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JP5710526B2 - 固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法に関する。
現在イメージセンサーに用いられるカラーフィルターは有機顔料により構成されていることが多い。しかしながら、画素の微細化(画素数増大)や裏面照射型にも代表される低背化の技術動向に対して、有機顔料のフィルターでは微細化や薄膜化(低背化に寄与)に対応することが加工的に困難になることが予想される。そこで、有機顔料のフィルターに変わる新規な構造のカラーフィルターの開発が望まれる。さらに、そのような新規な構造のカラーフィルターにおいてフィルター特性を改善することが望まれる。
特開2008−170979号公報
1つの実施形態は、例えば、フィルター特性を改善できる固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
1つの実施形態によれば、複数の画素が2次元状に配列された画素配列を有する固体撮像装置が提供される。複数の画素のそれぞれは、光電変換部と多層干渉フィルターとを有する。多層干渉フィルターは、入射した光のうち特定の色の光を選択的に光電変換部に導くように配されている。複数の画素のそれぞれにおける多層干渉フィルターは、上部積層構造と下部積層構造と制御構造とを有する。上部積層構造は、第1の層と第2の層とが交互に積層されている。第1の層と第2の層とは、互いに屈折率が異なる。下部積層構造は、第1の層と第2の層とが交互に積層されている。制御構造は、多層干渉フィルターのフィルター特性を制御するように、上部積層構造と下部積層構造との間に形成されている。第1の画素における多層干渉フィルターと第2の画素における多層干渉フィルターとは、いずれも、第1の色の光を選択的に光電変換部に導くように配されている。第1の画素は、複数の画素のうちの1つの画素である。第2の画素は、複数の画素のうち第1の画素より画素配列の中心から遠い位置にある画素である。第1の画素における制御構造と第2の画素における制御構造とは、第1の画素における多層干渉フィルターのフィルター特性と第2の画素における多層干渉フィルターのフィルター特性とが均等になるように、互いに形態が異なる。
第1の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法を示す図。 第1の実施形態の変形例にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第2の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第2の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第3の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第3の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第4の実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 第4の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法を示す図。 比較例を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる固体撮像装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
実施形態にかかる固体撮像装置1について図1を用いて説明する。図1は、実施形態にかかる固体撮像装置1の構成を例示的に示す図である。
固体撮像装置1は、例えばカメラのレンズ(図示せず)により、画素配列PA上に被写体の画像が形成される。画素配列PAでは、複数の画素P−1〜P−nが2次元状に配列されている。各画素P−1〜P−nは、入射した光に対して光電変換を行い、入射した光量に応じた画素信号を生成する。各画素P−1〜P−nの画素信号は、画素配列PAの周辺回路(図示せず)により読み出される。これにより、固体撮像装置1は、画素配列PA上の被写体の画像を撮像して、複数の画素信号を含む画像信号を出力する。
このとき、被写体の画像をカラーで撮像するためには、入射した光のうち例えば3原色(赤色(R)、緑色(G)、青色(B))の波長領域の光を選択的に光電変換する必要がある。そこで、各画素P−1〜P−nには、例えばベイヤー配列(図8(a)参照)に従ってカラーフィルターが設けられている。
カラーフィルターは、一般に、有機顔料により構成されていることが多い。しかしながら、今後ますます進むであろう画素の微細化(つまり画素数増大)や裏面照射型にも代表される低背化の技術動向に対して、有機顔料のカラーフィルターでは微細化や薄膜化(低背化に寄与)に対応することが加工的に困難になることが予想される。
そこで、本実施形態では、カラーフィルターとして、図2に示すように、無機材料を使った多層干渉フィルターを採用する。図2は、固体撮像装置1における、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に対応した3画素分の断面構成を例示的に示す図である。
具体的には、固体撮像装置1は、光電変換部11r、11g、11b、多層配線構造30r、30g、30b、多層干渉フィルター20r、20g、20b、平坦化層40r、40g、40b、及びマイクロレンズ50r、50g、50bを備える。
光電変換部11r、11g、11bは、半導体基板10におけるウエル領域12内に配されている。光電変換部11r、11g、11bは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の波長領域の光を受光する。光電変換部11r、11g、11bは、それぞれ、受けた光に応じた電荷を発生させて蓄積する。光電変換部11r、11g、11bは、例えば、フォトダイオードであり、電荷蓄積領域を含む。
ウエル領域12は、第1導電型(例えば、P型)の不純物を低い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成されている。P型の不純物は、例えば、ボロンである。光電変換部11r、11g、11bにおける電荷蓄積領域は、それぞれ、第1導電型と反対導電型である第2導電型(例えば、N型)の不純物を、ウエル領域12における第1導電型の不純物の濃度よりも高い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成されている。N型の不純物は、例えば、リン又は砒素である。
多層配線構造30r、30g、30bは、半導体基板10の上に配されている。多層配線構造30r、30g、30bは、層間絶縁膜中を複数層の配線パターンが延びている。これにより、多層配線構造30r、30g、30bは、それぞれ、光電変換部11r、11g、11bに対応した開口領域ORr、ORg、ORbを規定する。層間絶縁膜は、例えば、酸化シリコンで形成されている。配線パターンは、例えば金属で形成されている。
多層干渉フィルター20rは、光電変換部11rの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20rは、入射した光のうち赤色(R)の波長領域の光を選択的に光電変換部11rに導く。すなわち、多層干渉フィルター20rは、赤色(R)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20rは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20rは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の赤用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20rは、上部積層構造24r、制御構造23r、及び下部積層構造25rを有する。上部積層構造24r及び下部積層構造25rは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24r及び下部積層構造25rは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。制御構造23rは、上部積層構造24r及び下部積層構造25rの界面に形成され、多層干渉フィルター20rのフィルター特性を制御する。すなわち、制御構造23rは、上部積層構造24r及び下部積層構造25rの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20rは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24rでは、互いに屈折率の異なる第1の層21r−3、21r−4と第2の層22r−3とが交互に積層されている。上部積層構造24rでは、例えば、第1の層21r−3、第2の層22r−3、及び第1の層21r−4が順に積層されている。
下部積層構造25rでは、互いに屈折率の異なる第1の層21r−1、21r−2と第2の層22r−1とが交互に積層されている。下部積層構造25rでは、例えば、第1の層21r−1、第2の層22r−1、及び第1の層21r−2が順に積層されている。
第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4の屈折率は、例えば、第2の層22r−1、22r−3の屈折率より高い。第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22r−1、22r−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
制御構造23rは、上部積層構造24rと下部積層構造25rの間に制御層26rを有する。制御層26rの屈折率は、第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4の屈折率より低い。制御層26rは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
多層干渉フィルター20gは、光電変換部11gの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20gは、入射した光のうち緑色(G)の波長領域の光を選択的に光電変換部11gに導く。すなわち、多層干渉フィルター20gは、緑色(G)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20gは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20gは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の緑用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20gは、上部積層構造24g、制御構造23g、及び下部積層構造25gを有する。上部積層構造24g及び下部積層構造25gは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24g及び下部積層構造25gは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。制御構造23gは、上部積層構造24g及び下部積層構造25gの界面に形成され、多層干渉フィルター20gのフィルター特性を制御する。すなわち、制御構造23gは、上部積層構造24g及び下部積層構造25gの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20gは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24gでは、互いに屈折率の異なる第1の層21g−3、21g−4と第2の層22g−3とが交互に積層されている。上部積層構造24gでは、例えば、第1の層21g−3、第2の層22g−3、及び第1の層21g−4が順に積層されている。
下部積層構造25gでは、互いに屈折率の異なる第1の層21g−1、21g−2と第2の層22g−1とが交互に積層されている。下部積層構造25gでは、例えば、第1の層21g−1、第2の層22g−1、及び第1の層21g−2が順に積層されている。
第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4の屈折率は、例えば、第2の層22g−1、22g−3の屈折率より高い。第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22g−1、22g−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gの間に制御層26gを有する。制御層26gの屈折率は、第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4の屈折率より低い。制御層26gは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
多層干渉フィルター20bは、光電変換部11bの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20bは、入射した光のうち青色(B)の波長領域の光を選択的に光電変換部11bに導く。すなわち、多層干渉フィルター20bは、青色(B)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20bは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20bは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の青用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20bは、上部積層構造24b、制御構造23b、及び下部積層構造25bを有する。上部積層構造24b及び下部積層構造25bは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24b及び下部積層構造25bは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。制御構造23bは、上部積層構造24b及び下部積層構造25bの界面に形成され、多層干渉フィルター20bのフィルター特性を制御する。すなわち、制御構造23bは、上部積層構造24b及び下部積層構造25bの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20bは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24bでは、互いに屈折率の異なる第1の層21b−3、21b−4と第2の層22b−3とが交互に積層されている。上部積層構造24bでは、例えば、第1の層21b−3、第2の層22b−3、及び第1の層21b−4が順に積層されている。
下部積層構造25bでは、互いに屈折率の異なる第1の層21b−1、21b−2と第2の層22b−1とが交互に積層されている。下部積層構造25bでは、例えば、第1の層21b−1、第2の層22b−1、及び第1の層21b−2が順に積層されている。
第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4の屈折率は、例えば、第2の層22b−1、22b−3の屈折率より高い。第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22b−1、22b−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
制御構造23bは、上部積層構造24bと下部積層構造25bの間に制御層26bを有する。制御層26bの屈折率は、第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4の屈折率より低い。制御層26bは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
平坦化層40r、40g、40bは、それぞれ、多層干渉フィルター20r、20g、20bを覆っている。これにより、平坦化層40r、40g、40bは、多層干渉フィルター20r、20g、20b間の段差を緩和し平坦な表面を提供する。平坦化層40r、40g、40bは、例えば所定の樹脂又は酸化膜(例えば、SiO)で形成されている。
マイクロレンズ50r、50g、50bは、それぞれ、平坦化層40r、40g、40bの上に配されている。これにより、マイクロレンズ50r、50g、50bは、それぞれ、入射した光を多層干渉フィルター20r、20g、20b経由で光電変換部11r、11g、11bに集める。マイクロレンズ50r、50g、50bは、例えば、所定の樹脂で形成されている。
図2に示す多層干渉フィルター20r、20g、20bでは、上部積層構造及び下部積層構造の界面に形成された制御構造が、そのフィルター特性を制御する。具体的には、多層干渉フィルター20r、20g、20bでは、上部積層構造と下部積層構造との界面における制御層の膜厚の違いによってその透過帯域をそれぞれ変化させる。例えば、多層干渉フィルター20r、20g、20bでは、それぞれ、制御層26r、26g、26bの膜厚を例えば110nm、50nm、10nmとすると、図12(b)に示すように、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の波長帯域に分光透過率のピークを有するようになる。
ここで、本発明者は、検討を行って、多層干渉フィルターのフィルター特性が画素配列PA内の複数の画素P−1〜P−nの間でばらつく可能性があることを見出した。例えば、カメラのレンズ(図示せず)の光軸が画素配列PAの中心PAC近傍を通るように調整されている場合、画素配列PAの中心PACから画素までの距離に応じて、画素への光の入射角度が異なる。
例えば、図12(a)に示すように、画素配列PAの中心PACに近い画素P1に対する入射光IL1の入射角度は、約0°である。このとき、例えば、画素P1より画素配列PAの中心PACから遠い画素P2に対する入射光IL2の入射角度は、約10°である。例えば、画素P2より画素配列PAの中心PACから遠い画素P3に対する入射光IL3の入射角度は、約30°である。
本発明者は、例えば、画素P1〜P3がいずれも赤色(R)用に設計された互いに均等な膜厚の制御層を含む多層干渉フィルター20rを有する場合についてシミュレーションを行った。その結果、図12(b)に示すように、入射光の入射角度が0°(実線)→10°(破線)→30°(一点鎖線)と大きくなるに従って、多層干渉フィルター20rの分光透過率のピークが短波長側にずれていくことが分かった。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が10°(破線)の場合に、ピークが例えば3nm短波長側にずれる。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が30°(一点鎖線)の場合に、ピークが例えば30nm短波長側にずれる。
また、本発明者は、例えば、画素P1〜P3がいずれも緑色(G)用に設計された互いに均等な膜厚の制御層を含む多層干渉フィルター20gを有する場合についてシミュレーションを行った。その結果、図12(b)に示すように、入射光の入射角度が0°(実線)→10°(破線)→30°(一点鎖線)と大きくなるに従って、多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークが短波長側にずれていくことが分かった。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が10°(破線)の場合に、ピークが例えば3nm短波長側にずれる。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が30°(一点鎖線)の場合に、ピークが例えば30nm短波長側にずれる。
また、本発明者は、例えば、画素P1〜P3がいずれも青色(B)用に設計された互いに均等な膜厚の制御層を含む多層干渉フィルター20bを有する場合についてシミュレーションを行った。その結果、図12(b)に示すように、入射光の入射角度が0°(実線)→10°(破線)→30°(一点鎖線)と大きくなるに従って、多層干渉フィルター20bの分光透過率のピークが短波長側にずれていくことが分かった。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が10°(破線)の場合に、ピークが例えば3nm短波長側にずれる。例えば、入射光の入射角度が0°(実線)の場合に比べて、入射光の入射角度が30°(一点鎖線)の場合に、ピークが例えば30nm短波長側にずれる。
すなわち、多層干渉フィルターは制御層の膜厚でフィルター特性を制御するので、入射光の入射角度が0°から大きくなるに従って、制御層の光学的膜厚が変化して、多層干渉フィルターのフィルター特性も設計されたものからずれていくものと考えられる。このように、光の斜め入射の角度によってピークずれが発生し(特に主光線角度)、多層干渉フィルターのフィルター特性が画素配列PA内の複数の画素P−1〜P−nの間でばらつく可能性がある。これにより、例えば、固体撮像装置1で撮像された画像信号により得られる画像の画質が劣化する可能性がある。
そこで、本実施形態では、画素配列PA内の複数の画素P−1〜P−nのうち、画素配列PAの中心PACに近い画素における制御構造と画素配列PAの中心PACから遠い画素における制御構造とで形態を異ならせることで、画素配列PAの中心PACに近い画素の多層干渉フィルターのフィルター特性と画素配列PAの中心PACから遠い画素におけるフィルター特性とが均等になるようにする。
具体的には、図1に示すように、画素配列PA内を画素配列PAの中心PAC付近の領域とその周辺の領域とに分ける。例えば、画素配列PA内を、図1に破線の内側の領域として示される、画素配列PAの中心PACを含む中心領域CAと、図1に破線の外側の領域として示される、周辺領域PAとに分ける。
そして、図3に示すように、同じ色に対応した画素の間で、周辺領域PAの画素における制御層の厚さを、中心領域CAの画素における制御層の厚さより厚くする。なお、図3では、説明の便宜上及び図示の簡略化のため、多層干渉フィルターにおける下部積層構造及び制御層までしか示されていないが、実際には制御層の上に上部積層構造が形成されている(図2参照)。
例えば、図3に示す画素P−m、P−kにおける多層干渉フィルター20gは、いずれも、緑色(G)の光を選択的に光電変換部11g(図2参照)に導くように配されている。画素P−mは、中心領域CAに含まれ、画素P−kは、周辺領域PAに含まれる(図1参照)。すなわち、画素P−kは、画素P−mより画素配列PAの中心PACから遠い位置に配されている。中心領域CAの画素P−mにおける制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gとの間に膜厚D1gの制御層26gを有する。周辺領域PAの画素P−kにおける制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gとの間に膜厚D2g(>D1g)の制御層26gを有する。すなわち、周辺領域PAの画素P−kにおける制御層26gは、中心領域CAの画素P−mにおける制御層26gより厚い。これにより、周辺領域PAの画素P−kにおける多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素P−mにおける多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。すなわち、周辺領域PAの画素P−kにおける多層干渉フィルター20gのフィルター特性と中心領域CAの画素P−mにおける多層干渉フィルター20gのフィルター特性とを均等なものにすることができる。
また、例えば、図4(c)に示すように、半導体基板10の表面を基準とした場合に、周辺領域PAの画素P−kにおける制御層26gの半導体基板10側の主面の高さH2g1と、中心領域CAの画素P−mにおける制御層26gの半導体基板10側の主面の高さH1g1とは、均等である。周辺領域PAの画素P−kにおける制御層26gの半導体基板10と反対側の主面の高さH2g2は、中心領域CAの画素P−mにおける制御層26gの半導体基板10と反対側の主面の高さH1g2より高い。この構造は、後述のように、3次元インプリント技術を用いて製造できる。
例えば、図3に示す画素P−(m+1)、P−(k+1)における多層干渉フィルター20rは、いずれも、赤色(R)の光を選択的に光電変換部11r(図2参照)に導くように配されている。画素P−(m+1)は、中心領域CAに含まれ、画素P−(k+1)は、周辺領域PAに含まれる(図1参照)。すなわち、画素P−(k+1)は、画素P−(m+1)より画素配列PAの中心PACから遠い位置に配されている。中心領域CAの画素P−(m+1)における制御構造23rは、上部積層構造24rと下部積層構造25rとの間に膜厚D1rの制御層26rを有する。周辺領域PAの画素P−(k+1)における制御構造23rは、上部積層構造24rと下部積層構造25rとの間に膜厚D2r(>D1r)の制御層26rを有する。すなわち、周辺領域PAの画素P−(k+1)における制御層26rは、中心領域CAの画素P−(m+1)における制御層26rより厚い。これにより、周辺領域PAの画素P−(k+1)における多層干渉フィルター20rの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素P−(m+1)における多層干渉フィルター20rの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。すなわち、周辺領域PAの画素P−(k+1)における多層干渉フィルター20rのフィルター特性と中心領域CAの画素P−(m+1)における多層干渉フィルター20rのフィルター特性とを均等なものにすることができる。
なお、図3に示す画素P−(m+1)、P−(k+1)における多層干渉フィルター20rは、いずれも、画素P−m、P−kにおける多層干渉フィルター20gよりも長波長の光を選択的に光電変換部11rに導くように配されている。これに応じて、画素P−(m+1)における制御層26rの膜厚D1rは、画素P−mにおける制御層26gの膜厚D1gより厚くなっている。また、画素P−(k+1)における制御層26rの膜厚D2rは、画素P−kにおける制御層26gの膜厚D2gより厚くなっている。
また、例えば、図4(c)に示すように、半導体基板10の表面を基準とした場合に、周辺領域PAの画素P−(k+1)における制御層26rの半導体基板10側の主面の高さH2r1と、中心領域CAの画素P−(m+1)における制御層26rの半導体基板10側の主面の高さH1r1とは、均等である。周辺領域PAの画素P−(k+1)における制御層26rの半導体基板10と反対側の主面の高さH2r2は、中心領域CAの画素P−(m+1)における制御層26rの半導体基板10と反対側の主面の高さH1r2より高い。この構造は、後述のように、3次元インプリント技術を用いて製造できる。
例えば、図3に示す画素P−(m+2)、P−(k+2)における多層干渉フィルター20bは、いずれも、青色(B)の光を選択的に光電変換部11b(図2参照)に導くように配されている。画素P−(m+2)は、中心領域CAに含まれ、画素P−(k+2)は、周辺領域PAに含まれる(図1参照)。すなわち、画素P−(k+2)は、画素P−(m+2)より画素配列PAの中心PACから遠い位置に配されている。中心領域CAの画素P−(m+2)における制御構造23bは、上部積層構造24bと下部積層構造25bとの間に膜厚D1bの制御層26bを有する。周辺領域PAの画素P−(k+2)における制御構造23bは、上部積層構造24bと下部積層構造25bとの間に膜厚D2b(>D1b)の制御層26bを有する。すなわち、周辺領域PAの画素P−(k+2)における制御層26bは、中心領域CAの画素P−(m+2)における制御層26bより厚い。これにより、周辺領域PAの画素P−(k+2)における多層干渉フィルター20bの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素P−(m+2)における多層干渉フィルター20bの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。すなわち、周辺領域PAの画素P−(k+2)における多層干渉フィルター20bのフィルター特性と中心領域CAの画素P−(m+2)における多層干渉フィルター20bのフィルター特性とを均等なものにすることができる。
なお、図3に示す画素P−(m+2)、P−(k+2)における多層干渉フィルター20bは、いずれも、画素P−m、P−kにおける多層干渉フィルター20gよりも短波長の光を選択的に光電変換部11bに導くように配されている。これに応じて、画素P−(m+2)における制御層26bの膜厚D1bは、画素P−mにおける制御層26gの膜厚D1gより薄くなっている。また、画素P−(k+2)における制御層26bの膜厚D2bは、画素P−kにおける制御層26gの膜厚D2gより薄くなっている。
また、例えば、図4(c)に示すように、半導体基板10の表面を基準とした場合に、周辺領域PAの画素P−(k+2)における制御層26bの半導体基板10側の主面の高さH2b1と、中心領域CAの画素P−(m+2)における制御層26bの半導体基板10側の主面の高さH1b1とは、均等である。周辺領域PAの画素P−(k+2)における制御層26bの半導体基板10と反対側の主面の高さH2b2は、中心領域CAの画素P−(m+2)における制御層26bの半導体基板10と反対側の主面の高さH1b2より高い。この構造は、後述のように、3次元インプリント技術を用いて製造できる。
次に、固体撮像装置1の製造方法について図4を用いて説明する。図4(a)〜(c)は、それぞれ、固体撮像装置1の製造方法を示す工程断面図である。
上記のような画素配列PA内で異なる膜厚の混在した制御層を形成する場合、製造方法を工夫する必要がある。そこで、本実施形態では、3次元インプリント技術で、上記の構造に適したテンプレートTを使って各画素の制御層を形成する。
具体的には、図4(a)に示す工程では、半導体基板10のウエル領域12内に、イオン注入法などにより、中心領域CAの画素P−(m+1)、P−m、P−(m+2)、及び周辺領域PAの画素P−(k+1)、P−k、P−(k+2)のそれぞれについて、電荷蓄積領域をそれぞれ含む光電変換部11r、11g、11bを形成する。ウエル領域12は、第1導電型(例えば、P型)の不純物を低い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成する。光電変換部11r、11g、11bにおける電荷蓄積領域は、例えば、第1導電型と反対導電型である第2導電型(例えば、N型)の不純物を、半導体基板10のウエル領域12内に、ウエル領域12における第1導電型の不純物の濃度よりも高い濃度で注入することにより形成する。
半導体基板10を覆う層間絶縁膜を、CVD法などにより、例えばSiOを堆積して形成する。そして、層間絶縁膜の上に配線パターンをスパッタ法及びリソグラフィ法などにより例えば金属で形成し、層間絶縁膜及び配線パターンを覆う層間絶縁膜をCVD法により例えばSiOで形成する処理を繰り返し行う。これにより、多層配線構造30r、30g、30bを形成する。
次に、中心領域CAの画素P−(m+1)、P−m、P−(m+2)、及び周辺領域PAの画素P−(k+1)、P−k、P−(k+2)のそれぞれについて、多層干渉フィルター20r、20g、20bの下部となるべき下部積層構造25r、25g、25bを形成する。具体的には、第1の層21r−1、21g−1、21b−1を同時に堆積し、第2の層22r−1、22g−1、22b−1を同時に堆積し、第1の層21r−2、21g−2、21b−2を同時に堆積する処理を順に行って形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、スパッタ法などにより、例えば、酸化チタン(TiO)で形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、同じ膜厚で形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり材料(例えば、TiO)の屈折率をn1とし、中心波長をλとしたとき、各第1の層21r−1〜21b−2は、
n1×d1=(1/4)×λ・・・数式1
を満たす膜厚d1で形成する。例えば、n1=2.5、λ=550nmを数式1に代入すると、d1=55nmになる。また、第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、CVD法などにより、例えば、酸化シリコン(SiO)で形成する。第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり材料(例えば、SiO)の屈折率をn2とし、中心波長をλとしたとき、第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、
n2×d2=(1/4)×λ・・・数式2
を満たす膜厚d2で形成する。例えば、n2=1.46、λ=550nmを数式2に代入すると、d2=94nmになる。
これにより、第1の層21r−1、第2の層22r−1、及び第1の層21r−2が順に積層された下部積層構造25rが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。第1の層21g−1、第2の層22g−1、及び第1の層21g−2が順に積層された下部積層構造25gが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。第1の層21b−1、第2の層22b−1、及び第1の層21b−2が順に積層された下部積層構造25bが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。
そして、中心領域CA及び周辺領域PAのそれぞれにおける複数の下部積層構造25r、25g、25bの上に、塗布系シリコン酸化物を含む粘性溶液を塗布する。塗布系シリコン酸化物を含む粘性溶液は、3次元ナノインプリント技術の加工に適した塗布材である。例えば、塗布系シリコン酸化物を含む粘性溶液は、シリコン酸化物及び熱硬化性成分(例えば、熱硬化性樹脂)が溶剤(例えば有機溶剤)に溶かされた粘性の高い溶液であり、例えばSOG(Spin On Glass)などである。あるいは、例えば、塗布系シリコン酸化物を含む粘性溶液は、シリコン酸化物及び光硬化性成分(例えば、紫外線硬化樹脂)が溶剤(例えば有機溶剤)に溶かされた粘性の高い溶液である。
例えば、回転塗布法により、半導体基板10を回転させた状態で、ノズル(図示せず)から半導体基板10に向けて粘性溶液を塗布する(スピンコートする)。これにより、粘性溶液を複数の下部積層構造上に堆積し粘性溶液の膜26iを形成する。なお、粘性溶液の膜26iは、スリットノズル法など回転塗布法以外の方法で、半導体基板10上に粘性溶液を塗布することで形成されても良い。
図4(b)に示す工程では、3次元ナノインプリントの加工に用いるべきテンプレートTを用意する。テンプレートTには、形成すべき制御層の膜厚に対応した凹凸のパターンが形成されている。
例えば、テンプレートTは、中心領域CAの画素P−(m+1)、P−m、P−(m+2)に対応した部分が、それぞれ、制御層26r、26g、26bに対応した厚さTD1r、TD1g、TD1bを有している。例えば、厚さTD1r、TD1g、TD1bは、基準厚さSDから、それぞれ、制御層26r、26g、26bの厚さD1r、D1g、D1bを引いたものと均等である。
例えば、テンプレートTは、周辺領域PAの画素P−(k+1)、P−k、P−(k+2)に対応した部分が、それぞれ、制御層26r、26g、26bに対応した厚さTD2r、TD2g、TD2bを有している。例えば、厚さTD2r、TD2g、TD2bは、基準厚さSDから、それぞれ、制御層26r、26g、26bの厚さD2r、D2g、D2bを引いたものと均等である。
そして、3次元ナノインプリント用のテンプレートTを用いて、複数の下部積層構造上に塗布された粘性溶液の膜26i(図4(a)参照)を3次元的にパターニングする。例えば、粘性溶液の膜26iにテンプレートTを接触させる。あるいは、例えば、テンプレートTを粘性溶液の膜26iに押し付ける。すると、毛細管現象によりテンプレートTに形成されているパターンの凹部に粘性溶液の膜26iが入り込む。粘性溶液の膜26iが凹部に十分に入り込んだ後、凹部に十分に入り込んだ粘性溶液の膜26iを硬化させる。
例えば、粘性溶液が熱硬化性成分を含む場合、図4(b)に示す状態で凹部に十分に入り込んだ粘性溶液の膜26iを加熱することで、粘性溶液の膜26iを硬化させる。このとき、粘性溶液の膜26iに含まれる有機溶剤も揮発させることができる。
あるいは、例えば、粘性溶液が光硬化性成分(例えば、紫外線硬化樹脂)を含む場合、図4(b)に示す状態で凹部に十分に入り込んだ粘性溶液の膜26iに光(例えば、紫外線)を照射することで、粘性溶液の膜26iを硬化させる。その後、所定の熱処理を行うことで、粘性溶液の膜26iに含まれる有機溶剤を揮発させることができる。
粘性溶液の膜26iの硬化後、テンプレートTが離型される。これにより、図4(b)に示すように、粘性溶液の膜26iに、テンプレートTに形成されたパターンが転写される。
すなわち、膜厚D1rを有する制御層26rが中心領域CAに形成され、膜厚D2r(>D1r)を有する制御層26rが周辺領域PAに形成される。膜厚D1gを有する制御層26gが中心領域CAに形成され、膜厚D2g(>D1g)を有する制御層26gが周辺領域PAに形成される。膜厚D1bを有する制御層26bが中心領域CAに形成され、膜厚D2b(>D1b)を有する制御層26bが周辺領域PAに形成される。
図4(c)に示す工程では、中心領域CAの画素P−(m+1)、P−m、P−(m+2)、及び周辺領域PAの画素P−(k+1)、P−k、P−(k+2)のそれぞれについて、多層干渉フィルター20r、20g、20bの上部となるべき上部積層構造24r、24g、24bを形成する。具体的には、第1の層21r−3、21g−3、21b−3を同時に堆積し、第2の層22r−3、22g−3、22b−3を同時に堆積し、第1の層21r−4、21g−4、21b−4を同時に堆積する処理を順に行って形成する。各第1の層21r−3〜21b−4は、スパッタ法などにより、例えば、酸化チタン(TiO)で形成する。第1の層21r−3〜21b−4は、第1の層21r−1〜21b−2(図4(a)参照)と同じ膜厚で形成する。第1の層21r−3〜21b−4は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり、第1の層21r−3〜21b−4は、上記の数式1を満たす膜厚d1(例えば、d1=55nm)で形成する。また、第2の層22r−3〜22b−3は、CVD法などにより、例えば、酸化シリコン(SiO)で形成する。第2の層22r−3〜22b−3は、第2の層22r−1〜22b−1(図4(a)参照)と同じ膜厚で形成する。第2の層22r−3〜22b−3は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり、第2の層22r−3〜22b−3は、上記の数式2を満たす膜厚d2(例えば、d2=94nm)で形成する。
これにより、第1の層21r−3、第2の層22r−3、及び第1の層21r−4が順に積層された上部積層構造24rが制御層26rの上に形成される。すなわち、上部積層構造24r、制御層26r、下部積層構造25rを有する多層干渉フィルター20rが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。第1の層21g−3、第2の層22g−3、及び第1の層21g−4が順に積層された上部積層構造24gが制御層26gの上に形成される。すなわち、上部積層構造24g、制御層26g、下部積層構造25gを有する多層干渉フィルター20gが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。第1の層21b−3、第2の層22b−3、及び第1の層21b−4が順に積層された上部積層構造24bが制御層26bの上に形成される。すなわち、上部積層構造24b、制御層26b、下部積層構造25bを有する多層干渉フィルター20bが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。
以上のように、第1の実施形態では、固体撮像装置1において、中心領域CAの画素における制御構造と周辺領域PAの画素における制御構造とは、中心領域CAの画素における多層干渉フィルターのフィルター特性と周辺領域PAの画素における多層干渉フィルターのフィルター特性とが均等になるように、互いに形態が異なる。これにより、画素配列PA内の複数の画素P−1〜P−nの間で、多層干渉フィルターのフィルター特性のばらつきを低減できるので、画素配列PAの全体として、フィルター特性を改善できる。この結果、例えば、固体撮像装置1で撮像された画像信号により得られる画像の画質の劣化を抑制できる。
また、第1の実施形態では、周辺領域PAの画素における制御構造が上部積層構造と下部積層構造との間に有する制御層は、中心領域CAの画素における制御構造が上部積層構造と下部積層構造との間に有する制御層より厚い。これにより、周辺領域PAの画素における多層干渉フィルターの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素における多層干渉フィルターの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。周辺領域PAの画素における多層干渉フィルターのフィルター特性と中心領域CAの画素における多層干渉フィルターのフィルター特性とを均等なものにすることができる。すなわち、画素配列PAの全体として、斜め入射の角度依存性による特性劣化を改善することが可能である。
また、第1の実施形態では、周辺領域PAの画素における制御層の半導体基板10側の主面と中心領域CAの画素における制御層の半導体基板10側の主面とは、半導体基板10から高さが均等である。周辺領域PAの画素における制御層の半導体基板10と反対側の主面は、中心領域CAの画素における制御層の半導体基板10と反対側の主面より、半導体基板10から高い。この構造は、上記のように、3次元ナノインプリント用のテンプレートTを用いて、周辺領域PAと中心領域CAとで一括して製造できる。すなわち、第1の実施形態にかかる固体撮像装置1の構成によれば、周辺領域PAと中心領域CAとで異なる形態の制御構造を一括して製造することに適した固体撮像装置1を提供できる。
また、第1の実施形態では、中心領域CAの画素における制御層と周辺領域PAの画素における制御層とが、いずれも、塗布系シリコン酸化物を主成分とする材料で形成されている。この材料は、上記のように、3次元ナノインプリント用のテンプレートTを用いて、周辺領域PAと中心領域CAとで一括して制御層を製造することに適した材料である。すなわち、この観点からも、周辺領域PAと中心領域CAとで異なる形態の制御構造を一括して製造することに適した固体撮像装置1を提供できる。
また、第1の実施形態では、図4(b)に示す工程において、形成すべき制御層の膜厚に対応した凹凸のパターンが形成された3次元ナノインプリント用のテンプレートTを用いて、複数の下部積層構造上に塗布された粘性溶液の膜26iを3次元的にパターニングする。具体的には、中心領域CAの画素における制御層に比べて、周辺領域PAの画素における制御層が厚くなるように、粘性溶液の膜26iを3次元的にパターニングする。これにより、周辺領域PAと中心領域CAとで異なる形態の制御構造を一括して製造できる。
なお、第1の実施形態では、中心領域CAの画素における制御層と周辺領域PAの画素における制御層とについて2段階で膜厚を厚くしているが、多段階で膜厚を厚くしてもよい。例えば、図1に示すように、画素配列PA内を画素配列PAの中心PAC付近の領域とその周辺の領域とそのさらに周辺の領域とに分ける。例えば、画素配列PA内を、図1に破線の内側の領域として示される、画素配列PAの中心PACを含む中心領域CAと、図1に破線と1点鎖線との間の領域として示される、周辺領域PA1と、図1に1点鎖線と2点鎖線との間の領域として示される、周辺領域PA2とに分ける。すなわち、周辺領域PA1は、中心領域CAの外側にあり、周辺領域PA2は、周辺領域PA1の外側にある。
そして、図5に示すように、同じ色に対応した画素の間で、周辺領域PA1の画素における制御層の厚さを、中心領域CAの画素における制御層の厚さより厚くする。また、周辺領域PA2の画素における制御層の厚さを、周辺領域PA1の画素における制御層の厚さより厚くする。
例えば、図5に示す画素P−m、P−k、P−1における多層干渉フィルター20gは、いずれも、緑色(G)の光を選択的に光電変換部11g(図2参照)に導くように配されている。画素P−mは、中心領域CAに含まれ、画素P−kは、周辺領域PA1に含まれ、画素P−1は、周辺領域PA2に含まれる(図1参照)。すなわち、画素P−kは、画素P−mより画素配列PAの中心PACから遠い位置に配されている。画素P−1は、画素P−kより画素配列PAの中心PACから遠い位置に配されている。中心領域CAの画素P−mにおける制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gとの間に膜厚D1gの制御層26gを有する。周辺領域PA1の画素P−kにおける制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gとの間に膜厚D2g(>D1g)の制御層26gを有する。周辺領域PA2の画素P−1における制御構造23gは、上部積層構造24gと下部積層構造25gとの間に膜厚D3g(>D2g)の制御層26gを有する。すなわち、周辺領域PA1の画素P−kにおける制御層26gは、中心領域CAの画素P−mにおける制御層26gより厚い。
これにより、周辺領域PA1の画素P−kにおける多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素P−mにおける多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。周辺領域PA2の画素P−1における多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークは、周辺領域PA1の画素P−kにおける多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。すなわち、周辺領域PA2の画素P−1における多層干渉フィルター20gのフィルター特性と、周辺領域PA1の画素P−kにおける多層干渉フィルター20gのフィルター特性と、中心領域CAの画素P−mにおける多層干渉フィルター20gのフィルター特性とを、互いに均等なものにすることができる。
したがって、画素配列PA内におけるフィルター特性のばらつきを多段階的に低減できるので、画素配列PAの全体として、フィルター特性をさらに改善できる。
あるいは、第1の実施形態では、中心領域CAの画素における制御層と周辺領域PAの画素における制御層とについて2段階で膜厚を厚くしているが、その画素中心の、画素配列PAの中心PACからの距離に応じて連続的に膜厚を厚くしてもよい。
例えば、画素配列PAの中心PACからの距離Lに対する分光透過率のピークのずれ量Sを求めるための下記の数式3に示される関数f1を実験的に取得しておく。
S=f1(L)・・・数式3
さらに、分光透過率のピークのずれ量Sを補正するための膜厚増加分ΔDを求めるための下記の数式4に示される関数f2を実験的に取得しておく。
ΔD=f2(S)・・・数式4
例えば、画素配列PAの中心PAC近傍の画素P−mは、画素配列PAの中心から画素中心までの距離L−mがほぼ0であるため、数式3及び数式4により膜厚増加分ΔDもほぼ0になる。
例えば、画素配列PAの中心PACからより遠い画素P−kは、画素配列PAの中心から画素中心までの距離L−kがより大きいため、数式3及び数式4により膜厚増加分ΔDもより大きくなる。
したがって、数式3及び数式4により、画素配列PA内におけるフィルター特性のばらつきを連続的に低減できるので、画素配列PAの全体として、フィルター特性をさらに改善できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる固体撮像装置1iについて説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、中心領域CAと周辺領域PAとで制御層の厚さを変えることで制御構造の形態を異ならせているが、第2の実施形態では、中心領域CAと周辺領域PAとで制御層の有無により制御構造の形態を異ならせることも行う。
具体的には、固体撮像装置1iは、図6に示すように、中心領域CAの青色(B)に対応した画素Pi−(m+2)の制御構造23biが、第1の実施形態と異なる。制御構造23biは、上部積層構造24biと下部積層構造25biとを接触させるような構造である。この制御構造23biは、上部積層構造24biと下部積層構造25biとの間に仮想的に膜厚0の制御層を有するものとみなすこともできる。
そして、図7に示すように、同じ色(すなわち、青色(B))に対応した画素の間で、周辺領域PAの画素Pi−(k+2)に制御層26gを設けるのに対して、中心領域CAの画素Pi−(m+2)に制御層を設けない。これにより、周辺領域PAの画素Pi−(k+2)における多層干渉フィルター20bの分光透過率のピークは、中心領域CAの画素Pi−(m+2)における多層干渉フィルター20gの分光透過率のピークに近づくように、長波長側にシフトさせることができる。すなわち、周辺領域PAの画素Pi−(k+2)における多層干渉フィルター20bのフィルター特性と中心領域CAの画素Pi−(m+2)における多層干渉フィルター20gのフィルター特性とを均等なものにすることができる。
このように、実施の形態2では、制御層の有無により制御構造の形態を異ならせることで、周辺領域PAの画素Pi−(k+2)における多層干渉フィルター20bのフィルター特性と中心領域CAの画素Pi−(m+2)における多層干渉フィルター20gのフィルター特性とを均等なものにすることができる。
なお、図6に示すように、上部積層構造と下部積層構造とが上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに非対称な構造を有していてもよい。すなわち、多層干渉フィルターにおいて、上部積層構造と下部積層構造とは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっており、一部の層以外の対応する層の膜厚が互いに等しくなっていてもよい。例えば、上部積層構造と下部積層構造とは、両者における対応する複数の第1の層21−1〜21−4のうち1つの第1の層21−3が残りの第1の層21−1、21−2、21−4より薄く(例えば、膜厚が25nmに)なっていてもよい。より具体的には、上部積層構造における最下の第1の層21−3は、上部積層構造における他の第1の層21−4より薄くなっているとともに、下部積層構造における第1の層21−1、21−2より薄くなっている。そして、上部積層構造と下部積層構造とは、第1の層21−3以外の第1の層21−1、21−2、21−4同士が互いに均等な膜厚(例えば、55nmの膜厚)を有しており、第2の層22−1、22−3が互いに均等な膜厚(例えば、94nmの膜厚)を有している。すなわち、多層干渉フィルターにおいて、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層21−3を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。
この構成において、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)用の制御層の厚さを0nm、35nm、85nmにすると、それぞれ、多層干渉フィルターの分光透過率の1次のピークが青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の波長帯域に現れる。すなわち、制御層を設けなかった場合(仮想的に厚さを0nmにした場合)、多層干渉フィルターの分光透過率の1次のピークが青色(B)の波長帯域に現れる。このように、中心波長より短波長側に分光透過率のピークを持たせようとした場合、分光透過率のピークとして、1次のピークを用いることができるため、透過率のスペクトル幅を広くできる。これにより、固体撮像装置1iにおいて、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換部は、要求される感度に対して十分な量の光を受光でき、感度を向上できる。すなわち、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換部の感度を向上できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる固体撮像装置1kについて説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、画素配列PA内の全体が例えばベイヤー配列に従った色配列である場合を例示しているが、画素配列PA内では、中心領域CAに比べて周辺領域PAの画質が劣化しやすい傾向にある。
そこで、第3の実施形態では、この中心領域CAと周辺領域PAとの間における画質劣化の傾向の違いを考慮して、画素配列PA内の中心領域CAと周辺領域PAとで色配列を変える。
具体的には、固体撮像装置1kでは、中心領域CAにおいて、図8(a)に示すように、ベイヤー配列に従った色配列を行う。ベイヤー配列は、緑(G)、赤(R)、青(B)、緑(G)の4画素を単位として構成される。
一方、周辺領域PAでは、画質劣化を抑制するために、図8(b)に破線で示すように、ベイヤー配列の一部を補色フィルター配列で置き換える。補色フィルター配列は、黄(Ye)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、緑(G)の4画素を単位として構成される。
このとき、例えば、図8(b)に示すように、ベイヤー配列の4画素単位と補色フィルター配列の4画素単位とを、互いに縦横に2画素ピッチでシフトさせた千鳥格子状に配列することで、相補的に画質を向上できる。
そして、図9に示すように、シアン(Cy)に対応した画素P−(h+2)における多層干渉フィルターは、青(B)に対応した画素P−(k+2)における多層干渉フィルターよりも長波長であり、かつ、緑(G)に対応した画素P−kにおける多層干渉フィルターよりも短波長である光を選択的に光電変換部に導くように配されている。これに応じて、画素P−(h+2)における制御層の膜厚D2cは、画素P−(k+2)における制御層の膜厚D2bより厚く、画素P−kにおける制御層の膜厚D2gより薄くなっている。
黄(Ye)に対応した画素P−hにおける多層干渉フィルターは、緑(G)に対応した画素P−kにおける多層干渉フィルターよりも長波長であり、かつ、赤(R)に対応した画素P−(k+1)における多層干渉フィルターよりも短波長である光を選択的に光電変換部に導くように配されている。これに応じて、画素P−hにおける制御層の膜厚D2yは、画素P−kにおける制御層の膜厚D2gより厚く、画素P−(k+1)における制御層の膜厚D2rより薄くなっている。
マゼンタ(Mg)に対応した画素P−(h+1)における多層干渉フィルターは、赤(R)に対応した画素P−(k+1)における多層干渉フィルターよりも長波長の光を選択的に光電変換部に導くように配されている。これに応じて、画素P−(h+1)における制御層の膜厚D2mは、画素P−(k+1)における制御層の膜厚D2rより厚くなっている。
このように、実施の形態3では、画素配列PA内の中心領域CAの色配列をベイヤー配列で構成し、周辺領域PAの色配列をベイヤー配列と補色フィルター配列とを混在させて構成する。これにより、中心領域CAと周辺領域PAとで画質を均等なものとすることができる。
なお、実施の形態3では、上記のように、周辺領域PAにおいて6種類の異なる膜厚の制御層を用意する必要があるが、その6種類の異なる膜厚に対応した厚さの部分を周辺領域PAに対応した領域に有するようにテンプレートTを形成することで、第1の実施形態と同様にして製造できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる固体撮像装置1jについて説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、周辺領域PAの画素における制御層を中心領域CAの画素における制御層より厚くするので、例えば周辺領域PAにおいて隣接画素間の混色が懸念される。そこで、第4の実施形態では、隣接画素間の混色を低減するための構成をさらに追加する。
具体的には、固体撮像装置1jは、画素配列PAにおける複数の画素の多層干渉フィルター間を例えば格子状に区切るセパレート領域を有する。例えば、図10に示すセパレート領域SPR−(m+1)は、画素Pj−(m+1)の多層干渉フィルター20rと画素Pj−mの多層干渉フィルター20gとを互いに横方向(すなわち、半導体基板10の表面に沿った方向)に離間させる。例えば、図10に示すセパレート領域SPR−mは、画素Pj−mの多層干渉フィルター20gと画素Pj−(m+2)の多層干渉フィルター20bとを互いに横方向(すなわち、半導体基板10の表面に沿った方向)に離間させる。セパレート領域SPR−(m+1)、SPR−mには、例えば、空気が充填されていてもよいし、あるいは、所定のガス(例えば、窒素ガス)が充填されていてもよい。
また、固体撮像装置1jの製造方法が、図11に示すように、第1の実施形態と異なる。
図11(a)に示す工程は、図4(a)に示す工程の後に行われる。図11(a)に示す工程では、3次元ナノインプリント用のテンプレートTjを用いる。テンプレートTjは、図4(b)に示す工程で用いられるテンプレートTの構成を基本として、例えば平面視において格子状(すなわち、図1に示す画素を区切る線に対応した形状)の凸状パターンTC−(k+1)、TC−k、TC−(m+1)、TC−m等を追加した構成を有する。テンプレートTjを用いて、図4(b)に示す工程と同様にして、複数の下部積層構造上に塗布された粘性溶液の膜26i(図4(a)参照)を3次元的にパターニングする。これにより、図11(a)に示すように、島状の制御層26r〜26bが中心領域CA及び周辺領域PAにそれぞれ形成される。
図11(b)に示す工程では、図4(c)に示す工程と同様にして上部積層構造を形成した後、各上部積層構造の上に、島状の制御層26r〜26bに対応した島状のレジストパターンRP1を形成する。
図11(c)に示す工程では、レジストパターンRP1をマスクとして、異方性の高い条件で例えばドライエッチングを行う。これにより、画素配列PAにおける複数の画素の多層干渉フィルター間を例えば格子状に区切るセパレート領域SPR−(k+1)、SPR−k、SPR−(m+1)、SPR−m等が形成される。その後、レジストパターンRP1を除去する。
このように、実施の形態4では、画素配列PAにおける複数の画素の多層干渉フィルター間を例えば格子状に区切るセパレート領域が、隣接画素の多層干渉フィルター間を横方向(すなわち、半導体基板10の表面に沿った方向)に離間させる。これにより、隣接画素間の混色を低減できる。
なお、複数の画素の多層干渉フィルター間を例えば格子状に区切るセパレート領域は、中心領域CAに設けられずに、周辺領域PAに選択的に設けられてもよい。この場合、周辺領域PAにおける隣接画素間の混色を低減でき、中心領域CAと周辺領域PAとで混色特性が均等になるようにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1i、1j、1k 固体撮像装置、10 半導体基板、11b〜11r 光電変換部、12 ウエル領域、20b〜20r 多層干渉フィルター、21b−1〜21r−4 第1の層、22b−1〜22r−3 第2の層、23b〜23r、23bi 制御構造、24b〜24r、24bi 上部積層構造、25b〜25r、25bi 下部積層構造、26b〜26r 制御層、26i 粘性溶液の膜、30b〜30r 多層配線構造、40b〜40r 平坦化層、50b〜50r マイクロレンズ、P−1〜P−n、Pi−(m+2)、Pi−(k+2) 画素。

Claims (4)

  1. 複数の画素が2次元状に配列された画素配列を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    光電変換部と、
    入射した光のうち特定の色の光を選択的に前記光電変換部に導くように配された多層干渉フィルターと、
    を有し、
    前記複数の画素のそれぞれにおける多層干渉フィルターは、
    互いに屈折率の異なる第1の層と第2の層とが交互に積層された上部積層構造と、
    前記第1の層と前記第2の層とが交互に積層された下部積層構造と、
    前記多層干渉フィルターのフィルター特性を制御するように、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に形成された制御構造と、
    を有し、
    前記複数の画素のうち第1の画素における前記多層干渉フィルターと、前記複数の画素のうち前記第1の画素より前記画素配列の中心から遠い第2の画素における前記多層干渉フィルターとは、いずれも、第1の色の光を選択的に前記光電変換部に導くように配され、
    前記第1の画素における前記制御構造は、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に第1の制御層を有し、
    前記第2の画素における前記制御構造は、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に前記第1の制御層より厚い第2の制御層を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記複数の画素のうち前記第2の画素より前記画素配列の中心から遠い第3の画素における前記多層干渉フィルターは、前記第1の色の光を選択的に前記光電変換部に導くように配され、
    前記第3の画素における前記制御構造は、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に前記第2の制御層より厚い第3の制御層を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  3. 前記複数の画素のうち前記第1の画素に隣接する第4の画素における前記多層干渉フィルターと、前記複数の画素のうち前記第2の画素に隣接する第5の画素における前記多層干渉フィルターとは、いずれも、前記第1の色の光より長波長の第2の色の光を選択的に前記光電変換部に導くように配され、
    前記第4の画素における前記制御構造は、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に前記第1の制御層より厚い第4の制御層を有し、
    前記第5の画素における前記制御構造は、前記上部積層構造と前記下部積層構造との間に前記第2の制御層より厚くかつ前記第4の制御層より厚い第5の制御層を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  4. 複数の画素が2次元状に配列された画素配列を備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記複数の画素を形成することは、
    複数の光電変換部を形成することと、
    前記複数の光電変換部の上方に、下部積層構造、制御層、及び上部積層構造をそれぞれ有する複数の多層干渉フィルターを形成することと、
    を含み、
    前記複数の多層干渉フィルターを形成することは、
    前記複数の光電変換部の上方に、互いに屈折率の異なる第1の層と第2の層とを交互に積層して複数の前記下部積層構造を形成することと、
    前記複数の下部積層構造の上に、塗布系シリコン酸化物を含む粘性溶液を塗布することと、
    3次元ナノインプリント用のテンプレートを用いて、前記塗布された粘性溶液の膜を3次元的にパターニングして複数の前記制御層を形成することと、
    前記パターニングされた粘性溶液の上に、前記第1の層と前記第2の層とを交互に積層して複数の前記上部積層構造を形成することと、
    を含み、
    前記複数の制御層の形成では、
    前記複数の画素のうち第1の画素における第1の制御層に比べて、前記複数の画素のうち前記第1の画素より前記画素配列の中心から遠い第2の画素における第2の制御層が厚くなるように、前記塗布された粘性溶液を3次元的にパターニングする
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
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