JP5884326B2 - 記録装置、制御装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Description
この種の記録装置では、記録媒体への記録に際し、記録媒体の先端を揃える処理や、ラベル用紙(剥離紙にラベルが間隔をあけて貼付されたシート)に記録する場合は頭出し処理等の記録媒体の位置を調整する処理が行われるものがある。また、この種の記録装置では、インクジェットヘッドによる画像の記録を正常に行うべく、ノズルの乾きを防止するためのキャッピング、ノズルに滞留したインクの増粘を防止するためのフラッシング、その他の記録の準備に係る処理を行うものがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体の記録に際して必要な各種動作の効率化を通してスループットを向上することを目的とする。
また、本発明の記録装置は、前記記録媒体は、シール部が所定間隔をあけて取り剥がし可能に形成されたラベル用紙であり、前記記録搬送部は、前記記録媒体への記録を開始する場合には、前記シール部に画像を記録するための記録媒体の位置を調整する頭出し処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、前記事前処理は、フラッシング、及び、キャップオープン処理を含み、前記記録準備部は、キャップが設けられたホームポジションで、前記フラッシング、及び、キャップオープン処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、前記インクジェットヘッドは、ライン型の記録ヘッドであり、前記媒体搬送部は、記録のために前記記録媒体を搬送する際、搬送の開始後、加速期間を経て、その搬送の速度が一定となるように搬送し、前記記録準備部は、前記記録媒体に記録が行われていない間、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体へ記録を行う固定位置から前記ホームポジションに移動させ、前記インクジェットヘッドによる記録の準備に係る処理を行い、前記処理管理部は、前記記録媒体への記録を開始する場合、前記記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、前記ホームポジションに位置する前記インクジェットヘッドが前記固定位置に至るように、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送を開始するタイミングを調整した上で、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドの移動に係る処理と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送に係る処理と、を同時に実行させることを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、CPUにおける前記媒体搬送部の処理に係るタスクと、前記記録準備部の処理に係るタスクとを連係して管理することによって、各タスクの機能によって実行される各処理の実行のタイミングを調整することにより、前記処理管理部の機能を実現することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、インクを吐出するインクジェットヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置に接続可能な制御装置であって、前記記録媒体の位置を調整させる媒体搬送部と、前記記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドによる記録の準備に係る処理を行わせる記録準備部と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の位置の調整に係る処理と、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドがインクを吐出するための事前処理の少なくとも一部の処理と、を同時に実行させる処理管理部と、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、インクを吐出するインクジェットヘッドにより記録媒体に記録する制御方法であって、前記記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッドがインクを吐出するための事前処理の少なくとも一部の処理と、を同時に実行させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、インクを吐出するインクジェットヘッドにより記録媒体に記録する記録装置の各部を制御する制御部により実行されるプログラムであって、前記制御部を、前記記録媒体の位置を調整する媒体搬送部と、前記記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドによる記録の準備に係る処理を行う記録準備部と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の位置の調整に係る処理と、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドがインクを吐出するための事前処理の少なくとも一部の処理と、を同時に実行させる処理管理部と、として機能させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録装置において、インクを吐出するインクジェットヘッドにより記録媒体に記録する記録部と、搬送機構により前記記録媒体を搬送すると共に、前記搬送機構を制御して前記記録媒体の位置を調整する媒体搬送部と、前記インクジェットヘッド、及び、関連する機構を制御して、前記インクジェットヘッドによる記録の準備に係る処理を行う記録準備部と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の位置の調整に係る処理と、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドによる記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させる処理管理部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、搬送機構と、インクジェットヘッド及び関連する機構とが独立した機構であることを利用して、搬送機構による記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッド及び関連する機構による記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、スループットを向上することができる。
この構成によれば、記録媒体への記録を開始する場合、記録媒体への記録に必須の処理である頭出し処理と、事前処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、また、記録媒体への実際の画像の記録をより短時間で開始することが可能となり、スループットを向上することができる。
ここで、上記構成の記録装置では、記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、インクジェットヘッドが固定位置に至っていれば、正常に、記録媒体への記録が可能である。
これを踏まえ、上記構成によれば、記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、ホームポジションに位置するインクジェットヘッドが固定位置に至るように、インクジェットヘッドの移動を開始するタイミングと、記録媒体の搬送を開始するタイミングとを調整した上で、インクジェットヘッドの移動に係る処理と、記録媒体の搬送に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、記録媒体への正常な記録を担保した上で、スループットを向上可能である。特に、インクジェットヘッドが、ホームポジションにおいてキャッピングされている場合には、キャッピングされていない時間帯が不必要に拡張することを防止でき、効果的にインクの増粘を防止できる。
この構成によれば、タスクの管理を通して処理管理部の機能を好適に実現可能である。
この構成によれば、搬送機構と、インクジェットヘッド及び関連する機構とが独立した機構であることを利用して、搬送機構による記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッド及び関連する機構による記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、スループットを向上することができる。
この制御方法によれば、搬送機構と、インクジェットヘッド及び関連する機構とが独立した機構であることを利用して、搬送機構による記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッド及び関連する機構による記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、スループットを向上することができる。
このプログラムを実行すれば、搬送機構と、インクジェットヘッド及び関連する機構とが独立した機構であることを利用して、搬送機構による記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッド及び関連する機構による記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、スループットを向上することができる。
図1は、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1(記録装置)の構成を模式的に示す図である。
ラインインクジェットプリンター1は、搬送ローラー10によって記録媒体を搬送正方向YJ1に搬送しつつ、ラインインクジェットヘッド12(インクジェットヘッド)から記録媒体に対してインクを吐出して、記録媒体に画像を記録するライン型のインクジェットプリンターである。
このラインインクジェットプリンター1は、少なくとも、記録媒体たるラベル用紙14に画像を記録可能である。
図2に示すように、ラベル用紙14は、帯状のシートであり、記録面15に、所定間隔を開けてシール部Sが形成されている。このシール部Sに対応する部位は、シールとなっており、枠に沿って取り剥がし可能である。シール部Sの長手方向の長さは、一定であり、各シール部Sの間隔も一定である。ラインインクジェットプリンター1は、ラベル用紙14に形成されたシール部Sのそれぞれに画像を記録する。
ラインインクジェットプリンター1によってラベル用紙14への記録が行われる場合は、ラベル用紙14の長手方向と、搬送正方向YJ1とが対応するように、ラベル用紙14がラインインクジェットプリンター1にセットされ、搬送正方向YJ1へ搬送されつつ、適宜、シール部Sに所定の画像が記録される。このシール部Sは、画像が記録される独立した描画領域に該当する。
図2に示すように、シール部Sのそれぞれには、ブラックマークBMが形成されている。ブラックマークBMは、シール部Sの所定の位置に形成された所定の形状の黒色のマークである。図1における図示は省略したが、ラインインクジェットプリンター1において、ラベル用紙14の搬送路上の所定の位置には、搬送されるラベル用紙14のシール部Sに形成されたブラックマークBMを光学的に検出するブラックマークセンサー42(図3)が設けられており、ラインインクジェットプリンター1は、ブラックマークセンサー42の検出値に基づいて、当該センサーに対応する位置にブラックマークBMが至ったことを検出し、検出結果に基づいて、ラベル用紙14の位置の調整や、搬送に係る処理の調整を実行する。通常、ブラックマークBMは、ラベル用紙14の記録面15とは反対の面に形成されることが多く、また、これに対応するようにブラックマーク42も設置される。
上流ヘッドユニット17には、上流側トップ記録ヘッド17T、上流側左記録ヘッド17L、及び、上流側右記録ヘッド17Rの3つの記録ヘッドが千鳥状に配置されている。同様に、下流ヘッドユニット18には、下流側トップ記録ヘッド18T、下流側左記録ヘッド18L、及び、下流側右記録ヘッド18Rの3つの記録ヘッドが千鳥状に配置されている。
ブラックノズル列20は、インクを微細なインク粒として吐出するノズル孔(不図示)が、搬送正方向YJ1と直交する方向であるノズル列方向YJ2に延在して形成されたノズル列である。ブラックノズル列20には、ブラック(K)のインクカートリッジ(不図示)から、インクが供給される構成となっており、上流側トップ記録ヘッド17Tは、例えばピエゾ素子を用いて構成されるアクチュエーターによって、ブラック(K)のインクカートリッジから供給されるインクを記録媒体へ向かって押し出して、所定のノズル孔から微細なインク粒を吐出する。
同様に、シアンノズル列21は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、シアン(C)のインクカートリッジ(不図示)からインクが供給される構成となっている。
上流側右記録ヘッド17R、及び、上流側左記録ヘッド17Lは、上流側トップ記録ヘッド17Tと同様の構成であり、それぞれ、ブラックノズル列20、及び、このブラックノズル列20の下流に配置されたシアンノズル列21を備えている。
マゼンタノズル列22は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、マゼンタ(M)のインクカートリッジ(不図示)からインクが供給される構成となっている。
イエローノズル列23は、ブラックノズル列20と同様、ノズル孔がノズル列方向に延在して形成されたノズル列であり、イエロー(Y)のインクカートリッジ(不図示)からインクが供給される構成となっている。
下流側右記録ヘッド18R、及び、下流側左記録ヘッド18Lは、下流側トップ記録ヘッド18Tと同様の構成であり、それぞれ、マゼンタノズル列22、及び、このマゼンタノズル列22の下流に配置されたイエローノズル列23を備えている。
本実施形態では、最も下流側にあるノズル列であるイエローノズル列23の位置を点線K1、最も上流側にあるノズル列であるブラックノズル列20の位置を点線K2として示している。
なお、図1では、説明の便宜のため、各記録ヘッド、及び、記録ヘッドが備えるノズル列を明示しているが、実際は、ノズル列を構成するノズル孔から鉛直下方へ向かってインクが吐出される構成となっており、当該構成を実現するように各部材が配置されている。
また、搬送正方向YJ1は、ラベル用紙14を上流側から下流側へ正搬送する方向であり、搬送逆方向YJ3は、ラベル用紙14を下流側から上流側へ逆搬送する方向である。
ラベル用紙14が図1に示す位置に存在しており、このラベル用紙14上の位置P1に所定の色のドットを形成する場合を例にして説明する。所定の色は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び、イエロー(Y)のインクがそれぞれ所定量ずつ吐出されることによって表現される色であるものとする。また、図1中、位置P2は、上流側トップ記録ヘッド17Tに形成されたブラックノズル列20において、搬送される記録媒体の位置P1が通過する位置である。位置P3、位置P4、及び、位置P5についてもそれぞれ同様である。
ラインインクジェットプリンター1は、ラベル用紙14にドットを形成している間、ラベル用紙14を、予め指定された一定の速さで搬送正方向YJ1へ向かって搬送する。そして、図1に示す状態からラベル用紙14の搬送正方向YJ1への搬送が進行し、ラベル用紙14上の位置P1が位置P2に対応する位置に至ったタイミングで、位置P2に対応するノズルから所定量のブラック(K)のインクを吐出する。同様にして、ラベル用紙14上の位置P1が位置P3に至ったタイミングで、位置P3に対応するノズルから所定量のシアン(C)のインクを吐出し、ラベル用紙14上の位置P1が位置P4に至ったタイミングで、位置P4に対応するノズルから所定量のマゼンタ(M)のインクを吐出し、ラベル用紙14上の位置P1が位置P5に至ったタイミングで、位置P5に対応するノズルから所定量のイエロー(Y)のインクを吐出する。
このようにして、ラベル用紙14上の位置P1に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び、イエロー(Y)のインクがそれぞれ所定量ずつ吐出され、位置P1に所定の色のドットが形成される。
つまり、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1では、画像の記録に係る処理中は、ラインインクジェットヘッド12はその位置が固定位置KPに固定された状態であり、この固定されたラインインクジェットヘッド12に対してラベル用紙14が相対的に移動しつつ、ラインインクジェットヘッド12から適宜インクが吐出されてドットが形成され、画像が記録される。
フラッシングは、各ノズル列に形成されたノズル孔に滞留したインクの増粘に起因した吐出不良を防止するために実行される動作である。
具体的には、上流ヘッドユニット17と、下流ヘッドユニット18は、それぞれキャリッジ(不図示)に搭載されている。そして、上流ヘッドユニット17、及び、下流ヘッドユニット18(ラインインクジェットヘッド12)は、同期して、ホームポジションHPに移動可能である。
ホームポジションHPには、上面が開口した箱状のキャップQPが設けられている。このキャップQPは、鉛直方向における異なる位置に設定された3つの段階のうちのいずれかの段階に移動可能に構成されている。3つの段階のうち、鉛直方向の最も下に位置する段階D1は、ラインインクジェットヘッド12がホームポジションHPへ移動する際、又は、ホームポジションHPから移動する際に、キャップQPが位置すべき段階である。
また、鉛直方向の真ん中に位置する段階D2は、フラッシングが行われる際に、キャップQPが位置すべき段階である。当該段階D2に位置しているキャップQPは、ホームポジションHPに位置するラインインクジェットヘッド12の各インクジェットヘッドから吐出されたインクを受け止め、廃インクとして図示せぬタンクに排出することが可能な構成となっている。
また、鉛直方向の最も上に位置する段階D3は、キャッピングの際にキャップQPが位置すべき段階である。キャッピングについては後述する。
ラインインクジェットヘッド12のフラッシングの際、まず、ラインインクジェットヘッド12がホームポジションHPに位置していない場合は、ホームポジションHPに移動される。そして、キャップQPが、フラッシング用の段階D2に対応する位置に移動される。次いで、ラインインクジェットヘッド12に搭載された各インクジェットヘッドのノズル孔(全てのノズル孔であってもよく、使用頻度等を考慮した所定のノズル孔であってもよい)から所定量だけインクが吐出される。これにより、増粘したインクがノズルから排出され、噴射不良が防止される。
なお、図1では、ホームポジションHP、及び、キャップQPを模式的に表現しているが、実際には、ホームポジションHP、及び、キャップQPは、それぞれ、ラインインクジェットヘッド12に対応した形状をしており、キャッピングの際は、キャップQPによってラインインクジェットヘッド12の各記録ヘッドが隙間なくカバーされることとなる。
具体的には、ラインインクジェットヘッド12のキャッピング時、制御部27の記録準備部27bは、キャップQPを、キャッピング用の段階D3に対応する位置に移動させる。この記録準備部27bの機能は、CPUがファームウェアを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。段階D3にキャップQPが位置すると、キャップQPの開口にラインインクジェットヘッド12の各インクジェットヘッドが収納される構成となっている。これにより、キャッピングされている間は、各インクジェットヘッドの各ノズルが外部に露出しない状態となり、各ノズルにおけるインクの乾燥が抑制される。
記録媒体への画像の記録が行われていない間は、ラインインクジェットヘッド12は、ホームポジションHPに移動され、キャッピングされる。そして、記録媒体への画像の記録が開始される場合に、ラインインクジェットヘッド12は、固定位置KPに移動される。
図3に示すように、記録システム5は、ラインインクジェットプリンター1と、このラインインクジェットプリンター1に接続可能であり、ラインインクジェットプリンター1を制御するホストコンピューター25(制御装置)と、を備えている。
制御部27は、ラインインクジェットヘッド12が備える各インクジェットヘッドが備えるアクチュエーターを駆動し、各ノズル孔から必要量のインクを吐出することにより、記録媒体に画像を記録する。本実施形態では、制御部27や、ラインインクジェットヘッド12、ドライバー回路、その他の関連する機構が協働して、記録部として機能する。
また、制御部27は、キャリッジを移動させるためのキャリッジ駆動モーター35を駆動して、上流ヘッドユニット17、及び、下流ヘッドユニット18(ラインインクジェットヘッド12)を、固定位置KPからホームポジションHPに移動させ、また、ホームポジションHPから固定位置KPに移動させる。
また、制御部27は、キャップQPを移動させるためのキャップ駆動モーター44を駆動して、キャップQPを上述した3段階のうちいずれかの段階に移動させる。
また、制御部27の媒体搬送部27aは、搬送ローラー10を駆動するための紙送りモーター36を駆動して、記録媒体を所定量だけ移動させる。紙送りモーター36の駆動に応じて、搬送ローラー10が回転し、記録媒体が搬送正方向YJ1、又は、搬送正方向YJ1と逆方向の搬送逆方向YJ3に所定量だけ搬送される。媒体搬送部27aの機能は、CPUがファームウェアを実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。本実施形態では、紙送りモーター36は、ステッピングモーターによって構成されており、媒体搬送部27aは、ステップ数により精密に搬送量を管理できる。
表示部39は、複数のLEDを備え、制御部27の制御の下、これらLEDを所定の態様で点灯/消滅させ、ラインインクジェットプリンター1の状態を報知したり、エラーの発生の有無を報知したりする。
入力部40はラインインクジェットプリンター1に設けられた各種操作スイッチに接続され、各種操作スイッチに対する操作を検出し、制御部27に出力する。
記憶部50は、EEPROMや、ハードディスク等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。
通信インターフェイス41(I/F)は、制御部27の制御の下、ホストコンピューター25との間で所定のプロトコルに準拠した通信を行う。
ホストコンピューター25には、プリンタードライバー等のラインインクジェットプリンター1を制御するためのプログラムがインストールされており、ホスト側制御部45は、当該プログラムを読み出して実行することにより、ラインインクジェットプリンター1に対して、適宜、制御コマンドを出力して、ラインインクジェットプリンター1を制御する。
そして、ホストコンピューター25から、ラベル用紙14への記録を開始することが指示された場合、ラインインクジェットプリンター1は、ラベル用紙14への画像の記録を実際に行う前に、以下の3つの処理を必ず行う。
本実施形態に係るラインインクジェットヘッド12では、画像の記録を再開する際、頭出し処理を必ず行う必要がある。理由について、図1、図2を用いて、シール部S1への画像の記録が完了した後、一旦画像の記録を停止し、その後再開してシール部S2に対して画像を記録する場合を例にして説明する。シール部S1への画像の記録が完了した時点では、シール部S1の搬送逆方向YJ3側の端S1bは、下流側右記録ヘッド18R、及び、下流側左記録ヘッド18Lのイエローノズル列23(ラインインクジェットヘッド12の各ノズルのうち、最も搬送正方向YJ1側に設けられたノズル)に対応するラインK1を搬送正方向YJ1側に越えている状態となる。そして、ラベル用紙14において隣接するシール部Sの間隔は、上流側トップ記録ヘッド17Tのブラックノズル列20に対応するラインK2と、上述したラインK1との間隔よりも十分狭くなっており、このため、シール部S1への画像の記録が終了した時点では、シール部S2の端S2tが、ラインK1を搬送正方向YJ1側に越えている状態となる。このため、シール部S1への画像の記録が完了した後、画像の記録を再開してシール部S2に画像を記録する際は、シール部S2の端S2tがラインK2を所定量分だけ搬送逆方向YJ3へ越えるように、頭出し処理を行う必要がある。
上述したように、ラインインクジェットヘッド12の各インクジェットヘッドは、記録に係る処理が行われていない間は、キャップQPによりキャッピングされている。キャップオープン処理とは、キャップQPによるキャッピングを解除する処理のことである。
また、吐出不良に起因した記録失敗のリスクを低減すべく、本実施形態では、ラベル用紙14への画像の記録を実際に行う前にフラッシングを行う構成となっている。
この事前処理は、記録準備部27bにより以下の手順で行われる。すなわち、記録準備部27bは、キャップ駆動モーター44を駆動して、段階D3の位置にあるキャップQPを段階D2の位置に移動させる。次いで、記録準備部27bは、ラインインクジェットヘッド12、その他の関連する機構を制御して、定められた手順に従ってフラッシングを実行する。次いで、記録準備部27bは、キャップオープン処理を行うことにより、段階D2の位置にあるキャップQPを段階D1の位置に移動させる。
記録準備部27bは、キャリッジ駆動モーター35を駆動して、ホームポジションHPに位置しているラインインクジェットヘッド12を、固定位置KPに移動させる。
ここで、媒体搬送部27aに係る頭出し処理を行う機構(搬送機構)と、記録準備部27bに係る事前処理、及び、ヘッド移動処理を行う機構(インクジェットヘッド、及び、関連する機構)と、はそれぞれ物理的に独立した機構である。従って、媒体搬送部27aに係る処理と、記録準備部27bに係る処理とは、物理的には並行して実行することが可能である。
これらのことを踏まえ、本実施形態に係るラインインクジェットプリンター1は、以下の動作を実行することにより、各処理を効率的に実行し、スループットを向上している。
媒体搬送部27aは、搬送機構を制御して、上述した頭出し処理のほか、画像の記録のためにラベル用紙14を搬送する処理(以下、「通常搬送処理」という。)を実行する。
また、記録準備部27bは、上述した事前処理、及び、ヘッド移動処理を実行する。
また、処理管理部27cは、媒体搬送部27a、及び、記録準備部27bによる各処理の開始タイミングを管理することにより、各処理のシーケンスを管理する。処理管理部27cの機能は、CPUがファームウェアを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。この処理管理部27cの動作については後述する。
ここで、本実施形態では、媒体搬送部27a、記録準備部27b、及び、処理管理部27cのそれぞれについて独立したタスクを生成し、それぞれCPUを割り当てる構成となっている。より詳細には、本実施形態では、媒体搬送部27aの機能を実現するプログラム群の実行に係るタスクとしてタスクTK1を生成し、同様に、記録準備部27bの機能を実現するプログラム群の実行に係るタスクとしてタスクTK2を生成し、処理管理部27cの機能を実現するプログラム群の実行に係るタスクとしてタスクTK3を生成する。
図5に示すように、処理管理部27cに係るタスクTK3は、媒体搬送部27aに係るタスクTK1、及び、記録準備部27bに係るタスクTK2のそれぞれとタスク間通信する構成となっている。これにより、処理管理部27cに係るタスクTK3は、媒体搬送部27aに係るタスクTK1に対して、各処理の実行の開始の指示を通知でき、また、当該タスクTK1から各処理が終了した旨の通知を受けることができる。同様に、処理管理部27cに係るタスクTK3は、記録準備部27bに係るタスクTK2に対して、各処理の実行の開始の指示を通知でき、また、当該タスクTK2から各処理が終了した旨の通知を受けることができる。以下で説明するように、処理管理部27cに係るタスクTK3は、各処理の開始タイミングを適切に管理することにより、効果的に各処理の効率性の向上を実現している。
なお、以下の説明では、説明の便宜を考慮して、処理管理部27cに係るタスクTK3と、媒体搬送部27aに係るタスクTK1との間で行われるタスク間通信を、処理管理部27cと媒体搬送部27aとの間でのやり取りとして表現するものとする。例えば、処理管理部27cに係るタスクTK3から、媒体搬送部27aに係るタスクTK1に対してタスク間通信により所定の処理を開始の指示を通知することを、単純に、「処理管理部27cから媒体搬送部27aに所定の処理を開始させる」と表現する。タスクTK3と、タスクTK2との間でのタスク間通信についても同様とする。
画像の記録を指示する制御コマンドが入力されると、処理管理部27cは、タイミングTM1にて、媒体搬送部27aに頭出し処理を開始させる(ステップSA1)。
次いで、処理管理部27cは、タイミングTM2にて、記録準備部27bに事前処理を開始させる(ステップSA2)。この事前処理は、頭出し処理と比較して、処理に要する時間が短い。
記録準備部27bは、タイミングTM3にて事前処理が終了すると、処理管理部27cにその旨通知する(ステップSA3)。
ここで、図4に示すように、頭出し処理と、事前処理とは、タイミングTM2−タイミングTM3の時間帯において、同時並行的に実行される。このため、これら処理を別個の時間帯でそれぞれ実行していた従来と比較して、処理効率の向上、及び、スループットの向上を図ることが可能である。上述したように、頭出し処理を実行する機構と、事前処理を実行する機構とが物理的に独立した機構であるため、物理的な制約を受けることなくこれら処理を同時並行的に実行可能である。
本実施形態では、タスクとして、媒体搬送部27aに係るタスクTK1と、記録準備部27bに係るタスクTK2とを生成し、これらタスクのそれぞれを処理管理部27cのタスクTK3によって統括的に管理する構成であるため、タスクTK3によってタスクTK1とタスクTK2とに適切なタイミングでそれぞれ独立して処理の開始を指示することが可能であり、また、タスクTK1とタスクTK2とがそれぞれ独立してソフトウェア的に各種処理を並行して実行可能である。上述したように、頭出し処理と、事前処理とはそれぞれ物理的に独立した機構によって実現される処理であるため、これら処理を同時並行的に実行した場合であっても物理的な不具合は起こり得ない。
媒体搬送部27aは、タイミングTM5にて頭出し処理が終了すると、処理管理部27cにその旨通知する(ステップSA5)。頭出し処理が終了することにより、通常搬送処理を実行可能な状態となる。
記録準備部27bは、ヘッド移動処理の実行中、タイミングTM6が到来すると、処理管理部27cに対して、通常搬送処理を開始してもよい状態である旨の通知を行う(ステップSA6)。
以下、タイミングTM6について詳述する。
これを踏まえ、タイミングTM6とは、当該タイミングTM6にて通常搬送処理を開始した場合であっても、加速期間が終了する前に、ラインインクジェットヘッド12が固定位置KPに至るようなタイミングである。このタイミングTM6は、動作の安定という観点からある程度のマージンを持たせた上で、加速期間が終了するタイミングのできるだけ直前にラインインクジェットヘッド12が固定位置KPに至るようなタイミングに設定される。このように設定することにより、できるだけ早い段階で、通常搬送処理を開始することが可能となり、さらなるスループットの向上を実現できるからである。さらに、このように設定することにより、ラインインクジェットヘッド12がキャッピングされていない時間帯が不必要に拡張することを防止でき、効果的にインクの増粘を防止できる。
例えば、記録準備部27bは、ラインインクジェットヘッド12のホームポジションHPから固定位置KPへの移動を、毎回、一定の動作によって行う。そして、記録準備部27bは、ラインインクジェットヘッド12がホームポジションHPから固定位置KPへ向かって移動している際に、所定の位置に至ったタイミングで、ステップSA6に係る通知を行う。当該所定の位置は、加速期間が終了する直前(ラベル用紙14の搬送の速度が一定になる直前)に、ラインインクジェットヘッド12を固定位置KPに位置させるという観点から事前の実験、シミュレーションにより適切に設定される。
その後、加速期間が終了する前に、タイミングTM8にてヘッド移動処理が終了してラインインクジェットヘッド12が固定位置KPに至り、さらにその後、タイミングTM9にて加速期間が終了し、以後は、一定の速度でラベル用紙14が搬送されることとなる。
ラベル用紙14が一定の速度で搬送されるようになった後は、制御部27により制御コマンドが実行されて、ラベル用紙14のシール部Sに、順次、画像が記録される。
この構成によれば、搬送機構と、ラインインクジェットヘッド12及び関連する機構とが独立した機構であることを利用して、搬送機構による記録媒体の位置の調整に係る処理と、インクジェットヘッド及び関連する機構による記録の準備に係る処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、スループットを向上することができる。
これによれば、記録媒体への記録を開始する場合、記録媒体への記録に必須の処理である頭出し処理と、事前処理との少なくとも一部を同時に実行させるため、これら処理を効率的に実行でき、また、記録媒体への実際の画像の記録をより短時間で開始することが可能となり、スループットを向上することができる。
これによれば、ラインインクジェットヘッド12による記録媒体への正常な記録を担保した上で、スループットを向上可能である。特に、本実施形態では、記録に係る処理が行われていない間は、ラインインクジェットヘッド12はホームポジションHPにおいてキャッピングされているが、上記構成によれば、キャッピングされていない時間帯が不必要に拡張することを防止でき、効果的にインクの増粘を防止できる。
これによれば、タスクの管理を通して処理管理部27cの機能を好適に実現可能である。
上述した実施形態では、媒体搬送部27a、記録準備部27b、及び、処理管理部27cの機能を、ラインインクジェットプリンター1の制御部27が備える構成であったが、図6のように、ホストコンピューター25のホスト側制御部45が各機能ブロックを備えるようにしてもよい。すなわち、頭出し処理、事前処理、及び、ヘッド移動処理のそれぞれが、ホスト側制御部45の制御の下実行される構成とし、各処理の開始タイミングを、ホスト側制御部45の処理管理部27cによって管理する構成としてもよい。この場合、媒体搬送部27a、記録準備部27b、及び、処理管理部27cの機能は、例えば、プリンタードライバーに実装される。
例えば、図3に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、例えば、制御部27の機能を、ラインインクジェットプリンター1に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。
また、ラインインクジェットプリンター1の外部の記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、図4のフローチャートの各ステップを実行するようにしてもよい。
Claims (7)
- 記録のために記録媒体を搬送する際、搬送の開始後、加速期間を経て、その搬送の速度が一定となるように搬送し、前記記録媒体の位置を調整する媒体搬送部と、
前記記録媒体にインクを吐出するライン型のインクジェットヘッドについて、前記記録媒体に記録が行われていない間、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体へ記録を行う固定位置からホームポジションに移動させる処理を少なくとも実行する記録準備部と、
前記記録媒体への記録を開始する場合、前記記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、前記ホームポジションに位置する前記インクジェットヘッドが前記固定位置に至るように、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送を開始するタイミングを調整した上で、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドの移動に係る処理と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送に係る処理と、を同時に実行させる処理管理部と、を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記記録媒体は、シール部が所定間隔をあけて取り剥がし可能に形成されたラベル用紙であり、
前記媒体搬送部は、前記記録媒体への記録を開始する場合には、前記シール部に画像を記録するための記録媒体の位置を調整する頭出し処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記記録準備部は、キャップが設けられた前記ホームポジションで、フラッシング、及び、キャップオープン処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- CPUにおける前記媒体搬送部の処理に係るタスクと、前記記録準備部の処理に係るタスクとを連係して管理することによって、各タスクの機能によって実行される各処理の実行のタイミングを調整することにより、前記処理管理部の機能を実現することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
- インクを吐出するライン型のインクジェットヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置に接続可能な制御装置であって、
記録のために記録媒体を搬送させる際、搬送の開始後、加速期間を経て、その搬送の速度が一定となるように搬送させ、前記記録媒体の位置を調整させる媒体搬送部と、
前記記録媒体にインクを吐出する前記インクジェットヘッドについて、前記記録媒体に記録が行われていない間、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体へ記録を行う固定位置からホームポジションに移動させる処理を少なくとも実行させる記録準備部と、
前記記録媒体への記録を開始させる場合、前記記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、前記ホームポジションに位置する前記インクジェットヘッドが前記固定位置に至るように、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送を開始させるタイミングを調整した上で、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドの移動に係る処理と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送に係る処理と、を同時に実行させる処理管理部と、を備えることを特徴とする制御装置。 - インクを吐出するライン型のインクジェットヘッドにより記録媒体に記録する記録装置の制御方法であって、
記録のために記録媒体を搬送する際、搬送の開始後、加速期間を経て、その搬送の速度が一定となるように搬送し、
前記インクジェットヘッドについて、前記記録媒体に記録が行われていない間、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体へ記録を行う固定位置からホームポジションに移動させる処理を少なくとも実行し、
前記記録媒体への記録を開始する場合、前記記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、前記ホームポジションに位置する前記インクジェットヘッドが前記固定位置に至るように、前記記録媒体の搬送を開始するタイミングを調整した上で、前記インクジェットヘッドの移動に係る処理と、前記記録媒体の搬送に係る処理と、を同時に実行することを特徴とする記録装置の制御方法。 - インクを吐出するライン型のインクジェットヘッドにより記録媒体に記録する記録装置の各部を制御する制御部により実行されるプログラムであって、
前記制御部を、
記録のために記録媒体を搬送する際、搬送の開始後、加速期間を経て、その搬送の速度が一定となるように搬送し、前記記録媒体の位置を調整する媒体搬送部と、
前記インクジェットヘッドについて、前記記録媒体に記録が行われていない間、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体へ記録を行う固定位置からホームポジションに移動させる処理を少なくとも実行する記録準備部と、
前記記録媒体への記録を開始する場合、前記記録媒体の搬送の速度が一定となる前に、前記ホームポジションに位置する前記インクジェットヘッドが前記固定位置に至るように、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送を開始するタイミングを調整した上で、前記記録準備部による前記インクジェットヘッドの移動に係る処理と、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送に係る処理と、を同時に実行させる処理管理部と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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