JP5835549B2 - 洗い落し式汚物排出装置 - Google Patents
洗い落し式汚物排出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5835549B2 JP5835549B2 JP2011063634A JP2011063634A JP5835549B2 JP 5835549 B2 JP5835549 B2 JP 5835549B2 JP 2011063634 A JP2011063634 A JP 2011063634A JP 2011063634 A JP2011063634 A JP 2011063634A JP 5835549 B2 JP5835549 B2 JP 5835549B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross
- sectional area
- pipe
- water
- drain trap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
また、洗い落し式汚物流しも、水洗大便器と同様なものであり、病院等で、汚物(便、嘔吐物等)を排出するために用いられている。
ここで、汚物流しは、汚物を排出する際、使用者への汚物からの感染を防止する必要があるため、溜水面を狭く且つ本体上部から低い位置に形成する必要があるので、サイホン式のものに比べて、溜水面を狭く低い位置に形成することが可能な洗い落し式のものが推奨されている。
この問題は、洗い落し式汚物流しも、同様である。そのため、本件明細書では、以下、洗い落し式水洗大便器及び洗い落し式汚物流しを総称して「洗い落し式汚物排出装置」と呼ぶ。
このように構成された本発明においては、リム吐水部から吐水された洗浄水により汚物受け面が洗浄され、その後、汚物を含む洗浄水が排水トラップ管路から外部に排出される。このとき、洗浄水は入口から上昇管路内に進入するが、所定長さの断面積一定部により、洗浄水が流線同一方向の滑らかな流れとなり、この状態で、乱流が生じやすいボウル部の後壁の背面付近を上昇するので、乱流の発生を防止することができ、さらに、洗浄水は、断面積一定部からその下流側にある断面積拡大部へ流れるので、サイホン作用の発生を抑制することができる。この結果、本発明によれば、洗浄性能を低下させることなく、サイホン作用の発生を抑制して、効率的な洗浄を行なうことができる。
また、排水トラップ管路の上昇管路の断面積拡大部の底面が断面積一定部の底面から後方側へ屈曲した後、排水トラップ管路の中心軸線に沿って下流側にほぼ直線状に延びるように形成されているので、上昇管路の後端である排水トラップ管路の頂点を低くすることができる。これにより、洗浄水が上昇管路を乗り越え易くなり、下降管路へ洗浄水が流れ易くなるので、サイホン作用の発生を抑制しつつ効率的な洗浄を行なうことができる。
さらに、排水トラップ管路において、上昇管路の断面積一定部の底面が円弧状に形成されているので、所定長さの段断面積一定部により、洗浄水が流線同一方向の滑らかな流れとなる。さらに、断面拡大部はその底面がほぼ平らな面に形成されているので、洗浄水が、断面積一定部から断面積拡大部へより流れ易くなり、これにより、サイホン作用の発生を抑制しつつ効率的な洗浄を行なうことができる。
このように構成された本発明においては、排水トラップ管路の上昇管路の断面積拡大部の屈曲部が、ボウル部の溜水面の高さ位置から20mm乃至40mm下方の高さ位置に形成され、これにより、排水管路内が満水化し難くなることでサイホン現象が発生することが抑制され、より洗浄水が上昇管路を乗り越え易くなり、下降管路へ洗浄水が流れ易くなるので、サイホン作用の発生を抑制しつつ効率的な洗浄を行なうことができる。
このように構成された本発明においては、ゼット吐水部によりゼット吐水口から洗浄水を吐水するようにしているので、リム吐水部により吐水される洗浄水と共に汚物を効果的に攪拌することができ、その状態で、洗浄水と共に汚物が上昇管路の入口に流入し、上昇管路を乗り越え、下降管路へ洗浄水が流れるので、サイホン作用の発生を抑制しつつより効率的な洗浄を行なうことができる。
図1は本発明の第1実施形態による洗い落し式汚物流しを示す平面図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た断面図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た断面図である。
本発明の実施形態による汚物流し1は、後述する排水トラップ管路が床に設置された配水管(図示せず)に接続される床排水タイプの洗い落し式汚物流しである。
さらに、汚物流し本体2の後方上部には、導水路6に連通するフラッシュバルブ8が設けられている。フラッシュバルブ8は、給水管(図示せず)と連通し、フラッシュバルブ内には、給水弁(図示せず)が設けられており、操作レバー10により開閉するようになっている。本実施形態による汚物流し1においては、使用者が操作レバー10を操作すると、1回に6リットルの洗浄水が、汚物流し本体2に供給されるようになっている。本実施形態においては、フラッシュバルブ以外に貯水タンクにより洗浄水を供給するものであっても良い。
また、図5に示すように、上昇管路34の断面積一定部40は、底面38が円弧状に形成され、上面(後壁の下端13a)は平面状に形成されている。
また、図6に示すように、断面積拡大部42は、底面38が平面状に形成され、上面(後壁13の背面)、同様に、平面状に形成され、断面が、ほぼ矩形形状となっている。
このため、排水トラップ管路30の底面38の最上端38aの高さ方向位置を低くすることができる。
さらに、この下降管路36の下端は、排水ソケット(図示せず)を介して、床配管に接続され、汚物を含む洗浄水を外部へ排出するようになっている。なお、第1実施形態による汚物流し1は、下降管路36が、排水ソケットを介して、壁に設置された配水管に接続されるタイプのものであってもよい。
先ず、汚物流し1内に汚物が投入された後、使用者により操作レバー10が操作されると、リム吐水口20から吐水された洗浄水により、ボウル部4の汚物受け面12が洗浄される。また、同時に、ゼット吐水口22からボウル部4の段部24に向けて洗浄水が下方に向けて噴出される。このゼット吐水口22から噴出された洗浄水は、その一部が段部24に当たり、それにより、図3に示すような、縦方向の旋回流が形成される。これにより、ボウル部4内の洗浄水の水位が上昇し、それにより、落差が大きくなり、排水トラップ部30から、効果的に汚物を排出することができ、洗浄効率が増大する。
さらに、洗浄水は、上昇管路34の断面積一定部40からその下流側にある断面積拡大部42へ流れるので、サイホン作用の発生を抑制することができる。この結果、第1実施形態による汚物流し1によれば、洗浄性能を低下させることなく、サイホン作用の発生を抑制して、効率的な洗浄を行なうことができる。さらに、サイホン作用によって溜水が排水配管内に吸引され、溜水を補給するための洗浄水も必要ではないため、洗浄水量を削減する効果も得られる。
図8は本発明の第2実施形態による水洗大便器を示す平面図であり。図9は図8のVIII−VIII線に沿って見た断面図である。第2実施形態による水洗大便器は、上述した第1実施形態による汚物流しと構造がほぼ同じであるため、ここでは、第2実施形態の第1実施形態とは異なる部分等を説明する。
第2実施形態による水洗大便器50においても、排水トラップ部30は、汚物流し1と同様な、上昇管路34、及び、下降管路36を備えている。
2 汚物流し本体
4 ボウル部
12 汚物受け面
13 後壁
13a 後壁下端
14 リム部
18 溜水部
20 リム吐水口
22 ゼット吐水口
24 段部
26 第1通水路
28 第2通水路
30 排水トラップ管路
32 入口
34 上昇管路
36 下降管路
38 底面
40 断面積一定部
42 断面積拡大部
48 屈曲部
50 水洗大便器
52 水洗大便器本体
54 ボウル部
56 導水路
64 リム部
Claims (3)
- 洗浄水により本体を洗浄して汚物を排出する洗い落し式汚物排出装置であって、
上記本体に設けられ、汚物受け面及び上縁部に位置するリム部を備えたボウル部と、
上記リム部に洗浄水を吐水して上記汚物受け面を洗浄するリム吐水部と、
入口と、この入口から上記汚物受け面を形成する後壁の背面に沿って斜め後方に上昇する上昇管路と、この上昇管路に連設され下方に延びる下降管路とを備えた排水トラップ管路と、を有し、
上記上昇管路は、上記汚物受け面の後壁下端から上記上昇管路の底面に直角に下ろした位置より下流側に沿って所定長さだけ管路の断面積が一定である断面積一定部と、この断面積一定部の下流端から上記排水トラップ管路の底面の最上端までの管路の断面積が徐々に拡大する断面積拡大部と、を備えており、
上記上昇管路は、上記断面積拡大部の底面が上記断面積一定部の底面から後方側へ屈曲した後、上記排水トラップ管路の中心軸線に沿って下流側にほぼ直線状に延びるように形成され、
上記上昇管路の断面積一定部は、上記排水トラップ管路の中心軸線に対して垂直な断面において、その底面が円弧状に形成され、さらに、上記断面積拡大部は、上記排水トラップ管路の中心軸線に対して垂直な断面において、その底面がほぼ平らな面に形成されていることを特徴とする洗い落し式汚物排出装置。 - 上記排水トラップ管路の上昇管路の断面積拡大部の屈曲部は、上記ボウル部の溜水面の高さ位置から20mm乃至40mm下方の高さ位置に形成されている請求項1記載の洗い落し式汚物排出装置。
- 更に、上記ボウル部の汚物受け面の側方部分に開口するゼット吐水口から洗浄水を吐水するゼット吐水部を有する請求項1又は2に記載の洗い落し式汚物排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011063634A JP5835549B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 洗い落し式汚物排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011063634A JP5835549B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 洗い落し式汚物排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012197640A JP2012197640A (ja) | 2012-10-18 |
JP5835549B2 true JP5835549B2 (ja) | 2015-12-24 |
Family
ID=47180129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011063634A Active JP5835549B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 洗い落し式汚物排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5835549B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6479430B2 (ja) * | 2014-11-18 | 2019-03-06 | 株式会社Lixil | 便器装置 |
JP2018165463A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP7598542B2 (ja) | 2021-08-27 | 2024-12-12 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08158448A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-18 | Inax Corp | 洗い落とし式便器 |
JP3726566B2 (ja) * | 1999-07-14 | 2005-12-14 | 東陶機器株式会社 | 水洗便器 |
JP2001132069A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Toto Ltd | 便所装置 |
JP2001173072A (ja) * | 1999-12-16 | 2001-06-26 | Toto Ltd | 便器内部の導水路の構造およびこの構造を備えたサイホン式便器 |
JP5352948B2 (ja) * | 2006-08-10 | 2013-11-27 | Toto株式会社 | 水洗便器 |
JP5467494B2 (ja) * | 2009-02-04 | 2014-04-09 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
-
2011
- 2011-03-23 JP JP2011063634A patent/JP5835549B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012197640A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6341460B2 (ja) | 水洗大便器装置 | |
JP5553188B1 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6472591B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5257838B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5804242B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5740788B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6573065B2 (ja) | 水洗便器 | |
JP6238012B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2013019242A (ja) | 水洗大便器 | |
JP2013170396A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6344543B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2015168994A (ja) | 水洗大便器 | |
JP2011058300A (ja) | 洗い落とし式便器 | |
JP2022140635A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6238011B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5510881B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6194570B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5927629B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2012172403A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6066043B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2009091784A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5835549B2 (ja) | 洗い落し式汚物排出装置 | |
JP6341359B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5569873B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5787110B2 (ja) | 水洗大便器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151007 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151020 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5835549 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |