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JP5865631B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ベーンポンプに関する。
ベーンポンプとして、特許文献1に記載の如く、ハウジングと、ハウジングの内部に配設されて回転するロータと、ロータの径方向に設けた複数のベーン溝に摺動自在に配設される複数のベーンと、ハウジングの内部でロータを囲むように配設される筒状のカムリングと、ロータ及びベーン並びにカムリングを両側から挟む一対のプレートと、ハウジングと前記一対のプレートの一方との間に設けられ、ロータの回転により吐出される液体の供給を受ける高圧力室と、前記一対のプレートの一方の、ロータの側面に接する面に形成され、該ロータがいかなる回転位置にあっても、該ベーン溝内でベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間と連通するとともに、高圧力室に連通する背圧溝とを有し、高圧力室に供給された流体が前記一方のプレートに形成された背圧溝を介してロータのベーン溝の底部寄り空間に導入され、このベーン溝の底部寄り空間に導入された流体の圧力によってベーンの先端をカムリングの内周のカム面に当接させるものがある。
これにより、特許文献1に記載のベーンポンプにあっては、ロータの回転の初めは遠心力によりベーンの先端がカムリングのカム面に押し付けられるものの、吐出圧力が生じた後には、この吐出圧力が背圧溝に導入され、この吐出圧力により押し出されるベーンの先端がカムリングのカム面との接触圧を増大させ、相隣るベーン間で加圧された圧力流体の閉じ込めの確実を図る。
特開2007-120435
従来技術では、前記一方のプレートに形成された背圧溝が真円の円環状をなしている。他方、ロータの径方向に設けられるベーン溝内でベーンの基端が区画する、該ベーン溝の底部寄り空間は、ロータとともに回転する各ベーンがカムリングのカム面との接触によりベーン溝内に最も押し込まれる最大押込回転位置で、当該ベーンの基端が区画して該ロータの最も小径側に形成される。
従って、ロータがいかなる回転位置にあっても、ロータのベーン溝の底部寄り空間に連通せしめられるべき背圧溝の上述の円環径は、該背圧溝が真円の円環状をなすものであるから、上述の最大押込回転位置にあるベーンの基端位置よりも小径をなすものになる。
このことは、ロータの回転軸が貫通している前記一方のプレートの中心孔に対し、該一方のプレートに形成した背圧溝がなす距離、換言すれば背圧溝に導かれた吐出圧力が該プレートとロータとのサイドクリアランスを介して中心孔へリークすることを防止するシール幅が、背圧溝の周方向の全域で小さくなることを意味する。即ち、従来技術では、前記一方のプレートに形成された背圧溝に導かれた吐出圧力が該プレートを貫通している中心孔へリークし易い。
尚、上述の吐出圧力のリークを防止するために、前記一方のプレートとロータとのサイドクリアランスを小さくする場合には、ロータの焼付タフネスを損なう不都合を招く。
本発明の課題は、ロータの側面に接するプレートに形成された背圧溝に導かれる吐出圧力が、該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔へリークすることを抑制することにある。
請求項1に係る発明は、ハウジングと、ハウジングの内部に配設されて回転するロータと、ロータの径方向に設けた複数のベーン溝に摺動自在に配設される複数のベーンと、ハウジングの内部でロータを囲むように配設される筒状のカムリングと、ロータ及びベーン並びにカムリングを両側から挟む一対のプレートと、ハウジングと前記一対のプレートの一方との間に設けられ、ロータの回転により吐出される液体の供給を受ける高圧力室と、前記一対のプレートの少なくとも一方の、ロータの側面に接する面に形成され、該ロータがいかなる回転位置にあっても、該ベーン溝内でベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間と連通するとともに、高圧力室に連通する背圧溝とを有し、高圧力室に供給された流体が前記少なくとも一方のプレートに形成された背圧溝を介してロータのベーン溝の底部寄り空間に導入され、このベーン溝の底部寄り空間に導入された流体の圧力によってベーンの先端をカムリングの内周のカム面に当接させるベーンポンプにおいて、ロータが1回転するときに、カムリングのカム面に摺接してベーン溝内を摺動するベーンの基端が描く環状軌跡に倣うように、前記背圧溝が形成されてなり、前記背圧溝が、ロータが1回転する各回転位置で、ベーンの基端によって区画されるベーン溝の底部寄り空間であって、ロータの中心から最も離隔してなり、かつ該底部寄り空間の底部を含まない部分に合致して相連通するように形成されてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記背圧溝がカムリングの周方向に沿うカム面のカム曲線に対して相似形状をなすようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記背圧溝が楕円の環状をなすようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記背圧溝が一対のプレートの一方にだけ形成されてなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜のいずれかに係る発明において更に、前記背圧溝が一対のプレートの双方に形成されてなるようにしたものである。
(請求項
(a)ロータの側面に接するプレートに形成されて高圧力室に連通する背圧溝は、ロータが1回転するときに、カムリングのカム面に摺接してベーン溝内を摺動するベーンの基端が描く環状軌跡に倣うように形成される。
更に、背圧溝が、ロータが1回転する各回転位置で、ベーンの基端によって区画されるベーン溝の底部寄り空間であって、ロータの中心から最も離隔してなる部分に合致して相連通するように形成されることが好ましい。
従って、ロータとともに回転する各ベーンがカムリングのカム面によりベーン溝内に最も押し込まれる最大押込回転位置にあるときには、ベーン溝内に最も押し込まれたベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間に連通するようにプレートに形成された背圧溝が、該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔に対してなす距離は小さい。
ところが、背圧溝は真円の円環状をなさずに、ロータが1回転するときにベーンの基端が描く環状軌跡に倣うように形成されている。このため、ロータとともに回転する各ベーンがカムリングのカム面によりベーン溝内から最も押し出される最大押出回転位置にあるときには、ベーン溝内から最も押し出されたベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間に連通するようにプレートに形成された背圧溝が、該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔に対してなす距離は大きい。
ここで、プレートに形成された背圧溝が該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔に対してなす上述の距離は、換言すれば背圧溝に導かれた吐出圧力が該プレートとロータとのサイドクリアランスを介して中心孔へリークすることを防止するシール幅である。本発明によれば、このシール幅が背圧溝の周方向で漸次変化し、ロータの最大押出回転位置に相当する位置の側で大きくなる。これにより、ロータの側面に接するプレートと該ロータとのサイドクリアランスを小さくすることなしに、該プレートに形成された背圧溝に導かれる吐出圧力が、該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔へリークすることを抑制できる。
(請求項
(b)前述(a)の背圧溝をカムリングの周方向に沿うカム面のカム曲線に対して相似形状をなすものにする。これによれば、背圧溝を、前述(a)のベーンの基端が描く環状軌跡に完全に倣うように形成でき、背圧溝に導かれた吐出圧力がロータの回転軸のための中心孔へリークすることを確実に抑制できる。
(請求項
(c)前述(a)の背圧溝を楕円の環状をなすものにする。これによれば、背圧溝を、前述(a)のベーンの基端が描く環状軌跡に概ね倣うように形成でき、背圧溝に導かれた吐出圧力がロータの回転軸のための中心孔へリークすることを簡易に抑制できる。
(請求項
(d)前述(a)の背圧溝を一対のプレートの一方にだけ形成することにより、前述(a)を実現できる。
(請求項
(e)前述(a)の背圧溝を一対のプレートの双方に形成することにより、前述(a)を実現できる。
図1はベーンポンプを示す側断面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。 図4は図3のIV−IV線に沿う矢視図である。 図5は図3のV−V線に沿う矢視図である。 図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図7は図5のVII−VII線に沿う断面図である。 図8は本発明によるシール幅の拡大効果を示す模式図である。
図1〜図5に示したベーンポンプ10は、固定容量型ベーンポンプである。ベーンポンプ10は、例えば内燃機関の動力により駆動され、流体としての作動油を、流体圧利用機器、例えば車両用の油圧式パワーステアリングや油圧式無段変速機に供給するためのオイルポンプとして起用される。
ベーンポンプ10は、ポンプユニット20を収容する凹部(収容室)11Aを備えたハウジング11と、ハウジング11の凹部11Aの開口部を覆うカバープレート12と、ハウジング11とカバープレート12の間に挟み込まれるシールプレート13とを有する。ハウジング11とカバープレート12とシールプレート13は複数のボルト14により締結されて固定される。シールプレート13はハウジング11とカバープレート12に形成された複数の通路用溝、又は肉抜用溝を覆ってシールする。
ベーンポンプ10は、ハウジング11とカバープレート12に設けた軸受15、16にポンプユニット20の回転軸21を枢支し、この回転軸21にセレーションを介して固定的に結合されるロータ22をハウジング11の凹部11Aに配設している。回転軸21及びロータ22は、内燃機関の動力により回転される。
ロータ22は、図5に示す如く、周方向に沿う多数位置のそれぞれにおいて、径方向に設けたベーン溝23にベーン24を出没自在に収容し、各ベーン24をベーン溝23に沿う半径方向に摺動自在に配設している。ロータ22は外周面及び両側面にベーン溝23を開口している。
ポンプユニット20は、ハウジング11の凹部11Aに、該凹部11Aの奥側から順にインナサイドプレート31、カムリング30、アウタサイドプレート32が積層されるように嵌着する。これらのインナサイドプレート31、カムリング30、アウタサイドプレート32は、該アウタサイドプレート32に添設されるシールプレート13とともに、位置決めピン33A、33Bにより串差しされて周方向に位置決めされた状態で、カバープレート12により側方から固定保持される。尚、サイドプレート31、32は、孔空き円板状をなし、ロータ22の回転軸21が挿通される中心孔31A、32Aを有する。
カムリング30は、円形の外周面と、楕円に近似するカム曲線によりカム面30A(図5)を形成する内周面とを有する筒状をなし、ハウジング11の凹部11Aに嵌着され、ロータ22を囲む。
インナサイドプレート31とアウタサイドプレート32は、ロータ22及びベーン24並びにカムリング30を両側から挟む一対のプレートを構成する。従って、カムリング30は、両サイドプレート31、32の間で、ロータ22及びベーン24を囲み、ロータ22の外周面と相隣るベーン24の間にポンプ室40を形成する。
ポンプユニット20において、ポンプ室40のロータ回転方向上流側の吸込領域では、カムリング30及びインナサイドプレート31に設けた吸込ポート41(吸込ポート41A、吸込ポート41B)が開口し、この吸込ポート41にはハウジング11に設けた吸込通路42を介して、ポンプ10の吸込口43が連通せしめられている。ロータ22の回転とともにポンプ室40が拡張される吸込領域に油が吸込まれる。
他方、ポンプ室40のロータ回転方向下流側の吐出領域には、カムリング30及びアウタサイドプレート32に設けた吐出ポート51が開口し、この吐出ポート51(吐出ポート51A、吐出ポート51B)にはカバープレート12に設けた吐出通路52を介して、ポンプ10の吐出口53が連通せしめられている。ロータ22の回転とともにポンプ室40が圧縮される吐出領域から油が吐出される。
尚、ロータ22の1回転中で、このロータ22とともに回転するベーン24が上述の吐出領域から吸込領域に向かう間の回転角度位置(ベーン24の最大押込回転位置という)にあるとき、当該ベーン24はカムリング30のカム面30Aによりベーン溝23内に最も深く押し込まれる。また、ベーン24が上述の吸込領域から吐出領域に向かう間の回転角度位置(ベーン24の最大押出回転位置という)にあるとき、当該ベーン24はカムリング30のカム面30Aによりベーン溝23外に最も大きく押し出される。
ポンプユニット20は、ハウジング11の凹部11Aの最奥部に、インナサイドプレート31により区画される高圧力室54を設けてある。インナサイドプレート31はカムリング30に設けた吐出ポート51を高圧力室54に連通する高圧油供給ポート55を有し、ロータ22の回転によりポンプ室40から吐出される油が高圧力室54に供給される。
インナサイドプレート31は、図4、図5に示す如く、高圧力室54の高圧吐出油をロータ22の周方向で一部のベーン溝23の底部寄り空間23Aに導く円弧状の高圧油導入ポート56Aを、該インナサイドプレート31の同一直径上で中心孔31Aまわりにて相対する2位置に設けている。また、アウタサイドプレート32は、ロータ22の他側面に接する面に、ロータ22の全部のベーン溝23の底部寄り空間23Aに連通するとともに、インナサイドプレート31の上述の高圧油導入ポート56Aを介して高圧力室54に連通する環状の背圧溝57が設けられている。尚、インナサイドプレート31は、ロータ22の一側面に接する面上で相隣る2個の高圧油導入ポート56A、56Aに挟まれる2位置に、ロータ22の周方向で一部のベーン溝23の底部寄り空間23Aに連通する円弧状の連通溝56Bを設けている。
ここで、インナサイドプレート31の高圧油導入ポート56A、連通溝56B及びアウタサイドプレート32の背圧溝57は、ロータ22が回転方向Nのいかなる回転位置Ni(i=1, 2, 3・・・)にあっても、ベーン溝23内でベーン24の基端Ei(i=1, 2, 3・・・)が区画する該ベーン溝23の底部寄り空間23Aに連通するように設定される。尚、図5において、N1はベーン24の最大押込回転位置、N3はベーン24の最大押出回転位置に相当する。
これにより、ロータ22の回転によりポンプ室40から吐出されて高圧力室54に供給された高圧吐出油が、インナサイドプレート31の高圧油導入ポート56A、更には該高圧油導入ポート56Aが連通しているロータ22の一部のベーン溝23の底部寄り空間23Aを介して、アウタサイドプレート32の環状の背圧溝57に供給される。そして、アウタサイドプレート32の環状の背圧溝57に供給された高圧吐出油は、該背圧溝57が連通しているロータ22の全部のベーン溝23の底部寄り空間23Aに同時に導入され、このベーン溝23の底部寄り空間23Aに導入された高圧吐出油の圧力によりベーン24の先端をカムリング30の内周のカム面30Aに押し当てて当接させる。尚、インナサイドプレート31の高圧油導入ポート56Aに連通していないロータ22のベーン溝23の底部寄り空間23Aに導入された高圧吐出油は、インナサイドプレート31の連通溝56Bに押込み充填されるものになる。
従って、ベーンポンプ10にあっては、内燃機関によって回転軸21を回転し、ロータ22のベーン24の先端がカムリング30の内周のカム面30Aに押当て回転されると、ポンプ室40のロータ回転方向上流側の吸込領域で、ロータ22の回転とともに拡張されるポンプ室40に吸込ポート41からの油が吸込まれる。同時に、ポンプ室40のロータ回転方向下流側の吐出領域では、ロータ22の回転に伴って圧縮されるポンプ室40からの油が吐出ポート51に吐出される。
しかるに、ベーンポンプ10にあっては、図5に示す如く、ロータ22が回転方向Nに沿う各回転位置Ni(i=1, 2, 3・・・)を1回転するときに、カムリング30のカム面30Aに摺接してベーン溝23内を摺動するベーン24の基端Ei(i=1, 2, 3・・・)が描く環状軌跡に倣うように、前記アウタサイドプレート32の背圧溝57を形成するものにした。
これにより、アウタサイドプレート32の背圧溝57は、ロータ22が1回転する各回転位置Niで、ベーン24の基端Eiによって区画されるベーン溝23の底部寄り空間23Aであって、ロータ22の中心cから半径方向外方に最も離隔してなる部分(ベーン24の基端Eiに接する部分)に合致して相連通するように形成される(図5)。
ここで、アウタサイドプレート32の背圧溝57はカムリング30のカム面30Aのカム曲線に対して相似形状をなすものにすることが好ましい。但し、背圧溝57はカム面30Aのカム曲線に概ね近似する楕円の環状をなすものでも良い。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ロータ22とともに回転する各ベーン24がカムリング30のカム面30Aによりベーン溝23内に最も押し込まれる最大押込回転位置N1にあるときには、図5に示す如く、ベーン溝23内に最も押し込まれたベーン24の基端E1が区画する該ベーン溝23の底部寄り空間23Aに連通するようにアウタサイドプレート32に形成された背圧溝57が、該アウタサイドプレート32を貫通しているロータ22の回転軸21のための中心孔32Aに対してなす距離Aは小さい(図6)。
ところが、背圧溝57は真円の円環状をなさずに、ロータ22が1回転するときにベーン24の基端Eiが描く環状軌跡に倣うように形成されている。このため、ロータ22とともに回転する各ベーン24がカムリング30のカム面30Aによりベーン溝23内から最も押し出される最大押出回転位置N3にあるときには、図5に示す如く、ベーン溝23内から最も押し出されたベーン24の基端E3が区画する該ベーン溝23の底部寄り空間23Aに連通するようにアウタサイドプレート32に形成された背圧溝57が、該アウタサイドプレート32を貫通しているロータ22の回転軸21のための中心孔32Aに対してなす距離Bは大きい(図7)。
ここで、アウタサイドプレート32に形成された背圧溝57が該アウタサイドプレート32を貫通しているロータ22の回転軸21のための中心孔32Aに対してなす上述の距離A、Bは、換言すれば背圧溝57に導かれた吐出圧力が該アウタサイドプレート32とロータ22とのサイドクリアランスを介して中心孔32Aへリークすることを防止するシール幅A、Bである。本発明によれば、このシール幅が背圧溝57の周方向で漸次変化し、ロータ22の最大押出回転位置に相当する位置の側で大きくなる。これにより、ロータ22の側面に接するアウタサイドプレート32と該ロータ22とのサイドクリアランスを小さくすることなしに、該アウタサイドプレート32に形成された背圧溝57に導かれる吐出圧力が、該アウタサイドプレート32を貫通しているロータ22の回転軸21のための中心孔32Aへリークすることを抑制できる。
図8(A)はアウタサイドプレート32の背圧溝57を真円の環状に設定した従来例を示し、図8(B)は上述の本発明例を示す。
(b)前述(a)の背圧溝57をカムリング30の周方向に沿うカム面30Aのカム曲線に対して相似形状をなすものにする。これによれば、背圧溝57を、前述(a)のベーン24の基端Eiが描く環状軌跡に完全に倣うように形成でき、背圧溝57に導かれた吐出圧力がロータ22の回転軸21のための中心孔32Aへリークすることを確実に抑制できる。
(c)前述(a)の背圧溝57を楕円の環状をなすものにする。これによれば、背圧溝57を、前述(a)のベーン24の基端が描く環状軌跡に概ね倣うように形成でき、背圧溝57に導かれた吐出圧力がロータ22の回転軸21のための中心孔32Aへリークすることを簡易に抑制できる。
(d)前述(a)の背圧溝57を一対のサイドプレート31、32の一方である、アウタサイドプレート32にだけ形成することにより、前述(a)を実現できる。
但し、前述(a)の背圧溝57を一対のサイドプレート31、32の双方に形成することにより、前述(a)を実現できる。このとき、アウタサイドプレート32に背圧溝57を設けるとともに、インナサイドプレート31のロータ22に接する面に背圧溝57と同様の背圧溝を設け、該インナサイドプレート31に設けてある高圧油導入ポート56Aをこの背圧溝に連通するものとする。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は、固定容量型ベーンポンプに限らず、例えば特開2000-265977、特開2007-146786に記載の如くの可変容量型ベーンポンプにも適用できる。
本発明は、ハウジングと、ハウジングの内部に配設されて回転するロータと、ロータの径方向に設けた複数のベーン溝に摺動自在に配設される複数のベーンと、ハウジングの内部でロータを囲むように配設される筒状のカムリングと、ロータ及びベーン並びにカムリングを両側から挟む一対のプレートと、ハウジングと前記一対のプレートの一方との間に設けられ、ロータの回転により吐出される液体の供給を受ける高圧力室と、前記一対のプレートの少なくとも一方の、ロータの側面に接する面に形成され、該ロータがいかなる回転位置にあっても、該ベーン溝内でベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間と連通するとともに、高圧力室に連通する背圧溝とを有し、高圧力室に供給された流体が前記少なくとも一方のプレートに形成された背圧溝を介してロータのベーン溝の底部寄り空間に導入され、このベーン溝の底部寄り空間に導入された流体の圧力によってベーンの先端をカムリングの内周のカム面に当接させるベーンポンプにおいて、ロータが1回転するときに、カムリングのカム面に摺接してベーン溝内を摺動するベーンの基端が描く環状軌跡に倣うように、前記背圧溝が形成されてなるものにした。これにより、ロータの側面に接するプレートに形成された背圧溝に導かれる吐出圧力が、該プレートを貫通しているロータの回転軸のための中心孔へリークすることを抑制することができる。
10 ベーンポンプ
11 ハウジング
12 カバープレート
21 回転軸
22 ロータ
23 ベーン溝
23A 底部寄り空間
24 ベーン
30 カムリング
30A カム面
31 インナサイドプレート
31A 中心孔
32 アウタサイドプレート
32A 中心孔
40 ポンプ室
41 吸込ポート
51 吐出ポート
54 高圧力室
55 高圧油供給ポート
56A 高圧油導入ポート
57 背圧溝

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    ハウジングの内部に配設されて回転するロータと、
    ロータの径方向に設けた複数のベーン溝に摺動自在に配設される複数のベーンと、
    ハウジングの内部でロータを囲むように配設される筒状のカムリングと、
    ロータ及びベーン並びにカムリングを両側から挟む一対のプレートと、
    ハウジングと前記一対のプレートの一方との間に設けられ、ロータの回転により吐出される液体の供給を受ける高圧力室と、
    前記一対のプレートの少なくとも一方の、ロータの側面に接する面に形成され、該ロータがいかなる回転位置にあっても、該ベーン溝内でベーンの基端が区画する該ベーン溝の底部寄り空間と連通するとともに、高圧力室に連通する背圧溝とを有し、
    高圧力室に供給された流体が前記少なくとも一方のプレートに形成された背圧溝を介してロータのベーン溝の底部寄り空間に導入され、このベーン溝の底部寄り空間に導入された流体の圧力によってベーンの先端をカムリングの内周のカム面に当接させるベーンポンプにおいて、
    ロータが1回転するときに、カムリングのカム面に摺接してベーン溝内を摺動するベーンの基端が描く環状軌跡に倣うように、前記背圧溝が形成されてなり、
    前記背圧溝が、ロータが1回転する各回転位置で、ベーンの基端によって区画されるベーン溝の底部寄り空間であって、ロータの中心から最も離隔してなり、かつ該底部寄り空間の底部を含まない部分に合致して相連通するように形成されてなることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記背圧溝がカムリングの周方向に沿うカム面のカム曲線に対して相似形状をなす請求項に記載のベーンポンプ。
  3. 前記背圧溝が楕円の環状をなす請求項1又は2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記背圧溝が一対のプレートの一方にだけ形成されてなる請求項1〜のいずれかに記載のベーンポンプ。
  5. 前記背圧溝が一対のプレートの双方に形成されてなる請求項1〜のいずれかに記載のベーンポンプ。
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