JP5874266B2 - 光触媒塗工液及びそれから得られる光触媒薄膜 - Google Patents
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Description
さらに、薄膜を基材に定着のために数百℃での焼付けを必要とする場合も多く、この場合適切な熱源を用意できない現場施工は困難である。あるいは、薄膜を基材に定着のために著しく長い養生時間を必要とする。
本発明は、第一に、
(A)光触媒粒子、及び
(B)バインダ成分
を含有する光触媒塗工液であって、
(B)成分のバインダ成分が、(b−1)加水分解性ケイ素化合物を、水及び極性有機溶媒の混合溶媒中において塩基性化合物の存在下で加水分解して得られた加水分解縮合物を含み、
(A)成分の光触媒粒子は該塗工液中に分散しており、
(A)成分と(B)成分の合計に対する(A)成分の割合は0.05〜99.5質量%であり、
該塗工液のpHは5〜8の範囲内にある、
ことを特徴とする光触媒塗工液を提供する。
・前記加水分解性ケイ素化合物がアルコキシシラン、ハロゲン化シラン、又はそれらの組み合わせである光触媒塗工液。
・前記塩基性化合物が、式(2a):
R1 y−NH3−y (2a)
(式中、R1は1価の有機基であり、yは1〜3の整数である。)
又は、
R1 4−N+ (2b)
(式中、R1は1価の有機基である。)
で表される化合物又は含窒素複素環式化合物である光触媒塗工液。
R2−Si(OR3)3 (3)
(式中、R2は置換もしくは非置換の一価炭化水素基を表し、R3はアルキル基を示す。)
で表される3官能性シラン化合物の加水分解縮合物を含有する光触媒塗工液。
(NH4)2ZrO(CO3)2
で表される炭酸アンモニウムジルコニウムである、上記光触媒塗工液。
さらに、本発明の塗工液が特定の3官能性シロキサン化合物の加水分解縮合物、水溶性チタン系化合物、水溶性ジルコニウム系化合物又はこれらの二種以上を組み合わせて含む場合には、耐薬剤性、特に耐強アルカリ性、が向上する。特に、前記3官能性シロキサン化合物の加水分解縮合物((b-2)成分)を含有する場合には、耐薬品性に加えて、有機基材への密着性も向上する。
−光触媒塗工液−
本発明の光触媒塗工液は(A)光触媒粒子、及び、(B)バインダ成分を含有しているものである。以下、両成分について詳しく説明する。
光触媒としては、従来知られているいずれのものも使用することができる。光触媒粒子は1種単独で使用しても2種類以上を併用しても良い。光触媒粒子としては、例えば酸化チタン系、酸化タングステン系、酸化亜鉛系、酸化ニオブ系等の、n型半導体である金属酸化物結晶微粒子が使用できる。例えば、結晶状態の、アナターゼ型の二酸化チタン(TiO2)、ルチル型の二酸化チタン(TiO2)、三酸化タングステン(WO3)、酸化亜鉛(ZnO)、Gaドープ酸化亜鉛(GZO)、酸化ニオブ(Nb2O5)等が使用し得る。
[(b−1)加水分解性ケイ素化合物の加水分解縮合物]
該バインダ成分は、加水分解性ケイ素化合物を、水及び極性有機溶媒の混合溶媒中において塩基性化合物の存在下で加水分解して得られた加水分解縮合物である。加水分解性ケイ素化合物としては、下記構造式(1)に示す珪素アルコキシド、その縮合物又はこれらの混合物が挙げられる。
Si(OR)x(OH)4−x (1)
(式中、Rは1価の炭化水素基、ヒドロカルビルオキシシリル基、 であり、xは0〜4の整数であり、xが2以上であるとき複数のRは同一でも異なってもよい。)
(式中、R1は1価の有機基であり、yは1〜3の整数である。)
R1 4−N+ (2b)
(式中、R1は1価の有機基である。)
R1 4N+・X− (3)
(ここで、X−は対アニオンを示す)
で表される塩の状態になっていてもよい。具体的には、Xとしてヒドロキシルアニオン、、ハロゲン化物アニオン(F-、Cl-、Br-、I-)等が挙げられる。第四アンモニウム塩の中では、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドが好適に使用できる。
こうして生成した加水分解縮合物((b−1)成分)を含む反応溶液が得られる。該溶液から溶媒を除去し、生成物を水に又はアルコールに溶解し、酸添加又はイオン交換によってpH5〜8に調整することにより(b−1)成分を含むバインダ液として好適に使用できる。
該バインダ成分は、式(3):
R2−Si(OR3)3 (3)
(式中、R2は置換もしくは非置換の一価炭化水素基を表し、R3はアルキル基を示す。)
で表される3官能性シラン化合物の加水分解縮合物である。
該バインダ成分は、水溶性チタン酸系化合物である。水溶性チタン酸系化合物としては、ペルオキソチタン酸が好ましい。ペルオキソチタン酸とは、酸化チタン系化合物の一種であり、下記構造式に示すような、Ti-O-Ti結合の一部がTi-O-O-Ti結合に転化した化合物である。
該バインダ成分は、水溶性ジルコニウム化合物である。ここで、水溶性ジルコニウム化合物には、酸化ジルコニウム系化合物が包含される。水溶性ジルコニウム化合物は1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。水溶性ジルコニウム化合物としては、例えば、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸塩化ジルコニウム(オキシ塩化ジルコニウム)、硫酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、塩酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、ギ酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウム、オクチル酸ジルコニウム、ジルコニウムテトラノルマルプロポキシド、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムトリブトキシモノアセチルアセトネート、ジルコニウムモノブトキシアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムトリブトキシモノステアレート等、これらの加水分解物または部分加水分解物が挙げられる。水溶性ジルコニウム化合物としては、市販品を使用しうる。
本発明の塗工液の媒体は(A)〜(C)成分の溶媒及び/又は分散媒として機能する。該媒体としては水が用いられる。水の他に必要に応じてメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブを添加でき、エタノール、イソプロパノール及びブチルセロソルブが好ましい。水にこのような有機溶媒を添加して水系混合溶媒とする場合、水の混合溶媒中の割合は80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。
本発明の光触媒塗工液は、あらかじめ溶媒に光触媒粒子を分散させて光触媒分散液を調製し、該光触媒分散液を上記の加水分解性ケイ素化合物の加水分解縮合物(加水分解シリケート)を溶解した溶液と混合、撹拌することで調製することができる。
本発明の光触媒薄膜は、上記の光触媒塗工液を基材上に塗布し乾燥することによって得られる、親水性光触媒薄膜である。
本発明の光触媒塗工液が塗布される基材は、目的とする薄膜を形成することができる限り、特に制限されない。基材の材料としては、例えば有機材料、無機材料が挙げられ、無機材料には例えば、非金属無機材料、金属無機材料が包含される。これらはそれぞれの目的、用途に応じた様々な形状を有することができる。
光触媒材料として、市販のMPT−623(白金担持二酸化チタン結晶微粒子/ルチル型、一次粒径約20nm;石原産業(株)製)を純水に分散して、平均粒子径が50nmであるような水系分散液を作製し、光触媒濃度1質量%の可視光応答性光触媒分散液として使用した。
水14.3、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(25質量%水溶液、東洋合成製)8.16g、テトラエチルオルトシリケート(商品名:正珪酸エチル、多摩化学(株)製)4.67g、アセトン(和光純薬工業製、特級)20.0gを、(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド:テトラエチルオルトシリケートがモル比で4:1となる割合である)混合し、常温にて5時間攪拌した。得られた反応液から溶媒を除去して生成物である加水分解縮合物(バインダ成分)を分離した後、該生成物を水に再度溶解させ、該水溶液をイオン交換樹脂(商品名:ダウエックス50W-X8、ダウコーニング製)を充填したカラムを通してpH7.0に調整し、さらに水を加えて最終的な固形分濃度を1.0質量%に調整した。得られたバインダ水溶液を以下「バインダ液1」という。
調製例1で調製した光触媒分散液に調製例2で調製したバインダ液1を加えて溶解した後、各参考例において水を加えて各成分が表1記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
バインダ液1に代えて、固体シリカゾル系バインダである市販のスノーテックスS(粒径8〜11nmのコロイダルシリカ;日産化学工業(株)製)を使用した以外は、参考例1と同様にして塗工液を調製した。各成分の濃度は表1に記載の通りとした。
バインダ液1に代えて、水溶性バインダである市販のサガンコートPTAゾル(ペルオキソチタン酸の水溶液;(株)鯤コーポレーション製)を使用した以外は、参考例1と同様にして塗工液を調製した。各成分の濃度は表1に記載の通りとした。
バインダ液1に代えて、水-アルコール系バインダである市販のSS-C1(加水分解シロキサンの水-アルコール溶液:コルコート(株)製)を使用した以外は、参考例1と同様にして塗工液を調製した。各成分の濃度は表1に記載の通りとした。
水14.3g、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(25質量%水溶液、東洋合成製)8.16g、テトラエチルオルトシリケート(多摩化学製)4.67g、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(製品名KBM-503信越化学工業製)5.20g、アセトン(和光純薬工業製、特級)20.0g(このとき、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド:テトラエチルオルトシリケート:γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランのモル比は4:1:1)を混合し、常温にて5時間攪拌した。得られた反応溶液から溶媒を除去して生成物である加水分解縮合物(バインダ成分)を得、この生成物を水に再度溶解させて得た水溶液をイオン交換樹脂(ダウエックス50W-X8, ダウコーニング製)を充填したカラムに通してpH=7.0に調整し、水を加えて最終的な固形分濃度が1.0質量%となるように調整した。こうして得られたバインダ液を「バインダ液2」という。
γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの代わりにグリシドキシプロピルトリメトキシシラン(製品名KBM-403,信越化学工業製)5.0gを使用し、かつ、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド:テトラエチルオルトシリケート:グリシドキシプロピルトリメトキシシランのモル比が4:1:1となるように混合した以外は、調製例3と同様の条件にてバインダ成分を得、バインダ液を調製した。該バインダ液を「バインダ液3」という。
参考例4において、調製例1で調製した光触媒分散液に調製例3で調製したバインダ液2を加えて溶解した後、水を加えて各成分が表2記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
参考例5において、調製例1で調製した光触媒分散液に調製例4で調製したバインダ液3を加えて溶解した後、水を加えて各成分が表2記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
バインダ液2に代えて、水ガラス系バインダである市販のFJ-294(グランデックス(株)製)を使用した以外は、参考例4と同様にして塗工液を調製した。各成分の濃度は表2に記載の通りとした。
調製例2で調製したバインダ液1と、市販のペルオキソチタン酸(製品名:サガンコートPTA-85;鯤コーポレーション製)水溶液とを、得られる混合液中のペルオキソチタン酸の濃度が0.05質量%となるように混合した。得られた混合液を「バインダ液4」という。
調製例2で調製したバインダ液1と、市販のペルオキソチタン酸(製品名:サガンコートPTA-85;鯤コーポレーション製)水溶液とを、得られる混合液中のペルオキソチタン酸の濃度が0.15質量%となるように混合した。得られた混合液を「バインダ液5」という。
調製例1で調製した光触媒分散液に調製例5で調製したバインダ液4を混合した後、水を加えて各成分が表3記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
調製例1で調製した光触媒分散液に調製例6で調製したバインダ液5を混合した後、水を加えて各成分が表3記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
調製例2で調製したバインダ液1と、市販の炭酸ジルコニウムアンモニウム(製品名:AC-7;第一稀元素化学製)水溶液を、得られる混合液中の炭酸ジルコニウムアンモニウムの濃度が0.05質量%となるように混合した。得られた混合液を「バインダ液6」という。
調製例2で調製したバインダ液1と、市販の炭酸ジルコニウムアンモニウム(製品名:AC-7;第一稀元素化学製)水溶液を、得られる混合液中の炭酸ジルコニウムアンモニウムの濃度が0.15質量%となるように混合した。得られたバインダ液を「バインダ液7」という。
調製例1で調製した光触媒分散液に調製例7で調製したバインダ液6を混合した後、水を加えて各成分が表4記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
調製例1で調製した光触媒分散液に調製例8で調製したバインダ液7を混合した後、水を加えて各成分が表4記載の質量濃度になるように、塗工液を調製した。
基材として、A4サイズにカットしたPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(厚さ50μm)を用い、その表面にコロナ放電処理を行ったのち、実施例又は比較例の分散液を塗布し、70℃で30分間加熱、乾燥して厚さが約200nmとなるように光触媒薄膜を形成した。
試料の光触媒薄膜について各種物性を以下のようにして測定し評価した。
・表面張力(静的/動的)
・・水接触角:
接触角計CA−A(協和界面科学(株)製)を用いて測定した。
試料フィルムに365nmのUVを1mw/cm2で24時間照射した後、該フィルムを気密容器に入れて遮光し、1ヵ月後に取り出して接触角計CA−Aで測定した。
ぬれ張力試験用混合液No.22.6〜No.73.0(和光純薬工業(株)製)を綿棒で試料の薄膜表面に塗布し、塗布した液膜が10秒間弾かれずに保持されているときの、濡れ張力試験用混合液の濡れ張力の値を濡れ張力(mN/m)とした。
試料の薄膜の硬度を、JIS K5600−5−4に準拠して、引っかき硬度(鉛筆法)試験器(コーテック(株)製)を用いて測定した。
・外観(濁り、着色の有無)
前記の試料作製の際に、基材フィルムの表面に部分的に光触媒分散液を塗布することによって、光触媒薄膜を形成した部分と形成しない部分と作った。薄膜形成部を薄膜非形成部と目視により観察し、薄膜に明らかな濁りや着色が認められるか否か調べた。
薄膜測定装置F−20(FILMETRICS社製)、及び走査型電子顕微鏡S−3400NX((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。
・塗工液内の光触媒微粒子の平均粒子径
マイクロトラックUPA−EX(日機装(株)製)を用いて測定した。
上記試料フィルムを、内部にブラックライトを3本備えた容積5Lの密閉型チャンバーに入れた。該チャンバー内は、50%湿度の空気(窒素と酸素の比が4:1)で満たされており、この中に濃度20ppmとなるようにアセトアルデヒドガスを封入した。
この状態で1時間程度静置した後、ブラックライトを点灯し、試料表面での光量が1.0mW/cm2となる条件下で、アセトアルデヒドガスの減少挙動を追跡した。アセトアルデヒドガス濃度の測定には、光音響マルチガスモニタ(INNOVA製;1412型)を用い、濃度が0.01ppmとなるまでの時間を測定し、光触媒活性とした。
水酸化ナトリウム(和光純薬工業製)の1モル/L水溶液を調製し、この中に試料の薄膜を浸漬し、24時間後にキムワイプにてふき取りし、傷の有無を見た。傷が生じたものを不良と評価して「×」で示し、生じないものを良好と評価して「○」で示した。
薄膜にJIS K5400に準じてクロスカット碁盤目テープ剥離試験を実施した。クロスカットによって作製した100マス中、剥離しないで残存しているマス目の個数を示す。
・総合評価
硬度3H以上であり、外観の変化がなく、かつ光触媒活性試験で12時間以内に光触媒活性のあるものを良好と評価し「○」で示した。
Claims (10)
- (A)成分の光触媒粒子を溶媒に分散し、
別途、(b−1)下記構造式(1)
Si(OR) x (OH) 4−x (1)
(式中、Rは1価の炭化水素基又はヒドロカルビルオキシシリル基であり、xは0〜4の整数であり、xが2以上であるとき複数のRは同一でも異なってもよい。)
で表される珪素アルコキシド、その縮合物又はこれらの混合物を含む加水分解性ケイ素化合物を、水及び極性有機溶媒の混合溶媒中において塩基性化合物の存在下で加水分解して得られた加水分解縮合物と、(b−4)水溶性ジルコニウム系化合物を混合し、(B)成分のバインダ成分を得、
上記(A)成分及び(B)成分を下記の割合で混合する工程、及びpHを5〜8の範囲内に調整する工程を有する光触媒塗工液の製造方法。
(A)成分と(B)成分の合計に対する(A)成分の割合は0.05〜99.5質量% - 前記塩基性化合物が、式(2a):
R1 y−NH3−y (2a)
(式中、R1は1価の有機基であり、yは1〜3の整数である。)
又は、
R1 4−N+ (2b)
(式中、R1は1価の有機基である。)
で表される化合物又は含窒素複素環式化合物である請求項1に記載の光触媒塗工液の製造方法。 - (B)成分のバインダ成分が、さらに、式(3):
R2−Si(OR3)3 (3)
(式中、R2は置換もしくは非置換の一価炭化水素基を表し、R3はアルキル基を示す。)
で表される3官能性シラン化合物の加水分解縮合物を含有する請求項1又は2に記載の光触媒塗工液の製造方法。 - (B)成分のバインダ成分が、さらに、(b−3)水溶性チタン酸系化合物を含有する請求項1〜3のいずれか1項に係る光触媒塗工液の製造方法。
- (b−3)成分の水溶性チタン酸系化合物がペルオキソチタン酸である、請求項4に係る光触媒塗工液の製造方法。
- (b−4)成分の水溶性ジルコニウム系化合物が、下記構造式:
(NH4)2ZrO(CO3)2
で表される炭酸アンモニウムジルコニウムである、請求項1〜5のいずれか1項に係る光触媒塗工液の製造方法。 - (A)成分の光触媒微粒子がn型半導体性を有する金属酸化物の結晶微粒子である請求項1〜6のいずれか1項に係る光触媒塗工液の製造方法。
- 前記のn型半導体性を有する金属酸化物の結晶微粒子に、バナジウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、スズ、タングステン、白金、及び金からなる群から選ばれる金属および/または該金属の化合物が担持されている、請求項7に係る光触媒塗工液の製造方法。
- 媒体として、水を用いる請求項1〜8のいずれか1項に係る光触媒塗工液の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の製造方法により光触媒塗工液を製造し、該光触媒塗工液を基材上に塗布し乾燥、硬化させる工程を有する親水性光触媒薄膜の製造方法。
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