JP5824736B2 - Free cooling chiller freeze prevention device - Google Patents
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Description
本発明は、外気と冷却液の熱交換を行うフリークーリング機能を備えるフリークーリングチラーの凍結防止装置に関する。 The present invention relates to an antifreezing device for a free cooling chiller having a free cooling function for exchanging heat between outside air and a coolant.
従来、チラー等の冷却装置に備える熱交換器に対して、外気を送風することにより外気の低温環境を利用して冷却を行うとともに、更に、散水機構に備える散水用のノズルから熱交換器に対して散水を行い、散水によるミストの水温及び蒸発する際の潜熱を利用して冷却能力をより高めるようにした冷却装置としては、特許文献1に開示される補助冷却装置及び特許文献2に開示される空冷式熱交換器が知られている。
Conventionally, with respect to a heat exchanger provided in a cooling device such as a chiller, cooling is performed using a low temperature environment of the outside air by blowing outside air, and further, from a nozzle for watering provided in a watering mechanism to a heat exchanger. As a cooling device that performs water spraying and uses the water temperature of the mist generated by water spraying and the latent heat at the time of evaporation to further increase the cooling capacity, the auxiliary cooling device disclosed in
特許文献1の補助冷却装置は、空気調和装置の凝縮器に向けて水を噴霧して散水するノズルを備えた空気調和装置の凝縮器の補助冷却装置であって、ノズルから散水される水の平均粒径を200μm以上にしたものであり、また、特許文献2の空冷式熱交換器は、熱交換器本体よりも上側に配設されたファンの駆動によって空気を通過させる空冷式熱交換器であって、偏平状に水を噴出させるノズルを備え、このノズルは、熱交換器本体を挟んでファンと反対側の位置に配置されるとともに、熱交換器本体における上側の部位に水を噴霧する際に略水平方向に広がるようにしたものである。
The auxiliary cooling device of
しかし、上述した散水用のノズルを備える従来の冷却装置(補助冷却装置,空冷式熱交換器)は次のような問題点があった。 However, the conventional cooling device (auxiliary cooling device, air-cooled heat exchanger) provided with the nozzle for watering described above has the following problems.
第一に、フリークーリングチラーのように屋外に設置する場合、寒冷期におけるノズルを含む散水機構の凍結が問題になる。寒冷期には、外気自体もかなりの低温になり、散水の使用頻度も低くなることから、凍結防止対策の観点から散水機能を中止することも多いが、負荷が大きい場合などでは、寒冷期であっても散水が必要になることもあり、散水機能の中止は、フリークーリングチラーの本来の能力を低下させる要因となる。 First, when installed outdoors like a free cooling chiller, freezing of the watering mechanism including the nozzle in the cold season becomes a problem. In the cold season, the outside air itself becomes considerably cold and the frequency of watering is low, so the watering function is often stopped from the viewpoint of anti-freezing measures. Even if it is, watering may be necessary, and the discontinuation of the watering function is a factor that reduces the original capacity of the free cooling chiller.
第二に、通常、凍結防止対策は、運転停止後の夜間等における凍結防止を図るために行うことから、散水機構の場合も、運転停止後にノズルや配管内の水を抜取るようにすればよいが、この種の散水用のノズルは、運転中に常時散水を行うものではなく、運転中における温度条件等に基づいて不定期に散水を行うとともに、さらに、ノズルの噴霧口は、細径口となるため、運転中に凍結しやすい問題があり、通常の凍結防止対策を適用することはできない。 Secondly, since anti-freezing measures are usually taken to prevent freezing at night after operation is stopped, even in the case of a watering mechanism, water in the nozzle and piping should be drained after operation is stopped. However, this type of watering nozzle does not always spray water during operation, and sprays water irregularly based on temperature conditions during operation, and the nozzle spray nozzle has a small diameter. Because it becomes a mouth, there is a problem that it tends to freeze during operation, and normal anti-freezing measures cannot be applied.
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したフリークーリングチラーの凍結防止装置の提供を目的とするものである。 An object of the present invention is to provide a freezing chiller anti-freezing device that solves the problems in the background art.
本発明は、上述した課題を解決するため、冷却液Lを冷却する冷却装置3を用いた内部冷却系M1と、送風ファン4により送風される外気Aと冷却液Lの熱交換を行う外気熱交換器5(5p,5q)を有する外気冷却系M2と、内部冷却系M1及び外気冷却系M2を用いて冷却液Lを冷却する際の制御を行う制御系Mcと、外気Aの送風方向Fwにおける外気熱交換器5の上流側位置に配することにより当該外気熱交換器5に対して水Lwmを噴霧可能な噴霧ノズルNs…を有する散水機構6とを備えるフリークーリングチラーUの凍結防止装置1を構成するに際して、圧縮エアApの供給源100を接続可能な接続口7と、この接続口7を、圧縮エアApの供給又は停止を行うエア供給弁8vを介して、少なくとも、噴霧ノズルNs…に対して給水又は止水を行う給水弁9の下流側に接続したエア供給回路8と、少なくとも、周囲温度Toが設定温度Tsを超えているときに、エア供給弁8vを閉側に切換え、かつ給水弁9を開閉制御するとともに、周囲温度Toが設定温度Ts以下のときに、給水弁9を閉側に切換え、かつエア供給弁8vを設定時間Zsだけ開側に切換えた後に閉側に切換える圧縮エア供給制御機能を有する制御系Mcとを備えることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, the present invention provides the internal cooling system M1 using the
この場合、発明の好適な態様により、圧縮エアApの供給源100は、フリークーリングチラーUを設置する場所の設備に既設の供給源を利用することができる。また、エア供給回路8には、給水弁9の下流側に接続することにより、噴霧ノズルNs…とエア供給弁8v(又は給水弁9)間に残留する水Lwmを外部に排出可能な排出切換弁11を設けることができ、この際、排出切換弁11は、下流側を冷却液タンク14に接続することができる。一方、エア供給回路8には、接続口7を、圧縮エアApの供給又は停止を行う第二エア供給弁12vを介して、外気熱交換器5(5p,5q)の上端に接続したエア供給第二回路12を設けることができるとともに、このエア供給第二回路12には、第二エア供給弁12vの下流側に接続して大気に開放又は遮断を行う空気抜弁13vを有する空気抜回路13を設けることができる。他方、外気冷却系M2には、冷却液タンク14に貯留した冷却液Lを外気熱交換器5に循環させる冷却液循環回路15を設けることができるとともに、空気抜弁13vの下流側は、冷却液タンク14の内部における大気に臨ませることができる。さらに、冷却液タンク14には、内部に貯留した冷却液Lを加熱するヒータ16を設けることができる。
In this case, according to a preferred aspect of the present invention, the
このような構成を有する本発明に係るフリークーリングチラーUの凍結防止装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
According to the
(1) 凍結の虞れがある場合には、圧縮エア供給制御機能により、供給源100から供給される圧縮エアApを散水機構6に供給するため、内部に残留している水Lwmを噴霧ノズルNs…から強制的に排出させることができる。これにより、寒冷期における噴霧ノズルNs…を含む散水機構6の凍結を確実に防止できるとともに、散水機構6の利用率が高まり、例えば、負荷が大きいような場合であっても十分に対応可能になるなど、フリークーリングチラーUの本来の能力を常に発揮させることができる。
(1) When there is a possibility of freezing, the compressed air supply control function supplies the compressed air Ap supplied from the
(2) 好適な態様により、圧縮エアApの供給源100として、フリークーリングチラーUを設置する場所の設備に既設の供給源を利用すれば、圧縮エアApの供給源を別途用意する必要がなくなるため、コストの低減及び設置スペースの削減に寄与できる。特に、この種のフリークーリングチラーUは、圧縮エアApの供給源100が既設される工場等に設置されることも多いため、既設の供給源100を利用するメリットを有効に享受できる。
(2) According to a preferred embodiment, if an existing supply source is used as the compressed air
(3) 好適な態様により、エア供給回路8に、給水弁9の下流側に接続することにより、噴霧ノズルNs…とエア供給弁8v(又は給水弁9)間に残留する水Lwmを外部に排出可能な排出切換弁11を設ければ、フリークーリングチラーUを設置する場所に圧縮エアApの供給源が無いなどの理由により圧縮エアApを使用しない場合であっても、残留する水Lwmを、自然落下により外部に排出できる。したがって、圧縮エアApの供給源が有る場合と無い場合のいずれの状況においても使用可能となり、汎用性及び適応性に優れる。
(3) By connecting to the
(4) 好適な態様により、排出切換弁11の下流側を冷却液タンク14に接続すれば、残留した水Lwmを冷却液タンク14に収容できるため、冷却液タンク14に収容する冷却液Lとして水Lwmを使用する場合には、水Lwmの無駄を無くすことができる。
(4) If the downstream side of the
(5) 好適な態様により、エア供給回路8に、接続口7を、圧縮エアApの供給又は停止を行う第二エア供給弁12vを介して、外気熱交換器5(5p,5q)の上端に接続したエア供給第二回路12を設ければ、外気熱交換器5に対しても圧縮エアApを任意の間隔及び任意の時間により供給できるため、運転停止中又は外気熱交換器5の非使用時に、圧縮エアApを外気熱交換器5に供給することにより、外気熱交換器5の内部に残留する冷却液Lを強制的に抜取ることができ、これにより、外気熱交換器5、更には外気冷却系M2に対する有効な凍結防止を図ることができる。
(5) According to a preferred embodiment, the upper end of the outdoor air heat exchanger 5 (5p, 5q) is connected to the
(6) 好適な態様により、第二エア供給回路12に、第二エア供給弁12vの下流側に接続して大気に開放又は遮断を行う空気抜弁13vを有する空気抜回路13を設ければ、フリークーリングチラーUを設置する場所に圧縮エアApの供給源が無いなどの理由により圧縮エアApを使用しない場合であっても、残留する冷却液Lを、自然落下により抜取可能にすることができる。
(6) According to a preferred embodiment, if the second
(7) 好適な態様により、外気冷却系M2に、冷却液タンク14に貯留した冷却液Lを外気熱交換器5に循環させる冷却液循環回路15を設けるとともに、空気抜弁13vの下流側を、冷却液タンク14の内部における大気に臨ませれば、空気抜弁13vは、残留した冷却液Lを抜取る際に空気抜きを行うことにより、冷却液Lを冷却液タンク14に円滑に戻すことができるとともに、冷却液Lを抜き取った空気抜回路13に再度冷却液Lを満たす再供給処理時には、内部の空気及び冷却液Lを冷却液タンク14の内部に逃がすことができるため、迅速な再供給処理を行うことができる。
(7) According to a preferred embodiment, the outside air cooling system M2 is provided with a
(8) 好適な態様により、冷却液タンク14に、内部に貯留した冷却液Lを加熱するヒータ16を設ければ、周囲温度が大きく低下するなどにより、全体の冷却液Lに凍結する虞れがある場合であっても、冷却液タンク14に貯留される冷却液Lをヒータ16で温め、さらに、外気冷却系M2の循環ポンプで循環させることにより、冷却液Lの凍結を確実に防止することができる。
(8) If the
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 Next, preferred embodiments according to the present invention will be given and described in detail with reference to the drawings.
まず、本発明の理解を容易にするため、本実施形態に係る凍結防止装置1を備えるフリークーリングチラーUの全体構造について、図2〜図5を参照して説明する。
First, in order to facilitate understanding of the present invention, the entire structure of a free cooling chiller U including the
フリークーリングチラーUは、図4及び図5に示すように、全体を直方体状に形成したケーシング21を備え、このケーシング21の上部内部を外気熱交換室Rcとして構成するとともに、下部内部を収納室Riとして構成する。また、ケーシング21の上端にはフード22に覆われる送風ファン4を配設する。これにより、送風ファン4が回転すれば、外気熱交換室Rc内が吸引され、フード22の側方が排気口22eとなる。
As shown in FIGS. 4 and 5, the free cooling chiller U includes a
外気熱交換室Rcの内部には、内部冷却系M1の凝縮器18と外気冷却系M2の外気熱交換器5を配設する。この場合、凝縮器18は、図2に示すように、冷媒が循環する冷凍サイクルCの一部となり、この冷凍サイクルCは内部冷却系M1における冷却装置3を構成する。一方、外気熱交換器5は、外気Aと冷却液Lの熱交換を行う外気冷却系M2を構成する。冷却装置3(内部冷却系M1)及び外気冷却系M2は、いずれも後述する冷却液Lを冷却する機能を備え、特に、外気冷却系M2はフリークーリング機能を有する。なお、本実施形態では、冷却液Lとして冷却水Lwを用いた場合を例示する。
Inside the outside air heat exchange chamber Rc, the
外気熱交換器5は、図4に示すように、一対の平坦状に形成した熱交換ユニット5p,5qの組合わせにより構成し、外気熱交換室Rcの内部に側面から見てV形となるように配設する。これにより、送風ファン4は、二つの熱交換ユニット5p,5qの内面により挟まれる内部空間の上方に配設されるとともに、外気熱交換器5に対しては送風方向Fwの下流側位置に配設される。また、二つの熱交換ユニット5p,5qに対向するケーシング21の側面(正面,背面)には吸気口21i,21iを設ける。熱交換ユニット5pは、冷却水Lwを通す冷却液管をジグザグ形状に湾曲形成し、外周面に多数の放熱用フィンを付設した一般的な熱交換器の形態により実施可能であるが、その形態は特定されるものではなく、各種形態により実施できる。そして、熱交換ユニット5pは、鉛直線に対して所定の傾倒角度Qc(例示は15〔゜〕)で起立(傾斜)させて配設する。他方の熱交換ユニット5qも熱交換ユニット5pと同様に構成するとともに、鉛直線に対して15〔゜〕の傾倒角度Qcで起立(傾斜)させて配設する。この場合、熱交換ユニット5pと5qの傾倒方向は反対方向となる。これにより、図4に示すように、側面から見てV形となる外気熱交換器5が得られる。なお、二つの熱交換ユニット5p,5qは並列接続により使用する。
As shown in FIG. 4, the outside
また、熱交換ユニット5p,5qにおける後述する水Lwmが噴霧される外面には、保水性シート23p,23qを付設する。保水性シート23p,23qとしては、例えば、ポリプロピレン素材により製作したネット部材(織物)を利用できる。このようなネット部材はメッシュ構造のため、十分な通気性を確保できるとともに、必要な保水性を確保できる。この場合、保水性シート23p,23qは、熱交換ユニット5p,5qの外面に対して着脱可能に構成し、メンテナンス等において新しいものと交換できるように構成する。このような保水性シート23p,23qを付設すれば、噴霧した水Lwmは保水性シート23p,23qにより保水され、この保水性シート23p,23q上で蒸発させることができる。したがって、保水性シート23p,23q上で生成された冷却空気を外気熱交換器5及び凝縮器18に供給できるため、外気熱交換器5及び凝縮器18の双方に対して有効かつ安定した冷却を行える利点がある。
In addition,
一方、凝縮器18も二つの凝縮ユニット18p,18qの組合わせにより構成する。凝縮ユニット18pは、一般的な凝縮器構造、即ち、冷媒を通す冷媒管をジグザグ形状に湾曲形成した冷媒管ユニットの外周面に多数の放熱用フィンを付設した構造を有している。他方の凝縮ユニット18qも凝縮ユニット18pと同様に構成し、二つの凝縮ユニット18pと18qは並列接続により使用する。そして、各凝縮ユニット18p,18qは、図4に示すように、送風ファン4の送風方向Fwの下流側から、各熱交換ユニット5p,5qに対してそれぞれ重なり合うように配設する。このような構成により、凝縮器18は、送風方向Fwの下流側から外気熱交換器5に対面するため、凝縮器18及び外気熱交換器5を配設する際のデッドスペースが無くなり、全体の小型化に寄与できるとともに、送風ファン4の共用化を容易に実現できる。加えて、通常、外気熱交換器5の温度は、凝縮器18の温度よりも低くなるため、送風方向Fwを考慮すれば、より効率的な熱交換を行わせることができる。
On the other hand, the
さらに、収納室Riには、図5(図4)に示すように、凝縮器18を除く冷凍サイクルC(内部冷却系M1)の構成部品類、及び外気熱交換器5を除く循環ポンプ24等の外気冷却系M2における構成部品類を配設するとともに、後述する被冷却部70に冷却水Lwを供給するための冷却液タンク14及び圧送ポンプ25等を配設する。このように、下側の収納室Riに冷却液タンク14を設置し、上側の外気熱交換室Rcに外気熱交換器5を設置すれば、フリークーリングチラーUの運転停止時、又は運転中であっても外気熱交換器5の非使用時には、外気熱交換器5に残留する冷却水Lwを自然落下により冷却液タンク14へ流入させて抜取ることが可能になる。このため、外気熱交換器5から冷却液タンク14間の冷却液管及び配管の曲げ形状や角度は、冷却水Lwを抜取る際に残留が生じないように考慮する。その他、図5中、26は冷凍サイクルCにおける圧縮機、27は配電盤を含む制御盤をそれぞれ示す。
Further, as shown in FIG. 5 (FIG. 4), the storage room Ri includes components of the refrigeration cycle C (internal cooling system M1) excluding the
他方、図2は、フリークーリングチラーUの全体系統回路を示す。70は、フリークーリングチラーUに接続することにより当該フリークーリングチラーUから供給される冷却水Lwにより冷却される工作機械等の被冷却部を示す。また、図2において、M1は内部冷却系、M2はフリークーリング機能を有する外気冷却系をそれぞれ示す。
On the other hand, FIG. 2 shows an entire system circuit of the free cooling chiller
内部冷却系M1は、前述した凝縮器18を含む冷凍サイクルCを用いた冷却装置3により構成する。したがって、凝縮器18の冷媒入口及び冷媒出口は、圧縮機26及び電子膨張弁等を含む冷凍サイクル主要部31に接続するとともに、さらに、この冷凍サイクル主要部31に、冷媒Kと冷却水Lwの熱交換を行う冷却器(熱交換器)32における一次側32fを接続することにより、冷媒Kが循環する公知の冷凍サイクルCを構成する。また、冷却器32における二次側32sの冷却液入口は、圧送ポンプ25を介して冷却液タンク14の供給口25iに接続する。この場合、供給口25iは、圧送ポンプ25の吸込口を兼用する。さらに、冷却器32における二次側32sの冷却液出口は、被冷却部70が接続される冷却液供給口33sに接続する。また、被冷却部70が接続される冷却液戻り口33rは、戻し配管を介して冷却液タンク14の戻し口25rに接続する。
The internal cooling system M1 is configured by the
外気冷却系M2は、前述した外気熱交換器5を備え、この外気熱交換器5の冷却液流入口は、循環ポンプ24を介して冷却液タンク14の供給口24iに接続するとともに、外気熱交換器5の冷却液流出口は、戻し配管を介して冷却液タンク14の戻し口24rに接続する。これにより、冷却液タンク14に貯留した冷却水Lwを外気熱交換器5に循環させる冷却液循環回路15が構成される。その他、34はバイパスバルブ、35はタンクドレンバルブ、36は水圧計をそれぞれ示す。
The outside air cooling system M2 includes the outside
一方、吸気口21i,21iの近傍には、散水機構6を構成する噴霧ノズルNs…,Ns…を配設する。各噴霧ノズルNs…,Ns…は、斜め上方に噴霧できるように、それぞれ熱交換ユニット5p,5qに向けて配設し、特に、より広い範囲に拡散できるように最適位置及び角度を選定する。例示の場合、図4及び図5に示すように、各熱交換ユニット5p,5qに対して、離間した二つの噴霧ノズルNs,Ns…をそれぞれ配設した。なお、噴霧ノズルNs…の数量は任意であり、各熱交換ユニット5p,5qに対して、一つでもよいし、三つ以上であってもよい。各噴霧ノズルNs…は、各熱交換ユニット5p,5qの設置面上に取付ける。これにより、各噴霧ノズルNs…は、各熱交換ユニット5p,5qに対して送風方向Fwの上流側に配されるとともに、各熱交換ユニット5p,5qの外面に対して、予め設定した所定角度Qfで噴霧可能となる。熱交換ユニット5p,5qの外面における噴霧位置は中央位置から下寄り位置に設定することが望ましい。また、所定角度Qfは、図4に示すように、熱交換ユニット5p,5qの外面に対して、10〔゜〕≦Qf<50〔゜〕に設定することが望ましい。例示の所定角度Qfは、30〔゜〕(鉛直線に対する角度Qcfは、15〔゜〕)である。なお、図4に示すQmfは、鉛直線に対する45〔゜〕の角度(所定角度Qfは、60〔゜〕)を示している。
On the other hand, spray nozzles Ns..., Ns... Constituting the
この場合、外気熱交換器5(各熱交換ユニット5p,5q)はV形に配設し、この上方に送風ファン4を配設するとともに、各熱交換ユニット5p,5qの外面の横方に吸気口21i,21iを設けるレイアウトのため、送風ファン4による送風方向Fwは、各熱交換ユニット5p,5qの前後で向きが直角方向に変化する。したがって、各熱交換ユニット5p,5qに対する送風量の傾向は、上側ほど多くなり、かつ下側ほど少なくなる。また、斜め下方から水Lwmを噴霧するため、各熱交換ユニット5p,5qに対する水Lwmの噴霧量の傾向は、上側ほど少なくなり、かつ下側ほど多くなる。このように、所定角度Qfを、外気熱交換器5の外面に対して、10〔゜〕≦Qf<50〔゜〕の角度条件を満たすように設定すれば、外気熱交換器5の外面に対する送風ファン4による送風量の分布と噴霧ノズルNs…,Ns…による噴霧量の分布を、相互に補完する位置関係に容易に設定できるため、全体を均等に冷却する観点から最良の結果を得ることができる。
In this case, the outdoor air heat exchanger 5 (each
さらに、各噴霧ノズルNs…は、図2に示すように、給水弁9を介して水Lwmが供給される給水口41に接続する。この給水口41には、外部の給水源(水道管等)が接続される。この場合、給水弁9には、各噴霧ノズルNs…に対する水Lwmの供給又は停止を行う電磁開閉弁や各噴霧ノズルNs…に対する水Lwmの供給量を可変制御可能な制御弁を用いることができる。なお、42は水圧計を示す。
Furthermore, each spray nozzle Ns... Is connected to a
次に、本実施形態に係る凍結防止装置1の基本構成について、図2及び図3を参照して説明する。
Next, the basic configuration of the
凍結防止装置1は、図2に示すように、基本構成として、圧縮エアApの供給源100を接続可能な接続口7と、この接続口7を、圧縮エアApの供給又は停止を行うエア供給弁8vを介して、少なくとも、噴霧ノズルNs…に対して給水又は止水を行う給水弁9の下流側に接続して連通させたエア供給回路8と、少なくとも、周囲温度Toが設定温度Tsを超えているときに、エア供給弁8vを閉側に切換え、かつ電磁開閉弁等を用いた給水弁9を開閉制御するとともに、周囲温度Toが設定温度Ts以下のときに、給水弁9を閉側に切換え、かつエア供給弁8vを設定時間Zsだけ開側に切換えた後に閉側に切換える圧縮エア供給制御機能を有する制御系Mcとを備える。これにより、散水機構6に対する凍結防止対策が図られる。
As shown in FIG. 2, the
この場合、圧縮エアApの供給源100には、フリークーリングチラーUを設置する場所の設備に既設の供給源を利用する。このように、既設の供給源100を利用すれば、圧縮エアApの供給源を別途用意する必要がないため、コストの低減及び設置スペースの削減に寄与できる。特に、この種のフリークーリングチラーUは、圧縮エアApの供給源100が既設される工場等に設置されることも多いため、既設の供給源100を利用するメリットを有効に享受できる利点がある。
In this case, as the
また、エア供給回路8に備えるエア供給弁8vには電磁開閉弁を用いる。これにより、エア供給弁8vを開側に切換えて散水機構6に対する圧縮エアApの供給を行うことができるとともに、エア供給弁8vを閉側に切換えて散水機構6に対する圧縮エアApの供給を停止することができる。さらに、エア供給回路8には、図2に仮想線で示すように、給水弁9の下流側に接続し、連通させることにより、噴霧ノズルNs…とエア供給弁8v(又は給水弁9)間に残留する水Lwmを自然落下により外部に排出可能な排出切換弁11を設けることが望ましい。例示の排出切換弁11は、下流側を冷却液タンク14に接続し、残留する水Lwmが冷却液タンク14に流入可能に構成した。これにより、冷却液タンク14に収容する冷却液Lとして水Lwmを使用する場合には、水Lwmの無駄を無くすことができる。このように、エア供給回路8に、排出切換弁11を設ければ、フリークーリングチラーUを設置する場所に圧縮エアApの供給源が無いなどの理由により圧縮エアApを使用しない場合であっても、残留する冷却水Lwを、自然落下により外部に排出できる。したがって、圧縮エアApの供給源が有る場合と無い場合のいずれの状況においても使用可能となり、汎用性及び適応性に優れる。
An electromagnetic on-off valve is used as the
一方、図3には、制御系Mc、特に、凍結防止装置1に関連する系のみを抽出した制御系Mcを示す。51は、フリークーリングチラーUにおける各種制御を司るコンピューティング機能を有するチラーコントローラであり、このチラーコントローラ51は、CPU及び各種ドライブユニット等のハードウェアを含むコントローラ本体52を備える。また、チラーコントローラ51には、メモリ52mを含むとともに、操作部53及び表示部54が付属する。メモリ52mには、少なくとも本実施形態に係る凍結防止装置1における一連の動作、特に、圧縮エア供給制御機能を実現するためのシーケンス制御プログラムを格納するプログラムエリア52mpを有するとともに、設定温度Ts(例えば、5〔℃〕)等の各種設定データを含む各種データを書込むデータエリア52mdを有する。そして、コントローラ本体52の出力ポートには、前述した給水弁9,エア供給弁8v及び循環ポンプ24を接続するとともに、コントローラ本体52のセンサ入力ポートには、周囲温度センサ55及び戻り口温度センサ56を接続する。周囲温度センサ55は、外気の温度(周囲温度To)を検出する温度センサであり、図2に示すように、外気熱交換器5に対して送風方向Fwの上流側に配設する。また、戻り口温度センサ56は、被冷却部70から戻される冷却水Lwの温度(戻り液温Tr)を検出する温度センサであり、図2に示すように、被冷却部70から戻される冷却水Lwが流入する冷却液戻り口33r付近に配設する。
On the other hand, FIG. 3 shows the control system Mc, in particular, the control system Mc extracted from only the system related to the
次に、本実施形態に係る凍結防止装置1の基本構成における動作について、各図を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
Next, the operation of the basic configuration of the
まず、工場等に設置したフリークーリングチラーUに対しては、図2に示すように、被冷却部70及び電源等の通常必要となる各種接続を行うとともに、本実施形態(本発明)に従って、当該工場等における設備に既設された圧縮エアApの供給源100を、接続口7に接続する。また、フリークーリングチラーUの設置が終了したなら、冷却水Lwに対する目標温度Tt等の必要な設定事項の設定を行う。
First, for the free cooling chiller U installed in a factory or the like, as shown in FIG. 2, various connections that are normally required, such as the cooled
今、フリークーリングチラーUの電源がOFF(停電時を含む)であれば、エア供給弁8vはノーマルオープンタイプのため、開側に切換わっているとともに、給水弁9はノーマルクローズタイプのため、閉側に切換わっている(ステップS1,S10)。そして、フリークーリングチラーUの電源をONにすれば、エア供給弁8vは閉側に切換わる。これにより、散水機構6に対する、水Lwmの供給は止水状態となり、圧縮エアApの供給は停止状態となる。
If the power supply of the free cooling chiller U is OFF (including power failure), the
また、フリークーリングチラーUの運転を開始すれば、圧送ポンプ25が作動し、冷却液タンク14内の冷却水Lwが、圧送ポンプ25,冷却器32の二次側32s,冷却液供給口33sを経て、被冷却部70に供給される。これにより、被冷却部70は冷却水Lwにより冷却されるとともに、熱交換により温められた冷却水Lwは、冷却液戻り口33rを介して戻し口25rから冷却液タンク14内に戻される。また、周囲温度センサ55により周囲温度Toが検出される(ステップS2)。図6(a)は、周囲温度Toの変化データを示している。
When the operation of the free cooling chiller U is started, the
この場合、周囲温度Toが設定温度Tsである5〔℃〕を越えていれば、エア供給弁8vの切換位置は閉側に維持されるとともに、給水弁9は通常の温度制御に従って開閉制御される(ステップS3,S4)。図6(b)は、給水弁9に対する切換信号Vwを示すとともに、図6(c)は、エア供給弁8vに対する切換信号Vaを示す。そして、送風ファン4の使用中において、冷却水Lwの水温(検出水温)が設定した水温(設定水温)よりも高くなるなどの所定の温度条件を満たしたときは、給水弁9は開側に切換えられ、噴霧ノズルNs…から水Lwmが噴霧される。これにより、噴霧によるミストの水温及び蒸発する際の潜熱を利用して冷却能力がより高められる。また、給水弁9が開側に切換えられているときに、検出水温が設定水温以下になれば、給水弁9は閉側に切換えられる。
In this case, if the ambient temperature To exceeds 5 [° C.] which is the set temperature Ts, the switching position of the
他方、周囲温度Toが徐々に低下し、図6に示すts時点で5〔℃〕以下になった場合を想定する(ステップS3)。これにより、給水弁9は閉側に切換えられるとともに、エア供給弁8vは開側に切換えられる(ステップS5)。この結果、止水状態となるとともに、供給源100からの圧縮エアApが、接続口7及びエア供給弁8vを介して散水機構6に供給され、圧縮エアApは噴霧ノズルNs…から噴出する。即ち、散水機構6内に残留した水Lwmは、圧縮エアApにより噴霧ノズルNs…から吹き飛ばされ、散水機構6内は、いわば空の状態となる。また、ts時点から計時処理を行い、予め設定した設定時間Zs(例えば、5〔分〕)が経過する図6に示すta時点に達すれば、再度、周囲温度Toの判断を行う(ステップS6,S7,S8)。そして、この時点で、周囲温度Toが5〔℃〕を越えていれば、温度低下は一時的なものとして、エア供給弁8vは閉側に切換えられるとともに、給水弁9は、通常の温度制御に従って開閉制御される(ステップS8,S1〜S4)。
On the other hand, it is assumed that the ambient temperature To gradually decreases and becomes 5 [° C.] or less at the time ts shown in FIG. 6 (step S3). Thereby, the
これに対して、ta時点に達しても5〔℃〕以下を維持している場合には、給水弁9は閉側に切換えられた状態が維持されるとともに、エア供給弁8vは閉側に切換えられる(ステップS8,S9)。これにより、圧縮エアApの供給は停止状態となるが、散水機構6内は、いわば空の状態が維持される。したがって、噴霧ノズルNs…を含む散水機構6の確実な凍結防止が図られる。以降は、随時、周囲温度Toに対する判断が行われ、5〔℃〕以下の状態を維持する限り、給水弁9及びエア供給弁8v共に閉側の状態が維持される。この場合の周囲温度Toの変化データを、図6(a)に仮想線Tosで示すとともに、給水弁9に対する切換信号Vwを図6(b)に仮想線Vwsで示す。一方、この後、周囲温度Toが5〔℃〕を越えた場合には、エア供給弁8vは閉側に維持されるも、給水弁9は通常の温度制御に従って開閉制御される(ステップS8,S1〜S4)。
On the other hand, if 5 ° C. or less is maintained even when the time point ta is reached, the
よって、このような本実施形態に係る凍結防止装置1によれば、凍結の虞れがある場合には、圧縮エア供給制御機能により、供給源100から供給される圧縮エアApを散水機構6に供給するため、内部に残留している水Lwmを噴霧ノズルNs…から強制的に排出させることができる。これにより、寒冷期における噴霧ノズルNs…を含む散水機構6の凍結を確実に防止できるとともに、散水機構6の利用率が高まり、例えば、負荷が大きいような場合であっても十分に対応可能になるなど、フリークーリングチラーUの本来の能力を常に発揮させることができる。
Therefore, according to the
他方、本実施形態に係る凍結防止装置1は、外気冷却系M2における凍結防止対策も備えている。以下、外気冷却系M2における凍結防止対策について説明する。
On the other hand, the
まず、前述した接続口7は、図2に示すように、圧縮エアApの供給又は停止を行う第二エア供給弁12vを介して、外気熱交換器5の上端に接続して連通させる。これにより、エア供給第二回路12が構成される。なお、第二エア供給弁12vには電磁開閉弁を用いることができる。このようなエア供給第二回路12を設ければ、外気熱交換器5に対しても圧縮エアApを供給できるため、フリークーリングチラーUの運転停止時、又は運転中であっても外気熱交換器5の非使用時には、圧縮エアApを外気熱交換器5に供給することにより、外気熱交換器5の内部に残留する冷却水Lwを強制的に抜取ることができ、これにより、外気熱交換器5、更には外気冷却系M2に対する有効な凍結防止を図れる利点がある。
First, as shown in FIG. 2, the
さらに、このエア供給第二回路12には、空気抜弁13vの一端側を、第二エア供給弁12vの下流側に接続して連通させ、かつ他端側を大気に臨ませた空気抜回路13を備える。この場合、空気抜弁13vには、電磁開閉弁を用いることができる。これにより、エア供給第二回路12を大気に開放し、又は大気に対して遮断することができる。この際、空気抜弁13vの他端側(下流側)は、冷却液タンク14の内部における大気に臨ませる。このような空気抜回路13を設ければ、フリークーリングチラーUを設置する場所に圧縮エアApの供給源が無いなどの理由により圧縮エアApを使用しない場合であっても、残留する冷却水Lwを、自然落下により抜取可能にすることができる。また、空気抜弁13vの下流側を、冷却液タンク14の内部における大気に臨ませたため、空気抜弁13vは、残留した冷却水Lwを抜取る際に空気抜きを行うことにより、冷却水Lwを冷却液タンク14に円滑に戻すことができるとともに、冷却水Lwを抜き取った空気抜回路13に再度冷却水Lwを満たす再供給処理時には、内部の空気及び冷却水Lwを冷却液タンク14の内部に逃がすことができるため、迅速な再供給処理を行うことができる。
Further, the air supply
一方、図2に示すように、冷却液タンク14の内部には、必要により、仮想線で示すヒータ16を配設することができる。このヒータ16は、特に、寒冷地向けを考慮したものであり、オプショナルパーツとして位置付けられる。このヒータ16により冷却液タンク14の内部に貯留した冷却水Lwを加熱することができる。このように、冷却液タンク14に、内部に貯留した冷却水Lwを加熱するヒータ16を設ければ、周囲温度が大きく低下するなどにより、全体の冷却水Lwに凍結する虞れがある場合であっても、冷却液タンク14に貯留される冷却水Lwをヒータ16で温め、さらに、外気冷却系M2の循環ポンプで循環させることにより、冷却水Lwの凍結を確実に防止できる利点がある。そして、図3に示すように、第二エア供給弁12v,空気抜弁13v及びヒータ16は、コントローラ本体52の出力ポートに接続する。
On the other hand, as shown in FIG. 2, a
このような凍結防止対策により、外気冷却系M2について二つの凍結防止モード、即ち、抜取凍結防止モードD1と循環凍結防止モードD2による凍結防止を図ることができる。この場合、抜取凍結防止モードD1は、フリークーリングチラーUの運転停止時、又は運転中であっても外気熱交換器5の非使用時に、外気熱交換器5に残留する冷却水Lwを全て抜き取ることにより、凍結防止を図るモードであり、また、循環凍結防止モードは、フリークーリングチラーUの運転を停止した際に、循環ポンプ24を作動させて冷却水Lwを循環させるモードである。この循環凍結防止モードでは、必要により上述したヒータ16を使用する。
Such anti-freezing measures can prevent the outside air cooling system M2 from being frozen by two anti-freezing modes, that is, the sampling anti-freezing mode D1 and the circulation anti-freezing mode D2. In this case, the extraction freezing prevention mode D1 extracts all the cooling water Lw remaining in the outdoor
図7は、最低周囲温度Tdに対して使用する二つの凍結防止モードの対応表を示している。対応表から明らかなように、想定される最低周囲温度Tdが、5〔℃〕<Tdであれば、抜取凍結防止モードD1を使用する。この場合、冷却液Lとして不凍液を使用せずに水(冷却水Lw)の使用が可能であり、ヒータ16と圧縮エアApの使用は任意となる。また、最低周囲温度Tdが、−10〔℃〕<Td≦5〔℃〕であれば、抜取凍結防止モードD1又は循環凍結防止モードD2の使用を選択することができる。この際、冷却液Lに水を使用する場合、循環凍結防止モードD2の選択が前提となり、ヒータ16と圧縮エアApの使用は必須になるとともに、冷却液Lに不凍液を使用する場合、抜取凍結防止モードD1の選択が前提となり、圧縮エアApの使用は任意であるが、ヒータ16の使用は必須となる。さらに、最低周囲温度Tdが、−20〔℃〕<Td≦−10〔℃〕であれば、冷却液Lとして不凍液の使用が必須となり、循環凍結防止モードD2を選択する。この際、圧縮エアApの使用は任意となるが、ヒータ16の使用は必須となる。
FIG. 7 shows a correspondence table of the two freeze prevention modes used for the minimum ambient temperature Td. As is apparent from the correspondence table, when the assumed minimum ambient temperature Td is 5 [° C.] <Td, the sampling freeze prevention mode D1 is used. In this case, water (cooling water Lw) can be used without using antifreeze as the cooling liquid L, and the use of the
例示の場合、循環凍結防止モードD2は、フリークーリングチラーUの運転が停止中(又は過少負荷停止中)であって、周囲温度Toが、To≦5〔℃〕のときに実行されるとともに、循環凍結防止モードD2の実行中に、To>7〔℃〕になったときに実行は停止する。また、例示の場合、ヒータ16は、循環凍結防止モードD2の実行中に、戻り液温Trが、Tr<10〔℃〕になったときにONになるとともに、ヒータ16の使用中に、Tr>15〔℃〕になったときにOFFとなる。
In the illustrated case, the circulation freezing prevention mode D2 is executed when the operation of the free cooling chiller U is stopped (or when the underload is stopped) and the ambient temperature To is To ≦ 5 [° C.] When the circulation freeze prevention mode D2 is being executed, the execution stops when To> 7 [° C.]. In the illustrated example, the
図8は、抜取凍結防止モードD1を実行する際の各部の信号のタイミングチャートを示す。図8において、t1時点で、フリークーリングチラーUが停止し、又は運転中であっても外気熱交換器5の使用を停止したとすれば、この停止のタイミングにより、まず、主抜取動作、即ち、第二エア供給弁12vが開側に切換えられ、第一設定時間Z1(例示は、5〔秒〕)の経過により、第二エア供給弁12vが閉側に切換えられる制御が行われる。これにより、外気熱交換器5(5p,5q)の上端から圧縮エアApが内部に供給され、内部に残留した冷却水Lwが圧縮エアApにより強制的に押し出されるとともに、押し出された冷却水Lwは冷却液タンク14に流入する。
FIG. 8 is a timing chart of signals at various parts when the sampling / freezing prevention mode D1 is executed. In FIG. 8, if the free cooling chiller U is stopped at the time t1, or if the use of the outside
次いで、補完抜取動作が数回(例示は、3回)実行される。この補完抜取動作は、主抜取動作が終了したなら、第二エア供給弁12vが閉側に切換えられるタイミングにより、空気抜弁13vが第二設定時間Z2(例示は、10〔分〕)だけ開側に切換えられ、かつ第二設定時間Z2の経過により空気抜弁13vが閉側に切換えられる。また、このタイミングで、第二エア供給弁12vが第三設定時間Z3(例示は、1〔秒〕)だけ開側に切換えられる動作が、第四設定時間Z4(例示は、1〔秒〕)おきに3回行われ、以上の動作が3回繰り返される。以上により、外気冷却系M2に対する確実な凍結防止対策が図られる。
Next, the complementary sampling operation is performed several times (illustrated three times in the example). In this complementary extraction operation, when the main extraction operation is completed, the
次に、本実施形態に係る凍結防止装置1のエア供給弁8v及び排出切換弁11の変更例、及びフリークーリングチラーUの変更実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。
Next, a modified example of the
図9は、エア供給弁8v及び排出切換弁11の変更例、即ち、一体化された三方切換弁91を示す。前述した図2のエア供給弁8v及び排出切換弁11は、独立した二つの電磁開閉弁を用いて構成したが、図9は、エア供給弁8vと排出切換弁11の双方の弁機能を兼ねる一つの三方切換弁91により構成したものである。この三方切換弁91は、図9(a)のポジションに切換えられれば、エア供給弁8vが閉側に、かつ排出切換弁11が閉側に切換えられた状態と同じになる。また、図9(b)のポジションに切換えられれば、エア供給弁8vが開側に、かつ排出切換弁11が閉側に切換えられた状態と同じになる。さらに、図9(c)のポジションに切換えられれば、エア供給弁8vが閉側に、かつ排出切換弁11が開側に切換えられた状態と同じになる。
FIG. 9 shows a modified example of the
一方、図10は、フリークーリングチラーUの変更実施形態を示す。前述した図1〜図5に示したフリークーリングチラーUは、外気熱交換室Rcに配設する外気熱交換器5(凝縮器18)をV形に構成した場合を示したが、図10に示す変更実施形態は、外気熱交換器5を、一対の平面視をくの字状に形成した熱交換ユニット5p,5q,5r,5sを組合わせることにより、平面視をX形に構成するとともに、送風ファン4を、外気熱交換器5の上方であって、送風方向Fwの下流側位置に配設した。この場合、凝縮器18は、くの字形に折曲した二つの凝縮ユニット18x,18yにより構成し、各凝縮ユニット18x,18yの中央の山折部を対向させることにより平面視がX形になるように配設した。したがって、各凝縮ユニット18x,18yは、冷媒を通す冷媒管をジグザグ形状に湾曲形成した冷媒管ユニットの外周面に多数の放熱用フィンを付設する点は、前述した凝縮ユニット部18p…と同じとなるが、冷媒管ユニットの中央を折曲することによりくの字形に構成した点が異なる。また、各熱交換ユニット5p…は、二つの凝縮ユニット18xと18yにおける山折部の両側位置にそれぞれ対面させて配設するとともに、各凝縮ユニット18x…に対して送風ファン4の送風方向Fwの上流側に配する。
On the other hand, FIG. 10 shows a modified embodiment of the free cooling chiller U. The above-described free cooling chiller U shown in FIGS. 1 to 5 shows the case where the outside air heat exchanger 5 (condenser 18) disposed in the outside air heat exchange chamber Rc is configured in a V shape. In the modified embodiment shown, the outside
これにより、四つの各熱交換ユニット5p…により区画される四つの空間Spq,Sqr,Srs,Sspにおける相対向する位置関係にある二つの空間Spq,Srsは送風入口側となる。このため、これらの空間Spq,Srsに臨むケーシング21の左右両側及び上側に、外気Aが流入する吸気口21i…,21i…をそれぞれ設ける。他方、残りの二つの空間Sqr,Sspは、空間Spq,Srsに対して送風出口側となる。したがって、送風ファン4と二つの空間Sqr,Ssp間には、不図示のガイド板等が配設され、二つの空間Sqr,Sspは、送風ファン4により吸引される。また、噴霧ノズルNsは、各空間Spq,Srsに一つずつ配設した。この噴霧ノズルNsは、噴霧口を広角に構成し、一つの噴霧ノズルNsから二つの熱交換ユニット5p,5q(又は5r,5s)に噴霧することができる。その他、図9及び図10において、図1〜図5と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にした。
Thereby, the two spaces Spq and Srs in the positional relationship facing each other in the four spaces Spq, Sqr, Srs, and Ssp partitioned by the four
このように、本発明に係るフリークーリングチラーUは、外気熱交換器5を、一対の平坦状に形成した熱交換ユニット5p,5qを組合わせることにより側面視をV形に構成してもよいし、一対の平面視をくの字状に形成した熱交換ユニット5p,5q,5r,5sを組合わせることにより、平面視をX形に構成してもよいなど、外気熱交換器5を各種形態で構成した場合であっても適用可能となり、適応性及び汎用性に優れる。
As described above, the free cooling chiller U according to the present invention may be configured to have a V-shaped side view by combining the outside
以上、好適実施形態(変更実施形態)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,制御手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、実施形態では、外気熱交換器5の構成として、V形,X形に構成した例を挙げたが、最も一般的な構成となる一つ又は二つの熱交換ユニット5p,5qを平行に起立させた構成を排除するものではない。また、熱交換ユニット5p…を凝縮ユニット18p…に重ね合わせ又は近接させて配設する場合を示したが、離間して配設する場合を排除するものではない。さらに、圧縮エアApの供給源100は、フリークーリングチラーUを設置する場所の設備に既設の供給源を利用することが望ましい態様であるが、専用に設置した供給源を排除するものではない。なお、冷却液Lには、冷却水Lwや不凍液をはじめ各種溶液が含まれるとともに、冷却水Lwには、水道水や井戸水等の各種清水が含まれる。
The preferred embodiment (modified embodiment) has been described in detail above. However, the present invention is not limited to such an embodiment, and the present invention is not limited to the detailed configuration, shape, material, quantity, control method, and the like. Changes, additions and deletions can be made arbitrarily without departing from the scope of the invention. For example, in the embodiment, as an example of the configuration of the outdoor
本発明に係る凍結防止装置は、冷却液を循環させて冷却する必要のある工作機械等の各種被冷却部に接続して用いる各種クーリングチラーに利用できる。 The anti-freezing device according to the present invention can be used for various cooling chillers that are used by being connected to various parts to be cooled such as machine tools that need to be cooled by circulating a coolant.
1:凍結防止装置,3:冷却装置,4:送風ファン,5(5p,5q):外気熱交換器,6:散水機構,7:接続口,8:エア供給回路,8v:エア供給弁,9:給水弁,11:排出切換弁,12:エア供給第二回路,12v:第二エア供給弁,13:空気抜回路,13v:空気抜弁,14:冷却液タンク,15:冷却液循環回路,16:ヒータ,100:供給源,U:フリークーリングチラー,L:冷却液,M1:内部冷却系,M2:外気冷却系,Mc:制御系,A:外気,Ap:圧縮エア,Fw:送風方向,Ns…:噴霧ノズル,To:周囲温度,Zs:設定時間 1: anti-freezing device, 3: cooling device, 4: blower fan, 5 (5p, 5q): outside air heat exchanger, 6: sprinkling mechanism, 7: connection port, 8: air supply circuit, 8v: air supply valve, 9: Water supply valve, 11: Discharge switching valve, 12: Air supply second circuit, 12v: Second air supply valve, 13: Air vent circuit, 13v: Air vent valve, 14: Coolant tank, 15: Coolant circulation circuit , 16: heater, 100: supply source, U: free cooling chiller, L: coolant, M1: internal cooling system, M2: outside air cooling system, Mc: control system, A: outside air, Ap: compressed air, Fw: air blowing Direction, Ns ...: Spray nozzle, To: Ambient temperature, Zs: Set time
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