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JP5878609B1 - 梱包箱 - Google Patents

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JP5878609B1
JP5878609B1 JP2014236682A JP2014236682A JP5878609B1 JP 5878609 B1 JP5878609 B1 JP 5878609B1 JP 2014236682 A JP2014236682 A JP 2014236682A JP 2014236682 A JP2014236682 A JP 2014236682A JP 5878609 B1 JP5878609 B1 JP 5878609B1
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Abstract

【課題】ブランクの折り曲げだけで形成でき通気性に優れ物品等の収容および開梱が容易な梱包箱を実現する。【解決手段】底板部10、前板部20、後板部30、右側板部50、左側板部60、右前方フラップ51、右後方フラップ52、左前方フラップ61、左後方フラップ62、前板部を介して底板部と連接する第1天板部41、後板部を介して底板部連接する第2天板部42、右前方及び左前方フラップを連結する前方フラップ連結手段、右後方及び左後方フラップを連結する後方フラップ連結手段、前板部、右側板部、左側板部を連結する前方側部連結手段、後板部、右側板部、左側板部を連結する後方側部連結手段、第1天板部と第2天板部を連結する天板部連結手段、右側板部、左側板部、前板部、後板部の全て又は何れかに設けられた通気孔有するブランク2Aを折り曲げて形成される梱包箱。【選択図】図1

Description

本発明は、ブランクを折り曲げるだけで容易に梱包箱を形成でき、開梱も容易であり、開梱後においても箱として物品の保管等に利用することができる梱包箱に関するものである。
種々の物品を配送または保管等するための梱包箱は、4つの側面(2つの端面および2つの側面)、天板部(天面部)および底板部(底面部)となる各板部を折り目線に従って折ることで、形成されるものが一般的である。こうした梱包箱は、少なくとも4つの側面の一部を糊づけ等するとともに、底板部および天板部を構成するフラップをテープで貼着して、またはホッチキスで綴じるなどして形成される。
例えば特許文献1および2が開示する梱包箱は、側面の一部を糊づけなどするとともに、梱包箱の底部(上蓋)をなす2枚のフラップをテープで貼着しなければならず、組立て時および物品収容後における閉止において、糊づけやテープの貼着作業(またはホッチキス綴じ)が必要となる。さらに開梱に際し、ナイフ等を用いてテープを剥がす作業および工具を用いてホッチキス綴じ部を解除する作業等が必要となる。したがって、組立て時、物品収容時および開梱時において、ブランク以外の材料費、テープ貼着等の煩雑な作業が生じてしまう。
加えてこれら梱包箱は、箱体の2つの端面および2つの側面のすべてが1枚構成だから(例えば側面等が1枚の段ボールで構成されている)、また天板部および底板部が両開きだから、梱包箱を積重ねた場合の強度に改善の余地がある。そこで強度を高めるため段ボールを厚くすると、ブランクの折り曲げは難しくなり、材料費は上昇し、梱包箱の自重も増加する。
また梱包箱は、開梱後において、収容されていた物品等を保管するための箱として再利用されることが多い。こうした場合には、他の物品が紛れ込まないようにするため上蓋を容易に閉じることができ(但しテープ貼着等が不要であること)、あるいは箱を積重ねるなどのため強度が求められる。しかし、特許文献1および2が開示する梱包箱は上蓋が両開きだから、半開きになって他の物品が紛れ込むこともあり、また積重ねた場合に上蓋部が凹むなどの問題を生じ得る。
これに対し、特許文献3が開示する梱包箱は、ブランクを折り曲げるだけで簡単に形成することができ、また道具を用いることなく手で簡単に開梱することができ、さらに梱包箱として再利用することもできる。しかもこの梱包箱は、箱体の4つの側面のうち面積の広い2つの側面が二重構造となっているから、また天板部および底板部が1枚構成となっているから、軽量で優れた強度を有している。
またこの梱包箱は、2つの天板部(前天板部および後天板部)を有しており、箱体を後天板部で塞いだのち、後天板部の閉止スリットに前天板部の閉止爪を挿入することで梱包箱を容易に閉止することができる。このとき前天板部の閉止爪は後天板部に沿って挿入されるので収容物と干渉せず、天板部近傍まで収容物を収容できる(梱包箱の収容効率を高めることができる。)。
しかしこの梱包箱は、前側の表に位置づけられる左右のフラップは左右側板部と連接するが底板部とは連接していないため(特許文献3の図7、図8等)、再利用する場合には、これら左右のフラップが意図せず開くことのないようにテープを貼着するなどしなければならない。
また特許文献1〜3の梱包箱は、何れも収容物の秘匿性が高いものだが、通気性を必要とする収容物(例えば葉野菜等)もあり、積載作業の省力化のために積重ねが容易であることを求められることがある。すなわち通気性に優れた、あるいは積重ねが容易な梱包箱が求められることもある。
特開2000−153824号公報 特開2004−168354号公報 特許第5420089号公報
そこで本発明は、ブランクを折り曲げるだけで強度の優れた梱包箱を容易に形成でき、道具を必要とせず容易に梱包箱を開梱でき、さらに開梱した後においても、テープ等を用いることなく有底箱体の形状を維持でき、蓋部を容易に閉じることができ、また充分な強度を有して物品の保管等に再利用でき、好ましくは、通気性に優れ、あるいは容易に積重ねることができる梱包箱の実現を課題とした。
上記課題を解決するため本発明に係る梱包箱のブランクは、長方形状の底板部、底板部の前方に連接した前板部、底板部の後方に連接した後板部、底板部の右方に連接した右側板部、および底板部の左方に連接した左側板部を有している。ブランクは例えば段ボール等で形成され、底板部に対し前板部、後板部、右側板部および左側板部をそれぞれ同一方向に折り曲げることで、容易に該梱包箱を形成することができる。
ブランクは、底板部に対し右側板部および左側板部をそれぞれ同一方向に折り曲げたときに、右側板部の前方に連接した右前方フラップと、左側板部の前方に連接した左前方フラップとを連結するための前方フラップ連結手段を有している。またブランクは、同様に右後方フラップおよび左後方フラップを連結するための後方フラップ連結手段を有している。
こうしてブランクの右側板部、左側板部、右前方フラップ、左前方フラップ、右後方フラップおよび左後方フラップを折り曲げ連結するだけで、天板部が開口した有底箱体を形成できる。こうして形成された有底箱体内部は、その内部に物品を収容する際、天板部を形成するフラップで開口部が遮られることがなく、物品を容易に収容できる。また上記有底箱体は、底板部が一枚で構成されているから、収容物を支えるための充分な強度を有する。
またブランクは、前板部を右側板部等と同方向に折り曲げたときに前板部を右側板部および左側板部に連結するための左右前方側部連結手段、および後板部を右側板部等と同方向に折り曲げたときに後板部を右側板部および左側板部に連結するための左右後方側部連結手段を有している。
したがって、有底箱体に物品を収容したのちに、ブランクの前板部および後板部を折り曲げて右側板部および左側板部に連結するだけで、有底箱体の前方側部および後方側部を二重構造の強度に優れたもの(積重ねに耐えるもの)とすることができる。
ブランクの前板部および後板部を右側板部および左側板部に連結すると、第1天板部は前板部の上方に位置づけられ、また第2天板部は後板部の上方に位置づけられる。その後、底板部と略同一形状を有する第2天板部と、この第2天板部に連接する第2天板前側フラップを折り曲げたうえで、第2天板前側フラップを前板部、右前方フラップおよび左前方フラップの内側(有底箱体の内側)に接するように位置づけることによって有底箱体を閉止できる。さらに第1天板部を折り曲げて第2天板部の上から(表側から)天板部連結手段で第1天板部および第2天板部を連結するだけで天板部を二重に塞ぐこと(該梱包箱を閉止すること)ができる。
ここで底板部と略同一形状を有する第2天板部は有底箱体の一枚構成の蓋部となり、第2天板前側フラップは、左右前方フラップの内側に接して、第2天板部の蓋部としての機能および強度を高める。
こうして形成された該梱包箱では、ブランクは、底板部と前板部との境界線近傍と、前板部の右辺部との間に形成された(前板部に形成された)第1引裂き線と、底板部と前板部との境界線近傍と、前板部の左辺部との間に形成された(前板部に形成された)第2引裂き線とを有している。
該梱包箱を開梱する場合には、先ず第1および第2引裂き線を手で引裂くことで、前板部を第1天板部と連接した部分と、底板部と連接する部分とに分離する。次に、有底箱体を塞いでいる第2天板部を手で開くことで開梱が完了する。
ここで、第1引裂き線の引裂き終点は、右前方側部連結手段よりも第1天板前部に近い部位に接続しており、また第2引裂き線の引裂き終点は、左前方側部連結手段よりも第1天板前部に近い部位に接続している。したがって底板部と連接する前板部の部分は、左右前方側部連結手段で左右側板部と連結した状態で、左右前方フラップを外側から規制するから、テープ等を用いることなく開梱後の有底箱体の形状を維持できる。
しかも、開梱後においても該梱包箱は、前板部側は連結した左右前方フラップの二重構造であり、後板部側は左右後方フラップおよび後板部の三重構造であり、底板部は前板部、後板部、右側板部および左側板部と連接した一枚構成であるから、強度に優れている。
第2天板部の形状と底板部の形状との間には次の関係がある。すなわち底板部前辺となる底板部と前板部との境界と、底板部後辺となる底板部と後板部との境界との間隔は、第2天板部前辺となる第2天板部と第2天板前側フラップとの境界と、第2天板部後辺となる第2天板部の後板部との境界との間隔よりも若干長い。したがって、ブランクを折り曲げて該梱包箱を形成したときに、第2天板前側フラップは連結された左右前方フラップの内側に略接して位置づけられる。
第2天板部に開封手掛け孔を設けてもよい。そうすれば開封手掛け孔に指を挿入するなどして、該箱体の形成時および開梱後において有底箱体の蓋部の容易に開閉することができる。
また第1引裂き線の始点と第2引裂き線の始点との間に、さらに引裂き始点部を設けてもよい。そうすれば引裂き始点部に指を挿入するなどして、前板部を底板部と連接する部分および第1天板部と連接した部分とに容易に分離することができる。
ランクが有する前方フラップ連結手段は、右前方フラップおよび左前方フラップの一方に形成された前方係止舌片、および他方に形成された前方係止孔を有することで、前方係止舌片を前方係止孔に向け僅かに折り曲げて両者を係合することができる。後方フラップ連結手段についても同様である。
そしてブランクが有する右前方側部連結手段は、前板部および右側板部の何れか一方に形成された右前方側部係止舌片、および他方に形成された右前方側部係止孔を有することで、右前方側部係止舌片を右前方側部係止孔に向け僅かに折り曲げることで両者を係合することができる。左前方側部連結手段についても同様である。もちろん左右後方側部連結手段についても同様である。
ここで前方係止舌片、後方係止舌片、左右前方側部係止舌片および左右後方側部係止舌片は、何れも係止孔に向け僅かに折り曲げられるものだから、該梱包箱内部(箱体内部)の収容物と干渉せず、該梱包箱内部にデッドスペースを生じない。
またブランクの天板部連結手段は、第1天板部および第2天板部の一方に形成された天板係止爪および他方に形成された天板係止スリットを有することで、有底箱体を塞いだ状態の第2天板部の表面を、第1天板部で覆うようにして、第2天板部の天板係止スリットに第1天板部の天板係止爪を挿入することができる。こうして第1天板部と第2天板部とを連結すれば、連結の前後を通じて第1天板部の天板係止爪と第2天板部とを略平行に位置づけることができるから、天板係止爪も、該梱包箱内部(箱体内部)の収容物と干渉せず、該梱包箱内部にデッドスペースを生じない。
右前方側部連結手段が有する右前方側部係止舌片(左前方側部係止舌片)または右前方側部係止孔(左前方側部係止孔)を、前板部において第1天板部と底板部との間の部位(例えば第1天板部と底板部との中間)に設けてもよい。左右前方側部連結手段が上記のように形成されていれば、発明を実施するための形態において説明するように、天板部連結手段の連結作業(または第2天板部の天板係止スリットに第2天板部の天板係止爪を挿入する作業)はさらに容易となり、天板係止爪と収容物との干渉もさらに少なくなる。
側板部、左側板部、前板部および後板部のすべて、または少なくとも1つに通気孔を設けることで、該梱包箱の通気性を実現することができる。
板部および後板部が通気孔を有する場合には、右前方フラップ、右後方フラップ、左前方フラップおよび左後方フラップもフラップ通気孔を有している。良好な通気性を得るためには、右前方フラップおよび左前方フラップの通気孔は前板部の通気孔とできるだけ広い範囲で連通すること(重なること)が好ましく、右後方フラップおよび左後方フラップの通気孔と後板部の通気孔との位置関係も同様である。
ランクは、右側板部を介して底板部と連接する右内側フラップ、および左側板部を介して底板部と連接する左内側フラップを有していてもよい。第1天板部および第2天板部による該梱包箱の閉止に先だって、左右内側フラップを開口部側に折り曲げておけば、該梱包箱を閉止したときに、左右側板と第2天板部との間に生じる隙間を左右内側フラップで塞ぐことができる。こうして折り曲げられた左右内側フラップは、左右側板の開口部側の強度を増し、例えば積重ねに対する強度を確保する。
梱包箱のブランクは、底板部前辺および底板部後辺の双方または一方に設けられた底板側積重ね部と、第1天板部と前板部との境界領域である第1天板部前辺および第2天板部後辺の双方または一方に設けられた天板側積重ね部とを有していてもよい。
ここで前板部側に設けられた底板側積重ね部および天板側積重ね部は、前板部を挟んで対称に配設され、後板部側においても同様に配設される。したがって該梱包箱を2つ積重ねようとするときに、下側の該梱包箱の天板側積重ね部に上側の該梱包箱の底板側積重ね部を係合等することで、下側の該梱包箱の第1天板部前辺と上側の該梱包箱の底板部前辺とを重ねることができ、また下側の該梱包箱の第2天板部後辺と上側の該梱包箱の底板部後辺とを重ねることができる。こうして該梱包箱は、ずれを生じることなく、且つ容易に複数の該梱包箱を積重ねることができる。
板側積重ね部を爪部(積重ね爪部)とし、天板側積重ね部をスリット部(積重ねスリット部)としてもよい。この場合において複数の該梱包箱を積重ねるときには、下側の該梱包箱の積重ねスリットに上側の該梱包箱の積重ね爪を挿入するようにして、底板側積重ね部と天板側積重ね部とを係合すればよい。このように構成された底板側積重ね部は、収容物に付着等した水分が滴下したときには、この滴下した水分を外部へと排出することができる。
上記構成を有する本発明に係る梱包箱は、ブランクを折り曲げるだけで強度の優れた梱包箱を容易に形成でき、道具を必要とせず容易に梱包箱を開梱できることはもとより、優れた通気性と、積重ねの容易さを実現することも可能である。
また上記構成を有する本発明に係る梱包箱は、開梱した後においても、テープ等を用いることなく有底箱体の形状を維持でき、蓋部を容易に閉じることができ、充分な強度を有して物品の保管等に再利用できる。
図1は、本発明に係る梱包箱の一実施例を形成するためのブランクの平面概略構成を示した図であり、梱包箱の内面側となる面を示したものである。 図1に示すブランクが有する前方フラップ連結手段の平面概略構成および左右前方側部連結手段を示した図である。 図1に示すブランクが有する後方フラップ連結手段の平面概略構成および左右後方側部連結手段を示した図である。 図1に示すブランクが有する天板部連結手段の平面概略構成を示した図であり、図4(a)は天板部連結手段が有する天板係止爪を示し、図4(b)は天板部連結手段が有する天板係止スリットを示す。 図1に示すブランクが有する通気孔、底板側積重ね部および天板側積重ね部の平面概略構成を示した図である。 図1に示すブランクが有する開梱引裂き部の平面概略構成を示した図である。 図1に示すブランクの右前方フラップ、右後方フラップ、右側板部等の折り曲げを説明するための図である。 図1に示すブランクの、左前方フラップと右前方フラップとの係止等について説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成する有底箱体を説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された有底箱体の閉止について説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された梱包箱の開梱について説明するための図である。 図11に示す開梱された梱包箱の再利用について説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された梱包箱の積重ねについて説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された梱包箱を積重ねた状態等について説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された梱包箱を横並びにした状態等について説明するための図である。 図1に示すブランクを折り曲げて形成された梱包箱を縦並びにした状態等について説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明にかかる梱包箱について説明する。
<ブランクの平面構成>
本発明の一実施例にかかる梱包箱1Aを、それを形成するためのブランク2Aとともに説明する。図1に示す平面概略構成を有するブランク2Aは、何れも長方形状を有する底板部10、前板部20、後板部30、第1天板部41、第2天板部42、右側板部50および左側板部60を有しており、例えば定尺の段ボール等から裁断されたものである。ここで底板部10と前板部20との境界(折り目線)は底板部前辺10a(例えば長さが394mm)をなし、底板部10と後板部30との境界(折り目線)は底板部後辺10bをなし、底板部10と右側板部50との境界(折り目線)は底板部右辺10c(例えば長さが257mm)をなし、そして底板部10と左側板部60との境界(折り目線)は底板部左辺10dをなしている。
前板部20を介して底板部10と連接する第1天板部41の長さは、底板部右辺10cの長さの二分の一程度(例えば127mm)であり、後板部30を介して底板部10と連接する第2天板部42の長さは、底板部右辺10cの長さより若干短い(例えば254mm)。したがって第2天板部42は、底板部10と略同一形状であるが底板部10より若干小さい。また第2天板部42は、後板部30と相対する側に連接する第2天板前側フラップ43を有している。
<左右側板部のフラップ>
右側板部50は、さらに前方に連接する右前方フラップ51、後方に連接する右後方フラップ52および右側に連接する右内側フラップ53を有している(右内側フラップ53は右側板部50を介して底板部10と連接している。)。同様に、左側板部60も、前方に連接する左前方フラップ61、後方に連接する左後方フラップ62および左側に連接する左内側フラップ63を有している。右前方フラップ51、右後方フラップ52、右内側フラップ53、左前方フラップ61、左後方フラップ62および左内側フラップ63は何れも略長方形状を有している。
ここで右側板部50と右前方フラップ51との境界(折り目線)は右前部縦辺50a(例えば長さが198.5mm)をなし、右側板部50と右後方フラップ52との境界(折り目線)は右後部縦辺50bをなし、左側板部60と左前方フラップ61との境界(折り目線)は左前部縦辺60aをなし、左側板部60と左後方フラップ62との境界(折り目線)は左後部縦辺60bをなしている。また右側板部50と右内側フラップ53との境界(折り目線)は右側板部上辺50cをなし、左側板部60と左内側フラップ63との境界(折り目線)は左側板部上辺60cをなしている。
右前方フラップ51は、右前部縦辺50aと相対する先端部辺51a、前板部20と相対する側の辺部となる右前部上辺51bおよび前板部20側の辺部となる右前部底辺51cを有している。同様に右後方フラップ52は、先端部辺52a、後板部30と相対する側の辺部となる右後部上辺52bおよび右後部底辺52cを有している。また左前方フラップ61は、先端部辺61a、前板部20と相対する側の辺部となる左前上部辺61bおよび左前部底辺61cを有し、左後方フラップ62は、先端部辺62a、後板部30と相対する側の辺部となる左後部上辺62bおよび左後部底辺62cを有している。
右前方フラップ51および左前方フラップ61の長さは、底板部前辺10aの長さの例えば三分の二程度(例えば260〜270mm)であり、右後方フラップ52および左後方フラップ62の長さも同様である。また右内側フラップ53および左内側フラップ63の長さは、底板部前辺10aの長さの例えば五分の一程度(例えば80mm)である。
<各天板部>
第1天板部41と前板部20との境界(折り目線)は第1天板部前辺41aをなし、そして第2天板部42と後板部30との境界(折り目線)は第2天板部後辺42aをなしている。第1天板部41における第1天板部前辺41aと相対する辺部は、第1天板部端辺41bとなっている。第2天板部42における第2天板部後辺42aと相対する辺部は、第2天板部前辺42bとなっており、第2天板部前辺42bは第2天板部42と第2天板前側フラップ43との境界(折り目線)となっている。
第2天板部前辺42bの中央部から第2天板部42側には、開封手掛け孔44が形成されている。開封手掛け孔44は指を2〜3本挿入できる略長方形状を有し、第2天板部前辺42bと相対する縁部の両端側は丸みを帯びている。
なお本明細書では、ブランク2Aを折り曲げて梱包箱1Aを形成したときに、底板部前辺10aと平行する方向を幅方向とし、底板部右辺10cと平行する方向を縦方向とし、右前部縦辺50aと平行する方向を高さ方向とする。ブランク2Aは、例えば段ボール、厚紙などの素材で形成できるが、これら素材に限定されない。
<前方フラップ連結手段>
図2に示すように、右前方フラップ51と左前方フラップ61とを連結する前方フラップ連結手段は、右前方フラップ51が有する略台形状の前方係止孔511および左前方フラップ61が有する略台形状の前方係止舌片611で構成される。
前方係止孔511は右前方フラップ51の長手方向中心線上に対称に形成されている。前方係止孔511では、右側板部50側に位置する底辺縁部511aは、右前方フラップ51の先端部辺51a側に位置する上辺縁部511bよりも若干長く、底辺縁部511aの両端側は丸みを帯びている。
前方係止舌片611は左前方フラップ61の長手方向中心線上に対称に形成されており、右側板部60側に位置する接続辺部611bだけで左前方フラップ61と連接している(接続辺部611bは折り目線でもある。)。前方係止舌片611では、接続辺部611bは左前方フラップ61の先端部辺61a側に位置する係止先端部辺611aよりも若干短い(係止先端部辺611aの両端側は丸みを帯びている。)。
前方係止舌片611の略台形状を画する輪郭は前方係止孔511の形状と略合同で、前方係止舌片611の接続辺部611bは前方係止孔511の上辺縁部511bと略同じ長さだが、前方係止舌片611の係止先端部辺611a近傍は、前方係止孔511の底辺縁部511aよりも若干幅が広い。
ここで前方係止孔511の中央と右前部縦辺50aとの間隔は底板部前辺10aの長さの略二分の一であり、前方係止舌片611の中央と左前部縦辺60aとの間隔も底板部前辺10aの長さの略二分の一である。
なお前方フラップ連結手段は、右前方フラップ51と左前方フラップ61とを連結できるものであれば、上記構成に限定されない。例えば右前方フラップ51は前方係止孔511に替え前方係止舌片を有し、左前方フラップ61は前方係止舌片611に替え前方係止孔を有してもよい。
<後方フラップ連結手段>
図3に示すように、右後方フラップ52と左後方フラップ62とを連結する後方フラップ連結手段は、右後方フラップ52が有する略台形状の後方係止孔521および左後方フラップ62が有する略台形状の後方係止舌片621で構成される。ここで後方係止孔521は前方係止孔511と同様に形成されており、また後方係止舌片621は前方係止舌片611と同様に形成されている。なお後方フラップ連結手段は、前方フラップ連結手段と同様、上記構成に限定されない。
<左右前方側部連結手段>
右前方側部連結手段は、図2に示すように前板部20と連接する略台形状の右前方側部係止舌片201および右側板部50に形成された略台形状の右前方側部係止孔501で構成される。右前方側部係止舌片201は、定尺の段ボール等からブランク2Aを裁断する前には右前方フラップ51に含まれているが、裁断後、前板部20の前板部右辺20cの中央部において、接続辺部201bによって前板部20と連接するように形成される。
右前方側部係止舌片201では、接続辺部201bと相対する係止先端部辺201aは接続辺部201bよりも若干幅が広い。右前方側部係止孔501の上辺縁部501bは右側板部50の右前部縦辺50aにおける中央部に位置づけられ、底辺縁部501aが上辺縁部501bと相対している。右前方側部係止孔501の底辺縁部501a近傍は上辺縁部501bよりも若干幅が広く、底辺縁部501aの両端側は丸みを帯びている。
右前方側部係止舌片201の略台形状を画する輪郭は右前方側部係止孔501の形状と略合同だが、前方係止舌片611および前方係止孔511と同様に、右前方側部係止舌片201の係止先端部辺201aは右前方側部係止孔501の底辺縁部501aよりも若干幅が広い。
左前方側部連結手段も右前方側部連結手段と同様に、前板部20と連接する左前方側部係止舌片202および左側板部60に形成された左前方側部係止孔602で構成される(図2)。左前方側部係止舌片202は右前方側部係止舌片201と同様に構成され(前板部20の前板部左辺20dの中央部に連接している)、左前方側部係止孔602は右前方側部係止孔501と同様に構成されている。
なお左右前方側部連結手段は、前板部20と右側板部50とを連結できるものであれば、上記構成に限定されない。例えば右側板部50(左側板部60)は右前方側部係止孔501(左前方側部係止孔602)に替え右前方側部係止舌片(左前方側部係止舌片)を有し、前板部20は右前方側部係止舌片201(左前方側部係止舌片202)に替え右前方側部係止孔(左前方側部係止孔)を有していてもよい。
<後方側部連結手段>
右後方側部連結手段は、図3に示すように、後板部30と連接する右後方側部係止舌片303および右側板部50に形成された右後方側部係止孔503で構成される。右後方側部係止舌片303は、後板部30において右前方側部係止舌片201と同様に構成され、右後方側部係止孔503は、右側板部50の右後部縦辺50b近傍において右前方側部係止孔501と同様に構成されている。
左後方側部連結手段も右後方側部連結手段と同様に、後板部30と連接する左後方側部係止舌片304および左側板部60に形成された左後方側部係止孔604で構成される(図3)。左後方側部係止舌片304は右後方側部係止舌片303と同様に構成され、左後方側部係止孔604は右後方側部係止孔503と同様に構成されている。なお左右後方側部連結手段は、左右前方側部連結手段と同様、上記構成に限定されない。
<天板部連結手段>
ブランク2Aにおける天板部連結手段は、第1天板部41と第2天板部42とを連結する天板係止爪411および天板係止スリット421で構成される(連結された第1天板部41および第2天板部42は天板部40を形成する。)。図4(a)に示すように、天板係止爪411は、第1天板部41の第1天板部端辺41bの中央部から延出している。天板係止スリット421は、図4(b)に示すように、第2天板部42において、第2天板部後辺42aと第2天板部前辺42bとの間に配設されている。
天板係止爪411と第1天板部41の第1天板部前辺41aとの間隔は、底板部右辺10cの長さの略二分の一程度であり、天板係止スリット421と第2天板部42の第2天板部後辺42aとの間隔も、底板部右辺10cの長さの略二分の一程度である。
天板係止爪411は、接続部411j、爪本体部411t、最大幅部411a、爪先部411b、および切抜き部411sを有している。これら天板係止爪411の構成要素は、何れも第1天板部41の幅方向においてセンター振り分けされている。
接続部411jは爪本体部411tと第1天板部41との間に介在し、爪本体部411tは、接続部411j近傍が最も幅が広い最大幅部411aとなっており(最大幅部411aの幅は、例えば第1天板部端辺41bの長さの三分の一から二分の一程度となっており)、爪先部411bに向け幅が狭くなっている。切抜き部411sは、接続部411jの中央部分において、第1天板部41にまたがる細長いスリット形状をなしている。
天板係止スリット421は、主切込線部421a、2つの副切込線部421b、2つの切抜き部421s、間隙421s’および舌部421tを有している。これら天板係止スリット421の構成要素は、何れも第2天板部42の幅方向でセンター振り分けされている。
主切込線部421aの両端には、第2天板部後辺42aから離れる方向に副切込線部421bが連続して形成されている。主切込線部421aと第2天板部後辺42aとの間隔は第1天板部41の長さと略等しく、第1天板部41と第2天板部42とを重ねて梱包箱1を閉止するときに、天板係止爪411を主切込線部421aに円滑に挿入することができる。
主切込線部421aの長さは、天板係止爪411の最大幅部411aの幅よりも若干短い。したがって天板係止爪411を天板係止スリット421に容易に挿入できる一方、主切込線部421aは天板係止スリット421に挿入された天板係止爪411の抜け止となる。
切抜き部421sは、主切込線部421aから、第2天板部前辺42b側に向け形成されており、その横幅は天板係止爪411の接続部411jの横幅よりも狭い。切抜き部421sの中央部には、舌部421tが主切込線部421aに向け延出し、その先端と主切込線部421aとの間に間隙421s’が形成されている。舌部421tの横幅は天板係止爪411の切抜き部411sの横幅よりも若干狭い。切抜き部421sの縦幅は天板係止爪411の接続部411jの長さより若干長く、舌部421tの長さは天板係止爪411の接続部411jの長さと略等しいか若干長い。
したがって、天板係止爪411を天板係止スリット421に挿入すると、舌部421tが天板係止爪411の切抜き部411sに係止して、天板係止爪411が天板係止スリット421から離脱することを防ぐことができる。
<通気孔>
図5に示すように、ブランク2Aでは、前板部20に例えば2つの前部通気孔205が、後板部30に例えば2つの後部通気孔305が、右側板部50に例えば2つの右側部通気孔505が、そして左側板部60に例えば2つの左側部通気孔605が設けられている。さらに右前方フラップ51に右前フラップ通気孔515が、右後方フラップ52に右後フラップ通気孔525が、左前方フラップ61に左前フラップ通気孔615が、そして左後方フラップ62に左後フラップ通気孔625が設けられている。いずれの通気孔も略長方形状をなし、両端部は丸みを帯びている。
前部通気孔205および後部通気孔305は、長さは前板部20(後板部30)の高さの例えば三分の一ないし三分の二程度であり、幅は前板部20(後板部30)の幅の例えば二十分の一程度である。
右側部通気孔505および左側部通気孔605は、長さが右側板部50(左側板部60)の高さの例えば三分の一程度であり、幅が底板部右辺10c(底板部左辺10d)の例えば十分の一程度である。2つの右側部通気孔505および2つの左側部通気孔605は、底板部10を挟んで対称に形成されている。したがって、右側板部50および左側板部60を、底板部10に対し同方向で且つ垂直に折り曲げたときには、2つの右側部通気孔505および2つの左側部通気孔605は互いに正対する。
右前フラップ通気孔515および左前フラップ通気孔615は前部通気孔205と形状が同じであり、右後フラップ通気孔525および左後フラップ通気孔625は後部通気孔305と形状が同じである。ブランク2Aを折り曲げて梱包箱1Aを形成したとき、右前フラップ通気孔515および左前フラップ通気孔615は前部通気孔205と重なる部位に形成されており、また右後フラップ通気孔525および左後フラップ通気孔625は後部通気孔305と重なる部位に形成されている。
なお梱包箱1Aの内部を外部から遮蔽したい、または通気を妨げたい場合等には、梱包箱に通気孔を設けない。
<開梱引裂き部>
図6に示すように、ブランク2Aは、前板部20に開梱引裂き部210を有し、開梱引裂き部210は、第1引裂き線211、第2引裂き線212および引裂き始点部213を有している。引裂き始点部213は、ミシン目で形成された第1、第2引き裂き線211、212を、例えば手で引裂くための引裂き始点部であり、底板部10の底板部前辺10aの中間点近傍から第1天板部41側に向け略矩形の切込みとして形成されている。開梱引裂き部210は、その幅が例えば2〜3本の指先を挿入できる程度のものであり、第1天板部41側の縁部の両端側は丸みを帯びている。
第1引裂き線211の始点211aは、引裂き始点部213に配設されている。この引裂き終点211bは、前板部20の前板部右辺20c上に配設されており、この引裂き終点211bと底板部10の底板部前辺10aとの間には、前板部20の前板部右辺20cの略中央部に連接するように形成された右前方側部係止舌片201が位置づけられている。
第2引裂き線212は、前板部20において第1引裂き線211と左右対称に形成されている。第1引裂き線211および第2引裂き線212と、第1天板部前辺41aとの間の領域は主前板部20mとなっており、第1引裂き線211と底板部10の底板部前辺10aとの間の領域、および第2引裂き線212と底板部10の底板部前辺10aとの間の領域は、それぞれ副前板部20sとなっている。
<底板側積重ね部および天板側積重ね部>
図5に示すように、ブランク2Aは、底板部10の底板部前辺10a上に配設された2つの底板前側積重ね部110、底板部後辺10b上に配設された2つの底板後側積重ね部120、第1天板部41の第1天板部前辺41a上に配設された2つの天板前側積重ね部410、および第2天板部42の第2天板部後辺42a上に配設された2つの天板後側積重ね部420を有している。
ここで2つの底板前側積重ね部110は底板部前辺10a上においてセンター振り分けに配設されており、そして2つの底板前側積重ね部110および2つの底板後側積重ね部120は底板部10を挟んで対称に配設されている。また2つの底板前側積重ね部110および2つの天板前側積重ね部410は前板部20を挟んで対称に配設され、2つの底板後側積重ね部120および2つの天板後側積重ね部420は後板部30を挟んで対称に配設されている。
底板前側積重ね部110は底板部10の底板部前辺10aから底板部10の内部側に延出する矩形の積重ね爪110t(図5参照)として形成され、底板後側積重ね部120は底板部10の底板部後辺10bから底板部10の内部側に延出する矩形の積重ね爪120tとして形成される。積重ね爪110tは底板部前辺10a上から延出し、積重ね爪120tは底板部後辺10b上から延出する。
2つの天板前側積重ね部410は、第1天板部41の第1天板部前辺41a上において、前板部20および第1天板部41にかけて形成された長方形状のスリットであり、同様に2つの天板後側積重ね部420は、第2天板部42の第2天板部後辺42a上において形成された長方形状のスリットである。
ブランク2Aを折り曲げて梱包箱1Aを形成したとき、右前方フラップ51の右前部上辺51bは、第1天板部41の第1天板部前辺41aの内側に位置づけられる。このとき天板前側積重ね部410の内側に位置づけられる右前方フラップ51の右前部上辺51bの部位には、右前上辺切込み部510が形成されており、天板前側積重ね部410のスリットが右前方フラップ51で塞がれないようになっている。同様に右後方フラップ52の右後部上辺52bには右後上辺切込み部520が形成されており、左前方フラップ61の左前上部辺61bには左前上辺切込み部610が形成されており、左後方フラップ62の左後部上辺62bには左後上辺切込み部620が形成されている。
なお、天板側積重ね部を天板前側積重ね部410だけで構成し、また底板側積重ね部を底板前側積重ね部110だけで構成してもよい。この場合でも梱包箱1Aを2つ積重ねるときに、下側の梱包箱1Aの天板側積重ね部410に上側の梱包箱1Aの底板側積重ね部110を係合することで2つの梱包箱1Aを積重ねることができる。もちろん梱包箱1Aは、底板側積重ね部および天板側積重ね部を有しなくともよい。
<手かけ孔>
ブランク2Aは、図5に示すように、右側板部50に配設された右側手かけ孔506、および左板部60に配設された左側手かけ孔606が形成されている。右側手かけ孔506は、略コ字形状の切込みで画された舌片を有して、右側板部50の右側板部上辺50cに近い部位に形成されている。舌片は、右側板部上辺50c側で右側板部50に連接しており、右側手かけ孔506に指や掌を挿入すると折り曲げられて、舌片は指等の広い範囲に接して指や掌を保護する。同様の目的から、コ字形状の切込みは2つの角部が丸みを帯びている。もちろん梱包箱1Aは手かけ孔を有しなくともよい。
<梱包箱の組立および物品の収容>
次に梱包箱1Aの組立について説明する。
<右左側板部等の折り曲げ>
先ず右側板部50に対し、右前方フラップ51および右後方フラップ52を略直角に谷折りする(図7(a))。このとき未だ右内側フラップ53は右側板部50に対し折り曲げられていない。同様に左側板部60に対し、左前方フラップ61および左後方フラップ62を略直角に谷折りする(図示せず)。さらに右側板部50および左側板部60を谷折りして、図7(b)に示すように、右前方フラップ51を左前方フラップ61の内側に、そして右後方フラップ52を左後方フラップ62の内側に位置づける。
すると図8(a)に示すように、左前方フラップ61の前方係止舌片611は右前方フラップ51の前方係止孔511の丁度外側に位置づけられる(図8(a)は右前方フラップ51および左前方フラップ61を前板部20の側から見た図である。)。
そして左前方フラップ61の前方係止舌片611を例えば指先で押すと、図8(b)に示すように、前方係止舌片611は、接続辺部611bを折り目線として、係止先端部辺611a側から右前方フラップ51の前方係止孔511に押し込まれる(図8(b)は、図8(a)におけるA−A断面を示し、前方係止舌片611と前方係止孔511とが係止した状態を示す図である。)。
こうして左前方フラップ61の前方係止舌片611が右前方フラップ51の前方係止孔511に押し込まれると、前方係止舌片611の係止先端部辺611aは、前方係止孔511の底辺縁部511aよりも若干長いので、前方係止舌片611は前方係止孔511から抜け難い状態となる(こうして右前方フラップ51と左前方フラップ61とを容易かつ確実に連結することができる。)。同様にして、右後方フラップ52が有する後方係止孔521に、左後方フラップ62が有する後方係止舌片621を係止することで、右後方フラップ52と左後方フラップ62とを容易かつ確実に連結することができる。
すると図7(b)に示すように、底板部10、右側板部50、左側板部60、右前方フラップ51と左前方フラップ61、および右後方フラップ52と左後方フラップ62で構成される有底箱体3Aが形成される。ここで前方係止舌片611の係止先端部辺611aおよび後方係止舌片621の先端部辺621aは、何れも丸みを帯びているから、有底箱体3Aの内部に収容された物品を傷つけない。また有底箱体3Aでは、右側板部50の2つの右側部通気孔505と左側板部60の2つの左側部通気孔605とは正対する。
なお右前方フラップ51を左前方フラップ61の外側に、そして右後方フラップ52を左後方フラップ62の外側に位置づけることもできる。この場合には、左前方フラップ61の前方係止舌片611は、図8(c)に示すように右前方フラップ51の前方係止孔511の内側に位置づけられ、内側から接続辺部611bを折り目線として係止先端部辺611a側から右前方フラップ51の前方係止孔511に押し込まれることとなる。右後方フラップ52および左後方フラップ62についても同様である。
<前板部および後ろ板部等の折り曲げ>
有底箱体3Aが形成されたのち、前板部20を右前方フラップ51および左前方フラップ61の外側に接するように折り曲げ、また後板部30を右後方フラップ52および左後方フラップ62の外側に接するように折り曲げる。
そして、前板部20と連接する右前方側部係止舌片201を指先で折り曲げて、右側板部50が有する右前方側部係止孔501に押し込む。すると前板部20と連接する右前方側部係止舌片201および右側板部50の右前方側部係止孔501で構成される右前方側部連結手段(図2参照)は、右前方フラップ51の前方係止孔511および左前方フラップ61の前方係止舌片611で構成される前方フラップ連結手段(図8参照)と同様に、容易かつ確実に連結される。
同様に、前板部20と連接する左前方側部係止舌片202および左側板部60の左前方側部係止孔602で構成される左前方側部連結手段(図2参照)も、容易かつ確実に連結され、後板部30と連接する右後方側部係止舌片303および右側板部50の右後方側部係止孔503で構成される右後方側部連結手段(図3参照)も、容易かつ確実に連結され、後板部30と連接する左後方側部係止舌片304および左側板部60の左後方側部係止孔604で構成される左後方側部連結手段(図3参照)も、容易かつ確実に連結される。
すると、図9(a)に示すように、有底箱体3Aにおける右前方フラップ51および左前方フラップ61の外側に前板部20が接するように位置づけられて、また右後方フラップ52および左後方フラップ62の外側に後板部30が接するように位置づけられて有底箱体3Bが形成される。したがって有底箱体3Bでは、前板部20側および後板部30側は二重構造(一部は三重構造)となって強度が増す。また有底箱体3Bでは、右前フラップ通気孔515および左前フラップ通気孔615は前部通気孔205と重なり、右後フラップ通気孔525および左後フラップ通気孔625も後部通気孔305と重なる。
ここで右前方側部係止舌片201は、その係止先端部辺201aが丸みを帯びているから(左前方側部係止舌片202、右後方側部係止舌片303および左後方側部係止舌片304も同様)、有底箱体3Bの内部に収容された物品を傷つけない。
有底箱体3Bでは、前板部20が折り曲げられて、底板部10の底板部前辺10aに形成された底板前側積重ね部110では、矩形の積重ね爪110tが底板部前辺10aの下方に向け延出し、また積重ね爪110tが延出した結果、積重ね爪110tの近傍に積重ねスリット110sが形成される(図9(a)、(b)等)。また後板部30が折り曲げられた結果、同様に底板部10の底板部後辺10bに形成された底板後側積重ね部120では、矩形の積重ね爪120tが底板部後辺10bの下方に向け延出し、また積重ね爪120tが延出した結果、積重ね爪120tの近傍に積重ねスリット120sが形成される。
<物品の収容>
有底箱体3Aでは、右前方フラップ51と左前方フラップ61の上方、および右後方フラップ52と左後方フラップ62の上方に立ち上がっているフラップはなく、前右側板部50から短い右内側フラップ53が、また左側板部60からも同様に左内側フラップ63が、それぞれ略垂直に立ち上がっているだけである(例えば図7(b)参照)。したがって、有底箱体3Aの内部に物品を容易に収容することができる。
<梱包箱の閉止>
有底箱体3Aに物品を収容したのち、さらに右前方側部連結手段、左前方側部連結手段、右後方側部連結手段および左後方側部連結手段をそれぞれ連結して有底箱体3B(図9(a))を形成した後、有底箱体3Bの開口部300を閉止する(梱包箱1Aを閉止する。)。閉止は、第1天板部41の天板係止爪411および第2天板部42の天板係止スリット421からなる天板部連結手段の連結によって行う。
詳細には、先ず有底箱体3Bの開口部300を塞ぐ方向に右内側フラップ53および左内側フラップ63を折り曲げる。次に図10(a)に示すように、第2天板部42で有底箱体3Bの開口部を塞ぐ。このとき第2天板部42の第2天板前側フラップ43を折り曲げたうえで、第2天板前側フラップ43が右前方フラップ51および左前方フラップ61の内側に接するようにして有底箱体3Bの開口部を塞ぐ。
次に図10(b)に示すように、第1天板部41を第2天板部42の上方に位置づけるように折り曲げる。このとき前板部20は、前板部右辺20cの中央部に連接する右前方側部係止舌片201で右側板部50と連結されており、また前板部左辺20dの中央部に連接する左前方側部係止舌片202で左側板部60と連結されている。したがって図10(b)に示すように、前板部20の上部側の略二分の一の領域(第1天板部41側)を、右前方フラップ51および左前方フラップ61から若干外側に離間するように、弓なりに反らせることができる。後板部30の上部側も同様である。
このように前板部20の上部側および後板部30の上部側を弓なりに反らせることで、天板係止爪411を折り曲げることなく、天板係止爪411の爪先部411bを天板係止スリット421の近傍に位置づけることができる。
さらに天板係止爪411の爪本体部411tを天板係止スリット421の主切込線部421aに挿入すると、爪本体部411tは、天板係止スリット421の副切込線部421bの近傍領域を押し広げながら主切込線部421aを通過し、天板係止爪411の切抜き部411sは舌部421tよりも主切込線部421aに寄った部位に位置づけられる。こうして天板係止爪411の爪本体部411tは、第2天板部42の内側に位置づけられて、図10(c)に示すように梱包箱1Aの閉止が完了する。
すなわち天板係止爪411の爪本体部411tを折り曲げることなく、天板係止爪411の爪先部411bを天板係止スリット421の近傍に位置づけたのち、天板係止爪411と天板係止スリット421とを係止することができるから、天板係止爪411は、収容物と干渉することなく梱包箱1Aを閉止できる。
このとき副切込線部421bの近傍領域は弾性でもとに戻ろうとする結果、副切込線部421bは天板係止爪411の爪本体部411tの抜け止めとして機能し、また天板係止爪411の切抜き部411sに舌部421tが係止して、爪本体部411tの抜け止めとして機能する。したがって天板係止爪411および天板係止スリット421からなる天板部連結手段は、容易に連結できる一方、抜けにくい連結を実現できる。
梱包箱1Aにおいては、第1天板部41および第2天板部42が折り曲げられた結果、図10(c)に示すように第1天板部41の第1天板部前辺41a上では、天板前側積重ね部410であるスリットが形成され、第2天板部42の第2天板部後辺42a上では、天板後側積重ね部420であるスリットが形成される。
このとき第1天板部41の第1天板部前辺41a近傍では、折り曲げられた第2天板部42の第2天板前側フラップ43と右前方フラップ51および左前方フラップ61との間に若干の空隙が形成される。したがって、天板前側積重ね部410が第2天板部42とその第2天板前側フラップ43によって塞がれることはない。
<梱包箱における通気性>
梱包箱1Aでは、前板部20は2つの前部通気孔205を、後板部30は2つの後部通気孔305を、右側板部50は2つの右側部通気孔505を、そして左側板部60は2つの左側部通気孔605を有している。このように梱包箱1Aは、4つの側面に8つの通気孔を有して内部と外部との間の通気性を実現する。
梱包箱1Aの底板部10では、2つの底板前側積重ね部110にそれぞれ積重ねスリット110sが形成されており、また2つの底板後側積重ね部120にそれぞれ積重ねスリット120sが形成されている(図9(b))。これら4つのスリットは梱包箱1Aの底板部10側における通気性を実現する。梱包箱1Aの天板部40では、2つの天板前側積重ね部410としてスリットが形成されており、そして2つの天板後側積重ね部420としてスリットが形成されている(図10(c))。これら4つのスリットは梱包箱1Aの天板側における通気性を実現する。
また梱包箱1Aを床などに置いた場合には、底板前側積重ね部110の2つの積重ね爪110tおよび底板後側積重ね部120の2つの積重ね爪120tは、床面と梱包箱1Aの底板部10との間に間隙を生じさせる。この間隙の幅(高さ)は4つの舌片の長さに略等しく、梱包箱1Aの底板部10の下側において通気性を実現する。
梱包箱1Aの底板部10の積重ねスリット110sおよび積重ねスリット120sは、通気性の実現とともに、梱包箱1A内部の湿気や水分の排出を実現する。例えば新鮮な野菜を収容した場合、積重ねスリット110sおよび積重ねスリット120sは梱包箱1A内部で結露等した水分等の排出路となる。
<梱包箱の開梱について>
次に梱包箱1Aの開梱について説明する。梱包作業が完了した梱包箱1A(図10(c))において、先ず引裂き始点部213に指先を挿入し、前板部20を把持して前板部20の主前板部20mと、2つの副前板部20sとを切り離すように、第1引裂き線211および第2引裂き線212を引裂く。そうすると図11(a)に示すように、第1天板部41の主前板部20mが第1天板部前辺41aを軸部として展開される(このとき未だ第2天板部42は開かない。)。
さらに第1天板部41の主前板部20mを開くと、第1天板部41は天板係止スリット421に係止した天板係止爪411を軸部として第2天板部42の上方に展開する。さらに第2天板部42の開封手掛け孔44に指を挿入して、図11(b)に示すように第2天板部42を開いて、梱包箱1Aに収容された物品を取出すことができる。このように梱包箱1Aは道具を用いず容易に開梱でき、物品を容易に取り出すことができる。
<梱包箱の再使用について>
開梱した梱包箱1Aを再利用する場合には、開梱した梱包箱1A(図11(b))の第2天板部42から、第1天板部41の主前板部20mを取外す。この取外しは、第1天板部41の天板係止爪411を第2天板部42の天板係止スリット421から引き抜くことで行われる。こうして第1天板部41の主前板部20mを取外したのち、梱包箱1Aに物品を収容したのち第2天板部42を閉じる(図12)。
第2天板部42を閉じるときには、第2天板前側フラップ43を右前方フラップ51および左前方フラップ61の内側に位置づける。梱包箱1Aの再利用においても、第2天板部42の開封手掛け孔44に指を挿入して、第2天板部42を容易に開閉することができる。
ここで右前方フラップ51および左前方フラップ61は、互いに連結した状態に維持されている。また前板部20の右側の副前板部20sは、右前方側部係止舌片201で右側板部50に形成された右前方側部係止孔501と連結して、左前方フラップ61と連結した右前方フラップ51を外側から規制している。さらに前板部20の左側の副前板部20sも、左前方側部係止舌片202で左側板部60に形成された左前方側部係止孔602と連結して、右前方フラップ51と連結した左前方フラップ61を外側から規制している。
このように再利用における梱包箱1Aは、その前板部20側の側面が右前方フラップ51、左前方フラップ61および2つの副前板部20sで構成され、その殆どの領域が二重構造となって充分な強度を有している。もちろん右側板部50、左側板部60および後板部30側は、開梱前の状態と同じであり、充分な強度を有している。
<梱包箱の積重ね等ついて>
例えば2つの梱包箱1Aを積重ねる場合には、図13に示すように、上側の梱包箱1Aが有する底板前側積重ね部110の2つの積重ね爪110tが下側の梱包箱1Aが有する天板前側積重ね部410の2とスリットに係合するように、そして上側の梱包箱1Aが有する底板後側積重ね部120の2つの積重ね爪120tが下側の梱包箱1Aが有する天板後側積重ね部420の2とスリットに係合するように、2つの梱包箱1Aを積重ねる。
そうすると下側の梱包箱1Aの天板部40の全領域に、上側の梱包箱1Aの底板部10の全領域が重なるようにして、2つの梱包箱1Aを積重ねることができる(図14)。3つ以上の梱包箱1Aを積重ねる場合も同様であり、梱包箱1Aは複数の梱包箱1Aを最少の床スペースに、容易、且つ整然と積重ねることができる。
ここで梱包箱1Aの前板部20側は、前板部20、および連結した右前方フラップ51と左前方フラップ61とで構成され、しかも右前方フラップ51は右側板部50と連接し、また左前方フラップ61は左側板部60と連接している。したがって前板部20側は十分な強度を有している。後板部30も同様である。
右側板部50側では、右側板部50が右前方フラップ51および右後方フラップ52とともに前板部20と後板部30との間に介在している。しかも右前方フラップ51および右後方フラップ52は、右側板部50に対し直角に折り曲げられて底板部10と天板部40と間に介在している。左側板部60側も同様である。したがって右側板部50および左側板部60は、前板部20と後板部30との間において、梱包箱1Aの強度を実現する。
また梱包箱1Aでは、底板部10、前板部20、後板部30、第1天板部41および第2天板部42はすべて連接しており、しかも第2天板部42は有底箱体3Bの開口部を塞ぎ、その第2天板部42の表面の略二分の一は第2天板部42と連結した第1天板部41で覆われている。しかも梱包箱1Aでは、天板部40は、第1天板部41および第2天板部42で構成され、一部が二重構造となっており凹みにくい。
さらに梱包箱1Aは一枚構成の底板部10を有し、底板部10は、前板部20、後板部30、右側板部50および左側板部60と切れ目なく連接している。したがって梱包箱1Aの底板部10は充分な強度を有する(底板部10は抜けにくい。)。
2つの梱包箱1Aを横並びにする場合には、例えば図15に示すように、一方の梱包箱1Aの右側板部50の全領域と、他方の梱包箱1Aの左側板部60の全領域とが接するように並べる。ここで右側板部50の2つの右側部通気孔505と左側板部60の2つの左側部通気孔605とは正対しているので、一方の梱包箱1Aの右側板部50の2つの右側部通気孔505と、他方の梱包箱1Aの左側板部60の2つの左側部通気孔605とは、互いにずれることなく連通する状態となる。3つ以上の梱包箱1Aを横並びにする場合も同様である。
2つの梱包箱1Aを縦並びにする場合には、例えば図16に示すように、一方の梱包箱1Aの後板部30の全領域と、他方の梱包箱1Aの前板部20の全領域とが接するように並べる。
ブランク2Aにおいて、例えば前板部20が有する2つの前部通気孔205と、後板部30が有する2つの後部通気孔305とが、底板部10を挟んで対称に形成されていれば、一方の梱包箱1Aの後板部30の2つの後部通気孔305と、他方の梱包箱1Aの前板部20の2つの前部通気孔205とは、互いにずれることなく連通する状態となる。すなわち縦並びにした場合でも、梱包箱1Aは良好な通気性を有する。
梱包箱1Aは上述の通り、積重ねた場合、横並びにした場合、縦並びにした場合の何れにおいても良好な通気性を確保できるから、縦横並びにしたうえでさらに積重ねた場合でも、良好な通気性を確保できる。
以上、本発明に係る梱包箱の一実施例について説明したが、本発明は、その趣旨を変更することなく適宜変形して実施することができる。
本発明に係る梱包箱は、工業的に製造等することができるから、商品等の運搬および保管等に使用することができるから、そして商取引の対象とすることができるから、本発明は経済的価値を有して産業上の利用可能性を有する発明である。
1A 梱包箱
2A ブランク
10 底板部
20 前板部
201 右前方側部係止舌片(右前方側部連結手段)
202 左前方側部係止舌片(左前方側部連結手段)
205 前部通気孔(通気孔)
30 後板部
303 右後方側部係止舌片(右後方側部連結手段)
304 左後方側部係止舌片(左後方側部連結手段)
305 後部通気孔(通気孔)
40 天板部
41 第1天板部
42 第2天板部
411 天板係止爪(天板部連結手段)
421 天板係止スリット(天板部連結手段)
50 右側板部
51 右前方フラップ
52 右後方フラップ
501 右前方側部係止孔(右前方側部連結手段)
503 右後方側部係止孔(右後方側部連結手段)
505 右側部通気孔(通気孔)
511 前方係止孔(前方フラップ連結手段)
521 後方係止孔(後方フラップ連結手段)
60 左側板部
61 左前方フラップ
62 左後方フラップ
602 左前方側部係止孔(左前方側部連結手段)
604 左後方側部係止孔(左後方側部連結手段)
605 左側部通気孔(通気孔)
611 前方係止舌片(前方フラップ連結手段)
621 後方係止舌片(後方フラップ連結手段)

Claims (8)

  1. 略四辺形の底板部と、前記底板部の前方に連接した前板部と、前記底板部の後方に連接した後板部と、前記底板部の右方に連接した右側板部と、前記底板部の左方に連接した左側板部とを有する段ボールまたは厚紙で形成されたブランクを折り曲げて形成される梱包箱であって、
    前記ブランクは、
    前記右側板部の前方に連接する右前方フラップと、
    前記右側板部の後方に連接する右後方フラップと、
    前記左側板部の前方に連接する左前方フラップと、
    前記左側板部の後方に連接する左後方フラップと、
    前記前板部を介して前記底板部と連接する第1天板部と、
    前記後板部を介して前記底板部と連接し前記底板部と略同一形状を有する第2天板部と、
    前記第2天板部における前記後板部と相対する側に連接する第2天板前側フラップと、
    前記右前方フラップと前記左前方フラップとを連結する前方フラップ連結手段と、
    前記右後方フラップと前記左後方フラップとを連結する後方フラップ連結手段と、
    前記第1天板部と前記第2天板部とを連結するために前記第1天板部に形成された天板係止爪および前記第2天板部に形成された天板係止スリットとを有し、
    さらに、前記前板部側に向け折り曲げられた前記第2天板部の前記天板係止スリットにおける、前記第2天板前側フラップの側の近傍に、前記第1天板部を折り曲げるだけで前記第1天板部の前記天板係止爪の先端を位置づけることができるように、
    前記前方フラップ連結手段で連結された前記右前方フラップおよび前記左前方フラップの外側前面と接するように折り曲げられた前記前板部の、前記第1天板部側の略二分の一の領域を反らせ且つ前記右前方フラップおよび前記左前方フラップから離すことができるように、前記前板部を前記右側板部および前記左側板部と連結するための、
    前記底板部と前記第1天板部との略中間となる部位において、前記前板部および前記右側板部の何れか一方に形成された右前方側部係止舌片および他方に形成された右前方側部係止孔を有する右前方側部連結手段、および前記底板部と前記第1天板部との略中間となる部位において、前記前板部および前記左側板部の何れか一方に形成された左前方側部係止舌片および他方に形成された左前方側部係止孔を有する左前方側部連結手段と、
    また、前記後方フラップ連結手段で連結された前記右後方フラップおよび前記左後方フラップの外側後面と接するように折り曲げられた前記後板部の、前記第2天板部側の略二分の一の領域を反らせ且つ前記右後方フラップおよび前記左後方フラップから離すことができるように、前記後板部を前記右側板部および前記左側板部と連結するための、
    前記底板部と前記第2天板部との略中間となる部位において、前記後板部および前記右側板部の何れか一方に形成された右後方側部係止舌片および他方に形成された右後方側部係止孔を有する右後方側部連結手段、および前記底板部と前記第2天板部との略中間となる部位において、前記後板部および前記左側板部の何れか一方に形成された左後方側部係止舌片および他方に形成された左後方側部係止孔を有する左後方側部連結手段とを有し、
    さらにまた、前記天板係止爪を前記天板係止スリットに係止して連結された前記第1天板部および前記第2天板部によって閉止された該梱包箱を開封するための、
    前記前板部と前記底板部との境界近傍から前記前板部の右辺部における前記右前方側部係止舌片または前記右前方側部係止孔と前記第1天板部との間の部位にかけて形成された第1引裂き線と、
    前記前板部と前記底板部との境界近傍から前記前板部の左辺部における前記左前方側部係止舌片または前記左前方側部係止孔と前記第1天板部との間の部位にかけて形成された第2引裂き線と、
    前記第1引裂き線と前記第2引裂き線との間で且つ前記前板部と前記底板部との境界線上の中央部近傍に配設された引裂き始点部と、
    を有することを特徴とする梱包箱。
  2. 底板部前辺となる前記底板部と前記前板部との境界と、底板部後辺となる前記底板部と前記後板部との境界との間隔は、第2天板部前辺となる前記第2天板部と前記第2天板前側フラップとの境界と、第2天板部後辺となる前記第2天板部の前記後板部との境界との間隔よりも若干長く、
    前記ブランクを折り曲げて該梱包箱を形成したときに、前記第2天板前側フラップは、前記前方フラップ連結手段で連結された前記右前方フラップおよび前記左前方フラップの内側に略接して位置づけられることを特徴とする請求項1に記載の梱包箱。
  3. 請求項1または2に記載の梱包箱において、
    前記第2天板部はさらに開封手掛け孔を有することを特徴とする梱包箱。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載の梱包箱において、さらに前記右側板部、前記左側板部、前記前板部、前記後板部のすべて、または少なくとも1つが通気孔を有することを特徴とする梱包箱。
  5. 請求項4に記載の梱包箱において、前記前板部および前記後板部が前記通気孔を有する場合には、前記右前方フラップ、前記右後方フラップ、前記左前方フラップおよび前記左後方フラップのすべてまたは何れかが、さらにフラップ通気孔を有することを特徴とする梱包箱。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の梱包箱において、
    前記ブランクは、前記右側板部を介して前記底板部と連接する右内側フラップと、前記左側板部を介して前記底板部と連接する左内側フラップとを、さらに有することを特徴とする梱包箱。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載の梱包箱において、
    前記ブランクはさらに、前記底板部と前記前板部との境界および前記底板部と前記後板部との境界の双方または一方に設けられた底板側積重ね部と、
    前記第1天板部と前記前板部との境界である第1天板部前辺および前記第2天板部の前記後板部との境界である第2天板部後辺の双方または一方に設けられた天板側積重ね部とを有し、
    前記底板部と前記前板部との境界に前記底板側積重ね部が設けられている場合には、前記底板側積重ね部および前記天板側積重ね部が前記前板部を挟んで対称に配設されており、
    前記底板部と前記後板部との境界に前記底板側積重ね部が設けられている場合には、前記底板側積重ね部および前記天板側積重ね部が前記後板部を挟んで対称に配設されていることを特徴とする梱包箱。
  8. 前記底板側積重ね部は積重ね爪を有し、前記天板側積重ね部は積重ねスリットを有することを特徴とする請求項7に記載の梱包箱。
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