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JP5750837B2 - 情報伝送システム、情報伝送方法、受光装置、受光方法、及び、プログラム - Google Patents

情報伝送システム、情報伝送方法、受光装置、受光方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、輝度変調された光を媒体にして情報を伝送する情報伝送システム、情報伝送方法、輝度変調された光を媒体にして情報を受光する受光装置、受光方法、及び、プログラムに関する。
輝度変調された光を媒体にして情報を伝送する情報伝送システムの一種に、いわゆる可視光通信システムと呼ばれているものがある。なお、可視光通信システムは、白熱灯などに比べて応答性(点・消灯の速度が速い)に優れたLED等の光源を利用するものであり、とりわけ、人の目に感知される波長域の光(可視光)を利用するものをいうが、本件発明では、それに限定されない。輝度変調された光を媒体にして情報を伝送する情報伝送システムであればよく、赤外光などの目に見えない光(不可視光)を利用するものであってもよい。
可視光通信システムの原理を説明する。このシステムは、送信すべき情報(二値化されたデジタル情報、以下、送信情報TXという)の各ビット論理(論理1と論理0)に、それぞれ特定のパターン系列を割り当て、そのパターン系列にしたがって光源の輝度を変調する一方、受信側では、その変調光を電気信号に変換して、この電気信号に含まれるパターン系列に対応したビット論理を復元して、送信情報TXを再生するというものである。特定のパターン系列は、互いに相関度が低い任意の二つのビットパターン系列であり、送信情報TXの二値論理に対応した二つの系列(以下、第1のパターン系列SA、第2のパターン系列SBという)があらかじめ用意される。
具体例をあげて説明する。今、SAを「00101」、SBを「00101」とし、送信情報TXを「01011000・・・・」とする。この場合、TXの論理1にSAを割り当て、論理0にSBを割り当てるものとすると、送信情報TXに対応するSA、SBの並びは「SB、SA、SB、SA、SA、SB、SB、SB・・・・」になり、光源は、この順番にしたがって時系列的に輝度変調されることになる。
つまり、SAおよびSBの論理0を消灯、論理1を点灯とすれば、SA=「消灯、消灯、点灯、消灯、点灯」、SB=「点灯、点灯、消灯、点灯、消灯」となり、結局、送信情報TXに対応する光源の点滅パターンは「点灯、点灯、消灯、点灯、消灯、消灯、消灯、点灯、消灯、点灯、点灯、点灯、消灯、点灯、消灯、消灯、消灯、点灯、消灯、点灯、消灯、消灯、点灯、消灯、点灯、点灯、点灯、消灯、点灯、消灯、点灯、点灯、消灯、点灯、消灯、点灯、点灯、消灯、点灯、消灯・・・・」になる。
そして、受信側で、この点滅パターンを受光し、光電変換して「SB、SA、SB、SA、SA、SB、SB、SB・・・・」の系列を復元し、それらのSA、SBに対応する論理値を並べることにより、元の送信情報TX(01011000・・・・)を再生することができる。
ここで、可視光通信システムにおいては、情報伝送量の大小に対応した二つのタイプが考えられている。これらの二タイプを便宜的に「基本型」と「発展型」と称することにすると、基本型は、上記の原理説明における第1のパターン系列SA、第2のパターン系列SBの変調を所定の低速周期で行い、発展型は、上記の変調を所定の高速周期で行うというものである。基本型の用途は簡易な通信(たとえば、ビーコン用途など)であり、発展型の用途はそれよりも複雑な通信(たとえば、交通情報通信や屋外広告通信など)である。
このような二つのタイプに対応した可視光通信システムの従来技術としては、たとえば、下記の特許文献1に記載のものが知られている。この文献には、光源の輝度変化パターンを「低速変調」と「高速変調」の組み合わせとし、受光ユニットにおいて、低速変調の輝度変化パターンを長い撮像周期とシャッター時間で観測する一方、高速変調の輝度変化パターンを短い撮像周期とシャッター時間で観測するようにした多重変調の技術(以下、従来技術という)が記載されている。これによれば、低速変調の輝度変化パターンを用いた第1の処理と、高速変調の輝度変化パターンを用いた第2の処理とを行うことができる。
図13は、従来技術における輝度変動パターンを示す図である。この図において、(A)は、十分長いサイクルで見た場合の輝度変動パターンを示し、全体(輝度変動信号のエンベロープ)として、輝度が拡散符号パターン(ここでは便宜的に前記のSAに相当する00101)に応じて変化し、かつ、非常に短い時間で明滅するとともに、その点灯時の輝度を高低二段階に変化させたものを示している。「低速変調」は、拡散符号パターンの変化周期Tpの部分であり、「高速変調」は、当該拡散符号パターン内部の明滅周期Tpbの部分である。以下、消灯時の輝度をOFFと称するとともに、高輝度点灯時の輝度をON(H)と称し、低輝度点灯時の輝度をON(L)と称することにする。
なお、中段(B)は、伝送データビットが固定長(たとえば、64ビットで1つのパターン)のパターンビット周期を示し、下段(C)は、短いサイクルで見た場合の輝度変動パターンを示す。
この図によれば、受光ユニットにおいて長めの撮像周期とシャッター時間で(A)を観測すると、ローパスフィルタをかけた(A)のエンベロープとなる拡散符号パターン(SA)による輝度変動を捉えることができる一方、短めの撮像周期とシャッター時間で(A)を観測すると、(C)で表すような元信号レベルの輝度変動を捉えることができる。
図14は、従来技術における高速変調復号モードの概念図である。この図において、高速変調復号モードでは、所定のスレッシュレベルを用いて論理判定を行っており、スレッシュレベル未満を論理信号0、スレッシュレベル以上を論理信号1として伝送データを判定している。従来技術におけるスレッシュレベルは、固定値であり、たとえば、消灯時の輝度をOFFと低輝度点灯時の輝度ON(L)との中間の値としてスレッシュレベルが設定されている。
特開2003−179556号公報
上記のとおり、従来技術では、低速変調の輝度変化パターンと高速変調の輝度変化パターンとを多重化しているため、低速変調の復号データを用いて簡易な通信(たとえば、ビーコン用途など)を行うことができるとともに、高速変調の復号データを用いて複雑な通信(たとえば、交通情報通信や屋外広告通信など)を行うことができるという利点が得られる。
しかしながら、この従来技術では、受信側で低速変調の復号処理後に“必ず”高速変調の復号処理を行う仕組みになっていたため、基本型の光、つまり、低速変調のみの信号を受信した際の無駄な処理を否めなかった。すなわち、基本型の光を受信した際は、本来であれば高速変調の復号処理を行う必要が無いところ、従来技術では、この高速変調の復号部分において無駄な処理が発生し、可視光通信システムの応答性悪化を招いていた。
そこで、本発明の目的は、受信側における無駄な処理を回避することができる情報伝送システム、情報伝送方法、輝度変調された光を媒体にして情報を受光する受光装置、受光方法、及び、プログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光する受光手段と、この受光手段によって受光された光から第1の情報へ復号する復号手段と、この復号手段によって復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段による判断結果に基づいて、前記受光手段に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう前記受光手段を制御する制御手段と、を備え、更に、前記受光手段は受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列されたものであり、前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御手段を更に備えることを特徴とすることを特徴とする受光装置である。
請求項記載の発明は、受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列された受光部にて輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光する受光ステップと、この受光ステップにて受光された光から第1の情報へ復号する復号ステップと、この復号ステップにて復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2の情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断ステップと、この判断ステップでの判断結果に基づいて、前記受光部に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう制御する制御ステップと、を含み、更に、前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光部から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光部から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御ステップを含むことを特徴とする受光方法である。
請求項記載の発明は、受光装置が有するコンピュータを、受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列された受光部にて輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光させる受光手段、この受光手段によって受光された光から第1の情報へ復号する復号手段、この復号手段によって復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2の情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断手段、この判断手段による判断結果に基づいて、前記受光部に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう制御する制御手段、として機能させ、更に、前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、受信側における無駄な処理を回避することができる情報伝送システムおよび情報伝送方法を提供することができる。
発光ユニット10の電気的な内部構成図である。 発光窓18を介して時系列的に出力される光Pの波形例を示す図である。 光Pの論理フォーマットを示す図である。 受光ユニット20の電気的な内部構成図である。 受光ユニット20の動作フローチャートを示す図である。 高周波信号が多重変調された信号波形と、そのサンプリング概念図である。 ゲイン設定の概念図である。 2つの系列の最大値と最小値の範囲がかぶる場合の概念図である。 ビットデコードの概念図である。 SH状態からSL状態への遷移図である。 改良例を示す図である。 判定表を示す図である。 従来技術における輝度変動パターンを示す図である。 従来技術における高速変調復号モードの概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、発光ユニット10の電気的な内部構成図である。この図において、発光ユニット10は送出データメモリ11、パターンビットカウンタ12、バイトカウンタ13、パターンデータメモリ14、タイミングジェネレータ15、CPU16、発光部17及び発光窓18を有して構成されている。
タイミングジェネレータ15は、後述の受光ユニット20におけるタイミングジェネレータの画像キャプチャクロック信号PCKと同期する所定周期の安定したクロック信号CKを発生する。
CPU16はタイミングジェネレータ15からのクロック信号CKに同期して、パターンデータメモリ14からパターンデータの1ビットを順次に取り出すとともに、送出データメモリ11から1バイト分のビットデータを順次に取り出し、その取り出しの度に、パターンデータのビット論理を判定(論理信号0であるか、論理信号1であるかを判定)する。
そして、論理信号1であれば、そのときに送出データメモリ11から取り出された1バイト分のビットデータについて、そのビット値に対応した第1の変調条件を適用する一方、論理信号0であれば、送出データメモリ11から取り出された1バイト分のビットデータについて、そのビット値に対応した第2の変調条件を適用するという動作をすべての送出データについて繰り返す。
第1および第2の変調条件は、以下のとおりである。
<第1の変調条件>
パターンデータのビットが1のときに適用する。
送出データの1バイトのビットが0のとき→第1の輝度レベル
送出データの1バイトのビットが1のとき→第2の輝度レベル
<第2の変調条件>
パターンデータのビットが0のときに適用する。
送出データの1バイトのビットが0のとき→第3の輝度レベル
送出データの1バイトのビットが1のとき→第4の輝度レベル
以下、これらの第1〜第4の輝度レベルについて、以下の符号を与えることにする。
第1の輝度レベル:SH_FH
第2の輝度レベル:SH_FL
第3の輝度レベル:SL_FH
第4の輝度レベル:SL_FL
これらの符号の意味は、次のとおりである。
アンダーバー記号(_)の前2文字はパターンデータのビット期間に対応し、アンダーバー記号(_)の後2文字は送出データの1バイト期間に対応する。また、Sは低速変調を、Fは高速変調を示し、さらに、Hは論理信号1(つまりハイレベル)を、Lは論理信号0(つまりローレベル)を表している。
ここで、第1〜第4の輝度レベルは、それぞれ発光部17に対する輝度指定値を示し、その大小関係は「第1の輝度レベル>第2の輝度レベル>第3の輝度レベル>第4の輝度レベル」であり、したがって、「SH_FH>SH_FL>SL_FH>SL_FL」の関係になる。
発光部17は、上記の第1の変調条件および第2の変調条件で駆動され、これにより、パターンデータのビットが1のときには、送出データの1バイトのビットが0であれば第1の輝度レベルSH_FHで発光するとともに、送出データの1バイトのビットが1であれば第1の輝度レベルSH_FHよりも低輝度の第2の輝度レベルSH_FLで発光し、または、パターンデータのビットが0のときには、送出データの1バイトのビットが0であれば第2の輝度レベルSH_FLよりも低輝度の第3の輝度レベルSL_FHで発光するとともに、送出データの1バイトのビットが1であれば第3の輝度レベルSL_FHよりも低輝度の第4の輝度レベルSL_FLで発光するという動作を行い、発光窓18を介して時系列的な輝度変化パターンを持つ光Pを出力する。なお、最も低輝度の第4の輝度レベルSL_FLが輝度値0を示す場合、発光部17は当然ながら消灯となる(発光しない)。
図2は、発光窓18を介して時系列的に出力される光Pの波形例を示す図である。この図において、(a)は全体の波形を示し、(b)はその要部の波形を示している。(a)に示すように、光Pはパターンデータのビット周期に対応した「低速変調」の期間と、送出データの1バイトのビット周期に対応した「高速変調」の期間とからなり、たとえば、「低速変調」の1期間は1mS(1KHzの周期)、「高速変調」の1期間は1μS(1MHzの周期)、つまり、1:1000の周波数比率である。ただし、この比率は一例である。低速変調と高速変調とを区別できる任意の比率であればよく、たとえば、1:2などの比率であってもよい。
発光窓18を介して時系列的に出力される光Pは、パターンデータのビット値と送出データの1バイトのビット値との組み合わせに従った第1〜第4の輝度レベルの輝度変化を呈するものであり、前記のとおり、第1〜第4の輝度レベルは、「SH_FH>SH_FL>SL_FH>SL_FL」の関係にあるから、要するに光Pは、最大輝度値のSH_FH、それに次ぐ輝度値のSH_FL、次位輝度値のSL_FH、最低輝度値のSL_FLの4段階の輝度変化を呈するものである。
(a)において、図中に示す二つの符号Lv_SHとLv_SLは、後述の受光ユニット20においてデータ復号の際に用いられるスレッシュレベル(論理判定の閾値)を示している。ここで、Lv_SHは「低速変調」の期間でかつ当該期間のパターンデータのビット値が1のときに用いられるスレッシュレベルであり、Lv_SLは「低速変調」の期間でかつ当該期間のパターンデータのビット値が0のときに用いられるスレッシュレベルである。
これら二つのスレッシュレベルの設定条件は、(a)からも明らかなとおり、「SH_FH>Lv_SH>SH_FL」、「SL_FH>Lv_SL>SL_FL」である。すなわち、Lv_SHは、第1の輝度レベル(SH_FH)より小さくかつ第2の輝度レベル(SH_FL)より大きく、また、Lv_SLは、第2の輝度レベル(SL_FH)より小さくかつ第4の輝度レベル(SL_FL)より大きいことが条件である。
なお、以上の説明は、第1〜第4の輝度レベルが「SH_FH>SH_FL>SL_FH>SL_FL」の関係にあるときのものである。第1〜第4の輝度レベルの大小関係は、これに限らず、たとえば、(b)のようなものであってもよい。すなわち、(b)に示すような「SH_FH>SL_FH>SH_FL>SL_FL」の関係であってもよく、この場合の二つのスレッシュレベルの設定条件は、「SH_FH>Lv_SH>SL_FH」、「SH_FL>Lv_SL>SL_FL」になる。
次に、本実施形態の光Pの論理フォーマットを説明する。
図3は、光Pの論理フォーマットを示す図である。この図において、論理フォーマット19は低速変調に用いられるものであり、この論理フォーマット19は、ヘッダ部19a、データ本体部19bおよびFCS等のデータ訂正部19cから構成されており、さらに、ヘッダ部19aがフレームタイプ情報部19d、多重化フラグ部19eおよび多重化変調タイプ部19Fを含むことに構成上の特徴がある。
フレームタイプ情報部19dは、この論理フォーマット19が単なるビーコン用途(位置捕捉用途)だけのものか、あるいは、任意の伝送データを含むものであるのかを示す情報ビットを保持するものであり、たとえば、情報ビット1:伝送データあり、情報ビット0:ビーコン用途のみである。なお、ここでは、情報ビット0:ビーコン用途のみとしたが、これは一例に過ぎない。ビーコン以外の他の用途を意味するものであってもかまわないことは当然である。
多重化フラグ部19eは、この論理フォーマット19の中に、高速信号が多重化されているかを示す情報ビットを保持するものであり、この多重化フラグ部19eの存在は、本実施形態の特徴とする点の一つである。すなわち、情報ビット1:高速変調データ多重あり、情報ビット0:多重なし(低速変調データのみ)である。したがって、後述するように、受信側の受光ユニット20において、この多重化フラグ部19eの情報ビットを判定して、ビット0の場合にデータの復号処理を行わないようにすることができ、無駄な処理を回避することができる。
多重化変調タイプ部19Fは、多重化変調方法を示す情報フラグビットを保持するものであり、たとえば、情報ビット0:乗算型の多重化変調方法、情報ビット1:変調パルス加算型の多重化変調方法である。これは、冒頭で説明した従来技術における変調方法(乗算型)との共存を意図したものである。
次に、受光ユニット20について説明する。
図4は、受光ユニット20の電気的な内部構成図である。この図において、受光ユニット20は、光学レンズ部21、撮像部22、キャプチャ画像バッファ23、表示バッファ24、液晶ディスプレイ25、タイミングジェネレータ26、読み取り位置制御メモリ27、サブサンプリング制御メモリ28、CPU29、パターンデータメモリ30、基準画像バッファ31、フレーム時系列バッファ32、相関度評価画像バッファ33、二値化等作業用バッファ34、データリストメモリ35、シャッターキー36、読み出し条件リスト37を含み、データリストメモリ35はさらに更新要求リスト38、リストエントリ39およびビットバッファ40を含む。
撮像部22は、たとえば、CCD(Charge−Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの二次元イメージセンサで構成されており、光学レンズ部21を介して取り込まれた被写体の像を電気的なフレーム画像信号に変換し、タイミングジェネレータ26で作られたキャプチャ画像クロック信号PCKに同期した周期でキャプチャ画像バッファ23に出力するものであり、特に、任意サイズの部分読み出しが可能な二次元イメージセンサである。
ここで、「部分読み出し」とは、二次元イメージセンサの全撮像面積のうちの任意の領域を指定して、その領域内の画像を部分的に読み出すことをいい、とりわけ、近年のCMOS型二次元イメージセンサの多くに搭載されている機能のことをいう。本実施形態における撮像部22は、この部分読み出しの機能を備えるものであり、特に、必要に応じて、フルドット読み出し(たとえば、1280×960ドット読み出し)と、そのフルドット読み出しよりも小サイズの第1の部分読み出し(たとえば、320×240ドット読み出し)と、さらに、その第1の部分読み出しよりも小サイズの第2の部分読み出し(たとえば、3×3ドット読み出し)とを適宜に切り替えながら行うことができるものである。
加えて、本実施形態における撮像部22は、フルドット読み出しの際のフレームレートに対して、第1の部分読み出しの際のフレームレートを高速にし、さらに、第2の部分読み出しの際のフレームレートを第1の部分読み出しの際のフレームレートよりも高速にした点にポイントがあり、これら3種類のフレームレートは、たとえば、
・フルドット読み出しの際のフレームレート:30Fps
・第1の部分読み出しの際のフレームレート:2,000Fps
・第2の部分読み出しの際のフレームレート:20,000Fps
である。
フルドット読み出しは通常のカメラ撮影用であるが、二つの部分読み出しは可視光通信システムの受信用であって、詳細には、第1の部分読み出しは当該通信システムの低速変調受信用、第2の部分読み出しは当該通信システムの高速変調受信用である。
キャプチャ画像バッファ23は部分読み出しの際に読み出されたフレーム(画像)を一時記憶するのに十分な容量を持ち、表示バッファ24は撮像部22の全画素数分のデータを確保できる分の容量を持つ。また、フレーム時系列バッファ32は各々部分読み出しデータを時系列に格納していくものであるため、各々が少なくともその部分読み出しデータに対応するだけの容量を持ち、基準画像バッファ31および相関度評価画像バッファ33ならびに二値化等作業用バッファ34は各々部分読み出しデータを時系列に格納していくものであるため、各々が少なくともその部分読み出しデータに対応するだけの容量を持ち、さらに、読み出し位置制御メモリ27は全画角画像における第1および第2の部分読み出しの領域情報を保持することができるだけの容量を持つ。
CPU29は、受光ユニット20の全体動作を統括制御し、たとえば、キャプチャ画像バッファ23に取り込まれたフレーム画像をそのまま表示バッファ24に送って液晶ディスプレイ25に表示させる処理や、シャッターキー36の操作時に、表示バッファ24に取り込まれた画像を不図示の画像メモリにキャプチャする処理などを行うほか、さらに以下の処理を行う。
すなわち、CPU29は、キャプチャクロック信号PCKに同期してキャプチャ画像バッファ23に取り込まれたフレーム画像を、そのフレーム画像ごとに、フレーム時系列バッファ32の各プレーンに順次に格納する。ここで、フレーム時系列バッファ32は、いずれも1枚のフレーム画像のサイズに相当する記憶容量を持つ第1プレーンから第nプレーンまでを備えており、プレーン数nは少なくとも発光ユニット10におけるパターン系列(パターンデータメモリ14から読み出されるパターンデータ)のビット数Nに対応する。たとえば、ビット数Nを5とした場合、フレーム時系列バッファ32のプレーン数nは少なくとも第1プレーンから第5プレーンまでの5プレーンとなる。以下、説明の便宜上、パターン系列のビット数Nを5ビットにするとともにプレーン数nも5とすることにする。
第1プレーンから第5プレーンへのフレーム画像の書き込み順は以下の通りである。
1番目のフレーム画像=第1プレーン
2番目のフレーム画像=第2プレーン
3番目のフレーム画像=第3プレーン
4番目のフレーム画像=第4プレーン
5番目のフレーム画像=第5プレーン
6番目のフレーム画像=第1プレーン
7番目のフレーム画像=第2プレーン
8番目のフレーム画像=第3プレーン
9番目のフレーム画像=第4プレーン
10番目のフレーム画像=第5プレーン
このように順次第1プレーンから第5プレーンまでの書き込み動作をサイクリックに行う。
CPU29は、各プレーンへの書き込み順を制御(実際はバッファポインタnの値を制御)するとともに、並行して、各プレーンに書き込まれたフレーム画像の中から時系列的な輝度変化パターンを持つ画素領域を抽出し、その輝度変化パターンを二値化等作業用バッファ34で二値化する処理、及び、その二値化されたデータと、パターンデータメモリ30に保持されていた基準パターン系列とを比較し、第1の基準パターン系列と一致した場合には論理信号1を発生し、第2の基準パターン系列と一致した場合には論理信号0を発生して、それらの論理信号をデータリストメモリ35に格納するという処理を実行する。また、受光ユニット20の液晶ディスプレイ25は、発光ユニット10による発光領域を含めた被写体像を表示し、さらに、その表示領域の特定部分(たとえば、画面中央部分)にこの発光領域に関する情報を吹き出しなどの図形を模してオーバラップ表示する。なお、基準画像バッファ31は手ぶれ補正のためのものである。
次に、本実施形態における受光ユニット20の動作について説明する。
図5は、受光ユニット20の動作フローチャートを示す図である。この図において、受光ユニット20の動作フローチャートは、大別して、低速変調の処理を行う前段パート(ステップS11からステップS15まで)と、高速変調の処理を行う後段パート(ステップS16からステップS26まで)とからなる。
<前段パート/低速変調処理>
前段パートでは、まず、低速モードで信号(光P)の有無を探索し(ステップS11)、低速データを復号(ステップS12)し、ついで、低速データのヘッダ部19aの情報を読み込み(ステップS13)、そのヘッダ部19aの多重化フラグ部19eの情報を調べて高速データが多重化されているか否かを判定する(ステップS14)。そして、高速データが多重化された信号でない場合は、低速データによる動作・表示(ステップS15)を実行した後、前段パートを繰り返し、高速データが多重化された信号である場合は後段パートに進む。
このように、ステップS11からステップS15は、低速変調信号の処理であり、冒頭の従来技術にも記載されているように、観測スロットパルスの2倍の周期のおおむね周期時間の露光時間によって2つの位相系列で観測すれば、少なくとも一方の系列はかならず最適タイミングになり、また、その最適位相を決定することができる。
そして、高周波信号が多重変調されている場合にも、露光時間で平均化され、しかも、その高周波信号がマンチェスター符号のように1:1の0/1バランスであるとすれば、最適位相の系列のサンプルデータは、高周波信号の多重にかかわらず、加算前パルスのみの値の系列が得られる。
図6は、高周波信号が多重変調された信号波形と、そのサンプリング概念図である。この図に示すように、多重化された高周波信号の0/1バランスがとれているとすれば、二つの位相系列二つの位相系列A、Bのうちの最適化された位相系列Aを用いてサンプリングデータを得ることができる。
ここで、ステップS14における判定(高速データが多重化された信号であるか否かの判定)は、受信信号中の多重化フラグ部19e(図3参照)を調べることによって行うことができる。多重化フラグ部19eの情報ビットが“1”であれば「高速変調データ多重あり」、“0”であれば「多重なし」を示すからである。これにより、「多重なし」の場合における無駄な処理、すなわち、無駄な後段パートの処理(ステップS16〜ステップS26)を回避することができ、受光ユニット20の応答性悪化を招かない。
<後段パート/高速変調処理>
後段パートでは、まず、画像内の一つの領域を選択し(ステップS16)、選択領域に着目して、低速モードのままゲインを調整するとともに、Lv_SHとLv_SLの値を記憶する(ステップS17)。
ステップS16およびステップS17の処理は、低速観測を利用して、HとLのレベル(飽和内レベル)を決定するものであり、ここでは、低速の受信作業において、以下のように決定する。今、多様な環境と多様な光源がある場合を考えると、センサの露光・ゲインに対して信号が強すぎる場合があり得る。このような場合、高周波パルスの最大振幅まで考えたときに、低周波信号のHレベルの値が、飽和の関係で正しい平均値にならないことが起こり得るからである。
本件発明者が提案したこれまでのイメージセンサ通信関連の技術(冒頭の特許文献1など)では、低周波変調の検出に関して、このような飽和の問題を全く考慮する必要がなかった。処理に必要な最低限の輝度差があればよかったからである。しかしながら、本発明においては、低速信号の観測結果から高速変調信号のビットデコード値を決定するので、低速変調パルスの観測値が正確に高速変調の中間値に収まっている必要がある。そこで、ステップS16およびステップS17の処理において、低速変調信号の観測を必要な低速パルス期間分行って最適なゲインを設定するようにしたのである。
図7は、ゲイン設定の概念図である。この図において、低速周期での観測ではSH_FHのレベルがどこまで伸びているか不明なので、低速変調信号としてパルスが取れていたとしても、同図(a)に示すように、ゲイン設定として不適となる場合がある。これは、実際のパルスの値としては、送信信号の規格として、たとえば、同図(b)のような値で低速が取れていると、高周波パルスのHも飽和領域内に収まっている(飽和領域内の平均化になっている)ことになるからである。
このため、ダイナミックレンジの範囲を広げて(ゲインを下げて)、同図(b)を満たすようにすれば、より輝度の高い信号も飽和しないように最適調整できるようになる。
なお、たとえ光源がOFFであっても、実際にカメラでその光源を観測した場合は、太陽光等の周囲の明るさの関係から光源の輝度は完全な0にならない。したがって、同図(b)に示したように、Lレベル側のスレッシュレベル(Lv_SL)の値も考慮した式「Lv_SH+(Lv_SH−Lv_SL)/2<Sat」にすることが望ましい。ここで、Satは飽和レベルである。
ステップS17の処理は、必要に応じて何回か繰り返され、露出が微調整された後、その調整結果に応じて適正化されたスレッシュレベル(Lv_SHとLv_SH)が記憶される。
なお、本実施形態では、前述したように多様な環境と多様な輝度の光源があるとして、このステップS17の処理は、特定部分読み出し領域を決定し受信する光源を決めてからとしているが、光源の輝度、センサの感度が固定的な関係である場合には、このようなゲイン最適化処理を不要とすることもできる。
以上のように、適正化されたスレッシュレベル(Lv_SHとLv_SH)を記憶すると、次に、高速変調用のスレッシュレベル(Th_SH,Th_SL)を設定する(ステップS18)。このステップS18では、最適に観測された低速変調信号のHレベルおよびLレベルの値から高速変調パルス用の閾値(スレッシュレベルTh_SH,Th_SL)を決定する。
これは、第1の部分読み出しのフレームレートと第2の部分読み出しのフレームレートでおおむね同じようなダイナミックレンジに入るようにゲイン調整がなされるが、両者に同じ値の閾値を適用できないためである。しかしながら、両者の関係は線形であるため、低速パルスで確実にダイナミックレンジ内に入る調整値がわかれば、それにあわせて高速Fps(第2の部分読み出しのフレームレート)の場合の閾値設定を単純な比率計算で行うことができる。このように最適設定された値を、高速変調パルス用の閾値(スレッシュレベルTh_SH,Th_SL)として算出し、それを記憶する。
以上の処理の結果、高速変調を取り込むための準備ができたので、高速変調受信を行うべき部分に対して、高速部分読み出しのモードに入り(ステップS19)、ついで、デコード位相系列を決定する(ステップS20)。すなわち、この高速変調信号においても低速変調信号と同様の2倍のサンプリング周期でデコードすべき位相を決定する。
このデコード位相系列の決定では、変調の方式から、必ず高速変調のHレベルとLレベルが含まれる必要数をサンプルする。たとえば、マンチェスタ符号ならば3回以上のHレベル連続またはLレベル連続はないので、3パルス分の観測で済み、2倍周期であれば6サンプルの観測でよい。あるいは、4−PPMならば、7回以上の同一値連続はないので、7×2=14サンプルの観測でよい。
この位相系列の決定は簡単である。H/Lが必ず含まれるなら、必ず位相ロックしたサンプルが極大値と極小値をとるはずなので、2つの系列の最大値と最小値を比較して、変動幅が一方を包含できる系列をロック位相とすればよい。ただし、低速変調周波数がH/Lの変化をしているところに、この判定タイミングがかかった場合は、2つの系列の最大値と最小値の範囲がかぶることもある。
図8は、2つの系列の最大値と最小値の範囲がかぶる場合の概念図である。図示のような場合には、処理の簡単化のために観測結果を棄却し、再度、次の必要サンプル数で判定すればよい。もちろん、同図のように、低周波信号の変化にかかった場合を排除するためには、より多くの判定サンプルを取って判断する等の手段を講じる必要があるが、本実施形態では、判定不可の場合、判定棄却で次のサンプル系列をとることにする。
次に、シンボル同期位置(パルスレベルの上位のシンボルの切れ目)を決定する(ステップS21)。この決定により、ビットデコードをとりあえず行うことができる状態になり、ビット系列をとることが可能になる。シンボル同期位置決定の実際は、マンチェスタ符号の任意のビット列「11010011・・・・」を例にすると0または1の同じ値が続くパターンがシンボルの切れ目である。たとえば、当該ビット列の「110」ときている場合、最初の1は捨てて「1|10|10|01|・・・・」と決定すればよい。「|」記号が決定されたシンボル同期位置である。ちなみに、 このようなシンボル同期は公知であり、他のPPMなどのコーディングでも同様に探索可能である。
次に、ビット/シンボルデコードし、上位レイヤーへ移動する(ステップS22)。つまり、通常のビットデコード処理に入り、高周波変調信号をビットデコード(シンボルデコード)して、元ビット列(伝送データ)の復元を行う。
図9は、ビットデコードの概念図である。この図に示すように、たとえば、低速変調のH状態(SH状態)であれば、Th_SHをスレッシュレベルに用いて1/0デコードする一方、低速変調のL状態(SL状態)であれば、Th_SLをスレッシュレベルに用いて1/0デコードすればよい。
ただし、より詳細には、高速変調パルスの開始タイミングがそのSL状態期間ないしSH状態期間のどこなのか不明のまま処理が始まっているので、いつSH状態/SLの遷移が起こるか全く予想がつかないから、以下の点を考慮することが望ましい。
図10は、SH状態からSL状態への遷移図である。なお、この遷移図はマンチェスターコーディングされている例を示している。まず、SH状態で1/0判定しながらも、Th_SLより小さい値がないかを常に監視しておき、Th_SLより小さい値がきたと判定された場合に、以下の処理を行う。
同図(b)、(c)に示すように、シンボルの1パルス目なら直ちにSL状態に遷移する。ただし、同図(a)、(d)に示すように、シンボルの2パルス目でかつTh_SLを下回った場合は、たとえば、同図(a)であれば「10|10」のところが「10|0・・・・」とビットデコードが進んでいるが、2パルス目でTh_SLを下回った時点で、手間のビットを訂正し、手前のビットからSL状態になっていた前提でビットデコードし、シンボル判定する。
SL状態からSH状態への遷移についても同様である。すなわち、Th_SHより値が大きくなったタイミングを判定して状態遷移を行うとともに、必要に応じて1ビット前の値判定の差し戻しを行う。この判定は、たとえば、4−PPMであれば、4パルス分の手前履歴を使った処理になる。
このような処理により、高速変調信号と低速変調信号のフォーマットレベルの同期が任意であっても、二つの高速信号用スレッシュレベル(Th_SH/Th_SL)とシンボル履歴とを利用して、安定したデコードを行うことができる。すなわち、高速データの受信完了を判定(ステップS23)するまで、以上のステップS21を繰り返し実行することにより、発光ユニット10からの伝送データの再生を行うことができるようになり、その伝送データを用いて所要の処理(高速データによる動作・表示処理等)を行うことができる(ステップS24)。
さらに、すべての多重化信号の受信完了を判定(ステップS25)するまで、以上のステップS14〜ステップS24を繰りした後、受信完了を判定すると、再び低速全画面モードに戻して(ステップS26)すべての処理を再開(ステップS11以降)することができ、新たな信号検出に備えることができる。
なお、以上の説明では、撮像部22の部分読み出しについて、第1の部分読み出しと第2の部分読み出しの二つとしているが、これに限定されない。近年、二次元イメージセンサのアーキテクチャの作り方によっては高速の部分選択読み出し(ないしは、高速読み出しピクセル)を単一ではなく、限界数以下で複数設定できるものが出てきているので、そのような複数設定可能な部分読み出しであってもかまわない。
また、以下のように改良してもよい。
図11は、改良例を示す図である。この改良例は、前記のステップS22、および図9、図10に対応するものであり、ビット判定の状態(SH状態とSL状態)にかからない他の方法を提案するものである。図11に示すように、出力パルスとして、SHでの高速変調レベル変動と、SLでの高速変調のレベル変動が重ならず、一定以上レベル差がある条件とした場合、たとえば、「(SH_FH−SH_FL)/3=(SL_FH−SL_FL)/3=(SH_FL−SL_FH)」の場合、高速変調のSH側とSL側との間は、変動幅の1/3のレベルギャップが保証される。したがって、この場合は、一意的に値領域の判定により、高速変調信号の1/0判定が可能になる。
図12は、その判定表を示す図である。この表に示すように、値の範囲がSH_FH〜Lv_SHであればビット値1を、Lv_SH〜SH_FLであればビット値0を、また、SH_FL〜SL_FHであればエラー(ビット値0、1いずれにも該当しない)を判定でき、さらに、SL_FH〜Lv_SLであればビット値1を、Lv_SL〜SL_FLであればビット値0を判定できる。
以上のとおりであるから、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)変調方式が単純加算変調であるため、CCD等の二次元イメージセンサを用いた端末のみならず、アナログフィルタとPDを用いた既存の端末との相互運用が可能になる。特に、高速通信だけを行う受信端末の場合は、基本的にハイパスフィルタだけで構成可能であり、高速変調波だけのパルス波を観測できるので、これまでの作り方に対して変更をせまることなく、大きな汎用性が得られる。
(2)また、低速信号が単に高速信号のための位置ビーコン的な役割だけを持つのか、あるいは、低速信号自体もデータを持つのかを自由に選択できるようにしたので、単なるビーコン用途の場合の無駄な処理を回避することができ、受信端末の応答性改善を図ることができる。
(3)加えて、変調方式について制御するビットを設けたので、高速変調の多重化を自由に選択することができ、また、多重化されてない信号についての高速デコード処理をスキップすることができるので、多重化あり・なしの光源が多数光源しているような複雑な環境での処理効率の向上を図ることができるうえ、変調方法についても、先の発明に述べた方式と切り分けができるようになり、複数の変調方式を並存させることができる。
(4)低速変調の変動にかかわらず、時間波形を観測するだけで、確実に高速変調データのデコードを行うことができ、アナログの周波数フィルタや高価な高速サンプリングのデジタルフィルタなどを備える必要がない。
P:光
19:論理フォーマット
19e:情報部

Claims (5)

  1. 輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光する受光手段と、
    この受光手段によって受光された光から第1の情報へ復号する復号手段と、
    この復号手段によって復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段による判断結果に基づいて、前記受光手段に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう前記受光手段を制御する制御手段と、
    を備え、更に、
    前記受光手段は受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列されたものであり、
    前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御手段を更に備えることを特徴とすることを特徴とする受光装置。
  2. 前記受光手段は撮像手段を含むことを特徴とする請求項1記載の受光装置。
  3. 前記第1の情報とは、前記低速データの論理フォーマットに保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の受光装置。
  4. 受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列された受光部にて輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光する受光ステップと、
    この受光ステップにて受光された光から第1の情報へ復号する復号ステップと、
    この復号ステップにて復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2の情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断ステップと、
    この判断ステップでの判断結果に基づいて、前記受光部に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう制御する制御ステップと、
    を含み、更に、
    前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光部から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光部から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御ステップを含むことを特徴とする受光方法。
  5. 受光装置が有するコンピュータを、
    受光能力を有する複数の素子が二次元平面上に配列された受光部にて輝度変調された光を特定の周期で連続的に受光させる受光手段、
    この受光手段によって受光された光から第1の情報へ復号する復号手段、
    この復号手段によって復号された第1の情報より、前記輝度変調された光が、前記特定の周期で第2の情報が変調された低速データと前記特定の周期よりも速い周期で前記第2の情報が変調された高速データとが多重化されているか否かを判断する判断手段、
    この判断手段による判断結果に基づいて、前記受光部に対し、前記特定の周期よりも速い周期で連続的に前記変調された光を受光するよう制御する制御手段、
    として機能させ、更に、
    前記特定の周期よりも速い周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲は、前記特定の周期で受光した場合の前記受光手段から読み出す受光範囲よりも小サイズにするよう制御する読出制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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