JP5709341B2 - 個体の再構成又は標的遺伝的組換えの定量的評価の方法及びその使用 - Google Patents
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Description
a) 定常領域(C)、これはファミリーの受容体のすべてにその特異性に関係なく共通である;
b) 可変領域(V)、この数は、考慮するTCR鎖に応じていくつかの遺伝子から数百遺伝子まで変化する;
c) 結合領域(J)、これはVとCとの間の中間の遺伝子であり、その数は、考慮するTCR鎖に応じて1から数十まで変化する;そして
d) 多様性領域(D)、これは、TCRのβ及びδ鎖中にのみ存在する数ヌクレオチドの小さい遺伝子であり、VとJの間に介在する。
よって、リンパ球は、多様化したTCRレパトアを作り出す精巧な機構を有する。
ほとんどのTリンパ球は、膜に結合したαβヘテロダイマーで構成されるクロノタイプTCRαβを発現する。
各鎖は定常ドメインと可変ドメインとを含有し、後者は、VドメインのCDR (相補性決定領域)ループとの相互作用により、常に同様の様式で起こるMHC-ペプチド認識を担当する。
- Tレパトアの評価は、いずれのV遺伝子もいずれのD及び/又はJ遺伝子と再構成できるという仮説を用いて算出された。
しかし、マウスの胸腺から得られた最近のデータは、V-Jα組換えの数が、ランダム再構成モデルにより予測されたものよりもかなり小さいこと、及びVαとJαセグメントの間に、それらの位置及び遺伝子座に応じて優先的な連結が存在して、調節され調和された(coordinated)使用をもたらすことを示す(24)。
- 胸腺においては、作り出されたレパトアは、間質細胞上に発現されたMHC分子との相互作用により、正の選択及び負の選択の両方に付される。これらの選択は、作製されたレパトアのサイズを約100分の1に減じ、成熟T細胞の多様性のプロフィールを提供する。これらのリンパ球(CD4+又はCD8+)は末梢に移動し、ここでこれらは循環Tリンパ球のナイーブプールを構成する。
これは、産生速度、成熟細胞分裂、細胞内通行(trafficking)及び細胞死の制御を含む。
よって、末梢TCRαβ多様性のサイズを決定するのは困難である。
しかし、これらの分析は、Vα鎖の遺伝子座の複雑性のために、β鎖の多様性に主に関係する。
ヒトとマウスのTCR遺伝子座間の配列同一性の程度が高いにもかかわらず、V及びJ遺伝子の機構は、2つの種間で一部分しか保存されていない。
α及びβ鎖のJ遺伝子セグメントの数は2つの種でよく保存されているが、Vα及びVβセグメントの数には大きな差が存在する。
これらの種々のプロセスは、マウスで観察されるデータをヒトにそのまま置き換えることができないことを示す。
例えば、Hodges E.ら(46)は、T細胞受容体(TCR)遺伝子評価試験の診断的役割をまとめている。特に、この文献の著者らは、ゲノムレベルで疾患の病因の研究をすることが現在では可能であることを示している。T細胞受容体(TCR)遺伝子再構成は、T細胞個体発生において重要な事象であり、このことがT細胞が特異的に抗原を認識することを許容する。
この高度に複雑なプロセスにおける軽微な規制解除が、疾患の原因となり得る。
種々のT細胞集団を研究するために現在用いられている方法、それらの診断的役割及びこれらの方法の限界が、この文献に記載されている。
- 表現型を研究するために、フローサイトメトリがTCRレパトアを分析するための迅速で比較的安価な方法を構成する。さらに、このような方法は、再現性がありかつ種々のT細胞の部分集合(CD4+及びCD8+細胞)の種々のV遺伝子の発現の定量的評価を許容する。
1. 全てのTCRV遺伝子に相補的なファミリーに特異的なプライマと定常領域に位置するプライマとを用いる全てのVセグメントの増幅(半定量的方法のみ) (フランス特許出願第2 671 356号;Panzara M.A.ら, Biotechniques, 1992, 12, 5, 728〜735及びLangerak A.W.ら, Blood, 2001, 98, 165〜173)。
2. 全てのTCR転写産物を、それらが単一のオリゴヌクレオチドで増幅できるように修飾することからなる工程を含むPCR (アンカーPCR)。
3. ライゲーションにより環状転写産物の産生を許容するPCR。
- 単純性;
- 良好な検出収率及び良好な感度を伴う堅牢性;
- DNAへの試験の実行;
- 選択されたプライマを用いることによる検出及び感度の増加。
- TCRG遺伝子のPCR分析はこれらの条件を満足する(臨床的病理におけるクローン性の研究)。なぜなら、TCRG遺伝子のレパトアが限られており、よって必要なPCRプライマの数が減るからである。しかし、この選択は、付随的に発生する好ましくない増幅をもたらすという問題点を有する(正常細胞における類似の再構成);
- TCRD遺伝子のPCR分析はある腫瘍、特にMRDの分析に有用な手段である;
- TCRB遺伝子座は、TCRαβを発現する腫瘍のクローン性を確立するためによい遺伝子座であるが、
- TCRA遺伝子座は、クローンDNA分析のためには複雑すぎる
ことも明らかになる。
この技術は、実行するのが面倒であり、あまり綿密ではなく、また、あまり定量的ではない。これはV(D)J再構成を評価することを可能にするが、数μgのDNAを必要とするので感度があまりよくなく、V及びJ遺伝子を同定するための分離(resolution)がよくない。さらに、自動化にはほとんど向かない。
現在、この技術は、抗原受容体の多様性の評価のために最も用いられている。この方法は、逆転写によりcDNAに一旦変換されてPCR増幅反応に付されるRNAの使用に基づく。増幅される遺伝子断片は短く(数十ヌクレオチド)、V遺伝子とC又はJ遺伝子との間に伸び、抗原受容体の最も多様な形の領域であるCDR3を含む。この方法は、再構成の間に作り出された多様性を推定することを可能にする。この方法は、レパトアの相対的多様性を示すが、レパトア全体の定量は可能ではない。この方法の弱点は:
2) 全てのV遺伝子が必ずしも同じ効率で転写されないという事実のために、再構成の評価において偏りが存在するという事実、
3) cDNAの合成が、転写産物によって変動し得る。この工程は、よって、制御困難な偏りを導入し得る
ことに存在する。
2002年10月11日の出願日の利益を享受するが、2004年4月22日、すなわち本出願が利益を享受する出願日の後に公開されたPCT国際出願WO 2004/033728は、標準マルチプレックスPCRプライマの組み合わせを提案する方法、及びリンパ系統の増殖が疑われる試料中のIg遺伝子及びT細胞受容体(TCR)遺伝子のクローン性組換えを検出するための標準化されたプロトコルを記載している。記載された方法は、サイズが300〜700 pb、好ましくは300 pb未満(より好ましくは100〜300 pb)の産物を作り出すPCR条件下でマルチプレックスPCR法を用いる。より具体的には、用いられたPCRは、1分30秒間の伸長工程を含み、これは最大で1〜2 Kbの増幅を可能にし、「本来の(natural)」多重化に必要な大きいサイズの増幅は不可能である。さらに、用いられたオリゴヌクレオチドの位置は、V遺伝子の間で保存された領域を標的としている。この方法で試験された種々の遺伝子は、次のとおりである:TCRB、TCRG、TCRD。TCRA遺伝子は含まれていない。これはその複雑性から、意図的に除外されたのである。
この方法は、受容体V領域に特異的な蛍光標識抗体を用いる。この方法は、リンパ球の表面での抗原受容体の発現を測定する利点を有する。しかし、この方法は:
・ 抗体の欠如:このことにより、レパトアの完全な分析が可能ではない;
・ 弱い感度:このことにより、多量の細胞試料が必要である(数千万のリンパ球);
・ 乏しい分離:この方法は、Jとの組み合わせについてのいずれの情報も与えずにVを同定することをのみを可能にする;
・ 細胞を用いて作業する必要性
により、非常に限定的である。
よって、本発明は、いずれの標的遺伝子組換えの評価の方法にも関する。
(a) 生体試料からのヒトゲノムDNAの抽出;
(b) マルチプレックスPCRによる、
* 次の特徴:
- 一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、遺伝子再構成に関係し得る、増幅されるべきVx遺伝子の上流及び/又は5'末端にハイブリダイズし;
- 一つのプライマ対の少なくとも他方のプライマが、遺伝子再構成に関係し得る、増幅されるべきJy遺伝子の下流及び/又は3'末端にハイブリダイズする
に対応するように選択される1又はそれより多いプライマ対と、
* 数百塩基対〜数十kbのサイズ、好ましくは10 kbより大きいサイズのゲノムDNAセグメントを増幅するための、伸長を実質的に向上させることができる訂正活性を有するDNAポリメラーゼ又はDNAポリメラーゼの混合物
との存在下での、上記ゲノムDNAの数百塩基対〜数十kbのサイズのセグメントの増幅であって、
最初の変性工程に加えて、変性、ハイブリダイゼーション及び伸長のサイクルを含み、伸長工程は68℃〜72℃で少なくとも10分間行われる増幅;
c) 増幅されたgDNA断片の分離;及び
d) 再構成されたか又は組換えられたセグメントの検出
を含むことを特徴とする。
a) 生体試料からのヒトゲノムDNAの抽出、
b) マルチプレックスロングPCRによる、
* 次の特徴:
- プライマVとよばれる、一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、T細胞受容体のα鎖の可変ドメイン(TCRAD)のVセグメントに対応する、増幅されるべきVx遺伝子のRSS配列の上流に位置する領域と特異的にハイブリダイズし;
- プライマJとよばれる、一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、T細胞受容体のα鎖のJセグメントに対応する、増幅されるべきJy遺伝子のRSS配列の下流に位置する領域、増幅されるべきJy遺伝子の3'末端又は増幅されるべきJy遺伝子内に特異的にハイブリダイズする
に対応するように選択される1又はそれより多いプライマ対と、
* 数百塩基対〜数十kbのサイズ、好ましくは10 kbより大きいサイズのゲノムDNAセグメントを増幅するための、伸長を実質的に向上させることを可能にする訂正活性を有するDNAポリメラーゼ又はDNAポリメラーゼの混合物
との存在下での、上記ゲノムDNAの数百塩基対〜数十kbのサイズのセグメントの増幅であって、
最初の変性工程に加えて、変性、ハイブリダイゼーション及び伸長のサイクルを含み、伸長工程は68℃〜72℃で少なくとも10分間行われる増幅;
c) 増幅されたgDNA断片の分離;及び
d) 組換えられたV(D)Jセグメントの検出
を含む。
- この方法は、Immunoscope (登録商標)法が行わない、ゲノムのレベルでのV(D)J組み合わせの分析を許容する;
- この方法は、大きい断片を得ることを可能にし、Vx-Jy、Vx-Jy+1、Vx-Jy+2などの各断片が互いに明確に区別されることが可能であり、このことは良好な分離を意味する;
- この方法は、そのままのV/J対合(pairing)の分析を許容する;
- この方法は、ゲノムDNAレベルでの分子分析を可能にする。V(D)J遺伝子の所定の組換えの量を測定することにより、この再構成を有するリンパ球の数の評価を得ることができる。なぜなら、再構成された遺伝子数とリンパ球数の間には比例関係があるからである。リンパ球は、受容体のある種類について2つの再構成しか有することができず、すなわち染色体当たり1つの再構成である。この種類についての情報は、「CDR3」組換え領域での多様性の分析を介しても、V/J結合の分析を介しても入手可能でない;
- この方法は、レパトアの完全な分析のためのPCR反応の数を実質的に減少させることを可能にする。このことは、同じ増幅反応及び同じ電気泳動レーンでのいくつかのV及びJ遺伝子の同時の分析のおかげである。例えば、ヒトにおけるTCRα鎖について、再構成を検出し定量するために、種々のVJ組み合わせに対応する3355の反応が必要である。本発明による方法は、10分の1の反応(ten times fewer reactions)で分析を行うことを可能にする。特に、本発明による方法の工程の組み合わせ、より具体的に増幅工程(b)との分離工程(c)の組み合わせは、本発明による方法の効率を、特にもっとも適切な分離系を選択することにより、有意に向上させるように連係する;
- この方法は、受容体のV及びJ遺伝子の同定を許容する。V遺伝子の同一性(identity)は、増幅の間に用いられるプライマにより得られ、J遺伝子の同一性は、用いられるプライマJで増幅される断片のサイズの測定により及び発表されたヌクレオチド配列を参照して得られる。この操作は、配列アラインメント及びモチーフ比較ソフトウェア、例えばBlast (www.ensembl.org)、IMGT/GeneInfo (http://imgt.cines.fr/GeneInfo)などの使用により促進される。この情報は、Immunoscope (登録商標)での分析により得ることができるが、Jセグメントの同定はケースバイケースで行われる。一方、本発明による方法では、いくつかのJセグメントが同じ反応で同定できる;
- 関係する遺伝子座全体、特にヒトTCRAD遺伝子座の、上記で規定するような適切な配列アラインメント及びモチーフ比較ソフトウェアを用いる、特に相同配列検索ソフトウェア(例えばInformax Inc.社からの"Vector NTI suite 8.0")を用いる系統的分析、
- 上記で規定するような、3'OH末端が興味対象の領域にのみ相補的であるプライマの選択、
- 特に、適切な配列アラインメント及びモチーフ比較ソフトウェアを用いること、特に相同配列検索ソフトウェア(例えばInformax Inc.社からの"Vector NTI suite 8.0")を用いることによる、オートダイマー又は安定ヘアピンを形成するプライマの排除、及び
- 互いにハイブリッドを形成するプライマ対の排除
により行われる。
TCRAD遺伝子座を赤で認識し、ゲノムの残りで限られた数の位置(fix) (緑又は青の)を有する候補オリゴヌクレオチドだけが選択される。
しかし、これは、可能な限り純粋なgDNA (ヌクレオソームのようなタンパク質を含まない)を用いて行うことが好ましく、それにより大きい産物(>10 kb)の最適な増幅を促進する。このために、ゲノムDNAを壊さないことが重要である。
しかし、長いDNA断片の増幅を許容するために、:
- 媒質の酸性化及びDNAの分解を防ぐために、増幅されるゲノムDNAを非常に短期間の間(10〜30秒程度)、90℃を超える温度に曝露し(変性)、
- 特にPCR媒質に基づいて、追加のサイクル当たり15〜20秒間伸長工程を増加することにより、用いるDNAポリメラーゼの「消耗」を考慮する
こと(工程(b))が必要である。
- 94℃で1〜2分間の最初の変性、
- 変性工程:90〜94℃で5〜30秒間、プライマハイブリダイゼーション工程:58〜62℃で15〜30秒間及び伸長工程:68〜72℃で14〜20分間を含む15の連続サイクル、及び
- 変性工程:90〜94℃で5〜30秒間、プライマハイブリダイゼーション工程:58〜62℃で15〜30秒間及び伸長工程:68〜72℃で14〜20分間 + 各追加サイクルで15〜20秒の追加を含む15の連続サイクル、及び
- 72℃で10分間の1回の伸長サイクル。
PCR産物の分離の条件は、所望の条件の関数として変動し得る。次のものは、15 kb程度の産物を、1×TBE中のアガロース電気泳動での移動により分離するための条件である(この工程は、現在の技術で公知である)。
LPCR産物5〜20μlを1.2% (W/V)アガロースゲルにのせる。電源を用いて8時間当たり100〜150ボルトで泳動。大きい産物の分離を向上させるために、パルスフィールド泳動を用いることも可能である。
- ヒトにおける抗原受容体の再構成の研究用のプライマ配列の選択;
- 増幅反応中のサーモサイクルのプログラム;
- 大きい断片の増幅を向上させるのに用いる酵素の選択;
及び工程(c)における増幅断片の分離のためのプロトコルにより、検出されるべき組換えの定量評価を効率的に行うことができる。
- 増幅産物のナイロンメンブレンへのサザントランスファー、続いて増幅産物の内部配列に特異的な、放射性同位体又は蛍光色素で標識された1つ又はそれより多いヌクレオチドプローブ(特に配列番号22〜37のプローブ)を用いるハイブリダイゼーション後の視覚化。より具体的には、この方法は、ブロッティングペーパー毛管作用による、例えば20×SSCバッファーを用いるナイロン又はセルロースナイトレートメンブレンへのサザントランスファー、700キロジュールのUV照射後のgDNAのメンブレンへの架橋(現在の技術で公知の方法)、非特異的バックグラウンドノイズを減少させることを可能にする条件下でのハイブリダイゼーション媒質でのプレハイブリダイゼーション、PCR産物を特異的に明示するための、1又はそれより多い放射性標識された内部オリゴヌクレオチドプローブでのハイブリダイゼーション(T4 キナーゼ + 32PγATP法)、及びPCR産物のサイズの測定による再構成の特異性の確認を含む。イメージャー及び適切なソフトウェア、例えばBiorad社からのQuantity-Oneを用いる、種々の再構成に対応する各DNAバンドの強度の相対的定量化は:
- 標識された塩基(放射性同位体又は蛍光色素により標識)を増幅の間に用い、次いでゲルの中で直接、取り込まれた標識された塩基を測定することによるか;
- DNA-標識化剤(例えばエチジウムブロミド、SybrGreen Iなど)を泳動の間に用い、UV範囲又は他の適切な波長での励起後に検出することによるか;
- 蛍光色素又はその他の明示手段(例えばアビジン−ビオチン、ペルオキシダーゼなど)で標識したオリゴヌクレオチドを増幅の間に用いることによる。
いずれの他の検出方法も想定できる。
* 関係する個体において免疫レパトアが初めに改変された病理に対する治療をフォローアップする方法であって、該方法は:
- 治療の始めに上記で規定するような免疫レパトアの評価の方法を実行すること、及び
- 上記の評価方法が、治療のさまざまな段階で反復されること、及び
- 上記の治療に対する上記の個体の応答を評価するために、毎回得られる免疫レパトアのプロフィールを標準免疫レパトアのプロフィールと比較すること
を特徴とする。
- 病理のさまざまな段階で上記で規定するような免疫レパトアの評価の方法を実行すること、及び
- 上記の病理の進展を評価するために、毎回得られる免疫レパトアのプロフィールを標準免疫レパトアのプロフィールと比較すること
を特徴とする。
関係する病理は、リンパ球及びリンパ球関連細胞の両方の腫瘍、並びに免疫応答に関係するその他のいずれの病理、例えばウイルス性疾患、自己免疫疾患、生理病理学的状態、免疫不全、アレルギー又はV(D)J組換え機構における異常である。
- 図1は、胸腺のV8-Jα再構成を評価するように行われた本発明による方法(マルチプレックスロングPCR)の結果、つまりJα領域の全体的な分析を示す。マルチプレックスPCR反応は、gDNAに対して、hV8ファミリーのプライマVα(表1参照)を11個の異なるプライマJα(表1参照:配列番号11〜21)と組み合わせて用いて行われる。産物は、V8ファミリーに特異的なプローブ(配列番号24)を用いてサザンブロッティングにより分析される。各レーンは、個別のPCR反応に対応する。各バンドは、レーンの左側に記載されるJαセグメントとの再構成に対応する。PCR増幅が大きい産物よりも小さい産物に対してより効率的であることから、各レーンの下に位置するバンドがより濃い。星印は、移動距離により決定された非特異的産物を示す。J領域の図(一定の比で描かれていない):選択された11個のプライマは、この図に示すように、Jα領域にわたって分布する。点は、プライマJα及びプローブJαの位置を示す。対応する線は、各レーンにおいて検出可能なJαセグメントの範囲を示す。破線は、転写されていないJα偽遺伝子を示す;
- 図5は、ヒトVα遺伝子のRSSスコア、遺伝子座内の位置及び主に用いられたJセグメントの比較を表す。
(A)において、TCRα転写産物の定量を表す。10人の正常個体から得られた末梢血リンパ球試料から抽出したcDNAを、α鎖の定常断片に特異的なプライマ(プライマAC)と組み合わせた種々のADVファミリーのオリゴヌクレオチドを用いて増幅した。図8(A)で描かれる増幅曲線は、分析した10個の試料の1つの代表である結果は、ADV1、3、5、6、7、8、10、13、16、17、19、20、22、25、26、27、30、36、38、40及びDV3について表す。曲線は、サイクル数の関数としての蛍光強度のlogに相当する。
(B)において、リアルタイム定量PCRによるADV-AC転写産物の相対的存在度を表す。ADVファミリーは、産物が検出されるサイクルについて、ADVファミリーの数によってのみ示す。
他の試料においてもVαファミリーの発現の頻度が類似することが観察され、得られた結果は再現性があった。
- 命名法:
TRAV (Vα)遺伝子及びTRAJ (Jα)セグメントの命名は、IMGTベース(http://imgt.cines.fr)のものに従う。ヒトTCRAD遺伝子座及びマウスTCRAD遺伝子座の詳細なマップは、次のアドレスのIMGTサイトからアクセス可能である:
http://imgt.cines.fr/textes/IMGTrepertoire/LocusGenes/locus/human/TRA/Hu TRAmap.html.
ゲノムDNA (gDNA)の完全性、特にサイズ、純度並びにRNA及び塩混入がないことを保持するために、一連の予防策を行わなければならない。DNAの長鎖PCR増幅からの収率は、この条件により左右される。全体的に、サザントランスファー法で用いられるgDNAの精製で規定される予防策を遵守するべきである(Sambrook J., Fritsch E.F., Maniatis T. 1989. Molecular cloning. A laboratory manual. Second Edition. Cold Spring Harbor, New York, USAを参照)。
- gDNAは、弱塩基性バッファー中に保存するべきである(例えば10 mM TRIS;7.5〜8.5の間のpH)。
- 激しいピペット操作は避けるべきである(ピペットのチップでDNAが破壊される)。
- gDNAは、分解を防ぐために4℃で保存するべきである。
- 長期保存の場合、gDNAはアルコール中に入れるべきである。
http://www1.qiagen.com/Products/GenomicDnaStabilizationPurification/QiagenGenomicTipSystem/
このキットは、150 Kb程度のDNA断片を保存することを可能にする。
キットで用いる抽出プロトコルの種類は、種々の細胞起源、例えば血液、細胞培養物、細胞分類由来の細胞、組織(胸腺、リンパ節など、列挙は網羅的ではない)に対する操作に用いることができる。組織の場合、キットで処理する前に、1) あまり結合性(cohesive)のない組織(胸腺、リンパ節など)について、トリプシン−EDTAでの穏やかな処理により細胞を個別化する試みを行い、2) 結合性の高い組織(例えば筋肉)について、ドライアイスの存在下の冷却条件下で乳棒での処理により粉末にする。
* 胸腺
3つの全胸腺(1つは6日齢の雌性幼児、2つは10及び90日齢の雄性幼児)からのヒトゲノムDNAを、Gallagherら (28)に記載されるようにして抽出して増幅した。マルチプレックスPCR及びサザンブロッティングはManciniら (27)に記載されるようにして行う。
細胞は、フィコール密度勾配により分離される。試料は、25〜55歳の正常個体を起源とする。cDNAは、Pernollet M.らに記載されるようにして抽出される。
簡単に、マルチプレックスPCRは、Vの上流及びJの下流に位置するプライマ(上記の表1参照)を用いて行われ、これは10 kbまでを増幅することを可能にする。各反応の後、PCR産物の特異性を、内部プローブV (配列番号22〜26)及びJ (配列番号27〜37) (上記の表2参照)のハイブリダイゼーション並びに移動距離のコンピュータ分析(Quantity One 4.2.1 Software-Biorad, France)により確認する。
- 94℃で1〜2分間の最初の変性、
- 変性工程:90〜94℃で5〜30秒間、プライマハイブリダイゼーション工程:58〜62℃で15〜30秒間及び伸長工程:68〜72℃で14〜20分間を含む15回の連続サイクル、及び
- 変性工程:90〜94℃で5〜30秒間、プライマハイブリダイゼーション工程:58〜62℃で15〜30秒間及び伸長工程:68〜72℃で14〜20分間 + 各追加サイクルで15〜20秒の追加を含む15回の連続サイクル、及び
- 72℃で10分間の1回の最後の伸長サイクル。
- 94℃で5分間の最初の変性、
- 変性工程:94℃で30秒間、プライマハイブリダイゼーション工程:58℃で30秒間及び伸長工程:72℃で10分間を含む26回の連続サイクル、及び
- 72℃で10分間の最後の伸長サイクル。
選択されたすべてのプライマ(表1:配列番号1〜21を参照)は、98%の増幅効率を示し、直接の相対比較を許容する。
視覚化は、限定されないが、次の方法により行うことができる。i) ナイロンメンブレンへのサザントランスファー及び標識プローブ(放射性同位体又は蛍光色素)のハイブリダイゼーション、ii) 標識塩基の増幅の間の使用及びゲル中で直接のその取り込みの測定、iii) DNA標識化剤(EtBr又はサイバーグリーン)の増幅の間の使用、あるいはiv) 蛍光色素又はその他の酵素的視覚化手段(アビジン−ビオチン、ペルオキシダーゼ)で標識されたオリゴヌクレオチドの増幅の間の使用。
ヒトTCRAD遺伝子座のVα及びJα遺伝子セグメントに特異的なプライマを、NTI vector-8suiteソフトウェア、Informaxを用いて、上記のようにしてそれらの配列特異性について選択した。非特異的ハイブリダイゼーションは、Blastのwww.ensembl.orgのサイトで確認される。選択されたプライマは、上記の表1に記載されたものに相当する。
・ V遺伝子について:ゲノムレベルにおいて、遺伝子の前のプロモータタイプの調節領域、シグナルペプチド又は「リーダー」をコードする領域(エキソン1)、イントロン及び可変領域をコードする領域(エキソン2)並びに再構成の空間的特異性を確実にする非翻訳RSS領域に対応する各要素が見出される。よって、可変プライマ(V)を、コーディング又は非コーディング領域にハイブリダイズするが、すべての場合においてV遺伝子のRSS配列にハイブリダイズするように選択する。
PCR反応は、反応当たり1単位でFastStart (登録商標)キットを用いてライトサイクラー(Roche Diagnostics)で行う。
50 ngのDNAを各反応に用い、試料間のDNA量を、G3PDHハウスキーピング遺伝子の増幅により標準化する。
DNA試料の増幅条件は、次のとおりである:94℃で10分間、次いで41サイクル(94℃で15秒間、67℃で7秒間、72℃で7秒間)。
各試料は、3回の異なるアッセイで三重に分析する。
結果は、種々の胸腺及び末梢血リンパ球の分析したDNA試料での特定の再構成についてのサイクル数(相対的存在度)として表す。
胸腺(10日齢及び3ヶ月齢の子供)から及び10個の末梢血リンパ球試料からのRNAを、製造業者の指示に従って、RNeasy RNA単離キット(Qiagen)を用いて単離する。
逆転写を、製造業者により推奨されるプロトコルに従ってSuperScript II RNase H-キット(Life Technologies)を用いて行う。
種々の合成反応のcDNAを混合し、同じ試料をすべてのPCRに用いる。
G3PDHハウスキーピング遺伝子及びCD3遺伝子での標準化により、等量の産物を得るように、各試料の適切な希釈を選択する。
E = 10-1/勾配。
PCRについての最大限可能な効率はE = 2である。各PCR産物は、各サイクルで複製され、-3.3の勾配に相当する(2 = 10-1/-3.3)
選択された実験条件下では、すべてのV-CαPCR反応は、3.67〜3.73のよく似た増幅曲線勾配を示し、このことは類似の反応効率を示し、かつ85〜87%のADV-AC反応の平均収率を与える。
PCR産物の融解曲線は、製造業者(Roche Diagnostics)の指示に従って測定される。各試料は、2つの異なるアッセイにおいて三重に分析される。
マルチプレックスPCR (実施例1の条件)を、個別のV遺伝子についてのプライマと図1に示すようにJ領域をカバーするAJの下流の11の異なるプライマ(J1、J5、J10、J18、J24、J29、J33、J41、J48、J53、J56)とを組み合わせることにより行う。各列は、個別のPCR反応に対応し、各バンドはVのJセグメントとの再構成に対応し、各レーンの左側の数として示される。
それぞれCα遺伝子の701、653及び569 kbに位置するヒトV8ファミリーの6つのメンバーのうちの3つ(V8.2、V8.4及びV8.6)を、上記で規定するプライマを用いて、上記のマルチプレックスPCR法により増幅する。
図1に示す結果は、ヒトV8メンバーがJα61〜Jα3の範囲のJセグメントと再構成されることを示す。全体のJ領域は、よって、組換えの影響を受けやすい。
TCR遺伝子座の非機能的遺伝子セグメントは、「再構成偽遺伝子」ともよばれる。本発明による方法は、これらの偽遺伝子を特徴付けることを可能にする。マウス及びヒトの両方において、あるセグメントは機能的でない(偽遺伝子)と同定されている。
マウスにおいて、60個のうち16個のJα遺伝子が偽遺伝子である(24、29)が、ヒトにおいては、現在まで、偽遺伝子Jα51、59及び60が特徴付けられているだけである(25)。
さらに、マウスにおいて記載される非再構成遺伝子Jα46、41、36、29、20、14、8及び3は、ヒトにおいて機能的である。ヒトJα領域は、再構成可能な機能的Jαセグメントをマウスより多く含み、このことはより多様化したJレパトアを意味する。
Jα領域から最も遠い4つのVα遺伝子(V1、V2、V3及びV5)及びJα領域に近い5つのVα遺伝子(V26.2、V35、V38、V40、V41、Cα遺伝子に対して-345と-227 kbの間に位置する)を、さらに具体的に研究した。
V遺伝子に特異的なプライマ(表1参照)を、Jα領域に特異的な7つのプライマ(53、48、41、29、18、10及び5)と組み合わせて用いる(図2)。分析を容易にするために、一回に1つのV遺伝子のみをJα領域との再構成に供する。研究を、実施例1のマルチプレックスPCR条件下で行う(図4も参照)。
これらの結果は、Jα領域に関して遠いV遺伝子が、この領域の中心及び3'部分に位置するJαセグメントと主に再構成することも示す。
よって、V-J再構成は、染色体上のセグメントの位置に依存し、各V遺伝子は、Jセグメントの限られた量と再構成する。
V-J再構成は、実施例1の条件の下では、種々の再構成に対応する各DNAバンドの強度の相対的定量化を用いて、イメージャー及びQuantity-One (Biorad)のような適切なソフトウェアを用いて定量的に分析することができる。
末梢Tリンパ球のTCRα遺伝子組換えプロフィールを決定するために、胸腺について用いたのと同様のアプローチを用いる(実施例2参照)。
これらの再構成プロフィールを、9つのプライマJαを用いて研究した。
分析を、4人の正常個体(25〜55歳)を起源とする4つの個別の試料について行った。
特に、もっとも近いVα遺伝子(V38、V40及びV41)は、近いJα遺伝子と主に再構成する。
Vα遺伝子座の中間に位置するV8多重遺伝子ファミリーは、遺伝子座のJαセグメントのすべてと等しく再構成する。
遠いVα遺伝子(V1及びV2)は、中央及び3'の部分とそして最も近いJα遺伝子と好んで再構成する。
しかし、これらの差異は一般的な組み合わせの規則に影響せず、正常個体間でプロフィールが類似することを確認する。
組換えプロフィールは胸腺及び末梢リンパ球において類似であるが、マルチプレックスPCRプロフィールは、特定の組み合わせについて異なる再構成頻度を示す。
再構成は、6人の正常個体の末梢リンパ球から得られたDNAを用いて分析した。これらは、マルチプレックスPCRにより試験した4つの試料のうち3つ及びマルチプレックスPCRにより試験された3つの胸腺DNAを含む。
近い遺伝子J56及びJ53、中央の遺伝子J41及びJ33並びに遠い遺伝子J10との組み合わせでのV1、V40及びV41の再構成を、より具体的に研究した。
これらの結果に基づいて、次の知見が得られる。
- いくつかのV-Jα組み合わせはPCR分析により検出可能ではなく、このことは、これらがあまり頻度が高くない(V1-J56、V1-J53、V40-J10及びV41-J10)という事実のためであることは疑いがない。この結果は、遺伝子座内のVα及びJα遺伝子の互いの位置に依存しかつ試験したDNAすべてについて近いVα-近いJα及び遠いVα-遠いJαの組み合わせを意味する、すでに観察された(図2及び6参照)組み合わせプロフィールを確かにする。
特に、V40-J56又はV41-J56及びV41-、V40-J53のようなV-Jαの近い再構成は、試験したリンパ球のDNAでは、胸腺で見出されたものに比べて少量しか見出されない(8〜64倍少ない)。
これらの差異は、いくつかの方法で説明できる。
1) 胸腺と末梢血との間でT細胞の数が異なる;2) 胸腺では増幅されるかもしれない切り出しサークル(excision circles)に対する再構成の寄与が末梢T細胞では希釈される;3) 胸腺での二次再構成又は末梢での受容体修正事象が発生しており、このことがより遠いV-Jαセグメントの結合部との近い再構成を置き換えているかもしれない;4) 負の選択事象がある。
- 特定の再構成の拡張/収縮が、ある個体で同定できる:V40-J41、V1-J41、V1-J10、V41-J41、V41-J33、V40-J33。
他の再構成、例えばV41-J41は、ある個体では見出されず、おそらく、負の選択事象を反映している。
これらの結果は、種々の胸腺試料の間では組換えプロフィールが量的に類似であるが、末梢Tリンパ球試料の間ではより大きい不均質性が観察されることを示す。
この個体間の相違は、種々の事象、例えば胸腺の選択、免疫応答又は恒常性維持力により誘導される、あるクロノタイプの拡張に関係する。
Vα遺伝子の半定量的分析を用いる以前の試験(48)は、CD4+又はCD8+細胞でのあるVαセグメントの選択的な発現の点において偏りを示している。
しかし、ある特定のVαファミリーの普及の詳細な分析は、特異的Vα試剤がないことから、確立されていない。
この問題点を克服するために、リアルタイム定量PCR分析を開発した。
表5は、Vファミリー転写産物の頻度を測定するのに用いたプライマを表す。
種々のV-Cα産物の出現の順序は、試料中の考慮するcDNAでのそれらの相対的存在度に対応し、最も豊富な転写産物が最初に検出される。
このデータは、ヒトVαファミリーが、選択が胸腺から及び成熟末梢Tリンパ球からであるときに、Tリンパ球では同じ度合で発現されないことを示す。これらのデータは、異なる種の個体における、種々のタイプのMHCとのVα発現の頻度が、やはり同様であることも示す(図8B)。
よって、ADVファミリー発現プロフィールは、Vα遺伝子の頻度を分析することにより同定できる。
・ グループ1:1回目又は2回目のサイクルで出現(高発現):Vα21、13、38、19及び17;
・ グループ2:グループ1のものより発現が4〜16少ない:Vα27、26、16、5、36、29、10、20、30、6、25及び24。
いくつかのVαファミリー、例えばV1、V2、V3及びV8は、個体によりグループ1、又はグループ2で見出すことができる。
Vα発現が確立されているレベルを評価するために、胸腺DNAに対して追加の分析を行った。胸腺では(図8B参照)、胸腺でより多く発現しているとみられるV40を除いて、末梢Tリンパ球におけるのと同じプロフィールが観察される。
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Claims (13)
- 少なくとも:
(a)個体の血液試料又は生検からのヒトゲノムDNAの抽出、
(b)マルチプレックスPCRによる、
* 次の特徴:
− 一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、遺伝子再構成に関係し得る、増幅されるVx遺伝子の上流及び/又は5'末端にハイブリダイズし;
− 一つのプライマ対の少なくとも他方のプライマが、遺伝子再構成に関係し得る、増幅されるJy遺伝子の下流及び/又は3'末端にハイブリダイズする
に対応するように選択される1又はそれより多いプライマ対と、
* 数百塩基対〜数十kbのサイズのゲノムDNAセグメントを増幅するための、伸長を実質的に向上させることができる訂正活性を有するDNAポリメラーゼ又はDNAポリメラーゼの混合物
との存在下での、前記ゲノムDNAの数百塩基対〜数十kbのサイズのセグメントの増幅であって、
最初の変性工程に加えて、変性、ハイブリダイゼーション及び伸長のサイクルを含み、伸長工程は68℃〜72℃で少なくとも10分間行われる増幅;
c)DNA標識化剤の存在下、ゲルでの電気泳動による、増幅されたgDNA断片の分離;及び
d)UV領域内又は他の適切な波長での励起後の、再構成されたか又は組換えられたセグメントのゲル上での直接検出
を含むことを特徴とする、個体のT細胞受容体αδ(TCRAD)遺伝子座の再構成の定量的評価の方法。 - a)個体の血液試料又は生検からのヒトゲノムDNAの抽出、
b)マルチプレックスロングPCRによる:
* 次の特徴:
− プライマVとよばれる、一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、T細胞受容体のα鎖の可変ドメイン(TCRAD)のVセグメントに対応する、増幅されるVx遺伝子の組換えシグナル配列(RSS)の上流に位置する領域に特異的にハイブリダイズし、
− プライマJとよばれる、一つのプライマ対の少なくとも1つのプライマが、T細胞受容体のα鎖のJセグメントに対応する、増幅されるJy遺伝子のRSSの下流に位置する領域、増幅される前記Jy遺伝子の3'末端又は増幅される前記Jy遺伝子内に特異的にハイブリダイズする
に対応するように選択される1又はそれより多いプライマ対と、
* 数百塩基対〜数十kbのサイズのゲノムDNAセグメントを増幅するための、伸長を実質的に向上させることができる訂正活性を有するDNAポリメラーゼ又はDNAポリメラーゼ混合物との存在下での、前記ゲノムDNAの数百塩基対〜数十kbのサイズのセグメントの増幅であって、
最初の変性工程に加えて、変性、ハイブリダイゼーション及び伸長のサイクルを含み、該伸長工程は68〜72℃で少なくとも10分間行われる増幅、
c)DNA標識化剤の存在下、ゲルでの電気泳動による、増幅されたgDNA断片の分離、及び
d)UV領域内又は他の適切な波長での励起後の、組換えられたV(D)Jセグメントのゲル上での直接検出
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の個体のTCRAD遺伝子座の遺伝子再構成を分析することによるヒト個体の免疫レパトアの定量的評価の方法。 - 増幅工程(b)において、プライマの選択が:
− 関係する遺伝子座全体の、適切なソフトウェアを用いる系統的分析、
− 3'OH末端が興味対象の領域にのみ相補的なプライマの選択、
− プライマ二量体又は安定なヘアピンを形成するプライマの、特に、適切なソフトウェアでの分析による排除、及び
− 互いにハイブリッドを形成するプライマ対の排除
により行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 - プライマ対V/JのプライマV及びJが、配列番号1〜21の配列のプライマからなる群より選択されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 増幅工程(b)が、さらに、次のセグメント:TCRβ、γ、δ鎖のDセグメント、Vセグメント及びJセグメント並びに任意に免疫グロブリン鎖のセグメントの少なくとも1つを増幅するための追加のプライマを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
- 増幅工程(b)において、マルチプレックスロングPCR (LPCR)反応が、DNA精製の後に又は細胞溶解物に対して直接行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
- 増幅工程(b)において、伸長工程を、追加の伸長サイクル当たり15〜20秒増加させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
- 工程(c)がパルスフィールド泳動により行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- − 治療の始めに請求項2〜8のいずれか1つに記載の免疫レパトアの評価の方法を実行し、
− 前記評価方法が、治療のさまざまな段階で反復され、かつ
− 個体の前記治療に対する応答を評価するために、毎回得られる免疫レパトアのプロフィールを標準免疫レパトアのプロフィールと比較する
ことを特徴とする、関係する個体において免疫レパトアが初めに改変された病理に対する治療のフォローアップを補助するデータを取得する方法。 - − 病理のさまざまな段階で請求項2〜8のいずれか1つに記載の免疫レパトアの評価の方法を実行し、かつ
− 前記病理の進展を評価するために、毎回得られる免疫レパトアのプロフィールを標準免疫レパトアのプロフィールと比較する
ことを特徴とする、関係する個体において免疫レパトアが改変される病理のさまざまな段階での抗原受容体レパトアを測定する方法。 - 前記生体試料が、胸腺細胞、末梢血からのTリンパ球、他のリンパ系器官からのTリンパ球、種々の器官からのTリンパ球及び腫瘍又は炎症部位からのTリンパ球からなる群より選択されるTリンパ球からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
- PCRを行うための通常のバッファー及び試薬に加えて、配列番号1〜21の配列のプライマからなる群より選択される一対のプライマを含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法を実施するためのキット。
- 配列番号1〜21の配列のプライマからなる群より選択される一対のプライマの、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法を実施するための使用。
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