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JP5818689B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Description

本発明はリチウムイオン二次電池に関し、より詳しくは電極活物質及び電解質を含有したリチウムイオン二次電池に関する。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源としてエネルギー密度が大きく長寿命の二次電池が待望されている。
そして、このような要求に応えるべく、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを荷電担体とし、その電荷授受に伴う電気化学反応を利用した二次電池が開発されている。特に、エネルギー密度の大きなリチウムイオン二次電池は、現在では広く普及している。
二次電池の構成要素のうち電極活物質は、充電反応、放電反応という電池電極反応に直接寄与する物質であり、二次電池の中心的役割を有する。電池電極反応は、電解質中に配された電極と電気的に接続された電極活物質に対し電圧を印加することにより、電子の授受を伴って生じる反応であり、電池の充放電時に進行する。したがって、上述したように電極活物質は、システム的には、二次電池の中心的役割を有する。
そして、上記リチウムイオン二次電池では、正極活物質としてリチウム含有遷移金属酸化物、負極活物質として炭素材料を使用し、これらの電極活物質に対するリチウムイオンの挿入反応、及び脱離反応を利用して充放電を行っている。
しかしながら、この種のリチウムイオン二次電池は、正極におけるリチウムイオンの移動が律速となるため、充放電の速度が制限されるという問題があった。すなわち、上述したリチウムイオン二次電池では、電解質や負極に比べて正極の遷移金属酸化物中でのリチウムイオンの移動速度が遅く、このため正極での電池反応速度が律速となって充放電速度が制限され、その結果、高出力化や充電時間の短時間化には限界があった。
そこで、このような課題を解決すべく、近年、有機ラジカル化合物を使用した電極活物質の研究・開発が盛んに行われている。
有機ラジカル化合物は、反応する不対電子がラジカル原子に局在化して存在するため、反応部位の濃度を増大させることができ、これにより高容量の二次電池の実現を期待することができる。また、ラジカルは反応速度が速いので、安定ラジカルの酸化還元反応を利用して充放電を行うことにより、充電時間を短時間で完了させることが可能と考えられる。
そして、特許文献1には、ニトロキシルラジカル化合物、オキシラジカル化合物、及び窒素原子上にラジカルを有する窒素ラジカル化合物を使用した二次電池用活物質が開示されている。
この特許文献1では、ラジカルとして安定性の高いニトロキシルラジカルを使用した実施例が記載されており、例えば、ニトロニルニトロキシド化合物を含む電極層を正極とし、リチウム張り合わせ銅箔を負極として二次電池を作製し、繰り返し充放電したところ、10サイクル以上にわたって充放電が可能であることが確認されている。
また、特許文献2には、ジアジンN,N'−ジオキサイド構造を有する化合物を電極活物質として含有した電極が提案され、特許文献3には、ジアジンN,N'−ジオキサイド構造を側鎖に有するオリゴマー又はポリマー化合物を含有する電極活物質が提案されている。
この特許文献2及び3では、ジアジンN,N'−ジオキサイド化合物又はジアジンN,N'−ジオキサイド構造を側鎖に有するポリマー化合物が、電極内で電極活物質として機能し、電極反応の放電反応、又は充放電反応において、反応出発物、生成物、又は中間生成物として電極中に含有される。そして、酸化還元反応における電子の授受により5つの異なる状態を得ることができ、これにより2電子以上が反応に関与する多電子反応も可能であると考えられる。
特開2004−207249号公報(段落番号〔0278〕〜〔0282〕) 特開2003−115297号公報(請求項1、段落番号〔0038〕、〔0039〕) 特開2003−242980号公報(請求項1、段落番号〔0044〕、〔0045〕)
しかしながら、特許文献1は、ニトロキシルラジカル化合物等の有機ラジカル化合物を電極活物質に使用しているものの、充放電反応は、1つの電子のみが関与する1電子反応に限定されていた。すなわち、有機ラジカル化合物の場合、2電子以上の電子が関与する多電子反応を起こさせると、ラジカルが安定性を欠いて分解等が生じ、ラジカルが消失して充放電反応の可逆性が失われる。このため、特許文献1の有機ラジカル化合物では、1電子反応に限定せざるを得ず、高容量が期待できる多電子反応を実現するのは困難である。
また、特許文献2及び3では、2電子以上の多電子反応も可能とは考えられるが、酸化状態及び還元状態での安定性が十分ではなく、サイクル特性が悪いため、充放電サイクルを繰返すと、短期間でエネルギー密度が大幅に低下し、このため実用化に至っていない。
このように特許文献1〜3のような従来の二次電池では、有機ラジカル化合物やジアジン構造を有する化合物を電極活物質に使用したとしても、多電子反応による高容量化と充放電サイクルに対する安定性を両立させることは難しい。すなわち、従来では、未だ十分に大きなエネルギー密度を有し、高出力でサイクル特性が良好、かつ長寿命の二次電池を実現できていないのが現状である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、有機化合物を電極活物質に用いたリチウムイオン二次電池において、電極活物質を安定化させると共に、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好なリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行なったところ、特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物は、電解質中に炭酸エステル化合物を含ませることにより、前記有機化合物の還元生成物が前記炭酸エステル化合物と反応して反応生成物を生成し、該反応生成物の酸化還元反応によって酸化状態及び還元状態の安定性に優れた充放電を繰り返すことができるという知見を得た。したがって、上記有機化合物を電極活物質として使用することにより、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能なリチウムイオン二次電池を得ることができる。しかも少ない分子量でも多くの電気量を充電することができるため、高容量密度の電極活物質を有するリチウムイオン二次電池を得ることができる。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係るリチウムイオン二次電池は、電極活物質及び電解質を含有したリチウムイオン二次電池であって、前記電解質が、炭酸エステル化合物を含むと共に、前記電極活物質が、前記炭酸エステル化合物と反応して充放電する反応生成物を形成可能な、一般式
Figure 0005818689
[式中、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれか(ただし、上記R及びRは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示す。X〜Xは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換若しくは非置換のアルキル基のうちの少なくとも1種(ただし、上記X〜Xは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含む。]
で表わされるジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体とすることを特徴としている。
ここで、式中、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれか(ただし、上記R及びRは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示す。X〜Xは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換若しくは非置換のアルキル基のうちの少なくとも1種(ただし、上記X〜Xは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含んでいる。
さらに、本発明の二次電池は、前記炭酸エステル化合物が、一般式
Figure 0005818689
で表わされるのが好ましい。
ここで、式中、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含んでいる。
また、本発明のリチウムイオン二次電池は、前記電極活物質が、少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれるのが好ましい。
また、本発明のリチウムイオン二次電池は、正極及び負極を有し、前記正極における正極活物質が前記電極活物質であるのが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池によれば、前記電解質が、炭酸エステル化合物を含むと共に、前記電極活物質が、前記炭酸エステル化合物と反応して充放電する反応生成物を形成可能な、上述した特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体としているので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能であり、かつ少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、これにより高容量密度の電極活物質を有する二次電池を得ることができる。
また、多電子反応と充放電サイクルに対する安定性を両立させることができるので、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮したものとなる。
本発明に係る二次電池としてのコイン型電池の一実施の形態を示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
図1は、本発明に係るリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」という。)の一実施の形態としてのコイン型二次電池を示す断面図である。
電池缶1は、正極ケース2と負極ケース3とを有し、該正極ケース2及び負極ケース3は、いずれも円盤状の薄板形状に形成されている。そして、正極集電体を構成する正極ケース2の底部中央には、正極活物質(電極活物質)をシート状に形成した正極4が配されている。また、正極4上にはポリプロピレン等の多孔質フィルムで形成されたセパレータ5が積層され、さらにセパレータ5には負極6が積層されている。負極6としては、例えば、Cuにリチウムの金属箔を重ね合わせたものや、黒鉛やハードカーボン等のリチウム吸蔵材料を前記金属箔に塗布したものを使用することができる。そして、負極6にはCu等で形成された負極集電体7が積層されると共に、該負極集電体7には金属製ばね8が載置されている。そして、電解質溶液9が内部空間に注入されると共に、負極ケース3は金属製ばね8の付勢力に抗して正極ケース2に固着され、ガスケット10を介して封止されている。
そして、上記二次電池では、正極活物質は、下記一般式(1)で示すジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体としている。また、電解質溶液9は、電解質塩と該電解質塩を溶解する有機溶剤とを含有し、前記有機溶剤が炭酸エステル化合物を含んでいる。なお、炭酸エステル化合物は5体積%以上含まれているのが好ましい。そして、これにより充放電時の酸化状態及び還元状態における安定性を向上させることができ、高容量密度の正極活物質を有する二次電池を得ることができる。
Figure 0005818689
ここで、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示している。X〜Xは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換若しくは非置換のアルキル基のうちの少なくとも1種を示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含んでいる。ただし、上記R、R、及びX〜Xに属する置換基であっても、脱離・付加反応に対し立体障害性を有する置換基は除かれる。
尚、上記列挙した各置換基は、それぞれの範疇に属するものであれば限定されるものではないが、分子量が大きくなると正極活物質の単位質量当たりに蓄積できる電荷量が小さくなるので、分子量が250程度となるように所望の置換基を選択するのが好ましい。
また、有機溶剤として電解質溶液9に含有される炭酸エステル化合物も、特に限定されるものではなく、例えば、下記一般式(8)で表わされるものを使用することができる。
Figure 0005818689
ここで、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含む。
そして、このような炭酸エステル化合物としては、例えば、化学式(9)に示すジメチルカーボネート、化学式(10)に示すジエチルカーボネ―ト、化学式(11)に示すジプロピルカーボネート、化学式(12)に示すジフェニルカーボネート、化学式(13)に示すエチレンカーボネート、化学式(14)に示すプロピレンカーボネート等を挙げることができる。
Figure 0005818689
また、上記一般式(8)で表わされる炭酸エステル化合物中、R及びRが、置換若しくは非置換のアルキル基であるのが特に好ましく、例えば、上記化学式(9)〜(11)の炭酸エステル化合物を好んで使用することができる。
このように電解質溶液9中に炭酸エステル化合物するようにしたのは以下の理由による。
電解質溶液9は、室温で10 -5〜10-1 S/cmのイオン伝導度を有するように調製されており、正極4と負極6との間に介在して両電極間の荷電担体輸送を行う。そして、本実施の形態では、このような電解質溶液9として、電解質塩を有機溶剤に溶解させたものを使用している。
ところが、電解質溶液9中に炭酸エステル化合物を含んでいない場合は、上述した特定のジアミン構造を有する有機化合物を正極活物質に使用すると、正極活物質が電解質溶液9に可溶な物質にまで還元されてしまい、このため正極と負極との間で酸化還元反応が繰り返し起り、充放電反応が進行しなくなるおそれがある。
例えば、ジアミン構造がフェナジン構造を有する有機化合物を正極活物質に使用し、電解質塩としてLiPFを使用した場合、電解質溶液9中に炭酸エステル化合物を含んでいないと、フェナジン構造を有する有機化合物は、化学反応式(15)に示すように電解質溶液9に可溶なフェナジンにまで還元される。そしてその結果、化学反応式(16)に示すように、このフェナジンが正極4と負極6の間で酸化と還元を繰り返し、このため電池電極での酸化還元反応が生じず、充放電反応が進行しなくなるおそれがある。
Figure 0005818689
これに対し炭酸エステル化合物が電解質溶液9中に含まれると、例えば、フェナジン構造を有する有機化合物が還元されて分解反応が進行した場合、化学反応式(17)に示すように、炭酸エステル化合物が還元生成物と反応し、充放電の副反応を進行させる生成物を減少させ、充放電可能な活物質に変換する機能を奏する。すなわち、フェナジン構造を有する有機化合物が還元され、一部の分子の結合が切断された場合、電解質溶液9に炭酸エステル化合物が存在すると結合が修復され、化学反応式(18)に示す充放電反応が生じるようになる。
Figure 0005818689
すなわち、炭酸エステル化合物を電解質中に含ませることにより、フェナジン構造を有する有機化合物(I)の1分子当たり2電子が、安定的に反応に関与してカチオン(II)を生成し、これにより、1電子反応の場合に比べ、容量密度を大きくすることが可能となる。
このように上記二次電池は、正極活物質が、フェナジン構造等の特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体とすると共に、電解質溶液9が、炭酸エステル化合物を含んでいるので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能であり、かつ少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、これにより高容量密度の正極活物質を有する二次電池を得ることができる。
また、本発明は、電解質溶液9中に1種類以上の炭酸エステル化合物を含んでいればよい。したがって、例えば化学式(9)〜(14)に示す炭酸エステル化合物を2種類以上含んだ混合溶液を使用してもよく、炭酸エステル化合物と非炭酸エステル化合物との混合溶液を使用してもよい。尚、非炭酸エステル化合物としては、γ一ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルー2−ピロリドン等を使用することができる。
また、電解質塩としては、上記LiPFの他、LiClO、LiBF、LiCFSO、Li(CFSON、Li(CSON、Li(CFSOC、Li(CSOC等を使用することができる。
上記正極活物質を構成する有機化合物の分子量は、特に限定されないが、上述した特定のジアミン構造以外の部分が大きくなると、分子量が増加するため単位質量当たりの蓄電容量、すなわち容量密度が小さくなる。したがって、前記ジアミン構造以外の部分の分子量は小さい方が好ましい。
また、上述した特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物の重合体又は共重合体を使用することもでき、その場合であっても分子量や分子量分布は特に限定されない。
次に、上記二次電池の製造方法の一例を詳述する。
まず、正極活物質を電極形状に形成する。例えば、正極活物質を導電補助剤、及び結着剤と共に混合し、溶媒を加えてスラリーとし、該スラリーを正極集電体上に任意の塗工方法で塗工し、乾燥することにより正極を形成する。
ここで、導電補助剤としては、特に限定されるものでなく、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒子、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等の炭素繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセン等の導電性高分子などを使用することができる。また、導電補助剤を2種類以上混合して用いることもできる。尚、導電補助剤の正極4中の含有率は10〜80重量%が好ましい。
また、結着剤も特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース等の各種樹脂を使用することができる。
さらに、溶媒についても、特に限定されるものではなく、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン等の塩基性溶媒、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、アセトン等の非水溶媒、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒等を使用することができる。
また、溶媒の種類、有機化合物と溶媒との配合比、添加剤の種類とその添加量等は、二次電池の要求特性や生産性等を考慮し、任意に設定することができる。
次いで、この正極4を電解質溶液9に含浸させて該正極4に前記電解質溶液9を染み込ませ、その後、正極ケース2の底部中央の正極集電体上に正極4を載置する。次いで、前記電解質溶液9を含浸させたセパレータ5を正極4上に積層し、さらに負極6及び負極集電体7を順次積層し、その後内部空間に電解質溶液9を注入する。そして、負極集電体9上に金属製ばね8を載置すると共に、ガスケット10を周縁に配し、かしめ機等で負極ケース3を正極ケース2に固着して外装封止し、これによりコイン型二次電池が作製される。
そして、正極活物質は、充放電により可逆的に酸化もしくは還元されるため、充電状態、放電状態、あるいはその途中の状態で異なる構造、状態をとるが、本実施の形態では、前記正極活物質は、少なくとも放電反応における反応出発物(電池電極反応で化学反応を起こす物質)、生成物(化学反応の結果生じる物質)、及び中間生成物のうちのいずれかに含まれている。また、前記放電反応は、少なくとも2つ以上の放電電圧を有しており、これにより複数の電圧にまたがる高容量密度の正極活物質を有する二次電池を実現することができる。
このように本実施の形態によれば、充放電サイクルに対する安定性に優れ、かつ2電子以上の多電子が反応に関与する上記正極活物質を使用して二次電池を構成しているので、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、正極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮したものとなる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、炭酸エステル化合物についても、上記列挙した化学式(9)〜(14)はその一例であって、これらに限定されるものではない。すなわち、電極活物質が、上述した特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体とし、かつ電解質中に炭酸エステル化合物を含んでいれば、化学反応式(17)、(18)に示す反応が進行すると考えられることから、エネルギー密度が大きく、安定性に優れた二次電池を得ることが可能である。
また、上記実施の形態では、特定のジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を正極活物質に使用したが、負極活物質に使用するのも有用である。
また、上記実施の形態では、コイン型二次電池について説明したが、電池形状は特に限定されるものでないのはいうまでもなく、円筒型、角型、シート型等にも適用できる。また、外装方法も特に限定されず、金属ケースや、モールド樹脂、アルミラミネートフイルム等を使用してもよい。
次に、本発明に関連する参考例を説明する。
参考例
[発明を実施するための形態]に記載した一般式(1)の範疇に属する有機化合物としては、本発明の範囲外ではあるが、例えば、化学式(2)〜(5)に示すものを挙げることができる。
Figure 0005818689
この参考例では、上記有機化合物のうち、化学式(2)で表わされる5,10-ジヒドロジメチルフェナジン(関東化学社製)を用意し、本発明範囲内の各種電解質溶液を使用し、電池特性を評価した。
(参考例1)
〔二次電池の作製〕
上記5,10-ジヒドロフェナジン:300mg、導電補助剤としてのグラファイト粉末:600mg、結着剤としてのポリテトラフルオロエチレン樹脂:100mgをそれぞれ秤量し、全体が均一になるように混合しながら混練し混合体を得た。
次いで、この混合体を加圧成形し、厚さ約150μmのシート状部材を作製した。次に、このシート状部材を、真空中80℃で1時間乾燥した後、直径12mmの円形に打ち抜き、5,10-ジヒドロフェナジンを主体とする正極(正極活物質)を作製した。
次に、この正極を正極集電体上に載置し、さらに後述する電解質溶液を含浸させたポリプロピレン多孔質フイルムからなる厚さ20μmのセパレータを前記正極上に積層し、さらに銅箔からなる負極集電体にリチウムを貼付した負極をセパレータ上に積層し、積層体を形成した。
次に、炭酸エステル化合物であるエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びプロピレンカーボネートの混合溶液を用意し、該混合溶液にモル濃度が1.0mol/LのLiPFを含有した電解質溶液を作製した。尚、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びプロピレンカーボネートの混合比率は、体積%で、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート:プロピレンカーボネート=30:65:5とした。
そして、この電解質溶液を前記積層体に0.2mL滴下し、含浸させた。
その後、負極集電体上に金属製ばねを載置すると共に、周縁にガスケットを配置した状態で負極ケースを正極ケースに接合し、かしめ機によって外装封止した。そしてこれにより、正極活物質が5,10−ジメチルジヒドロフェナジン、負極活物質が金属リチウム、電解質溶液が電解質塩としてのLiPF及び有機溶剤としてのエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びプロピレンカーボネートの混合溶液からなる密閉型のコイン型二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電した。その結果、充放電電圧が3.6V及び3.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.20mAhの二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を繰り返したところ、100サイクル後においても初期の80%以上の容量を確保することができた。すなわち、充放電を繰り返しても容量低下の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。
また、上述のようにして充放電を100サイクル繰り返した後、二次電池を分解して正極を取り出し、ジクロロメタンを揮発性溶媒としてソックスレー抽出を行い、抽出物をアルミナ薄層で展開したところフェナジンに相当する物質は確認されなかった。
さらに、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、電圧を印加したまま保持し、168時間後に0.1mAの定電流で放電した。その結果、放電容量は、充電後直ちに放電した場合に比べ、減少したが、80%以上を維持することができた。すなわち、自己放電の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。
(参考例2)
〔二次電池の作製〕
電解質溶液の有機溶剤として、下記化学式(100)で示すγ−ブチロラクトンと炭酸エステルであるジエチルカーボネートとの混合溶液を使用した以外は、参考例1と同様の方法で二次電池を作製した。尚、γ−ブチロラクトンとジエチルカーボネートの混合比率は、体積%で、γ-ブチロラクトン:ジエチルカーボネート=3:7とした。
Figure 0005818689
〔二次電池の動作確認〕
以上のように作製した二次電池を、参考例1と同様の条件で充放電を行い動作確認を行ったところ、充放電電圧が3.6V及び3.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.20mAhの二次電池であることが確認された。
その後、参考例1と同様、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を繰り返したところ、100サイクル後においても初期の80%以上の容量を確保することができた。すなわち、充放電を繰り返しても容量低下の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。また、実施例1と同様の方法で、ソックスレー抽出を行い、抽出物をアルミナ薄層で展開したところフェナジンに相当する物質は確認されなかった。
さらに、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、電圧を印加したまま保持し、168時間後に0.1mAの定電流で放電した。その結果、放電容量は、充電後直ちに放電した場合に比べ、減少したが、80%以上を維持することができた。すなわち、自己放電の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。
(参考例3)
〔二次電池の作製〕
電解質溶液の有機溶剤として、γ−ブチロラクトンと炭酸エステル化合物であるエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びプロピレンカーボネートの混合溶液を使用した以外は、参考例1と同様の方法で二次電池を作製した。尚、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びプロピレンカーボネートの混合比率は、体積%で、γ-ブチロラクトン:エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート:プロピレンカーボネート=22:22:52:4とした。
〔二次電池の動作確認〕
以上のように作製した二次電池を、参考例1と同様の条件で充放電を行い、動作確認を行ったところ、充放電電圧が3.6V及び3.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.20mAhの二次電池であることが確認された。
その後、参考例1と同様、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を繰り返したところ、100サイクル後においても初期の80%以上の容量を確保することができた。すなわち、充放電を繰り返しても容量低下の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。また、参考例1と同様の方法で、ソックスレー抽出を行い、抽出物をアルミナ薄層で展開したところフェナジンに相当する物質は確認されなかった。
さらに、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、電圧を印加したまま保持し、168時間後に0.1mAの定電流で放電した。その結果、放電容量は、充電後直ちに放電した場合に比べ、減少したが、80%以上を維持することができた。すなわち、自己放電の少ない安定性に優れた二次電池を得ることができた。
比較例
〔二次電池の作製〕
電解質溶液の有機溶剤として、γ−ブチロラクトン(参考例2、化学式(100)参照)を使用した以外は、参考例1と同様の方法で二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.8Vまで放電した。その結果、その結果、充放電電圧が2.8V及び2.4Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.20mAhの二次電池であることが確認された。
しかしながら、充放電を繰り返すと、徐々に充放電効率が低下し、10サイクルで充電できなくなった。また、参考例1と同様の方法でソックスレー抽出を行い、抽出物をアルミナ薄層で展開したところ、フェナジンに相当する物質が確認された。
これにより比較例では、電解質溶液に溶解したフェナジンが正極と負極との間を移動して酸化還元反応を繰り返していると考えられ、二次電池としては適していないことが分かった。
エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で安定した二次電池を実現する。
4 正極
6 負極
9 電解質溶液(電解質)

Claims (4)

  1. 電極活物質及び電解質を含有したリチウムイオン二次電池であって、
    前記電解質が、炭酸エステル化合物を含むと共に、
    前記電極活物質が、前記炭酸エステル化合物と反応して充放電する反応生成物を形成可能な、一般式
    Figure 0005818689
    [式中、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれか(ただし、上記R及びRは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示す。X〜Xは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換若しくは非置換のアルキル基のうちの少なくとも1種(ただし、上記X〜Xは、立体障害性を有する置換基を除く。)を示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含む。]
    で表わされるジアミン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体とすることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 前記炭酸エステル化合物は、一般式
    Figure 0005818689
    [式中、R及びRは、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、これらの置換基は置換基同士で環構造を形成する場合を含む。]
    で表わされることを特徴とする請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記電極活物質が、少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 正極及び負極を有し、前記正極における正極活物質が前記電極活物質であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
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