JP5761732B2 - 組織アレイの組織片形成方法及び組織アレイの組織片形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、このような組織片の形成方法によれば、コア採取後にスライスしたときに、組織ブロック中の病変組織において特に関心が高い関心部位が欠損してしまう可能性があるという問題があった。
そこで、組織ブロックから円形のコアをくりぬく方法ではなく、別の方法で組織アレイを構成する組織片を形成することが検討されてきた。
特許文献1及び特許文献2に開示された組織片の形成方法では、まず組織ブロックをミクロトーム等でスライスし、シート状の組織片を得る。そして、シート状の組織片をロール状に巻回する。
巻回されたロール状の組織片は、パラフィンなどの包埋剤がブロック状に形成された基体ブロックの空孔内に挿入される。基体ブロックに所定数のロール状の組織片が配列されたところで、この基体ブロックを、ロール状の組織片が輪切り状となるようにスライスし、スライス片をプレパラート等の基板に設置することにより、組織アレイが形成される。
そして、組織ブロックには穴を開けずに、表面が薄くスライスされただけで残すことができ、後の研究にも役立てることができる。
この方法を採用することによって、シート状の組織片が加熱手段によって加熱されて柔らかくなった状態でも剥離手段によって載置台から容易に剥離することができるので、安定して精度良く芯棒への巻き付けが行える。安定して精度良く巻き付けができるので、巻き付け時に人手を必要とせず、自動化も可能である。また、シート状の組織片は柔らかくなった状態で巻き付けられるので、組織を壊さないように巻き付けができる。
また、シート状の組織片が含んでいる包埋剤よりも低融点の包埋剤が載置台に塗布されてなるので、加熱手段により低融点の包埋剤は溶融し、シート状の組織片と載置台と
の間で液体状になって介在する。このため、シート状の組織片は容易に載置台から剥離する。
この方法によれば、プレートにシート状の組織片を載置して加熱した後冷却すれば、プレート表面にシート状の組織片が溶着したシート状組織片プレートが作成される。シート状組織片プレートを予め複数作成しておけば、シート状の組織片の破損等を防止することができるので、シート状の組織片の取り扱いが容易となる。また、プレートに当該組織の内容等の情報(例えば識別コード)を記載することができるので、シート状の組織片の取り違え防止にも寄与する。
この方法によれば、シート状の組織片が破損している場合であっても、確実に芯棒に巻き付けることができ、また複数のシート状の組織片が含有している包埋剤の融点温度が様々な温度である場合に、これら複数のシート状の組織片の融点温度に関わらずに安定して芯棒に巻き付けることができる。また、ロール状組織片が形成され、これをパラフィンブロックなどに挿入して組織アレイを形成する際に、シート状の組織片は高融点のシート状部材に包まれているので、一旦巻回したシート状の組織片のロールがほどけないようにすることができる。
この方法によれば、シート状の組織片を細片化したような場合であっても、ロール状組織片として構成することができる。また、観察するのに必要な部分だけを配列させることもできるという利点がある。
この方法によれば、巻き付け時に粘着性が出るため、安定した巻き付けが可能である。
(方法1)
まず図1〜図6に基づいて、本実施形態の組織片形成方法を用いた組織アレイを作成する手順について説明する。
図1に示すように、まず包埋剤(本実施形態ではパラフィン)で包埋された組織ブロック5をミクロトーム4で100μm程度の厚さのシート状に切り出す。切り出した100μm程度の厚さの組織片をシート状の組織片8と称する。
ここでは、組織ブロック5のスライスに用いる器具としてミクロトーム4を例として挙げたが、振動式のミクロトーム(図示せず)やレーザ(図示せず)、又は他の手段を用いてもよい。
シート状の組織片8を芯棒11に巻き付ける際には、シート状の組織片8をヒータ内蔵の載置台12の上に載置し、シート状の組織片8をヒータで加熱して柔らかくしてから巻き付けを行う。ヒータの例としてはシリコンラバーヒータなどが挙げられる。
載置台12の上面には、シート状の組織片8が含有するパラフィンよりも低融点の包埋剤(本実施形態ではパラフィン)13を塗布しておく。この低融点のパラフィンが特許請求の範囲でいう剥離手段に該当する。載置台12のヒータにより低融点のパラフィン13が溶融して液体状となると、シート状の組織片8は液体状のパラフィン13の上に浮かぶ状態となる。このため、シート状の組織片8が載置台12に溶着してしまうことを防止できる。
巻き付けが終了してロール状の組織片6が形成された後、ロール状の組織片6の温度を低下させるように冷却手段によって冷却するか、又は放置して自然冷却する。これにより、ロール状の組織片6のパラフィンが硬化する。
また、上述してきた例では、巻き付けられたロール状の組織片6の両端部から芯棒11が突出していたため、次工程で使用する前に、突出している芯棒11を切り落とす必要があったが、シート状の組織片8を芯棒11に巻き付ける際に組織片の端部から芯棒11が突出しないように巻き付けてもよい。このようにすれば、芯棒11の切り落とし工程を省くことができる。
また、芯棒11の表面には包埋剤(本実施形態ではパラフィン)がコーティングされていることで、シート状の組織片8を巻き付ける際の粘着性が良くなり、安定した巻き付けを実行できる。
このように、表面及び空洞内にパラフィンが付着された芯棒11を作成するには、溶解したパラフィンの中に芯棒11を浸漬するだけで作成することができる。
基体ブロック16の全ての空孔18に、切断後のロール状の組織片7が挿入された後、基体ブロック16をミクロトーム(図示せず)等でロール状の組織片6の円形断面が現れる方向にスライスする。
例えば、水やお湯(H2O)を載置台12の上面に垂らしておくことでもよい。これによれば、シート状の組織片8と載置台12の上面との間に水やお湯が介在するため、シート状の組織片8が載置台12の上面に溶着しないようにできる。かかる場合、水やお湯の表面張力によりシート状の組織片8が上方に突出するように曲面になってしまうおそれもあるが、界面活性剤などを水やお湯に添加することでこのようなおそれを回避できる。また、載置台12の上面を親水性処理することにより、水やお湯の表面張力による影響を少なくすることができる。親水性処理としては、載置台12の上面に酸化チタン等をコーティングする等の処理が挙げられる。
なお、粗面加工と低融点パラフィンを組み合わせてもよい。すなわち、載置台12の上面に粗面加工を施したうえで、シート状の組織片8が含有するパラフィンよりも低融点のパラフィン13を粗面加工された上面に塗布するのである。これによれば、剥離性をより高めることができる。
上述してきた組織片形成方法とは別の組織片形成方法について説明する。
なお、組織ブロックからのシート状の組織片のスライス工程、芯棒に巻き付けた後の切断工程、組織ブロックへの挿入工程及び組織ブロックのスライス工程については、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態ではヒータ内蔵の載置台12とは別にプレート20を用いてロール状の組織片6を形成する。プレート20としては、金属製、ガラス製または樹脂製の板状体を用いることができる。
ここでは、剥離手段13はプレート20の上面に施すようにする。剥離手段としては、シート状の組織片8が含有するパラフィンよりも低融点のパラフィンを、プレート20の上面に塗布すること及びプレート20の上面に粗面加工を施すことが好ましい。プレート20が加熱されて、低融点のパラフィン13が溶融して液体状となると、シート状の組織片8は液体状のパラフィン13の上に浮かぶ状態となる。このため、シート状の組織片8がプレート20に溶着してしまうことを防止できる。
すなわち、プレート20にシート状の組織片8を載置し、加熱する。すると、プレート20にシート状の組織片8が溶着し、シート状組織片プレート22が得られる。このようなシート状組織片プレート22を予め複数作成しておくことにより、シート状の組織片8の破損を防止できる。また、シート状の組織片8には、直接識別コードなどを記載することはできないが、シート状組織片プレート22には、識別コードなどを記載することが可能である。このため、シート状の組織片8の取り違え防止を図ることもできる。
かかる場合、他の場所で作成したシート状組織片プレート22を載置台12の上に載置し、シート状の組織片8をヒータで加熱して柔らかくしてから巻き付けを行う。
次に、別の組織片形成方法について説明する。
なお、組織ブロックからのシート状の組織片のスライス工程、芯棒に巻き付けた後の切断工程、組織ブロックへの挿入工程及び組織ブロックのスライス工程については、説明を省略する。
このような方法によれば、シート状の組織片8が破損している場合であっても、芯棒11に巻き付けることができる。
また、図9に示すように、シート状の組織片8を細片化したもの8a,8b、・・を芯棒11の巻き付け方向に沿って直線状に配置し、プレート20のパラフィンシート24が溶融しない程度の温度で加熱しつつ芯棒11を、パラフィンシート24ごとシート状の組織片8を巻き付けてもよい。
この方法によれば、上述したように、シート状の組織片8を細片化した場合であっても、ロール状の組織片6として構成することができ、また、シート状の組織片の中から、観察するのに必要な部分だけを配列させることもできる。
このため、プレート20は、予めカッター14の配置位置に該当する位置に配置用の目印28を形成しておくとよい。目印28は、単なる直線に描かれた印であればよい。
しかしながら、パラフィンシート24を用いる方法としては、プレート20を用いなくてもよく、上面に剥離手段を施した載置台12の上にパラフィンシート24を配置し、そのパラフィンシート24の上にシート状の組織片8を配置させて芯棒11への巻き付けを行っても良い。
好ましい包埋剤としては、パラフィンおよびポリエチレンなどの合成ポリマーの添加剤を含有するパラフィンなどのパラフィン類が挙げられる。
以下、本実施形態に係る組織アレイの組織片形成装置について説明する。
なお、上述してきた形成方法の説明で使用した構成と同一の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する場合もある。
図10は、組織片形成装置の全体構成を示す平面図である。また、本組織片形成装置30としては、載置台12の上にプレート20を載置し、プレート20に配置されたシート状の組織片8を芯棒11に巻き付ける構成を採用している。
また、プレート20の上面には剥離手段13が施されており、プレート20からのシート状の組織片8の剥離が容易に行える。
芯棒装着部32の後端部には、芯棒装着部32を回転駆動するモータ34が接続されている。芯棒装着部32とモータ34は、ベルト39と共に移動可能な移動台40の上に配置されている。
ただし、モータ37の回転運動を、移動台40の移動のための直線運動に変換する手段としては、ベルト駆動に限定することはなく、ラック及びピニオンやボールネジ等であってもよい。また、モータ37内部に回転運動を直線運動に変換する手段を設けた直進型のモータを採用してもよい。
また、移動台40の移動位置を検出するための位置決めセンサ43が、移動台40の移動方向に沿った複数箇所に設けられている。位置決めセンサ43が移動台40の移動を検出することにより、後述する制御手段42によって各動作が実行される。
制御手段42は、各モータ34,37に対して制御信号を出力して各モータ34,37の回転制御を実行する。
このようにすることにより、巻き付けによって徐々に径が大きくなっていく場合でも、巻き付け力を維持して巻き付けが解けることがないようにできる。
なじませ加熱部44は、芯棒11に巻き付けられたロール状の組織片6を上方から加熱するように、屋根状の内壁に加熱用の遠赤外線ヒータが配置された構成となっている。ただし、加熱用のヒータとしては遠赤外線ヒータでなくてもよい。また、ヒータを設けるのではなく、熱風を吹き付ける構成であってもよい。
なじませ加熱部44を通過する芯棒11に巻き付けられたロール状の組織片6は、モータ34によって回転させられており、全体にまんべんなく加熱の効果が生じるようにしている。
本実施形態における冷却部46としてはファンを設けて、なじませ加熱部44から出てきたロール状の組織片6に、ファンの風をあてるようにして冷却している。ただ、冷却部46としては、この構成に限られることはない。
例えば、ペルチェ素子などを用いた電子冷却方式を採用してもよいし、冷却部46に氷水が収納された容器を設置し、氷水にロール状の組織片6を浸漬させるように構成してもよい。さらに、通常の室内空気の中をロール状の組織片6を通過させ、ロール状の組織片6の温度をゆっくり室温に戻すようにしてもよい。
切断装置48には、切断時にロール状の組織片6を支えるために、ロール状の組織片6の支え部52が設けられている。支え部52のほぼ中央にカッター14が配置されている。
制御手段42は、カッター14を所定位置まで下降させて、ロール状の組織片6を切断させた後、初期位置まで上昇させる。その後、制御手段42は、芯棒11を回転させるモータ34の回転も停止させ、全ての動作が終了する。
以下、押圧手段について、図11、図12に基づいてさらに詳細に説明する。
押圧手段55は、芯棒11の軸線方向と平行な方向に延びるフリー回転可能な回動軸59を有している回動プレート58と、回動プレート58の回動軸59が設けられている側(後端側)と対向する側(先端側)の端部近傍に設けられた2本の押さえローラ56、56を有している。押圧手段55は、自重によって、フリー回転する回動軸59を中心にして押さえローラ56が設けられた先端側が下降する。押さえローラ56,56は、フリー回転可能に設けられており、常に芯棒11の周囲に巻き付けられていく組織片の上面に接触して共回りする。
貼り付き防止手段としては、フッ素系樹脂などのコーティングを押さえローラ56の表面に施すなどの手段がある。また、押さえローラ56の表面にサンドブラストを施して表面に微細な凹凸を形成することによっても貼り付き防止の効果がある。
本実施形態では、追従手段として、芯棒装着部32の芯棒装着部32の両側に配置された追従ローラ62,62が設けられている。追従ローラ62,62は、フリー回転可能であって、芯棒装着部32の移動方向の上流側と下流側の両側に接触しつつ共回りするように配置されている。追従ローラ62,62は回動プレート58に連結されており、追従ローラ62,62が芯棒装着部32とともに移動することで、押圧手段55全体を移動させることができる。
回動プレート58を跳ね上げる機構としては種々考えられるが、本実施形態では、回動プレート58よりも移動方向の後端側に設けられた固定プレート61が載置台12の壁面に当接することで、これ以上押圧手段55が移動できない位置に達したときに、芯棒装着部32はさらに先へ移動するので、芯棒装着部32が追従ローラ62を跳ね上げるようにすることで回動プレート58が回動軸59を中心に回動してロール状の組織片6の上面から離間する構成を採用している。
さらに、芯棒11を組織片巻き付けに使用する前に、芯棒11全体を、溶融しているパラフィン内に浸漬することにより、芯棒11の筒内にパラフィンが充填され、さらに外壁全体にパラフィンがコーティングされた状態となる。
また、芯棒11の周囲にパラフィンがコーティングされることにより、シート状の組織片8を巻き付ける際の芯棒11への接着性を高めることができる。かかる場合、コーティングするパラフィンとしては、載置台12のヒータで粘着性が出る程度の融点温度のものを用いるか、又はこのようなパラフィンにブチルゴムなどの粘着素材を配合したものを用いてもよい。
4 ミクロトーム
6 ロール状の組織片
7 切断後のロール状の組織片
8 シート状の組織片
11 芯棒
12 載置台
13 剥離手段
14 カッター
16 基体ブロック
18 空孔
19 組織アレイシート
20 プレート
22 シート状組織片プレート
24 シート状部材(パラフィンシート)
28 目印
30 組織片形成装置
32 芯棒装着部
34,37 モータ
36 移動手段
38 プーリ
39 ベルト
40 移動台
41 ガイドレール
42 制御手段
43 位置センサ
44 加熱部
46 冷却部
48 切断装置
52 支え部
55 押圧手段
56 押さえローラ
58 回動プレート
59 回動軸
61 固定プレート
62 追従ローラ
Claims (16)
- 基板上に組織片がアレイ状に配列されてなる組織アレイにおける各組織片として用いられる組織片であって、シート状の組織片をロール状に巻回してなるロール状組織片を形成する形成方法において、
包埋剤によって組織が包埋されてなる組織ブロックをスライスしてシート状の組織片を生成し、
シート状の組織片を載置台に載置し、
載置台と組織片との間には、シート状の組織片が含んでいる包埋剤よりも低融点の包埋剤が載置台に塗布されてなる剥離手段を、組織片が載置台から容易に剥離可能となるように施しておき、
載置台上の組織片を加熱しつつ芯棒を組織片に巻き付けることを特徴とする組織アレイの組織片形成方法。 - 前記シート状の組織片が含んでいる包埋剤及び載置台に塗布される低融点の包埋剤はパラフィン類であることを特徴とする請求項1記載の組織アレイの組織片形成方法。
- 前記載置台として、ヒータが内蔵された加熱台と、加熱台の上面から分離可能なプレートとを有しているものを用い、プレートの上面に前記剥離手段が施されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の組織アレイの組織片形成方法。
- 前記載置台に、シート状の組織片が含んでいる包埋剤よりも高融点のシート状部材を載置し、
該シート状部材の上面にシート状の組織片を載置し、
載置台上のシート状部材が溶融しない程度の温度で組織片を加熱しつつ芯棒を組織片及びシート状部材に巻き付けることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成方法。 - 前記シート状部材の上面に、シート状の組織片を細片化したものを芯棒の巻き付け方向に沿って直線状に配置し、載置台上のシート状部材が溶融しない程度の温度で組織片を加熱しつつ芯棒を組織片及びシート状部材に巻き付けることを特徴とする請求項4記載の組織アレイの組織片形成方法。
- 前記載置台の上面の、シート状の組織片を細片化したものを芯棒の巻き付け方向に沿って直線状に配置すべき位置には、配置用の目印を形成させておくことを特徴とする請求項5記載の組織アレイの組織片形成方法。
- 前記芯棒の表面には、包埋剤が塗布されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成方法。
- 基板上に組織片がアレイ状に配列されてなる組織アレイにおける各組織片として用いられる組織片であって、シート状の組織片をロール状に巻回してなるロール状組織片を形成する形成装置であって、
包埋剤によって組織が包埋されてなる組織ブロックをスライスして成るシート状の組織片が載置されるとともに、シート状の組織片が容易に剥離可能となるようにシート状の組織片が含んでいる包埋剤よりも低融点の包埋剤が載置台に塗布されてなる剥離手段を有する載置台と、
載置台に載置されたシート状の組織片を加熱する加熱手段と、
シート状の組織片を巻き付けるための芯棒を装着する芯棒装着部と、
芯棒装着部に装着された芯棒を、芯棒の軸芯を中心として回転させる回転駆動手段と、
芯棒装着部を水平方向に移動させる移動手段と、
芯棒を回転させつつシート状の組織片の表面上を水平方向に移動させ、芯棒の周囲にシート状の組織片を巻き付けるように回転駆動手段と移動手段を制御する制御手段と、
芯棒の周囲にロール状に巻き付けられたロール状組織片をなじませるために加熱する第2の加熱手段と、
芯棒の周囲にロール状に巻き付けられたロール状組織片を冷却する冷却手段と、
冷却手段によって冷却されたロール状組織片を、芯棒ごと輪切り状態に切断する切断手段とを具備することを特徴とする組織アレイの組織片形成装置。 - 前記シート状の組織片が含んでいる包埋剤及び載置台に塗布される低融点の包埋剤はパラフィン類であることを特徴とする請求項8記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記載置台は、
前記加熱手段としてのヒータが内蔵された加熱台と、該加熱台の上面から分離可能なプレートとを有し、プレートの上面に前記剥離手段が施されていることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の組織アレイの組織片形成装置。 - 前記芯棒装着部に装着された芯棒の周囲にシート状の組織片を巻き付けていく際に、芯棒をシート状の組織片方向に押さえつけ、且つ前記移動手段による芯棒の移動に追従して移動可能な押圧手段を具備することを特徴とする請求項8〜請求項10のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記載置台は、芯棒の移動方向に向かって徐々に芯棒から離間する方向に傾斜していることを特徴とする請求項8〜請求項11のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記芯棒装着部は、芯棒の移動方向に向かって徐々にシート状の組織片から離間する方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項8〜請求項12のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記制御手段は、前記芯棒装着部に装着された芯棒の周囲にシート状の組織片を巻き付けていく際に、前記移動手段による移動量を徐々に大きくするとともに前記回転駆動手段による回転スピードを徐々に小さくするように制御することを特徴とする請求項8〜請求項13のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記芯棒の表面には、包埋剤が塗布されていることを特徴とする請求項8〜請求項14のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
- 前記載置台には、前記切断手段により切断する位置の目印が形成されていることを特徴とする請求項8〜請求項15のうちのいずれか1項記載の組織アレイの組織片形成装置。
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