JP5733629B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
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Description
基材と、該基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、
該中空層が、中空粒子と、40〜120nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカとを含んでなる、熱転写受像シートが提供される。
本発明の熱転写受像シートは、基材と、基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなり、中空層が、中空粒子と、40〜120nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカとを含んでなるものである。好ましい態様では、熱転写受像シートは、中空層と受容層の間に、プライマー層や中間層をさらに有してもよく、受容層と反対側の面に、裏面層をさらに有してもよい。以下、本発明の熱転写受像シートの構成を、図面を参照しながら説明する。
本発明における基材は、中空層と、受容層とを保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本発明における中空層は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものである。本発明における中空層は、中空粒子と、40〜120nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカとを含んでなり、ゼラチンや添加剤をさらに含んでもよい。また、中空層は2層以上からなるものであってもよい。中空層は、中空粒子を含むことにより、クッション性を備える。ここで、中空層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、中空層のクッション性の程度についても、例えば、中空層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。中空層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲内であることがより好ましい。また、中空層の密度は、例えば0.1g/cm3〜0.8g/cm3の範囲内、なかでも0.2g/cm3〜0.7g/cm3の範囲内であることが好ましい。
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。受容層は、バインダー樹脂と、ワックス添加剤と、ウレタン会合型増粘剤とを含んでなることが好ましい。好ましい態様によれば、受容層は、離型剤や界面活性剤等を、各種目的に応じて含んでもよい。
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表され、好ましくは2.0〜5.0であり、より好ましくは2.0〜4.5であることが好ましい。なお、この粘度比は、一般に、チキソトロピーインデックス(TI)と呼ばれ、タレ難さと相関する指標である。粘度および粘度比が上記範囲程度のウレタン会合型増粘剤を用いることで、受容層用塗布液にレベリング性の粘性を与え、面質を向上させるのと同時に、粒子の状態で存在しているバインダー同士を結着させ、膜を形成しているのに近い状態となり、画像印画時の熱融着を抑えることができる。
本発明の熱転写受像シートは、上記の層以外の他の層をさらに有してもよい。好ましい態様では、熱転写受像シートは、受容層側に、プライマー層、中間層、および離型層等のその他の層をさらに有することができる。また、受容層と反対側に、裏面層をさらに有することができる。
本発明におけるプライマー層は、中空層と受容層とを良好に接着する役割を有するとともに、高温高湿度環境下における、染料の中空層側への移行を防止して画像保存性を向上させる機能を有するものである。好ましい態様では、プライマー層は、中空粒子、樹脂、および親水性バインダーを含むものであり、樹脂としては、アクリル系樹脂を含むものが好ましい。プライマー層の厚みとしては特に限定されるものではないが、例えば1μm〜40μmであることが好ましく、1μm〜20μmがより好ましく、1μm〜10μmがさらに好ましい。
本発明における中間層は、基材の直上に設けられるものであり、印画後の受容層に染着した染料が基材に染み出るのを防止するための層であり、バリア層としての役割を果たすものである。また、本発明においては、基材上に、中間層、中空層、および受容層の順序で中間層を、受容層と直接接しない位置に設けることで、中間層に中空粒子を添加しなくとも印画物の画像濃度の低下が起こらず、また中間層に中空粒子を添加しないことで裏抜け防止効果を向上することができる。なお、本発明においては、中間層は、アクリル系樹脂と、ゼラチンとを含むものであり、さらに添加剤を含んでもよい。
本発明においては、中間層を形成するためのバインダー樹脂としてアクリル系樹脂が用いられる。アクリル系樹脂は、50℃以上、好ましく60℃以上120℃以下、より好ましくは70℃以上120℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し、かつ150以上、好ましく180以上300以下、より好ましくは190以上300以下の酸価を有するものである。本発明において、ガラス転移温度(Tg)とは、DSC装置(示差走査熱量計)として、DSC−60(島津製作所製)を用い、昇温速度10℃/min、試料質量10mg、窒素雰囲気下の条件により測定される値である。また、固形分酸化とは、中和前の理論酸価(AV)であり、AV(mgKOH/g)=樹脂1g中に含まれるカルボキシル基の中和に必要なKOH量(mg)を指す。
本発明における中間層に用いられるゼラチンとしては、ゼラチン誘導体またはアルカリ処理ゼラチン(非変性)が好ましい。なお、「ゼラチン誘導体」とは、NH2基の少なくとも一部が化学変性されているゼラチン化合物のことである。本発明においては、ゼラチン誘導体が、30%〜100%の置換率で変性されていることが好ましく、より好ましくは60%〜100%、さらに好ましくは90〜100%である。なお、「置換率」とは、変性前にゼラチン分子が有していたNH2基に対する、変性剤で変性されたNH2基の割合のことである。置換率は、変性前後のゼラチンが有するNH2基をホルモール滴定法で定量し、その値から算出することができる。本発明において、ゼラチン誘導体としては、コハク化ゼラチン、フタル化ゼラチン、アセチル化ゼラチン、第4級アンモニウム変性ゼラチン、フェニルカルバモイル化ゼラチン、ベンゾイル化ゼラチン、ニトロフェニル化ゼラチン、およびそれらの混合物からなる群から選択されるゼラチン誘導体を用いるのが良い。特に、コハク化ゼラチン、フタル化ゼラチン、またはそれらの混合物を用いることが好ましい。これらのゼラチン誘導体を用いることで、塗布液の増粘や凝集を防ぐことができる。また、アルカリ処理ゼラチンとは、動物(牛、豚等)の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加えて抽出し、ろ過し、その後にアルカリ(石灰)で処理したゼラチン化合物のことである。なお、中間層におけるゼラチンの含有量は、アクリル系樹脂およびゼラチンの総固形分質量に対して、10〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜40質量%であり、さらに好ましくは10〜30質量%である。ゼラチンの含有量を上記範囲内にすることで、乾燥までの間に風に吹かれることなく良好な面質が得られる。
本発明においては、上記の離型剤を受容層に添加せず、受容層上に別途離型層として設けても良い。
本発明における裏面層は、インクジェット方式やドットインパクト方式、筆記具等で使用するインキの定着性を有しており、記録部のにじみが生じ難く速乾性に優れたバックプリントを可能とする(バックプリント適性を向上させる)ものである。さらに、以下に示す受像紙裏面としての基本特性を有するものでもある。
1.受容層面と重ね合わせた際に、温度や加重をかけて保存しても貼り付き(ブロッキング)を生じない。
2.誤って受像紙の表裏面を逆にしてプリンターに装着し、熱転写シートと重ね合わせて熱転写を行った場合であっても、熱転写シートと貼り付いてプリンター内で詰まる事が無く、印字物が排出される(裏面離型性を有している)。
3.受容層面と擦れても受容層面を傷付けず、また、裏面層からの粒子成分の脱落(粉落ち)を生じない。
また、裏面層は、バインダー樹脂および無機微粒子を含むことが好ましく、その他の添加剤、例えば、消泡剤や帯電防止剤等を裏面層に適宜添加することができる。近年では環境配慮の観点から水系塗布方式が好まれているが、本発明の裏面層は、 水系塗布方式で受容層を形成した受像紙の裏面として特に好適に用いることができる。
本発明の熱転写受像シートの製造には、公知の製造方法を用いることができる。熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができる。本発明においては、受容層を有する面側において、中間層から受容層間を構成する全ての層を水系塗布により形成することが好ましい。さらに、受容層を有する面側を構成する全ての層水系塗布により形成することがより好ましい。
本発明の熱転写受像シートと共に用いる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられており、基材シートの他方の面に耐熱滑性層が設けられている層構成を有するものがよい。以下、熱転写インクシートを構成する各層について説明する。
本発明に用いられる熱転写インクシートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられている。熱転写インクシートが昇華型熱転写インクシートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層を形成し、熱溶融型熱転写インクシートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材シート上に面順次に設けてもよい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。保護層として接着層、剥離層、離型層、または、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
耐熱滑性層は、主に耐熱性樹脂からなるものである。耐熱性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテート−ヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、および塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートを用いる画像形成方法においては、熱転写受像シートと、熱拡散性色素を含有する熱転写インクシートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、該熱転写インクシートが含有する熱拡散性色素を、該熱転写受像シートに転写することにより画像形成することできる。
熱転写受像シート1の作製
基材シートとしてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の中空層用塗布液および受容層用塗布液1を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥時の厚みがそれぞれ15μmおよび4μmとなるように塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、40℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート1(層構成:基材/中空層/受容層)を得た。
中空層用塗布液1の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・コロイダルシリカ(平均粒子径:40〜50nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックス20L) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は17%に調整した。
受容層用塗布液1の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410) 11質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX512)
5質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 6質量部
・界面活性剤(ジオクチルコハク酸) 3質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は20%に調整した。
受容層用塗布液1で用いたバインダー樹脂1は、以下のように調製した。2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5質量%)、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を撹拌翼で回転数120rpmを維持するように撹拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。グリシジルメタクリレート11.2g(全仕込み単量体に対して2.5質量%)を、重合開始〜4hr後まで2.8g/hrで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止して、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得た。
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計(形式:BL 東京計器(株))を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表される値である。
熱転写受像シート2の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート2を作製した。
中空層用塗布液2の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・コロイダルシリカ(平均粒子径:70〜100nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックスZL) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート3の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート3を作製した。
中空層用塗布液3の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 60質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
20質量部
・コロイダルシリカ(平均粒子径:40〜50nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックス20L) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート4の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート4を作製した。
中空層用塗布液4の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 55質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
25質量部
・コロイダルシリカ(平均粒子径:40〜50nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックス20L) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート5の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート5を作製した。
中空層用塗布液5の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・コロイダルシリカ(平均粒径:200nm(遠心分離法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックスMP−2040) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート6の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート6を作製した。
中空層用塗布液6の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・コロイダルシリカ(平均粒径:10〜20nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックス30) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート7の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート7を作製した。
中空層用塗布液7の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・コロイダルシリカ(平均粒径:10〜20nm(BET法)、日産化学工業(株)製、商品名:スノーテックスC) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート8の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート8を作製した。
中空層用塗布液8の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・樹脂球状微粒子(平均粒子径:1〜3μm、 日本触媒(株)製、商品名:エポスターMS) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート9の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート9を作製した。
中空層用塗布液9の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・樹脂球状微粒子(平均粒子径:0.15〜0.20μm、 日本触媒(株)製、商品名:エポスターMX100W) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート10の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート10を作製した。
中空層用塗布液10の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
15質量部
・シリカ球状微粒子(平均粒子径:0.10〜0.20μm、日本触媒(株)製、商品名:シーホースターKE−W10) 15質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
熱転写受像シート11の作製
中空層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート11を作製した。
中空層用塗布液11の組成
・中空粒子(アクリル系中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 65質量部
・ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン、新田ゼラチン(株)製、商品名:G1236)
30質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸) 0.1質量部
上記で作製した熱転写受像シートについて、(1)画像濃度評価および(2)耐傷性評価を行った。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計(グレタグマクベス社製spectrolino)(Ansi−A、D65))による光学反射濃度が最大となる値を測定し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。
上記で作製した熱転写受像シートに、0.5mm測定針で20g加重をかけ、HEIDONで10mm/sec.で引っかいた。続いて、該熱転写受像シートに、サーマルヘッドテストプリンター(0.7mm/sec.)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、グレー画像(RGB値が128階調)を印画し、印画物が白抜けに影響するかを目視にて官能評価した。
・評価基準
◎:印画物が白抜けしなかった。
○:印画物がわずかに白抜けしたが、実用上問題ないレベルであった。
×:印画物が白抜けした。
11 基材
12 中空層
13 受容層
Claims (6)
- 基材と、前記基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、
前記中空層が、中空粒子と、40〜120nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカとを含んでなる、熱転写受像シート。 - 前記中空粒子の含有量が、前記中空層の総固形分質量に対して、40〜80質量%である、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記コロイダルシリカの含有量が、前記中空層の総固形分質量に対して、5〜20質量%である、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
- 前記中空層が、ゼラチンをさらに含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 前記ゼラチンの含有量が、前記中空層の総固形分質量に対して、5〜20質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 前記基材の前記受容層を有する面側を構成する全ての層が、水系塗布により形成されたものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
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