JP5865720B2 - 超音波画像診断装置 - Google Patents
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Description
特にハンドヘルドタイプのような小型の超音波画像診断装置は持ち運びが簡単で、病院内の病室へ手軽に持ち運んで利用することができる。また、ハンドヘルドタイプの超音波画像診断装置は、屋外で利用する等の利便性が高い一方で、片手に装置本体を持った状態でもう片方の手で超音波プローブを保持するという特徴を有することになる。
また、既存技術の中に、ハウジングの位置と傾斜角度とのうち何れか一方の変化により操作パネルを遠隔操作するような装置もある(例えば、「特許文献1」参照)。さらに、既存技術の中に、超音波プローブの位置と傾斜角度とのうち何れか一方の変化により超音波画像を回転させる技術も存在する(例えば、「特許文献2」参照)。
複数の超音波振動子を有するプローブと、
前記複数の超音波振動子を介して超音波を送受信する送受信部と、
前記送受信部で受信された受信信号に基づいて画像を発生する画像発生部と、
前記発生された画像を表示する画像表示部と、
前記プローブに設けられ、前記プローブの位置と傾斜角度とのうちの少なくとも一方を位置情報として検知する検知部と、
前記プローブに設けられ、前記超音波を送受信する超音波送受信モードと前記プローブを入力デバイスとして用いるプローブ入力モードとの切り替えを操作者が入力操作を行うためのモード切り替えボタンと、
前記超音波送受信モードから前記プローブ入力モードへの切り替え指示が入力された時点の最終画像と、前記時点に対応する位置情報を基準位置情報として記憶する記憶部と、
前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードへの切り替え指示が入力され、且つ前記位置情報と前記基準位置情報とが略一致した時、前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードに復帰させるために前記送受信部を制御する制御部と、を具備する。
図1は、本実施形態に係る超音波画像診断装置1の内部構成を示すブロック図である。超音波画像診断装置1は、装置本体11と、超音波プローブ2とを有する。装置本体11は、モニター3と、入力装置4と、記憶ユニット5と、メニュー実行プログラム部6、Bモード処理ユニット7と、ドプラ処理ユニット8と、受信ユニット9と、送信ユニット10と、モード切り替え制御部12と、メニュー発生部13と、位置・傾斜角度計算部14と、ゲイン制御部15と、カーソル・ポインタ発生部16と、画像生成回路17と、システム制御部18と、表示制御部19と、走査制御部20と、視野深度制御部21と、視点移動速度・閾値決定部22と、相関係数計算部23と、を設ける。また、受信ユニット9は、増幅器91と、受信遅延回路92とを設け、送信ユニット10は、パルサ101と、送信遅延回路102と、レートパルス発生器103とを設ける。メニュー実行プログラム部6における超音波計測のための計測プログラム、フライスル―(仮想内視鏡表示)における視点移動速度・血管壁からの閾値を調整するためのフライスルー制御プログラム等は、システム制御部18に設けられたRAM等のメモリに読み出され、実行される。
送信ユニット10により、超音波プローブ2を介して被検体の検査部位が超音波で繰り返し2次元または3次元走査される。この走査により受信ユニット9からは、検査部位に関するエコー信号が出力される。
ドプラ処理ユニット8により、受信ユニット10からのエコー信号を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤などの移動体から得られたエコー成分が抽出される。また、ドプラ処理ユニット8により、平均速度や分散、パワー等の移動情報の強度をカラーで表現するドプラ信号のデータが生成される。生成されたドプラ信号のデータは、画像生成回路17に供給される。
さらに、画像生成回路17により、ボリュームデータを3次元画像処理して2次元の表示画像のデータが発生される。また、画像生成回路17により、2次元スキャンを行う場合、2次元の表示画像のデータが発生される。また、カラードプラモードによる走査を行う場合も、2次元スキャンを行う場合、2次元の表示画像のデータが発生される。3次元画像処理としては、平行投影法によるボリュームレンダリングやサーフェスレンダリングがある。あるいは透視投影法によるボリュームレンダリングやサーフェスレンダリングでもよい。さらには、MIP(Maximum Intensity Projection)、MPR(Multi Planar Reconstruction)処理等でもよい。
入力装置4により、ユーザーからの各種指令や情報入力が入力される。入力装置4は、マウス等の入力デバイスを設ける。入力装置4により、表示画面上に表示されるカーソル又はポインタの座標が検出される。検出されたカーソル又はポインタの座標をシステム制御部18に出力する。入力デバイスは、表示画面を覆うように設けられたタッチパネルでもよい。この場合、入力装置4により、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読取り原理でタッチ指示された座標が検出される。検出された座標をシステム制御部18に出力する。また、入力装置4は、スイッチ、及びボタン等の種々の入力デバイスを設ける。本実施形態においては、入力装置4により、ユーザーによる入力デバイスの操作に従って、カーソル又はポインタ等の移動、画角の調整、焦点位置の調整、メニュー操作、ゲインの調整等の入力信号が発生される。また、入力装置4により、ユーザーによる入力デバイスの操作に従ってROIの設定指示が入力される。
システム制御部18は、超音波画像診断装置1の中枢として機能する。具体的には、システム制御部18により超音波画像診断装置1全体のハード制御が行われる。システム制御部18により、送信ユニット10と受信ユニット9とに信号の送受信の命令が送信され、又、送受信の条件に関する情報が送信される。さらに、システム制御部18により、ROIの設定処理、計測制御、視野深度制御等を行なうために、メニュー実行プログラム部6から専用プログラムが読み出されて自身が有するメモリに展開され、展開された専用プログラムに従って各部が制御される。
そしてユーザーにより入力装置4を介して設定指示が入力されると、ROI設定部により、候補領域に含まれるボリュームデータ内の領域(典型的には、生体領域の一部)にROIが設定される。
モード切り替え制御部12により、切り替えボタン223からのプローブ入力モードとスキャンモードとを互いに切り替えるための入力信号に基づいて、プローブ入力モードとスキャンモードとが互いに切り替えられる。例えば超音波診断装置1がスキャンモードにあるとき切り替えボタン223が操作されると、モード切り替え制御部12によりスキャンモードがプローブ入力モードへと切り替えられ、またプローブ入力モードにあるとき、切り替えボタン223がユーザーにより操作されるとスキャンモードへと切り替えられる。プローブ入力モードには、複数の機能のいずれかが、ユーザー指示のもと、スキャン前に割り当てられる。
メニュー発生部13により、プローブ入力モードに切り替えられると同時に、モニター3上に自動的にメニューウィンドウが発生される。また、入力装置4からメニューウィンドウを表示するための入力信号が入力された場合、モニター3上にメニューウィンドウが表示される。
位置・傾斜角度計算部14により、検知部221において検知された加速度の変化に関するデータを用いて、超音波プローブ2の位置と傾斜角度とが随時計算される。なお、以降の実施形態では超音波プローブ2の位置と傾斜角度の2つの情報を用いて後述の制御を行う例について述べるが、例えば2つのうちの一方のみの情報を用いて後述の制御を行っても構わない。
カーソル・ポインタ発生部16により、位置・傾斜角度計算部14において計算された超音波プローブ2の位置と傾斜角度との変化量に基づいて、カーソル又はポインタの移動方向と移動量とが計算される。計算されたカーソル又はポインタの移動方向及び移動量に関する信号が、システム制御部18の制御の元で表示制御部19に設けられたフレームメモリに送信される。なお、カーソルとは、コンピュータのユーザーインターフェースを構成する要素のひとつで、入力装置4からの指示、操作の対象を指し示すために用いられ、通常は、画面上に矢印等の小さな図形で示される。一方、ポインタについても、入力装置4からの指示、操作の対象を指し示すために用いられるものであり、操作の対象を囲う四角形又は下線等の図形で示される。
視野深度決定部21により、画角制御プログラム、視野深度制御プログラム等がシステム制御部18におけるROM等に読み出されプログラムが実行されている状態において、位置・傾斜角度計算部14において計算された超音波プローブ2の位置と傾斜角度との変化量に基づいて、送信パルスの周期が決定される。また、システム制御部18により走査制御部20が制御された状態で、送信遅延回路102とレートパルス発生器103とに決定された送信パルスの周期に関する制御信号が送信される。
決定ボタン224、入力装置4等においてメニュー実行プログラム部6の所望のプログラムを実行するための入力信号が入力されると、システム制御部18の制御の元で、超音波計測のための計測プログラム、フライスループログラム等がシステム制御部18に設けられたROM等に読み出され、所望のプログラムが実行される。
視点移動速度・閾値決定部22により、フライスルー制御プログラムが起動された状態において(フライスルー実行時)血管内に存在する視点の移動速度と血管壁からの閾値とが、システム制御部18のもとで決定される。
検知部221は、位置センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー等種々のセンサーを用いて構成される。また、それらのセンサーを組み合わせたものとして構成しても構わない。
相関係数計算部23により、後述するフリーズされた画像とライブ画像の相関が逐次計算される。
3次元加速度センサーは、微小なICチップである。ICチップ内には、加速度を検知するための可動部分が設けられる。可動部分は、櫛状の多数のフィンが配置された構造となっており、可動部分と非可動部分のフィンの間には隙間がある。可動部分及び非可動部分はシリコンで製造されており、双方のフィンが極板コンデンサーのような物理的特性を有する。
外部からの物理的な力により可動部分のフィンが稼働すると、非可動部分のフィンとの間隔が変化し、静電容量も変化する。この静電容量の変化を検知することにより、任意の方向における加速度の大きさを検知できる。
また、3次元加速度センサー内部の可動部分を構成するシリコンには重さがあり、重力の影響を受ける。この重力の影響による可動部分の影響を検知し、重力の影響を含んだ加速度に関する情報が位置・傾斜角度計算部14に送信される。位置・傾斜角度計算部14は、重力の影響を含んだ加速度に関する情報に基づいて、直交3軸それぞれの方向の加速度と傾斜角度とを計算する。
本実施形態に係る超音波プローブ2は、通常の超音波プローブ2と異なり、超音波プローブ2による操作を行うための決定ボタン224と切り替えボタン223とを設ける。切り替えボタン223は、超音波振動子222から超音波ビームを発生し被検体をスキャンするスキャンモードと、超音波画像処理装置1本体における様々な動作を実行するための超音波プローブ入力モードとを交互に切り替えるためのボタンである。スキャンモードからプローブ入力モードに切り替える際に超音波画像がフリーズされ、フリーズ画像が保存される。
例えば、“距離計測”が選択された場合、超音波振動子222と患部との間の2点間の距離を測るためのウィンドウが表示される。このウィンドウ上でのポインタの移動方向及び移動量も、先ほどの“計測”に関するメニュー選択の場合と同様に、超音波プローブ2の加速度を検知し、検知された加速度を基に計算された位置変化量と傾斜角度変化量を基に制御される(S20)。
所望の操作が終了し、ユーザーが切り替えボタン223を押すことにより、超音波画像がフリーズしたプローブ入力モードから超音波を走査するスキャンモードへ切り替えを開始する(S21A)。切り替えボタン223が押された状態で、超音波プローブ2の傾斜角度と位置とが、始めに切り替えボタン223を押した時点において記憶していた基準位置と基準傾斜角度とにおおよそ一致したと位置・傾斜角度計算部14が判断した時点で(S22A)モード切り替え制御部12により、システムの動作モードがプローブ入力モードからスキャンモードに切り替えられる。また、プローブ入力モードに切り替えられるとフリーズされた超音波画像の解除が行われる(S23A)。
図3Aは、本実施形態に係る超音波プローブ2の傾斜角度の変化と、機能の割り当てとの対応関係を模式的に示す図である。決定ボタン224が入力された時点における超音波プローブ2の基準位置(3次元座標データ)と基準傾斜角度とを予め記憶ユニット5に記憶しておき、基準位置と基準傾斜角度とからの直交2軸方向(すなわち4方向)それぞれの位置と傾斜角度とのうち少なくとも一方の変化に応じて超音波画像診断装置本体1の様々な動作が制御される。動作機能には、例えば、ゲイン調整、画角の調整、タイムゲインコントロール調整等超音波画像診断装置1における様々な動作機能が割り当てられる。傾きの方向に対して割り当てられる動作は、ユーザーが、プローブ入力モードへ移行する前に予め設定する。
図3Bは、タイムゲインコントロール調整の制御における超音波プローブ2の操作とゲイン調整との対応関係を示す図である。
図3Bに示すように、タイムゲインコントロール調整モードでは、モニター3には、超音波画像の脇に複数のノブ画像Nが表示される。ノブ画像Nは、超音波が反射する深さを各段階に分け、その段階毎に表示される。
このタイムゲインコントロール調整モードにおいて、ユーザーの操作により超音波プローブ2が上下方向に傾けられると、ゲイン値の変更対象となる深さが変更される。具体的には、ゲイン値の変更対象となる深さが、超音波プローブ2の上下方向の傾きに比例させて段階単位で変更される。表示画面上では、その段階に対応するノブ画面Nがアクティブ色に変更される。
超音波プローブ2がユーザーにより左右に傾けられると、変更対象となっている深さから反射した超音波のエコー信号に対するゲイン値が変更される。具体的には、変更対象となっている深さから反射した超音波のエコー信号に対するゲイン値が、超音波プローブ2の左右方向の傾斜角度に比例させて増減される。表示画面上では、変更対象となった深さに並ぶBモード画像上の画素の輝度が、変更されたゲイン値分増幅されて表示される。また、変更対象となっている深さに対応するノブ画像Nが、ゲイン値の増加又は減少分だけ移動されて変更される。
また、タイムゲインコントロール調整モードにおいて変更対象となる深さを、一度超音波プローブ2を上下方向に傾けることにより選択された状態においては、変更対象となる深さの段階は、上下方向へ傾けられた回数に応じて順々に深く又は浅く変更される。例えば、超音波プローブ2を上方向に1回傾けると、1段階浅い位置に対応するノブ画像Nがアクティブ色に変更される。
図2Bは、超音波プローブ2を入力デバイスとした場合におけるゲイン調整に関するフローチャートである。まず、送信ユニット10と受信ユニット9とにより、被検体を対象として超音波が送受信された状態で(S21)、超音波プローブ2の位置と傾斜角度とが変化した場合(S22)、位置・傾斜角度計算部14において、超音波プローブ2の位置変化量と傾斜角度変化量とが随時計算される。計算された位置変化量と傾斜角度変化量とに基づいて、ゲイン決定部15により、ゲイン調整量が決定される(S23)。走査制御部20の制御のもとで、増幅器91によりゲインの量が調整される(S24)。
図3Cは、Bモード画像のダイナミックレンジと画像全体のゲインの制御における超音波プローブ2の操作とゲイン調整との対応関係を模式的に示した図である。
図3Cに示すように、ダイナミックレンジ調整モードでは、ユーザーの操作により超音波プローブ2が上下方向に傾けられると、ダイナミックレンジが変更される。一方、ユーザーの操作により超音波プローブ2が左右方向に傾けられると、ゲインが変更される。例えば、ユーザーの操作により超音波プローブ2が上方向に傾けられると、その傾きの程度に比例してダイナミックレンジが広がり、ユーザーの操作により超音波プローブ2を下方向に傾けられると、その傾きの程度に比例してダイナミックレンジが狭まる。また、ユーザーの操作により超音波プローブ2が左方向に傾けられると、その傾きの程度に比例して画像全体の輝度が下がり、ユーザーの操作により超音波プローブ2が右方向に傾けられると、その傾きの程度に比例して画像全体の輝度が上がる。
図3Dは、カラードプラモード画像を生成する領域の制御における超音波プローブ2の操作とゲイン調整との対応関係を模式的に示した図である。
図3Dに示されるように、血流情報検出領域の設定モードにおいては、関心領域(ROI)の対角が超音波プローブ2の動作によって指定される。ユーザーの操作により超音波プローブ2が上下方向、又は左右方向に傾けられると、その傾きの程度に対応する位置に対角の一角を指定するマーカMが移動する。マーカMを移動させて、決定ボタン224が押下されると、マーカMの位置が対角のうちの一角として確定する。この対角で示される幅及び深さの関心領域(ROI)が血流情報検出領域として設定される。その血流情報検出領域がカラードプラモード画像生成のために走査される。また、その血流情報検出領域に対応するエコー信号がカラードプラモード画像生成のために信号処理される。なお、一例として2つの対角を指定することにより関心領域(ROI)を設定する例を示したが、実施形態はこれに限られない。例えば多角形の各頂点を、決定ボタン224を押下する度に指定しても構わないし、決定ボタン224を押下したまま超音波プローブ2を傾けることによりマーカMを移動させ、マーカMの移動軌跡を関心領域(ROI)として指定するものであっても構わない。
図3Eに示されるように、視野角調整モードでは、超音波プローブ2を上下方向に傾けると、超音波の視野角が変更される。例えば、ユーザーの操作により超音波プローブ2が上方向に傾けられると、その傾きの程度に比例して視野角が広がり、ユーザーの操作により超音波プローブ2が下方向に傾けられると、その傾きの程度に比例して視野角が狭まる。
図3Fは、超音波プローブ2の操作と送信ユニット10において発生する送信パルスの周期との対応関係を模式的に示す図である。
図3Fに示されるように、ユーザーの操作により超音波プローブ2が上方向に傾けられると、超音波振動子222に対して送信されるパルス信号の周期が大きくなる。逆に、ユーザーの操作により超音波プローブ2が下方向に傾けられると、超音波振動子222それぞれに対して送信されるパルス信号の周期が小さくなる。このパルス信号の周期を変化させることにより、視野角、焦点位置が変化する。
また、図2Cは、本実施形態2に係る視野深度の動作制御に関するフローチャートである。
受信ユニット9と送信ユニット10との2つのユニットにより被検体内部が超音波で走査されている間(S31)、切り替えボタン223により、スキャンモードからプローブ入力モードへ切り替えるための信号が入力されると(S32)、モード切り替え制御部12により、システムの動作モードがスキャンモードからプローブ入力モードに切り替えられる(S33)。また、モード切り替え制御部12の制御のもとで、スキャンが停止され、表示制御部19により最終画像がフリーズし、切り替えボタンが入力された時点での基準位置及び基準傾斜角度が記憶される(S34)。超音波プローブ2の位置又は傾斜角度のうち少なくとも一方が変化した場合(S35)、視野角制御プログラム等がシステム制御部18に設けられたROM等のメモリに読み出されプログラムが実行された状態において、超音波プローブ2の位置と傾斜角度とのうち少なくとも一方の変化量に基づいて、レートパルスの発生周期が計算される(S36)。計算されたレートパルス発生周期に関する制御信号は、システム制御部18のもとで走査制御部20が制御された状態において、送信遅延回路102とレートパルス発生器103とに送信される(S37)。レートパルス発生周期を更新した後に切り替えボタン223が操作されると、モード切替制御部12はプローブ入力モードからスキャンモードへとシステムの動作モードを切り替え、スキャンを再開する。再開したスキャンにおいてはレートパルス発生周期が更新されているため、発生周期に応じた視野深度で超音波画像を表示させることができる。
フライスルーにおいては、収集したボリュームデータを元に構成した3次元画像のうち特に血管領域を扱う。フライスルーにおいては、視点を移動させながら、任意の方向から血管内を観察することができる。フライスルー機能を用いて、血管の中を、血管壁から一定距離を保って移動しながら血管内部の様子を任意の視点から観察することができる。フライスルー実行中に、装置の使用者は、通常、自動的に血管内を移動する画像を観察するだけで良い。なお、入力装置4のトラックボール、ロータリーエンコーダを用いて、自動で血管中を進行方向に移動する速度を変更することが可能である。また、血管中における画像の視点は、血管壁から一定の距離を保つ必要がある。そのため、血管が急に狭くなった場所においては全方位の壁面から決められた距離を保つことができなくなる場合がある。この場合、血管が急に狭くなった場所で視点移動が停止してしまうという特性がある。フライスルー中において画面が停止した場合、又は画面が停止することを防ぐ場合、壁面からの距離の閾値を変更することで、視点を先に移動させることが可能である。この閾値の変更機能と、超音波プローブ2の位置と傾斜角度とのうち少なくとも一方の変化とを対応付ける。以下、特に、超音波プローブ2の傾斜角度の変化に応じてフライスルー中における視点速度、閾値のパラメータを変化させる場合について述べる。超音波プローブ2の位置と傾斜角度とのうち少なくとも一方が変化すると、加速度に関する情報が位置・傾斜角度計算部14に送信される。位置・傾斜角度計算部14において、加速度に関する情報に基づいて、重力方向を加味した積分演算等を行うことにより、超音波プローブ2の位置と傾斜角度とが随時計算される。視点移動速度・閾値決定部22は、計算された位置と傾斜角度とに基づいて、フライスルー中における血管内に存在する視点速度と、視点が移動可能となるための血管壁と視点との最小距離(閾値)と、のうち少なくとも一方を決定する。
図4に示されるように、フライスルー画像表示中においては、超音波プローブ2の上下方向の傾斜角度に比例して血管中を走行する視点の移動速度を増減させ、左右方向の傾斜角度の程度に比例して視点の壁面からの閾値を増減させる。例えば、超音波プローブ2をユーザーの操作により上方向に傾けると、傾きの程度に応じて血管中の視点の移動速度を増加させ、ユーザーの操作により超音波プローブ2を下方向に傾けると、傾きの程度に応じて血管中の視点の移動速度を減少させる。また、ユーザーの操作により超音波プローブ2を左方向に傾けると、傾きの程度に応じて血管中に存在する視点の血管壁からの距離を増加させ、ユーザーの操作により超音波プローブ2を右方向に傾けると、傾きの程度に応じて血管中に存在する視点の血管壁からの距離を減少させる。
上記記載の超音波プローブ2の通常の操作は、超音波プローブ2を当てている位置をできるだけ変えないで超音波プローブ2の傾斜角度を変化させるものとして記載した。超音波プローブ2を当てている位置をできるだけ変えないで超音波画像診断装置1の様々な動作を実行するためには、体表に当てている超音波プローブ2の位置を変えないで、超音波プローブ2を上下左右方向に傾ける必要がある。この場合、傾斜角度の変化を主に検知する必要性から、ジャイロセンサー、加速度センサーが最適である。しかし、これらのセンサーに限られるものではない。より位置、傾斜角度の検知精度を上げるため、位置センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーを組み合わせても良い。
以上述べたように、超音波プローブ2を走査する側の手の動きにより超音波プローブ2の傾斜角度を変化させる等の動作を行うことで超音波画像診断装置1のポインタ移動等の操作することが可能となる。これにより、ハンドヘルドタイプのような装置の操作性を向上させることができる。
また、超音波プローブ2をコマンド入力デバイスとして共有した場合において、切り替えボタン223を押し、ポインタ移動を(例えば、超音波画像上のポインタ移動)を行い、所望の動作を行った後においても、超音波プローブ2の位置と傾斜角度と被検体の超音波画像の表示位置との関係を、切り替えボタン223を押す前の状態に保つことで、超音波検査をスムーズに移行させる超音波画像診断装置を提供することができる。
Claims (9)
- 複数の超音波振動子を有するプローブと、
前記複数の超音波振動子を介して超音波を送受信する送受信部と、
前記送受信部で受信された受信信号に基づいて画像を発生する画像発生部と、
前記発生された画像を表示する画像表示部と、
前記プローブに設けられ、前記プローブの位置と傾斜角度とのうちの少なくとも一方を位置情報として検知する検知部と、
前記プローブに設けられ、前記超音波を送受信する超音波送受信モードと前記プローブを入力デバイスとして用いるプローブ入力モードとの切り替えを操作者が入力操作を行うためのモード切り替えボタンと、
前記超音波送受信モードから前記プローブ入力モードへの切り替え指示が入力された時点の最終画像と、前記時点に対応する位置情報を基準位置情報として記憶する記憶部と、
前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードへの切り替え指示が入力され、且つ前記位置情報と前記基準位置情報とが略一致した時、前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードに復帰させるために前記送受信部を制御する制御部と、を具備する超音波画像診断装置。 - 前記制御部は、前記モード切り替えボタンでユーザーによるモード切り替え指示が入力された時点から前記超音波送受信モードへ復帰するまでの期間、
前記超音波の送受信を行うために前記送受信部を制御し、
前記最終画像と前記リアルタイムに表示された画像とを同時表示するために前記画像表示部を制御するよう
前記画像表示部を制御する請求項1記載の超音波画像診断装置。 - 前記最終画像と前記リアルタイムに表示された画像との相関を表す相関係数を随時計算する相関係数計算部をさらに具備し、
前記計算された相関係数が予め定められた閾値を上回る場合、前記制御部は、前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードへ切り替えるために、前記画像表示部を制御する請求項1乃至請求項2記載の超音波画像診断装置。 - カーソル又はポインタのうち少なくとも一方に関する信号を発生するカーソル・ポインタ発生部と、をさらに具備し、
前記画像表示部は、前記発生された画像を前記カーソル又はポインタのうち少なくとも一方と共に表示し、
前記制御部は前記プローブ入力モードにおいて、前記検知部の出力に応じて、前記画像表示部の画面上で前記カーソル又はポインタの位置を移動させるために前記カーソル・ポインタ発生部を制御する請求項1記載の超音波画像診断装置。 - 前記複数の超音波振動子それぞれで受信された複数のエコー信号それぞれを増幅するエコー信号増幅部と、
前記増幅された複数のエコー信号それぞれの位相をそろえて加算し、受信信号を発生する加算部と、をさらに具備し、
前記画像発生部は、前記加算された受信信号に基づいて画像を発生し、
前記制御部は前記プローブ入力モードにおいて、前記検知部の出力に応じて、前記複数のエコー信号それぞれの増幅率を変化させるために前記エコー信号増幅部を制御することを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。 - 前記制御部は前記プローブ入力モードにおいて、前記検知部の出力に応じて、視野角と焦点深度とのうち少なくとも一方を変化させるために、前記送受信部を制御することを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。
- 前記複数の超音波振動子それぞれに対して印加するためのパルス信号を繰り返し発生するパルス信号発生部と、をさらに具備し、
前記制御部は前記プローブ入力モードにおいて、前記検知部の出力に応じて、前記パルス信号の発生周期を変化させるために前記パルス信号供給部を制御することを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。 - 前記画像に対して複数の計測機能を実行する計測処理部と、をさらに具備し、
前記制御部は前記プローブ入力モードにおいて、前記検知部の出力に応じて、複数の計測機能から特定の計測機能を選択的に動作させるために、前記計測処理部を制御することを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。 - プローブと表示制御部とを有する超音波診断装置を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
プローブに設けられた切り替えボタンを介して、プローブが超音波を送受信する超音波送受信モードから前記プローブを入力デバイスとして用いるプローブ入力モードに切り替えられたとき、
前記超音波を送受信するスキャンを停止させるために、モード切り替え制御部を制御する機能と、
前記スキャンの停止とともに、前記超音波画像を最終画像としてフリーズさせるために、前記表示制御部を制御する機能と、
前記スキャンの停止とともに、前記最終画像と前記プローブ入力モードに切り替えられた時点の位置情報とを基準位置情報として記憶部する機能と、
前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードへの切り替え指示が入力され、且つ前記位置情報と前記基準位置情報とが略一致したとき、前記プローブ入力モードから前記超音波送受信モードに復帰させるために前記送受信部を制御する機能と、
を実現させるための超音波診断プログラム。
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