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JP5711055B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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JP5711055B2
JP5711055B2 JP2011132608A JP2011132608A JP5711055B2 JP 5711055 B2 JP5711055 B2 JP 5711055B2 JP 2011132608 A JP2011132608 A JP 2011132608A JP 2011132608 A JP2011132608 A JP 2011132608A JP 5711055 B2 JP5711055 B2 JP 5711055B2
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Description

本発明は、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機に関する。
従来、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機が広く利用されている。一般的に洗濯乾燥機は、槽部(例えば脱水槽)内に供給された水を攪拌翼(パルセータ)を用いて撹拌することによって洗濯動作を行い、槽部内を含む閉じられた空間に温風を供給し、循環させることによって乾燥動作を行う。
また洗濯乾燥機としては、乾燥動作の実行によって、槽部の上方からハンガー等を用いて吊り下げられた衣類の乾燥(吊り干乾燥)が可能なものも提案されている。吊り干乾燥によれば、槽部の底に積まれている衣類を乾燥させるような場合に比べて、一般的に乾燥効率が良く、また、しわ等が付き難く、好ましい状態での仕上がりが期待される。
特開平1−249097号公報 特開2011−24990号公報
洗濯乾燥機によって吊り干乾燥が行われるときは、乾燥ムラ等を防ぐため、温風が供給される空間の温度は出来るだけ均一であることが望まれる。しかし実際には、温風の吹出し口が固定されていること等により、当該空間には位置によって温度差が生じることになる。この温度差を低減させるためには、吊り干乾燥中に、攪拌翼を回転駆動させることが有効である。攪拌翼が回転することによって当該空間内の空気(温風)は攪拌されるため、温度差は低減する。
しかしながら、攪拌翼の回転駆動には駆動電力が必要であるため、省電力を考慮すれば、吊り干乾燥中における攪拌翼の回転駆動は、温度差に応じて必要な分だけ行われることが望ましい。例えば、攪拌翼の回転駆動は常時行われるのではなく、温風が供給される空間内の温度差が比較的大きい状況に限り行われることが望ましい。
本発明は上述した問題に鑑み、吊り干乾燥中における攪拌翼の回転駆動を、温度差に応じて必要な分だけ行うことが容易となる洗濯乾燥機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係る洗濯乾燥機は、上側に開口部を有している外筐部と、前記外筐部の内側に設けられ、上方に開口している槽部と、前記槽部の上方に設けられ、前記開口部を開閉する蓋部と、回転駆動することにより、前記槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、を備え、前記蓋部が閉じられることにより、前記槽部内を含む閉じられた空間が形成される洗濯乾燥機であって、前記攪拌翼を用いて前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記空間内に温風を供給することにより、前記槽部内に吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行うものであり、前記攪拌翼の回転駆動を制御する制御部と、前記空間内の温度を検知する温度センサと、を更に備え、前記制御部は、前記吊り干乾燥動作の実行時において、前記温度センサの検知温度に基づいて前記攪拌翼の回転駆動を制御する構成とする。
本構成によれば、吊り干乾燥中における攪拌翼の回転駆動を、温度差に応じて必要な分だけ行うことが容易となる。
また上記構成において、前記温度センサとしての第1温度センサおよび第2温度センサが、それぞれ異なる位置に配置されており、前記制御部は、第1温度センサの検知温度と第2温度センサの検知温度との差に応じて、前記攪拌翼の回転駆動を制御する構成としてもよい。本構成によれば、閉じられた空間内の温度差を、良好な精度で把握することが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記槽部内に向けて前記温風を吹出す吹出し口を有しており、第2温度センサは第1温度センサに比べ、前記吹出し口から遠い位置に配置されている構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記制御部は、前記差が所定の閾値を超えているか否かを判別し、超えている場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われるようにし、超えていない場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われないようにする構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記攪拌翼の回転駆動における回転速度が複数段階に制御可能となっており、前記制御部は、前記差が所定の閾値を超えているか否かを判別し、超えている場合には、前記回転速度が1段階上がるようにし、超えていない場合には、前記回転速度が1段階下るようにする構成としてもよい。
また上記構成において、前記制御部は、前記温度センサの検知温度が所定の閾値を超えているか否かを判別し、超えている場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われるようにし、超えていない場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われないようにする構成としてもよい。本構成によれば、温度センサの設置個数を抑えつつ、閉じられた空間内の温度差を把握することが可能となる。
また上記構成において、前記蓋部には、前記乾燥対象物を取り付けたハンガーが掛けられる、フックが設けられている構成としてもよい。本構成によれば、槽部の上方から乾燥対象物を吊り下げることが容易となる。
上述した通り本発明に係る洗濯乾燥機によれば、吊り干乾燥中における攪拌翼の回転駆動を、温度差に応じて必要な分だけ行うことが容易となる。
本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の前方斜め上視点で示す外観図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の側方視点で示す外観図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の側方視点で示す断面図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の概略化した断面図である。 フックにハンガーを掛けた状態を示す説明図である。 フックにハンガーを掛けた状態を示す別の説明図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の制御体系に関するブロック図である。 本発明の実施形態に係る吊り干乾燥動作に関するフローチャートである。 第1の変形例に係る吊り干乾燥動作に関するフローチャートである。 第2の変形例に係る吊り干乾燥動作に関するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機1を前方斜め上視点で示す外観図であり、図2は、洗濯乾燥機1を側方視点で示す外観図である。また図3は、洗濯乾燥機1を側方視点で示す断面図である。なお図1および図2は、蓋部15が開かれた状態を表しており、図3は、蓋部15が閉じられており、かつ、一つのフック15bにハンガー2が掛けられている状態を表している。また図3の左上の部分は、破線で囲まれた領域の拡大図を表している。
また図4は、洗濯乾燥機1の主な構造を理解容易とするため、上面板11より下側の部分について、側方視点による洗濯乾燥機1の概略化した断面図を示したものである。図2から図4の各々に示した洗濯乾燥機1は、左側が前面、右側が背面である。
[洗濯乾燥機の全体的な構成等について]
以下、図1〜図4などを参照しながら、洗濯乾燥機の全体的な構成等について説明する。洗濯乾燥機1は全自動型であり、直方体形状の外箱10を備えている。外箱10は、略直方体に成形され、その上側は開放されている。外箱10の上側の開放部は上面板11で覆われている。
上面板11の前部には、洗濯乾燥機の操作を受付ける操作部(操作ボタン等)71が設けられている。上面板11の背面側にはバックパネル14が装着される。
上面板11の中央部には、洗濯乾燥機1内に洗濯物を投入するための出入口(開口部)11aが開設されている。出入口11aは、バックパネル14の前端部に設けたヒンジ部15aで枢支される蓋部15によって開閉される。ヒンジ部15aは、洗濯乾燥機1の前後方向の中心より後側の位置に設けられている。
蓋部15の周縁にはパッキン(不図示)が設けられ、蓋部15の全閉時には、出入口11aと蓋部15との間が密封される。なお蓋部15の前側には、全閉時に上面板11の前側上部に引っ掛けて蓋部15を係止(ラッチ)することが可能な、爪15cが設けられている。爪15cが上面板11に引っ掛かっている状態では、蓋部15は、上向きの力が加わっても開かないようになっている。
図2に示すように蓋部15は、ヒンジ部15aの軸を中心にして、上下方向(前後方向と見ることも出来る)に回動可能となっている。蓋部15は図2に示すように、0°よりやや小さい位置(全閉の位置)から、90°よりやや大きい位置(全開の位置)までの範囲内で、回動可能となっている。
これによりユーザは、蓋部15を上方向へ回動させて蓋部15を開き、下方向へ回動させて蓋部15を閉じることが可能である。蓋部15が開かれている状態(換言すれば、出入口11aが開かれている状態)では、ユーザは、脱水槽30に洗濯物などを投入したり、脱水槽30から洗濯物などを取り出したりすることができる。そして蓋部15が閉じられた状態(換言すれば、出入口11aが閉じられた状態)では、洗濯乾燥機1の内側に、脱水槽30内部を含む閉じられた空間が形成される。なお以降の説明では、この閉じられた空間のことを「閉空間SP」と称することがある。
また蓋部15における出入口11aに対向する面(下側の面)には、ハンガー2を掛けるためのフック15bが設けられている。これによりユーザは、図5(前方斜め上視点の図)および図6(側方視点の図)に示すように、蓋部15を開けた状態で、衣類(乾燥対象物)を取り付けたハンガー2をフック15bに掛けることが可能である。なお図5および図6では、衣類の表示については省略している。
この状態から、ユーザによって蓋部15が閉じられる(換言すれば、出入口11aが閉じられる)ことにより、脱水槽30内において衣類を吊り下げた状態とすることが可能である。なお図3(特に左上の部分)に示すように、フック15bは左右方向を軸とする円筒形状の部分を有している。そしてハンガー2は鉤形状の部分を有しており、この鉤形状の部分がフック15bの円筒形状の部分に、前後方向へ回転自在に掛けられるようになっている。
これによりフック15bに掛けられたハンガー2は、蓋部15の位置が変動しても、重力の作用によって常に下向き(衣類を自然に吊り下げる向き)となる。後述する通り洗濯乾燥機1は、ハンガー2を用いて吊り下げられた衣類に対し、吊り干乾燥を行うことが可能となっている。
外箱10の内部には、洗濯槽を兼ねる脱水槽30と、脱水槽30を収容する水槽20が収容される。脱水槽30は、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜める。水槽20及び脱水槽30は、ともに上方に向けて開口した有底筒状のカップの形状を呈しており、各々軸線を垂直にして水槽20を外側、脱水槽30を内側とする形で同心的に配置される。
水槽20は、サスペンション部材21によって吊り下げられる。サスペンション部材21は、水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平面内で揺動できるように支持している。
脱水槽30は上方にテーパ状に広がる周壁を有し、この周壁にはその最上部に環状に配置した複数個の脱水孔31を除いて、液体を通すための開口部はない。即ち、脱水槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成される。脱水槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする、環状のバランサ32が装着される。脱水槽30の内部底面には、槽内で洗濯水の流動を生じさせるためのパルセータ33が配置される。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が取り付けられる。駆動ユニット40はモータ41及びクラッチ・ブレーキ機構43を有している。クラッチ・ブレーキ機構43は、モータ41にベルト42で連結され、脱水軸44及びパルセータ軸45が上方に突出する。クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力で動作し、脱水軸44及びパルセータ軸45の一方を、択一的にモータ41に連結する。また、クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力によって脱水軸44の回転にブレーキを掛けるとともに、ブレーキを解除する。
脱水軸44とパルセータ軸45は二重軸構造となっており、脱水軸44が外側に配されてパルセータ軸45が内側に配される。脱水軸44は、水槽20を貫通して脱水槽30に連結され、脱水槽30を軸支する。パルセータ軸45は、水槽20及び脱水槽30を貫通してパルセータ33に連結され、パルセータ33を軸支する。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44とパルセータ軸45との間には、各々水もれを防ぐためのシール部材が配置される。
上面板11の下側には、側面が蛇腹状である略筒形状の連結部品17が固定されている。連結部品17によって、脱水槽30の回転等による水槽20の振動が吸収されるように、上面板11と水槽20とが連結されている。
また、上面板11及び連結部品17により、出入口11aの周囲と水槽20の上面との間を遮蔽する遮蔽部が構成される。遮蔽部によって水槽20と出入口11aとの間に密封空間が形成される。これにより、水槽20の上面を開閉する内蓋を必要とせず、蓋部15を閉じて洗濯及び乾燥を行うことができる。
また、上面板11における後側の部分には、給水口が設けられている。給水口は給水弁を介して市水に接続される。このように給水口及び給水弁は、脱水槽30に給水する給水部を構成する。なお給水口は、埃などの異物が内部に入らないように配慮されている。
水槽20の底部には、水槽20及び脱水槽30内の水を外箱10の外部に排水する、排水ホース60が取付けられている。脱水槽30には、排水孔62が同一円周上に4箇所設けられ、各排水孔62と排水ホース60との間は、排水ダクト61により連結される。排水ダクト61内には、排水弁63が設けられる。排水弁63を開くと、排水ダクト61及び排水ホース60を介して、脱水槽30内の水が排水される。また、脱水時に脱水槽30の上部から流出した水は、水槽20の周壁と脱水槽30の周壁との間を通って、排水ホース60から排水される。
図7は、洗濯乾燥機1の制御体系に関するブロック図である。本図に示すように洗濯乾燥機1は、先述した操作部71の他、蓋部15の開閉状態を検知する蓋開閉センサ73、脱水槽30の水位を検知する水位センサ74、および脱水槽30の内部の湿度を検知する湿度センサ76といった各種のセンサが備えられている。また洗濯乾燥機1には、洗濯乾燥機1の動作状態等を表示する表示部72も備えられている。
また乾燥ユニット80は、送風機やヒータなどを備えており、吊り干乾燥動作の実行時に、閉空間SPに温風を供給する機能を有したものである。より具体的には、乾燥ユニット80は、外箱10の後側の上面板11上に設置されており、図4に矢印で示すように、吹出し口80aから脱水槽30の内周壁に向けて温風を吹き出す。
また洗濯乾燥機1には、閉空間SPの温度を検知する温度センサとして、第1温度センサ75aおよび第2温度センサ75b(これらを総称したものを「温度センサ75」とする)が備えられている。温度センサ75は主に、後述する吊り干乾燥動作の実行時、つまり衣類を吊り下げた状態で閉空間SPに温風が供給される時の、閉空間SP内の温度差を評価するために設けられている。
そのため、第1温度センサ75aは、吊り干乾燥動作時に温度が高くなり易い位置に設けられることが望ましく、第2温度センサ75bは、逆に温度が高くなり難い位置に設けられることが望ましい。この主旨に従い、第1温度センサ75aは、吹出し口80aの近傍の温度を検知するように設けられており、第2温度センサ75bは、吹出し口80aから十分に離れた位置の温度を検知するように設けられている。
本実施形態では図4に示すように、第1温度センサ75aは、水槽20の上部における吹出し口80aの直近の位置に、第2温度センサ75bは、水槽20の上部における吹出し口80aから最も離れた位置(吹出し口80aとは前後方向に反対側となる位置)に、それぞれ配置されている。このように第1温度センサ75aと第2温度センサ75bは、それぞれ、吹出し口80aからの距離が異なる位置に配置されている。
但し温度センサ75の具体的な配置位置は上述したものに限られない。例えば第2温度センサ75bは、脱水槽30の内部側面や内部底面に配置されていても構わない。なお吊り干乾燥動作の実行中、吊り下げられた衣類から見た吹出し口80aと反対側の位置は、吹出し口80aから出た温風が衣類に遮られ易いためにこの温風が届き難く、比較的温度が上がり難いと想定される。そこで第2温度センサ75bは、吊り下げられた衣類から見た吹出し口80aと反対側の位置に設けられることが望ましい。
また洗濯乾燥機1には、ユーザの操作や各種センサの検出情報などに応じ、洗濯乾燥機1が適切に動作するように各部を制御する、マイコン(マイクロコンピュータ)MCが備えられている。マイコンMCは、例えば外箱10の背面上部に配されており、表示部72、モータ41、乾燥ユニット80、およびその他の駆動機構を制御するようになっている。
上記構成の洗濯乾燥機1においては、出入口11aから脱水槽30に洗濯物が入れられ、蓋部15が閉じられる。ユーザによって洗濯条件が選択され、洗濯の開始が指示されると、蓋開閉センサにより蓋部15が閉じたことを検知して、洗濯工程の動作が実行される。
洗濯工程では、排水弁63を閉じて給水弁が開かれ、給水口から脱水槽30に給水する。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌して洗濯動作が行われる。
洗濯工程を開始して所定時間が経過すると、排水弁63を開いて脱水槽30内の水が排水され、クラッチ・ブレーキ機構43により、脱水軸44がモータ41に連結される。これにより、モータ41の駆動によって脱水槽30が高速回転して脱水動作が行われる。脱水槽30の高速回転によって洗濯物から飛散した水は、排水ダクト61及び脱水孔31から流出する。
脱水動作を開始して所定時間が経過すると、モータ41が停止され、排水弁63を閉じて給水弁が開かれる。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌してすすぎ動作が行われる。
すすぎ動作を開始して所定時間が経過すると、上記の脱水動作が再度行われる。そして、脱水動作が所定時間行われると、洗濯工程が終了する。また洗濯乾燥機1は、ユーザによる吊り干乾燥動作の実行指示がなされたときには、吊り干乾燥動作を開始する。
吊り干乾燥動作は、温風を脱水槽30内に供給して循環させることにより、吊り下げられた衣類の乾燥(吊り干乾燥)を行う動作である。すなわち洗濯乾燥機1は、予め衣類を取り付けたハンガー2がフック15bに掛けられ、蓋部15が閉じられることにより、閉空間SP内において衣類が吊り下げられた状態となる。この状態にて洗濯乾燥機1が吊り干乾燥動作を行うことにより、当該衣類の吊り干乾燥が実現される。
[吊り干乾燥動作について]
次に、洗濯乾燥機1が行う吊り干乾燥動作の内容について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
吊り干乾燥動作の開始に伴い、マイコンMCは乾燥ユニット80を制御し、閉空間SP内への温風の供給を開始させる(ステップS0)。温風の供給は、吊り干乾燥動作が終了するまで継続される。温風が供給されることにより、閉空間SP内に吊り下げられている衣類は、徐々に乾燥していくことになる。
またマイコンMCは、吊り干乾燥動作が開始された後、乾燥終了条件が満たされたかを監視する(ステップS1)。この乾燥終了条件は、吊り干乾燥動作を終了すべきか(つまり、吊り干乾燥が既に十分になされたか)を判定するための条件として、予め設定されている条件である。乾燥終了条件は、例えば、温度センサ75或いは湿度センサ76の検出結果が所定の基準値を超えたという条件や、吊り干乾燥動作の開始時からの経過時間が所定時間に達したという条件に設定され得る。
そしてマイコンMCは、乾燥終了条件が満たされている場合には(ステップS1のY)、吊り干乾燥動作を終了させる。またマイコンMCは、乾燥終了条件が満たされたかを監視するとともに、第1温度センサ75aの最新の検知温度と第2温度センサ75bの最新の検知温度との差を継続的に算出し、この算出の結果が所定の第1閾値を超えたかについても監視する(ステップS2)。
なお当該算出の結果は、閉空間SP内における異なる位置同士の温度差を表していると言える。そのため、当該算出の結果が第1閾値を超えている場合には、吊り干乾燥における乾燥ムラ等を防ぐため、閉空間SP内の温度差を現状より低減させる必要性が比較的高いといえる。そこで当該算出の結果が第1閾値を超えている場合には(ステップS2のY)、マイコンMCは、パルセータ33を回転駆動させるようにモータ41を制御し(ステップS3)、ステップS1の動作を繰り返す。
すなわちマイコンMCは、現時点でパルセータ33が回転駆動していない場合には、当該回転駆動を開始させ、既にパルセータ33が回転駆動している場合には、当該回転駆動が維持されるようにする。これにより、閉空間SPの内部(特に、脱水槽30の内部)の空気が攪拌され、パルセータ33が回転駆動していないときに比べて、閉空間SP内の温度差が低減する。
なお吊り干乾燥がなされる時は、衣類が脱水槽30の底に積まれた状態で乾燥が行われる場合とは異なり、パルセータ33は衣類で覆われていない。そのため、パルセータ33の回転駆動によって、閉空間SPの内部の空気は容易に攪拌されることになる。
一方、ステップS2における算出の結果が第1閾値を超えていない場合には、閉空間SP内の温度差を現状より低減させる必要性は比較的低いといえる。そこで当該算出の結果が第1閾値を超えていない場合には(ステップS2のN)、マイコンMCは、パルセータ33を回転駆動させないようにモータ41を制御し(ステップS4)、ステップS1の動作を繰り返す。
すなわちマイコンMCは、現時点でパルセータ33が回転駆動している場合には、当該回転駆動を停止させ、パルセータ33が回転駆動していない場合には、その状態が維持されるようにする。これにより、パルセータ33を回転駆動させるときに比べて、電力の消費が抑えられる。
[吊り干乾燥動作の変形例について]
上述したように本実施形態に係る吊り干乾燥動作の内容は、吊り干乾燥中におけるパルセータ33の回転駆動が、状況に応じて必要な分だけ行われるように配慮されている。但し吊り干乾燥動作の内容については、この趣旨に沿うように、種々の変形を加えることが可能である。吊り干乾燥動作の幾つかの変形例について、以下に説明する。
まず第1の変形例として、第1温度センサ75aの検知結果を用いずに、閉空間SP内の温度差を評価する例が挙げられる。より具体的には図9のフローチャートに示すように、ステップS2の動作の代わりに、ステップS2´の動作が行われるようにする。このステップS2´の動作は、第2温度センサ75bの最新の検知温度が、所定の第2閾値を超えたかを監視する動作である。第2閾値を超えている場合は(ステップS2´のY)、ステップS3の動作が実行され、超えていない場合は(ステップS2´のN)、ステップS4の動作が実行されることになる。
吹出し直後の温風の温度はほぼ一定であると考えられ、そのため第2温度センサ75bの検知温度が低いときには、閉空間SP内の温度差は大きくなっていると想定される。そのため第1の変形例においても、吊り干乾燥中におけるパルセータ33の回転駆動が、状況に応じて必要な分だけ行われるようになる。など第1の変形例によれば、既に説明した実施形態に比べて温度差の検出精度の点では及ばないと考えられるが、第1温度センサ75aの設置を省略し、製造コストの削減を図ること等などが可能となる。
またパルセータの回転駆動については、その回転速度が複数段階に制御可能であるようにしても良い。そしてこの場合には一般的に、回転速度が大きいほど、空気はより強く攪拌されるが、回転駆動に要する電力も大きくなる。
そこで第2の変形例として、回転駆動させる状態(回転速度を100%とする状態に相当)と回転駆動させない状態(回転速度を0%とする状態に相当)の何れかにパルセータ33を制御する(つまり一段階に制御する)代わりに、パルセータ33の回転速度を複数段階に制御する例が挙げられる。例えば1段階を20%とし、パルセータ33の回転速度が5段階に制御されるようにする。
より具体的には図10のフローチャートに示すように、ステップS3の動作の代わりにステップS3´の動作が、ステップS4の動作の代わりにステップS4´の動作が、それぞれ行われるようにする。
ステップS3´の動作は、パルセータ33の回転速度が現状より1段階上がるように、マイコンMCがモータ41を制御する動作である。なお既に回転速度が100%であるときは、その回転速度が維持されるようにする。これにより、閉空間SPの内部(特に、脱水槽30の内部)の空気がより強く攪拌され、現状に比べて、閉空間SP内の温度差が低減し易くなる。
またステップS4´の動作は、パルセータ33の回転速度が現状より1段階下がるように、マイコンMCがモータ41を制御する動作である。なお既に回転速度が0%(パルセータ33が回転駆動されていない状態)であるときは、その状態が維持されるようにする。これにより、現状に比べて、電力の消費が抑えられ易くなる。第2の変形例においても、吊り干乾燥中におけるパルセータ33の回転駆動が、状況に応じて必要な分だけ行われるようになる。
[その他]
上述したように本実施形態に係る洗濯乾燥機1は、上側に開口部を有している外筐部(外箱10や上面板11などから形成される)と、外筐部の内側に設けられ、上方に開口している槽部(脱水槽30などから形成される)と、槽部の上方に設けられ、開口部を開閉する蓋部15と、回転駆動することにより、前記槽部内の流体を攪拌するパルセータ33(攪拌翼)と、を備え、蓋部15が閉じられることにより、槽部内を含む閉空間SPが形成されるようになっている。
そして洗濯乾燥機1は、パルセータ33を用いて槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、閉空間SP内に温風を供給することにより、槽部内に吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行うようになっている。更に洗濯乾燥機1は、パルセータ33の回転駆動を制御する機能部(制御部)と、閉空間SP内の温度を検知する温度センサ75と、を更に備えており、この制御部は、吊り干乾燥動作の実行時において、温度センサ75の検知温度に基づいてパルセータ33の回転駆動を制御するようになっている。そのため洗濯乾燥機1は、吊り干乾燥中における攪拌翼の回転駆動を、温度差に応じて必要な分だけ行うことが容易となっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、吊り干乾燥の可能な洗濯乾燥機などに利用することができる。
1 洗濯乾燥機
2 ハンガー(吊り具)
10 外箱(外筐部の一部)
11 上面板(外筐部の一部)
11a 出入口(開口部)
14 バックパネル
15 蓋部
15a ヒンジ部
15b フック
17 連結部品
20 水槽
30 脱水槽(槽部の一部)
32 バランサ
33 パルセータ(攪拌翼)
40 駆動ユニット
41 モータ
42 ベルト
43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸
45 パルセータ軸
60 排水ホース
61 排水ダクト
62 排水孔
63 排水弁
71 操作部
72 表示部
73 蓋開閉センサ
74 水位センサ
75 温度センサ
75a 第1温度センサ
75b 第2温度センサ
76 湿度センサ
80 乾燥ユニット
80a 吹出し口

Claims (3)

  1. 上側に開口部を有している外筐部と、
    前記外筐部の内側に設けられ、上方に開口している槽部と、
    前記槽部の上方に設けられ、前記開口部を開閉する蓋部と、
    回転駆動することにより、前記槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、
    を備え、
    前記蓋部が閉じられることにより、前記槽部内を含む閉じられた空間が形成される洗濯乾燥機であって、
    前記攪拌翼を用いて前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記空間内に温風を供給することにより、前記槽部内に吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行うものであり、
    前記攪拌翼の回転駆動を制御する制御部と、
    前記槽部内に向けて前記温風を吹出す吹出し口と、
    前記空間内の温度を検知する第1温度センサと、
    第1温度センサに比べ、前記吹出し口から遠い位置に配置され、前記空間内の温度を検知する第2温度センサと、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記吊り干乾燥動作の実行時において、第1温度センサの検知温度と第2温度センサの検知温度との差が所定の閾値を超えているか否かを判別し、超えている場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われるようにし、超えていない場合には、前記攪拌翼の回転駆動が行われないようにすることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 上側に開口部を有している外筐部と、
    前記外筐部の内側に設けられ、上方に開口している槽部と、
    前記槽部の上方に設けられ、前記開口部を開閉する蓋部と、
    回転駆動することにより、前記槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、
    を備え、
    前記蓋部が閉じられることにより、前記槽部内を含む閉じられた空間が形成される洗濯乾燥機であって、
    前記攪拌翼を用いて前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記空間内に温風を供給することにより、前記槽部内に吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行うものであり、
    前記攪拌翼の回転駆動を制御する制御部と、
    前記槽部内に向けて前記温風を吹出す吹出し口と、
    前記空間内の温度を検知する第1温度センサと、
    第1温度センサに比べ、前記吹出し口から遠い位置に配置され、前記空間内の温度を検知する第2温度センサと、を更に備え、
    前記攪拌翼の回転駆動における回転速度が複数段階に制御可能となっており、
    前記制御部は、
    前記吊り干乾燥動作の実行時において、第1温度センサの検知温度と第2温度センサの検知温度との差が所定の閾値を超えているか否かを判別し、超えている場合には、前記回転速度が1段階上がるようにし、超えていない場合には、前記回転速度が1段階下るようにすることを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 前記蓋部には、
    前記乾燥対象物を取り付けたハンガーが掛けられる、フックが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の洗濯乾燥機。
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