において、各補助フィン33,35のフィン軸34,36が同補助フィン33,35の厚み方向についての中央部よりも最寄りの第2壁部22側へ偏倚した箇所に設けられてもよい。
また、第2実施形態において、各補助フィン33,35のフィン軸34,36が同補助フィン33,35の厚み方向についての中央部、又はそれよりもメインフィン31側へ偏倚した箇所に設けられてもよい。
<カム部材67について>
・カム部材67における各カム孔69,70(被係合部)及び長孔(伝達被係合部)は、カム部材67を貫通しない溝部(カム溝)によって構成されてもよい。
・第2実施形態において、駆動ギヤ91と被動ギヤ92との間に別のギヤが配置され、このギヤに駆動ギヤ91及び被動ギヤ92がそれぞれ噛み合わされてもよい。
<適用箇所について>
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所に設けられる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置から送られてきて室内に吹き出す空調用空気Aの向きをフィンによって調整することのできるものであれば、車両に限らず広く適用可能である。
<その他>
・上記空調用レジスタは、第1及び第2実施形態とは異なり、吹出口14が縦長となるように配置される空調用レジスタにも適用可能である。この場合、上下方向が第1方向となり、車幅方向が第2方向となる。ケース10において、上下方向に相対向する壁部が第1壁部21となり、車幅方向に相対向する壁部が第2壁部22となる。メインフィン31及び補助フィン33,35は車幅方向に配列され、上流側フィン50,51は上下方向に配列されることとなる。
・下流側フィン群は、一対の補助フィン33,35とメインフィン31と、それらの間に配置される複数枚の中間フィンとからなるものであってもよい。
・上流側フィン50,51等、本発明の特徴部分とは直接関係のない部材、箇所等については、省略したり、形状・数等を変更したりする等、適宜に変更されてもよい。
10…ケース、21…第1壁部、22…第2壁部、25〜27…軸受部、31…メインフィン、32,34,36…フィン軸、33,35…補助フィン、60…連動機構、61,63,65…アーム、62,64,66…伝達軸、67…カム部材、68…長孔(伝達被係合部)、69,70…カム孔(被係合部)、91…駆動ギヤ、92…被動ギヤ、B…伝達部。

Claims (5)

  1. 第1方向に相対向する一対の第1壁部と、前記第1方向に略直交する第2方向に相対向する一対の第2壁部とにより、前記第2方向よりも前記第1方向に長い筒状に形成されたケースと、
    前記ケース内の前記第2壁部に接近した箇所で前記第1方向に延び、フィン軸を支点として前記第2方向へ傾動する一対の補助フィンと、
    前記両補助フィン間で前記第1方向に延び、フィン軸により前記第1壁部に対し、前記第2方向へ傾動可能に支持されたメインフィンと、
    前記メインフィンの傾動に応じ、前記各補助フィンを、その上流端及び下流端の少なくとも一方を前記第2壁部に接近させた状態で傾動させる連動機構と
    を備え、前記連動機構は、
    少なくとも一部が前記第1壁部の前記第2壁部に接近した箇所に形成され、前記各補助フィンの前記フィン軸が、前記第2壁部に対し接近及び離間する方向へ移動可能に挿通される一対の軸受部と、
    前記第1壁部の外側に配置され、かつ前記軸受部に挿通された前記フィン軸に対し一対ずつ連結された伝達軸と、
    前記第1壁部の外側に回動可能に配置されるとともに、溝部又は長孔からなり、かつ前記各伝達軸が係合される被係合部を有するカム部材と、
    前記メインフィンの傾動を前記カム部材に伝達して同カム部材を回動させる伝達部と
    を備えることを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 前記メインフィンの前記フィン軸は前記第1壁部を貫通しており、
    前記伝達部は、
    前記第1壁部の外側で前記フィン軸から同フィン軸に直交する方向へ延びるアームと、
    前記アームの前記フィン軸から偏倚した箇所に設けられた伝達軸と、
    前記カム部材に形成された溝部又は長孔からなり、前記伝達軸が係合される伝達被係合部と
    を備える請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記メインフィンの前記フィン軸は前記第1壁部を貫通しており、
    前記伝達部は、
    前記第1壁部の外側で前記フィン軸に一体回動可能に設けられた駆動ギヤと、
    前記駆動ギヤに噛み合わされた状態で前記カム部材に設けられた被動ギヤと
    を備える請求項1に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記各補助フィンの前記フィン軸は、同補助フィンの厚み方向についての中央部よりも最寄りの前記第2壁部側へ偏倚した箇所に設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の空調用レジスタ。
  5. 前記軸受部の一部は、前記第2壁部の前記第1壁部との境界部分に形成されている請求項4に記載の空調用レジスタ。
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