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JP5817499B2 - 復号装置、符号化装置、符号化復号システム、復号方法、符号化方法、復号プログラム、及び符号化プログラム - Google Patents

復号装置、符号化装置、符号化復号システム、復号方法、符号化方法、復号プログラム、及び符号化プログラム Download PDF

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Description

開示の技術は復号装置、符号化装置、符号化復号システム、復号方法、符号化方法、復号プログラム、及び符号化プログラムに関する。
近年、日本のマルチメディア放送や海外のデジタルテレビ放送サービスにおいて、ISO/IECで標準化されたMPEGサラウンド方式(ISO/IEC 23003−1:2007)が採用されている。MPEGサラウンドでは、原信号であるオーディ信号を符号化して主信号符号とし、原信号の符号化により生じる誤差成分を表す残差信号を符号化して残差符号とする方式である。このような方式で符号化された入力データ(主信号符号と残差符号とが多重化された符号化データ)を復号するための従来技術の構成の一例を図19に示す。図19に示す復号装置1000では、入力データはデータ分離部1002に入力され、主信号符号と残差符号とに分離され、各々主信号復号部1004及び残差復号部1006に入力される。主信号復号部1004では、主信号符号を復号して主信号を出力する。例えば、主信号符号がAAC(Advanced Audio Coding)やHE−AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)により符号化されている場合には、主信号復号部1004としては、対応するAACデコーダやHE−AACデコーダが用いられる。一方、残差復号部1006では、残差符号を復号して残差信号として出力する。例えば、残差符号がAACなどにより符号化されている場合には、残差復号部1006としては、対応するAACデコーダが用いられる。復号された主信号及び残差信号は加算部1008に入力され、これらを加算して最終的な出力データが出力される(例えば、特許文献1〜4)。
さらに、主信号の符号化方式としてHE−AACが用いられている場合の構成の一例を図20に示す。図20に示す復号装置1001では、入力データはデータ分離部1002に入力され、主信号符号と補助情報符号と残差符号とに分離され、各々低域主信号復号部1010、補助情報復号部1012、及び残差復号部1006に入力される。ここでの主信号符号は、原信号の低周波数成分が符号化された信号である。低域主信号復号部1010では、主信号符号を復号して主信号の低域成分である低域主信号を出力する。また、補助情報復号部1012では、補助情報符号を復号して補助情報を出力する。
また、高域主信号生成部1014では、SBR(Spectral Band Replication)技術により、補助情報及び低域主信号を用いて、主信号の高域成分である高域主信号を出力する。ここで、高域主信号生成部1014における高域主信号の生成について説明する。高域主信号の生成では、図21に示すように、低域主信号の所定の周波数帯域を選択して複製し、電力を微調整して高域主信号を生成する。選択される所定の周波数帯域、及び電力の微調整のためのゲインを示す情報は補助情報に含まれている。そして、主信号合成部1016で、低域主信号と高域主信号とを合成して、全帯域の成分を含む主信号を生成する。従って、SBR技術を用いることにより、低域主信号及び補助情報から高域主信号を生成できるため、原信号の低周波数成分のみを符号化して主信号符号とすればよく、少ないビットレートで符号化することができる。一方、残差復号部1006では、残差符号をAAC等のデコード方式により復号して残差信号を出力する。そして、加算部1008で、生成された全帯域の主信号と残差信号とを加算して最終的な出力データが出力される。
特開平8−248897号公報 特開2007−72264号公報 国際公開第2008/066071号パンフレット 特許第3871347号公報
従来技術では、原信号を符号化して主信号符号を得ると共に、符号化時の誤差成分である残差信号も符号化して復号の際に用いるため、復号して出力される出力データの質を高くできる利点がある。一方で、残差符号の情報量が多くなるため、低ビットレート化が困難である、という問題があった。
また、SBR技術を適用し、主信号符号及び補助情報から高域主信号を生成する方式では、主信号のビットレートを削減することはできるが、残差信号のビットレートを削減することができないため、低ビットレート化が困難である、という問題があった。
開示の技術は、残差信号の低ビットレート化を図ることが目的である。
開示の技術は、主信号復号部が、原信号の低周波数成分が符号化された主信号符号を復号して低域主信号を出力する。また補助情報復号部が、低域主信号から原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成するための補助情報が符号化された補助情報符号を復号して補助情報を出力する。また残差復号部が、原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号の低周波数成分が符号化された残差符号を復号して低域残差信号を出力する。そして、主信号生成部が、主信号復号部から出力された低域主信号と補助情報復号部から出力された補助情報とに基づいて高域主信号を生成し、低域主信号及び高域主信号に基づいて主信号を生成する。また残差信号生成部が、残差復号部から出力された低域残差信号と補助情報復号部から出力された補助情報とに基づいて、残差信号の高周波数成分を表す高域残差信号を生成し、低域残差信号及び高域残差信号に基づいて残差信号を生成する。そして、出力信号生成部が、主信号生成部で生成された主信号と、残差信号生成部で生成された残差信号とに基づいて、出力信号を生成する。
また、開示の技術は、主信号符号化部が、原信号の低周波数成分を符号化した主信号符号、及び主信号符号を復号した低域主信号を複製した信号を用いて原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成するための補助情報を符号化した補助情報符号を出力する。また残差符号化部が、原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号のうち、補助情報が示す複製元周波数帯域及び複製先周波数帯域と整合する低周波成分を符号化した残差符号を出力する。
開示の技術は、残差信号の低ビットレート化を図ることができる、という効果を有する。
第1の実施の形態に係る復号装置の機能ブロック図である。 復号装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 入力データのフォーマットの一例を示す概略図である。 高域主信号の生成を説明するための概略図である。 ハープシコードの楽音の一例を示すスペクトル図である。 高域残差信号の生成を説明するための概略図である。 第1の実施の形態における復号処理の内容を示すフローチャートである。 第2及び第4の実施の形態に係る復号装置の機能ブロック図である。 低域主信号、高域主信号、及び全帯域の主信号の関係を示す概略図である。 第3の実施の形態に係る復号装置の機能ブロック図である。 第3の実施の形態における高域残差生成部の機能ブロック図である。 主信号の周波数方向の自己相関の一例を示す概略図である。 第3の実施の形態における高域残差信号生成処理の内容を示すフローチャートである。 (a)主信号の低域と高域との比較、及び(b)残差信号の低域と高域との比較を示す概略図である。 高域残差信号を修正するための修正量γの一例を示す概略図である。 第5の実施の形態に係る符号化装置の機能ブロック図である。 符号化装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 第5の実施の形態における符号化処理の内容を示すフローチャートである。 従来技術の復号装置の一例を示す機能ブロック図である。 従来技術の復号装置の他の例を示す機能ブロック図である。 従来技術の高域残差信号の生成を説明するための概略図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1に、第1の実施の形態に係る復号装置10を示す。復号装置10は入力された入力データを復号して出力信号を出力する処理を行う。復号装置10は、データ分離部12、低域主信号復号部14、補助情報復号部16、低域残差復号部18、主信号生成部24、残差信号生成部30、及び出力データ生成部32を含んで表すことができる。さらに、主信号生成部24は、高域主信号生成部20及び主信号合成部22を含んで表すことができる。また、残差信号生成部30は、高域残差生成部26及び残差合成部28を含んで表すことができる。
復号装置10は、例えば図2に示すコンピュータ70で実現することができる。コンピュータ70はCPU72、メモリ44、不揮発性の記憶部46、キーボード48、マウス50、ディスプレイ52、スピーカ54を備え、これらはバス56を介して互いに接続されている。なお、記憶部46はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部46には、コンピュータ70を復号装置10として機能させるための復号プログラム58が記憶されている。CPU72は、復号プログラム58を記憶部46から読み出してメモリ44に展開し、復号プログラム58が有するプロセスを順次実行する。
復号プログラム58は、データ分離プロセス60、低域主信号復号プロセス61、補助情報復号プロセス62、低域残差復号プロセス63、主信号生成プロセス64、残差信号生成プロセス65、及び出力データ生成プロセス66を有する。CPU72は、データ分離プロセス60を実行することで、図1に示すデータ分離部12として動作する。またCPU72は、低域主信号復号プロセス61を実行することで、図1に示す低域主信号復号部14として動作する。またCPU72は、補助情報復号プロセス62を実行することで、図1に示す補助情報復号部16として動作する。またCPU72は、低域残差復号プロセス63を実行することで、図1に示す低域残差復号部18として動作する。またCPU72は、主信号生成プロセス64を実行することで、図1に示す主信号生成部24として動作する。またCPU72は、残差信号生成プロセス65を実行することで、図1に示す残差信号生成部30として動作する。またCPU72は、出力データ生成プロセス66を実行することで、図1に示す出力データ生成部32として動作する。これにより、復号プログラム58を実行したコンピュータ70が、復号装置10として機能することになる。
なお、復号装置10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
データ分離部12は、フレーム単位の入力データを解析し、多重化された入力データを分離する。ここで、入力データは、主信号符号と補助情報符号と残差符号とが多重化された信号である。主信号符号は、原信号の低周波数成分が符号化された信号である。補助情報符号は、高域主信号を生成するための補助情報が符号化された信号である。残差符号は、原信号の符号化により生じる誤差成分、すなわち主信号符号を復号して得られる主信号と原信号との誤差を表す残差信号の低周波数成分が符号化された信号である。図3に、入力データの一例として、MPEGサラウンドにおける入力ストリームのフォーマットを示す。図3に示すフォーマットは、ADTS(Audio Data Transport Stream)と呼ばれるデータ形式で、ADTSヘッダ、AACデータ、及びフィルエレメントの各フィールドを有する。AACデータが主信号符号に相当し、残差符号及び補助情報符号はフィルエレメントに含まれる。このように各信号が多重化された入力データから、主信号符号、補助情報符号、及び残差符号を分離する。なお、分離方法は、例えば、ISO/IEC14496−3規格に記載の方法を用いることができる。
低域主信号復号部14は、データ分離部12で分離された主信号符号をAACにより復号して、主信号の低域成分である低域主信号を出力する。なお、AAC方式による復号は、例えば、ISO/IEC13818−7規格に記載の方法を用いることができる。
補助情報復号部16は、データ分離部12で分離された補助情報符号を復号して補助情報を出力する。補助情報は、表1に示すように、高域主信号を生成する際に、低域主信号から選択される所定の周波数帯域、及び電力の微調整のためのゲインを示す情報が含まれる。
低域残差復号部18は、データ分離部12で分離された残差符号をAACにより復号して、残差信号の低域成分である低域残差信号を出力する。
高域主信号生成部20は、SBR技術により、低域主信号復号部14から出力された低域主信号と、補助情報復号部16から出力された補助情報とを用いて、主信号の高域成分である高域主信号を生成する。高域主信号の生成は上述の従来技術と同様であるが、表1に示した補助情報の記号との関係を含めて、図4を参照して説明する。まず、主信号符号は、原信号の周波数0〜F3までの低域が符号化されたものであり、低域主信号復号部14では、周波数0〜F3までの低域主信号が復号されて出力される。高域主信号生成部20では、補助情報復号部16から出力された補助情報を用いて、低域主信号の周波数F1〜F2の範囲の信号Sp(F1)〜Sp(F2)を切り出して、周波数F3〜F4へ複製する。さらに、複製した信号の電力を電力調整ゲインGain_spにより調整する。このようにして生成された周波数F3〜F4の信号が高域主信号となる。
主信号合成部22は、低域主信号復号部14で復号された低域主信号と、高域主信号生成部20で生成された高域主信号とを合成して、全帯域の成分を含む主信号を生成する。
高域残差生成部26は、SBR技術により、低域残差復号部18から出力された低域残差信号と、補助情報復号部16から出力された補助情報、すなわち主信号に対する補助情報(表1)とを用いて、残差信号の高域成分である高域残差信号を生成する。
ここで、低域残差信号と主信号の補助情報とを用いて高域残差信号を生成する原理について説明する。図5にハープシコードの楽音のスペクトル例を示す。図5に示すように、楽器音のように倍音成分を多く含む音の場合、主信号の低域と高域との相関が高いことが知られている。また、発明者等の実験によれば、主信号をAACで符号化した場合の残差信号においても、低域と高域とにピーク成分を多く含み、残差信号の低域と高域との間に高い相関が存在することが分かった。また、主信号と残差信号との間にも高い相関が存在することが分かった。従って、残差信号の低域から高域を生成することにより、残差符号化のビットレートを低減することが期待できる。ただし、単純に従来のSBR技術を残差信号に適用すると、残差信号に対する補助情報の符号化が必要となる。そこで、主信号の補助情報を用いて、低域残差信号から高域残差信号を生成する。これにより、残差信号の補助情報の符号化が必要なくなる。
上記原理に従って、高域残差生成部26は、主信号の補助情報が示す低域残差信号の所定の周波数帯域を選択して複製し、電力を微調整して高域残差信号を生成する。電力を調整するためのゲインは、低域主信号と低域残差信号との相関、及び低域残差信号と高域残差信号との相関を考慮した値とすることができる。例えば、低域主信号の所定の周波数帯域に含まれる信号の平均電力と、低域残差信号の所定の周波数帯域に含まれる信号の平均電力との比からゲインを算出することができる。また、平均電力の他に、低域主信号及び低域残差信号各々の所定の周波数帯域に含まれる信号の最大値の比や最小値の比などを用いてもよい。以下では、具体的に平均電力の比を用いたゲインを算出する場合について説明する。
高域残差生成部26は、まず、補助情報復号部16から出力された補助情報を用いて、図6に示すように、低域残差信号の周波数F1〜F2の範囲の信号Res(F1)〜Res(F2)を切り出す。また、切り出した信号Res(F1)〜Res(F2)の電力を平均した低域残差信号平均電力Res_aveを算出する。同様に、図4に示した主信号のSp(F1)〜Sp(F2)の電力を平均した低域主信号平均電力Sp_aveを算出する。算出したRes_ave及びSp_aveを用いて、下記(1)式により、残差信号に対する電力調整ゲインGain_resを求める。なお、βは定数である。
次に、信号Res(F1)〜Res(F2)の残差信号スペクトルRes(f)に対して、下記(2)式により補正残差スペクトルRes'(f)を求める。
そして、補正残差スペクトルRes'(F1)〜Res'(F2)を下記(3)式により周波数シフトすることで、高域残差信号スペクトルRes(F3)〜Res(F4)を求める。
残差合成部28は、低域残差復号部18で復号された低域残差信号と、高域残差生成部26で生成された高域残差信号とを合成して、全帯域の成分を含む残差信号を生成する。
出力データ生成部32は、主信号合成部22から出力された全帯域の主信号と、残差合成部28から出力された全体域の残差信号とを加算して、最終的な出力データを生成して出力する。なお、出力データの生成方法は、主信号と残差信号との加算に限定されない。
次に、図7を参照して、第1の実施の形態の復号装置10における復号処理について説明する。
ステップ100で、データ分離部12は、多重化された入力データから、主信号符号と補助情報符号と残差符号とを分離する。
次に、ステップ102で、低域主信号復号部14は、データ分離部12で分離された主信号符号をAACにより復号して、主信号の低域成分である低域主信号を出力する。
次に、ステップ104で、補助情報復号部16は、データ分離部12で分離された補助情報符号を復号して補助情報を出力する。
次に、ステップ106で、低域残差復号部18は、データ分離部12で分離された残差符号をAACにより復号して、残差信号の低域成分である低域残差信号を出力する。
次に、ステップ108で、高域主信号生成部20は、SBR技術により、低域主信号復号部14から出力された低域主信号と、補助情報復号部16から出力された補助情報とを用いて、主信号の高域成分である高域主信号を生成する。そして、主信号合成部22は、低域主信号復号部14で復号された低域主信号と、高域主信号生成部20で生成された高域主信号とを合成して、全帯域の成分を含む主信号を生成する。
次に、ステップ110で、高域残差生成部26は、SBR技術により、低域残差復号部18から出力された低域残差信号と、補助情報復号部16から出力された補助情報、すなわち主信号の補助情報とを用いて、残差信号の高域成分である高域残差信号を生成する。そして、残差合成部28は、低域残差復号部18で復号された低域残差信号と、高域残差生成部26で生成された高域残差信号とを合成して、全帯域の成分を含む残差信号を生成する。
次に、ステップ112で、出力データ生成部32は、主信号合成部22から出力された全帯域の主信号と、残差合成部28から出力された全体域の残差信号とを加算して、最終的な出力データを生成して出力し、復号処理を終了する。
このように、主信号に対する補助情報を用いてSBR技術を適用して、残差信号の低域成分から高域成分を生成する。そのため、残差信号の低ビットレート化を図ることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。図8に、第2の実施の形態に係る復号装置210を示す。なお、第1の実施の形態の復号装置10と同一の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態の復号装置210は、データ分離部12、低域主信号復号部14、低域主信号平均電力算出部34、補助情報復号部16、低域残差復号部18、主信号生成部224、残差信号生成部230、及び出力データ生成部32を含んで表すことができる。さらに、主信号生成部224は、高域主信号生成部20、主信号合成部22、及び主信号フィルタバンク36を含んで表すことができる。また、残差信号生成部230は、高域残差生成部226、残差合成部28、及び残差フィルタバンク38を含んで表すことができる。
データ分離部12は、入力データから、主信号符号MAIN_i、補助情報符号AUX_i、及び残差符号RES_iを分離する。
低域主信号復号部14は、主信号符号MAIN_iを復号して、低域主信号M_L[k][n](0≦k<K/2,0≦n<N)を出力する。ここで、Kは周波数帯域幅、Nは時間領域におけるフレーム長を表す。例えば、K=64、N=128とすることができる。また、補助情報復号部16は、補助情報符号AUX_iを復号して、補助情報auxを出力する。
高域主信号生成部20は、低域主信号M_L[k][n]と補助情報auxとを用いて、高域主信号M_H[k][n](K/2≦k<K,0≦n<N)を生成する。また、主信号合成部22は、低域主信号M_L[k][n]と高域主信号M_H[k][n]とを合成して全帯域の主信号M[k][n](0≦k<K,0≦n<N)を生成する。低域主信号M_L[k][n]、高域主信号M_H[k][n]、及び全帯域の主信号M[k][n]の関係を図9に示す。
主信号フィルタバンク36は、主信号合成部22で合成された周波数領域の信号である全帯域の主信号M[k][n]を、時間領域の主信号M[n]に変換して出力する。フィルタバンクとして、例えば下記(4)式を用いることができる。
低域残差復号部18は、残差符号RES_iを復号して、低域残差信号RES_L[k][n] (0≦k<K/2,0≦n<N)を出力する。
低域主信号平均電力算出部34は、第1の実施の形態の高域残差生成部26の処理で説明したように、低域主信号M_L[k][n]から低域主信号平均電力Sp_aveを算出し、高域残差生成部26に出力する。
高域残差生成部26は、第1の実施の形態と同様に、低域残差信号RES_L[k][n]から低域残差信号平均電力Res_aveを算出する。そして、低域残差信号RES_L[k][n]、補助情報aux、低域主信号平均電力Sp_ave、及び低域残差信号平均電力Res_aveを用いて、高域残差信号RES_H[k][n](K/2≦k<K,0≦n<N)を生成する。
残差合成部28は、低域残差信号RES_L[k][n]と高域残差信号RES_H[k][n]とを合成して全帯域の残差信号RES[k][n](0≦k<K,0≦n<N)を生成する。低域残差信号RES_L[k][n]、高域残差信号RES_H[k][n]、及び全帯域の残差信号RES[k][n]の関係は図9と同様である。
残差フィルタバンク38は、残差合成部28で合成された周波数領域の信号である全帯域の残差信号RES[k][n]を、時間領域の残差信号RES[n]に変換して出力する。フィルタバンクとしては、(4)式を用いることができる。
出力データ生成部32は、時間領域の信号に変換された全帯域の主信号M[n]と、全体域の残差信号RES[n]とを加算して、最終的な出力データを生成して出力する。
なお、第2の実施の形態の復号装置210における復号処理は、第1の実施の形態の復号処理(図7)において、ステップ108及び110の後に、周波数領域の主信号及び残差信号各々を時間領域の信号に変換する処理が加わるだけであるので、説明を省略する。
このように、主信号に対する補助情報を用いてSBR技術を適用して、残差信号の低域成分から高域成分を生成する。そのため、残差信号の低ビットレート化を図ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。図10に、第3の実施の形態に係る復号装置310を示す。なお、第1の実施の形態の復号装置10または第2の実施の形態の復号装置210と同一の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3の実施の形態の復号装置310は、データ分離部12、低域主信号復号部14、低域主信号平均電力算出部34、補助情報復号部16、低域残差復号部18、主信号生成部224、残差信号生成部330、及び出力データ生成部32を含んで表すことができる。さらに、主信号生成部224は、高域主信号生成部20、主信号合成部22、及び主信号フィルタバンク36を含んで表すことができる。また、残差信号生成部330は、高域残差生成部326、残差合成部28、及び残差フィルタバンク38を含んで表すことができる。第3の実施の形態の復号装置310の構成は、高域残差生成部326以外は第2の実施の形態の復号装置210の構成と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
一般に、楽器音のように倍音成分を多く含む音源では、低域残差信号と高域残差信号との相関が高くなる傾向があるため、第1及び第2の実施の形態で述べたように残差信号にSBRを適用することによるビットレート低減の効果が大きくなる。一方で、低域残差信号と高域残差信号との相関が低い音源に対しては、残差信号にSBRを適用することにより出力データが劣化する可能性がある。そこで、第3の実施の形態の復号装置310では、低域主信号、高域主信号、全帯域の主信号、及び低域残差信号の少なくとも1つの信号に含まれる倍音成分に基づいて、高域残差生成部326の動作を制御する。なお、低域主信号、高域主信号、全帯域の主信号、及び低域残差信号の少なくとも1つとしたのは、残差信号に倍音成分が多く含まれる場合には、必然的に主信号にも倍音成分が多く含まれためである。すなわち、低域主信号、高域主信号、全帯域の主信号、及び低域残差信号の少なくとも1つの信号の倍音成分を判断することにより、低域残差信号と高域残差信号との相関の高低を判断することができる。
高域残差生成部326は、図11に示すように、生成部326a及びピッチ性判定部326bを含んで表すことができる。
ピッチ性判定部326bは、主信号合成部22から入力された主信号M[k][n]に基づいて、主信号M[k][n]のピッチ性を判定する。ピッチ性とは、信号に含まれる倍音成分の強度を示すものである。信号に含まれる倍音成分の強度が高い場合に、その信号がピッチ性を含むという。
具体的には、ピッチ性判定部326bは、例えば下記(5)式を用いて、1フレームの全帯域の主信号M[k][n]の各時刻nにおいて、周波数方向の遅延をdとして、周波数方向の自己相関Acor[n,d]を求める。
各時刻nについて求めた自己相関Acor[n,d]を用いて、全時刻(n=0,・・・,N)の合計、平均、最大値、最小値等を求めることにより、遅延d毎に、全時刻における自己相関Acor[d]を求める。例えば、合計を用いる場合は、
Acor[d]=Acor[0,d]+・・・+Acor[N,d]
として遅延dについての自己相関を求めることができる。図12に自己相関Acor[d]の例を示す。全て自己相関Acor[d]の中で最大となる自己相関Acor[dmax]を選択して、ピッチ性を表すパラメータとして用いることができる。図12の例では、自己相関Acor[d1]が自己相関Acor[dmax]となる。
またピッチ性判定部326bは、算出したピッチ性を示すパラメータである自己相関Acor[dmax]が予め定めた閾値TH_pitch以上の場合に、主信号M[k][n]にピッチ性が含まれると判定する。一方、自己相関Acor[dmax]が閾値TH_pitch未満の場合には、主信号M[k][n]にピッチ性が含まれないと判定する。
生成部326aは、ピッチ性判定部326bにより主信号M[k][n]にピッチ性が含まれると判定された場合には、第2の実施の形態の高域残差生成部226と同様に、低域残差信号RES_L[k][n]から低域残差信号平均電力Res_aveを算出する。そして、低域残差信号RES_L[k][n]、補助情報aux、低域主信号平均電力Sp_ave、及び低域残差信号平均電力Res_aveを用いて、高域残差信号RES_H[k][n]を生成する。ピッチ性判定部326bにより主信号M[k][n]にピッチ性が含まれないと判定された場合には、高域残差信号RES_H[k][n]を生成しない。ピッチ性判定部326bの判定結果に基づく生成部326aの制御方法を表2に示す。
なお、生成部326aにより高域残差信号RES_H[k][n]が生成されなかった場合には、残差合成部28からは低域残差信号RES_H[k][n]のみが出力される。残差フィルタバンク38では、低域残差信号RES_H[k][n]を時間領域の低域残差信号RES_H[n]に変換する。そして、出力データ生成部32では、全帯域の主信号M[n]と低域残差信号RES_H[n]とを加算して、最終的な出力データを生成する。
次に、第3の実施の形態の復号装置310における復号処理について説明する。第3の実施の形態の復号処理は、第1の実施の形態の復号処理(図7)のステップ110において、図13に示す高域残差信号生成処理を実行する。
ステップ300で、ピッチ性判定部326bは、周波数方向の自己相関の最大値Acor[dmax]を、ピッチ性を示すパラメータとして算出する。
次に、ステップ302で、ピッチ性判定部326bは、上記ステップ300で算出した自己相関Acor[dmax]が予め定めた閾値TH_pitch以上か否かを判定する。Acor[dmax]≧TH_pitchの場合には、主信号M[k][n]にピッチ性が含まれると判定して、ステップ304へ移行する。一方、Acor[dmax]<TH_pitchの場合には、主信号M[k][n]にピッチ性が含まれないと判定して、ステップ306へ移行する。
ステップ304では、生成部326aは、低域残差信号RES_L[k][n]から低域残差信号平均電力Res_aveを算出する。そして、低域残差信号RES_L[k][n]、補助情報aux、低域主信号平均電力Sp_ave、及び低域残差信号平均電力Res_aveを用いて、高域残差信号RES_H[k][n]を生成して出力する。
ステップ306では、生成部326bは、高域残差信号RES_H[k][n]を生成することなく、入力された低域残差信号RES_L[k][n]のみを出力する。
このように、主信号がピッチ性を含むか否かにより、高域残差信号を生成するか否かを判定するため、残差信号の低域と高域との相関が低い場合の出力データの劣化を抑制することができる。
なお、第3の実施の形態では、低域残差信号と高域残差信号との相関を、主信号のピッチ性に基づいて判定する場合について説明したが、これに限定されない。上述したように、低域主信号、高域主信号、全帯域の主信号、及び低域残差信号の少なくとも1つの信号のピッチ性を判定するようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。図8に示すように、第4の実施の形態の復号装置410の構成は、残差信号生成部430に含まれる高域残差生成部426以外は第2の実施の形態の復号装置210の構成と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
第4の実施の形態における高域残差生成部426では、高域残差信号の生成において、(1)式により算出された電力調整ゲインGain_resで調整した電力を修正する。
ここで、第4の実施の形態における電力修正の原理について説明する。図14(a)に主信号の低域と高域とを重ねて表示した場合の例を示す。図14(a)において、低域の周波数はF1〜F2であり、高域の周波数はF3〜F4であるが、比較し易いように重ねて表示している。また、図14(b)に残差信号の低域と高域とを重ねて表示した場合の例を示す。図14(b)も同様に、比較し易いように残差信号の低域の周波数F1〜F2と高域の周波数F3〜F4とを重ねて表示している。図14(a)に示すように、主信号の低域と高域とにおいて、周波数の変化に対するピーク電力の傾きがほぼ同じであっても、図14(b)に示すように、残差信号については、低域よりも高域の電力が小さくなる場合がある。このような場合に、低域残差信号を複写して高域残差信号を生成し、例えば(1)式のような電力調整ゲインGain_resを用いて電力調整を行うと、高域残差信号の電力が必要以上に大きくなり、出力データの品質が劣化する可能性がある。
そこで、第4の実施の形態では、高域残差生成部426において、生成した高域残差信号に対して、周波数が高くなるほど電力が減衰するように電力を修正する。
具体的には、高域残差生成部426は、第2の実施の形態と同様な処理により生成した高域残差信号RES_H[k][n]に対して、図15に示す修正量γ[k]を乗算して、高域残差信号RES_H[k][n]を修正する。図15に示す修正量γ[k]は、高域残差信号の開始周波数であるF3に対応する定数γ_th1と、高域残差信号の終了周波数であるF4に対応する定数γ_th2との間で、一定の割合で減少する値である。定数γ_th1及びγ_th2は、例えば、γ_th2=1.0(減衰なし)、γ_th2=0.5(電力を1/2に減衰)とすることができる。高域残差生成部426は、この修正量γ[k]を用いて、下記(6)式により高域残差信号RES_H[k][n]を修正し、修正後の高域残差信号RES'_H[k][n]を出力する。
なお、第4の実施の形態の復号装置410における復号処理は、第1の実施の形態の復号処理(図7)において、ステップ110で高域残差信号を生成する際に、上記の電力修正の処理が加わるだけであるので、説明を省略する。
このように、高域残差信号の電力を、周波数が高くなるほど減衰するように修正することで、高域残差信号の電力が必要以上に大きくなることを防止し、出力データの品質が劣化するのを抑制することができる。
なお、定数γ_th1及びγ_th2は、上記の値に限定されるものではない。また、上記では修正量γ[k]が一定割合で減少する場合を例に説明したが、修正後の電力を周波数が高くなるほど減衰するように修正できる値であればよく、非線形に減衰するような値としてもよい。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。第1〜第4の実施の形態では復号装置について説明したが、第5の実施の形態では、符号化装置について説明する。
図16に、第5の実施の形態に係る符号化装置510を示す。符号化装置510は原信号を符号化して符号化データを出力する処理を行う。符号化装置510は、主信号符号化部80、残差符号化部81、及び多重化部82を含んで表すことができる。さらに、残差符号化部81は、主信号復号部84、残差信号生成部86、ピッチ性判定部88、残差帯域決定部90、及び符号化部92を含んで表すことができる。
符号化装置510は、例えば図17に示すコンピュータ570で実現することができる。コンピュータ570は、第1の実施の形態のコンピュータ70と同様に、CPU72、メモリ44、不揮発性の記憶部46、キーボード48、マウス50、ディスプレイ52、スピーカ54を備え、これらはバス56を介して互いに接続されている。なお、記憶部46はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部46には、コンピュータ570を符号化装置510として機能させるための符号化プログラム558が記憶されている。CPU72は、符号化プログラム558を記憶部46から読み出してメモリ44に展開し、符号化プログラム558が有するプロセスを順次実行する。
符号化プログラム558は、主信号符号化プロセス94、残差符号化プロセス96、及び多重化プロセス98を有する。CPU72は、主信号符号化プロセス94を実行することで、図16に示す主信号符号化部80として動作する。またCPU72は、残差符号化プロセス96を実行することで、図16に示す残差符号化部81として動作する。またCPU72は、多重化プロセス98を実行することで、図16に示す多重化部82として動作する。これにより、符号化プログラム558を実行したコンピュータ570が、符号化装置510として機能することになる。
なお、符号化装置510は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
主信号符号化部80は、原信号をHE−AACにより符号化して、主信号符号及び補助情報符号を出力する。HE−AACにより符号化することにより、主信号符号は、原信号の低周波数成分が符号化されたものとなる。また、補助情報符号は、復号処理において、主信号符号を復号した低域主信号から高域主信号を生成する際に用いる情報である。具体的には、第1の実施の形態で説明したのと同様に、低域主信号から選択される所定の周波数帯域、及び電力の微調整のためのゲインを示す情報が含まれる。
主信号復号部84は、主信号符号化部80で符号化された主信号符号及び補助情報符号を復号して主信号を出力する。具体的な処理については、第1の実施の形態の主信号生成部24と同様である。
残差信号生成部86は、原信号と主信号復号部84から出力された主信号との誤差成分を表す残差信号を生成する。
ピッチ性判定部88は、主信号復号部84で復号された主信号に含まれるピッチ性を判定する。具体的には、時間領域の信号である主信号を下記(7)式のフィルタバンクにより周波数領域の信号に変換する。その後の処理は、第3の実施の形態のピッチ性判定部326bと同様である。
残差帯域決定部90は、ピッチ性判定部88の判定結果に基づいて、符号化する残差信号の低周波数成分の帯域幅(残差帯域)を決定する。残差帯域の決定方法は、ピッチ性が閾値TH_pitch以上であれば残差帯域を小さい帯域幅で決定し、ピッチ性がTH_pitch未満であれば残差信号の全ての帯域を残差帯域として決定する。TH_pitchは閾値であり、例えば0.8とすることができる。なお、残差帯域を小さくする場合は、例えば、ナイキスト周波数の1/2に相当する周波数以下の低周波数帯域を残差帯域とすることができる。また、復号時に主信号の補助情報を用いて低域残差信号から高域残差信号を生成することを考慮して、補助情報が示す複製元周波数帯域及び複製先周波数帯域との整合性がとれた残差帯域となるように決定する。
符号化部92は、残差信号生成部86で生成された残差信号のうち、残差帯域決定部90で決定された残差帯域の信号を符号化し、残差符号を出力する。
多重化部82は、主信号符号化部80から出力された主信号符号及び補助情報符号と、符号化部92から出力された残差符号とを多重化して符号化データを生成して、出力する。
次に、図18を参照して、第5の実施の形態の符号化装置510における符号化処理について説明する。
ステップ500で、主信号符号化部80は、原信号をHE−AACにより符号化して、主信号符号及び補助情報符号を出力する。
次に、ステップ502で、主信号復号部84は、主信号符号化部80で符号化された主信号符号及び補助情報符号を復号して主信号を出力する。
次に、ステップ504で、残差信号生成部86は、原信号と主信号復号部84から出力された主信号との誤差成分を表す残差信号を生成する。
次に、ステップ506で、ピッチ性判定部88は、主信号復号部84で復号された時間領域の信号である主信号を周波数領域の信号に変換した後に、主信号に含まれるピッチ性を判定する。
次に、ステップ508で、残差帯域決定部90は、ピッチ性判定部88で判定されたピッチ性が閾値TH_pitch以上であれば残差帯域を小さい帯域幅で決定し、ピッチ性がTH_pitch未満であれば残差信号の全ての帯域を残差帯域として決定する。
次に、ステップ511で、符号化部92は、残差信号生成部86で生成された残差信号のうち、残差帯域決定部90で決定された残差帯域の信号を符号化し、残差符号を出力する。
次に、ステップ512で、多重化部82は、主信号符号化部80から出力された主信号符号及び補助情報符号と、符号化部92から出力された残差符号とを多重化して符号化データを生成して出力し、符号化処理を終了する。
出力された符号化データは、上記の第1〜第4の実施の形態のいずれかの復号装置により復号される。この際、残差信号の全帯域が符号化されている場合には、復号処理では、低域残差信号から高域残差信号を生成する処理は省略する。
このように、主信号のピッチ性が閾値TH_pitch以上であれば、残差信号についても低周波数成分のみを符号化することで、低ビットレート化を図ることができる。また、主信号のピッチ性が閾値TH_pitch未満であれば、残差信号の全帯域を符号化することで、符号化データを復号して生成される出力データの劣化を抑制することができる。
なお、第5の実施の形態では、主信号のピッチ性に基づいて残差帯域を決定する場合について説明したが、ピッチ性を判定することなく、残差信号の予め定めた低周波数帯域を残差帯域として決定しておいてもよい。例えば、主信号の符号化をする低周波数帯域と同一の低周波数帯域を残差帯域として定めておくことができる。
また、上記第1〜第4の実施の形態では復号装置について、第5の実施の形態では符号化装置について説明したが、第1〜第4の実施の形態のいずれかの復号装置と、第5の実施の形態の符号化装置とを含む符号化復号システムとしてもよい。
また、上記では復号プログラム58または符号化プログラム558が記憶部46に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、開示の技術における復号プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
また、開示の技術の復号装置及び符号化装置各々を、各部の処理を実現するためのハードウエアにより構成してもよい。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10、210、310、410 復号装置
12 データ分離部
14 低域主信号復号部
16 補助情報復号部
18 低域残差復号部
20 高域主信号生成部
22 主信号合成部
24、224 主信号生成部
26、226、326、426 高域残差生成部
28 残差合成部
30、230、330 残差信号生成部
32 出力データ生成部
34 低域主信号平均電力算出部
36 主信号フィルタバンク
38 残差フィルタバンク
44 メモリ
46 記憶部
48 キーボード
50 マウス
52 ディスプレイ
54 スピーカ
56 バス
70、570 コンピュータ
80 主信号符号化部
81 残差符号化部
82 多重化部
84 主信号復号部
86 残差信号生成部
88 ピッチ性判定部
90 残差帯域決定部
92 符号化部
510 符号化装置

Claims (13)

  1. 原信号の低周波数成分が符号化された主信号符号を復号して低域主信号を出力する主信号復号部と、
    前記低域主信号から前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成するための補助情報が符号化された補助情報符号を復号して補助情報を出力する補助情報復号部と、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号の低周波数成分が符号化された残差符号を復号して低域残差信号を出力する残差復号部と、
    前記主信号復号部から出力された前記低域主信号と前記補助情報復号部から出力された前記補助情報とに基づいて前記高域主信号を生成し、前記低域主信号及び前記高域主信号に基づいて主信号を生成する主信号生成部と、
    前記残差復号部から出力された前記低域残差信号と前記補助情報復号部から出力された前記補助情報とに基づいて、前記残差信号の高周波数成分を表す高域残差信号を生成し、前記低域残差信号及び前記高域残差信号に基づいて残差信号を生成する残差信号生成部と、
    前記主信号生成部で生成された主信号と、前記残差信号生成部で生成された残差信号とに基づいて、出力信号を生成する出力信号生成部と、
    を含む復号装置。
  2. 前記残差信号生成部は、前記補助情報に基づいて定まる前記低域残差信号の所定帯域に含まれる信号を高域側に複製し、かつ複製された信号のレベルを、前記低域主信号のレベルと前記低域残差信号のレベルとに基づいて調整して、前記高域残差信号を生成する請求項1記載の復号装置。
  3. 前記残差信号生成部は、生成した前記高域残差信号のレベルを、周波数が高くなるほど減衰するように修正する請求項2記載の復号装置。
  4. 前記主信号生成部は、周波数領域で表された前記主信号を、時間領域の信号に変換し、
    前記残差信号生成部は、周波数領域で表された前記残差信号を、時間領域の信号に変換する
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の復号装置。
  5. 前記残差信号生成部は、前記低域主信号、前記高域主信号、前記主信号、及び前記低域残差信号の少なくとも1つの信号のピッチ性が予め定めた閾値より高い場合に前記高域残差信号を生成する請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の復号装置。
  6. 前記残差信号生成部は、前記低域主信号、前記高域主信号、前記主信号、及び前記低域残差信号の少なくとも1つの信号の周波数方向の自己相関の最大値を前記ピッチ性として算出する請求項5記載の復号装置。
  7. 原信号の低周波数成分を符号化した主信号符号、及び前記主信号符号を復号した低域主信号を複製した信号を用いて前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成する際の複製元周波数帯域及び複製先周波数帯域の情報を含む補助情報を符号化した補助情報符号を出力する主信号符号化部と、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号のうち、前記補助情報が示す前記複製元周波数帯域及び前記複製先周波数帯域と整合する低周波数成分を符号化した残差符号を出力する残差符号化部と、
    を含む符号化装置。
  8. 前記残差符号化部は、前記主信号符号化部から出力された前記主信号符号及び前記補助情報符号を復号した主信号のピッチ性に基づいて、符号化する前記残差信号の低周波数成分の帯域幅を決定する請求項7記載の符号化装置。
  9. 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の復号装置と、
    請求項7または請求項8記載の符号化装置と、
    を含む符号化復号システム。
  10. 原信号の低周波数成分が符号化された主信号符号を復号して低域主信号を出力する主信号復号ステップと、
    前記低域主信号から前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成するための補助情報が符号化された補助情報符号を復号して補助情報を出力する補助情報復号ステップと、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号の低周波数成分が符号化された残差符号を復号して低域残差信号を出力する残差復号ステップと、
    前記主信号復号ステップで出力された前記低域主信号と前記補助情報復号ステップで出力された前記補助情報とに基づいて前記高域主信号を生成し、前記低域主信号及び前記高域主信号に基づいて主信号を生成する主信号生成ステップと、
    前記残差復号ステップで出力された前記低域残差信号と前記補助情報復号ステップで出力された前記補助情報とに基づいて、前記残差信号の高周波数成分を表す高域残差信号を生成し、前記低域残差信号及び前記高域残差信号に基づいて残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
    前記主信号生成ステップで生成された主信号と、前記残差信号生成ステップで生成された残差信号とに基づいて、出力信号を生成する出力信号生成ステップと、
    を含む復号方法。
  11. 原信号の低周波数成分を符号化した主信号符号、及び前記主信号符号を復号した低域主信号を複製した信号を用いて前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成する際の複製元周波数帯域及び複製先周波数帯域の情報を含む補助情報を符号化した補助情報符号を出力する主信号符号化ステップと、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号のうち、前記補助情報が示す前記複製元周波数帯域及び前記複製先周波数帯域と整合する低周波数成分を符号化した残差符号を出力する残差符号化ステップと、
    を含む符号化方法。
  12. コンピュータに、
    原信号の低周波数成分が符号化された主信号符号を復号して低域主信号を出力する主信号復号ステップと、
    前記低域主信号から前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成するための補助情報が符号化された補助情報符号を復号して補助情報を出力する補助情報復号ステップと、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号の低周波数成分が符号化された残差符号を復号して低域残差信号を出力する残差復号ステップと、
    前記主信号復号ステップで出力された前記低域主信号と前記補助情報復号ステップで出力された前記補助情報とに基づいて前記高域主信号を生成し、前記低域主信号及び前記高域主信号に基づいて主信号を生成する主信号生成ステップと、
    前記残差復号ステップで出力された前記低域残差信号と前記補助情報復号ステップで出力された前記補助情報とに基づいて、前記残差信号の高周波数成分を表す高域残差信号を生成し、前記低域残差信号及び前記高域残差信号に基づいて残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
    前記主信号生成ステップで生成された主信号と、前記残差信号生成ステップで生成された残差信号とに基づいて、出力信号を生成する出力信号生成ステップと、
    を含む処理を実行させるための復号プログラム。
  13. コンピュータに、
    原信号の低周波数成分を符号化した主信号符号、及び前記主信号符号を復号した低域主信号を複製した信号を用いて前記原信号の高周波数成分に対応する高域主信号を生成する際の複製元周波数帯域及び複製先周波数帯域の情報を含む補助情報を符号化した補助情報符号を出力する主信号符号化ステップと、
    前記原信号の符号化により生じた誤差成分を表す残差信号のうち、前記補助情報が示す前記複製元周波数帯域及び前記複製先周波数帯域と整合する低周波数成分を符号化した残差符号を出力する残差符号化ステップと、
    を含む処理を実行させるための符号化プログラム。
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