JP5841828B2 - 光コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクル、表示方法 - Google Patents
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Description
光コネクタアダプタは、その内側に、コネクタ係止用の一対の爪付き係合片を有する。アダプタに挿入した光コネクタは、そのコネクタハウジングにアダプタの爪付き係合片が係合することで、アダプタに結合する。
特許文献1、2は、アダプタに挿入した光コネクタが、アダプタ内の一対の爪付き係合片間を押し拡げたことを、アダプタ外側から確認可能とする技術を開示する。特許文献1の開示技術では、アダプタに挿入した光コネクタが、アダプタ内の一対の爪付き係合片(特許文献1ではロック用爪部材)間を押し拡げたときに、爪付き係合片に押圧された表示ピンがアダプタ外側に突出する。特許文献2の開示技術は、アダプタに挿入した光コネクタに対する、アダプタ内の爪付き係合片(特許文献1ではラッチ)の嵌合状態を、アダプタに形成した窓部を介して、アダプタ外側から視認可能としたものである。
アダプタに挿入したつまみ付き光コネクタが半挿しの場合でもアダプタの一対の爪付き係合片間の押し拡げは発生する。特許文献1、2の開示技術では、つまみ付き光コネクタが半挿しの場合でも、コネクタに押圧されたアダプタの爪付き係合片が弾性変形がアダプタ外側から確認されるが、目視等で、半挿し状態と、結合が正常に進行している場合とを判別することは難しい。また、特許文献1、2の開示技術は、アダプタに対するつまみの嵌合状態をアダプタ外側から確認可能とするものであり、アダプタに対する光コネクタ(コネクタハウジング)の結合(嵌合)状態を確認できるものではない。
特許文献3の開示技術は、アダプタに挿入したつまみ付き光コネクタのつまみが、コネクタハウジングに対してスライド移動した場合でも、コネクタハウジングの露出部を利用して、つまみがアダプタに完全に挿入されたことを確認できる。しかし、この場合、アダプタの爪付き係合片に対するコネクタハウジングの係合状態、すなわちアダプタに対する光コネクタの結合状態は確認できない。
第1の発明は、係合爪を有するコネクタ穴を両端に設けたアダプタハウジングと、前記アダプタハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、一端の前記コネクタ穴に挿入する際、前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備え、前記アダプタハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、前記アダプタハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う光コネクタアダプタを提供する。
第2の発明は、前記可動受け部材は、前記アダプタハウジングとは色が異なる部分を有する第1の発明の光コネクタアダプタを提供する。
第3の発明は、前記アダプタハウジングあるいは該アダプタハウジング内に固定された部材に、外部から前記窓孔を介して視認される識別用ベース面が形成され、前記可動受け部材は、前記識別用ベース面とは色が異なる部分を有する第2の発明の光コネクタアダプタを提供する。
第4の発明は、前記アダプタハウジング内に、その軸線方向中央部に固定された取付板部から両側に突筒部が突出し、かつ前記両側の突筒部の内側孔が互いに連通したフェルール収容孔が貫通するフェルール位置決め部材を有し、前記フェルール位置決め部材の取付板部を介して両側のコネクタ穴にそれぞれ挿入された前記光コネクタが、前記フェルール位置決め部材の突筒部にフェルールを内挿かつコネクタハウジング前端部を外挿することで、前記フェルール位置決め部材のフェルール収容孔内にてフェルール同士を突き当てて互いに接続可能とされ、前記可動受け部材は、前記フェルール位置決め部材の片側の突筒部の外周に配置されたハウジング受け片部を有し、フェルール位置決め部材に対してそのフェルール収容孔の軸線方向に移動可能に設けられ、前記ハウジング受け片部に当接した前記光コネクタのコネクタハウジング前端部によって押動される第1〜3のいずれか1つの発明の光コネクタアダプタを提供する。
第5の発明は、他方の前記コネクタ穴に、予め既設光コネクタを挿入してそのコネクタハウジングを他方の前記コネクタ穴の係合爪に係合させている第1〜4のいずれか1つの発明の光コネクタアダプタを提供する。
第6の発明は、係合爪を有するコネクタ穴を設けたレセプタクルハウジングと、前記レセプタクルハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、前記コネクタ穴に挿入する際、前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備え、前記レセプタクルハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、前記レセプタクルハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う光コネクタレセプタクルを提供する。
第7の発明は、前記可動受け部材は、前記レセプタクルハウジングとは色が異なる部分を有する第6の発明の光コネクタレセプタクルを提供する。
第8の発明は、前記レセプタクルハウジングあるいは該レセプタクルハウジング内に固定された部材に、外部から前記窓孔を介して視認される識別用ベース面が形成され、前記可動受け部材は、前記識別用ベース面とは色が異なる部分を有する第7の発明の光コネクタレセプタクルを提供する。
第9の発明は、前記レセプタクルハウジング内に、前記コネクタ穴に挿入された前記光コネクタがそのフェルールを内挿かつコネクタハウジングの前端部を外挿して嵌合される突筒部が突出するフェルール位置決め部材を有し、前記フェルール位置決め部材は、前記突筒部の内側孔を含み該内側孔の軸線と同軸に延在して貫通するフェルール収容孔に前記フェルールを収容しており、前記可動受け部材は、前記フェルール位置決め部材の片側の突筒部の外周に配置されたハウジング受け片部を有し、フェルール位置決め部材に対してそのフェルール収容孔の軸線方向に移動可能に設けられ、前記ハウジング受け片部に当接した前記光コネクタのコネクタハウジング前端部によって押動される第6〜8のいずれか1つの発明の光コネクタレセプタクルを提供する。
第10の発明は、係合爪を有するコネクタ穴を両端に設けたアダプタハウジングと、前記アダプタハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、一端の前記コネクタ穴に挿入する際、その光コネクタの前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備える光コネクタアダプタにおいて、前記アダプタハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、前記アダプタハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う表示方法を提供する。
第11の発明は、係合爪を有するコネクタ穴を設けたレセプタクルハウジングと、前記レセプタクルハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、前記コネクタ穴に挿入する際、その光コネクタの前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備える光コネクタアダプタにおいて、前記レセプタクルハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、前記レセプタクルハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う表示方法を提供する。
図1、図2に示すように、ここで説明する実施形態の光コネクタアダプタ10は、光コネクタ20、50同士の接続に用いられる光コネクタアダプタ(以下、単にアダプタとも言う)である。
一対の光コネクタ20、50の他方(符号20の光コネクタ)はアダプタ10に挿脱される。この光コネクタ20を、以下、挿入光コネクタとも言う。挿入光コネクタ20は、前記アダプタ10に結合(嵌合)状態の既設光コネクタ50に対して、該既設光コネクタ50とは反対の側からアダプタ10のアダプタハウジング11に挿入、嵌合(結合)して接続される。光コネクタ20、50同士の接続は、光コネクタ20、50のフェルール21、31(図17(a)、(b)〜図19(a)、(b)参照)先端の接合端面21a、31a同士をアダプタ10内にて突き合わせ、該フェルール21、31に内挿固定されている光ファイバ1a、32同士を突き合わせ接続(光接続)することで実現される。
アダプタハウジング11は、概略長方形板状のハウジングベース板16の片面側に、断面コ字形で延在する細長部材であるコ字形壁部材17を固定して、角筒状に組み立てられている。
各ユニット半体12A、12Bは、ベース板12aの片面側に、位置決め用突筒部12bと、一対の爪付き係合片12cとが突設された構成となっている。
なお、ユニット半体12A、12Bは、それぞれプラスチック製の一体成形品である。
アダプタハウジング11に組み込まれた位置決め係合ユニット12には、フェルール収容孔12gが、アダプタハウジング11の軸線に平行の軸線を以て貫設されている。
図示例のアダプタ10は、具体的には、位置決めスリーブ12hとして、断面C形のスリーブ状に形成された金属製の割スリーブを採用している。
但し、位置決めスリーブ12hとしては、割スリーブに限定されず、例えば円筒状の弾性スリーブ、非弾性スリーブ等も採用可能である。
位置決めスリーブ12hは、フェルール収容孔12gの内径に比べて僅かに小さい外径に形成される。
アダプタハウジング11の両側のコネクタ穴11a、11bの一方(第1のコネクタ穴11a)には、既設光コネクタ50が挿入、結合されている。
挿入光コネクタ20は、位置決め係合ユニット20を介して第1のコネクタ穴11aとは反対のコネクタ穴11b(第2のコネクタ穴11b)に挿入して、既設光コネクタ50に接続される。
図17(a)、(b)に示すように、第1のコネクタ穴11aに内挿されアダプタ10に結合されている既設光コネクタ50のフェルール31は、位置決め係合ユニット12のフェルール収容孔12g内の位置決めスリーブ12hに内挿されている。図17(a)、(b)〜図19(a)、(b)に示すように、光コネクタ20、50は、そのフェルール21、31先端の接合端面21a、31a同士を位置決め係合ユニット12のフェルール収容孔12g内(具体的には位置決めスリーブ12h内)にて突き合わせ、フェルール21、31に内挿固定されている光ファイバ1a、32同士を突き合わせ接続(光接続)して互いに接続される。
図17(a)、(b)〜図19(a)、(b)に示すように、アダプタハウジング11に挿入して嵌合(結合)した光コネクタ20、50のフェルール21、31は、位置決め係合ユニット12の位置決めスリーブ12h内に圧入される。
また、図1、図21に示すように、図示例の光コネクタ20、50は、コネクタハウジング23、53に外挿してその軸線方向に所定可動範囲を以てスライド移動に取り付けられたスリーブ状(図示例では角筒状)のつまみ210、53を有する、つまみ付き光コネクタである。
挿入光コネクタ20のつまみ210は、スリーブ状のフロントつまみ26と、その後側に該フロントつまみ26に対してその軸線方向にスライド移動可能に設けられたスリーブ状のリアつまみ27とで構成されている。挿入光コネクタ20のつまみ210の窓部26aは、フロントつまみ26の前端部に形成されている。
つまみ210、53の前記窓部26a、53aが形成されている前端部は、SC形光コネクタで使用されるつまみの前端部と同様の構成となっている。
アダプタ10及びその位置決め係合ユニット12は、SC形光コネクタ同士の接続にも使用可能である。
前記爪付き係合片12c先端部の突爪12dは、位置決め用突筒部12bを介して両側の爪付き係合片12c先端部の互いに対面する側に突設されている。
図4(a)、図6(a)、(b)、図7に示すように、この実施形態のアダプタ10の可動受け部材13は、位置決め係合ユニット12の第2のユニット半体12Bの位置決め用筒部12bに外挿して、第2のコネクタ穴11b内に配置されたリング状のハウジング受け片部13aを有する。
図示例の可動受け部材13は、全体がプラスチック製の一体成形品である。但し、可動受け部材13としては、プラスチック製の一体成形品に限定されず、複数部品によって組み立てた構成も採用可能である。
可動受け部材13は、具体的には、ハウジング受け片部13aと、その内側孔13dを介して両側の部分から該ハウジング受け片部13aの片面側に突設された前記表示片部13c及び中間片部13eと、前記スプリング受け片部13bとを具備して構成されている。
スプリング受け片部13bは、前記ハウジング受け片部13aから突出する中間片部13eの突端に、その長手方向中央部を一体化して、ハウジング受け片部13aの内側孔13dの中心軸線方向及び表示片部13cと中間片部13eの間隔方向に直交する方向に延在している。また、このスプリング受け片部13bは、前記中間片部13eの、前記表示片部13cとは反対側に一体化して設けられている。
可動受け部材13は、ハウジング受け片部13aのみならず、その全体が、位置決め係合ユニット12の第2のユニット半体12Bの位置決め用筒部12bの軸線方向、換言すれば位置決め係合ユニット12のフェルール収容孔12gの軸線方向に移動可能となっている。
なお、アダプタ10、アダプタハウジング11について、一対の側壁部17a、17bの間隔方向を幅方向とも言う。
スプリング受け部16d、17dは、アダプタハウジング11における第1のコネクタ穴11aを介して幅方向両側の部分に形成されている。
前記スプリング受け部16d、17dは、アダプタハウジング11における、前記スプリング収容穴18の第2のコネクタ穴11b側の開口部とは反対の奥底面を形成する部分である。
アダプタハウジング11のスプリング収容穴18は、コ字形壁部材17の張出部17eと、該張出部17eに対応するハウジングベース板16のリブ状当接突部16c(以下、張出部当接突部とも言う)とにそれぞれ形成されたスプリング収容溝18a、18bによって構成されている。
スプリング収容穴18は、前記張出部17e及び張出部当接突部16cに、その第2のコネクタ穴11bに臨む面から第1のコネクタ穴11aの開口部側へ向かって延在形成されている。このスプリング収容穴18は、張出部17e及び張出部当接突部16cを貫通しない非貫通穴である。
このスプリング受け部16d、17dは、換言すれば、張出部17e及び張出部当接突部16cにおいて、スプリング収容溝18a、18bの第1のコネクタ穴11a開口部側の端に対面する面を形成する部分である。
図9(b)に示すように、プラグフレーム24の前端面24cは五角形状になっている。図7、図8(a)、(b)に示すように、図示例の可動受け部材13のハウジング受け片部13aは、プラグフレーム24の前端面24cに合致する形状(五角形状)、サイズのリング板状に形成されている。
図17(a)、(b)〜図19(a)、(b)の例示では、可動受け部材13は、最終的に、ハウジング受け片部13aが位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eに当接する位置まで光コネクタ20のプラグフレーム24によって押動される(図19(a)、(b)参照)。図19(a)、(b)に示すように、可動受け部材13のハウジング受け片部13aは、光コネクタ20が、そのプラグフレーム24の両側の係合突部24aに、アダプタ20の位置決め係合ユニット12の第2のコネクタ穴11b側の一対の爪付き係合片12c先端部の突爪12jが係合する所まで第2のコネクタ穴11bに押し込まれたときに、プラグフレーム24前端によって位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eに当接される。
図17(b)、図19(b)に示すように、位置決め係合ユニット12は、図示略の保持部によってコ字形壁部材17に取り付けられ、アダプタハウジング11内においてハウジングベース板16から離隔させて設けられている。可動受け部材13のスプリング受け片部13bは、可動受け部材13が光コネクタ20のコネクタハウジング23(具体的にはプラグフレーム24)によって押動されることで、位置決め係合ユニット12とハウジングベース板16との間に確保された隙間である受け片部移動部11cを介して、初期位置から第1のコネクタ穴11a側へ移動可能である。
なお、可動受け部材13について、ハウジング受け片部13aが位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eに当接したときの位置を、以下、押動限界位置とも言う。
コ字形壁部材17の面板部17cにおける、アダプタ10のアダプタハウジング11軸線方向の中央部には、窓孔11dが形成されている。この窓孔11dは、具体的には、コ字形壁部材17の面板部17cにおいて、位置決め係合ユニット12の前記第2切欠部12mから、位置決め係合ユニット12の第1のコネクタ穴11a側のユニット半体12A(第1のユニット半体)の位置決め用突筒部12b(第1の突筒部)の基端部(ベース板12a近傍)に対応する部分にわたって形成されている。
なお、可動受け部材13の表示片部13cは具体的には板状に形成されており、アダプタハウジング11のハウジングベース板16と面板部17cとの間隔方向に垂直に延在する向きで、位置決め係合ユニット12の第2のユニット半体12Bの位置決め用突筒部12bとコ字形壁部材17の面板部17cとの間の隙間に配置されている。
表示片部13cは、その全体がアダプタハウジング11の面板部17c内面側に位置するため、アダプタハウジング11外側から窓孔11dを介して視認できない。
また、この実施形態では、可動受け部材13(具体的には表示片部13c)が、アダプタハウジング11内側における窓孔11dと識別用ベース面12sとの間の領域(空間)に存在する状態を、可動受け部材13をアダプタハウジング11外側から窓孔11dを介して視認できる状態として扱う。
この図19(b)、図20(c)において、アダプタハウジング11外側から窓孔11dを介して目視可能な領域の全体にわたって、可動受け部材13の表示片部13cが配置されている状態となる。このとき、識別用ベース面12sは、可動受け部材13の表示片部13cによって覆われるため、アダプタハウジング11外側から窓孔11dを介して視認できなくなる。
このため、このアダプタ10では、識別用ベース面12sの色と、可動受け部材13の表示片部13cの表示面13fの色との違いによって、挿入光コネクタ20のコネクタハウジング23(具体的にはプラグフレーム24)がアダプタ10に結合する位置まで押し込まれたことを、アダプタハウジング11外側からの目視によって簡単かつ確実に把握、確認できる。
アダプタ10の第2のコネクタ穴11bに挿入してアダプタ10に結合した光コネクタ20のコネクタハウジング23によって押動されて押動限界位置に配置された可動受け部材13は、前記光コネクタ20をアダプタ10から抜き去ると、受け部材スプリング14の弾性付勢力によって初期位置に復帰する。
図17(b)に示すように、このシャッター15は、アダプタハウジング11における第2のコネクタ穴11bの口縁部に取り付けられた回転軸15aに一体化されている。回転軸15aは、アダプタハウジング11に対してその軸線に直交する向きの回転軸線を以て回転可能に取り付けられている。また、図5、図17(b)に示すように、このシャッター15は、アダプタハウジング11に設けられたスプリング15b(図示例では板ばね)によって、第2のコネクタ穴11bの開口部を塞ぐ姿勢に支持されている。
前記シャッター15の回転軸15aは、アダプタハウジング11のハウジングベース板16に取り付けられている。
また、このアダプタ10は、第1のコネクタ穴11aが該第1のコネクタ穴11aに挿入嵌合されている既設光コネクタ50によって塞がれている。したがって、このアダプタ10は、第2のコネクタ穴11bに挿入光コネクタ20が挿入されていない空の状態であっても、シャッター15と既設光コネクタ50とによって、空の第2のコネクタ穴11bへの塵等の異物侵入を防止でき、優れた防塵性を確保できる。
まず、既設光コネクタとして用いている光コネクタ50について説明する。
図21は光コネクタ50を示す全体斜視図であり、光ファイバケーブル2端末に組み立てた状態を示す。図22(a)、(b)は光コネクタ50の構造を略解的に示す図であり、(a)は光ファイバケーブル2端末に組み立てる前の状態、(b)は組み立て後の状態を示す。
また、この光コネクタ50は、コネクタハウジング53内に、クランプ部付きフェルール30をコネクタ前側へ向かって弾性付勢する不図示のスプリング(フェルール用スプリング)を有している。
前記光ファイバ2aは光ファイバケーブル2の断面中央部に配置され、前記抗張力体2bは光ファイバ2aから光ファイバケーブル2の断面長手方向両側に離隔した位置に配置されている。前記光ファイバ2aは、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバである。図示例では、単心の被覆光ファイバを採用している。
図27等に示すように、内蔵光ファイバ32は、フェルール31のファイバ孔31bに内挿固定された部分と、フェルール31後端から後側へ延出された部分である後側延出部322とを有する。内蔵光ファイバ32の後側延出部322はクランプ部33内に配置されている。この内蔵光ファイバ32は、クランプ部33内に配置された後端から、フェルール31の接合端面31aに位置を揃えた先端(先端面)まで延在する短尺の光ファイバである。
図22(b)、図25中の符号Pは光ファイバ32、2a同士の突き合わせ接続部である。
この光コネクタ50は、フェルール31に予め内挿固定した内蔵光ファイバ32に、光ファイバケーブル2の光ファイバ2aを突き合わせ接続して、光ファイバケーブル2端末に組み立てられる現場組立形光コネクタである。
そして、クランプ部33は、前記素子部331を、金属板を加工してなる断面C形あるいはコ字形(図示例では断面C形)のスリーブ状のばね37の内側に収容保持した構成になっている。
なお、図26、図27、図28(a)、(b)中、ベース側素子35の対向面に符号35f、前側素子361の対向面に符号361f、後側素子362の対向面に符号362fを付している。
前記被覆部収容溝38bは、前記調心溝38aのフェルール31側の前端とは反対の後端から、ベース側素子35の延在方向に沿って該ベース側素子35の後端まで延在形成されている。
図25、図27に示すように、図示例の光コネクタ50のクランプ部33は、後側素子362の対向面362fにも被覆部収容溝38cが形成された構成になっている。後側素子362の対向面362fに形成された被覆部収容溝38cは、ベース側素子35の被覆部収容溝38bと対応する位置に形成されている。
また、ベース側素子35、蓋側素子36(具体的には後側素子362)の被覆部収容溝38b、38cの前端部は先細りのテーパ状に形成されており、クランプ部33後端からファイバ位置決め溝38に光ファイバ2aを挿入する際(後述)に、光ファイバ2a先端の裸光ファイバ2a1を調心溝38aに円滑に導入することができる。
図26、図27に示すように、介挿部材40は、ばね37の側部開口部37dからクランプ部33の一対の素子35、36間、すなわち一対の素子35、36の対向面35f、361f、362f間に割り込ませるようにして挿入されている。また、この介挿部材40は、光コネクタ50のスリーブ状のコネクタハウジング53の外周壁とその外側のつまみ56とを貫通する介挿部材挿通孔57(図21参照)に通されている。
図28(a)、(b)に示すように、介挿部材40の先端部40aは、クランプ部33の一対の素子35、36間に、素子35のファイバ位置決め溝38に到達しない差し込み深さで挿入されており、ファイバ位置決め溝38への光ファイバ2aの挿入作業の支障にならない。
図22、図26において、前側素子361とベース側素子35との間に介挿されている介挿部材40に符号41、後側素子362とベース側素子35との間に介挿されている介挿部材4に符号42を付記する。
なお、介挿部材40としては、クランプ部33のばね35の弾性に抗して一対の素子35、36間の開放状態を維持することができ、かつ一対の素子35、36間からの抜き去り操作が可能な構成であれば良く、プレート状のものに限定されず、例えば柔軟なシート状のものや、ロッド状のものであっても良い。
図23に示すように、受け台部521は、コネクタハウジング53後端から後方へ延出する細長板状の底板521aの幅方向両端部上に、コネクタ前後方向に延在するリブ状のガイド壁521bを立設した断面コ字状に形成されている。挿入補助スライダ523は、受け台部521の両側のガイド壁521bの間にて、底板521aの上面521c上に、コネクタ前後方向にスライド移動可能に配置されている。
この引き留めカバー522は、前記枢軸を中心とする回転によって、受け台部521及び挿入補助スライダ523に対して、その上側にて開閉動する。また、この引き留めカバー522は、挿入補助スライダ523上に載置された引留用固定部材59に被せることで、引留用固定部材59の光コネクタ50に対するその後方への変位を規制して引き留める機能を果たす。
光ファイバケーブル2端末から口出し済みの光ファイバ2aは引留用固定部材59から突出させ、その先端部の被覆材を除去して裸光ファイバ2a1を口出しする。
挿入補助スライダ523は、スライダ本体524の後端部上に突設された受圧用突部525と、スライダ本体524後端部における前記受圧用突部525から後側に延在する部分である載置台部526とを有する。
引留用固定部材59は、受圧用突部525がコネクタハウジング53後端に当接する前進限界位置に達したとき、受け台部521上に配置される。
これにより、引き留めカバー522と前記受け台部521とによって引留用固定部材59を収容する固定部材収容ケース58が組み立てられ、光コネクタ本体51に対して光ファイバケーブル2端末を引き留めることができる。
また、引留用固定部材59から後側へ延出する光ファイバケーブル2は、前記後板部522bに形成された切り欠き状のケーブル挿通口522cに通されて、固定部材収容ケース58から後側へ延出された状態となる。
この既設光コネクタとしては、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバの先端部に組み立てた光コネクタ、光ファイバコード先端部に組み立てた光コネクタなども採用可能である。
また,既設光コネクタとしては、フェルールに内蔵光ファイバが内挿固定されている現場組立形のものに限定されない。この光コネクタとしては、例えば、被覆光ファイバ先端に口出しされた裸光ファイバがフェルールに直接内挿固定され、この裸光ファイバ先端面がフェルール接合端面に揃えられた構成のものも採用可能である。
次に、図示例の挿入光コネクタ20を説明する。
図1、図10(a)、(b)に示すように、挿入光コネクタとして用いられる光コネクタ20は、光ファイバコード1の先端部に組み立てられている。
この光コネクタ20のフェルール21は、光ファイバコード1先端から延出する光ファイバ1aの先端部に取り付けられている。
リアつまみ27は、その内側につまみ26の後端部を収容して、つまみ26に対してその軸線方向にスライド移動可能に設けられている。本明細書においては、つまみ26を、フロントつまみ26とも言う。
フェルール21は、具体的には、例えばジルコニアセラミック、ガラスといった材質のキャピラリ部材であるフェルール本体21bの後端部にフランジ部品21cを固定したものである。
図10(a)、(b)に示すように、フェルール本体21bには、光ファイバ1a先端に口出しされた裸光ファイバ1bが内挿固定されている。裸光ファイバ1bの先端面は、フェルール本体21b先端(前端)の接合端面21aに位置を揃えて露出されている。
また、フランジ部品21cは、嵌合リング部21e前端部の外周に突設されたフランジ部21fを含む。このフランジ部21fはフェルール21のフランジ部として機能するものである。
図示例では、光ファイバ1aの被覆部の先端部は、フェルール本体21b後端から後側に離隔させて、フランジ部品21cのスリーブ部21dの後端部内側に固定されている。
図11、図12に示すように、押圧力受け突部25aは、ストップリング25後端部外周にフランジ状に突設されている。
このスプリング28は具体的には圧縮コイルばねであり、その中心軸線をコネクタ前後方向に揃えて、ストップリング25の前記押圧力受け突部25aとフロントつまみ26のスプリング受け部26bとの間に介在されている。このスプリング28を、以下、つまみ用スプリングとも言う。このつまみ用スプリング28は、コネクタ前後方向を長手方向として延在する細長形状に形成されている。
つまみ用スプリング28は、その前端部をスプリング収容溝26dに収容しており、スプリング収容溝26dに収容した部分から後側の部分を、フロントつまみ26後端から後側に延出させている。このつまみ用スプリング28は、フロントつまみ26のスプリング受け部26bとストップリング25の前記押圧力受け突部25aとの間に設けられている。
図10(a)に示すように、リアつまみ27は、その内側に突設された係止突爪27bを、フロントつまみ26の前記ガイド溝26fに入り込ませている。この係止突爪27bは、リアつまみ27後端部の前記押圧用突部27aよりも前側に位置する。
図10(a)において、つまみ用スプリング28は、フロントつまみ26のスプリング受け部26bとストップリング25の前記押圧力受け突部25aとの間にて、若干圧縮変形させて設けられている。
フロントつまみ26及びリアつまみ27には、つまみ用スプリング28によって、コネクタハウジング23に対して相対的にコネクタ前側への弾性付勢力が与えられている。
また、つまみシャッター26hは、固定板部26h1の前端から、フロントつまみ26内側孔を介して固定板部26h1に対面するフロントつまみ26内面に向かって立設され、フェルール21前側を覆うシャッター板部26h2を有する。図示例のシャッター板部26h2は、プラグフレーム24及びフェルール21の前側にて、フロントつまみ26の内側孔をほぼ塞ぐように配置されている。
光コネクタ20のコネクタハウジング23及びブーツ29は、光ファイバコード1に外挿されている。光ファイバコード1は、光コネクタ20のブーツ29後端から延出している。
フェルール用スプリング22は、ストップリング25の内側孔前端部の後端位置に形成されている段差25bと、フェルール21のフランジ部21fとの間に介在配置されている。
フェルール21は、フェルール用スプリング22によってコネクタ前側へ向かって弾性付勢されており、そのフランジ部21fが、スリーブ状のプラグフレーム24前端部内面に突設(具体的には周設)されているフェルールストッパ突起24bに、その後側から押し付けられている。
上述の光コネクタ20は、アダプタ10に嵌合(結合)させるべく第2のコネクタ穴11bに挿入する場合、例えば作業者が手指でリアつまみ27を把持して、前記第2のコネクタ穴11b奥側(穴奥)に向かって前進させていく。
図17(a)、(b)、図18(a)、(b)に示すように、上述の光コネクタ20は、アダプタ10に結合させるべく第2のコネクタ穴11bに挿入して押し込んでいくと、まず、フロントつまみ26前端が位置決め係合ユニット12の第2のユニット半体12Bの一対の爪付き係合片12c先端部の突爪12jに当接する。そして、光コネクタ20は、リアつまみ27の第2のコネクタ穴11b奥側への前進継続により、第2のユニット半体12Bの一対の爪付き係合片12c先端に当接したままのフロントつまみ26に対してコネクタハウジング23がスライド移動し、光コネクタ20のフロントつまみ26以外の部分が第2のコネクタ穴11bの穴奥に向かって前進していく。
つまみシャッター26hのシャッター板部26h2は、光コネクタ20のリアつまみ27がフロントつまみ26に対してコネクタ前側へ向かって相対移動(スライド移動)すると、これに伴い、プラグフレーム24前端によって押し倒される。押し倒されたシャッター板部26h2はフロントつまみ26内面(具体的には下壁部26p内面)に重ね合わせた状態となる。
なお、図18(a)、(b)、図19(a)、(b)ではつまみシャッター26hの図示を省略している。
光コネクタ20をアダプタ10に挿入して結合させるとき、シャッター板部26h2は、位置決め係合ユニット12の第2のユニット半体12Bの位置決め用突筒部12bがフロントつまみ26に挿入される前にプラグフレーム24前端によって押し倒される。シャッター板部26h2は、固定板部26h1の前端から、フロントつまみ26内側孔を介して固定板部26h1に対面するフロントつまみ26内面に向かって起立した状態から、プラグフレーム24前端によって押し倒されるまでに、位置決め係合ユニット12の位置決め用突筒部12bに接触しない。
したがって、フロントつまみ26が第2のユニット半体12Bの一対の爪付き係合片12c先端に当接して前進を停止したまま、リアつまみ27の第2のコネクタ穴11b奥側への前進継続により、光コネクタ20のフロントつまみ26以外の部分が前進していくと、それに伴い、つまみ用スプリング28が圧縮変形されていく。
そして、光コネクタ20は、フロントつまみ26以外の部分の前進継続によって、第2のユニット半体12Bの位置決め用突筒部12bへのフェルール21(具体的にはフェルール本体21b)の内挿、位置決め用突筒部12bへのプラグフレーム24の外挿を開始する。
フロントつまみ26前端部の窓部26aに入り込んだ爪付き係合片12c先端部の突爪12jは、光コネクタ20のプラグフレーム24が、可動受け部材13のハウジング受け片部13aを位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eに押し付ける位置まで前進したときに、プラグフレーム24の係止突部24aの後側に係合する(図19(a)、(b)参照)。
このとき、光コネクタ20及び既設光コネクタ50のフェルール21、31同士が、これら光コネクタ20、50のフェルール用スプリングの弾性付勢力によって所定の突き当て力を以て突き当てられ、フェルール21、31に内挿固定されている光ファイバ1a、32同士の突き合わせ接続(光接続)が実現される。
フェルール21、31に内挿固定されている光ファイバ1a、32同士の突き合わせ接続(光接続)は、具体的には、光ファイバコード1の光ファイバ1aの裸光ファイバ1bと、既設光コネクタ50のフェルール31に内挿固定されている裸光ファイバである内蔵光ファイバ32との突き合わせ接続である。
図16(a)に示すように、リアつまみ27の係止突爪27bは、その前端から後側(図16(a)、(b)において右側)へ行くに従ってリアつまみ27中心軸線に接近する前側傾斜面27cと、該前側傾斜面27cの後端からリアつまみ27内面と平行に後側へ延在する平坦な頂面27dと、この頂面27dの後端からリアつまみ27中心軸線に垂直に形成された後端垂直面27eとを有する台形状に形成されている。
そして、光コネクタ20をアダプタ10の第2のコネクタ穴11bに挿入して結合させる作業において、リアつまみ27は、最終的に、図16(b)、図19(a)に示すように、前記係止突爪27bがガイド溝26f前端部のつまみ係止爪26jを乗り越えその前側に配置された状態とする。
また、図18(a)、(b)に示すように、可動受け部材13は、アダプタ10の第2のコネクタ穴11b内の爪付き係合片12c先端部の突爪12jが、第2のコネクタ穴11bに挿入した光コネクタ20のプラグフレーム24両側の係合突部24aに乗り上げたときに、プラグフレーム前端面24cがハウジング受け片部13aに当接するように、アダプタハウジング11軸線方向におけるハウジング受け片部13aの配置位置(初期位置)を設定してある。
光コネクタ20を手指で操作する作業者が、リアつまみ27を把持して前進させる手指に押圧抵抗の急上昇を感じたところで、リアつまみ27の前進を終了すると、半挿し状態のままであり、アダプタ10に対する光コネクタ20の結合が完了しない。
表示機構Kは、アダプタ10に挿入した挿入光コネクタ20のコネクタハウジング23の前端部に可動受け部材13が押動されることで、その表示状態が切り替わり、コネクタハウジング23のアダプタハウジング11に対する挿し込み状態を、アダプタ10外側から視認可能に表示する。つまり、前記表示機構Kは、アダプタ10に挿入した挿入光コネクタ20のコネクタハウジング23の前端部の位置に基づいて、挿入光コネクタ20のコネクタハウジング23のアダプタハウジング11に対する挿し込み状態をアダプタ10外側から視認可能に表示する。
既述のように、フロントつまみ26の前端部は、SC形光コネクタで使用されるつまみの前端部と同様の構成となっている。図9(a)、図17(a)等に示すように、フロントつまみ26の前端部には、フロントつまみ26をコネクタハウジング23に対してその後方へ向かってスライド移動させることで、前記コネクタハウジング23に係合している爪付き係合片12cの係合解除突片12tに当接して、コネクタハウジング23に対する爪付き係合片12cの係合を解除する係合爪当接部26oが形成されている。半挿し状態としては、アダプタ10の爪付き係合片12cの先端部が係合爪当接部26oに乗り上げた状態も含む。
フロントつまみ26の両側の側壁部26eの前端部には、その前端からコネクタ後側に向かって窪む切り欠き部26wが、コネクタ上下方向(図9(a)において上下方向、図17(a)に紙面奥行き方向)中央部に形成されている。側壁部26eの前端部はコ字状に形成されている。
フロントつまみ26は、その前端部に、側壁部26eの前記切り欠き部26wを介して上下両側の部分(前片部26z)の前端部同士を橋絡する前端橋絡壁部26qを有する。フロントつまみ26前端部の窓部26aは、コ字状の側壁部26e前端部と前記前端橋絡壁部26qとによって囲まれた内側に確保されている。
前記係合爪当接部26oは、側壁部26eの一対の前片部26zの切り欠き部26wを介して互いに対面する側に、コネクタ前後方向(コネクタハウジング23軸線方向。フロントつまみ26軸線方向)に沿って延在形成されている。フロントつまみ26は係合爪当接部26oを含む。
前端橋絡壁部26qは、上壁部26c前端及び下壁部26p前端とともに、フロントつまみ26の前端面を形成している。
図10(a)、図13(b)に示すように、係合爪当接部26oは、フロントつまみ26を上壁部26c側から見たときの平面視形状が台形になっている。
係合爪当接部26oのフロントつまみ26内側孔に臨む内側面は、側壁部26eの内面26vと連続する該内面26vに面一の平坦面とされている。
係合爪当接部26oの後側、すなわち傾斜面26uの後側には、フロントつまみ26にその側面26iに沿って形成された平坦面26xが傾斜面26u後端から延在している。
突爪12jは、前記ベース板12aの位置決め用突筒部12bを介して両側から位置決め用突筒部12bの軸線に沿って延出する一対の弾性延出片12uの先端部の互いに対面する側に突設されている。また、突爪12jは、爪付き係合片12cの先端側から基端側に行くに従って、一対の弾性延出片12uの先端部の互いに対面する相手側への突出寸法が増大するテーパ状に形成されている。この突爪12jは、爪付き係合片12c先端側から基端側に行くにしたがって弾性延出片12uからの距離が増大するコネクタ当接面12pを形成している。突爪12jの後端(ベース板12aに臨む側の端)は、弾性延出片12uの延在方向に垂直に形成されている。
係合解除突片12tは、弾性延出片12uの先端部の、前記一対の弾性延出片12uの間隔方向及び弾性延出片12uの延在方向に垂直の方向の両側に突設されている。
このアダプタ10は、光コネクタ20を第2のコネクタ穴11bの穴奥に向かって押し込んでいくと、まず、第2のユニット半体12Bの一対の爪付き係合片12c先端部の突爪12jのコネクタ当接面12vに、フロントつまみ26前端部の両側の前端橋絡壁部26qが当接し、光コネクタ20の挿入進行に伴い爪付き係合片12cの突爪12jが前端橋絡壁部26q外面側に乗り上げる。前記突爪12jは、光コネクタ20のフロントつまみ26の側壁部26eの上下の係合爪当接部26o間の爪誘導溝26rに挿入されて、前端橋絡壁部26q外面側に乗り上げる。これにより、第2のユニット半体12Bの一対の爪付き係合片12cの先端部間が押し拡げが開始される。一対の爪付き係合片12cは弾性延出片12uの弾性変形によってその先端部間が押し拡げられる。
なお、光コネクタ20のフロントつまみ26の上下の係合爪当接部26o間の爪誘導溝26rは、側壁部12eの上下の前片部26z間の切り欠き部26wの一部である。
アダプタ10のアダプタハウジング11に対して結合した状態の光コネクタ20は、リアつまみ27を、アダプタハウジング11に対して第2のコネクタ穴11b奥側とは反対の方向、コネクタ後方に引っ張り操作することで、アダプタ10から抜き去ることができる。
アダプタハウジング11に結合状態の光コネクタ20は、コネクタ後方へのリアつまみ27を引っ張り操作することで、フロントつまみ26をコネクタハウジング23に対してその後方へ向かってスライド移動させることができる。これにより、光コネクタ20は、フロントつまみ26前端部の係合爪当接部26oの後側傾斜面26uが、アダプタ10の爪付き係合片12cのプラグフレーム24の係合突部24aに対する係合を解除し、アダプタ10からの抜き去りが可能となる。
アダプタ10のアダプタハウジング11に対して結合(嵌合)した状態の光コネクタ20のリアつまみ27は、アダプタハウジング11に対して第2のコネクタ穴11b奥側とは反対の方向に引っ張っることで、その係止突爪27bを、フロントつまみ26のつまみ係止爪26jを乗り越えさせてその前側から後側へ移動できる。
前記光コネクタ20は、爪付き係合片12cの係合突部24aに対する係合解除後も、リアつまみ27のコネクタ後方への引っ張り操作を継続することで、アダプタ10のアダプタハウジング11から抜き去ることができる。
光コネクタ20のフロントつまみ26の窓部26aを含む前端部は、アダプタ10の第2のコネクタ穴11b内の爪付き係合片12cに対してスライドロック機構を構成している。
アダプタ20に対する光コネクタ20の半挿し状態としては、このように、アダプタ10の爪付き係合片12cの先端部が係合爪当接部26oに乗り上げた状態も含む。
また、半挿し状態としては、例えば、フロントつまみ26の窓部26aに入り込んだ爪付き係合片12c先端部の突爪12jが、光コネクタ20のプラグフレーム24の係合突部24aよりも前側の側面に当接した状態も含まれる。
第1のアダプタ半体12Aの位置決め用突筒部12b及び爪付き係合片12cの構成及び寸法、配置は、第2のアダプタ半体12Aの位置決め用突筒部12b及び爪付き係合片12cの構成及び寸法、配置と同様になっている。
また、アダプタ10は、光コネクタ50にかえて、光コネクタ20を、第1のコネクタ穴11aに挿入して嵌合(結合)させることが可能である。
本発明に係る実施形態の光コネクタアダプタとしては、既述のアダプタ10から可動受け部材用スプリング14を省略した構成のアダプタ10Aも採用可能である。
この場合、例えば、図30に示すように、アダプタ10Aを、第2のコネクタ穴11bの開口部が下、第1のコネクタ穴11aの開口部が上の向きで設置して使用することが可能である。第2のコネクタ穴11bへの光コネクタの挿脱はアダプタ10Aの下側から行なう。
この場合、可動受け部材13は、その自重によって、既述の初期位置(位置決め係合ユニット12、アダプタハウジング11に対する初期位置)、すなわちハウジング受け片部13aが位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eから第2のコネクタ穴11b開口部側へ離隔した位置に配置できる。可動受け部材13は、第2のコネクタ穴11bに内挿されアダプタハウジング11に結合された挿入光コネクタによって位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eに押し付けられた後、光コネクタが第2のコネクタ穴11bから抜き去られれば、自重によって初期位置に復帰する。
表示機構は、可動受け部材用スプリングを省略して、位置決め係合ユニット12と可動受け部材13とで構成することも可能である。
ハウジング受け片部13aとしては、例えば、図31(a)に示すように、コネクタハウジング前端面の一部に対応する形状のもの(図中符号13gを付記する)も採用可能である。また、図31(b)に示すように、コネクタハウジング前端面の一部又は全部に対応する受け片本体13hに、位置決め係合ユニット12の位置決め用突筒部12b外周にその軸線方向に沿って延在形成された案内溝12nに挿入したガイド突部13iを突設したもの(図31(b)。符号13jを付記する)なども採用可能である。
但し、ハウジング位置表示機構としては、これに限定されない。
この色変更表示機構は、例えば、互いに色が異なる第1及び第2色部分を有する表示片部を具備する可動受け部材を用いた構成を採り得る。この場合は、例えば、アダプタハウジングに挿入された挿入光コネクタのコネクタハウジング前端部によって可動受け部材が初期位置から押動されることで、可動受け部材が初期位置にあるときに窓孔から視認可能であった表示片部の第1色部分が視認できなくなり、表示片部の第2色部分が窓孔から視認可能となる構成を採用できる。
この可動受け部材としては、窓孔から視認される部分の、光コネクタのコネクタハウジングに押動されたときの移動方向における互いに異なる3以上の箇所の色が互いに異なっている構成も採用可能である。この場合、色変更表示機構は、光コネクタのコネクタハウジングの、アダプタハウジングのコネクタ穴に対する挿し込み状態を、より詳細に表示できる。
また、窓孔から視認される部分の、光コネクタのコネクタハウジングに押動されたときの移動方向における互いに異なる3以上の箇所の色が互いに異なっている構成の可動受け部材は、色変更表示機構以外のハウジング位置表示機構にも利用できる。
また、表示機構は、既述の可動受け部材13のスプリング受け片部13b自体を表示片部として用いた構成等も採用可能である。
但し、本発明に係る実施形態のアダプタとしては、これに限定されない。アダプタとしては、例えば、第1のコネクタ穴11aに挿入された光コネクタのアダプタハウジングに対する結合(位置決め係合ユニットを介した結合)状態を表示するために、第1のコネクタ穴11aに挿入された光コネクタのコネクタハウジングに押動される可動受け部材をアダプタハウジングに設けた構成も採用可能である。また、アダプタとしては、第1のコネクタ穴11aに挿入された光コネクタのコネクタハウジングに押動される可動受け部材、及び第2のコネクタ穴11bに挿入された光コネクタのコネクタハウジングに押動される可動受け部材の両方をアダプタハウジングに設けた構成も採用可能である。
本発明に係る実施形態としては、アダプタに限定されず、光コネクタレセプタクルも採用可能である。
図32(a)、(b)に、光コネクタレセプタクルの一例を示す。
なお、図中、既述のアダプタ10と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を省略あるいは簡略化する。
図32(a)、(b)、図33(a)、(b)に示すように、位置決め係合ユニット12Cは、平板状のセンタープレート部12qを有し、このセンタープレート部12qの片面側(前面側)に位置決め用突筒部12b(突筒部)及び一対の爪付き係合片12cを突設し、センタープレート部12qの前面側とは反対の後面側に後側スリーブ部12oを突設した構成となっている。この位置決め係合ユニット12Cのセンタープレート部12qから前側(前面側)の構成は、既述のアダプタ10、10Aの位置決め係合ユニット12のセンタープレート部12eから第2のユニット半体12B側と同様であるので、詳細説明を省略する。
図示例の位置決め係合ユニット12Cは、プラスチック製の一体成形品である。位置決め用突筒部12b、一対の爪付き係合片12c(係合爪)、後側スリーブ部12oは、センタープレート部12qに一体に形成されている。
位置決め係合ユニット12Cは、フェルール収容孔12pに位置決めスリーブ12hを収容している。
位置決め用突筒部12bの先端部内周には、前記位置決めスリーブ12hの位置決め用突筒部12b先端からの抜け出しを規制する抜け止め突部12iが突設されているが、後側スリーブ部12oには抜け止め突部は形成されていない。フェルール収容孔12pは、位置決め用突筒部12b先端部内側の抜け止め突部12iから後側(後側スリーブ部12o側)の全体が、位置決めスリーブ12h外径に比べて僅かに大きい内径に形成されている。
図示例のレセプタクル10Bは、レセプタクルハウジング19の軸線方向において、位置決め係合ユニット12Cのセンタープレート部12qからその前側の部分が、既述のアダプタ10と同様の構成となっている。位置決め係合ユニット12Cのセンタープレート部12qからその前側のレセプタクルハウジング19内側は、既述のアダプタ10の第2のコネクタ穴11bと同様の構成のコネクタ穴19aとなっている。図示例のレセプタクル10Bは、その前側からコネクタ穴19aへ挿入光コネクタ20を内挿して、結合させることができる。
但し、レセプタクルとしては、フェルール5を、位置決め係合ユニット12Cに対するそのフェルール挿入孔12p軸線方向に僅かな変位を許容して、フェルール抜け止め部材6によって位置決め係合ユニット12Cに対して抜け止めした構成も採用可能である。
光ファイバ7としては、例えば、単心の光ファイバ心線、光ファイバ素線といった、単心の被覆光ファイバが用いられる。
なお、レセプタクル10Bのコネクタ穴19aに挿入、嵌合する挿入光コネクタ20は、そのフェルール21のフェルール本体21b外径が、レセプタクル10Bの内蔵フェルール5のフェルール本体5aの外径と同じものを用いる。
なお、可動受け部材13としては、リング状のハウジング受け片部13aを有する構成に限定されない。可動受け部材13としては、位置決め係合ユニット12Cの位置決め用突筒部12bにその軸線方向に移動可能に案内されるハウジング受け片部と、表示片部として機能する部分とを有するものであれば良く、既述のアダプタに使用される可動受け部材と同様の構成のものを用いることができる。
可動受け部材13は、コネクタ穴19aの開口部側から位置決め係合ユニット12Cのセンタープレート部12qへ向かって押圧力を与えることで、受け部材スプリング14の弾性付勢力に抗しつつ、図32(a)、(b)に示す初期位置から前記センタープレート部12qに接近するように押動させることができる。可動受け部材13は、前記初期位置から、ハウジング受け片部13aがセンタープレート部12qに当接する位置まで押動させることができる。
レセプタクル10Bのレセプタクルハウジング19内にその軸線方向に移動可能に可動受け部材13を収容するための構成、及び受け部材スプリング14の組み込み構造は、既述のアダプタ10と同様であるため、説明を省略する。
すなわち、可動受け部材13が初期位置にあるときには、可動受け部材13の表示片部13cは、窓孔19bを介してレセプタクルハウジング19外側から視認できない位置に配置される。可動受け部材13が、そのハウジング受け片部13aがセンタープレート部12qに当接する押動限界位置にあるときには、可動受け部材13の表示片部13cは、レセプタクルハウジング19外側から窓孔19bを介して視認可能な領域の全体にわたって可動受け部材13の表示片部13cが配置された状態となる。
挿入光コネクタ20のレセプタクル10Bに対する結合を完了したとき、可動受け部材13は押動限界位置に配置される。また、挿入光コネクタ20のレセプタクル10Bに対する結合によって押動限界位置に配置された可動受け部材13は、挿入光コネクタ20をレセプタクル10Bから抜き去ることで、初期位置に復帰する。
なお、レセプタクルの表示機構としては、受け部材スプリング14を省略した構成も採用可能である。この場合、レセプタクルは、例えば、コネクタ穴の開口部側である前側が、後側に比べて下側に位置する向きで建物の壁等に取り付け、押動限界位置に配置された可動受け部材が、該可動受け部材の自重によって初期位置に復帰する構成を採用できる。
また、レセプタクルは、アダプタが採用可能な既述のハウジング位置表示機構をアダプタと同様に採用できる。
この光コネクタとしては、図34、図35に示すように、例えばJIS C 5973相当品の光コネクタ70なども採用可能である。また、挿入光コネクタとしては、光ファイバケーブル先端部に組み立てた既述の光コネクタ50と同様のクランプ部付きフェルール30をコネクタハウジング内に有し、光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバの先端部に組み立てた現場組立形の光コネクタも採用可能である。
図21に例示した光コネクタ50のつまみ56前端部は、係合爪当接部26o、前端橋絡部26q、切り欠き部26w、窓部56aを、既述の光コネクタ20のフロントつまみ26前端部と同様に有している。
また、図34、図35に例示した光コネクタ70のつまみ71も、その前端部に、係合爪当接部26o、前端橋絡部26q、切り欠き部26w、窓部71aを、既述の光コネクタ20のフロントつまみ26前端部と同様に有している。
光コネクタアダプタの両側のコネクタ穴に挿入嵌合(結合)する光コネクタは、互いに同じ構成のものであっても良いし、互いに異なる構成のものであっても良い。
また、光コネクタアダプタは、既設光コネクタを挿入嵌合した状態、既設光コネクタを挿入嵌合していない状態のいずれでも使用可能である。
図34に示すように、光ファイバコード1は、光ファイバ1aと該光ファイバ1aに沿って設けられた抗張力繊維1dとを補強チューブ1e内に収容した構成になっている。
光コネクタ70のストップリング25の後端部には、その周囲に、補強チューブ1e先端から延出させた抗張力繊維1dが、該ストップリング25の後端部に外挿した金属製のかしめリング72を用いてかしめ固定されている。
なお、ストップリング25の後端部に、光ファイバコード1端末に延出させた抗張力繊維1dをかしめリング72を用いてかしめ固定する構成は、図10(a)、(b)等に例示した光コネクタ20についても適用可能である。
コネクタ接続用ユニットとしては、例えば、コネクタ収容ハウジング内に、該コネクタ収容ハウジングに固定する取付板部及び該取付板部に突設された突筒部をフェルール収容孔が貫通する構成のフェルール位置決め部材と、一対の爪付き係合片12cが突設され前記フェルール位置決め部材とは別体に形成された係合部材とを組み込んだ構成等も採用可能である。
20…光コネクタ(つまみ付き光コネクタ)、21…フェルール、23…コネクタハウジング、24…プラグフレーム、25…ストップリング、26…つまみ(フロントつまみ)、26o…係合爪当接部、27…つまみ(リアつまみ)、30…クランプ部付きフェルール、31…フェルール、50…光コネクタ、53…コネクタハウジング、54…プラグフレーム、55…ストップリング、56…つまみ、70…光コネクタ、71…つまみ、210…つまみ、K、K1…表示機構。
Claims (11)
- 係合爪を有するコネクタ穴を両端に設けたアダプタハウジングと、
前記アダプタハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、一端の前記コネクタ穴に挿入する際、前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備え、
前記アダプタハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、
前記アダプタハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う光コネクタアダプタ。 - 前記可動受け部材は、前記アダプタハウジングとは色が異なる部分を有する請求項1に記載の光コネクタアダプタ。
- 前記アダプタハウジングあるいは該アダプタハウジング内に固定された部材に、外部から前記窓孔を介して視認される識別用ベース面が形成され、前記可動受け部材は、前記識別用ベース面とは色が異なる部分を有する請求項2に記載の光コネクタアダプタ。
- 前記アダプタハウジング内に、その軸線方向中央部に固定された取付板部から両側に突筒部が突出し、かつ前記両側の突筒部の内側孔が互いに連通したフェルール収容孔が貫通するフェルール位置決め部材を有し、
前記フェルール位置決め部材の取付板部を介して両側のコネクタ穴にそれぞれ挿入された前記光コネクタが、前記フェルール位置決め部材の突筒部にフェルールを内挿かつコネクタハウジング前端部を外挿することで、前記フェルール位置決め部材のフェルール収容孔内にてフェルール同士を突き当てて互いに接続可能とされ、
前記可動受け部材は、前記フェルール位置決め部材の片側の突筒部の外周に配置されたハウジング受け片部を有し、フェルール位置決め部材に対してそのフェルール収容孔の軸線方向に移動可能に設けられ、前記ハウジング受け片部に当接した前記光コネクタのコネクタハウジング前端部によって押動される請求項1〜3のいずれか1項に記載の光コネクタアダプタ。 - 他方の前記コネクタ穴に、予め既設光コネクタを挿入してそのコネクタハウジングを他方の前記コネクタ穴の係合爪に係合させている請求項1〜4のいずれか1項に記載の光コネクタアダプタ。
- 係合爪を有するコネクタ穴を設けたレセプタクルハウジングと、
前記レセプタクルハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、前記コネクタ穴に挿入する際、前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備え、
前記レセプタクルハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、
前記レセプタクルハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う光コネクタレセプタクル。 - 前記可動受け部材は、前記レセプタクルハウジングとは色が異なる部分を有する請求項6に記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記レセプタクルハウジングあるいは該レセプタクルハウジング内に固定された部材に、外部から前記窓孔を介して視認される識別用ベース面が形成され、前記可動受け部材は、前記識別用ベース面とは色が異なる部分を有する請求項7に記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記レセプタクルハウジング内に、前記コネクタ穴に挿入された前記光コネクタがそのフェルールを内挿かつコネクタハウジングの前端部を外挿して嵌合される突筒部が突出するフェルール位置決め部材を有し、
前記フェルール位置決め部材は、前記突筒部の内側孔を含み該内側孔の軸線と同軸に延在して貫通するフェルール収容孔に前記フェルールを収容しており、
前記可動受け部材は、前記フェルール位置決め部材の片側の突筒部の外周に配置されたハウジング受け片部を有し、フェルール位置決め部材に対してそのフェルール収容孔の軸線方向に移動可能に設けられ、前記ハウジング受け片部に当接した前記光コネクタのコネクタハウジング前端部によって押動される請求項6〜8のいずれか1項に記載の光コネクタレセプタクル。 - 係合爪を有するコネクタ穴を両端に設けたアダプタハウジングと、
前記アダプタハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、一端の前記コネクタ穴に挿入する際、その光コネクタの前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備える光コネクタアダプタにおいて、
前記アダプタハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、
前記アダプタハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う表示方法。 - 係合爪を有するコネクタ穴を設けたレセプタクルハウジングと、
前記レセプタクルハウジングの係合爪と係合可能なコネクタハウジング、及び前記コネクタハウジングと係合された前記係合爪に当接してその係合を解除可能なつまみを有する光コネクタを、前記コネクタ穴に挿入する際、その光コネクタの前記コネクタハウジングに押動される可動受け部材とを備える光コネクタアダプタにおいて、
前記レセプタクルハウジングには、前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に押動された可動受け部材から与えられる押圧力あるいは引っ張り力によって弾性変形されて、前記可動受け部材を前記光コネクタのコネクタハウジング前端部に向かって弾性付勢するスプリングが組み込まれ、
前記レセプタクルハウジングは窓孔を有し、前記可動受け部材の押動に基づき前記光コネクタの結合状態の表示を前記窓孔を用いて行う表示方法。
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