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JP5830499B2 - 生体成分測定装置 - Google Patents

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JP5830499B2
JP5830499B2 JP2013143407A JP2013143407A JP5830499B2 JP 5830499 B2 JP5830499 B2 JP 5830499B2 JP 2013143407 A JP2013143407 A JP 2013143407A JP 2013143407 A JP2013143407 A JP 2013143407A JP 5830499 B2 JP5830499 B2 JP 5830499B2
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Description

本発明は、液体に含まれる生体成分を測定する生体成分測定装置に関し、特に、センサと、当該センサを上記流体が流れる輸液ラインに接続するコネクタとの接続構造に関する。
液体に含まれる生体成分を測定する生体成分測定装置は、種々の医療支援装置、例えば、人工すい臓等に組み込まれることが多い。人工すい臓に組み込まれる生体成分測定装置は、血液中の血糖値を測定する。かかる生体成分測定装置は、通常、液中に含まれる生体成分に応じた電気信号を出力するセンサや、生体成分含有液体を移送する輸液ライン、センサを保持するホルダ等を備えている。センサには、生体成分含有液体が流れる流路が形成されており、生体成分含有液体は、当該センサ内に流れ込むようになっている。このように生体成分含有液体が流れる流路を有するセンサ、そして輸液ラインは、衛生上の観点や、測定精度向上の観点から、使用の度に、交換、廃棄されることが多い。一方、センサを保持するホルダ等は、原則、生体成分含有液体と接触することはないため、繰り返し使用される。
特許文献1には、かかる生体成分測定装置が開示されている。この生体成分測定装置において、センサは、生体成分測定装置の本体の一部であるセンサ固定装置(ホルダ)に着脱可能に固定されており、センサの液体流入出口には、コネクタが接続されている。コネクタは、輸液ラインの開口端に設けられており、当該コネクタを介して、センサの液体流入出口と輸液ラインが連結される。
センサ固定装置には、装着されたセンサをコネクタに押し付ける弾性体が設けられている。この弾性体で、センサがコネクタに押し付けられることにより、センサが固定装置により安定して保持される。また、センサがコネクタに押し付けられることにより、コネクタに形成された流路端面が、センサの液体流入出口の形成面に密着し、これにより、コネクタの流路とセンサの流路が液密に連通される。かかる特許文献1の技術によれば、センサとコネクタとの液密性を保ちつつ、センサを生体成分測定装置の本体の一部であるセンサ固定装置にワンタッチで着脱できる。
特開2010−240311号公報
しかしながら、特許文献1の構成の場合、センサをコネクタに押し付ける力が解除された時点、すなわち、センサがセンサ固定装置から取り外された時点で、センサとコネクタとの接続が解除されてしまう。この場合、センサ内部やコネクタの流路内に残留している生体成分含有液体(血液等)が、外部に漏れ出てしまう恐れがあった。そのため、ユーザは、センサ取り外し時に、液漏れに注意を払う必要がある等、特許文献1に開示された生体成分測定装置は、取り扱い性が良くなかった。また、かかる構成の場合、液漏れを防ぐために、コネクタやセンサの面の平行度や位置精度を高く保つ必要があり、製造コストが増加するおそれもあった。
そこで、本発明では、液密性をより簡易に確保でき、取り扱い性をより向上できる生体成分測定装置を提供することを課題とする。
本発明の生体成分測定装置は、生体成分含有液体が流れる輸液ラインと、前記生体成分含有液体の成分に応じた電気信号を出力するセンサであって、内部に前記生体成分含有液体が流れる内部流路が形成されたセンサと、前記センサを保持するセンサホルダと、前記輸液ラインの開口端に設けられ、前記内部流路と輸液ラインを連通するべくセンサに接続されるコネクタであって、前記輸液ラインの開口端に連なる中間流路を有し、前記センサホルダに対して着脱自在のコネクタと、を備え、前記センサおよびコネクタの一方は、当該一方に設けられた流路に連通した状態で、前記一方に設けられた流路端に固着される可撓性チューブを有し、前記センサおよびコネクタの他方は、当該他方に設けられた流路に連通しつつ先端が外部に露出した状態で、前記他方に設けられた流路端に固着されるノズルであって、前記コネクタを前記センサに接続した際に前記可撓性チューブに圧入されるノズルを有し、前記センサを接続したコネクタを、前記センサホルダから離脱させても、前記センサとコネクタの接続状態が維持される、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記センサまたはコネクタの一方には、さらに、前記可撓性チューブが収容される収容空間が形成されており、前記収容空間の内壁は、前記可撓性チューブの基端に接して前記基端における可撓性チューブの動きを規制し、前記可撓性チューブの先端との間に隙間を形成して前記先端における可撓性チューブの動きを許容する。
他の好適な態様では、前記センサまたはコネクタの一方には、前記可撓性チューブが平行に並んで複数設けられ、前記センサまたはコネクタの他方には、前記ノズルが、前記複数の可撓性チューブに対応して、平行に並んで複数設けられ、前記複数のノズルは、前記複数の可撓性チューブに、同時に圧入される。他の好適な態様では、前記センサおよびコネクタの少なくとも一方には、規定された向き以外の向きでの、前記コネクタの前記センサへの接続を阻害する誤接続防止機構が設けられている。他の好適な態様では、前記センサ、前記輸液ライン、および、前記コネクタが、使用の度に廃棄される使い捨て式である。
本発明によれば、センサおよびコネクタの一方に設けられたノズルが、センサおよびコネクタの他方に設けられた可撓性チューブに圧入されることで、センサとコネクタとが接続されるため、センサをセンサホルダから取り外しても、両者の接続関係が維持される。その結果、生体成分測定装置の取り扱い性を向上できる。また、本発明によれば、センサの液体流入出口およびコネクタの中間流路の開口端面の平行度や位置精度が低くても、センサおよびコネクタの流路の液密性を確保できる。
本発明の実施形態である生体成分測定装置の概略構成図である。 センサ、センサホルダ、コネクタの斜視図である。 センサおよびコネクタの接続前の断面図である。 センサおよびコネクタの接続後の断面図である。 可撓性チューブ周辺の拡大図である。 他のセンサおよびコネクタの接続後の断面図である。 従来の生体成分測定装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である生体成分測定装置10の概略構成図である。また、図2は、生体成分測定装置10の要部斜視図である。
生体成分測定装置10は、サンプル液中に含まれる生体成分を測定するための装置である。この生体成分測定装置10は、当該装置単独で用いられてもよいし、人工すい臓等の医療支援装置に組み込まれてもよい。以下では、血液中に含まれるグルコース濃度を測定する生体成分測定装置10を例示して説明する。
生体成分測定装置10は、サンプル液中の生体成分に反応して電気信号を出力するセンサ12や液体が流れる複数の輸液ラインL1〜L7、液体の流れを制御する複数のポンプPやバルブV1〜V8、制御部18等を備えている。
生体成分測定装置10には、混合器20に採取された血液を移送する体液輸液ラインL1、血液採取手段24に希釈液を移送する第一希釈液輸液ラインL2、混合器20に希釈液を移送する第二希釈液輸液ラインL3、希釈液で希釈された血液であるサンプル液をセンサ12に移送するサンプル液輸液ラインL4、測定済みのサンプル液を廃液貯留槽C3に移送する廃液輸液ラインL5、過剰なサンプル液を廃液貯留槽C3に移送する溢液輸液ラインL6、および、較正液が流れる較正液輸液ラインL7等が設けられている。
体液輸液ラインL1の一端は、カテーテル等の血液採取手段24に接続されており、当該血液採取手段24で採取された血液は、ポンプPの駆動により、混合器20に移送される。血液採取手段24には、第一希釈液輸液ラインL2を介して、血液希釈液貯留槽C1に貯留された血液希釈液がポンプPの駆動に応じて移送される。この血液希釈液は、主に、血液採取手段24において血液の凝固が発生しないようにすることを目的としており、当該血液希釈液により、採取された血液は所定の倍率に希釈される。
第二希釈液輸液ラインL3の一端は、希釈液が貯留されている希釈液貯留槽C2に接続されており、当該希釈液貯留槽C2に貯留されている希釈液は、ポンプPの駆動により、混合器20に移送される。混合器20は、移送されてきた血液および希釈液を均一に混合し、気液分離器22に送りだす。なお、この混合のために空気を利用してもよく、その場合には、当該混合器20に空気を送る気体ラインL8を設ける。
気液分離器22は、混合液から気体を分離する。気体が分離された混合液の一部は、サンプル液として、サンプル液輸液ラインL4を通じて、センサ12に移送される。また、気体除去された混合液の残りは、溢液輸液ラインL6を通じて、廃液貯留槽C3に移送される。なお、センサ12を較正する際には、血液に替えて、予め規定成分に調整された較正液が、較正液貯留槽C4から較正液輸液ラインL7を介して混合器20に移送される。また、各輸液ラインL1〜L7の途中には、流量や連通先を切り替えるためのバルブV1〜V8が設けられている。
センサ12は、供給されたサンプル液中の生体成分、具体的には、サンプル液中のグルコース濃度に応じた電気信号を制御部18に出力する。制御部18は、この電気信号から生体成分の測定値を算出する。また、制御部18は、ポンプPやバルブV1〜V8の駆動制御等も行う。
ところで、以上のような構成の生体成分測定装置10では、測定の目的や患者の状態等に応じて、センサ12と輸液ラインL1〜L7との組み合わせを適宜変更できることが望ましい。そのため、従来から、生体成分測定装置10では、センサ12と輸液ラインL1〜L7は、それぞれ別個の製品として流通しており、ユーザは、所望のセンサ12に、所望の輸液ラインL1〜L7を接続して使用している。このセンサ12と輸液ラインL1〜L7との接続を容易にするため、センサ12に連通されるサンプル液輸液ラインL4の端部および廃液輸液ラインL5の端部には、コネクタ14が設けられている。このコネクタ14をセンサ12に接続することで、両輸液ラインL4,L5と、センサ12の内部に形成された流路と、が連通される。
また、生体成分測定装置10では、衛生上の観点や、測定精度の観点から、各種輸液ラインL1〜L7や、センサ12は、使用の度に廃棄・交換することが望ましい。センサ12の廃棄・交換を容易にするために、生体成分測定装置10の本体には、当該センサ12を着脱自在に保持するセンサホルダ16が固着されている。グルコースを測定する場合、ユーザは、当該センサホルダ16に、測定目的に応じたセンサ12を装着する。また、サンプル液輸液ラインL4および廃液輸液ラインL5を、コネクタ14を介してセンサ12に接続する。測定が終了すれば、ユーザは、センサ12および各種輸液ラインL1〜L7を、生体成分測定装置10の本体から取り外して、廃棄・交換する。
ところで、従来の生体成分測定装置10では、センサホルダ16に設けられている弾性体の弾性力を利用して、コネクタ14をセンサ12の端面に押し付けることで、センサ12とコネクタ14を接続していた。そのため、センサ廃棄のために、センサ12をセンサホルダ16から取り外すと、センサ12とコネクタ14の接続が解除され、センサ12や、輸液ライン内に残留していたサンプル液等が、外部に漏れ出ることがあった。かかるサンプル液等の漏出は、衛生上の観点から望ましくない。また、センサ12と輸液ラインとを液密に接続することが困難な場合が多かった。これについて、図7を参照して説明する。
図7は、従来の生体成分測定装置100における、センサ112の保持に関する構成を示す概略図である。センサ112は、測定装置100の本体に固着されているセンサホルダ114に保持されている。センサ112の一端には、電力供給を受けたり、電気信号を出力したりするための電極端子132が形成されている。また、センサ112の他端面には、センサ112の内部にサンプル液を導くための流入出口138が形成されている。
センサホルダ114には、このセンサ112が載置されるベース146と、当該ベース146から立脚する固定部148が設けられている。この固定部148には、センサ112の一端面を、固定部148から離れる方向に付勢する弾性体180、例えばコイルスプリングや板バネ等が設けられている。
コネクタ116は、このセンサホルダ114の所定位置に取り付けられる本体182を有しており、当該本体182に、輸液ライン(サンプル液輸液ラインL4および廃液輸液ラインL5)に接続された中間流路160が固着されている。中間流路160の開口端は、本体182の一端面から外部に露出している。
このコネクタ116とセンサホルダ114の固定部148との間にセンサ112を配置すると、センサ112は、弾性体180の弾性力により、コネクタ116側に付勢されるため、センサホルダ114内で安定して保持される。また、弾性体180の弾性力により、センサ112の流入出口138の形成面が中間流路160の開口端に押し付けられることにより、流入出口138と中間流路160とが液密に連通する。なお、液密性をより向上するために、センサ112の流入出口138の形成面と中間流路160の開口端との間に、Oリング等の弾性部材184を配置したり、流路そのものをゴム等の弾性材料からなる管体で構成したりすることも従来から提案されていた。
しかし、こうした従来の生体成分測定装置100では、センサホルダ114に設けられた弾性体180の弾性力で、センサ112とコネクタ116とを接続していた。そのため、測定終了後、センサ112の廃棄のためにセンサ112をセンサホルダ114から取り外すと、センサ112とコネクタ116、ひいては、センサ112と輸液ラインL4,L5との接続が解消されていた。その結果、センサ112や、輸液ライン内に残留していた生体成分を含有する液体が外部に漏れ出ることがあった。生体成分を含有する液体は、衛生上の観点から、外部に漏れ出ることは望ましくないため、こうした外部漏出は、大きな問題であった。
また、従来の生体成分測定装置100では、センサ112の流入出口形成面と、中間流路160の開口端(または弾性部材184)を面接触させることで液密性を確保していた。しかし、液密に面接触させるためには、面の平行度および流入出口138や中間流路160の開口端の位置に関して高い精度が要求される。特に、同時に面接触させるべき中間流路160が複数の場合、高い精度が特に必要となる。その結果、製造コストの悪化を招いていた。
そこで、本実施形態では、センサ12およびコネクタ14を、より簡易に製造でき、センサ取り外し時における液体の漏出を防止できる構成としている。以下、これについて、図1〜図5を参照して説明する。図2は、センサ12、センサホルダ16、コネクタ14の斜視図である。また、図3、図4は、センサ12とセンサホルダ14の接続部分の断面図であり、図3は、接続前の、図4は、接続時の状態を示している。また、図5は、後述する可撓性チューブ40周辺の拡大断面図である。
図1〜5に示すように、センサ12は、略矩形の筐体を有しており、その内部には、グルコース測定のための電気回路の他、サンプル液が流れる内部流路38が形成されている。また、センサ12の一端からは、センサ12全体の厚みより肉薄の電極部30が突出形成されている。電極部30の上面には、複数の電極端子32が幅方向に配列されている。センサ12の上面には、コネクタ14に設けられたアーム58が引っ掛かって係合する係合突起34が設けられている。センサ12の他端には、センサホルダ16と接続するための構造が形成されているが、これについては、後に詳説する。
センサホルダ16は、測定装置10の本体に固着されており、センサ12が載置されるベース46を有している。このベース46の表面には、ターミナル48が立脚している。ターミナル48には、ターミナル電極端子が設けられている(ただし、図2、図3では、ターミナル電極端子は、当該電極端子間に配される絶縁板50に隠れて見えていない)。ターミナル電極端子は、フラットケーブル51を介して、測定装置10の本体に設けられた制御部18に電気的に接続されている。また、各ターミナル電極端子は、垂直に立脚した後、水平方向に屈曲する略L字状であり、ターミナル電極端子の水平部分の下側には、センサ12の電極部30が挿入される挿入空間が形成されている。センサ12を、センサホルダ16に取り付ける際には、当該センサ12を、センサホルダ16のベース46に載置した状態で、センサ12の電極部30を、センサホルダ16の差込穴に差し込み、センサ12の電極端子32と、センサホルダ16の電極端子を互いに接触させる。このとき、センサホルダ16の電極端子を、センサ12の電極端子32に確実に接触させるために、当該センサホルダ16の電極端子を、電極部30側(下方)に向かって付勢された板バネとして構成してもよい。
センサホルダ16のベース46の上面には、係合軸52も立脚している。係合軸52は、コネクタ14に設けられたフック56が係合するための軸で、センサホルダ16の他端の二隅近傍に一本ずつ設けられている。
コネクタ14は、輸液ラインとセンサ12を接続するための部材で、樹脂等から構成される。コネクタ14の内部には、サンプル液輸液ラインL4、廃液輸液ラインL5に連通する中間流路60が形成されている。この中間流路60と、センサ12の内部に形成された内部流路38との接続構成については、後に詳説する。
コネクタ14の幅方向両側には、当該コネクタ14をセンサホルダ16に取り付けるための一対のフック56が設けられている。このフック56の先端は、鉤状になっており、センサホルダ16に形成された係合軸52に引っ掛かるようになっている。また、フック56を含めたコネクタ14全体は、多少の弾性を有した樹脂で形成されており、一対のフック56の間隔は、当該フック56の基端に力を加えて弾性変形させることで、変更できるようになっている。
コネクタ14の上面には、略U字状の係合アーム58が設けられている。この係合アーム58は、コネクタ14を、センサ12に完全に装着した際に、センサ12上面に設けられた係合突起34に係合するようになっている。
また、コネクタ14には、センサ12の幅相当の間隔を空けて対向する一対の側壁63が形成されている。側壁の内面には、センサ12の側面に形成されたガイド溝36内を、スライド可能なガイド突起64が形成されている。コネクタ14をセンサ12に取り付ける際には、ガイド突起64をガイド溝36にスライド挿入し、当該ガイド突起64がガイド溝36に沿ってスライドするように、コネクタ14をセンサ12側に押し付けていく。このように、ガイド溝36およびガイド突起64を形成することで、コネクタ14の押し付け方向が適切にガイドされる。また、このガイド突起64およびガイド溝36は、コネクタ14を、規定された向き以外の向きでセンサ12に接続することを阻害する誤接続防止機構としても機能する。すなわち、このガイド突起64は、コネクタ14が正しい向きの場合にのみ、ガイド溝36に進入してスライドするような位置に形成されている。そのため、コネクタ14を間違った向きのまま、例えば、上下面を逆にして、二本の輸液ラインL4,L5の位置を左右逆にしたまま、コネクタ14をセンサ12に取り付けてしまい、センサ12の内部流路38と輸液ラインL4,L5の連通関係が逆になる、といった問題を、確実に防止できる。
次に、センサ12の内部流路38およびコネクタ14の中間流路60との接続構成について詳説する。既述した通り、センサ12の内部には、測定対象であるサンプル液が流れる内部流路38が形成されている。この内部流路38の開口端には、これら内部流路38に連通する可撓性チューブ40が固着されている。可撓性チューブ40は、PVC、ゴムやエラストマ、シリコン等の可撓性を有した材料からなる管体である。二本の可撓性チューブ40は、平行に並んで配置される。
センサ12には、当該可撓性チューブ40を収容する収容空間41が形成されている。この収容空間41は、可撓性チューブ40の四方(右側方、左側面、上方、下方)を囲む内壁で画定される。この内壁は、可撓性チューブ40の基端に接触して、当該基端の動きを規制する一方で、可撓性チューブ40の先端との間には隙間42を形成し、当該先端の動きを許容する構成となっている。
コネクタ14には、二本の輸液ラインL4,L5に連結された二つの中間流路60が形成されている。二つの中間流路60は、平行に並んで配置されている。コネクタ14には、この中間流路60に連通し、外部に突出するノズル62も設けられている。二本のノズル62は、平行に並んで配置されており、その間隔は、センサ12に設けられた二つの可撓性チューブ40の間隔とほぼ同じである。各ノズル62は、コネクタ14の本体と一体成形されており、樹脂等、ある程度の硬質な材料からなる。各ノズル62は、可撓性チューブ40の内径と同じか、僅かに大きい外形を有しており、可撓性チューブ40に圧入された際、その外周面が可撓性チューブ40の内周面に密着できるようになっている。なお、本実施形態では、可撓性チューブ40に圧入されたノズル62の抜けを防止するために、ノズル62を、軸方向中央部分のみが膨らんだ、先すぼみ、尻すぼみ形状としている。かかる形状とすることで、ノズル62の膨らみ部分が、可撓性チューブ40内で引っ掛かり、抜けにくくなる。
コネクタ14をセンサ12に取り付ける際には、二つのノズル62を、センサ12に設けられた二つの可撓性チューブ40に挿し込み、圧入する。ノズル62が圧入された可撓性チューブ40は、当該ノズル62の外形に応じて変形し、当該ノズル62の外周面に密着する。この密着により、可撓性チューブ40およびノズル62の間の液密性が確保される。そして、この可撓性チューブ40およびノズル62を介して、センサ12の内部流路38と、コネクタ14の中間流路60、ひいては、輸液ラインL4,L5が液密に連通される。
ここで、本実施形態では、ノズル62の全周囲に可撓性チューブ40の内面を密着させている。また、ノズル62と可撓性チューブ40の僅かな位置ズレや、寸法誤差は、当該可撓性チューブ40の弾性変形により吸収される。そのため、本実施形態の測定装置は、面密着で液密性を確保していた従来の測定装置10に比して、簡易に液密性を確保できる。
また、本実施形態では、可撓性チューブ40を収容する収容空間41の内壁を、可撓性チューブ40の基端には接触する一方で先端との間には隙間42を形成する構成とし、可撓性チューブ40の基端近傍の動きは規制する一方で、先端近傍の動き(位置移動)は許容している。そのため、ノズル62および可撓性チューブ40の相対位置関係が僅かにズレている場合でも、当該ズレを、可撓性チューブ40の動きで吸収することができる。特に、本実施形態のように、複数のノズル62を、複数の可撓性チューブ40に同時に挿し込む構成の場合、ノズル間距離、可撓性チューブ間距離に、僅かな差が生じることがある。かかる場合には、当該差を吸収できるように、可撓性チューブ40の先端の位置が変動できることが重要となる。ただし、可撓性チューブ40全体が自由に動ける構成の場合(すなわち、基端の動きが規制されていない場合)、ノズル62を可撓性チューブ40に挿し込むに当って、可撓性チューブ40が動かないように手等で押さえなければならず、挿し込み作業が複雑化する。本実施形態では、既述した通り、可撓性チューブ40の先端の位置が変動できる構成となっているため、複数のノズル62を、簡易に、同時に、可撓性チューブ40に挿し込むことができる。
また、本実施形態によれば、可撓性チューブ40に圧入されたノズル62は、当該可撓性チューブ40により保持されることになる。そのため、センサ12をセンサホルダ16から取り外しても、センサ12とコネクタ14は、当該可撓性チューブ40およびノズル62を介して接続されたままとなる。そのため、測定終了後、センサ12を廃棄するために、センサ12をセンサホルダ16から取り外しても、センサ12と輸液ラインL4,L5との連通関係が維持される。そして、結果として、輸液ラインやセンサ12に残留した生体成分含有液体の外部への漏出が効果的に防止される。
以上の説明から明らかな通り、本実施形態によれば、従来の測定装置100に比して、簡易にセンサ12およびコネクタ14に設けられた流路を液密に接続することができ、測定終了後の取り扱いも容易になる。
なお、本実施形態では、センサ12に可撓性チューブ40、コネクタ14にノズル62を設けているが、図6に示すように、センサ12にノズル62、コネクタ14に可撓性チューブ40を設けてもよい。この場合、センサ12の一端面に、当該一端面に形成された内部流路38に連通するノズル62を固着しておく。また、コネクタ14には、当該コネクタ14内に形成された中間流路60に連通する可撓性チューブ40を固着しておくとともに、当該可撓性チューブ40それぞれを収容する収容空間41を形成しておく。収容空間41の内壁は、可撓性チューブ40の基端に接触する一方で、可撓性チューブ40の先端との間に隙間を形成するように構成される。かかる構成とした場合であっても、簡易にセンサ12およびコネクタ14に設けられた流路を液密に接続することができ、測定終了後の取り扱いも容易になる。
また、これまでの説明では、互いに接続されるノズル62および可撓性チューブ40の個数を二つとしたが、これらの個数は、二つに限らず、一つ、または、三つ以上であってもよい。また、複数のノズル62および可撓性チューブ40は、必ずしも、同時に接続される必要はなく、個別に接続されてもよい。したがって、ノズル62(または可撓性チューブ40)が一つだけで固着されたコネクタ14を、複数用意し、当該複数のコネクタ14を、個別にセンサ12に取り付けるようにしてもよい。
また、これまでの説明では、グルコースを測定する生体成分測定装置を例に挙げて説明したが、本実施形態は、体液に含まれる生体成分であれば他の成分、例えば、尿素や、尿酸、糖分(乳糖、蔗糖、ラクテート等)、グルタミン酸、アンモニア、クレアチニン等を測定する装置に適用されてもよい。また、測定対象であるサンプル液としては、生体中に含まれる体液、例えば血液、リンパ液、尿、汗等の他、当該体液を試薬や希釈液と混合した液体、生体成分と同成分と試薬や希釈液を混合して生成される疑似体液等を用いることができる。
生体成分を測定するセンサとしては、生体成分の種類に応じた各種のセンサを挙げることができる。このセンサとして、例えば、酵素を用いた酵素センサ、微生物を用いた微生物センサ、酵素と微生物を用いたハイブリッド型センサ等が挙げられる。このようなセンサにおいて固定化される酵素又は微生物は、測定される被測定対象物つまり生体成分に応じて選択される。例えば、被測定対象物がグルコースであるときにはβ−D−グルコースオキシダーゼ、シュードモナスフルオレッセンス(Pseudomonas fluorecens)、被測定対象物が尿素であるときにはウレアーゼ、被測定対象物が尿酸であるときにはウリカーゼ、被測定対象物がラクテートであるときにはラクテートオキシダーゼ、被測定対象物が乳糖であるときにはラクターゼ又はβ−ガラクトシダーゼ、被測定対象物がエタノールであるときにはアルコールオキシダーゼ、トリコスポロンブラシカエス(Trichosporon brassicaes)、被測定対象物がグルタミン酸であるときにはグルタメートデヒドロゲナーゼ、エシェリキア コリ(Escherichia coli)、被測定対象物がアンモニアであるときには硝化細菌等が選択される。
また、生体成分測定装置による生体成分の測定としては、生体成分を構成する成分の量や濃度を測定するだけでなく、生体成分を含むサンプル全体や個々の生体成分の性質や物性を測定することも含んでいる。したがって、例えば、測定しようとしている生体成分を含むサンプルのpH値、酸素濃度を測定することも、生体成分の測定となる。
10 生体成分測定装置、12 センサ、14 コネクタ、16 センサホルダ、18 制御部、20 混合器、22 気液分離器、24 血液採取手段、30 電極部、32 電極端子、34 係合突起、36 ガイド溝、38 内部流路、40 可撓性チューブ、41 収容空間、42 隙間、46 ベース、48 ターミナル、50 絶縁板、51 フラットケーブル、52 係合軸、56 フック、58 係合アーム、60 中間流路、62 ノズル、63 側壁、64 ガイド突起、C1 血液希釈液貯留槽、C2 希釈液貯留槽、C3 廃液貯留槽、L1〜L7 輸液ライン、P ポンプ、V1〜V8 バルブ。

Claims (5)

  1. 生体成分含有液体が流れる輸液ラインと、
    前記生体成分含有液体の成分に応じた電気信号を出力するセンサであって、内部に前記生体成分含有液体が流れる内部流路が形成されたセンサと、
    前記センサを保持するセンサホルダと、
    前記輸液ラインの開口端に設けられ、前記内部流路と輸液ラインを連通するべくセンサに接続されるコネクタであって、前記輸液ラインの開口端に連なる中間流路を有し、前記センサホルダに対して着脱自在のコネクタと、
    を備え、
    前記センサおよびコネクタの一方は、当該一方に設けられた流路に連通した状態で、前記一方に設けられた流路端に固着される可撓性チューブを有し、
    前記センサおよびコネクタの他方は、当該他方に設けられた流路に連通しつつ先端が外部に露出した状態で、前記他方に設けられた流路端に固着されるノズルであって、前記コネクタを前記センサに接続した際に前記可撓性チューブに圧入されるノズルを有し、
    前記センサを接続したコネクタを、前記センサホルダから離脱させても、前記センサとコネクタの接続状態が維持される、
    ことを特徴とする生体成分測定装置。
  2. 請求項1に記載の生体成分測定装置であって、
    前記センサまたはコネクタの一方には、さらに、前記可撓性チューブが収容される収容空間が形成されており、
    前記収容空間の内壁は、前記可撓性チューブの基端に接して前記基端における可撓性チューブの動きを規制し、前記可撓性チューブの先端との間に隙間を形成して前記先端における可撓性チューブの動きを許容する、
    ことを特徴とする生体成分測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の生体成分測定装置であって、
    前記センサまたはコネクタの一方には、前記可撓性チューブが平行に並んで複数設けられ、
    前記センサまたはコネクタの他方には、前記ノズルが、前記複数の可撓性チューブに対応して、平行に並んで複数設けられ、
    前記複数のノズルは、前記複数の可撓性チューブに、同時に圧入される、
    ことを特徴とする生体成分測定装置。
  4. 請求項3に記載の生体成分測定装置であって、
    前記センサおよびコネクタの少なくとも一方には、規定された向き以外の向きでの、前記コネクタの前記センサへの接続を阻害する誤接続防止機構が設けられている、
    ことを特徴とする生体成分測定装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の生体成分測定装置であって、
    前記センサ、前記輸液ライン、および、前記コネクタが、使用の度に廃棄される使い捨て式であることを特徴とする生体成分測定装置。
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