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JP5873366B2 - セラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材 - Google Patents

セラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材 Download PDF

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Description

本発明は、セラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材に関し、より詳しくは、酸化マグネシウムを主成分をして含むセラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材に関する。
従来、酸化マグネシウムは、耐火物のほか、各種添加剤や電子部品用途、蛍光体原料、各種ターゲット材原料、超伝導薄膜下地用の原料、磁気トンネル接合素子(MTJ素子)のトンネル障壁、カラープラズマディスプレイ(PDP)用の保護膜として利用され、きわめて広範囲な用途を持つ材料として注目されている。なかでもスパッタリングターゲット材としては、トンネル磁気抵抗効果を利用したMTJ素子のトンネル障壁の作製やPDPの電極と誘電体の保護膜などに使用される。このトンネル磁気抵抗効果は、厚さ数nmの非常に薄い絶縁体を2つの磁性層で挟んだMTJ素子において、2つの磁性層の磁化の相対的な向きが平行な時と反平行な時に起こる抵抗変化現象のことであり、この磁化状態による電気抵抗変化を利用してハードディスクの磁気ヘッドなどに応用されている。
また、近年、上述したMTJ素子を利用して磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(以下、MRAM)が検討されている(例えば、特許文献1参照)。MRAMは、例えば、MTJ素子を多数配置し、それぞれの磁化配列を情報担体としており、不揮発、高速、高書き換え耐性等の特徴をもつため、従来の半導体メモリ(DRAM)を凌駕するメモリとして開発が進められている。これまで、記憶容量が数〜数十メガビット(Mbit)のメモリが試作されたが、例えばDRAMを置き換えるためにはギガビット(Gbit)級の更なる大容量化が必要である。
特開2006−80116号公報
これまでMTJ素子のトンネル障壁の材料としては、単結晶、または高純度の酸化マグネシウムを用いるのが一般的であり、酸化マグネシウムのスパッタリングターゲット材を用いてトンネル障壁を成膜するのが一般的であった。しかしながら、更なる大容量化などにはMTJ素子の電気抵抗が高いなど、まだその特性が十分でなく、機能向上が望まれていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、機能をより向上することができるセラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材を提供することを主目的とする。
上述した主目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、酸化マグネシウムに、アルミニウム、珪素及び窒素などを固溶させると、より機能を向上することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のセラミックス材料の製造方法は、
酸化物及び窒化物のうち一方に珪素を含み、酸化物及び窒化物のうち他方にアルミニウムを含む原料粉末を用い、酸化マグネシウムと該酸化物と該窒化物とを混合する混合工程と、
前記混合した粉末を用いて不活性雰囲気下で焼成し、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするセラミックス材料を作製する焼成工程と、
を含むものである。
本発明のセラミックス材料は、マグネシウム、アルミニウム、珪素、酸素及び窒素を含むセラミックス材料であって、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするものである。
本発明のスパッタリングターゲット部材は、上述のセラミックス材料からなるものである。
本発明では、セラミックス材料の機能をより向上することができる。この理由は、定かではないが、以下のように推察される。例えば、本発明のスパッタリングターゲット部材を用いてTMR素子を作製すると、トンネル障壁層は酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相(MgO−Al−Si−N固溶体)となる。すると酸化マグネシウムのバンドギャップ内にアルミニウム、珪素及び窒素によるエネルギー準位が形成され、そこに電子が存在できることから、フェルミエネルギーが変化し、トンネル障壁高さを低くすることができるものと推察される。このため、MTJ素子の電気抵抗を低くできることが期待される。また、このトンネル障壁層は、酸化マグネシウムの結晶構造を維持したまま格子定数を変化させることができるため、磁性層との格子整合性をより向上することができ、より高い磁気抵抗比が得られることが期待される。
実験例3のXRD測定結果及び固溶結晶相のピーク拡大図。 実験例11のXRD測定結果及び固溶結晶相のピーク拡大図。 実験例3,11,19のEPMA元素マッピング像。
本発明のセラミックス材料は、マグネシウム、珪素、アルミニウム、酸素及び窒素を主成分とするセラミックス材料であって、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするものである。
このセラミックス材料において、固溶結晶相は、CuKα線を用いたときの酸化マグネシウムの(220)面に該当するXRDピークが2θ=62.30以上に現れることが好ましい。酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相が形成されていれば、このように、XRDのピークシフトが起きるものと考えられる。また、アルミニウム、珪素及び窒素の固溶量が多いほど、酸化マグネシウムのXRDピークは高角側にシフトする。しかしながら、アルミニウム、珪素及び窒素が多いほど、副相(異相)の生成が起き易いため、この(220)面のXRDピークは、2θ=65.0°以下に現れることが好ましい。また、この(220)面のXRDピークは、2θ=62.31°〜63.25°に現れることがより好ましく、2θ=62.31°〜62.45°に現れることが更に好ましい。
セラミックス材料は、例えば、副相としてマグネシウムサイアロン、フォルステライト及びスピネルのうち1以上を含むものとしてもよい。このうち、セラミックス材料は、副相としてマグネシウムサイアロンを含むものとしてもよい。あるいは、セラミックス材料は、副相としてフォルステライトを含むものとしてもよい。また、セラミックス材料は、副相が少ないものとしてもよい。例えば、副相が25体積%以下(主相が75体積%以上)であることが好ましく、副相が15体積%以下(主相が85体積%以上)であることがより好ましく、副相が10体積%以下(主相が90体積%以上)であることが更に好ましい。ここで、主相とは、体積割合において50%以上を有する成分をいい、副相とは、主相以外でXRDピーク又はEPMA元素マッピング像から特定された相をいうものとする。主相及び副相は、セラミックス部材の断面を電子顕微鏡(SEM)で観察し、EPMA元素マッピング像を得ることにより求めることができる。断面観察における面積比は体積割合を反映すると考えられるため、主相はEPMA元素マッピング像で50%以上の面積を有する領域とし、副相は主相以外の領域とすることができる。
セラミックス材料は、酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合し、この混合した粉末を用いて焼成して作製されているものとしてもよい。このセラミックス材料では、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量にかかわらず、酸化マグネシウムのピークシフトを一定のものとすることができ、より安定した固溶結晶相とすることができる。この場合、副相としては、マグネシウムサイアロン及びフォルステライトを含むものとしてもよく、副相の主成分はマグネシウムサイアロンである場合が主である。なお、この製造方法については、詳しくは後述する。
セラミックス材料は、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合し、この混合した粉末を用いて焼成して作製されているものとしてもよい。このセラミックス材料では、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量に応じて、酸化マグネシウムのピークシフトを変化させることができ、より容易に各元素の固溶量を変化させた固溶結晶相とすることができる。この場合、副相としては、マグネシウムサイアロン、フォルステライト及びスピネルを含むものとしてもよく、副相の主成分はマグネシウムサイアロン及びフォルステライトである場合が主である。なお、この製造方法については、詳しくは後述する。
このセラミックス材料において、開気孔率は12%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましく、1%以下であることが更に好ましい。ここでは、開気孔率は、純水を媒体としたアルキメデス法により測定した値とする。開気孔率が12%を超えると、強度が低下するおそれや材料自身が脱粒によって発塵し易くなるおそれがあり、更に材料加工時等で気孔内に発塵成分がたまり易くなるため好ましくない。また、開気孔率は、できるだけゼロに近いほど好ましい。このため、特に下限値は存在しない。
また、セラミックス材料は、スパッタリングターゲット部材に利用することができる。即ち、本発明のスパッタリングターゲット材は、マグネシウム、珪素、アルミニウム、酸素及び窒素を主成分とするセラミックス材料であって、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするセラミックス材料からなるものとしてもよい。本発明のセラミックス材料は、酸化マグネシウムの結晶構造を維持し、より高い機能を有すると考えられ、スパッタリングターゲット部材に用いることが好ましい。このとき、副相が少ないものを、スパッタリングターゲット部材に利用することが好ましい。スパッタリングターゲット部材に副相を含む場合、主相と副相とのスパッタリングレートが異なる可能性があるが、副相が少ない場合には、成膜される膜の均質性の低下をより抑制することができ、また、スパッタリングターゲット部材からの発塵の発生などをより抑制することができる。このほか、アルミニウム、珪素及び窒素の固溶により、酸化マグネシウムの格子定数が変化することから、固溶量に伴い格子定数を調整でき、それによって被成膜材との格子の整合性を調整できる。
また、スパッタリングターゲット部材としては、例えば、磁気トンネル接合素子のトンネル障壁の作製に使用されるものとしてもよい。このようなアルミニウム、珪素及び窒素の固溶によって、酸化マグネシウムのバンドギャップ内に不純物準位が生成し、これによってトンネル障壁高さが低くなる等の効果が期待される。このセラミックス材料は、ハードディスクの磁気ヘッド及び磁気抵抗ランダムアクセスメモリのうち少なくとも1つの磁気トンネル接合素子の作製に使用されることが好ましい。これらは、低い電気抵抗や高い磁気抵抗比が必要とされるため、このセラミックス材料を用いるのが好適といえる。
次に、本発明のセラミックス材料の製造方法について説明する。本発明のセラミックス材料の製造方法は、酸化物及び窒化物のうち一方に珪素を含み、酸化物及び窒化物のうち他方にアルミニウムを含む原料粉末を用い酸化マグネシウムと酸化物と窒化物とを混合する混合工程と、混合した粉末を用いて不活性雰囲気下で焼成し酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするセラミックス材料を作製する焼成工程と、を含む。
混合工程では、酸化物及び窒化物のうち一方に珪素を含み酸化物及び窒化物のうち他方にアルミニウムを含む原料粉末を用い酸化マグネシウムと酸化物と窒化物とを混合する処理を行う。原料の混合粉末としては、酸化マグネシウムと、アルミニウム、珪素、窒素、酸素、その他の成分などを含むものとしてもよい。この工程では、酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合するものとしてもよい。こうすれば、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量にかかわらず、酸化マグネシウムのピークシフトを一定のものとすることができ、より安定した固溶結晶相とすることができる。このとき、混合粉末組成において、酸化マグネシウムが60.00質量%以上99.98質量%以下、酸化珪素が0.01質量%以上39.99質量%以下、窒化アルミニウムが0.01質量%以上39.99質量%以下となるように混合したものが好ましく、酸化マグネシウムが90.00質量%以上99.98質量%以下、酸化珪素が0.01質量%以上9.99質量%以下、窒化アルミニウムが0.01質量%以上9.99質量%以下となるように混合したものが更に好ましい。あるいは、この工程では、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合するものとしてもよい。こうすれば、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量に応じて、酸化マグネシウムのピークシフトを変化させることができ、より容易に各元素の固溶量を変化させた固溶結晶相とすることができる。このとき、混合粉末組成において、酸化マグネシウムが50.00質量%以上99.98質量%以下、酸化アルミニウムが0.01質量%以上49.99質量%以下、窒化珪素が0.01質量%以上49.99質量%以下となるように混合したものが好ましく、酸化マグネシウムが90.00質量%以上99.98質量%以下、酸化アルミニウムが0.01質量%以上9.99質量%以下、窒化珪素が0.01質量%以上9.99質量%以下となるように混合したものが更に好ましい。
焼成工程では、混合した粉末を用いて不活性雰囲気下で焼成し、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した結晶相を主相とするセラミックス材料を作製する。この工程では、混合した粉末を成形して焼成することが好ましい。焼成温度は1600℃以上とすることが好ましく、1700℃以上とすることがより好ましい。焼成温度が1600℃未満では、目的とする固溶結晶相が得られないおそれがあるため好ましくない。また、十分にアルミニウム及び珪素などを固溶させるためには、1700℃以上で焼成する方がより好ましい。なお、焼成温度の上限は、特に限定するものではないが、例えば1900℃としてもよい。また、焼成はホットプレス焼成を採用することが好ましく、ホットプレス焼成時のプレス圧力は、50〜300kgf/cm2とすることが好ましい。焼成時の雰囲気は、例えば窒素雰囲気やアルゴン雰囲気、ヘリウム雰囲気などの不活性雰囲気であることが好ましい。成形時の圧力は、特に制限するものではなく、形状を保持することのできる圧力に適宜設定すればよい。そして、酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合して焼成したものでは、副相としてマグネシウムサイアロン及びフォルステライトを含む場合がある。また、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合して焼成したものでは、副相としてマグネシウムサイアロン、フォルステライト及びスピネルを含む場合がある。
以上説明した実施例のセラミックス材料の製造方法、セラミックス材料及びスパッタリングターゲット部材によれば、機能をより向上することができる。このセラミックス材料は、例えば、酸化マグネシウムのバンドギャップ内にアルミニウム、珪素及び窒素によるエネルギー準位が形成され、そこに電子が存在できることから、フェルミエネルギーが変化し、トンネル障壁高さを低くすることができ、MTJ素子の電気抵抗を低くできることが期待される。また、このトンネル障壁層は、酸化マグネシウムの結晶構造を維持したまま格子定数を変化させることができるため、磁性層との格子整合性をより向上することができ、より高い磁気抵抗比が得られることが期待される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
以下に、本発明の好適な適用例について説明する。実験例1〜8では、MgO原料に純度99.9%,平均粒径1.3μmの市販品、Al23原料に純度99.9%,平均粒径0.1μmの市販品、Si34原料に純度99%以上、平均粒径1μm以下の市販品を使用した。また実験例9〜18では、MgO原料に純度99.9%,平均粒径1.3μmの市販品、AlN原料に純度99%以上,平均粒径1μmの市販品、SiO2原料に純度99.9%,平均粒径0.8μmの市販品を使用した。また実験例19〜21では、MgO原料、Al23原料、AlN原料、SiO2原料及びSi34原料に実験例1〜18と同じものを使用した。なお、実験例1〜18が本発明の実施例に相当し、実験例19〜21が比較例に相当する。
[実験例1]
混合工程では、表1に示すように、MgO原料を91.17質量%、Al23原料を3.11質量%及びSi34原料を5.72質量%となるように秤量し、イソプロピルアルコールを溶媒とし、ナイロン製のポット、直径20mmの鉄芯入りナイロンボールを用いて4時間湿式混合した。混合後スラリーを取り出し、窒素気流中110℃で乾燥した。その後、30メッシュの篩に通し、混合粉末とした。成形工程では、この混合粉末を100kgf/cm2の圧力で一軸加圧成形し、直径50mm、厚さ20mm程度の円盤状成形体を作製し、焼成用黒鉛モールドに収納した。焼成工程では、円盤状成形体をホットプレス焼成することによりセラミックス材料を得た。ホットプレス焼成では、プレス圧力を200kgf/cm2とし、表1に示す焼成温度(最高温度1800℃)で焼成し、焼成終了まで窒素雰囲気とした。焼成温度での保持時間は4時間とした。得られたセラミックス材料を実験例1とした。
[実験例2〜6]
MgO原料を91.05質量%、Al23原料を4.67質量%及びSi34原料を4.28質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例2とした。また、MgO原料を90.93質量%、Al23原料を6.22質量%及びSi34原料を2.85質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例3とした。また、MgO原料を90.84質量%、Al23原料を7.45質量%及びSi34原料を1.71質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例4とした。また、MgO原料を90.77質量%、Al23原料を8.38質量%及びSi34原料を0.85質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例5とした。また、MgO原料を96.94質量%、Al23原料を2.10質量%及びSi34原料を0.96質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例6とした。
[実験例7,8]
焼成温度を1700℃に設定した以外は、実験例3と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例7とした。また、焼成温度を1600℃に設定した以外は、実験例3と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例8とした。
[実験例9〜14]
MgO原料を90.25質量%、AlN原料を2.48質量%及びSiO2原料を7.27質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例9とした。また、MgO原料を90.77質量%、AlN原料を3.74質量%及びSiO2原料を5.49質量%となるように秤量した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例10とした。また、MgO原料を91.30質量%、AlN原料を5.02質量%及びSiO2原料を3.68質量%となるように秤量した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例11とした。また、MgO原料を91.73質量%、AlN原料を6.05質量%及びSiO2原料を2.22質量%となるように秤量した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例12とした。また、MgO原料を92.06質量%、AlN原料を6.83質量%及びSiO2原料を1.11質量%となるように秤量した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例13とした。また、MgO原料を97.07質量%、AlN原料を1.69質量%及びSiO2原料を1.24質量%となるように秤量した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例14とした。
[実験例15,16]
焼成温度を1700℃に設定した以外は、実験例11と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例15とした。また、焼成温度を1600℃に設定した以外は、実験例11と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例16とした。
[実験例17,18]
焼成温度を1700℃に設定した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例17とした。また、焼成温度を1600℃に設定した以外は、実験例9と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例18とした。
[実験例19〜21]
MgO原料を100質量%とし、焼成温度を1850℃に設定した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例19とした。また、MgO原料を90.20質量%、Al23原料を6.17質量%及びSiO2原料を3.63質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例20とした。また、MgO原料を91.73質量%、AlN原料を2.52質量%及びSi34原料を5.75質量%となるように秤量した以外は、実験例1と同様の工程を経て得られたセラミックス材料を実験例21とした。
[評価]
実験例1〜21で得られた各材料を各種評価用に加工し、以下の評価を行った。各評価結果を表1に示す。
(1)嵩密度・開気孔率
純水を媒体としたアルキメデス法により測定した。
(2)結晶相評価
材料を乳鉢で粉砕し、X線回折装置により結晶相を同定した。測定条件はCuKα,40kV,40mA,2θ=5−70°とし、封入管式X線回折装置(ブルカー・エイエックスエス製 D8 ADVANCE)を使用した。測定のステップ幅は0.02°とし、ピークトップの回折角を特定する場合は内部標準としてNIST製Si標準試料粉末(SRM640C)を5質量%添加し、ピーク位置を補正した。酸化マグネシウムのピークトップの回折角は、ICDD78−0430の値とした。
(3)構成元素
EPMAを用いて、構成元素の検出及び同定と、各構成元素の濃度分析を行った。結晶相の同定において、主相及び副相は、セラミックス部材の断面を電子顕微鏡(SEM)で観察し、EPMA元素マッピング像を得ることにより求めた。断面観察における面積比は体積割合を反映すると考えられるため、主相はEPMA元素マッピング像で50%以上の面積を有する領域とし、副相は主相以外の領域とし、この主相と副相とを求めた。また、TEM−EDXを用いて、主相の粒子を構成する元素の検出及び同定を行った。
(4)曲げ強度
JIS−R1601に準拠した曲げ強度試験によって測定した。
[評価結果]
図1は、実験例3のXRD測定結果及び固溶結晶相のピーク拡大図である。また、図2は、実験例11のXRD測定結果及び固溶結晶相のピーク拡大図である。図1,2,表1に示すように、実験例1〜18のセラミックス材料は、結晶相評価の結果、酸化マグネシウムとその他の異相のピークが観測され、酸化マグネシウムの(220)面に該当する62.3°付近のXRDピークがICDD78−0430のピーク位置から高角側にシフトしており、酸化マグネシウムに、アルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を形成しているものと推察された。一方、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと酸化珪素とを混合した実験例20では、このような(220)面のピークシフトは見られず、アルミニウム、珪素及び窒素が酸化マグネシウムに固溶していないことがわかった。また、酸化マグネシウムと窒化アルミニウムと窒化珪素とを混合した実験例21でも、このような(220)面のピークシフトは見られず、アルミニウム、珪素及び窒素が酸化マグネシウムに固溶していないことがわかった。したがって、アルミニウム、珪素及び窒素を固溶化させるには、酸化物と窒化物とを混合する必要があることがわかった。また、表1に示すように、焼成温度は、1600℃〜1800℃の範囲で固溶結晶相が得られることがわかった。
また、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合して焼成した実験例1〜8のセラミックス材料は、酸化マグネシウムの固溶結晶相を主相とし、副相としてマグネシウムサイアロン、フォルステライト及びスピネルを含む場合があった。この実験例1〜5では、表1に示すように、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量に応じて、酸化マグネシウムのピークシフトが変化することがわかった。このため、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合して焼成すると、より容易に各元素の固溶量を変化させた固溶結晶相とすることができることがわかった。また、酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合して焼成した実験例9〜18のセラミックス材料は、副相としてマグネシウムサイアロン及びフォルステライトを含む場合があった。この実験例9〜13では、表1に示すように、アルミニウム、珪素及び窒素の配合量にかかわらず、酸化マグネシウムのピークシフトが略一定であることがわかった。このため、酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合して焼成すると、より安定した固溶結晶相とすることができることがわかった。
図3は、実験例3,11,19のEPMA元素マッピング像である。EPMA元素マッピング像は、濃度に応じて、赤・橙・黄・黄緑・緑・青・藍に色分けされており、赤が最も高濃度、藍が最も低濃度、黒はゼロを表す。以下に図3の本来の色について説明する。実験例3、11では、Mg及びOは地色が橙で点部分が緑、Al、Si及びNは地色が青で点部分が橙だった。即ち、全体に亘りAl,Si及びNが存在した。一方、実験例19は、Mg及びOは地色が赤、Al、Si及びNは黒であった。図3に示すように、実験例3,11の主相部は主としてMgとOで構成されるが、Al、Si及びNも同時に検出されたことから、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相が主相であるものと認められた。図3の実験例3、11の固溶結晶相の面積比はそれぞれ約90.2%、約85.2%であり、これが主相であった。なお、ここでは、一例として、主相と副相との判定をEPMA元素マッピングにて行うものとしたが、各相の体積割合を識別できる方法であれば、例えば、XRDのピーク面積比など、他の方法を採用してもよい。また、図には示さないが実験例3、11のTEM−EDXからも、主相である粒子は主にMgとOで構成されるが、Al、Si及びNも同時に検出されたことから、主相は酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶体結晶であるものと認められた。
このように、作製したセラミックス材料は、酸化マグネシウムの結晶構造を維持し且つアルミニウム、珪素及び窒素(ここでは特に珪素)が固溶しており、酸化マグネシウムのバンドギャップ内にアルミニウム、珪素及び窒素によるエネルギー準位が形成され、そこに電子が存在できることから、フェルミエネルギーが変化し、トンネル障壁高さを低くすることができるものと推察される。このため、作製したセラミックス材料をスパッタリングターゲット部材として用い、MTJ素子の製造に用いるものとすれば、MTJ素子の電気抵抗を低くできることが期待される。また、このトンネル障壁層は、酸化マグネシウムの結晶構造を維持したまま格子定数を変化させることができるため、磁性層との格子整合性をより向上することができ、より高い磁気抵抗比が得られることが期待される。
本発明のセラミックス材料は、例えば、ハードディスクの磁気ヘッド及び磁気抵抗ランダムアクセスメモリなどの磁気トンネル接合素子の作製用のスパッタリングターゲット部材に用いられる。

Claims (10)

  1. 酸化物及び窒化物のうち一方に珪素を含み、酸化物及び窒化物のうち他方にアルミニウムを含む原料粉末を用い、酸化マグネシウムと該酸化物と該窒化物とを混合する混合工程と、
    前記混合した粉末を用いて不活性雰囲気下で焼成し、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするセラミックス材料を作製する焼成工程と、をみ、
    前記混合工程では、酸化マグネシウムが60.00質量%以上99.98質量%以下、酸化珪素が0.01質量%以上39.99質量%以下、窒化アルミニウムが0.01質量%以上39.99質量%以下の粉末組成で酸化マグネシウムと酸化珪素と窒化アルミニウムとを混合する、
    セラミックス材料の製造方法。
  2. 酸化物及び窒化物のうち一方に珪素を含み、酸化物及び窒化物のうち他方にアルミニウムを含む原料粉末を用い、酸化マグネシウムと該酸化物と該窒化物とを混合する混合工程と、
    前記混合した粉末を用いて不活性雰囲気下で焼成し、酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相とするセラミックス材料を作製する焼成工程と、をみ、
    前記混合工程では、酸化マグネシウムが50.00質量%以上99.98質量%以下、酸化アルミニウムが0.01質量%以上49.99質量%以下、窒化珪素が0.01質量%以上49.99質量%以下の粉末組成で酸化マグネシウムと酸化アルミニウムと窒化珪素とを混合する、
    セラミックス材料の製造方法。
  3. 前記焼成工程では、1600℃以上1900℃以下の温度でホットプレス焼成する、請求項1又は2に記載のセラミックス材料の製造方法。
  4. マグネシウム、アルミニウム、珪素、酸素及び窒素を含むセラミックス材料であって、
    酸化マグネシウムにアルミニウム、珪素及び窒素が固溶した固溶結晶相を主相と
    酸化マグネシウムが90質量%以上99.8質量%以下の範囲で含まれ、
    前記固溶結晶相は、CuKα線を用いたときの酸化マグネシウムの(220)面のXRDピークが2θ=62.30°以上に現れる、
    セラミックス材料。
  5. 前記固溶結晶相は、CuKα線を用いたときの酸化マグネシウムの(220)面のXRDピークが2θ=62.31°〜63.25°に現れる、請求項に記載のセラミックス材料。
  6. 前記セラミックス材料は、副相としてマグネシウムサイアロンを含む、請求項4又は5に記載のセラミックス材料。
  7. 前記セラミックス材料は、副相としてフォルステライトを含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載のセラミックス材料。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のセラミックス材料からなる、スパッタリングターゲット部材。
  9. 磁気トンネル接合素子のトンネル障壁の作製に使用される、請求項に記載のスパッタリングターゲット部材。
  10. ハードディスクの磁気ヘッド及び磁気抵抗ランダムアクセスメモリのうち少なくとも1つの前記磁気トンネル接合素子の作製に使用される、請求項8又は9に記載のスパッタリングターゲット部材。
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