[go: up one dir, main page]

JP5805046B2 - 車両用電動機および車両用発電機 - Google Patents

車両用電動機および車両用発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP5805046B2
JP5805046B2 JP2012227888A JP2012227888A JP5805046B2 JP 5805046 B2 JP5805046 B2 JP 5805046B2 JP 2012227888 A JP2012227888 A JP 2012227888A JP 2012227888 A JP2012227888 A JP 2012227888A JP 5805046 B2 JP5805046 B2 JP 5805046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
rotation direction
teeth
main rotation
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012227888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014082838A (ja
Inventor
盛幸 枦山
盛幸 枦山
義浩 深山
義浩 深山
大穀 晃裕
晃裕 大穀
祐太郎 白井
祐太郎 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012227888A priority Critical patent/JP5805046B2/ja
Publication of JP2014082838A publication Critical patent/JP2014082838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5805046B2 publication Critical patent/JP5805046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
    • H02K1/2766Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM] having a flux concentration effect
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/18Windings for salient poles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

この発明は、例えば、電気自動車やハイブリッド車などに適用される車両用電動機および発電機に関し、特に、永久磁石を回転子鉄心の外周側に埋め込んだ永久磁石埋込型の車両用電動機および発電機に関するものである。
一般に、回転電機においては、高出力・高効率のみならず、小型化が求められている。そして、高出力化および小型化を実現するには、巻線の占積率を高めることが求められる。また、磁力を高めて大きな出力を得るには、巻線に大きな電流を流す必要がある。占積率を高め、大電流を流すために、長方形断面を有する平角線が採用されている。特に、平角線の短辺をコイル軸に向けて巻回して構成されるエッジワイズコイルは、丸線に比べ、占積率を高めることができる。
しかしながら、エッジワイズコイルは、導体幅が広く、かつ短辺をコイル軸に向けて巻回されているので、大きな渦電流が発生しやすく、損失が大きくなるという問題があった。
このような状況を鑑み、エッジワイズコイルにおける渦電流損失を低減する試みが種々提案されている。例えば、特許文献1,2では、固定子鉄心のティースに巻回されたコイルの回転子側に低透磁率材を配設し、回転子からコイルに向かう磁束を低透磁率材を介してティースに誘導して、コイルを鎖交する磁束量を低減し、渦電流損失を低減していた。また、特許文献3では、エッジワイズコイルをコイルの半径方向に分割して複数の筒状コイル部材により構成し、渦電流損失を低減していた。
特開2011−130556号公報 特開2010−268619号公報 特開2009−254001号公報
特許文献1,2では、固定子鉄心のティースに巻回されたコイルの回転子側に低透磁率材を配設するので、低透磁率材の位置決め精度を高める必要があるとともに、低透磁率材の固定が困難となるという課題があった。
また、特許文献3では、エッジワイズコイルをコイルの半径方向に複数に分割した形状の筒状コイル部材を作製する必要があり、筒状コイル部材の工作性が悪化するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、車両の走行のほとんどが前進走行であることから、回転子の回転方向がほとんど一方向となる点に着目し、エッジワイズコイルとティース先端との間の径方向距離を主回転方向の遅れ側を主回転方向の進み側に対して長くして、コイルを鎖交する磁束量を少なくし、渦電流損失を低減する車両用電動機を得ることを目的とする。
また、エッジワイズコイルとティース先端との間の径方向距離を主回転方向の遅れ側を主回転方向の進み側に対して短くして、コイルを鎖交する磁束量を少なくし、渦電流損失を低減する車両用発電機を得ることを目的とする。
この発明による車両用電動機は、ティースがそれぞれ円環状のコアバックから径方向内方に延設されて周方向に等角ピッチで配列された固定子鉄心、およびそれぞれ、上記ティースにエッジワイズ巻きに巻回された複数の集中巻コイルを有する固定子と、上記固定子の内周側に上記固定子鉄心との間に所定に隙間を確保して同軸に、かつ回転可能に配設された回転子鉄心、およびそれぞれ、上記回転子鉄心の外周側に埋設されて周方向に配列され、磁極を構成する複数の永久磁石を有する回転子と、を備え、車両の前進走行時の上記回転子の回転方向を主回転方向とする。上記集中巻コイルの主回転方向の遅れ側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離が、上記集中巻コイルの主回転方向の進み側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離より長い。
車両用電動機においては、集中巻コイルにより発生する磁束が集中巻コイルの回転方向の遅れ側、かつ回転子側のコイル部分に集中する。そして、車両の走行のほとんどが前進走行であり、回転子の回転方向は、ほとんど車両の前進走行時の回転方向、すなわち主回転方向となる。
この発明によれば、集中巻コイルの主回転方向の遅れ側コイル部分とティースの先端面との間の距離が長くなっているので、回転子が主回転方向に回転する際、磁束が集中巻コイルの回転方向の遅れ側、かつ回転子側のコイル部分を鎖交しにくくなる。したがって、車両の走行時のほとんどで、コイルを鎖交する磁束量が少なくなり、渦電流損失を低減できる
また、集中巻コイルの回転子側に低透磁率材を配設する必要がないので、部品点数が削減されるとともに、低透磁率材の位置決めが不要となり、固定子の組立が容易となる。さらに、集中巻コイルを複数の筒状コイル部材に分割構成する必要がないので、集中巻コイルの作製が容易となるとともに、集中巻コイルのティースへの装着が容易となる。
この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機におけるトルク発生時の磁束の流れを説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子巻線に給電する相電流を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機に発生するトルクを説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子巻線を構成する集中巻コイルの構造を説明する要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子鉄心のティース先端部の磁束の流れを説明する断面図である。 この発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルを示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルをティースに装着した状態を巻き始め端の延出方向から見た平面図である。 この発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルをティースに装着した状態を巻き始め端の延出方向と反対の方向から見た平面図である。 この発明の実施の形態6に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルを示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態8に係る永久磁石埋込型発電機における回生時の磁束の流れを説明する図である。
以下、本発明による車両用電動機および発電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機におけるトルク発生時の磁束の流れを説明する図、図3はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子巻線に給電する相電流を説明する図、図4はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機に発生するトルクを説明する図、図5はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子巻線を構成する集中巻コイルの構造を説明する要部断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石埋込型電動機における固定子鉄心のティース先端部の磁束の流れを説明する断面図である。なお、図1および図2では、便宜上、ハッチングを省略している。
図1において、車両用電動機としての永久磁石埋込型電動機1は、円環状の固定子鉄心3、および固定子鉄心3に装着された固定子巻線4を有し、フレーム(図示せず)に保持される固定子2と、フレームに回転可能に支持された回転軸6に固着され、固定子鉄心3との間に所定のギャップを確保して固定子2の内周側に配設される回転子5と、を備える。
固定子鉄心3は、円環状のコアバック3aと、それぞれ、コアバック3aの内周面から径方向内方に延出されて周方向に等角ピッチで配列された12本のティース3bと、を備え、例えば同一形状に打ち抜かれた多数枚の電磁鋼板を積層一体化して作製される。そして、コアバック3aと隣り合うティース3bとにより画成された領域がスロット3cを構成している。ここでは、ティース3bは先細り形状に作製され、スロット3cが長方形断面に構成されている。
ティース3bのそれぞれには、集中巻コイル4aが巻装されている。この集中巻コイル4aは、平角線をティース3bにエッジワイズ巻きに所定回巻回して構成されたエッジワイズコイルである。平角線には、絶縁被覆された長方形断面の銅線、アルミ線などが用いられる。固定子巻線4は、12本の集中巻コイル4aから構成される。12本の集中巻コイル4aは、回転子の主回転方向11にU相、V相、W相の順に4回繰返して配列されている。なお、永久磁石埋込型電動機1を電気自動車やハイブリッド自動車に搭載した場合、回転子5の回転方向は、ほとんど、自動車の前進走行時の回転方向となるので、本発明における主回転方向11は、自動車の前進走行時の回転子5の回転方向を意味するものとする。
回転子5は、回転子鉄心7と、回転子鉄心7の軸心位置を貫通するように形成された回転軸挿通穴8に圧入、固定された回転軸6と、それぞれ回転子鉄心7の外周側を貫通するように装着された16個の永久磁石9と、を備える。周方向に隣り合う永久磁石9の8対は、それぞれ、周方向に交互に磁極が異なるように配置されている。
回転子鉄心7は、例えば、所定形状に打ち抜かれた電磁鋼板を積層一体化して、回転軸挿通穴8が軸心位置に形成された円筒体に作製されている。そして、磁石挿入穴10a,10bの対が、それぞれ、同じ長方形断面の穴形状を有し、回転子鉄心7の外周側を軸方向に貫通して、周方向に等角ピッチで8対形成されている。磁石挿入穴10a,10bの対は、軸心Oから径方向外方に向かって開いたV字形状に配置されている。永久磁石9が、磁石挿入穴10a,10bのそれぞれに挿入、固着されている。周方向に隣り合う永久磁石9の8対が、それぞれ、周方向に交互に磁極が異なるように着磁配向されている。なお、図1中、矢印12は永久磁石9の着磁配向方向である。
このように構成された永久磁石埋込型電動機1は、外部電源から固定子巻線4に給電され、8極12スロットのインナーロータ型の同期電動機として動作する。ここで、d軸は回転子10の極中心(例えば、N極の周方向中央位置)と軸心Oを結ぶ軸である。q軸は回転子10の極間中心(N極とS極との間の周方向中央位置)と軸心Oを結ぶ軸である。α軸はティース3bの周方向中央位置(例えば、U相コイルが巻回されたティース3bの周方向中央位置:固定子2のU相の中心)と軸心Oを結ぶ軸である。βはq軸とα軸との間の機械角である。また、集中巻コイル4aは、正の電流が通電されているときに、回転子10の表面側がS極となるように巻回されている。
つぎに、永久磁石埋込型電動機1の動作について説明する。
まず、固定子巻線4の各相コイルには、図3に示される相電流が給電される。図2は、図3の電気角位置Aにおける回転子5の位置を示している。このとき、U相コイルはS極となり、V相コイルおよびW相コイルはN極となる。そして、図4に示されるように、永久磁石9で発生するマグネットトルクと、回転子表面の鉄部と固定子巻線4による電磁石との相互作用で発生するリラクタンストルクとを合わせたトルクが、永久磁石埋込型電動機1に発生する。つまり、図3の電気角位置Aにおける永久磁石埋込型電動機1には、図4の機械角βにおけるトルクが発生する。
つぎに、固定子2および回転子5における磁束の流れを説明する。
図2において、U相コイルはS極となり、V相コイルおよびW相コイルはN極となる。そこで、固定子巻線4により発生する磁束は、U相コイルが巻回されたティース3bからコアバック3aを通ってV相コイルが巻回されたティース3bに流れ、当該ティース3bの先端から回転子鉄心7に入り、回転子鉄心7からU相コイルが巻回されたティース3bに戻る磁束ループ13aと、U相コイルが巻回されたティース3bからコアバック3aを通ってW相コイルが巻回されたティース3bに流れ、当該ティース3bの先端から回転子鉄心7に入り、回転子鉄心7からU相コイルが巻回されたティース3bに戻る磁束ループ13bと、を流れる。
磁束ループ13aは、永久磁石9により発生する磁束の向きに沿ったループとなり、集中巻コイル4aを鎖交する磁束はほとんど発生しない。一方、磁束ループ13bは、永久磁石9により発生する磁束の向きに沿っていないので、磁束が密となる領域14と、磁束が疎となる領域15とが発生する。
つまり、磁束ループ13bにおいて、回転子5のN極の磁極に対し、W相コイルが巻回されているティース3bがN極となるので、W相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分の回転子5側が回転子5のN極の磁極と同極となり、磁束がW相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分に入り込まない。そのため、磁束が疎となる領域15が発生する。一方、磁束ループ13bにおいて、回転子5のN極の磁極に対し、U相コイルが巻回されているティース3bがS極となるので、U相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分の回転子5側が回転子5のN極の磁極と異極となり、磁束がU相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分に集中する。そのため、磁束が密となる領域14が発生する。
そして、U相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分の回転子5側は、磁束が密となる領域14に位置し、磁束が集中しているので、ティース3bの先端部に入りきらなかった磁束が、U相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分を通ってティース3bに流れることになる。その結果、磁束がU相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分を鎖交し、渦電流が発生する。
なお、相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分とは、ティース3bに巻回されている相コイルの、ティース3bの主回転方向11に位置するコイル部分である。また、相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分とは、ティース3bに巻回されている相コイルの、ティース3bの主回転方向11と反対の回転方向に位置するコイル部分である。
つぎに、実施の形態1による渦電流損失の低減効果について説明する。
実施の形態1では、図5に示されるように、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2が、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1より長くなっている。
ティース3bに巻回された集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分の回転子5側は、磁束が密となる領域14に位置し、図6に矢印21で示されるように、磁束が流れる。図6において、磁束の流れを示す矢印21は、太いほど磁束量が多いことを示している。磁束の多さは、回転子表面からティースに入るまでの空隙長の長さに関係し、空隙長が長くなるほど、磁束量が少なくなる。そこで、図6では、回転子表面からの磁束が入るティースの位置がティースの先端面から径方向外方に変位するほど、空隙長が長くなるので、矢印を細くし、磁束量が少なくなることを示している。
また、図6に破線で示されたコイル16は、ティース3bの先端面から径方向外方に径方向距離t1だけ離れた位置のコイルであり、集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分と同じ径方向位置に位置する。図6から、多くの磁束が、コイル16を通ってティース3bに流れ込むことがわかる。このように、集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分を、主回転方向11の進み側コイル部分と同じ径方向位置に位置させると、主回転方向11の遅れ側コイル部分を鎖交する磁束量が多くなり、渦電流損失が多くなる。これに対し、この実施の形態1では、ティース3bに装着された集中巻コイル4aが、t1<t2となっているので、集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分を鎖交する磁束量が少なくなり、渦電流損失を低減できる。
この実施の形態1によれば、ティース3bに装着された集中巻コイル4aが、t1<t2となっている。そこで、車両の走行時のほとんどにおいて、集中巻コイル4aを鎖交する磁束量を少なくでき、渦電流損失を低減できるので、モータの高効率化が図られる。また、集中巻コイル4aの回転子5側に低透磁率材を配設する必要がないので、部品点数が削減されるとともに、低透磁率材の位置決めが不要となり、固定子2の組立が容易となる。さらに、集中巻コイル4aを複数の筒状コイル部材に分割構成する必要がないので、集中巻コイル4aの作製が容易となるとともに、集中巻コイル4aのティース3bへの装着が容易となる。
また、ティース3bは先細り形状に作製され、スロット3cが長方形断面に構成されている。そこで、一定の幅の平角線を用いて集中巻コイル4aを作製でき、集中巻コイル4aの工作性を向上できるとともに、スロット3cに集中巻コイル4aを高密度に収納でき、占積率を高めることができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。
図7において、固定子鉄心3のコアバック3aは、外周面を円筒面とし、集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分の径方向外方におけるコアバック部分の径方向幅c1を、集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分の径方向外方におけるコアバック部分の径方向幅c2より広くしている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、コアバック3aが、c1>c2を満足するように作製されているので、ティース3bの主回転方向11の進み側に位置するスロット部分のスロット深さがティース3bの主回転方向11の遅れ側に位置するスロット部分のスロット深さより浅くなる。したがって、集中巻コイル4aをスロット3cの底部に接するようにティース3bに装着するだけで、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2を、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1より大きくできる。
また、ティース3bの主回転方向11の進み側に位置するコアバック部分の磁路断面積が大きくなるので、ティース3bの主回転方向11の進み側に位置するコアバック部分での磁束密度が低減され、鉄損を低減できる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。
図8において、積層された電磁鋼板を一体化するためのカシメ部17が、ティース3bの主回転方向11の進み側に位置するコアバック部分に形成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
この実施の形態3では、カシメ部17が磁路断面積の大きなコアバック部分に形成されているので、カシメ部17が磁気的に劣化しても、磁束の流れを妨げることがなく、鉄損の増加を抑制できる。
なお、カシメ部17の形状は、特に限定されず、例えばVカシメや丸カシメでもよい。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。
図9において、絶縁部材としてのインシュレータ18a,18bが、集中巻コイル4aとコアバック3aとの間に介装され、インシュレータ19が集中巻コイル4aとティース3bとの間に介装され、集中巻コイル4aと固定子鉄心3との間の電気的絶縁性を確保している。そして、集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分とコアバック3aとの間に介装されているインシュレータ18aの厚みb1が、集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分とコアバック3aとの間に介装されているインシュレータ18bの厚みb2より厚くなっている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4では、インシュレータ18aの厚みb1がインシュレータ18bの厚みb2より厚くなっているので、集中巻コイル4aをティース3bに装着するだけで、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2を、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1より大きくできる。
したがって、この実施の形態4によれば、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策をとることなく、t2>t1を実現でき、固定子2の作製が容易となる。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルを示す斜視図、図11はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルをティースに装着した状態を巻き始め端の延出方向から見た平面図、図11はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルをティースに装着した状態を巻き始め端の延出方向と反対の方向から見た平面図である。なお、図11および図12では、固定子鉄心を点線で示している。
図10において、集中巻コイル20Aは、平角線をエッジワイズ巻きに10ターン巻回して作製されている。集中巻コイル20Aの一端である巻き始め端20aと他端である巻き終わり端20bが、集中巻コイル20Aの軸方向から見て同じ方向に延出している。
このように構成された集中巻コイル20Aは、2列となって、長方形断面の短辺方向に10本ずつ配列された第1および第2直線部20c,20dと、第1および第2直線部20c,20dの列間で、長さ方向の一端同士と他端同士とを交互に連結する第1および第2コイルエンド20e,20fと、を備えている。2列に配列された第1および第2直線部20c,20dの間隔が、ティース3bの先細り形状に適合するように、集中巻コイル20Aの軸方向一側から他側に向かって漸次狭くなっている。第1および第2コイルエンド20e,20fにより連結された第1および第2直線部20c,20dは、互いに、集中巻コイル20Aの軸方向に平角線の厚みの半分だけずれている。そして、巻き始め端20aは、集中巻コイル20Aの軸方向一端に位置する第1直線部20cから長さ方向一側に延出している。巻き終わり端20bは、集中巻コイル20Aの軸方向他端に位置する第2直線部20dから長さ方向一側に延出している。
集中巻コイル20Aは、図11および図12に示されるように、ティース3bの中心を通るα軸に集中巻コイル20Aの軸心を一致させて、ティース3bに装着される。巻き始め端20aは、ティース3bの主回転方向11の遅れ側、かつティース3bの根元側から固定子鉄心3の軸方向一側に延出する。巻き終わり端20bは、ティース3bの主回転方向11の進み側、かつティース3bの先端側から固定子鉄心3の軸方向一側に延出する。そして、第1直線部20cがティース3bに沿って径方向に配列され、集中巻コイル20Aの主回転方向11の遅れ側コイル部分を構成する。第2直線部20dがティース3bに沿って径方向に配列され、集中巻コイル20Aの主回転方向11の進み側コイル部分を構成する。
ここで、α軸と固定子鉄心3の軸心を含む平面と、集中巻コイル20Aの軸方向一端(最外径位置)の第1コイルエンド20eとの間の角度をγとする。α軸と固定子鉄心3の軸心を含む平面と、集中巻コイル20Aの最外径位置の第2コイルエンド20fとの間の角度をδとする。最外径位置の第1コイルエンド20e(第2コイルエンド20f)とα軸と直交する平面との間の角度をθとする。
この集中巻コイル20Aは、γ+δ≦180−θを満足するように作製されており、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2が、ティース3bの先端面と集中巻コイル4aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1より長くなっている。
したがって、この実施の形態5によれば、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策が不要となり、固定子の作製が容易となる。
なお、集中巻コイル20Aは、巻き始め端20aを給電端とするように結線され、巻き始め端20aの電圧の実効値が巻き終わり端20bの電圧の実効値より高くなっている。
実施の形態6.
図13はこの発明の実施の形態6に係る永久磁石埋込型電動機における集中巻コイルを示す斜視図である。
図13において、集中巻コイル20Bは、平角線をエッジワイズ巻きに9ターン巻回して作製されている。集中巻コイル20Bの一端である巻き始め端20aと他端である巻き終わり端20bが、集中巻コイル20Bの軸方向から見て反対の方向に延出している。
なお、他の構成は、上記実施の形態5と同様に構成されている。
この集中巻コイル20Bは、図示していないが、ティース3bの中心を通るα軸に集中巻コイル20Bの軸心を一致させて、ティース3bに装着される。巻き始め端20aは、ティース3bの主回転方向11の進み側、かつティース3bの根元側に位置から固定子鉄心3の軸方向一側に延出する。巻き終わり端20bは、ティース3bの主回転方向11の進み側、かつティース3bの先端側から固定子鉄心3の軸方向他側に延出する。これにより、ティース3bの先端面と集中巻コイル20Bの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2が、ティース3bの先端面と集中巻コイル20Bの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1より長くなる。
したがって、この実施の形態6においても、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策が不要となり、固定子の作製が容易となる。
なお、集中巻コイル20Bの平角線の巻回方向が、実施の形態5における集中巻コイル20Aの平角線の巻回方向と逆向きとなる。そこで、集中巻コイル20Aに給電される電流の向きと逆向きの電流を集中巻コイル20Bに給電することにより、実施の形態6においても、実施の形態5と同じ方向のトルクを発生させることができる。
実施の形態7.
図14はこの発明の実施の形態7に係る永久磁石埋込型電動機における固定子を示す要部断面図である。
図14において、鍔部3dがティース3bの先端から主回転方向11の遅れ側に延設されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態7では、鍔部3dが集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分の回転子5側に延在している。そこで、回転子鉄心7から集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分を通ってティース3bに流れ込もうとする磁束は、鍔部3dに流れ込み、鍔部3dを通ってティース3bに導かれる。その結果、集中巻コイル4aの主回転方向11の遅れ側コイル部分を鎖交する磁束量が低減され、渦電流損失をさらに低減することができる。
実施の形態8.
図15はこの発明の実施の形態8に係る永久磁石埋込型発電機における回生時の磁束の流れを説明する図である。なお、図15では、便宜上、ハッチングを省略している。
図15において、車両用発電機としての永久磁石埋込型発電機1Aは、円環状の固定子鉄心3、および固定子鉄心3に装着された固定子巻線40を有し、フレーム(図示せず)に保持される固定子2Aと、フレームに回転可能に支持された回転軸6に固着され、固定子鉄心3との間に所定のギャップを確保して固定子2の内周側に配設される回転子5と、を備える。
固定子巻線40は、ティース3bのそれぞれに平角線をエッジワイズ巻きに所定回巻回して作製された12本の集中巻コイル40aから構成される。12本の集中巻コイル40aは、回転子5の主回転方向11にU相、V相、W相の順に4回繰返して配列されている。また、ティース3bの先端面と集中巻コイル40aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1が、ティース3bの先端面と集中巻コイル40aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2より長くなっている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された永久磁石埋込型発電機1Aは、8極12スロットのインナーロータ型の発電機として動作する。つまり、車両の減速時に、エンジン(図示せず)の回転トルクが回転軸6に伝達され、回転子5が回転される。これにより、固定子巻線40に回転磁界が与えられ、固定子巻線40を構成する集中巻コイル40aに順次交流電流が誘起される。この三相の交流電流が三相整流回路(図示せず)により整流され、バッテリや車載の電気負荷に供せられる。
つぎに、固定子2Aおよび回転子5における磁束の流れを説明する。
図15において、永久磁石9の磁束が回転子5のN極から固定子鉄心32のU相コイルが巻回されているティース3bに入り、当該ティース3bを径方向外方に流れる。これにより、当該ティース3bに巻回されているU相コイルに電流が誘起される。電流がU相コイルに誘起されることにより発生する磁束は、U相コイルが巻回されたティース3bからコアバック3aを通ってV相コイルが巻回されたティース3bに流れ、V相コイルが巻回されたティース3bの先端から回転子鉄心7に入り、回転子鉄心7からU相コイルが巻回されたティース3bに戻る磁束ループ41aと、U相コイルが巻回されたティース3bからコアバック3aを通ってW相コイルが巻回されたティース3bに流れ、W相コイルが巻回されたティース3bの先端から回転子鉄心7に入り、回転子鉄心7からU相コイルが巻回されたティース3bに戻る磁束ループ41bと、を流れる。
磁束ループ41bは、永久磁石9により発生する磁束の向きに沿ったループとなり、集中巻コイル40aを鎖交する磁束はほとんど発生しない。一方、磁束ループ41aは、永久磁石9により発生する磁束の向きに沿っていないので、磁束が密となる領域42と、磁束が疎となる領域43とが発生する。
つまり、磁束ループ41aにおいて、回転子5のN極の磁極に対し、V相コイルが巻回されているティース3bがN極となるので、V相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分の回転子5側が回転子5のN極の磁極と同極となり、磁束がV相コイルの主回転方向11の遅れ側コイル部分に入り込まない。そのため、磁束が疎となる領域43が発生する。一方、磁束ループ41aにおいて、回転子5のN極の磁極に対し、U相コイルが巻回されているティース3bがS極となるので、U相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分の回転子5側が回転子5のN極の磁極と異極となり、磁束がU相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分に集中する。そのため、磁束が密となる領域42が発生する。
そして、U相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分の回転子5側は、磁束が密となる領域42に位置し、磁束が集中しているので、ティース3bの先端部に入りきらなかった磁束が、U相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分を通ってティース3bに流れることになる。その結果、磁束がU相コイルの主回転方向11の進み側コイル部分を鎖交し、渦電流が発生する。
車両用発電機1Aは、自動車の減速時に動作して発電し、エネルギーを回生する。つまり、車両用発電機1Aにおいても、自動車の前進走行時に動作し、回転子5の回転方向がほとんど一方向、すなわち主回転方向11となる。そして、ティース3bの先端面と集中巻コイル40aの主回転方向11の進み側コイル部分との間の径方向距離t1が、ティース3bの先端面と集中巻コイル40aの主回転方向11の遅れ側コイル部分との間の径方向距離t2より長くなっている。そこで、発電時、集中巻コイル40aの主回転方向11の進み側コイル部分を鎖交する磁束量が少なくなり、渦電流損失を低減できる。
この実施の形態8によれば、ティース3bに装着された集中巻コイル40aが、t1>t2となっている。そこで、発電時のほとんどにおいて、集中巻コイル40aを鎖交する磁束量を少なくでき、渦電流損失を低減できるので、発電の高効率化が図られる。
ここで、実施の形態8において、ティース3bの主回転方向11の遅れ側におけるコアバック3aの径方向幅を、ティース3bの主回転方向11の進み側におけるコアバック3aの径方向幅より広くしてもよい。これにより、実施の形態2と同様の効果が得られる。
また、積層された磁性鋼板のカシメ部を、コアバック3aのティース3bの主回転方向11の遅れ側の部分に形成してもよい。これにより、実施の形態3と同様の効果が得られる。
絶縁部材を集中巻コイル40aとコアバック3aとの間に介装する場合には、集中巻コイル40aの主回転方向11の遅れ側コイル部分とコアバック3aとの間に介装される絶縁部材の厚みを、集中巻コイル40aの主回転方向11の進み側コイル部分とコアバック3aとの間に介装される絶縁部材の厚みより厚くしてもよい。これにより、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策が不要となり、固定子の作製が容易となる。
また、鍔部を、ティース3bの先端部から主回転方向11の進み側に延設してもよい。これにより、集中巻コイル40aの進み側コイル部分を鎖交する磁束量をさらに低減できる。
また、集中巻コイルの一端が、ティース3bの主回転方向11の進み側、かつ該ティース3bの根元側から固定子鉄心3の軸方向一側に延出し、他端が、ティース3bの主回転方向11の遅れ側、かつ該ティース3bの先端側から固定子鉄心3の軸方向一側に延出するように集中巻コイルをティース3bに巻装してもよい。これにより、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策が不要となり、固定子の作製が容易となる。
また、集中巻コイルの一端が、ティース3bの主回転方向11の遅れ側、かつ該ティース3bの根元側から固定子鉄心3の軸方向一側に延出し、他端が、ティース3bの主回転方向11の遅れ側、かつ該ティース3bの先端側から固定子鉄心の軸方向他側に延出するように集中巻コイルをティース3bに巻装してもよい。これにより、固定子鉄心3のティース3bの主回転方向11の進み側と遅れ側のスロット深さを変えるなどの煩雑な対策が不要となり、固定子の作製が容易となる。
なお、上記各実施の形態では、8極12スロットの永久磁石埋込型電動機および発電機について説明しているが、極数とスロット数との比は2:3に限定されず、例えば(3±1):3、(9±1):9、(12±2):12の場合でも、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、磁極を構成する2つの永久磁石が軸心から径方向外方に向かって開いたV字形状に配置されているものとしているが、永久磁石の配置はこれに限定されない。例えば、永久磁石を同一円筒面に接するように周方向に等角ピッチに配置し、永久磁石のそれぞれが磁極を構成するようにしてもよい。
2,2A 固定子、3 固定子鉄心、3a コアバック、3b ティース、3c スロット、3d 鍔部、4a 集中巻コイル、5 回転子、7 回転子鉄心、9 永久磁石、11 主回転方向、17 カシメ部、 18a,18b インシュレータ(絶縁部材)、20A,20B 集中巻コイル、20a 巻き始め部(一端)、20b 巻き終わり部(他端)、40a 集中巻コイル。

Claims (9)

  1. ティースがそれぞれ円環状のコアバックから径方向内方に延設されて周方向に等角ピッチで配列された固定子鉄心、およびそれぞれ、上記ティースにエッジワイズ巻きに巻回された複数の集中巻コイルを有する固定子と、
    上記固定子の内周側に上記固定子鉄心との間に所定に隙間を確保して同軸に、かつ回転可能に配設された回転子鉄心、およびそれぞれ、上記回転子鉄心の外周側に埋設されて周方向に配列され、磁極を構成する複数の永久磁石を有する回転子と、を備え、車両の前進走行時の上記回転子の回転方向を主回転方向とする車両用電動機において、
    上記集中巻コイルの主回転方向の遅れ側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離が、上記集中巻コイルの主回転方向の進み側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離より長いことを特徴とする車両用電動機。
  2. 上記ティースは周方向幅が先端側に向かって漸次狭くなる先細り形状に形成され、上記コアバックと周方向に隣り合う上記ティースとにより画成されるスロットが長方形断面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用電動機。
  3. 上記ティースの主回転方向の進み側における上記コアバックの径方向幅が、上記ティースの主回転方向の遅れ側における上記コアバックの径方向幅より広いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用電動機。
  4. 上記固定子鉄心は、磁性鋼板を積層一体化して構成され、
    積層された上記磁性鋼板のカシメ部が、上記コアバックの上記ティースの主回転方向の進み側の部分に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用電動機。
  5. 上記集中巻コイルの主回転方向の進み側コイル部分と上記コアバックとの間に介装されている絶縁部材の厚みが、上記集中巻コイルの主回転方向の遅れ側コイル部分と上記コアバックとの間に介装されている絶縁部材の厚みより厚いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用電動機。
  6. 鍔部が、上記ティースの先端部から主回転方向の遅れ側に延設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用電動機。
  7. 上記集中巻コイルの一端が、上記ティースの主回転方向の遅れ側、かつ該ティースの根元側から上記固定子鉄心の軸方向一側に延出し、他端が、上記ティースの主回転方向の進み側、かつ該ティースの先端側から上記固定子鉄心の軸方向一側に延出していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両用電動機。
  8. 上記集中巻コイルの一端が、上記ティースの主回転方向の進み側、かつ該ティースの根元側から上記固定子鉄心の軸方向一側に延出し、他端が、上記ティースの主回転方向の進み側、かつ該ティースの先端側から上記固定子鉄心の軸方向他側に延出していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両用電動機。
  9. ティースがそれぞれ円環状のコアバックから径方向内方に延設されて周方向に等角ピッチで配列された固定子鉄心、およびそれぞれ、上記ティースにエッジワイズ巻きに巻回された複数の集中巻コイルを有する固定子と、
    上記固定子の内周側に上記固定子鉄心との間に所定に隙間を確保して同軸に、かつ回転可能に配設された回転子鉄心、およびそれぞれ、上記回転子鉄心の外周側に埋設されて周方向に配列され、磁極を構成する複数の永久磁石を有する回転子と、を備え、車両の前進走行時の上記回転子の回転方向を主回転方向とする車両用発電機において、
    上記集中巻コイルの主回転方向の遅れ側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離が、上記集中巻コイルの主回転方向の進み側コイル部分と上記ティースの先端面との間の距離より短いことを特徴とする車両用発電機。
JP2012227888A 2012-10-15 2012-10-15 車両用電動機および車両用発電機 Active JP5805046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227888A JP5805046B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 車両用電動機および車両用発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227888A JP5805046B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 車両用電動機および車両用発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014082838A JP2014082838A (ja) 2014-05-08
JP5805046B2 true JP5805046B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=50786579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227888A Active JP5805046B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 車両用電動機および車両用発電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5805046B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021117320A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル及びそれを備えたモータ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6200854B2 (ja) * 2014-05-28 2017-09-20 本田技研工業株式会社 回転電機のステータ
CN107078583A (zh) * 2014-10-24 2017-08-18 株式会社Ihi 旋转机械以及旋转机械的制造方法
JP6747834B2 (ja) * 2016-03-15 2020-08-26 株式会社Subaru ステータ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011147312A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toyota Motor Corp ステータおよびモータ
JP2013153608A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Toyota Industries Corp 回転電機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021117320A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル及びそれを備えたモータ
JP7599070B2 (ja) 2019-12-12 2024-12-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル及びそれを備えたモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014082838A (ja) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101911978B1 (ko) 토크 리플을 감소시킨 스포크 영구 자석 머신 및 그 제조 방법
JP5868513B2 (ja) 永久磁石埋込型電動機
US10862355B2 (en) Armature with a core having teeth of different circumferential widths and electric motor including the armature and a rotor
JP5774081B2 (ja) 回転電機
JP5796569B2 (ja) 回転子、および、これを用いた回転電機
US20130221789A1 (en) Rotor for modulated pole machine
JP5440423B2 (ja) 回転電機
US20150244218A1 (en) Rotor for a permanent magnet electric machine and use thereof
JP2009207333A (ja) ランデル型ロータ型モータ
JP6048191B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
CN104380576B (zh) 旋转电机的定子
CN105324918B (zh) 旋转电机
US20170040855A1 (en) Rotor for a rotary electric machine
CN105391201A (zh) 具有磁阻转子和永磁转子的机电机器
JPWO2020017078A1 (ja) 回転電機
JPWO2018037529A1 (ja) 回転電機
CN108141076B (zh) 磁铁式转子、具备磁铁式转子的旋转电机以及具备旋转电机的电动汽车
JP5805046B2 (ja) 車両用電動機および車両用発電機
WO2015142646A1 (en) High efficiency internal permanent magnet synchronous electric machine
JP2017055560A (ja) 永久磁石式回転電機
WO2020194390A1 (ja) 回転電機
US8987971B2 (en) Rotor core for an electric machine
CN110474455B (zh) 具有混合转子拓扑结构的内置式永磁体机器
JP5582149B2 (ja) ロータ、これを用いた回転電機および発電機
JP2010045872A (ja) 永久磁石式回転機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141002

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5805046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250