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JP5842834B2 - 響板加振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピアノ、電子楽器、その他の音響信号発生装置に用いられて、加振器で響板を加振することにより楽器音を発生する響板加振装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1,2に示されているように、ピアノ、電子楽器などに設けた響板に加振器を組付け、楽器音信号で加振装置を駆動することにより、響板の振動による楽器音を聞くようにすることは知られている。また、下記特許文献2には、スピーカも設け、響板の振動に加えて、楽器音をスピーカからも発生させることを示している。
特表平4−500735号公報 特許第4735662号公報
前記特許文献1,2に記載の響板加振装置は、加振器を響板のみに組付けて、響板の振動による楽器音を外部に発生するようにしているために、外部に発生される楽器音は響板の振動特性によって決定されてしまう。しかしながら、響板は高い周波数の信号に対して振動し難いという振動特性を有しており、前記従来の響板加振装置では、前記響板の振動による楽器音には高域周波数成分が不足して、高域周波数成分を充分に含む楽器音を効果的に発生させることができないという問題がある。また、前記特許文献2には、響板の振動に加えて、スピーカからも楽器音を発生させるようにしているが、この場合には、高域周波数成分を充分に含む楽器音を発生させるためには、別途スピーカを必要とするという問題もある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、簡単な構成で、高域周波数成分を充分に含む楽器音を発生させることが可能な響板加振装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、後述する実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、この実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、本体部(31〜34)及び振動部(35〜39)からなり、入力した音信号に応じて振動部を本体部に対して振動させる加振器(30,30B)を備え、入力した音信号に応じて響板を振動させる響板加振装置において、加振器の振動部は響板(7,7B)に密着固定され、少なくとも4kHz乃至15kHzの高周波数領域で振動して振動音を発生する金属板で構成した固定具(40,40B)を用いて、本体部を響板とは異なる支持部材(9,9B,90B)に固定したことにある。
この場合、固定具は、例えば、第1平板部(41,41B)及び第2平板部(42,42B)からなる断面L字状(断面鉤状)部分を有するように形成され、加振器の本体部を第1平板部に固定するとともに、第2平板部側を支持部材に固定し、第1平板部は、少なくとも4kHz乃至15kHzの高周波数領域で振動して振動音を発生する。また、加振器の本体部は、第1平板部の下面又は上面に固定されるか、支持部材(54)を介して第1平板部に固定される。また、例えば、加振器の本体部はヨーク(32,34)及び磁石(31,33)を有し、かつ振動部はコイル(36)の巻かれたボビン(35)を有する。この場合、コイルに楽器音信号を供給することにより、ボビンで響板を楽器音信号に応じて直接振動させてもよいし、ボビンから突出されて響板を駆動する駆動ロッドをさらに設け、駆動ロッド(37,37B)を介して響板を楽器音信号に応じて振動させるようにしてもよい。
上記のように構成した本発明においては、楽器音信号によって加振器の振動部を振動させると、響板が楽器音信号に応じて振動するのに加えて、固定具(第1平板部)も楽器音信号に応じて振動する。この固定具(第1平板部)は、4kHz乃至15kHzの高周波数領域で振動して振動音を発生する金属板で構成されているために、楽器音信号の高域周波数成分に応答して振動し易く、固定具の振動による音には、発生される楽器音の高域周波数成分が充分に含まれる。したがって、本発明によれば、響板の振動による楽器音に高域周波数成分が不足していても、固定具の振動による高域周波数成分が補足され、高域周波数成分を充分に含む楽器音が発生されるので、演奏者及びその周囲の人は良好な楽器音を聞くことができる。
また、本発明の他の構成上の特徴は、固定具は、さらに第1平板部に一体的に接続されて第1平板部から突出した金属板で構成した突出片(41b、41c)を有し、突出片は第1平板部とは異なる方向に振動する。これによれば、第1平板部の振動時に、突出片は、第1平板部とは異なる方向に振動するので、第1平板部及び突出片の振動による楽器音信号の高域周波数成分による音が種々の方向に伝搬され、さらに楽器音の音響特性が良好となる。
また、本発明の他の構成上の特徴は、第1平板部の一部に、円形状又は楕円形状の断面形状を有する突出部(41d)を設けたことにある。これによれば、突出部は、楽器音信号の高域周波数成分による音をあらゆる方向に伝搬させるので、さらに楽器音の音響特性が良好となる。
本発明の一実施形態に係るグランドピアノの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るグランドピアノの内部構造を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る加振器の位置を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る響板加振装置の斜視図である。 図1の一部を破断して示す響板加振装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るグランドピアノの機能構成を示すブロック図である。 前記実施形態の第1変形例に係る響板加振装置の斜視図である。 前記実施形態の第2変形例に係る響板加振装置の斜視図である。 前記実施形態の第3変形例に係る響板加振装置の斜視図である。 前記実施形態の第4変形例に係る響板加振装置の斜視図である。 前記実施形態の第5変形例に係る響板加振装置の斜視図である。 前記実施形態の第6変形例に係るアップライトピアノの内部構造を示す図である。 前記実施形態の第6変形例に係る加振器の位置を説明するための図である。 前記実施形態の第7変形例に係る加振器の位置を説明するための図である。 前記実施形態の第7変形例に係るアップライトピアノの内部構造を示す図である 前記実施形態の第8変形例に係る加振器の位置を説明するための図である。
<実施形態>
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るグランドピアノ1の外観を示す斜視図である。グランドピアノ1は、その前面に演奏者によって演奏操作がなされる鍵2が複数配列された鍵盤、及びペダル3を有する鍵盤楽器である。また、グランドピアノ1は、前面部分に操作パネル13を有する制御装置10、及び譜面台部分に設けられたタッチパネル60を備えている。ユーザの指示は、操作パネル13及びタッチパネル60が操作されることにより、制御装置10に対して入力可能になっている。
グランドピアノ1は、複数の発音モードのうち、ユーザの指示に応じた発音モードでの発音が可能になっている。この発音モードには、一般的なグランドピアノと同様にハンマによる打弦のみで発音させる通常発音モード、ハンマによる打弦を阻止し、電子音源などの音源部からの信号(ピアノ又はそれ以外の音色の音)を用いて加振器により響板を加振することにより、響板から通常より小さな音(大きな音であってもよい)で自然な響きで発音させる弱音モード、通常発音モードの動作と同様に打弦で発音させるとともに、さらにピアノの音色の信号を用いて加振器により響板を加振することで、ハンマによる打弦時(通常発音モード)よりも大きな音で発音させる強音モードを有する。この強音モードでは、音量を大きくするだけでなく、ハンマが打弦して発音することと、ピアノ以外(ピアノに類似した音色を含む)の音色の信号を用いて加振器により響板を加振して発音することを同時に行うことで、音色レイヤー効果を得る演奏モードとして使うこともできる。なお、発音モードには、弱音モードの構成において音源部からの信号を響板の加振に用いるのではなくヘッドホン端子へ供給することにより外部への発音をさせない消音モードなど、他の発音モードが存在していてもよい。
また、グランドピアノ1においては、複数の演奏モードのうち、ユーザの指示に応じた演奏モードでの動作が可能になっている。この演奏モードには、ユーザが演奏操作をして発音させる通常演奏モード、及び鍵2を自動演奏データに基づいて自動的に駆動して発音させる自動演奏モードが含まれている。なお、いずれか一方の演奏モードについては存在しなくてもよい。
[グランドピアノ1の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係るグランドピアノ1の内部構造を説明する図である。この図においては、各鍵2に対応して設けられている構成については、1つの鍵2に着目して示し、他の鍵2に対応して設けられている部分については記載を省略している。
各鍵2の後端側(演奏するユーザから見て鍵2の奥側)の下部には、演奏モードが自動演奏モードである場合において、ソレノイドを用いて鍵2を駆動する鍵駆動部26が設けられている。鍵駆動部26は、制御装置10からの制御信号に応じてソレノイドを駆動する。鍵駆動部26は、ソレノイドを駆動してプランジャを上昇させることにより、ユーザが押鍵したときと同様な状態を再現する一方、プランジャを下降させることにより、ユーザが離鍵したときと同様な状態を再現する。このように、通常演奏モードと自動演奏モードとの違いは、鍵2を駆動させるのがユーザの操作であるか、鍵駆動部26であるかの違いである。
ハンマ4は、各鍵2に対応して設けられ、鍵2が押下されるとアクション機構(図示略)を介して力が伝達されて移動し、各鍵2に対応する弦5を打撃する。また、ダンパ8は、鍵2の押下量、及びペダル3のうちダンパペダル(以下、単にペダル3といった場合にはダンパペダルを示す)の踏込量に応じて、弦5と非接触状態または接触状態となる。ダンパ8は、弦5と接触しているときには、その弦5の振動を抑制する。
ストッパ27は、弱音モードに設定されているときに、ハンマ4による弦5への打撃を阻止する部材である。すなわち、発音モードが弱音モードに設定されているときには、ハンマシャンクがストッパ27に衝突してハンマ4の弦5への打撃が阻止される一方、通常発音モード又は強音モードに設定されているときには、ストッパ27は、ハンマシャンクと衝突しない位置に移動するようになっている。
鍵センサ22は、各鍵2の下部に設けられ、鍵2の挙動に応じた検出信号を制御装置10に出力する。この例においては、鍵センサ22は、鍵2の押下量を検出し、検出結果を示す検出信号を制御装置10に出力する。なお、鍵センサ22は、鍵2の押下量に応じた検出信号を出力する代わりに、鍵2が特定の押下位置を通過したことを示す検出信号が出力されるようにしてもよい。特定の押下位置とは、鍵2のレスト位置からエンド位置に至る範囲のいずれかの位置であり、複数箇所であることが望ましい。このように、鍵センサ22が出力する検出信号は、鍵2の挙動を制御装置10に認識させることができる信号であればどのようなものであってもよい。
ハンマセンサ24は、各ハンマ4に対応して設けられ、ハンマ4の挙動に応じた検出信号を制御装置10に出力する。この例においては、ハンマセンサ24は、ハンマ4による弦5の打撃直前の移動速度を検出し、検出結果を示す検出信号を制御装置10に出力する。なお、この検出信号は、ハンマ4の移動速度そのものを示すものでなくてもよく、別の態様での検出信号として、制御装置10において移動速度が算出されるようにしてもよい。例えば、ハンマ4が移動中にハンマシャンクが通過する2つの位置について、ハンマシャンクが通過したことを示す検出信号が出力されるようにしてもよいし、一方の位置を通過してから他方の位置を通過するまでの時間を示す検出信号が出力されるようにしてもよい。このように、ハンマセンサ24が出力する検出信号は、ハンマ4の挙動を制御装置10に認識させることができる信号であればどのようなものであってもよい。
ペダルセンサ23は、各ペダル3に対応して設けられ、ペダル3の挙動に応じた検出信号を制御装置10に出力する。この例においては、ペダル3の踏込量を検出し、検出結果を示す検出信号を制御装置10に出力する。なお、ペダルセンサ23は、ペダル3の踏込量に応じた検出信号を出力する代わりに、ペダル3が特定の踏込位置を通過したことを示す検出信号が出力されるようにしてもよい。特定の踏込位置とは、ペダルのレスト位置からエンド位置に至る範囲のいずれかの位置であり、ダンパ8と弦5とが完全に接触する状態と非接触の状態とを区別できる踏込位置であることが望ましく、複数箇所を特定の踏込位置とすることでハーフペダルの状態についても検出することができるようにすることがさらに望ましい。このように、ペダルセンサ23が出力する検出信号は、ペダル3の挙動を制御装置10に認識させることができる信号であればどのようなものであってもよい。
なお、鍵センサ22、ペダルセンサ23、及びハンマセンサ24から出力される検出信号によって、制御装置10が、弦5に対するハンマ4の打撃タイミング(キーオンのタイミング)、打撃速度(ベロシティ)、及びその弦5に対するダンパ8の振動抑制タイミング(キーオフのタイミング)を、各鍵2(キーナンバ)に対応して特定することができるようになっていれば、鍵センサ22、ペダルセンサ23及びハンマセンサ24は、鍵2、ペダル3及びハンマ4の挙動を検出した結果を、他の態様での検出信号として出力してもよい。
響板7には、響棒75及び駒6が組付けられており、響板7の振動が駒6を介して各弦5に伝達されるとともに、各弦5の振動が駒6を介して響板7に伝達されるようになっている。また、響板7には、響板加振装置が組付けられている。響板加振装置は、詳しくは後述するように、響板7を加振するための加振器30を備えている。加振器30は、固定具40によりグランドピアノ1の支柱9に固定され、駆動部材39を響板7の下面に密着させている。加振器30には、制御装置10から駆動信号が入力される。駆動部材39は、入力された駆動信号が示す波形に応じて振動し、響板7を加振する。これにより、駒6も加振される。この場合、響板7は、外周縁部にてグランドピアノ1の側板に固定された無垢の木製の板材であり、中低域周波数成分を増幅し、高次倍音成分などを含む高域周波数成分は振動するものの、増幅効果は薄い。すなわち、響板7は、低音域増幅器として機能する。なお、この実施形態及び後述する各種変形例に適用される本発明における響板7とは、木製(無垢の木材、樹脂を含有させた木材、複数の薄板を重ね合わせた合板などを含む)の平板状の部材であって、支持部材に支持されて板面に対して垂直方向に振動する部材であり、振動により音響信号の可聴帯域における低域周波数成分を増幅する機能を有するものを意味する。また、音響信号の可聴帯域における低域周波数成分を増幅するために、平板面の面積は比較的大きく構成されている。
図3は、本発明の一実施形態に係る加振器30の位置を説明する図である。この例においては、加振器30として、加振器30H,30Lの2つが設けられている。以下、加振器30H、30Lを互いに特に区別して説明する必要がない場合には、単に加振器30という。
加振器30は、響板7のうち、複数の響棒75の間に組付けられている。また、加振器30Hは、2つの駒6(駒6H(長駒)、6L(短駒))のうち、駒6Hに対応する位置に設けられている。一方、加振器30Lは、駒6Lに対応する位置に設けられている。すなわち、響板7は、加振器30と駒6とに挟まれた状態になる。なお、響板7に設けられている加振器30の数は2つに限らず、より多くの数であってもよいし、1つだけが設けられていてもよい。加振器30が1つである一方、駒6が2つである場合には、長い駒6Hに加振器30が設けられるようにすることが望ましい。
駒6Hは、高音側の弦5を支持する駒であり、駒6Lは、低音側の弦5を支持する駒である。以下、駒6H、6Lを互いに特に区別して説明する必要がない場合には、単に駒6という。また、上述したように加振器30は、支柱9に固定された固定具40によって支持されている。
次に、響板加振装置について図面を用いて詳しく説明する。図4は響板加振装置の斜視図であり、図5はその一部を破断して示す響板加振装置の正面図である。この響板加振装置は、響板7を加振するための加振器30と、加振器30を支柱9に支持させるための固定具40を備えている。
加振器30は、磁石31,33及びヨーク32,34を備えた本体部と、ボビン35、コイル36及び駆動ロッド37を備えた振動部とからなる。磁石31は円筒状に形成されて、N極とS極に磁化されている。ヨーク32は、円盤状に形成された円盤部32aと、円盤部32aの中央位置にて上方に突出した円筒状の円筒部32bとを有し、円盤部32aの下面にて磁石31の上面上に固定されている。磁石33も、円筒状に形成されて、N極とS極に磁化されている。磁石33は、その下面にてヨーク32の円盤部32aの上面に固定されるとともに、その中央の貫通孔にヨーク32の円筒部32bを貫通させている。ヨーク34は、中央部に貫通孔を有する円盤状に形成されて、その下面にて磁石33の上面に固定され、その中央の貫通孔にヨーク32の円筒部32bを貫通させている。ヨーク34の外周面の複数の箇所には、詳しくは後述するように、ヨークを固定具40に固定するための突出部34aが設けられている。
ボビン35は、円筒状に形成され、その下部を、ヨーク32の円筒部32bの外周面と、磁石33及びヨーク34のそれぞれ中央部に形成された貫通孔の内周面との間に設けられた環状の隙間内に進退可能に侵入させている。ボビン35の下部外周面上には、コイル36が巻き回されている。また、ボビン35は、その外周面に内周面を固定するとともにヨーク34の上面に外周面を固定させた環状のダンパ部材51を介して、ヨーク34に支持されている。このダンパ部材51は、弾力性を有する膜状部材で構成され、ボビン35のヨーク34に対する上下振動を許容する。なお、ヨーク34の中央部の貫通孔の内周面とコイル36との間には磁性流体を詰め込んでおくようにしてもよいし、しなくてもよい。
ボビン35の上側開口部の内周面上には、ボビンキャップ38が固着されている。ボビンキャップ38の中央部には、駆動ロッド37の下端部が固着されている。駆動ロッド37は円柱状に形成され、その上端部には駆動部材39が組み付けられている。駆動部材39は、駆動ロッド37よりも大径の円柱状に形成されて、駆動ロッド37の上端部に設けた雄ねじ部を下面から侵入させて、駆動ロッド37の上端部にネジ固定されている。駆動ロッド37と駆動部材39との連結に関しては、ねじ結合でなくても、接着剤による結合、圧入結合など種々の方法を採用し得る。さらには、駆動部材39と駆動ロッド37とを一体形成して構成するようにしてもよい。駆動部材39は、その上面にて接着剤、両面接着テープなどにより響板7の下面に密着固定されている。なお、駆動部材39の響板7への密着に関しては、駆動部材39の振動により響板7を振動させることができれば、駆動部材39の上面を響板7の下面に接着せず当接させて密着させるだけでもよい。
固定具40は、鉄板、鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス板などの剛性があるとともに振動可能な金属板を、略90度に折り曲げ加工した断面L字状に形成した第1平板部41及び第2平板部42を有する板状部材である。そして、第1平板部41及び第2平板部42からなる金属板の厚さ、大きさ、形状などは適宜設定され、この金属板で構成した固定具40(特に、第1平板部41)は、4kHz〜15kHzの高域周波数で、板面に対して垂直方向に振動する。第1平板部41は中央部にヨーク34の中央部の貫通孔よりも大径を有する円形状の貫通孔41aを有しており、この貫通孔41aに下方から加振器30の駆動部材39、駆動ロッド37、ボビンキャップ38及びボビン35を上方に貫通させている。そして、固定具40の第1平板部41の下面にヨーク34の上面を密着させ、ねじ52により、ヨーク34の突出部34a位置にてヨーク34すなわち加振器30の本体部を固定している。なお、ねじ52を用いなくても、固定具40の第1平板部41の下面に、ヨーク34の上面を接着剤により固定するようにしてもよい。
固定具40の第2平板部42は、支柱9に複数のねじ53により組付け固定されている。この場合も、第2平板部42を、ねじ53を用いることなく、接着剤を用いて支柱9に堅固に固定するようにしてもよい。また、この場合、第2平板部42の固定に関しては、響板7以外の響板7に近い位置の構造部材(支持部材)であれば、支柱9以外の他の構造部材(例えば、棚板、奥かまち、側板など)に、第2平板部42を固定するようにしてもよい。
[制御装置10の構成]
次に、制御装置10の構成について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る制御装置10の構成を示すブロック図である。制御装置10は、制御部11、記憶部12、操作パネル13、通信部14、信号出力部15、及びインターフェイス16を有する。これらの各構成はバスを介して接続されている。 制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、ROM(Read
Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などの記憶装置を有する。制御部11は、記億装置に記憶されている制御プログラムに基づいて、制御装置10の各部及びインターフェイス16に接続された各構成を制御する。この例においては、制御部11は、制御プログラムを実行することにより、制御装置10及び制御装置10に接続された構成の一部を、鍵盤楽器として機能させる。
記憶部12は、制御プログラムを実行しているときに用いられる各種設定内容を示す設定情報を記憶する。設定情報は、例えば、鍵センサ22、ペダルセンサ23及びハンマセンサ24から出力される検出信号に基づいて、信号出力部15から出力される駆動信号の内容を決定するための情報である。また、設定情報には、ユーザにより設定された発音モード、演奏モードなどを示す情報も含まれる。
操作パネル13は、ユーザの操作を受け付ける操作ボタンなどを有する。この操作ボタンによりユーザの操作が受け付けられると、操作に応じた操作信号が制御部11に出力される。インターフェイス16に接続されたタッチパネル60は、液晶ディスプレイなどの表示画面を有し、その表示画面の表面部分には、ユーザの操作を受け付けるタッチセンサが設けられている。この表示画面には、制御部11のインターフェイス16を介した制御により、記憶部12に記憶された設定情報の内容を変更するため設定変更画面、各種モードの設定などを行う設定画面、楽譜などの各種情報が表示される。また、タッチセンサにより利用者の操作が受け付けられると、操作に応じた操作信号がインターフェイス16を介して制御部11に出力される。ユーザから制御装置10への指示は、操作パネル13及びタッチパネル60によって受け付けられる操作により入力される。
通信部14は、無線、有線などにより他の装置と通信を行うインターフェイスである。このインターフェイスには、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)などの記録媒体に記録された各種データを読み出し、読み出したデータを出力するディスクドライブが接続されていてもよい。通信部14を介して制御装置10に入力されるデータは、例えば、自動演奏に用いる楽曲データなどである。
信号出力部15は、楽器音信号を出力する音源部151、この楽器音信号の周波数特性を調整するイコライザ部152、この楽器音信号を増幅する増幅部153を有する(図7参照)。信号出力部15は、周波数特性が調整されて増幅された楽器音信号を、駆動信号として出力する。
インターフェイス16は、制御装置10と外部の各構成とを接続するインターフェイスである。インターフェイス16に接続される各構成は、この例においては、鍵センサ22、ペダルセンサ23、ハンマセンサ24、鍵駆動部26、ストッパ27、加振器30及びタッチパネル60である。インターフェイス16は、鍵センサ22、ペダルセンサ23、ハンマセンサ24から出力される検出信号、及びタッチパネル60から出力される操作信号を、制御部11に出力する。また、インターフェイス16は、制御部11から出力された制御信号を鍵駆動部26及びストッパ27に出力し、信号出力部15から出力された駆動信号を加振器30に出力する。
[グランドピアノ1の機能構成]
次に、制御部11が制御プログラムを実行することにより機能する構成について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るグランドピアノ1の機能構成を示すブロック図である。図7に示すように、鍵2が操作されると、ハンマ4が弦5を打撃し、弦5が振動する。この振動は、駒6を介して響板7に伝達される。また、鍵2の操作、ペダル3の操作によりダンパ8が動作する。ダンパ8の動作により、弦5の振動の抑制状態が変化する。
設定部110は、タッチパネル60及び制御部11により以下に示す機能を有する構成として実現される。まず、タッチパネル60は、発音モードを設定するユーザの操作を受け付ける。制御部11は、ユーザによって設定された演奏モード及び発音モードに応じて設定情報を変更し、これらのモードに応じて演奏情報出力部120及び阻止制御部130に対して、選択された発音モードを示す制御信号を出力する。
また、タッチパネル60は、信号出力部15における各種制御パラメータを設定するためのユーザの操作を受け付ける。各種制御パラメータとは、音源部151から出力される楽器音信号が示す楽音の音色、イコライザ部152における周波数特性の調整態様、増幅部153における増幅率などを決定するためのパラメータである。
それぞれの制御パラメータをユーザが個別に設定する構成が採用されてもよいし、記憶部12に予め記憶された各々制御パラメータの値が決められた複数組のプリセットデータからユーザが一組のプリセットデータを選択して制御パラメータを設定する構成が採用されてもよい。制御部11は、ユーザによって設定された各種制御パラメータに応じて設定情報を変更し、これらの制御パラメータにより信号出力部15から出力される駆動信号を制御する。なお、イコライザ部152及び増幅部153は、予め設定されたパラメータのみを使用し、制御部11によるパラメータ変更が行われない構成が採用されてもよい。
演奏情報出力部120は、制御部11、鍵センサ22、ペダルセンサ23及びハンマセンサ24により以下に示す機能を有する構成として実現される。鍵センサ22、ペダルセンサ23及びハンマセンサ24によって、鍵2、ペダル3及びハンマ4の挙動がそれぞれ検出され、その結果出力される検出信号に基づいて、制御部11は、ハンマ4による弦5の打撃タイミング(キーオンのタイミング)、打撃された弦5に対応する鍵2の番号(キーナンバ)、打撃速度(ベロシティ)、及びその弦5に対するダンパ8の振動抑制タイミング(キーオフのタイミング)を、音源部151で用いる情報(演奏情報)として特定する。この例においては、制御部11は、打撃タイミング及び鍵2の番号については鍵2の挙動から特定し、打撃速度についてはハンマ4の挙動から特定し、振動抑制タイミングについては、鍵2及びペダル3の挙動から特定する。なお、打撃タイミングがハンマ4の挙動から特定されてもよいし、打撃速度が鍵2の挙動から特定されてもよい。なお、演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式の制御パラメータで示されるものであってもよい。
制御部11は、特定したキーオンのタイミングにおいて、キーナンバ、ベロシティ及びキーオンを示す演奏情報を、音源部151に出力する。また、制御部11は、キーオフのタイミングにおいて、キーナンバ及びキーオフを示す演奏情報を、音源部151に出力する。制御部11は、ユーザによって設定された発音モードが弱音モード若しくは強音モードである場合に、上記の機能を実現する一方、通常発音モードである場合には、この例においては、演奏情報の音源部151への出力を行わない。なお、通常発音モードである場合には、信号出力部15から駆動信号が出力されないようにすればよいから、演奏情報が出力される構成であったとしても、信号出力部15からの駆動信号が出力されないように制御部11が制御すればよい。
阻止制御部130は、制御部11により以下に示す機能を有する構成として実現される。制御部11は、ユーザによって設定された発音モードが弱音モードである場合には、ハンマ4の弦5への打撃を阻止する位置にストッパ27を移動させる一方、通常発音モード若しくは強音モードに設定されているときには、ハンマ4の弦5への打撃を阻止しない位置にストッパ27を移動させる。
音源部151は、演奏情報出力部120(制御部11)から出力される演奏情報に基づいて、楽器音信号を出力する。例えば、音源部151は、キーナンバに応じた音高、ベロシティに応じた音量になるように楽器音信号を出力する。この楽器音信号は、上述したように、イコライザ部152により周波数特性が調整され、増幅部153において増幅されて加振器30に駆動信号として出力される。
加振器30は、上述したように、入力された駆動信号に応じて振動し、響板7を介して駒6を加振する。なお、加振器30は支柱(支持部)9に固定支持されている。これにより、駒6に加えられた振動は、弦5にも伝達される。以上がグランドピアノ1の機能構成についての説明である。
[動作例]
次に、本発明の一実施形態に係るグランドピアノ1の動作例について説明する。まず、ユーザは、タッチパネル60を操作して、演奏モードを通常演奏モードとし、発音モードを弱音モードとして設定する。この状態において、ユーザが鍵2及びペダル3を操作して演奏すると、ハンマ4による弦5の打撃はストッパ27により阻止される一方、加振器30により響板7が加振され響板7から音が放射される。また、響板7を介して駒6が加振されることによりダンパ8により振動が抑制されていない弦5も振動し、アコースティックピアノに近い音の発音が行われる。このとき、ハンマ4による弦5の打撃はストッパ27により阻止されているため、打弦による発音は無い。したがって、加振器30の振動の振幅を調整することにより、打弦による発音よりも小さな音量(若しくは大きな音量)で、アコースティックピアノと同様に響板7の振動及び弦の共鳴による音響効果を利用した発音が可能となる。
一方、演奏モードを通常演奏モードに保ったまま、ユーザが、タッチパネル60を操作して、発音モードを通常発音モードとして設定した場合には、加振器30による加振は行われず、また、ハンマ4による弦5の打撃が阻止されない状態となる。そのため、打弦による発音が行われ、弦5の振動は、駒6を介して響板7に伝達される。響板7は、弦5から伝達された振動に応じた音を放射することになる。このとき、響板7には、加振器30のうち非常に軽い部分の振動部分の負荷がかかるだけであるため、加振器30が響板7自体の振動特性にほとんど影響を与えることはなく、演奏者は本来のアコースティックピアノの音響性能を損なわずに演奏することができる。
また、演奏モードを通常演奏モードに保ったまま、ユーザが、タッチパネル60を操作して、発音モードを強音モードとして設定した場合には、加振器30による響板7への加振と、ハンマ4による弦5への打撃が同時に行われる。そのため、響板7は駒6を介して伝達される打弦による弦5の振動と加振器30からの加振による振動が加算された振動により音の放射を行う。また、ハンマ4により打弦された弦5が振動により音の放射を行うとともに、ダンパ8により振動が抑制されていない弦5は駒6を介して響板7の振動に従い振動し、共鳴音を発する。したがって、演奏者は本来のアコースティックピアノの音と音源部151から出力される楽器音信号に示される音が自然にミックスされた音により演奏することができる。
また、演奏モードを自動演奏モードに設定した場合には、制御部11が鍵駆動部26を自動演奏データに基づいて駆動制御し、鍵駆動部26が鍵12を前述した演奏者による操作と同様に鍵2を駆動する。これにより、発音モードを前述した弱音モード、通常発音モード及び強音モードにそれぞれ設定すれば、グランドピアノ1からは各発音モードごとに前述したような楽器音が発生される。また、この自動演奏モードでは、発音モードが弱音モード又は強音モードであるとき、自動演奏データを音源部151に直接供給して、音源部151が自動演奏データを用いて楽器音信号を生成し、生成された楽器音信号で加振器30を駆動制御するようにしてもよい。特に、前記弱音モードである場合には、阻止制御部130及びストッパ27によりハンマ4による弦5の打弦が阻止されるので、前記自動演奏データを用いた音源部151による楽器音信号の生成が有効である。
さらに、演奏モードを通常演奏モード又は自動演奏モードに設定した状態で、発音モードを弱音モード又は強音モードとして設定した場合、すなわち加振器30により響板7が加振される場合についての、ピアノ音(又は他の楽器音)の発生について詳しく説明する。音源部151は、演奏者による演奏又は自動演奏データによる演奏操作情報に基づいて、ピアノ音(又は他の楽器音)を表す電気的な楽器音信号を増幅部153を介して加振器30のコイル36に出力する。これにより、加振器30は、磁石31,33及びヨーク32,34からなる本体部に対して、ボビン35及びボビンキャップ38を前記楽器音信号に応じて上下方向に振動させる。このボビン35及びボビンキャップ38の振動は駆動ロッド37を介して駆動部材39に伝達され、駆動部材39は響板7を前記楽器音信号に応じて上下方向に振動させる。この響板7の振動により、前記楽器音信号は音響信号に変換され、演奏者及び聴取者は、演奏者の鍵2及びペダル3の演奏に対応した楽器音(演奏音)を聞くことになる。なお、この加振器30を用いた響板7の振動による楽器音は、ハンマ4によって弦を振動させた場合の音に比べて小さな音量の楽器音、すなわち弱音の楽器音である。
一方、磁石31,33及びヨーク32,34からなる加振器30の本体部も、ボビン35を駆動する力の反作用によって板面と垂直方向すなわち図示上下方向に振動する。この場合、固定具40の第2平板部42は支柱9に固定されており、固定具40の第1平板部41の下面は加振器30の本体部のヨーク34の上面に密着固定されている。そして、第1平板部41は振動可能な金属板で構成されているので、第1平板部41も第2平板部42及び支柱9に対して振動する。したがって、この第1平板部41の振動による振動音も、前記響板7の振動による振動音と共に発生される。この金属板で構成された第1平板部41は、楽器音信号の高域周波数成分に応答して振動し易く、第1平板部41の振動による音には、発生される楽器音の高域周波数成分が充分に含まれている。具体的には、前記金属板は4kHz〜15kHzの高域周波数で振動するように構成されているので、第1平板部41の振動による楽器音には4kHz〜15kHzの高域成分が充分に含まれる。その結果、上記実施形態によれば、響板7の振動による楽器音に高域周波数成分が不足していても、第1平板部41の振動により高域周波数成分が補足されて、高域周波数成分を充分に含む楽器音が発生されるので、演奏者及びその周囲の人は良好な楽器音を聞くことができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
[第1乃至第5変形例]
次に、上記実施形態の加振器30の本体部の支柱9への固定方法に関する第1乃至第5変形例について説明する。まず、第1変形例について説明すると、この第1変形例においては、図8に示すように、図8に示すように、加振器30の本体部を固定具40の第1平板部41の上面に固定している。この場合、磁石31の下面を第1平板部41の上面に密着固定するが、固定方法として、磁石31の下面を接着剤により第1平板部41の上面に固定してもよいし、ねじを第1平板部41の下面から磁石31の下面に侵入させるようにしてもよい。なお、第1平板部41においては、ボビン35、ボビンキャップ38を貫通させる必要がないので、上記実施形態の第1平板部41の貫通孔41aは不要である。この点に関しては、後述する第2乃至第4変形例においても同じである。他の構成は、上記実施形態の場合と同じである。
このように構成した第1変形例においても、響板7の振動と共に、第1平板部41は第2平板部42及び支柱9に対して振動する。したがって、この第1変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、第1平板部41の振動により、楽器音信号の高域周波数成分が補足され、上記第1実施形態の場合と同様な効果が期待される。
次に、第2変形例について説明する。この第2変形例においても、図9に示すように、加振器30の本体部は、磁石31と第1平板部41との密着固定により、固定具40の第1平板部41の上面に固定されている。ただし、この第2変形例においては、第1平板部41の下面に、突出片41b、41bが設けられている。突出片41b,41bは、第1平板部41の金属板と同質の方形状の金属板で構成され、それらの上端部は第1平板部41に一体的に接続されて下方に突出している。これらの突出片41b,41bは、第1平板部41の端部を折り曲げて形成してもよいし、溶接により第1平板部41の端部に接続するようにしてもよい。他の構成は、前記第1変形例の場合と同じである。
次に、図10に示す第3変形例について説明する。この第3変形例においては、前記第2変形例の突出片41b,41bに代えて、3角形状の突出片41c,41cが採用されている。他の構成については、前記第2変形例の場合と同じである。
なお、前記第2及び第3変形例では、突出片41b,41b及び突出片41c,41cは、それぞれ互いに平行に設けられて、第1平板部41に対して垂直に下方に突出している。しかし、これらの突出片41b,41b及び突出片41c,41cは、それぞれ互いに平行でなくてもよいし、第1平板部41に対して垂直でない角度をもって下方に突出していてもよい。また、溶接により突出片41b、41b及び突出片41c,41cを第1平板部41に接続する場合には、突出片41b,41b及び突出片41c,41cの取付け位置も第1平板部41の下面における種々な位置を採用できる。また、突出片41b、41b及び突出片41c,41cの形状に関しても、方形状及び3角形状以外の形状を採用することができるとともに、突出片41b,41b及び突出片41c,41cの数に関しても、1つでもよいし、3以上であってもよい。さらに、前記のような第2及び第3変形例に係る突出片41b,41b及び突出片41c,41cを、第1平板部41の上面に設けてよい。
このように構成した第2及び第3変形例においても、響板7の振動と共に、第1平板部41は第2平板部42及び支柱9に対して振動し、また突出片41b,41b及び突出片41c,41cも振動する。したがって、これらの第2変形例及び第3変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、第1平板部41の振動に加えて、突出片41b,41b又は突出片41c,41cの振動により、楽器音信号の高域周波数成分が補足され、上記第1実施形態の場合と同様な効果が期待される。さらに、この第2及び第3変形例においては、突出片41b,41b及び突出片41c,41cは、第1平板部41とは異なる方向に振動するので、第1平板部41と突出片41b,41b又は及び突出片41c,41cの振動による楽器音信号の高域周波数成分による音が種々の方向に伝搬され、上記実施形態による場合よりもさらに楽器音の音響特性が良好となる。
次に、第4変形例について、図11を用いて説明する。この第4変形例においては、前記第2変形例の固定具40の第1平板部41に、第1平板部41の一部を変形させて断面が円形状又は楕円形状の突出部41dを下方に突出させことにある。他の構成については、前記第1変形例の場合と同じである。なお、この第4変形例においては、突出部41dを1つだけ設けたが、前記突出部41dと同様な複数の突出部を設けてもよい。
このように構成した第4変形例においても、響板7の振動と共に、第1平板部41は第2平板部42及び支柱9に対して振動する。したがって、この第4変形例においても、上記実施形態及び第1乃至第3変形例の場合と同様に、第1平板部41の振動により、楽器音信号の高域周波数成分が補足され、上記第1実施形態の場合と同様な効果が期待される。さらに、この第4変形例においては、第1平板部41の突出部41dは、楽器音信号の高域周波数成分による音をあらゆる方向に伝搬させるので、上記実施形態及び第1乃至第3変形例による場合よりもさらに楽器音の音響特性が良好となる。
また、前記第2及び第3変形例では、加振器30を固定具40の第1平板部41の上面に密着固定した状態で、突出片41b,41cを第1平板部41の下面に設けた。また、第4変形例では、加振器30を固定具40の第1平板部41の上面に密着固定した状態で、下方に突出した突出部41dを第1平板部41に設けた。しかし、前記突出片41b,41cと同様な突出片を、上記実施形態のように、加振器30を固定具40の第1平板部41の下面に密着固定した状態で、第1平板部41の上面に設けてもよい。また、前記突出部41dと同様な突出部を、上記実施形態のように、加振器30を固定具40の第1平板部41の下面に密着固定した状態で、第1平板部41の上方に突出させてもよい。ただし、この場合には、突出部を形成するために、第1平板部41の面積を上記実施形態の場合よりも大きく構成する必要がある。
さらに、加振器30を固定具40の第1平板部41に直接固定するのではなく、支持部材を介して固定するようにした第5変形例について、図12を用いて説明する。この第5変形例においても、固定具40は、上記実施形態の場合と同様に、第1平板部41及び第2平板部42からなる断面L字状に構成された金属板であり、第2平板部42にて支柱9にねじ53により固定されている。ただし、この場合にも、第1平板部41には上記実施形態の貫通孔41aは設けられず、単に平板状に形成されている。
この第5変形例においては、加振器30は、複数(例えば、4個)の金属製又は樹脂製の円柱状の支持部材54を介して第1平板部41上に固定されている。すなわち、支持部材54の下端面を第1平板部41の上面に当接させて、第1平板部41の下面側からねじ55を侵入させることにより、支持部材54を第1平板部41の上面に立設固定する。そして、加振器30のヨーク34の突出部34aの下面を支持部材54の上端面に当接させて、突出部34aの上面側からねじ56を侵入させることにより、ヨーク34を支持部材54の上端面に固定する。他の構成は上記実施形態と同じである。なお、この場合も、ねじ55,56に代えて、接着剤を用いて、支持部材54を第1平板部41に上面に固定したり、ヨーク34を支持部材54の上端面に固定したりするようにしてもよい。また、支持部材54として円柱形状の部材を用いたが、この支持部材54として、円筒形状、多角柱形状又は断面多角形の筒状の部材を用いてもよい。なお、この支持部材54に関しては、この支持部材54が有する振動の周波数特性を考慮して、固定具40の振動における周波数特性を決定するようにするとよい。
さらに、この第5変形例においても、前記第2変形例の突出片41b、前記第3変形例の突出片41c又は前記第4変形例の突出部41dを第1平板部41に設けて、第1平板部41の振動特性を調整するようにしてもよい。
[第6変形例]
上述した実施形態及び第1乃至第5変形例においては、本発明をグランドピアノ1に適用した例について説明したが、本発明はアップライトピアノにも適用され得る。
図13は、本発明の第6変形例に係るアップライトピアノ1Bの内部構造を示す図である。図13において、アップライトピアノ1Bの各構成には、上記実施形態のグランドピアノ1の各構成と対応する符号に「B」を加えた符号を付している。アップライトピアノ1Bの場合においても、加振器30Bにおける駆動部材39Bを響板7Bに密着させ、固定具40Bは支柱9Bに固定支持されている。なお、図13において、図中の符号77Bは、弦5Bを支持する金属製のフレームを示しており、このフレーム77Bは板面に隙間を有する。
図14は、本発明の第6変形例に係る加振器30Bの位置を説明する図である。この第6変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、加振器30Bは、隣合う響棒75Bの間に配置されている。また、加振器30Bは、駒6Bに対応する位置(言い換えれば、響板7Bの駒6Bが取り付けられている位置の裏面)に設けられている。また、固定具40Bは、第2平面部42Bにて支柱9Bに固定されている。なお、加振器30Bを設ける位置は、駒6Bのうち長駒に対応する位置としたが、短駒(図示略)に対応する位置としてもよい。また、長駒と短駒のそれぞれに対応する位置に設けてもよい。また、図14においては、加振器30Bを2つ設けた例について説明したが、加振器30を1つ又は3つ以上設けてもよい。さらに、加振器30B及び固定具40Bとしては、上記実施形態の加振器30B及び固定具40Bを用いてもよいし、上記第1乃至第5変形例の加振器30B及び固定具40Bを用いてもよい。
[第7変形例]
上述した実施形態及び第1乃至第6変形例においては、加振器30,30Bを響板7,7Bのうち駒6,6Bに対応する位置に設けたが、加振器30,30Bを駒6,6Bとは離れた位置に設けてもよい。
図15は、図13及び図14に示した第6変形例にかかるアップライトピアノ1Bを変形し、響板7Bの駒6Bから離れた位置に加振器30B及び固定具40Bを配置した例を示す図である。図15に示す例においては、2つの加振器30B及び固定具40Bがそれぞれ響板7Bを挟んで響棒75Bの対向位置若しくは近傍位置又は響棒75Bから多少離れた位置(図15における響板7Bの裏面)に配置されている。なお、この場合も、加振器30B及び固定具40Bとしては、上記実施形態の加振器30B及び固定具40Bを用いてもよいし、上記第1乃至第5変形例の加振器30B及び固定具40Bを用いてもよい。また、図15においては、加振器30Bを2つ設けた例について説明したが、加振器30を1つ又は3つ以上設けてもよい。
図16は図15に示す加振器30Bがアップライトピアノ1Bの棚板90Bにより支持される様子を示す図である。図16に示すように、この変形例の固定具40Bは、第2平板部42Bを棚板90Bの背面部にねじ又は接着剤により固定することにより、棚板90Bの背面部に取り付けられている。そして、加振器30Bの駆動ロッド37Bをフレーム77Bの隙間を通過させて、駆動部材39Bを響板7Bの裏面に当接させている。
この第7変形例で説明したように、駒6Bではなく響棒75Bの対向位置又は近傍位置に加振器30Bを設けた場合には、響棒75Bにより加振器30Bによる加振が響板7B全体に効率的に伝わるため、響板7Bによる望ましい音の放射が行われ得る。また、響棒75Bとは異なる棒状の部材である加振棒を響板7Bの、例えば響棒75Bとは反対の面上に取り付けて、響板7Bを挟んで加振棒に対向する位置に加振器30Bを配置するようにしてもよい。この場合、加振棒は既存の駒6Bや響棒75Bとは個別に設計可能であるため、加振器30Bの加振に応じて望ましい音響特性の音が響板7Bから放射されるように、加振棒の形状、大きさ、配置位置等が調整されることが望ましい。
[第8変形例]
次に、前記第7変形例の固定具40Bを変形した第8変形例について説明する。この第8変形例の固定具40Bは、図17に示すように、第1平板部41B及び第2平板部42Bに加えて、第3平板部43Bを備えている。第3平板部43Bは第2平板部42Bの端部から直角に曲げて、第1平板部41Bと平行かつ反対方向に一体的に延設されている。そして、この場合には、第2平板部42Bではなく、第3平板部43Bをねじ又は接着によりアップライトピアノ1Bの棚板90Bに固定することにより、加振器30B及び固定具40Bを棚板90Bに組付け固定するようにしている。この場合、第1平面部41Bに加えて第2平面部41Bも棚板90B及び第3平面部43Bに対して振動して、上記実施形態及び第1乃至第7変形例と同様な効果が期待される。
なお、この第8変形例においては、第1平面部41B及び第3平面部43Bを第2平面部42Bに対して90度の角度をもって曲げるようにしたが、第1平面部41B及び第3平面部43Bを第2平面部42Bに対して90度未満又は90度よりも大きな角度をもって曲げるようにしてもよい。例えば、第1平面部41B、第2平面部42B及び第3平面部43Bの断面形状がZ字型になるように形成してもよい。さらに、このような固定具40Bの変形は、上記実施形態及び第1乃至第7変形例にも適用されるものである。
[その他の変形例]
上記実施形態及び第1乃至第8変形例においては、加振器30,30Bは、ボビン35の振動を駆動ロッド37を介して響板7,7Bに伝達して響板7を振動させるようにした。しかし、これに代えて、ボビン35を響板7,7Bに直接密着固定、すなわちボビン35に設けたボビンキャップ38を響板7,7Bに直接密着固定して、ボビン35の振動を響板7,7Bに直接伝達して響板7,7Bを振動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態及び第1乃至第8変形例においては、磁石31,33及びヨーク32,34を一体的に構成して加振器30の本体部を構成して、加振器30の本体部の振動特性については考慮しなかった。しかし、磁石31,33及びヨーク32,34の各境界面の間に、特定の周波数帯域の振動を減衰させる緩衝部材又は特定の周波数帯域の振動を強調させる振動増強部材を介装させて、加振器30の本体部の振動特性を適宜設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態及び第1乃至第8変形例においては、鍵盤2及びペダル3の演奏操作及び自動演奏データに基づく鍵2,2Bの駆動に応じて音源部151から楽器音信号を発生させる場合、並びに自動演奏データを音源部151に直接導いて音源部151から楽器音信号を発生させる場合について説明した。しかし、これに代えて、鍵盤2及びペダル3以外の演奏操作子の演奏操作に応じて楽器音信号を音源部151から発生させるようにしてもよい。また、楽器音信号(オーディオ信号)をコンパクトディスクCD、ハードディスクHD等の記録媒体に記録しておき、記録された楽器音信号を再生して発生させるようにしてもよい。
また、上記実施形態及び第1乃至第8変形例においては、本発明をグランドピアノ1又はアップライトピアノ1Bに適用した。しかし、本発明は、通常、響板を有さない電子楽器において、楽器音信号により振動される響板を新たに設けて、新たに設けた響板を加振器により振動させるようにした電子楽器にも適用できる。この場合、響板は、電子楽器の側板、フレームなどの支持部材に固定される。さらに、本発明は、楽器の形態ではなく、楽器音信号を響板を振動させることにより発生する音響信号発生装置にも適用できる。この場合も、加振器の本体部は、響板以外の支持部材に固定するようにする。
1…グランドピアノ、1B…アップライトピアノ、2,2B…鍵、3,3B…ペダル、4,4B…ハンマ、5,5B…弦、7,7B…響板、9,9B…支柱、10…制御装置、26…鍵駆動部、30,30A,30B,30H,30L…加振器、31,33…磁石、32,34…ヨーク、35…ボビン、36…コイル、37,37B…駆動ロッド、38…ボビンキャップ、39,39B…駆動部材、40,40B…固定具、41,41B…第1平板部、41b,41c…突出片、41d…突出部、42,42B…第2平板部、43B…第3平板部

Claims (5)

  1. 本体部及び振動部からなり、入力した音信号に応じて前記振動部を前記本体部に対して振動させる加振器を備え、入力した音信号に応じて響板を振動させる響板加振装置において、
    前記加振器の振動部は、前記響板に密着固定され、
    少なくとも4kHz乃至15kHzの高周波数領域で振動して振動音を発生する金属板で構成した固定具を用いて、前記本体部を前記響板とは異なる支持部材に固定したことを特徴とする響板加振装置。
  2. 請求項1に記載した響板加振装置において、
    前記固定具は、第1平板部及び第2平板部からなる断面L字状部分を有するように形成され、前記加振器の本体部を前記第1平板部に固定するとともに、前記第2平板部側を前記支持部材に固定し、
    前記第1平板部は、少なくとも4kHz乃至15kHzの高周波数領域で振動して振動音を発生する響板加振装置。
  3. 請求項2に記載した響板加振装置において、
    前記固定具は、さらに前記第1平板部に一体的に接続されて前記第1平板部から突出した金属板で構成した突出片を有し、
    前記突出片は前記第1平板部とは異なる方向に振動する響板加振装置。
  4. 請求項2に記載した響板加振装置において、
    前記第1平板部の一部に、円形状又は楕円形状の断面形状を有する突出部を設けた響板加振装置。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれ一つに記載した響板加振装置において、
    前記加振器の本体部はヨーク及び磁石を有し、かつ前記振動部はコイルの巻かれたボビンを有する響板加振装置。
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