JP5841916B2 - Outboard motor - Google Patents
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Description
本発明は、エンジンに変速機の入力軸が連結され、変速機の出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結された船外機に関する。 The present invention relates to an outboard motor in which an input shaft of a transmission is connected to an engine, and an output shaft of the transmission is connected to a propeller shaft via a bevel gear mechanism.
船外機のなかには、エンジンおよびプロペラ軸間に変速機が介在され、エンジン冷却系統および変速機冷却系統が個別に設けられたものが知られている。エンジン冷却系統でエンジンが冷却され、変速機冷却系統で変速機が冷却される(例えば、特許文献1参照。)。
この船外機によれば、エンジンの回転を変速機を経てプロペラ軸に伝えることにより船外機の推進状態を変速機で好適に調整することができる。
Some outboard motors are known in which a transmission is interposed between an engine and a propeller shaft, and an engine cooling system and a transmission cooling system are individually provided. The engine is cooled by the engine cooling system, and the transmission is cooled by the transmission cooling system (see, for example, Patent Document 1).
According to this outboard motor, the propulsion state of the outboard motor can be suitably adjusted by the transmission by transmitting the rotation of the engine to the propeller shaft via the transmission.
しかし、特許文献1の船外機は、変速機を備えているため、エンジン冷却系統に加えて変速機冷却系統を個別に設ける必要がある。
このように、船外機にエンジン冷却系統と変速機冷却系統との2つの冷却系統を備えることにより、冷却系統の構成が複雑化し、そのことがコストを抑える妨げになっていた。
However, since the outboard motor of Patent Document 1 includes a transmission, it is necessary to separately provide a transmission cooling system in addition to the engine cooling system.
Thus, by providing the outboard motor with the two cooling systems of the engine cooling system and the transmission cooling system, the configuration of the cooling system becomes complicated, which has hindered cost reduction.
本発明は、変速機を簡単な構成で冷却することができる船外機を提供することを課題とする。 An object of the present invention is to provide an outboard motor capable of cooling a transmission with a simple configuration.
請求項1に係る発明は、エンジンおよびプロペラ軸間に変速機が介在され、前記変速機のケースが前記エンジンの下方に配置された船外機において、前記ケースの上方に、前記エンジンを冷却した冷却水を排出する排出口が設けられ、前記ケースの上部のうち、前記冷却水の排出口に対向する位置に、前記冷却水を貯留する冷却水貯留部が設けられたことを特徴とする。 The invention according to claim 1 is an outboard motor in which a transmission is interposed between the engine and the propeller shaft, and a case of the transmission is disposed below the engine, and the engine is cooled above the case. A discharge port for discharging the cooling water is provided, and a cooling water storage unit for storing the cooling water is provided at a position facing the cooling water discharge port in the upper part of the case.
請求項2に係る発明は、前記ケースの上方に前記エンジンから排気される排気ガス(燃焼ガス)の排気口が設けられ、前記排気ガスが前記ケースの上部に吹き付ける(あたる)ことを防ぐ遮風板が前記冷却水貯留部の上部に設けられたことを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, an exhaust port for exhaust gas (combustion gas) exhausted from the engine is provided above the case, and the wind shield prevents the exhaust gas from blowing (striking) to the upper portion of the case. A plate is provided in the upper part of the cooling water reservoir.
請求項3に係る発明は、前記ケースの上部に、前記変速機を潤滑する潤滑油を案内する潤滑油路が設けられたことを特徴とする。
The invention according to
請求項1に係る発明では、変速機のケースの上部に冷却水貯留部を設け、冷却水貯留部にエンジンの冷却水を貯留するようにした。よって、ケースの上部をエンジンの冷却水で冷却することにより変速機を冷却することができる。
このように、エンジンの冷却水を利用して変速機を冷却することにより、変速機を簡単な構成で冷却することができる。
In the invention which concerns on Claim 1, the cooling water storage part was provided in the upper part of the case of the transmission, and the cooling water of the engine was stored in the cooling water storage part. Therefore, the transmission can be cooled by cooling the upper part of the case with the cooling water of the engine.
Thus, the transmission can be cooled with a simple configuration by cooling the transmission using the cooling water of the engine.
請求項2に係る発明では、冷却水貯留部の上部に遮風板を配置することにより、遮風板で排気ガスがケースの上部に吹き付けることを防ぐことができる。
これにより、ケースの上部が排気ガスで加熱されることを防ぐことができるので変速機をより好適に冷却することができる。
さらに、冷却水貯留部の上部に遮風板を配置することにより、冷却水貯留部に貯留した冷却水を排気ガスから保護することができる。
In the invention which concerns on
As a result, the upper part of the case can be prevented from being heated by the exhaust gas, so that the transmission can be more suitably cooled.
Furthermore, the cooling water stored in the cooling water storage unit can be protected from the exhaust gas by arranging the wind shielding plate at the upper part of the cooling water storage unit.
請求項3に係る発明では、ケースの上部に潤滑油を案内する潤滑油路を設けた。これにより、冷却水貯留部に貯留したエンジンの冷却水で潤滑油をより好適に冷却することができる。
In the invention which concerns on
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
実施例に係る船外機10について説明する。
図1に示すように、船外機10は、船外機本体11と、船外機本体11に設けられて船体12(具体的には、船尾13)に着脱可能な取付手段15とを備えている。
取付手段15は、船外機本体11を左右方向(水平方向)に揺動可能なスイベル軸16と、船外機本体11を上下方向に揺動可能なチルト軸17とを備えている。
The
As shown in FIG. 1, the
The attachment means 15 includes a
船外機本体11は、取付手段15に設けられたマウントケース(アッパケース)21と、マウントケース21の上部に搭載されたエンジン22と、エンジン22を覆うエンジンカバー23と、マウントケース21の下部に設けられた変速機25と、変速機25およびエンジン22を冷却する冷却手段31と、エンジン22の排気ガス(燃焼ガス)を排気する一対の排気管33とを備えている。
The outboard motor
さらに、船外機本体11は、変速機25の下部に設けられたロアケース35と、ロアケース35に設けられたベベルギヤ機構36と、ベベルギヤ機構36の回転がプロペラ軸(プロペラ駆動軸)41を介して伝達されるプロペラ42と、出力軸27のテーパローラ軸受(支持部材)44を潤滑する第1潤滑手段47とを備えている。
Further, the outboard motor
ベベルギヤ機構36は変速機25の出力軸27に連結されている。
このように、エンジン22の下方に変速機25が設けられ、変速機25の下方にベベルギヤ機構36およびプロペラ軸41が設けられることにより、エンジン22およびプロペラ軸41間に変速機25が介在されている。
さらに、エンジン22が変速機25の入力軸26に連結され、変速機25の出力軸27がベベルギヤ機構36を介してプロペラ軸41に連結されている。
The
Thus, the
Further, the
エンジン22は、シリンダブロック51、ヘッドカバー52、クランク軸53、シリンダ54およびピストン55などを備えている。
エンジン22のクランク軸53が変速機25の入力軸26に連結されている。
エンジン22が駆動することによりクランク軸53が回転し、クランク軸53の回転が変速機25の入力軸26に伝達される。
The
A
When the
変速機25は、マウントケース21およびロアケース35間に介在された変速ケース(ケース)61と、変速ケース61に回転自在に支持された入力軸26および出力軸27と、入力軸26に設けられた複数の入力軸変速ギヤ(複数の変速ギヤ)62と、出力軸27に設けられた複数の出力軸変速ギヤ(複数の変速ギヤ)63と、出力軸27に設けられた前進2速用のクラッチ(クラッチ)64と、変速ケース61の内部の各潤滑部を潤滑する第2潤滑手段65とを備えている。
The
変速ケース61は、エンジン22の下方に配置されている。
この変速ケース61は、マウントケース21の内部に収納されたアッパ変速ケース67と、アッパ変速ケース67の下部67aに設けられたロア変速ケース68と、ロア変速ケース68の下部68aに設けられたオイルケース(オイルパン)69とを備えている。
The
The
図2、図3に示すように、アッパ変速ケース67は、上部67bの中央部67cから前方に向けて略水平に形成された上平坦部67dと、中央部67cから後方に向けて下り勾配に傾斜する上傾斜部67eとを有する。
上傾斜部67eには、冷却水貯留部72および遮風板77が設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
The upper
図4〜図5に示すように、冷却水貯留部72は、上傾斜部67eの後部67fに幅方向に延びる後壁73と、後壁73の左端部73bから前方に向けて延びる左側壁74と、後壁73の右端部73cから前方に向けて延びる右側壁75とを有する。
後壁73の上面73a、左側壁74の上面74a、および右側壁75の上面75aが略水平に形成されている。
As shown in FIGS. 4 to 5, the
The
この冷却水貯留部72は、後壁73、および左右の側壁74,75で平面視略コ字状に形成され、上部に開口部81が形成されるとともに前部に導入口82が形成されている。
上傾斜部67eは、導入口82から後壁73に向けて下り勾配に形成されている。
また、後壁73の上面73aに一対の凹部83が形成されている。
The
The upper
A pair of
遮風板77は、上傾斜部67e(具体的には、一対のボス84)に一対のボルト85で取り付けられることにより、冷却水貯留部72の上部(すなわち、後壁73の上面73a、左側壁74の上面74a、および右側壁75の上面75a)に配置されている。
一対のボルト85は、上傾斜部67eに形成された一対のボス84にねじ結合されている。
この遮風板77は、平面視略矩形状に形成され、一対のボス84に一対のボルト85で取り付けられる水平取付部77aと、水平取付部77aの前辺77bから前方に向けて上り勾配に傾斜する傾斜部77cとを有する。
The
The pair of
The
水平取付部77aを一対のボルト85で取り付けることにより、冷却水貯留部72の開口部(すなわち、冷却水貯留部72の上部)81が遮風板77で覆われている。
さらに、水平取付部77aを一対のボルト85で取り付けることにより、水平取付部77aおよび後壁73の凹部83で排出開口86が形成されている。
上傾斜部67eを下り勾配に傾斜させ、上傾斜部67eに冷却水貯留部72および遮風板77を設けた理由については後で詳しく説明する。
By attaching the horizontal mounting
Further, by attaching the
The reason why the upper
図1、図3に示すように、入力軸26は、エンジン22のクランク軸53に連結された状態で、変速ケース61の内部のうち前壁61a寄りに鉛直に設けられている。
この入力軸26は、変速ケース61の内部に入力軸下半部26bが収納され、アッパ変速ケース67の上平坦部67dから入力軸上半部26aがエンジン22に向けて突出され、入力軸上半部26aの上端部26cがエンジン22のクランク軸53に連通されている。
入力軸26の後方に所定間隔をおいて出力軸27が配置されている。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
The
An
出力軸27は、変速ケース61の略中央に鉛直に設けられ、入力軸26に入力軸変速ギヤ62および出力軸変速ギヤ63を介して連結可能に配置されている。
この出力軸27は、変速ケース61の内部に出力軸上半部27aが収納され、オイルケース69の底部69aから出力軸下半部27bがベベルギヤ機構36に向けて突出され、出力軸下半部27bの下端部27cにベベルギヤ機構36のピニオン(ピニオンベベルギヤ)37が同軸上に設けられている。
The
In the
出力軸下半部27bの上部27dがテーパローラ軸受44で回転自在に支持され、出力軸下半部27bの下端部27c近傍がローラ軸受45で回転自在に支持されている。
入力軸下半部26bに複数の入力軸変速ギヤ62が設けられ、出力軸上半部27aに複数の出力軸変速ギヤ63が設けられ、出力軸上半部27aの上端部27eにクラッチ64が設けられている。
An
The input shaft
図6に示すように、クラッチ64は、クラッチハウジング88が上部に設けられた湿式クラッチである。クラッチハウジング88は、出力軸上半部27aの上端部27eに設けられている。
よって、クラッチハウジング88は、出力軸27が回転する際に出力軸27と一体に回転する。
As shown in FIG. 6, the clutch 64 is a wet clutch in which a
Therefore, the
このクラッチハウジング88は、変速ケース61(アッパ変速ケース67)の上部67bに対して所定間隔Sを確保する潤滑空間(空間)89が設けられている。
潤滑空間89は、クラッチハウジング88および上部67b間に潤滑油が吹き付けられた際に、吹き付けられた潤滑油に表面張力が発生するように空間の大きさが設定されている。
The
The size of the
アッパ変速ケース67の上部67bには、入力軸軸受(ベアリング)91、および出力軸軸受(ベアリング)92が設けられている。
入力軸軸受91は、入力軸26を回転自在に支持する軸受である。また、出力軸軸受92は、出力軸27を回転自在に支持する軸受である。
入力軸軸受91および出力軸軸受92は、上部67bの下端と同じ高さに設けられている。
An
The input shaft bearing 91 is a bearing that rotatably supports the
The input shaft bearing 91 and the output shaft bearing 92 are provided at the same height as the lower end of the
図1、図3に示すように、入力軸下半部26bに前進推進用の噛合クラッチ94が設けられ、出力軸上半部27aに後進推進用の噛合クラッチ95が設けられている。
前進推進用の噛合クラッチ94を操作することにより、出力軸27を正転させることができる。出力軸27を正転させることにより、プロペラ軸41(すなわち、プロペラ42)を正転させて船体を前進1速で前進走行させることができる。
As shown in FIGS. 1 and 3, the input shaft
By operating the forward
また、クラッチ64を「入り」に切り変えることにより、船体を前進2速で前進走行させることができる。すなわち、クラッチ64は前進2速に切り替えるためのクラッチである。
一方、後進推進用の噛合クラッチ95を操作することにより、出力軸27を逆転させることができる。出力軸27を逆転させることにより、プロペラ軸41(すなわち、プロペラ42)を逆転させて船体を後進で走行させることができる。
Further, by switching the clutch 64 to “ON”, the hull can be moved forward at the second forward speed. That is, the clutch 64 is a clutch for switching to the second forward speed.
On the other hand, the
第2潤滑手段65は、オイルケース69に蓄えられた潤滑油を吸い上げる第2オイルポンプ(変速機用のオイルポンプ)96と、第2オイルポンプ96で吸い上げた潤滑油を変速ケース61の内部で循環させる潤滑油路群101とを備えている。
The second lubricating means 65 includes a second oil pump (an oil pump for transmission) 96 that sucks up the lubricating oil stored in the
図7に示すように、第2オイルポンプ96は、オイルポンプケース97に設けられている。オイルポンプケース97は、オイルケース69(図3参照)内に収納されている。
この第2オイルポンプ96は、入力軸下半部26bの下端部26d上側近傍に設けられたドライブギヤ98と、ドライブギヤ98に噛み合うドリブンギヤ99とを備えたギヤポンプである。
As shown in FIG. 7, the
The
図7、図8に示すように、潤滑油路群101は、オイルケース69に蓄えられた潤滑油を各潤滑部などに案内する供給油路部102(図3も参照)と、各潤滑部を潤滑した潤滑油などをオイルケース69に戻す複数の戻り油路103(図9参照)とを有する。
As shown in FIGS. 7 and 8, the lubricating
図3に示すように、供給油路部102は、入力軸26の内部に同軸上に形成された入力軸油路(潤滑油路)105と、入力軸油路105に連通された複数の入力軸噴射口(潤滑油噴射口)106(図6も参照)と、出力軸27の内部に同軸上に形成された出力軸油路(潤滑油路)107と、出力軸油路107に連通された複数の出力軸噴射口(潤滑油噴射口)108(図6も参照)とを有する。
入力軸油路105および出力軸油路107は、潤滑油を案内する油路である。
As shown in FIG. 3, the
The input
図6に示すように、複数の入力軸噴射口106は、入力軸油路105に対して直交するように(すなわち、水平に)設けられている。複数の入力軸噴射口106は、入力軸油路105に案内された潤滑油を変速ケース61の内部に吹き出すための噴射口である。
複数の入力軸噴射口106のうち、最上位の入力軸噴射口106が潤滑空間89に対向させて設けられている。
以下、構成の理解を容易にするために、最上位の入力軸噴射口106を最上位噴射口106aとして説明する。
As shown in FIG. 6, the plurality of input
Of the plurality of input
Hereinafter, in order to facilitate understanding of the configuration, the uppermost input
図3、図6に示すように、クラッチ64のクラッチハウジング88は、出力軸27に設けられることにより出力軸27と一体に回転する。また、クラッチハウジング88は、変速ケース61(アッパ変速ケース67)の上部67b側に配置されることにより上部67bとの間に潤滑空間89が設けられている。
潤滑空間89に対向するように最上位噴射口106aが設けられている。よって、クラッチハウジング88および変速ケース61間の潤滑空間89に最上位噴射口106aから潤滑油を吹き付けることができる。
最上位噴射口106aから潤滑空間89に潤滑油を吹き付ける理由については図12(b)で詳しく説明する。
As shown in FIGS. 3 and 6, the
An
The reason why the lubricating oil is sprayed from the
さらに、最上位噴射口106aは、入力軸軸受91の下側に開口され、かつ、出力軸軸受92の下側に配置されている。
最上位噴射口106aを入力軸軸受91の下側に開口することにより、入力軸軸受91に最上位噴射口106aから潤滑油を吹き付けることができる。
Further, the
By opening the
複数の出力軸噴射口108は、複数の入力軸噴射口と同様に、出力軸油路107に対して直交するように(すなわち、水平に)設けられている。複数の出力軸噴射口108は、出力軸油路107に案内された潤滑油を変速ケース61の内部に吹き出すための噴射口である。
The plurality of output
さらに、供給油路部102は、変速ケース61に形成されたケース油路(潤滑油路)111を有する。
ケース油路111は、変速ケース61の後壁61b(具体的には、ロア変速ケース68の後壁68b、アッパ変速ケース67の後壁67g)に形成されたケース後壁油路112と、アッパ変速ケース67の上傾斜部67e(上部67b)に形成されたケース上部油路(潤滑油路)113とを有する。
このケース油路111は、出力軸27の上部まで延出され、出力軸油路107に連通されている。
Further, the
The
The
加えて、図7、図8に示すように、供給油路部102は、取込油路115と、第1ケース油路116と、第2ケース油路117と、第3ケース油路118と、第4ケース油路119を有する。
In addition, as shown in FIGS. 7 and 8, the supply
取込油路115は、オイルケース69(図3参照)に蓄えられた潤滑油を第2オイルポンプ96まで矢印Aの如く案内する油路である。
第1ケース油路116は、第2オイルポンプ96から入力軸油路105の下端部105a(図3も参照)に潤滑油を矢印Bの如く案内する油路である。
第2ケース油路117は、第2オイルポンプ96からケース油路111(ケース後壁油路112)の下端部112a(図3参照)に潤滑油を矢印Cの如く案内する油路である。
The
The first
The second
第3ケース油路118は、第2オイルポンプ96から吐出された潤滑油をレギュレータバルブなどに潤滑油を矢印Dの如く案内する油路である。
第4ケース油路119は、第2オイルポンプ96から吐出された潤滑油をリリーフバルブに潤滑油を矢印Eの如く案内する油路である。
前記レギュレータバルブおよび前記リリーフバルブは、変速機25を変速する変速回路に設けられ、変速回路内の油圧を好適に維持するバルブである。
The third
The fourth
The regulator valve and the relief valve are provided in a transmission circuit that shifts the
図3、図9に示すように、複数の戻り油路103は、変速ケース61の内部に設けられ、オイルケース69に連通されている。オイルケース69は、変速ケース61(ロア変速ケース68)の下部68aに設けられている。
よって、複数の入力軸変速ギヤ62、複数の出力軸変速ギヤ63やクラッチ64などの各潤滑部を潤滑した潤滑油を、複数の戻り油路103でオイルケース69に戻すことができる。
これにより、変速ケース61の内部の全域に複数の戻り油路103を設けることができるので、変速ケース61の内部に飛散された潤滑油をオイルケース69に効率よく戻すことができる。
As shown in FIGS. 3 and 9, the plurality of
Therefore, the lubricating oil that has lubricated the respective lubricating portions such as the plurality of input shaft transmission gears 62, the plurality of output shaft transmission gears 63, and the clutch 64 can be returned to the
As a result, a plurality of
図1、図10に示すように、冷却手段31は、入力軸下半部26bの下端部26d(図3参照)に設けられたウオータポンプ122と、ウオータポンプ122が取り込んだ冷却水をエンジン22(図1参照)に案内する冷却水供給路群126と、エンジン22を冷却した冷却水をエンジン22から排出する一対の冷却水排出路127とを含む(備えている)。
As shown in FIGS. 1 and 10, the cooling means 31 includes a
ウオータポンプ122は、入力軸下半部26bの下端部26dに設けられたドライブギヤ123と、ドライブギヤ123に噛み合うドリブンギヤ(図示せず)とを備えたギヤポンプである。
このウオータポンプ122は、冷却水供給路群126の途中に設けられている。
冷却水供給路群126は、船外機10の外部から冷却水を吸い込む吸込部131と、吸込部131をウオータポンプ122の入口122aに連通する吸込流路132と、ウオータポンプ122の出口122bに連通された左右の供給流路(複数の冷却水供給流路)133,134(図8も参照)と、左右の供給流路133,134の上端部133a,134aに連通された案内流路135とを備えている
The
The
The cooling water
図2、図10に示すように、吸込部131は、略逆Y字状に形成された吸込路137と、吸込路137の左右の下端部に設けられた左右のウオータスクリーン138とを備えている。
左右のウオータスクリーン138は、ロアケース35の左右の吸込口139に設けられている。左右の吸込口139は、ロアケース35の下前部35aのうち左右側にそれぞれ開口されている。
吸込路137は、吸込流路132を経てウオータポンプ122の入口122aに連通されている。
As shown in FIGS. 2 and 10, the
The left and right water screens 138 are provided at the left and
The
左供給流路133は、変速ケース61の前壁61aのうち左側部61dに形成された左鉛直流路141と、左鉛直流路141の上端部141aに前端部142aが連通された左水平流路142とを備えている。
右供給流路134は、左供給流路133と左右対称の流路であり、変速ケース61の前壁61aのうち右側部61eに形成された右鉛直流路144と、右鉛直流路144の上端部144aに前端部145aが連通された右水平流路145とを備えている。
The
The
左水平流路142および右水平流路145は各後端部(すなわち、左右の供給流路133,134の上端部133a,134a)が合流されている。さらに、合流された上端部133a,134aは、案内流路135を経てエンジン22のウオータジャケット入口(冷却水入口)147に連通されている。
エンジン22のウオータジャケットは、通常のエンジンに用いられている冷却用の冷却水流路である。
The left
The water jacket of the
左右の鉛直流路141,144は、入力軸下半部26bに沿って、入力軸下半部26bの左右側に設けられている(図8も参照)。よって、左右の鉛直流路141,144を、入力軸下半部26bに設けた複数の入力軸変速ギヤ62を取り囲むように容易に設けることができる。
これにより、左右の鉛直流路141,144を変速機25の冷却手段として用いることができる。
The left and right
Accordingly, the left and right
この冷却手段31によれば、ウオータポンプ122を駆動することにより、船外機10の外部14から冷却水用の水がロアケース35の左右の吸込口139を経て吸込路137に取り込まれる(吸い込まれる)。
ウオータポンプ122で取り込んだ冷却水が、左右の供給流路133,134および案内流路135を経てエンジン22のウオータジャケット入口147に案内される。
According to this cooling means 31, by driving the
Cooling water taken in by the
ここで、ウオータポンプ122は、ドライブギヤ123が変速機25の入力軸26に設けられている(図3も参照)。よって、船体12の前進推進中、後進推進中や停止中にウオータポンプ122を入力軸26で常時正転に駆動することができる。
これにより、船体12の前進推進中、後進推進中や停止中にウオータポンプ122でエンジン22に水を供給することができる。
Here, in the
Thus, water can be supplied to the
さらに、変速機25の入力軸26にウオータポンプ122を設けることにより、入力軸26の回転を利用してウオータポンプ122を駆動することができる。
これにより、ウオータポンプ122を取り付けるための部材や、ウオータポンプ122を駆動するための駆動手段を新たに設ける必要がないので、部品点数や重量の増加を抑えることができる。
Further, by providing the
Thereby, since it is not necessary to newly provide a member for attaching the
ところで、入力軸下半部26bに設けた複数の入力軸変速ギヤ62は、複数の出力軸変速ギヤ63と噛み合うことにより比較的発熱し易い箇所である。そこで、複数の入力軸変速ギヤ62を取り囲むように左右の鉛直流路141,144を設けるようにした。
これにより、左右の鉛直流路141,144を流れる冷却水で複数の入力軸変速ギヤ62(すなわち、変速機25)を効率よく冷却することができる。
Incidentally, the plurality of input shaft transmission gears 62 provided in the
Thereby, the plurality of input shaft transmission gears 62 (that is, the transmission 25) can be efficiently cooled by the cooling water flowing through the left and right
エンジン22のウオータジャケット出口(冷却水出口)148に、一対の冷却水排出路127の上端部127aが連通されている。
図10、図11に示すように、冷却水排出路127は、変速機25(具体的には、アッパ変速ケース67の上傾斜部67e)の上方で、かつ、出力軸27の上方に設けられている。冷却水排出路127は、下端部に排出口128が設けられている。
冷却水排出路127の排出口128は、変速ケース61の上方に設けられている。
A water jacket outlet (cooling water outlet) 148 of the
As shown in FIGS. 10 and 11, the cooling
The
変速機25の出力軸27が下方に延出され、冷却水排出路127が出力軸27の前方に設けられている。
これにより、出力軸27の上方に、冷却水排出路127を設けるための空間151を容易に確保でき、設計の自由度を高めることができる。
An
Thereby, the
冷却水排出路127の上端部127aがウオータジャケット出口148に連通されることにより、エンジン22を冷却した冷却水がウオータジャケット出口148から冷却水排出路127を経て排出される。
ここで、冷却水排出路127が変速機25(出力軸27)の上方に設けられている。よって、冷却水排出路127の排出口128から排出された冷却水を、変速機25の上部(具体的には、アッパ変速ケース67の上傾斜部67e)に沿って案内することができる。
これにより、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eに沿って案内される冷却水で変速機25を効率よく冷却することができる。
When the
Here, the cooling
Thereby, the
また、冷却水排出路127は、アッパ変速ケース67の上部67bにおいて、変速ケース61の後壁61b(具体的には、ロア変速ケース68の後壁68b、アッパ変速ケース67の後壁67g)側に設けられている。
一方、ケース油路111は、変速ケース61の後壁(すなわち、冷却水排出路127側の側壁)61bに形成され、かつ、アッパ変速ケース67の上部(すなわち、冷却水排出路127に対向する上部)67bに形成されている。
よって、冷却水排出路127から排出された冷却水を、ケース油路111に沿って案内することができる。
これにより、ケース油路111に導かれる潤滑油を冷却水で冷却することにより、変速機25を効率よく冷却することができる。
The cooling
On the other hand, the
Therefore, the cooling water discharged from the cooling
Thereby, the
ここで、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eを下り勾配に傾斜させ、かつ、上傾斜部67eに冷却水貯留部72および遮風板77を設けた理由を図5、図10に基づいて説明する。
図5、図10に示すように、冷却水貯留部72は、冷却水排出路127の排出口128の下方に設けられている。具体的には、冷却水貯留部72は、冷却水排出路127の排出口128に対向する位置で、かつ、排出口128の後方に導入口82が設けられている。
Here, the reason why the upper
As shown in FIGS. 5 and 10, the cooling
遮風板77は、冷却水排出路127の排出口128の後方に設けられている。
よって、冷却水排出路127の排出口128から排出された冷却水を遮風板77に遮られることなくアッパ変速ケース67の上傾斜部67eに滴下させることができる。
滴下した冷却水を上傾斜部67eに沿って冷却水貯留部72の導入口82に向けて案内し、導入口82を経て冷却水貯留部72に貯留させることができる。
The
Therefore, the cooling water discharged from the
The dropped cooling water can be guided along the upper
冷却水貯留部72に所定量の冷却水が貯留されることにより、冷却水の水面が排出開口86に到達する。冷却水の水面が排出開口86に到達することにより、到達した冷却水が排出開口86から排出される。
これにより、冷却水貯留部72には、常時、新しい冷却水を貯留することができる。
By storing a predetermined amount of cooling water in the cooling
Thereby, new cooling water can be always stored in the cooling
このように、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eに冷却水貯留部72を設け、冷却水貯留部72にエンジン22の冷却水を貯留するようにした。よって、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eをエンジン22の冷却水で冷却することにより変速機25を冷却することができる。
エンジン22の冷却水を利用して変速機25を冷却することにより、変速機25を簡単な構成で冷却することができる。
As described above, the cooling
By cooling the
図10、図11に示すように、冷却水貯留部72および遮風板77の上方に一対の排気管33が設けられている。
排気管33は、下端部に排気口34が設けられ、排気口34が冷却水貯留部72および遮風板77の上方に配置されている。排気管33の排気口34は、エンジン22(図1参照)から排気される排気ガスを排出する開口である。
排気管33の排気口34を遮風板77の上方に配置することにより、排気口34から排出された排気ガスがアッパ変速ケース67の上傾斜部67e(アッパ変速ケース67の上部67b)や、上傾斜部67eの冷却水に吹き付ける(あたる)ことを防ぐことができる。
As shown in FIGS. 10 and 11, a pair of
The
By disposing the
図1、図10に示すように、変速機25の出力軸27にベベルギヤ機構36が連結され、ベベルギヤ機構36がギヤ室155に収納されている。ギヤ室155には、潤滑油が油面156高さH1まで貯留されている。
ベベルギヤ機構36は、出力軸27(出力軸下半部27b)の下端部27cに設けられたピニオン37と、ピニオン37の後側に噛み合わされたベベルギヤ38とを備えている。
ベベルギヤ38が回転することにより潤滑油がピニオン37まで上昇し、ベベルギヤ38およびピニオン37が潤滑油で潤滑される。
As shown in FIGS. 1 and 10, a
The
As the
ベベルギヤ38がプロペラ軸41に設けられ、プロペラ軸41にプロペラ42が設けられている。
よって、エンジン22の回転が変速機25を経て出力軸27に伝えられる。出力軸27に伝えられた回転がピニオン37およびベベルギヤ38を経てプロペラ軸41に伝えられ、プロペラ軸41でプロペラ42を回転する。
A
Therefore, the rotation of the
ここで、出力軸下半部27bの上部27dを支持するテーパローラ軸受44や出力軸下半部27bの下端部27c近傍を支持するローラ軸受45は第1潤滑手段47で潤滑される。
第1潤滑手段47は、ギヤ室155に入口が連通された第1オイルポンプ(ベベルギヤ機構用のオイルポンプ)157と、第1オイルポンプ157の出口をテーパローラ軸受44の上方に連通するベベル案内油路158とを含む(備えている)。
Here, the tapered
The first lubricating means 47 includes a first oil pump (bevel gear mechanism oil pump) 157 having an inlet communicating with the
第1潤滑手段47によれば、第1オイルポンプ157を駆動することにより、ギヤ室155の潤滑油を入口から第1オイルポンプ157に取り込む。取り込んだ潤滑油を第1オイルポンプ157の出口からベベル案内油路158を経てテーパローラ軸受44の上方に案内する。
これにより、テーパローラ軸受44の上方に案内された潤滑油が自重で下降することにより、テーパローラ軸受44を潤滑油で潤滑することができる。
さらに、テーパローラ軸受44を潤滑した潤滑油が自重で下降することにより、ローラ軸受45を潤滑油で潤滑することができる。
According to the first lubricating means 47, the lubricating oil in the
Thus, the lubricating oil guided above the tapered
Furthermore, since the lubricating oil that has lubricated the tapered
つぎに、変速機25を第2潤滑手段65で潤滑する例を図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、第2オイルポンプ96のドライブギヤ98を変速機25の入力軸26に設けることにより、船体12(図1参照)の前進推進中、後進推進中や停止中に第2オイルポンプ96を入力軸26で常時正転に駆動できる。
Next, an example in which the
As shown in FIG. 12 (a), the
第2オイルポンプ96を入力軸26で正転に駆動することにより、オイルケース69に蓄えられた潤滑油を第2オイルポンプ96まで取り込む。第2オイルポンプ96まで取り込んだ潤滑油を第2オイルポンプ96で吐出することにより、吐出された一部の潤滑油が第2ケース油路117(図7参照)を経てケース油路111(具体的には、ケース後壁油路112)の下端部112aに案内される。
By driving the
ケース後壁油路112の下端部112aに案内された潤滑油が、ケース後壁油路112に沿って矢印Fの如く案内されてケース後壁油路112の上端部112bに到達する。ケース後壁油路112の上端部112bに到達した潤滑油が、ケース上部油路113に沿って矢印Gの如く案内され、ケース上部油路113を経てケース上部油路113の前端部113aに到達する。
The lubricating oil guided to the
ケース上部油路113の前端部113aに到達した潤滑油が、出力軸油路107の上端部107aを経て出力軸油路107に矢印Hの如く案内される。出力軸油路107に案内された潤滑油が出力軸油路107に沿って矢印Hの如く下降する。
ここで、出力軸27は回転しているので、出力軸油路107の潤滑油が複数の出力軸噴射口108から遠心力で矢印Iの如く噴射される。噴射された潤滑油で、変速ケース61の内部の各潤滑部を潤滑する。
Lubricating oil that has reached the
Here, since the
一方、第2オイルポンプ96で吐出された潤滑油の一部が、第1ケース油路116(図7参照)を経て入力軸油路105の下端部105aに案内される。入力軸油路105の下端部105aに案内された潤滑油が、入力軸油路105に沿って矢印Jの如く上昇する。
ここで、入力軸26は回転しているので、入力軸油路105の潤滑油が複数の入力軸噴射口106から遠心力で矢印Kの如く噴射される。噴射された潤滑油で、変速ケース61の内部の各潤滑部を潤滑する。
On the other hand, part of the lubricating oil discharged by the
Here, since the
図12(b)に示すように、複数の入力軸噴射口106のうち、最上位噴射口106aが、クラッチハウジング88およびアッパ変速ケース67(上部67b)間の潤滑空間89に対向させて設けられている。
よって、潤滑空間89に最上位噴射口106aから潤滑油を矢印Kの如く吹き付けることができる。吹き付けられた潤滑油に表面張力が発生し、クラッチハウジング88や上部67bに対する潤滑油の接触面積が小さくなる。接触面積が小さくなることにより、両部材に対して潤滑油が付着し難い状態に保たれる。
As shown in FIG. 12B, among the plurality of input
Therefore, the lubricating oil can be sprayed into the lubricating
この状態で、クラッチハウジング88が出力軸27と一体に回転することにより、クラッチハウジング88や上部67bに付着した潤滑油を遠心力により霧化された状態で良好に飛散させることができる。これにより、付着した潤滑油を変速ケース61の内部全域に万遍なく行き亘らせることができる。
このように、変速ケース61の内部全域に潤滑油を良好に行き亘らせることにより、変速機25に収納された複数の入力軸変速ギヤ62、複数の出力軸変速ギヤ63やクラッチ64の各潤滑部を適量の潤滑油で好適に潤滑することができる。
In this state, when the
In this way, by spreading the lubricating oil well throughout the entire interior of the
さらに、最上位噴射口106aは、入力軸軸受91の下側に開口され、かつ、出力軸軸受92の下側に配置されている。
最上位噴射口106aを入力軸軸受91の下側に開口することにより、入力軸軸受91に最上位噴射口106aから潤滑油を吹き付けることができる。これにより、入力軸軸受91を吹き付けた潤滑油で好適に潤滑することができる。
Further, the
By opening the
ここで、変速ケース61の内部に複数の戻り油路103(図9参照)が設けられることにより、複数の戻り油路103が変速ケース61の内部の全域に設けられている。
これにより、変速ケース61の内部の全域に飛散された潤滑油で複数の入力軸変速ギヤ62、複数の出力軸変速ギヤ63やクラッチ64の各潤滑部を潤滑した後、飛散された潤滑油を複数の戻り油路103でオイルケース69に効率よく戻すことができる。
Here, by providing a plurality of return oil passages 103 (see FIG. 9) inside the
Thereby, after lubricating each lubricating part of the plurality of input shaft transmission gears 62, the plurality of output shaft transmission gears 63 and the clutch 64 with the lubricating oil scattered throughout the interior of the
以上説明したように、第2オイルポンプ96のドライブギヤ98が変速機25の入力軸26に設けられている。よって、第2オイルポンプ96で潤滑油を複数の入力軸変速ギヤ62、複数の出力軸変速ギヤ63やクラッチ64の各潤滑部に潤滑油を常時案内することができる。
これにより、船体12の前進推進中、後進推進中や停止中に、複数の入力軸変速ギヤ62、複数の出力軸変速ギヤ63やクラッチ64の各潤滑部を潤滑油で常時潤滑できる。
As described above, the
As a result, the lubricating portions of the plurality of input shaft transmission gears 62, the plurality of output shaft transmission gears 63, and the clutch 64 can be constantly lubricated with the lubricating oil during forward propulsion, reverse propulsion, and stop of the
ついで、エンジン22および変速機25を冷却手段31で冷却する例を図13、図14に基づいて説明する。
図13に示すように、ウオータポンプ122のドライブギヤ123を変速機25の入力軸26に設けることにより、船体12の前進推進中、後進推進中や停止中にウオータポンプ122を入力軸26で常時正転に駆動できる。
ウオータポンプ122を入力軸26で正転に駆動することにより、船外機10の外部14から冷却水用の水がロアケース35の左右の吸込口139を経て吸込部131に取り込まれる(吸い込まれる)。
Next, an example in which the
As shown in FIG. 13, by providing the
By driving the
図14に示すように、吸込部131に取り込まれた冷却水が、吸込流路132を経て左右の供給流路133,134に矢印Lの如く案内される。
左右の供給流路133,134に案内された冷却水が、左右の供給流路133,134に沿って矢印Mの如く案内される。
As shown in FIG. 14, the cooling water taken into the
The cooling water guided to the left and
図13に示すように、左右の供給流路133,134に沿って矢印Mの如く流れる冷却水で複数の入力軸変速ギヤ62(すなわち、変速機25)を効率よく冷却することができる。
左右の供給流路133,134を経た潤滑油が案内流路135を経てエンジン22のウオータジャケット入口147に矢印Nの如く案内される。ウオータジャケットの内部に冷却水が案内されることにより冷却水でエンジン22を冷却することができる。
As shown in FIG. 13, the plurality of input shaft transmission gears 62 (that is, the transmission 25) can be efficiently cooled by the cooling water flowing as indicated by the arrow M along the left and right
Lubricating oil that has passed through the left and
エンジン22を冷却した冷却水が、冷却水排出路127の排出口128から排出されて変速機25の上部(具体的には、アッパ変速ケース67の上傾斜部67e)に滴下する。アッパ変速ケース67の上傾斜部67eに滴下した冷却水が上傾斜部67eに沿って矢印Oの如く案内される。
これにより、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eに沿って案内される冷却水で変速機25を冷却することができる。
The cooling water that has cooled the
Thereby, the
さらに、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eに冷却水貯留部72が設けられることにより、上傾斜部67eに沿って案内される冷却水が冷却水貯留部72に貯留される。
よって、貯留された冷却水でアッパ変速ケース67の上傾斜部67eをより好適に冷却することが可能になり、変速機25を好適に冷却することができる。
Further, the cooling
Therefore, the upper
以上説明したように、ウオータポンプ122のドライブギヤ123を変速機25の入力軸26に設けることにより、ウオータポンプ122でエンジン22や変速機25に冷却水を常時案内することができる。
これにより、船体12の前進推進中、後進推進中や停止中に、エンジン22や変速機25を冷却水で常時冷却することができる。
As described above, by providing the
As a result, the
ところで、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eにケース上部油路113が形成されている。ケース上部油路113は、変速機25用の潤滑油を案内する油路である。
これにより、冷却水貯留部72に貯留したエンジン22の冷却水で、ケース上部油路113の潤滑油をより好適に冷却することができる。
Incidentally, a case
Accordingly, the lubricating oil in the case
ここで、排気管33の排気口34が遮風板77の上方に設けられている。よって、排気口34から排出された排気ガスがアッパ変速ケース67の上傾斜部67eに吹き付ける(あたる)ことを防ぐことができる。
これにより、アッパ変速ケース67の上傾斜部67eが排気ガスで加熱されることを防ぐことができるので変速機25をより好適に冷却することができる。
さらに、冷却水貯留部72の上部に遮風板77を配置することにより、冷却水貯留部72に貯留した冷却水を排気ガスから保護することができる。
Here, the
Thus, the upper
Furthermore, by disposing the
なお、本発明に係る船外機は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した船外機10、エンジン22、変速機25、排気管33、排気口34、プロペラ軸41、変速ケース61、アッパ変速ケース67、冷却水貯留部72、遮風板77、ケース上部油路113、冷却水排出路127および排出口128などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
The outboard motor according to the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be changed or improved as appropriate.
For example, the
本発明は、エンジンに変速機の入力軸が連結され、変速機の出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結された船外機への適用に好適である。 The present invention is suitable for application to an outboard motor in which an input shaft of a transmission is connected to an engine and an output shaft of the transmission is connected to a propeller shaft via a bevel gear mechanism.
10…船外機、22…エンジン、25…変速機、33…排気管、34…排気口、41…プロペラ軸、61…変速ケース(ケース)、67…アッパ変速ケース、67b…アッパ変速ケースの上部(ケースの上部)、72…冷却水貯留部、77…遮風板、77a…水平取付部、81…冷却水貯留部の開口部(冷却水貯留部の上部)、113…ケース上部油路(潤滑油路)、127…冷却水排出路、128…排出口。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記ケースの上方に、前記エンジンを冷却した冷却水を排出する排出口が設けられ、
前記ケースの上部のうち、前記冷却水の排出口に対向する位置に、前記冷却水を貯留する冷却水貯留部が設けられたことを特徴とする船外機。 In an outboard motor in which a transmission is interposed between the engine and the propeller shaft, and a case of the transmission is disposed below the engine,
A discharge port for discharging cooling water that has cooled the engine is provided above the case,
An outboard motor characterized in that a cooling water storage section for storing the cooling water is provided at a position facing an outlet of the cooling water in an upper part of the case.
前記排気ガスが前記ケースの上部に吹き付けることを防ぐ遮風板が前記冷却水貯留部の上部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の船外機。 An exhaust port for exhaust gas exhausted from the engine is provided above the case,
2. The outboard motor according to claim 1, wherein a wind shielding plate that prevents the exhaust gas from spraying on an upper portion of the case is provided on an upper portion of the cooling water storage portion.
前記変速機を潤滑する潤滑油を案内する潤滑油路が設けられたことを特徴とする請求項1記載の船外機。 At the top of the case,
2. The outboard motor according to claim 1, further comprising a lubricating oil passage for guiding lubricating oil for lubricating the transmission.
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