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JP5704086B2 - カーナビゲーションシステム - Google Patents

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JP5704086B2
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Description

本発明は、自車両の現在位置を検出する位置検出手段を備えると共に、設定された目的地までの経路を案内するルートガイダンス機能を備えたカーナビゲーションシステムに関する。
自動車に搭載されるカーナビゲーションシステムは、一般に、位置検出手段により自車両の現在位置を検出し表示装置の画面に道路地図に重ね合わせて表示するロケーション機能を備えている。また、これと共に、ユーザが指定した目的地までの推奨するルートを計算により探索し、そのルートを表示や音声によって案内するルートガイダンスの機能を備えている。前記自車位置は、GPS信号から得られる絶対位置等の情報、並びに車速センサや角速度センサ等の検出信号から、車両の移動軌跡を推定し、道路地図データとのマップマッチングを行うことにより検出されるようになっている。
ところで、例えば特許文献1に示されるように、米国の大都市のフリーウェイには、一般レーンと共に、HOVレーン(High Occupancy Vehicle Lane)、或いはカープールレーン(Carpool Lane)と称される特別な車線を備えた道路が存在する。このHOVレーンは、相乗りを推奨して車両走行台数を減少させることを目的とするもので、車両の乗員が規定数以上の場合にのみ走行が許容される。乗員が規定数未満の場合には、走行が禁止され、もし、走行すると罰金刑が科せられるものとなっている。このHOVレーンは、一般レーンに比べて混雑が少ないため、規定数以上の搭乗者がいる車両は、HOVレーンを走行することにより、走行時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、このHOVレーンは、一般道路とは別の独立した道路構造物として存在する場合もあるが、同一道路内の同一進行方向の二つの車線が単に区画線(レーンマーク)で区切られたり、あるいはガードレールで仕切られたりするものもある。区画線のみで区切られている場合でも、一般レーンとHOVレーンとの間での相互の進入、つまり一方から離脱して他方に進入することは、所定の進入許可区間のみにおいて可能とされている。尚、前記HOVレーンは、例えば道路上の菱形のペイント(道路標示)や道路近傍に設置される道路標識により一般レーンと区別される。
上記したカーナビゲーションシステムにおいて、ルートガイダンス機能を実行させるにあたっては、ユーザ(ドライバ)は、目的地を設定すると共に、乗員の人数が足りている場合には、HOVレーンを使用するオプションを選択しておく。すると、HOVレーンが存在する道路については、HOVレーンを走行する(スムーズにHOVレーンに進入し、必要に応じてHOVレーンから退出する)経路が計算され、それに基づいた経路案内が実行される。
特許第4645516号公報
上記のようなカーナビゲーションシステムにおいて、HOVレーンが存在する道路に関して、HOVレーンを走行する経路を案内しているときでも、何らかの事情(ドライバの判断等)により、実際には、車両がHOVレーンを通らずに一般レーンを走行する場合が生ずる。そのようなケースでは、次のような不具合が起こり得るものとなる。
即ち、図8に示すように、図で上方を北とすると、南北方向に延び矢印a方向に走行するハイウェイH1と、東西に延び矢印b方向に走行するハイウェイH2とが交差するジャンクションを具体例とする。このジャンクションで、車両Aを、ハイウェイH1からハイウェイH2に乗り換えるように案内する場合を考える。このとき、ハイウェイH1は、全部で4レーンあり、そのうち左端の1つのレーンがHOVレーンLであり、残りの3レーンが一般レーンL0である。同様に、ハイウェイH2も、全部で4レーンあり、そのうち左端の1つのレーンがHOVレーンLであり、残りの3レーンが一般レーンL0である。
今、図8(a)に示すように、車両AにHOVレーンLを走行するように案内を行なっている(実際に走行している)とする。この場合には、太い破線の矢印で示すように、ハイウェイH1のHOVレーンLから左方に分岐して、ハイウェイH2のHOVレーンLに合流するHOVレーン専用のランプW1を通ることにより、そのままハイウェイH2のHOVレーンLに進入することができる。従って、ランプW1の分岐の手前の所定のタイミングで、例えば「Keep left onto HWY-2.」といった案内を行なえば良い。
ところが、図8(b)に示すように、何らかの事情により、車両A´が、ハイウェイH1において、HOVレーンLを通らずに、一般レーンL0(右から2番目)を走行しているものとする。この場合、上記のように、ランプW1の分岐の手前の所定のタイミングで、例えば「Keep left onto HWY-2.」といった案内がなされても、その時点では一般レーンL0からHOVレーンLにレーンを変更することは不可能である。結局、ドライバは、このジャンクションでハイウェイH2にスムーズに進入することに失敗してしまい、遠回りとなる別の経路を通ったり、先方でUターンしてこのジャンクションに戻ったりする等の無駄が生じてしまうことになる。
本来、そのように一般レーンL0を走行する車両A´の場合には、図8(b)に太い破線の矢印で示すように、ハイウェイH1の右端のレーンL0から右方に分岐して、ハイウェイH2の右端のレーンL0に合流する、一般レーン用のランプW2を走行しなければならない。従って、このように車両A´が実際には一般レーンL0を走行している場合には、ランプW2の分岐の手前の所定のタイミングで、例えば「Keep right onto HWY-2.」といった案内を行う必要がある。
このように、HOVレーンが存在する道路を使用する経路において、適切な案内を提供するためには、自車両が、HOVレーンを走行しているか、それとも一般レーンを走行しているかを特定することが望ましい。ところが、カーナビゲーションシステムに搭載される自車位置の検出機能は、誤差が比較的大きく、車線まで特定できるほどの高い精度を備えていないのが現状である。
そこで、上記特許文献1においては、車両に搭載されたカメラによって道路標示や道路標識等を撮影し、画像認識により、自車両がHOVレーンを走行しているかどうかを判断(特定)することが開示されている。しかしながら、自車両が実際にHOVレーンを走行しているかどうかを正しく特定するためには、通常の位置検出手段に加えて、カメラ及び画像認識装置を用いる等、車両に特別な装置を設けなければならないものとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、一般レーンと並行する特別レーンを含んだ経路の案内を行うものにあって、特別な装置を用いて自車両が特別レーンと一般レーンとのどちらを走行しているかを特定することなく、適切な案内を行うことが可能なカーナビゲーションシステムを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のカーナビゲーションシステムは、自車両の現在位置を検出する位置検出手段と、所定の条件を満たした車両のみが走行できる特別レーンを一般レーンよりも優先して走行する条件で出発地から目的地までの第1の経路を算出する第1経路算出手段と、前記第1経路算出手段により算出された前記第1の経路に基づいて第1の案内フレーズを第1の案内地点で出力する第1経路案内手段と、前記位置検出手段により検出された前記自車両の現在位置に基づき、前記自車両が前記特別レーンと前記一般レーンとが並行している並行経路部分を走行しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記自車両が並行経路部分を走行していると判定されているときに、前記自車両が前記一般レーンを走行していると仮定して、現在位置から前記目的地までの第2の経路を算出する第2経路算出手段と、前記第2経路算出手段により算出された前記第2の経路に基づいて、もし特別レーンを走行していないときには、という旨のフレーズを付加した第2の案内フレーズを第2の案内地点で出力する第2経路案内手段とを備えるところに特徴を有する。
上記構成においては、第1経路算出手段により、目的地までの推奨する第1の経路が特別レーンを優先して走行する条件で算出される。すると、第1経路案内手段により、第1の案内フレーズが第1の案内地点で出力され、以て必要な案内が実行される。これにより、ユーザ(ドライバ)は、第1経路案内手段の案内に従って走行することにより、特別レーンを優先させた適切な経路を走行することができる。
そして、そのルートガイダンスに基づく車両の実際の走行時においては、判定手段により特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分を自車両が走行していると判定されることがある。そのような場合には、第2経路算出手段により、自車両が一般レーンを走行していると仮定して現在位置から目的地までの最適な第2の経路が算出される。すると、第2経路案内手段により、第2案内データに基づいて必要なタイミングで必要な案内が実行される。このときには、もし特別レーンを走行していないときには、という旨のフレーズが付加された第2の案内フレーズが第2の案内地点で出力されて案内が行なわれる。
これにより、もし、ドライバが、特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分でありながら何らかの事情で一般レーンを走行している場合でも、第2経路案内手段により、自車両が一般レーンを走行している場合における、第2の案内地点で必要な案内がなされるようになる。このとき、「もし特別レーンを走行していないときには」といった条件付きの案内フレーズが出力されるので、ドライバが、特別レーンを走行している場合には、その第2の案内フレーズによる案内を無視して走行することができる。
このように、本発明によれば、特別レーン、一般レーンのいずれを走行している場合でも、適切な案内を行うことができる。また、位置検出手段により、特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分を自車両が走行しているかといった大まかな判断を行なえば済む。従って、特別な装置を用いて自車両が特別レーンと一般レーンとのどちらを走行しているかまでの厳密な特定を行うことなく済ませることができる。
本発明の一実施例を示すもので、車両に搭載されるカーナビゲーションシステムの電気的構成を概略的に示すブロック図 制御装置が実行する経路案内の処理手順を示すフローチャート 第1案内データ(a)及び第2案内データ(b)の具体例を示す図 複数車線の一部にHOVレーンを含んでいる道路のジャンクションの具体例を示す図 ジャンクション部分における案内の具体例を、HOVレーンを走行している場合(a)、一般レーンを走行している場合(b)の2種類について示す図 道路地図データ上のHOVレーンの記述方法を説明するための図 車両の位置検出に基づいて走行道路を特定する手法を説明するための図 従来例を示すもので、複数車線の一部にHOVレーンを含んでいる場合の案内の具体例を(a)、(b)の2種類について示す図
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1ないし図7を参照しながら説明する。図1は、自動車等の車両に搭載される本実施例に係るカーナビゲーションシステム1の構成を概略的に示している。
このカーナビゲーションシステム1は、コンピュータ(CPU)を主体として構成され全体を制御する制御装置2を備えている。そして、その制御装置2に接続された、自車両の位置を検出するための位置検出手段としての位置検出部3、外部の情報センタ4との無線通信を行う通信装置5、外部メモリ6、例えばフルカラー液晶ディスプレイからなり表示手段として機能する表示装置7、タッチパネルやメカスイッチを含む操作スイッチ群8、合成音声をスピーカから出力する音声出力装置9、地図データベース10等を備えて構成されている。
図1に示すように、前記位置検出部3は、GPS用の人工衛星からの送信電波に基づいて自車両の位置を検出(測位)するGPS(Global Positioning System )のためのGPS受信機11、地磁気センサ12、ジャイロセンサ13、車速センサ14を含んでいる。前記制御装置2は、そのソフトウエア構成(及びハードウエア構成)により、前記位置検出部3を構成する各センサ11〜14からの入力に基づいて、自車両の現在位置(絶対位置)、進行方向、速度や走行距離、現在時刻等を高精度で検出する。
そして、制御装置2は、その自車両の現在位置、及び、前記地図データベース10から得られる地図データに基づいて、前記表示装置7の画面に、自車両周辺の道路地図と共に自車の現在位置(及び進行方向)を重ね合せて表示させるロケーション機能を実現する。この場合、ロケーション機能を実現するにあたっては、自車両の位置を表示される電子地図上の道路に乗せるために、自車両の移動軌跡と道路地図データ中の道路形状とを誤差を考慮して比較照合し、現在走行中の道路を推測するマップマッチングが行われる。
このマップマッチングによる道路の特定について、図7を参照して簡単に説明する。図7(a)〜(c)に示すように、上記位置検出部3により検出される車両の検出位置Pは、例えば東西方向及び南北方向に広がる長方形の誤差範囲Eを含んでいる。自車両が走行している道路を特定する場合には、道路地図データ上の道路R(太線で示す)のうち、その誤差範囲Eに含まれるものを、現在走行中の道路の候補として抽出する。図7(a)は、例えば市街地のような、複数本の道路Rが比較的広い間隔で並行している場合を例示している。このとき、誤差範囲Eに含まれる道路Rの候補は1本に限定され、現在位置P0をその道路R上に特定する(乗せる)ことができる。
また、図7(b)は、例えば本線と側道というように、2本の道路Rが狭い間隔で並行している場合を例示しており、誤差範囲E内にそれら2本の道路Rが含まれ、それら2本の道路Rが候補となる。このとき、より確からしいと判定されるいずれか一方の道路Rが現在走行道路(現在位置P0)として特定されるが、実際には、他方の道路Rを走行していることもあり得る。従って、このような場合は、現在の走行道路の候補が複数存在する(別候補道路が存在する)とみなされる。但し、図7(c)に示すように、誤差範囲E内に2本の道路Rが存在しても、進行方向(矢印c,dで示す)が、位置検出部3により検出された自車両の走行方向(矢印c)と一致しない場合には、その道路Rは除外されて現在位置P0が特定される。
図1に戻り、前記地図データベース10は、例えば米国全土の道路地図データや、それに付随する、各種施設や店舗等の施設データ等を記憶するものである。前記道路地図データは、地図上の道路を線で表現した道路ネットワークからなり、交差点、分岐点等をノードとして複数の部分に分割し、各ノード間の部分をリンクとして規定したリンクデータとして与えられる。このリンクデータは、リンク固有のリンクID(識別子)、リンク長、リンクの始点,終点(ノード)の位置データ(経度,緯度)、角度(方向)データ、道路幅、道路種別、道路属性などのデータを含んで構成される。尚、道路地図を表示装置7の画面上に再生(描画)するためのデータも含まれている。
ここで、道路のうち自動車専用道路(ハイウェイ)にあっては、一般レーンと共に、HOVレーン(High Occupancy Vehicle Lane)、或いはカープールレーン(Carpool Lane)と称される特別な車線を備えた道路が存在する。このHOVレーンは、相乗りを推奨して車両走行台数を減少させることを目的とするもので、車両の乗員が規定数以上の場合にのみ走行が許容される。乗員が規定数未満の場合には、走行が禁止され、もし、走行すると罰金刑が科せられるものとなっている。このHOVレーンは、一般レーンに比べて混雑が少ないため、規定数以上の搭乗者がいる車両は、HOVレーンを走行することにより、走行時間の大幅な短縮を図ることができる。
このとき、このHOVレーンは、一般道路とは別の独立した道路構造物として存在する(或いは、一般レーンとガードレールで仕切られて設けられる)場合がある。具体的には、図6(a)に示すように、3車線のレーンを有する一般道路Rに対して、バリアBで区画されて並行するHOVレーンLが設けられる。図6(b)の例では、一つの道路における片側2車線の全レーンがHOVレーンLである道路が存在し、その近傍に、2車線の一般レーンL0を有する道路Rが存在している。また、図6(c)に示すように、同一道路R内の同一進行方向の複数の車線が単に区画線(レーンマーク)で区切られて設けられることもある。この場合、4車線のレーンのうち、中央寄りの1車線がHOVレーンLとされ、残りの3車線が一般レーンL0とされている。
上記道路地図データにおいてHOVレーンLを記述するにあたっては、図6(a)の場合では、HOVレーンLを、一般の道路R(例えば3車線の一般レーンL0を有する)とは別の独立した道路構造物として記述し、道路属性の記述に、HOVレーンLである旨のデータが含まれる。尚、この図示の区間においては、一般レーンL0とHOVレーンLとの間での相互の進入は不可能となっている。図6(b)の場合も、同様に、一般道路Rと、全レーンがHOVレーンLである道路とは、別々の独立した道路構造物として記述されることは勿論である。
これに対し、図6(c)の場合では、通常の道路構造物として記述し、道路属性の記述に、この道路の一部(4車線のうち内側の1車線)にHOVレーンLが存在する旨が示される。いずれの場合でも、一般の道路R(一般レーンL0)とHOVレーンLとの間での相互の進入、つまり一方から離脱して他方に進入することは、所定の進入許可区間のみにおいて可能とされている。尚、前記HOVレーンLは、例えば道路上の菱形の道路標示や道路近傍に設置される道路標識により一般レーンL0と区別される。
図1に戻って、このカーナビゲーションシステム1(制御装置2)は、前記通信装置5により、例えば、図示しない無線基地局及びインターネット等の通信ネットワークを介して、情報センタ4のサーバとの間で通信を行う。これにより、道路交通情報(渋滞、事故、工事、車線規制、交通規制などの情報)、気象情報(天候、風向き、路面状況)、POI情報(周辺の施設情報)などの最新のデータを受信し記憶するようになっている。前記通信装置5としては、携帯電話機、DSRC、無線LANなど様々なものを採用することができる。
そして、カーナビゲーションシステム1は、制御装置2における経路探索、案内プログラムの実行により、出発地(現在地)からユーザ(ドライバ)によって設定された目的地までの推奨するルート(経路)を演算により求める経路探索、及び、その経路探索により求められた推奨するルートを案内する経路案内からなるルートガイダンス機能を実行する。このとき、本実施例では、例えば目的地の指定時に、条件設定画面において、上記したHOVレーンを利用するかどうかを、ユーザ(ドライバ)が操作スイッチ群8を操作することにより設定するようになっている。従って、操作スイッチ群8が設定手段として機能する。
上記経路探索には、例えば、周知のダイクストラ法が用いられ、地図データベース10の道路地図データ(リンク、ノードのデータ)を用いて、出発地(現在地)から目的地へ向けて、次に到達できる交差点(ノード)までの道路(リンク)の探索及びそのコスト(評価値)の計算を順次行っていき、目的地までが最小コストとなるつながったルート(リンク列)を求めることにより行われる。またこの経路探索においては、上記道路交通情報や気象情報等が加味される。このとき、詳しくは後述するように、HOVレーンを利用する旨の条件設定がなされていた場合には、HOVレーンと一般レーンとが並行する経路では、HOVレーンを優先して通行するように、第1の経路が算出される。
経路案内は、周知のように、表示装置7の画面に、道路地図上の走行すべきルートを例えば他の道路と異なる色で表示すると共に、交差点に近付いた際に、交差点の拡大図と共に進行すべき方向を表示するといった表示により行われる。これと共に、自車の現在位置が所定のポイントに至った必要なタイミングで、音声出力装置9により必要な案内音声を出力することにより行われる。例えば交差点での右左折や分岐を案内する場合には、まず、当該交差点の十分に手前の位置において、例えば「300m先、右方向です。」といった、予告的な案内が行われる。その後、自車両が交差点の直前に至ったタイミングで、表示装置7の画面に交差点の拡大表示が行われると共に、「まもなく右方向です。」といった音声出力が行われる。
さて、本実施例では、ルートガイダンス機能の実行にあたり、制御装置2は、経路探索においてHOVレーンを利用する旨の条件設定がなされていた場合には、HOVレーンと一般レーンとが並行する経路では、HOVレーンを優先して通行するように、出発地から目的地までの推奨する第1の経路を算出する。この後、制御装置2は、求められた第1の経路を案内するための第1案内データを作成する。この案内データは、経路案内に必要な案内フレーズのデータと、その案内地点(自車両がどの位置に至ったときに当該案内フレーズを出力するか)のデータとを含んだものとされる。
更に、制御装置2は、作成した第1案内データに基づいて、経路案内を実行する。この経路案内は、上記のように、第1の案内地点に至ったときに、表示装置7の画面表示及び音声出力装置9の合成音声によって、第1の案内フレーズを出力することにより行なわれる。従って、制御装置2が、第1経路算出手段及び第1経路案内手段として機能する。
そして、後の作用説明(フローチャート説明)でも述べるように、本実施例では、前記制御装置2は、そのソフトウエア的構成により、ルートガイダンス機能の実行時、つまり上記第1の経路の経路案内時において、次の処理を実行する。即ち、まず、制御装置2は、第1の経路の経路案内時において、自車両が特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分を走行しているかどうかを、常に判定する。そして、自車両が並行経路部分を走行していると判定されているときに、自車両が一般レーンを走行していると仮定して、現在位置から目的地までの最適な第2の経路を算出する。
この後、制御装置2は、求められた第2の経路を案内するために必要な第2の案内フレーズ及び第2の案内地点を含む第2案内データを作成する。更に、制御装置2は、作成した第2案内データに基づいて経路案内を実行するのであるが、このとき、前記第2の案内フレーズに、「もし特別レーンを走行していないときには(if you are NOT on the HOV lane.)」、という旨のフレーズを付加して、第2の案内地点で出力するようになっている。従って、制御装置2が、判定手段、第2経路算出手段及び第2経路案内手段として機能する。
更に、特に本実施例では、制御装置2は、自車両が並行経路部分を走行していると判定されている場合に、上記第1の案内地点に至ったときには、第1の案内フレーズに、「もし特別レーンを走行しているときには(if you are on the HOV lane.)」、という旨のフレーズを付加して出力するようになっている。
また、本実施例では、制御装置2が、自車両が特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分を走行しているかどうかを判定するにあたり、前記位置検出部3により検出された自車両の走行中の道路が、例えば図6(a)や図6(b)に示したように、全レーンが特別レーンからなる道路であり、且つ、当該自車両が走行中の道路の近傍に、少なくとも一般レーンからなるレーンを有する別候補道路が存在する場合に、並行経路部分を走行していると判定する。あるいは、例えば図6(c)に示したように、前記位置検出部3により検出された自車両の走行中の道路が、特別レーン及び一般レーンの両方のレーンが混在している道路である場合に、並行経路部分を走行していると判定するようになっている。
次に、上記構成の作用について、図2〜図5も参照して説明する。ここでは、図3(a)に示すように、図で右下の出発地Sから、図で左上の目的地Dまでの経路を案内する場合を具体例としてあげながら説明する。尚、道路を示す図3〜図5では、便宜上、図で上方を北とする。図3(a)に示すように、出発地Sから一般道路R1を左方(西)に進むと、北に向う(南北に延びる)ハイウェイH1の入口インターチェンジが存在する。図4、図5に示すように、このハイウェイH1は、全部で4レーンあり、そのうち左端の1つのレーンがHOVレーンL(図3では便宜上二重線で示す)であり、残りの3レーンが一般レーンL0(図3では便宜上1本の太線で示す)である。
また、ハイウェイH1を北に進むと、東西に延びるハイウェイH2と立体交差するジャンクションが存在する。西向きのハイウェイH2も、全部で4レーンあり、そのうち左端の1つのレーンがHOVレーンL(図3では二重線で示す)であり、残りの3レーンが一般レーンL0(図3では太線で示す)である。図4、図5にジャンクション部分を拡大して示すように、このジャンクションには、ハイウェイH1のHOVレーンLから左方に分岐して、ハイウェイH2のHOVレーンLに合流するHOVレーン専用のランプ(分岐路)W1が存在する。これと共に、ハイウェイH1の右端の一般レーンL0から右方に分岐して、ハイウェイH2の右端の一般レーンL0に合流する、一般レーン用のランプ(分岐路)W2が存在する。
従って、図4に太い破線で示すように、第1の道路であるハイウェイH1から、それと交差する第2の道路であるハイウェイH2に乗入れるためには、ハイウェイH1のHOVレーンLを走行している車両Aの場合には、ハイウェイH1のHOVレーンLからランプW1を左方に分岐して、ハイウェイH2のHOVレーンLにそのまま合流することができる。これに対し、ハイウェイH1の一般レーンL0を走行している車両A´の場合には、ランプW2の分岐の手前で予め右端のレーンを走行しておく必要があり、ランプW2を右に分岐することにより、ハイウェイH2の右端の一般レーンL0に合流することができる。このとき、ランプW1の分岐部分と、ランプW2の分岐部分とは、ハイウェイH1の車両走行方向に関しても離間した位置(ランプW2の分岐部分の方がより手前側)に設けられている。
図3(a)に戻り、このジャンクションでハイウェイH1から西行きのハイウェイH2に乗入れて、ハイウェイH2を西(図で左方)に進むと出口インターチェンジが存在する。出口インターチェンジを出て右折し一般道路R2を北に進むと、目的地D周辺に到着する。
さて、上述のように、ユーザ(ドライバ)は、操作スイッチ群8を操作して、ルートガイダンス機能の実行を指示すると共に、目的地Dの指定を行う。また、これと併せて、車両の乗員が規定数以上の場合には、HOVレーンLを利用する旨の設定を行う。図2のフローチャートは、制御装置2が実行するルートガイダンスの処理手順を示している。
即ち、ステップS1では、目的地Dの設定が行われ、出発地S(現在地)から目的地Dまでの推奨する第1の経路が算出される。ステップS2では、第1案内データ(これを「案内データ(A)」という)が生成される。このとき、HOVレーンLを利用する旨の設定がなされているので、HOVレーンLを優先して走行するように第1の経路が求められる。
図3(a)の例では、第1の経路は、例えば次のように求められる。即ち、出発地Sから、一般道路R1を西に進み、入口インターチェンジからハイウェイH1に乗り、ハイウェイH1を北向きに走行して最も近い入口でHOVレーンLに進入する。そのままHOVレーンLを走行し、ランプW1を通ってそのままハイウェイH2のHOVレーンLに進入する。ハイウェイH2のHOVレーンLを西向きに走行し、出口インターチェンジの手前で一般レーンL0に出た上で、ハイウェイH2の出口インターチェンジを出て右折する。一般道路R2に入って北に進み目的地D周辺に到着するといった経路となる。
そして、第1の経路を案内するための案内データ(A)は、図3(a)に示すようになる。即ち、車両が入口インターチェンジの手前に至った案内地点T1では、「右折してハイウェイH1に乗ってください。」(Right turn onto HWY-1.)の案内フレーズとなる。車両がハイウェイH1を北に進み、HOVレーンLの入口の手前に至った案内地点T2では、「左車線を維持してハイウェイH1のHOVレーンに入ってください。」(Keep left onto HWY-1-HOV LANE.)の案内フレーズとなる。
車両がランプW1の所定距離手前に至った案内地点T3では、「左車線を維持してハイウェイH2のHOVレーンに入ってください。」(Keep left onto HWY-2-HOV LANE.)の案内フレーズとなる。車両がハイウェイH2の出口インターチェンジの手前のHOVレーンLの出口の手前に至った案内地点T4では、「HOVレーンの出口から出てください。」(Take the exit from HOV LANE.)の案内フレーズとなる。尚、所定距離は、予め一定の距離を定めておけば良い。また、予め定めておいた所定時間と現在の車速から、所定距離を算出しても良い。
車両がハイウェイH2の出口インターチェンジの手前に至った案内地点T5では、「出口インターチェンジを出てください。」(Take the exit.)の案内フレーズとなる。車両が出口インターチェンジを出た案内地点T6では、「右折してください。」(Right turn.)の案内フレーズとなる。車両が目的地D手前に至った案内地点T7では、「左前方が目的地です。」(Your destination is ahead on the left.)の案内フレーズとなる。
図2に戻り、ステップS3では、車両が現在走行している道路がHOVレーンLであるかどうかが判断される。この場合、上記ハイウェイH1、H2のようなHOVレーンLと一般レーンL0とが並行する道路において、位置検出部3では自車両の走行車線までは特定できないため、現在案内している第1の経路のデータがHOVレーンLである場合には、HOVレーンLを走行していると判定される。
図3の例では、道路R1を走行している間及びハイウェイH1に乗ってHOVレーンLに進入する以前、ハイウェイH2のHOVレーンLから退出して以降(道路R2を走行している間を含む)については、HOVレーンLを走行していないと判断され、それ以外のハイウェイH1、ハイウェイH2を走行している区間については、自車両がHOVレーンLを走行していると判断される。
自車両がHOVレーンLを走行していないと判断された場合、つまり現在案内している第1の経路のデータがHOVレーンLでない場合には(ステップS3にてNo)、ステップS17に進む。ステップS17では、案内データ(A)の案内地点に至ったかどうかが判断され、案内地点に至った場合には(Yes)、ステップS18にて、経路案内が実施される。経路案内が実施された後は、ステップS3に戻る。
図3(a)の例では、案内地点T1に至ったときに、「右折してハイウェイH1に乗ってください。」(Right turn onto HWY-1.)の案内フレーズが出力される。これにより、ドライバは、ハイウェイH1に乗ることができる。次の案内地点T2に至ったときに、「左車線を維持してハイウェイH1のHOVレーンに入ってください。」(Keep left onto HWY-1-HOV LANE.)の案内フレーズが出力される。これにより、ドライバは、HOVレーンLの入口でHOVレーンLに進入することができる。
また、案内地点T6に至ったときには、「右折してください。」(Right turn.)の案内フレーズが出力される。これにより、ドライバは、ハイウェイH2を降りて道路R2に進むことができる。案内地点T7に至ったときには、「左前方が目的地です。」(Your destination is ahead on the left.)の案内フレーズが出力され、ドライバは目的地に到着したことが判る。
図2に戻って、案内地点に至っていないときには(ステップS17にてNo)、ステップS19にて常に経路逸脱判定が実行される。経路を逸脱していない場合には(ステップS19にてNo)、ステップS17に戻る。自車両が経路を逸脱したと判断された場合には(ステップS19にてYes)、ステップS20にて、車両の現在位置から目的地Dまでの経路(第1の経路)が再計算された後、ステップS2に戻り、新たな第1の経路に関して案内データ(A)が作成される。
これに対し、ステップS3にて、自車両がHOVレーンLを走行していると判断された場合、つまり現在案内している第1の経路のデータがHOVレーンLである場合には(Yes)、次のステップS4にて、道路地図データを参照して、自車両の走行中の道路が、全レーンがHOVレーンL(特別レーン)からなる道路であるかどうかが判断される。全レーンがHOVレーンL(特別レーン)からなる道路でない場合には(ステップS4にてNo)、ステップS5にて、自車両の走行中の道路が、一部がHOVレーンLである、つまりHOVレーンL(特別レーン)と一般レーンL0との両方のレーンが混在している道路であるかどうかが判断される。
自車両の走行中の道路が、一部のレーンがHOVレーンLである道路でもない場合には(ステップS5にてNo)、上記したステップS17に進む。自車両の走行中の道路が、一部のレーンがHOVレーンLである場合には(ステップS5にてYes)、並行経路部分を走行していると判定され、ステップS6に進む。ステップS6では、自車両が一般レーンL0を走行していると仮定して、現在位置から目的地Dまでの最適な第2の経路が算出され、この後、ステップS9に進む。
また、上記ステップS4にて、全レーンがHOVレーンL(特別レーン)からなる道路である場合には(Yes)、次のステップS7にて、道路地図データに基づいて、自車両が走行中の道路の近傍に、少なくとも一般レーンからなるレーンを有する別候補道路が存在するかどうかが判断される。自車両が走行中の道路の近傍に別候補道路が存在しない場合には(ステップS7にてNo)、上記したステップS17に進む。別候補道路が存在する場合には(ステップS7にてYes)、並行経路部分を走行していると判定され、ステップS8に進む。ステップS8では、自車両が別候補道路の一般レーンを走行していると仮定して、現在位置から目的地Dまでの最適な第2の経路が算出され、この後、ステップS9に進む。
ステップS9では、求められた第2の経路を案内するために必要な案内フレーズ及びその案内地点を示す第2案内データ(これを「案内データ(B)」と称する)が作成される。図3の具体例では、今、図3(b)に示すように、車両の現在位置P1が、ハイウェイH1上の、HOVレーンLへの進入後であるとすると、自車両が、HOVレーンLを走行している場合でも(一般レーンL0を走行していても)、ステップS5にて、並行経路部分を走行していると判定される。従って、ステップS6にて、一般レーンL0を走行していると仮定して目的地Dまでの第2の経路が算出される。
この第2の経路は、図3(b)に太線で示すように、ハイウェイH1の右端の車線を進み、ランプW2を右方に分岐し、ハイウェイH2の右端の一般レーンL0に合流する。その後、ハイウェイH2を出るべき出口インターチェンジまで、HOVレーンLに進入する入口が存在しないので、ハイウェイH2の一般レーンL0を走行し、ハイウェイH2の出口インターチェンジを降りて右折し、一般道路R2に入って北に進み目的地D周辺に到着するといった経路となる。
そして、この第2の経路を案内するための案内データ(B)は、図3(b)に示すようになる。即ち、車両がハイウェイH1のランプW2の分岐部分の所定距離手前に至った案内地点T11では、「右車線を維持してハイウェイH2に入ってください。」(Keep right onto HWY-2.)の案内フレーズとなる。この案内フレーズの出力により、ドライバは、自車両が一般レーンL0を走行している場合に、ハイウェイH1の右端の一般レーンL0を進み、ランプW2を通ってハイウェイH2の一般レーンL0に合流する(乗り換える)ことができる。
更に、車両がハイウェイH2の出口インターチェンジの手前のHOVレーンLの出口の手前に至った案内地点T12では、「出口インターチェンジを出てください。」(Take the exit.)の案内フレーズとなる。車両が出口インターチェンジを出た案内地点T13では、「右折してください。」(Right turn.)の案内フレーズとなる。車両が目的地D手前に至った案内地点T14では、「左前方が目的地です。」(Your destination is ahead on the left.)の案内フレーズとなる。尚、案内地点T12〜T14の案内データは、案内データ(A)の案内地点T5〜T7と同じ案内データとなる。
さて、図2に戻り、ステップS10では、案内データ(A)或いは案内データ(B)の案内地点に至ったかどうかが判断される。いずれかの案内地点に至った場合には(ステップS10にてYes)、ステップS11にて、案内データ(A)の案内地点かどうかが判断される。案内データ(A)の案内地点である場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12にて、案内データ(A)の案内フレーズに、「もし特別レーンを走行しているときには(if you are on the HOV lane.)」というフレーズが付加される。
一方、案内データ(B)の案内地点である場合には(ステップS11にてNo)、ステップS13にて、案内データ(B)の案内フレーズに、「もし特別レーンを走行していないときには(if you are NOT on the HOV lane.)」というフレーズが付加される。そして、ステップS14にて、経路案内が実施される。経路案内が実施された後は、ステップS3に戻る。
また、上記ステップS10にて、案内地点に至っていないときには(No)、ステップS15にて常に経路逸脱判定がなされ、経路(第1の経路)を逸脱していない場合には(ステップS15にてNo)、ステップS15に戻る。自車両が第1の経路を逸脱したと判断された場合には(ステップS15にてYes)、ステップS16にて、車両の現在位置から目的地Dまでの経路(第1の経路)が再計算された後、ステップS2に戻り、新たな第1の経路に関して案内データ(A)が作成される。
図3〜図5の具体例においては、上記のように、案内データ(A)の案内地点T2に至り、「左車線を維持してハイウェイH1のHOVレーンに入ってください。」(Keep left onto HWY-1-HOV LANE.)の案内フレーズが出力された後に、案内データ(B)の案内地点T11(ランプW2の分岐部分の手前)に至る。この案内地点T11では、図5にも示すように、「もし特別レーンを走行していないときには、右車線を維持してハイウェイH2に入ってください。」(Keep right onto HWY-2,if you are NOT on the HOV lane.)の案内フレーズが出力されることになる。
ここで、図5(a)に示すように、車両Aが、HOVレーンLを走行している場合には、ドライバは、上記案内フレーズを聞いても、「自分はHOVレーンLにいるので、この案内は関係ない。」と判断し、そのまま聞き流す。この場合には、続く案内データ(A)の案内地点T3(ランプW1の分岐部分の手前)に至ったところで、「もし特別レーンを走行しているときには、左車線を維持してハイウェイH2のHOVレーンに入ってください。」(Keep left onto HWY-2-HOV LANE,if you are on the HOV lane.)の案内フレーズが出力される。これにより、ドライバは、ランプW1を左方向に分岐し、ハイウェイH2のHOVレーンLに進むことができる。この後には、案内データ(A)の案内地点T4〜T7の案内が実行される。
これに対し、図5(b)に車両A´で示すように、案内地点T2の案内を聞いても、ドライバが何らかの事情(自分の判断)でハイウェイH1のHOVレーンLに入らずに、一般レーンL0を走行しているケースが考えられる。この場合には、案内データ(B)の案内地点T11で、「もし特別レーンを走行していないときには、右車線を維持してハイウェイH2に入ってください。」(Keep right onto HWY-2,if you are NOT on the HOV lane.)の案内フレーズを聞いて、ドライバは、「自分はHOVレーンLにいないので右へ行こう。」と判断する。
従って、車両A´は、ランプW2を通ってハイウェイH2の一般レーンL0に合流する(乗り換える)ことができる。尚、このときには、車両A´が、ランプW1から大きく離間したランプW2を通ることにより、ステップS15にて、第1の経路を逸脱していると判定され、経路が再計算されることになる。この結果、案内地点T3に至った際の、上記したランプW1を案内する案内フレーズが出力されることはなくなる。
このように、HOVレーンL(特別レーン)を優先する条件で求められた案内データ(A)に基づいて経路案内が実行されることにより、ドライバは、HOVレーンLを優先させた適切な経路を走行することができる。そして、HOVレーンLと一般レーンL0とが並行している並行経路部分では、案内データ(B)に基づいて、「もしHOVレーン(特別レーン)を走行していないときには」といった条件付きの案内フレーズが出力されるので、もし、ドライバが何らかの事情で一般レーンLを走行している場合でも、適切な案内が行われるのである。音声による案内フレーズの出力が行われるので、ドライバに対して、案内データを判りやすく提供することができるといった利点もある。
上記したように、本実施例によれば、HOVレーン(特別レーン)、一般レーンのいずれを走行している場合でも、適切な案内を行うことができる。このとき、位置検出部3により、特別レーンと一般レーンとが並行している並行経路部分を自車両が走行しているかといった大まかな判断を行なえば済む。この結果、一般レーンと並行する特別レーンを含んだ経路の案内を行うものにあって、特別な装置を用いて自車両が特別レーンと一般レーンとのどちらを走行しているかを特定することなく、適切な案内を行うことが可能となるという優れた効果を得ることができる。
また、本実施例では、自車両が並行経路部分を走行していると判定されている場合に、案内データ(A)に基づく第1の案内フレーズに、「もしHOVレーン(特別レーン)を走行しているときには、」という旨のフレーズを付加して、第1の案内地点で出力するようにした。これにより、自車両が特別レーンを走行している場合には、適切な経路案内が行なわれることは勿論であり、自車両が一般レーンを走行している場合には、ドライバは、その案内を無視して走行すれば良い。従って、案内データ(A)及び案内データ(B)の双方を出力することに起因した、無用な混乱を未然に防止することができる。
更に、本実施例では、自車両が並行経路部分を走行しているかどうかの判定を行なうにあたり、自車両の走行中の道路が、全レーンがHOVレーン(特別レーン)からなる道路であり、且つ、自車両が走行中の道路の近傍に、少なくとも一般レーンからなるレーンを有する別候補道路が存在する場合に、並行経路部分を走行していると判定するようにした。或いは、自車両の走行中の道路が、HOVレーン(特別レーン)及び一般レーンの両方のレーンが混在している道路である場合に、並行経路部分を走行していると判定するようした。これにより、通常の位置検出部3を備えたものにあって、自車両が並行経路部分を走行しているかどうかを確実に判定することが可能となる。
尚、上記実施例においては、「特別レーン」として、米国のハイウェイに設けられるHOVレーンLを具体例としてあげた。このHOVレーンLは、一般レーンL0に比べて空いているため、規定数以上の搭乗者がいる車両は、HOVレーンLを走行することにより、走行時間の大幅な短縮を図ることができる。本発明における「特別レーン」としては、HOVレーン以外にも、例えば以下のようなものがあり、これらに関しても本発明を適用できることは勿論である。
HOTレーン(High Occupancy/Toll Lane):乗員数が規定数以上の車両では無料で通行できるが、乗員数が規定数に満たない場合には、料金を支払って通行することができレーン、道路。
エクスプレスレーン(Express Lane):乗員数に関係なく通行できる。主にフリーウェイを長い区間にわたり通過する車両のために、出入口の数を少なくすることで利用する車両の数を制限すると共に、出入りする車両による減速を抑えるレーン、道路。
ETLsレーン(Express Toll Lane):料金を支払うことで通行することができるレーン、道路。
また、上記実施例では、特別レーンの利用の要否を、ユーザ(ドライバ)の操作スイッチ群8の操作により設定するように構成したが、設定手段として、例えば、乗員の数を自動で検知する乗員センサの検出に基づいて、特別レーンの利用の要否を自動で判断する自動判断手段を設けるようにしても良い。これによれば、例えば規定数以上の乗員を検出した場合に、特別レーンの利用を自動設定することができ、ユーザにとっての利便性をより高めることができる。
また、設定手段により特別レーンを利用しない旨が設定されている場合でも、判定手段により自車両が並行経路部分を走行していると判定されているときには、第2経路算出手段により算出された第2の経路に基づいて、第2経路案内手段により、もし特別レーンを走行していないときには、という旨のフレーズを付加した第2の案内フレーズを第2の案内地点で出力する構成とすることもできる。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1はカーナビゲーションシステム、2は制御装置(第1経路算出手段、第1経路案内手段、判定手段、第2経路算出手段、第2経路案内手段)、3は位置検出部(位置検出手段)、7は表示装置、8は操作スイッチ群(設定手段)、9は音声出力装置、10は地図データベース、LはHOVレーン(特別レーン)、L0は一般レーンを示す。

Claims (10)

  1. 自車両の現在位置を検出する位置検出手段(3)と、
    所定の条件を満たした車両のみが走行できる特別レーンを一般レーンよりも優先して走行する条件で出発地から目的地までの第1の経路を算出する第1経路算出手段(2)と、
    前記第1経路算出手段により算出された前記第1の経路に基づいて、第1の案内フレーズを第1の案内地点で出力する第1経路案内手段(2)と、
    前記位置検出手段(3)により検出された前記自車両の現在位置に基づき、前記自車両が前記特別レーンと前記一般レーンとが並行している並行経路部分を走行しているか否かを判定する判定手段(2)と、
    前記判定手段により前記自車両が並行経路部分を走行していると判定されているときに、前記自車両が前記一般レーンを走行していると仮定して、現在位置から前記目的地までの第2の経路を算出する第2経路算出手段(2)と、
    前記第2経路算出手段により算出された前記第2の経路に基づいて、もし特別レーンを走行していないときには、という旨のフレーズを付加した第2の案内フレーズを第2の案内地点で出力する第2経路案内手段(2)と
    を備えることを特徴とするカーナビゲーションシステム。
  2. 前記第1経路案内手段は、前記第1の案内フレーズとして、もし特別レーンを走行しているときには、という旨のフレーズを付加した案内フレーズを前記第1の案内地点で出力することを特徴とする請求項1記載のカーナビゲーションシステム。
  3. 前記判定手段は、前記自車両が現在位置する道路の全レーンが特別レーンであり、且つ、当該自車両が現在位置する道路の近傍に、一般レーンを有する別候補道路が存在する場合、又は、前記自車両が現在位置する道路が、特別レーン及び一般レーンのいずれをも含む道路である場合、並行経路部分を走行していると判定することを特徴とする請求項1又は2記載のカーナビゲーションシステム。
  4. 前記自車両が現在位置する第1の道路から第2の道路に乗入れるための、特別レーン用分岐路及び一般レーン用分岐路が存在し、いずれかの分岐路に進入するように案内する場合には、前記第1の案内地点は、前記特別レーン用分岐路の分岐部分よりも所定距離手前の位置に設定され、前記第2の案内地点は、前記一般レーン用分岐路の分岐部分よりも所定距離手前の位置に設定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカーナビゲーションシステム。
  5. 前記第1の道路と第2の道路とは交差しており、前記特別レーン用分岐路は、前記第1の道路の特別レーンから前記第2の道路の特別レーンに進入する分岐路であり、前記一般レーン用分岐路は、前記第1の道路の一般レーンから前記第2の道路の一般レーンに進入する分岐路であり、それら両分岐路の分岐部分は、前記第1の道路のうち車両走行方向に関して離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のカーナビゲーションシステム。
  6. 前記第1経路案内手段及び第2経路案内手段は、少なくとも、音声による案内フレーズの出力を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカーナビゲーションシステム。
  7. 前記特別レーンは、車両の乗員が規定数以上の場合に走行を許容され、乗員が規定数未満の場合に走行が禁止されるHOVレーン(High Occupancy Vehicle Lane)であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のカーナビゲーションシステム。
  8. 前記特別レーンの利用の要否を設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のカーナビゲーションシステム。
  9. 前記設定手段は、前記特別レーンの利用の要否を自動で判断する自動判断手段を有することを特徴とする請求項8記載のカーナビゲーションシステム。
  10. 前記設定手段により、前記特別レーンを利用しない旨が設定されている場合でも、前記判定手段により前記自車両が並行経路部分を走行していると判定されているときには、前記第2経路算出手段により算出された前記第2の経路に基づいて、前記第2経路案内手段により、もし特別レーンを走行していないときには、という旨のフレーズを付加した第2の案内フレーズが第2の案内地点で出力されることを特徴とする請求項8又は9記載のカーナビゲーションシステム。
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