以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明に係る実施形態の冷蔵庫の斜視図であり、図1(b)は、冷蔵庫の扉を開放した状態を示す斜視図である。
実施形態の冷蔵庫1は、食品が貯蔵される貯蔵室が画設される冷蔵庫本体1Hと、冷蔵庫本体1Hの各貯蔵室の前部の開口部を開閉する扉(6a、6b、7a、7b)とを具備している。
冷蔵庫本体1Hには、上から下へ順に、冷凍室2、冷蔵室3、コンバーチブルケース4の空間、および野菜室5が画設されている。
冷凍室2は、0℃以下の温度帯(例えば約−20℃〜−18℃の冷凍温度帯)の貯蔵室であり、冷蔵室3、野菜室5は、例えば3℃前後の冷蔵温度帯の貯蔵室である。なお野菜は冷気が直接当たると乾燥してしなびてしまうため、野菜室5内に冷気を直接吹き込むことなく、野菜室5を形成する筐体の熱伝導による間接冷却を行っている。
一方、コンバーチブルケース4は、例えば−0.1℃〜1℃のチルド温度帯(冷気が吹き込むチルド温度帯)のチルド室と冷蔵温度帯の野菜室に切り替え可能な貯蔵室としている。なお、コンバーチブルケース4は、冷気が吹き込む場合、冷蔵温度帯の貯蔵室としてもよい。このコンバーチブルケース4が異なる用途に使える貯蔵室である。
冷凍室2を開閉する冷凍室扉6a、6bは、観音開き式の両開きの扉であり、側端部がそれぞれ冷蔵庫本体1Hに枢設されている。
同様に、冷蔵室3、およびコンバーチブルケース4、および野菜室5を開閉する冷蔵室扉7a、7bは、観音開き式の両開きの扉であり、側端部がそれぞれ冷蔵庫本体1Hに枢設されている。
図2(a)は、図1(a)のA−A線断面図であり、図2(b)は、図1(a)のB−B線断面図である。
冷蔵室3の奧方には、冷蔵室3の奧壁を形成するとともに、冷蔵室3、コンバーチブルケース4への冷気通路r1を形成する背面パネル8が配設されている。
背面パネル8の裏面8r側(背面側)には、図2(b)に示すように、2つの通路カバー12a、12bが鉛直方向に沿って設けられ、背面パネル8と2つの通路カバー12a、12bとでそれぞれ、鉛直方向に沿った2つの冷気通路(冷却手段)r1、r2が形成されている。換言すれば、背面パネル8の裏面8rと通路カバー12a、12bとによって、冷気通路r1、r2が鉛直方向に沿って一対設けられている。
貯蔵室(2、3、4、5)が画設される冷蔵庫本体1Hには、貯蔵室(2、3、4、5)を冷却するための冷媒が循環する冷凍サイクル(冷却手段)が設置されている。冷凍サイクルは、不図示の圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブおよび蒸発器、そして、再び、圧縮機が、順に接続され、冷媒の循環路が構成されている。
蒸発器(Evaporator)は、冷凍室2の後方に設けられ、庫内を循環する空気を冷媒の蒸発時の潜熱で冷却して冷気にする。蒸発器の近くには、蒸発器で冷却された冷気を庫内に送るための送風ファン(図示せず)が設置されている。
送風ファンから送られる冷気の一部は、不図示の冷凍室用ダンパが開閉制御されることにより、冷凍室2に送られ所定の冷凍温度(設定温度)に冷却する。
残りの冷気は、不図示の冷蔵室用ダンパが開閉制御されることにより、図2に示す冷気通路r1、r2を通過して冷蔵室3、コンバーチブルケース4に送られ、野菜室5を間接冷却し、それぞれの室を所定の温度に冷却する。
図3は、冷蔵室内の背面パネルとコンバーチブルケースとを斜め右上前方から見た斜視図である。
冷蔵室3の奥壁を形成する背面パネル8の下部前方には、コンバーチブルケース4が前方に突出する態様で配置されている。
コンバーチブルケース4の上面は開口され開口部4jが形成されている。コンバーチブルケース4の開口部4jの上方には、透明な板材であるコンバーチブル棚板10が配設され、コンバーチブルケース4の上方を閉塞している。
コンバーチブルケース4は引き出し式のケースである。
ユーザがコンバーチブルケース4に食品を出し入れしたい場合、ユーザが前部に形成された凹状の取手4tを把持して前方に引き出すことにより、コンバーチブルケース4が冷蔵庫本体1H内から前方に引き出される。この状態で、コンバーチブルケース4の上面の開口部4jから、ユーザは食品を自由に出し入れすることができる。
コンバーチブルケース4の背面板4bの上縁部には、上側が切り欠かれた形状の冷気流入切り欠き4b1、4b2が一対形成されている。冷気流入切り欠き4b1、4b2は、コンバーチブルケース4に冷気を送るためのものである。
図4は、冷蔵庫本体をコンバーチブルケースの冷気流入切り欠きの箇所で鉛直方向に切った一部切り欠き断面を含む斜視図である。
冷気流入切り欠き4b1、4b2の後方の背面パネル8には、コンバーチブルケース4に冷気を送るため、冷気通路r1、r2に連通するケース吹き出し孔8e1、8e2が、冷気流入切り欠き4b1、4b2に対向して配置されている。
背面パネル8のケース吹き出し口8e1、8e2は、背面パネル8に係着される冷気制御レバー9a、9b(図5、図8(a)参照)の移動取っ手9a2、9b2をそれぞれユーザが左右方向(図3、図4の矢印α1方向)に移動させることにより、開閉制御される。この開閉制御により、コンバーチブルケース4は、冷気が、冷気流入切り欠き4b1、4b2を介して、供給または停止される。
コンバーチブルケース4の内部には、コンバーチブルケース4の内部空間を2つの空間に仕切るための仕切り板11が左右方向(図3の矢印α2方向)にスライド自在に設けられている。
本構成により、ユーザが冷気制御レバー9a、9bの移動取っ手9a2、9b2を把持して、左右方向(図3の矢印α1方向)に移動させることで、背面パネル8のケース吹き出し口8e1、8e2をそれぞれ開閉制御する。これによって、コンバーチブルケース4の内部の仕切り板11で仕切られる空間に冷気を供給したり、停止したりできる。
換言すれば、仕切り板11で仕切られるコンバーチブルケース4の空間にケース吹き出し口8e1、8e2の少なくとも何れかから冷気を供給することにより、当該冷気が供給される空間をチルドルーム(冷却温度が高い場合に冷蔵室)として使用できる一方、当該空間へのケース吹き出し口8e1、8e2の少なくとも何れかからの冷気を停止することで当該冷気の供給が停止される空間を間接冷却することで、野菜室として使用することができる。
図5は、冷気制御レバーが係着された背面パネルを前方から見た前面図である。図6は、冷気制御レバーが係着された背面パネルを後方から見た後面図である。
前記したように、背面パネル8の裏面8rと、通路カバー12a、12bとでそれぞれ鉛直方向に沿った2つの冷気通路r1、r2が形成されている(図6参照)。冷気通路r1、r2は、それぞれ蒸発器での冷媒の蒸発時の潜熱で冷却された冷気を、冷蔵室3やコンバーチブルケース4に送るとともに、野菜室5近くに供給して野菜室5を間接冷却している。
背面パネル8には、冷気通路r1、r2を流れる冷気を、冷蔵室3に供給するための第1冷気吹き出し口8a1、8a2、第2冷気吹き出し口8b1、8b2、第3冷気吹き出し口8c1、8c2、第4冷気吹き出し口8d1、8d2、および、コンバーチブルケース4に供給するためのケース冷気吹き出し口8e1、8e2が穿設(開口)されている。
そして、図6に示すように、背面パネル8の裏面8rには、冷気が通路カバー12a、12bとで形成される冷気通路r1、r2を円滑に流れるべく案内リブ8r1、8r2がそれぞれ冷気通路r1、r2の冷気の流れに沿った形状に突設されている。
第4冷気吹き出し口8d1、8d2とケース冷気吹き出し口8e1、8e2との間には、冷気通路r1、r2の冷気の流れを通過させたり、阻止するための冷気遮断片9a3、9b3(図6参照)をもつ冷気制御レバー9a、9bが左右方向にスライド自在に係着されている(図6のJ方向矢視拡大図の図7参照)。
<冷気制御レバー9a、9b>
図8(a)は、冷気制御レバーを移動取っ手側から見た冷気制御レバーの斜視図であり、図8(b)は、冷気制御レバーを冷気遮断片側から見た冷気制御レバーの斜視図である。
冷気制御レバー9aと冷気制御レバー9bとは、同様な構成であるから、冷気制御レバー9aについて説明を行い、冷気制御レバー9bについての説明は省略する。
冷気制御レバー9aは、基体である平板状のレバー平板部9a1と、レバー平板部9a1から一方の外方(前方)に突設される移動取っ手9a2と、レバー平板部9a1から他方の外方(後方)に突設される冷気遮断片9a3とを有し、樹脂成形されている。
冷気制御レバー9aの移動取っ手9a2は、ユーザが把持して冷気制御レバー9aを左右に移動させ、ケース冷気吹き出し口8e1を開閉させるためのものである。
冷気制御レバー9aの冷気遮断片9a3(図8(b)参照)は、冷気通路r1を遮断する位置に移動して冷気通路r1を流れる冷気の下流側のケース冷気吹き出し口8e1への流れを遮断したり、冷気通路r1外に移動して冷気通路r1の冷気の下流側のケース冷気吹き出し口8e1への流れを許容する役割を担っている。
なお、冷気制御レバー9aは樹脂以外のアルミニウムなどの金属でも形成してもよいが、樹脂の場合熱伝導率、熱容量が低く、コストが低廉であるので、より好ましい。
一方、背面パネル8には、冷気遮断片9a3、9b3の移動取っ手9a2、9b2が、図5に示すように、前方(背面パネル8の表面8o側)に貫通し左右に移動するための空間を形成する移動取っ手配置口8s、8t(図5参照)が貫設されている。また、移動取っ手配置口8s、8t近傍の背面パネル8の裏面8rには、冷気制御レバー9a、9bが係合されスライド自在に保持される係合突起8s1、8t1(図7参照)が、それぞれ複数突設されている。
係合突起8s1、8t1は、それぞれ背面パネル8の裏面8rから外方に(背面パネル8の裏面8rから垂直に後方に)突出して形成されるとともにその先端部が内方に向けて屈曲して形成されており、L字状の横断面を有している。
冷気制御レバー9aは、背面パネル8の裏面8rと係合突起8s1との間に嵌入され、移動取っ手9a2が移動取っ手配置口8sを挿通し、冷気遮断片9a3が後方に突出して冷気通路r1を遮断できるように左右にスライド自在に、背面パネル8に係着されている。
同様に、冷気制御レバー9bは、背面パネル8の裏面8rと係合突起8t1との間に嵌入され、移動取っ手9b2が移動取っ手配置口8tを挿通するとともに、冷気遮断片9b3が後方に突出して冷気通路r2を遮断できるように左右にスライド自在に、背面パネル8に係着されている。
<コンバーチブルケース4>
図9は、コンバーチブルケースとこれの開口部を覆うコンバーチブル棚板とを右上前方から見た斜視図である。
前記したように、コンバーチブルケース4の上面が開口された開口部4jの上方には、透明な板材のコンバーチブル棚板10が配設され、コンバーチブルケース4の開口部4jを閉塞している。
図10(a)は、仕切り板を取り付けたコンバーチブルケースを右上前方から見た斜視図であり、図10(b)は、図10(a)のC−C線断面図である。
図11(a)は、コンバーチブルケース単体を右上前方から見た斜視図であり、図11(b)は、コンバーチブルケースの右側面板の案内部の冷蔵庫本体への組立て状態を示す縦断面図である。
コンバーチブルケース4には、その内部空間を2つに区分けする仕切り板11が左右方向(図10(a)の矢印α2方向)にスライド自在に設けられている。
コンバーチブルケース4は、内部の食品が目視できるように透明または半透明の樹脂成形品であり、上部が開口された開口部4jをもつ横長の高さが低い箱状に成形されている。
コンバーチブルケース4の前部には、ユーザがコンバーチブルケース4を手前に引き出し、押し戻す際に把持する取っ手4tが形成されている。
図10(b)に示すように、コンバーチブルケース4の前面板4mは、コンバーチブルケース4の引き出し時に上半分側にユーザの指が挿入されるスペースSyを形成するように成形されている。
そのため、コンバーチブルケース4の前部の収納容積を確保するために、コンバーチブルケース4の前面板4mの下部にいくに従って、前方に突出する形状に形成されている。これにより、取っ手4tを形成することによるコンバーチブルケース4の前部の容積減少を抑制し、容積増を図っている。
これに対して、コンバーチブルケース4の背面板4bおよび左・右側面板4h、4gは、略鉛直方向に形成されている(図11(a)参照)。
図10(b)に示すように、コンバーチブルケース4の前面板4mが上方にいくに従って奥側に形成されている。
そのため、コンバーチブルケース4の背面板4bの中央部には、仕切り板11を、図1 0(b)の矢印β2に示すように、コンバーチブルケース4から斜め上後方に引き出せるとともに、図10(b)の矢印β3に示すように、コンバーチブルケース4に斜め下前方に収納できるように、下にいくに従い手前側に傾斜する後案内部4b3が形成されている。後案内部4b3は、コンバーチブルケース4における仕切り板11の左右の移動(図10(a)の矢印α)距離に対応する所定幅を有して形成されている。
一方、コンバーチブルケース4の底板である底面板4iには、仕切り板11を底面板4iに対して案内する平面が形成される底面案内部4i1が形成されている。なお、コンバーチブルケース4の底面板4iは食品と底面板4iとの間に冷気が流れるべく、凹凸を有する形状に形成されている。
コンバーチブルケース4の背面板4bの上縁には、上側が切り欠かれた形状の冷気流入切り欠き4b1、4b2が一対形成されている。
冷気流入切り欠き4b1、4b2は、前記した如く、コンバーチブルケース4に冷気を送るための通気口を形成している。また、コンバーチブルケース4の背面板4bの上縁には、上側が切り欠かれた形状の仕切り板摺動部4b4が凹状に、仕切り板11のスライド範囲の寸法を有して形成されている。すなわち、仕切り板摺動部4b4の左・右の縁部4b5、4b6が仕切り板11と当接しストッパの役割を果たし、仕切り板11の左右の移動範囲を定めている。
コンバーチブルケース4の右側面板4gには、コンバーチブルケース4の前後方向の冷蔵庫本体1Hからの取り出し/収納に際して、冷蔵庫本体1Hに対して案内される被案内部4g1が、前後方向に延在するとともに外方に突出した形状に形成されている。すなわち、右側面板4gに、被案内部4g1が前後方向に長い寸法をもつとともに上下方向(鉛直方向)に短い寸法をもち、外方に突設されている。
同様に、コンバーチブルケース4の左側面板4hには、コンバーチブルケース4の前後方向の冷蔵庫本体1Hからの取り出し、収納に際して、冷蔵庫本体1Hに対して案内される被案内部4h1が、前後方向に延在するとともに外方に突出して形状に形成されている。すなわち、被案内部4h1が、左側面板4hに前後方向に長い寸法をもつとともに上下方向(鉛直方向)に短い寸法をもち、外方に突設されている。
一方、図11(b)に示すように、冷蔵庫本体1Hの右壁には、コンバーチブルケース4の右側面板4gの被案内部4g1を案内する案内部1H1が配設されている。同様に、図示しないが、冷蔵庫本体1Hの左壁には、コンバーチブルケース4の左側面板4hの被案内部4h1を案内する案内部1H1が配設されている。
コンバーチブルケース4の右側面板4gの被案内部4g1が、冷蔵庫本体1Hに設けられる案内部1H1に案内されるとともに、同様に左側面板4hの被案内部4h1が、冷蔵庫本体1Hの案内部1H1に案内され、コンバーチブルケース4が、冷蔵庫本体1Hに対して前後方向に移動し、出し入れされる。
<コンバーチブルケース4の仕切り板11>
図12(a)は、コンバーチブルケースの仕切り板を示す斜視図であり、図12(b)は、図12(a)のD−D線断面図である。
仕切り板11は、図12(b)に示すように、冷気が仕切り板11と食品との間に流れるべく左右方向に波様の形状に凹凸を有する平板状に樹脂成形されている。
仕切り板11の前面11aには、コンバーチブルケース4の前面板4mに案内される左右方向に延在する前被案内部11a1が形成されている。前被案内部11a1は、コンバーチブルケース4の前面板4mに沿って左右方向に摺動して案内される長さをもつ形状に形成されている。
仕切り板11の下面は、コンバーチブルケース4の底面案内部4i1に摺動する下被案内部11bを形成している。
仕切り板11の後面は、コンバーチブルケース4の背面板4bの案内部4b3(図11(a)参照)に案内される後被案内部11cを形成しており、コンバーチブルケース4の背面板4bの後案内部4b3に沿って摺動して左右方向に案内される。
仕切り板11の後上縁には、コンバーチブルケース4の背面板4bの仕切り板摺動部4b4に係合する係合突起11d(図10(b)参照)が形成されている。仕切り板11の係合突起11dは、後方に延在するとともに先端部が下方に屈曲する形状に形成され、背面板4bの仕切り板摺動部4b4に上から係合する。
本構成により、ユーザが仕切り板11を把持して、図10(b)の矢印β3のように、コンバーチブルケース4内に嵌入し、仕切り板11をコンバーチブルケース4に左右にスライド自在(図10(a)の矢印α2参照)に取り付けられる。
そして、ユーザがコンバーチブルケース4内の仕切り板11を把持して左右に力を加えることで、コンバーチブルケース4内の仕切り板11の位置を、コンバーチブルケース4の背面板4bの仕切り板摺動部4b4の範囲でスライド移動することができる。
ユーザが仕切り板11をコンバーチブルケース4から外す際には、コンバーチブルケース4内の仕切り板11を把持して、図10(b)の矢印β2のように、引き出すことで、仕切り板11をコンバーチブルケース4から外すことができる。
一方、コンバーチブルケース4を、図1(b)に示すように、冷蔵庫本体1Hに取り付ける際には、ユーザがコンバーチブルケース4の取手4tを把持して、コンバーチブルケース4の左・右側面板4h、4gに形成される不図示の突き出し部(差し替え手段)を冷蔵庫本体1Hの不図示の段差部(差し替え手段)を乗り越え嵌入し、コンバーチブルケース4を、冷蔵庫本体1H内の所定位置に取り付ける。
これによって、ユーザがコンバーチブルケース4の取手4tを把持して引張り力/押圧力を加えることで、前記した図11(b)に示すように、コンバーチブルケース4の右側面板4gの被案内部4g1および左側面板4hの被案内部4h1が、冷蔵庫本体1Hの案内部1H1にそれぞれ案内され、コンバーチブルケース4が、冷蔵庫本体1Hに対して前後方向に出し入れできる。
コンバーチブルケース4を、図1(b)に示す冷蔵庫本体1Hの所定位置からに取り外す際には、ユーザがコンバーチブルケース4の取手4tを把持して、コンバーチブルケース4の左・右側面板4h、4gに形成される不図示の突き出し部を冷蔵庫本体1Hの不図示の段差部を乗り越え引き出し、コンバーチブルケース4を、冷蔵庫本体1H内の所定位置から取り外す。
ここで、左・右側面板4h、4gの不図示の突き出し部と冷蔵庫本体1Hの不図示の段差部とは、コンバーチブルケース4の冷蔵庫本体1Hから容易に抜けないためのストッパを形成している。
なお、コンバーチブルケース4のストッパの突き出し部を冷蔵庫本体1Hに形成し、ストッパの段差部をコンバーチブルケース4に形成してもよい。
ここで、仕切り板11のコンバーチブルケース4と当接する箇所、すなわち仕切り板11の前面11a、下被案内部11b、後被案内部11cに、コンバーチブルケース14における仕切り板11で区切られた空間間の気密性が保つため、ゴムなどの弾性材のシール部材を設けるように構成すれば、より望ましい。
<冷蔵庫1の冷却動作>
次に、冷蔵庫1の冷却動作について説明する。
図1(b)に示す冷凍室2の後方に配置された蒸発器で冷却された冷気が、図3に示すように、冷気通路r1、r2の上部からそれぞれ流入し、第1冷気吹き出し口8a1、8a2、第2冷気吹き出し口8b1、8b2、第3冷気吹き出し口8c1、8c2、第4冷気吹き出し口8d1、8d2から冷蔵室3内に流入し、冷蔵室3内に冷気が供給され冷却される。
冷気制御レバー9aの冷気遮断片9a3が冷気通路r1を遮断する位置にない場合(図5、図6のA位置)、すなわち、ユーザが移動取っ手9a2を把持して図3のA位置に設定している場合、冷気通路r1の冷気は、ケース冷気吹き出し口8e1から、冷気流入切り欠き4b1を通過してコンバーチブルケース4内に流入し、コンバーチブルケース4内が冷却される。
この場合、コンバーチブルケース4における仕切り板11で仕切られる冷気流入切り欠き4b1側の空間は、冷気が流入するので、チルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)として使用できる。
一方、冷気制御レバー9aの冷気遮断片9a3が冷気通路r1を遮断する位置に在る場合(図6のB位置)、すなわち、ユーザが移動取っ手9a2を把持して図3のB位置に設定している場合、冷気通路r1の冷気は、冷気制御レバー9aの冷気遮断片9a3で通過を阻止される。そのため、ケース冷気吹き出し口8e1からのコンバーチブルケース4内への冷気の供給が停止される。
この場合、コンバーチブルケース4における仕切り板11で仕切られる冷気流入切り欠き4b1が在る空間は、冷気が流入しないので、野菜室として使用できる。
また、冷気制御レバー9bの冷気遮断片9b3が冷気通路r2を遮断する位置にない場合(図6のC位置)、すなわち、ユーザが移動取っ手9a2を把持して図3のC位置に設定している場合、冷気通路r2の冷気は、ケース冷気吹き出し口8e2から冷気流入切り欠き4b2を通過してコンバーチブルケース4内に流入し、コンバーチブルケース4内が冷却される。
この場合、コンバーチブルケース4における仕切り板11で仕切られる冷気流入切り欠き4b2が在る空間は冷気が流入するので、チルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)として使用できる。
一方、冷気制御レバー9bの冷気遮断片9b3が冷気通路r2を遮断する位置に在る場合(図6のD位置)、すなわち、ユーザが移動取っ手9a2を把持して図3のD位置に設定している場合、冷気通路r2の冷気は、冷気制御レバー9bの冷気遮断片9b3で通過を阻止され、ケース冷気吹き出し口8e2からのコンバーチブルケース4内への冷気の供給が停止される。
この場合、コンバーチブルケース4における仕切り板11で仕切られる冷気流入切り欠き4b2が在る空間は冷気が流入しないので、野菜室として使用できる。
上記構成によれば、コンバーチブルケース4内における仕切り板11の位置と、ユーザが移動取っ手9a2、9b2を操作して2つの冷気流入切り欠き4b1、4b2からの冷気の流入を遂行または停止することで、コンバーチブルケース4内の仕切り板11で仕切られる空間をチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)または/および野菜室として、必要に応じて切り換えて使用可能である。
<変形形態1>
次に、変形形態1のコンバーチブルケース14について説明する。
図13は、変形形態1のコンバーチブルケースを示す斜視図である。
変形形態1のコンバーチブルケース14は、仕切り板11の可動範囲を冷気流入口14b1、14b2を越えた縁部まで広げたものである。なお、その他の構成は、実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
変形形態1のコンバーチブルケース14は、コンバーチブルケース14の背面板14bの冷気を流入させる冷気流入口14b1、14b2を切り欠きでなく孔として形成している。そして、仕切り板11を案内する凹状の仕切り板摺動部14b4を、冷気流入口14b1、14b2をそれぞれ越えた縁部まで形成している。
すなわち、仕切り板摺動部14b4の冷気流入口14b1、14b2より縁部に在る左・右の縁部14b5、14b6が仕切り板11と当接しストッパの役割を果たし、仕切り板11の左右の移動範囲を定めている。
仕切り板摺動部14b4の幅寸法の増加に対応して、コンバーチブルケース4の背面板4bに形成され仕切り板11の後面を案内する後案内部14b3が仕切り板11の左右の移動(図13の矢印α3)距離に対応する幅をカバーするように広げて形成されている。
これにより、図13に示すように、仕切り板11を冷気流入口14b1より縁部側または冷気流入口14b2より縁部側(図13の二点鎖線参照)に移動させ、仕切り板11で仕切られる冷気流入口14b1、14b2が無い冷気が流入しない空間とすることができる。一方、仕切り板11で仕切られる冷気流入口14b1、14b2が存在する空間を冷気の流入、停止が制御可能な空間とすることができる。
すなわち、コンバーチブルケース14における仕切り板11の冷気流入口14b1、14b2が存在しない空間を常時野菜室として使用する一方、コンバーチブルケース14における仕切り板11の冷気流入口14b1、14b2が存在する空間をチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)や野菜室に切り換え可能とすることができる。
ここで、前記したように、コンバーチブルケース14における仕切り板11で区切られた左右両空間間の気密性が保てるように、仕切り板11のコンバーチブルケース14と当接する箇所、すなわち仕切り板11の前被案内部11a1を有する前面11a、下被案内部11b、後被案内部11cにゴムなどの弾性材のシール部材を設けるように構成すれば、より望ましい。
<変形形態2>
図14(a)は、変形形態2の仕切り板21をコンバーチブルケースから外した状態を示す斜視図であり、図14(b)は、変形形態2の仕切り板21をコンバーチブルケースに取り付けた状態を示す斜視図である。
変形形態2は、仕切り板21を、コンバーチブルケース24の左右方向にスライドさせるのではなく、コンバーチブルケース24に設けた溝m1〜m7の何れかに、上下動作により嵌入または取り外す構成としたものである。
これ以外の構成は、実施形態と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
変形形態2のコンバーチブルケース24の背面板24bには、図14の白抜き矢印に示すように、仕切り板21が嵌合して固定される溝m1〜m7が設けられている。
また、コンバーチブルケース24の前面板4mまたは/および底面板4iに、同様な仕切り板21が嵌合して固定される溝を設けて、仕切り板21の固定が確実になるようにしてもよい。
一方、仕切り板21の後面部21c(や前面部21a、下面部21b)は、その端部がコンバーチブルケース24の溝m1〜m7(やその他の溝)に円滑に嵌入される形状を有する平板状に形成されている。
これにより、ユーザは、仕切り板21を把持して、コンバーチブルケース24の溝m1〜m7の何れかに上方から嵌入することで、仕切り板21を溝m1〜m7の何れかに固定し、コンバーチブルケース24内の空間を仕切り板21で区画することができる。
例えば、図14(a)の二点鎖線で示すように、仕切り板21をコンバーチブルケース24の溝m1〜m3の何れかに嵌入した場合、下記のような操作が可能である。
すなわち、冷気流入切り欠き4b1が在る空間に対して、冷気流路r1を通った冷気を、ケース吹き出し口8e1を介して、冷気流入切り欠き4b1から吹き出すか否かでチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)で使用するか野菜室で使用するかを選択することができる。
同様に、冷気流入切り欠き4b2が在る空間に対して、冷気流路r2を通った冷気を、ケース吹き出し口8e2を介して、冷気流入切り欠き4b2から吹き出すか否かでチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)で使用するか野菜室で使用するかを選択することができる。
また、図14(b)に示すように、仕切り板21を、溝m4または溝m5に嵌入することで、冷気流入切り欠き4b1、4b2が無い一方空間は、常時野菜室として使用する一方、冷気流入切り欠き4b1、4b2が在る空間は、冷気の吹き出しを冷気流入切り欠き4b1および/または冷気流入切り欠き4b2で行うか、行わないかの制御を遂行することが可能であり、チルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)や野菜室として使用できる。
なお、仕切り板21を、溝m6または溝m7に嵌入することで、コンバーチブルケース24内を冷気流入切り欠き4b1および/または冷気流入切り欠き4b2から冷気を吹き出す、または、冷気を吹き出さない1つの空間として使用することが可能である。
ここで、前記したように、コンバーチブルケース14における仕切り板11で区切られた左右両空間間の気密性が保てるように、仕切り板11のコンバーチブルケース14と当接する箇所、すなわち仕切り板11の前面11a、下被案内部11b、後被案内部11cに、ゴムなどの弾性材のシール部材を設けるように構成すれば、より望ましい。
なお、図14(a)、(b)では、仕切り板21を1つの場合を例示しているが、仕切り板21は2つ以上の任意の数としてもよい。
仕切り板21をコンバーチブルケース14に係止する係止手段として、溝m1〜m5を例示したが、溝m1〜m5に代替して、仕切り板21の縁部を挟持する凸部をコンバーチブルケース14に形成する構成としてもよい。
<変形形態3>
図15は、変形形態3の冷蔵室内の背面パネルとコンバーチブルケースとを斜め右上前方から見た斜視図である。
変形形態3は、コンバーチブルケース4を、野菜室5の直上の位置(図15のS位置)と、冷凍室2の直下の位置(図15のT位置)とで差し替え可能としている。そして、冷凍室2の直下の位置(図15のT位置)にコンバーチブルケース4を配置した場合にも、コンバーチブルケース4の冷気流入切り欠き4b1、4b2から冷気が流入するように構成したものである。
その他の構成は、実施形態と同様であるから同一の構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
変形形態3の冷蔵庫1では、コンバーチブルケース4が冷凍室2の直下のT位置(図15参照)に配置できるようにする。そのため、コンバーチブルケース4の冷蔵庫本体1Hに対しての出し入れに際し、図11(b)と同様なコンバーチブルケース4の右側面板4gの被案内部4g1および左側面板4hの被案内部4h1をそれぞれ案内する案内部1H1、1H1を冷蔵庫本体1Hに設けている。
そして、前記したと同様、コンバーチブルケース4の左・右側面板4h、4gに不図示の突き出し部(差し替え手段)を設けるとともに、冷蔵庫本体1Hに不図示の段差部(差し替え手段)を設けている。
冷蔵庫本体1Hにコンバーチブルケース4を取り付ける際には、実施形態と同様に、ユーザがコンバーチブルケース4の取手4tを把持して、コンバーチブルケース4の左・右側面板4h、4gに形成される不図示の突き出し部(差し替え手段)を冷蔵庫本体1Hの不図示の段差部(差し替え手段)を乗り越え嵌入し、コンバーチブルケース4を、冷蔵庫本体1H内の所定位置に取り付ける。
なお、前記したように、コンバーチブルケース4のストッパ部の突き出し部を冷蔵庫本体1Hに形成し、ストッパ部の段差を冷蔵庫本体1Hに形成してもよい。
ここで、コンバーチブルケース4を図15のT位置に嵌入した際に、コンバーチブルケース4の冷気流入切り欠き4b1、4b2と背面パネル8の最上部の第1冷気吹き出し口8a1、8a2がそれぞれ対向する位置にある。
そして、第1冷気吹き出し口8a1、8a2に対して、図8の冷気制御レバー9a、9bとそれぞれ同様な冷気の吹き出しを許容または停止する冷気遮断片s0を有する不図示の第1冷気吹き出し許容/停止部材が背面パネル8に係着されている。
なお、第1冷気吹き出し許容/停止部材の冷気遮断片s0は、図8の冷気制御レバー9a、9bと異なり、それぞれ第1冷気吹き出し口8a1、8a2を遮蔽して第1冷気吹き出し口8a1、8a2からの冷気の吹き出しを停止した場合にも、冷気通路r1、r2を塞がない構造としている。つまり、第1冷気吹き出し許容/停止部材の冷気遮断片s0は、第1冷気吹き出し口8a1、8a2を遮蔽/開放した何れの場合にも、冷気通路r1、r2を塞がない構造である。つまり、冷気遮断片s0を、例えば背面パネル8に沿った平板状にするなどして、冷気通路r1、r2を塞がない構成とすればよい。
これにより、第1冷気吹き出し許容/停止部材の冷気遮断片s0がそれぞれ第1冷気吹き出し口8a1、8a2を遮蔽して第1冷気吹き出し口8a1、8a2からの冷気の吹き出しを停止した際にも、冷気は冷気通路r1、r2を通過して、第2冷気吹き出し口8b1、8b2、第3冷気吹き出し口8c1、8c2、第4冷気吹き出し口8d1、8d2、および、ケース冷気吹き出し口8e1、8e2から冷気を吹き出すことができる。
不図示の第1冷気吹き出し許容/停止部材には、それぞれ一体にユーザが第1冷気吹き出し口8a1、8a2を遮蔽するか、または、開放するか、ユーザが操作するための操作レバーs1、s2(図15参照)が形成されている。
操作レバーs1、s2は、図15のT位置に嵌入したコンバーチブルケース4の下方の背面パネル8から前方に突出して、配設されている。
これにより、ユーザがコンバーチブルケース4を図15のT位置に嵌入した場合、以下の冷蔵庫1の使用が可能になる。
ユーザが操作レバーs1をE位置にすることで、冷気通路r1の冷気を第1冷気吹き出し口8a1から手前に吹き出し、冷気流入切り欠き4b1を介してコンバーチブルケース4内に吹き出すことができる。この場合、仕切り板11で仕切られた冷気流入切り欠き4b1が在る空間をチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)の空間として使用できる。
一方、ユーザが操作レバーs1をF位置にすることで、冷気遮断片s0が第1冷気吹き出し口8a1を遮蔽し、冷気通路r1の冷気の冷気流入切り欠き4b1からの吹き出しを停止する。この場合、仕切り板11で仕切られた冷気流入切り欠き4b1が在る空間を野菜室の空間として使用できる。
また、ユーザが操作レバーs2をG位置にすることで、冷気通路r2の冷気を第1冷気吹き出し口8a2から手前に吹き出し、冷気流入切り欠き4b2を介してコンバーチブルケース4内に吹き出すことができる。この場合、仕切り板11で仕切られた冷気流入切り欠き4b2が在る空間をチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)の空間として使用できる。
一方、ユーザが操作レバーs2をH位置にすることで位置にすることで、冷気遮断片s0が第1冷気吹き出し口8a2を遮蔽し、冷気通路r2の冷気の冷気流入切り欠き4b2からの吹き出しを停止する。この場合、仕切り板11で仕切られた冷気流入切り欠き4b2が在る空間を野菜室の空間として使用できる。
ところで、コンバーチブルケース4を野菜室5の直上のS位置に嵌入した場合には、冷凍室2の直下のT位置の空き空間は冷蔵室3の一部として使用できる。一方、コンバーチブルケース4を冷凍室2の直下のT位置の空き空間に嵌入した場合には、野菜室5の直上のS位置空き空間は冷蔵室3の一部として使用できる。
変形形態3によれば、コンバーチブルケース4を野菜室5の直上のS位置と、冷凍室2の直下のT位置とに差し替えて使用できる。
そして、コンバーチブルケース4の冷気流入切り欠き4b1、4b2それぞれからの冷気の吹き出しまたはを停止を選択できるため、仕切り板11で仕切られた空間を冷気を吹き出した場合にはチルドルーム(温度が高い場合に冷蔵室)の空間として使用する一方、冷気を吹き出さない場合には野菜室の空間として使用できる。
したがって、冷蔵庫1の必要に応じた多様な使用方法が可能になる。
<<その他の実施形態>>
なお、前記実施形態では、冷気通路r1、r2の遮断手段として、スライド式の冷気制御レバー9a、9bを例示して説明したが、冷気通路r1、r2の遮断手段は回転式としてもよく、冷気通路r1、r2で冷気の流れを通過または遮断できれば限定されない。
また、前記実施形態では、ユーザによる冷気制御レバー9a、9bの操作はスライド以外の回転式や押下式としてもよく操作方法は任意に選択可能である。また、冷気通路r1、r2の遮断手段(冷気制御レバー9a、9b、第1冷気吹き出し許容/停止部材)の動作をモータや減速機構、機械部品などを用いて電動式として、操作パネルでのユーザの釦の押下操作により行うこととしてもよく、遮断手段の動作は手動式、電動式の何れでもよい。
なお、前記実施形態では、コンバーチブルケース4を野菜室5の直上に配置した場合を例示したが、野菜室5の直上でなくともよい。しかし、コンバーチブルケース4を野菜室5の直上におくと、他の冷蔵室3の冷却に影響を与えることなく、下の野菜室5と連続した使用が可能になるのでより望ましい。
また、前記実施形態では、コンバーチブルケース4を2つの箇所に差し替えて出し入れ可能とする構成を例示したが、前記した構成と同様な構成を設け、2つ以上の箇所に差し替えて出し入れ可能とする構成としてもよい。
なお、前記実施形態では、仕切り板11、21をそれぞれ1つの場合を例示したが、仕切り板11、21をそれぞれ任意の複数枚としてもよいのは勿論である。
なお、前記実施形態では、シール部材を、仕切り板11、21とコンバーチブルケース4、14、24との当接箇所の仕切り板11、21に設ける場合を例示したが、シール部材を、該当接箇所のコンバーチブルケース4、14、24に設けたり、該当接箇所のコンバーチブルケース4、14、24および仕切り板11、21の両方に設けてもよい。
なお、前記実施形態では、コンバーチブルケース4には、冷気通路r1、r2を通して冷気を供給する場合を例示したが、コンバーチブルケース4に専用の冷気通路を設け、コンバーチブルケース4に専用に冷気を供給/停止する構成としてもよい。これにより、コンバーチブルケース4をより低温に冷却できる。
また、前記実施形態では、様々な構成を説明したが、これらの構成を適宜組み合わせて構成してもよい。
なお、前記実施形態では、冷凍温度帯の貯蔵室と冷蔵温度帯の貯蔵室とを備える冷蔵庫を例示して説明したが、冷蔵温度帯の貯蔵室のみを備える冷蔵庫にも、本発明は有効に適用可能である。