JP5688283B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Description
通常、このようなズレ落ちに対しては、使用時の重量を考量して胴回りの周方向の締め付け力や足周りの締め付け力によって調節される。前記の特許文献に記載のおむつにおいても、股下の重さがウエスト付近に直接伝わり易いため胴回りの締め付け強化など何らかの支えが必要となる。しかし、胴回りや足回りへの締め付け力を同時に大きくすると、使用者の体型によっては使用の初期から胴回りへの圧迫感が感じられることもある。
また、着用者の体型によっては、おむつ装着時に吸収体の側縁が大腿部内側にあたって引き上げ難かったり捲れが生じたりすることがある。これでは吸収体が体に密着せず、装着後に排泄物の横漏れが生じかねない。さらに、着用者が寝たきりの状態にある場合、臀部の丸み部分でおむつが押されて股下から背側にかけて隙間が生じ易くなり、その隙間から液漏れが生じかねない。この点は、寝返りを打つ際の体勢の変化などの場合にも同様である。できるだけ、吸収体の股下付近を体に沿うようにフィットさせて、体の動きに合わせて追従させるようにしたい。
図1は、本発明における第1の実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつ10を概ね着用状態の形状として着用者の腹側のやや左側上方からみて模式的に示した斜視図である。図2は図1に示すパンツ型おむつの展開かつ伸張状態を肌面側から模式的に示す一部切欠展開平面図である。図3は図2のIII―III線に沿った拡大断面図である。
吸収性本体3の側方領域37においては、前側弾性部材81及び後側弾性部材83の股下側の端部がおむつの中心線CLよりも腹側部F寄りの股下部Cで交差し連接されている(以下、交差部87という。)。同様に、前側弾性部材82及び後側弾性部材84の股下側の端部がおむつの中心線CLよりも腹側部F寄りの股下部Cで連接あるいは交差されている(以下、交差部87という。)。さらに、前側弾性部材81及び82が側方領域37で吸収性本体3の長手方向に沿う長さm1を有し、後側弾性部材83及び84が側方領域37で吸収性本体3の長手方向に沿う長さm2を有する。このようにして、腸骨稜領域62よりも上方から吸収性本体3まで繋ぐ環状弾性帯90が、おむつ10の左右両側のそれぞれにおいて形成される(図6参照)。
さらに、おむつ10の装着後においては、この環状弾性帯90は、腸骨稜領域62、特に腸骨が張り出した部分97が支えとなって股下部Cの吸収性本体3を引き上げるように作用する。これにより、排泄物の量や尿とりパッドの重さに係らず、おむつのずれ落ちが効果的に防止され得る。
以上のおむつ10の作用は、おむつが着用者の体を締め付けることによるのではなく着用者の体型を利用した弾性部材による吊り上げによって奏されるものである。そのため本実施形態のおむつ10においては、同時に締め付けによる不快感が軽減され得る。
まず、通常の使い捨ておむつに代表されるこの種の吸収性物品は、吸収体において尿などの排泄物が吸収されることによりその重量が増え、その重量は股下方向への力となりおむつ全体が股下方向に移動しやすくなってしまう。特に成人用おむつは、排泄される量も多く、股下方向に働く力P1は幼児用に比べてはるかに強い。かかる股下方向への力P1に対し胴回り方向に配された弾性部材を強化すると、同時に胴回りへの締め付け力P3も強くなり、使用者の体型によっては使用の初期から胴回りへの圧迫感が感じられることもある。またこの胴回り方向の弾性部材の締め付けを強化してしまうと、その締め付け圧でウエスト開口部付近が次第に絞り込まれて腹回りが細くなる部位まで該ウエスト開口部付近がずれ下がってきてしまうことがある。特にお腹回りの大きい乳幼児や高齢者が装着する場合、そのお腹回りのふくらみに対して、ウエスト開口部付近の締め付けを強化することは逆にずれ落ち大きくしてしまいかねず好ましくない。
図7はおむつ10の股下部分を背側のやや左斜めより模式的に示した説明図である。本名発明の作用の理解のため、外装体2、中央吸収体31及び環状弾性帯90(前側弾性部材81と後側弾性部材83)の一部を模式的に示し、他の部材を省略した。図7では、おむつ10を着用したときの形状である横断主曲率面25と縦断主曲率面26を有する鞍面として模式的かつ部分的に示した。鞍面の形状は、横断主曲率面25は負(D)の方向に曲率半径の中心を有する凸面とすれば、縦断主曲率面26は正(U)の曲率半径の中心を有する凹面としてみることができる。図7では、右足、左足のための足回り開口部をなす端縁11(すそ回り)が形成される。端部11(すそ回り)を繋ぐ方向には横断主曲率面25があり、典型的には股下部分に矢印f1の力がかかり横断主曲率面25の曲率が大きくなろうとし、反対におむつの前後端を結ぶ方向には縦断主曲率26があり、典型的には股下部分に矢印f2の力がかかり縦断主曲率26の曲率が小さくなろうとする背反する力が働く。この矢印f1とf2との背反する力作用で、中央吸収体31が股下部Cあるいは臀部近傍の背側部で体から離れようとし、その結果おむつ10と体との間に隙間が生じ易い。
伸長倍率=L1/L0 (式1)
環状弾性帯90が股下部Cの中央吸収体31の形状を保持しつつその側部を効果的に支えるために、前側弾性部材81及び82が股下部Cで吸収性本体3の長手方向に沿う長さ(m1)は、吸収性本体3の全体の長さ(m0)に対する比(m1/m0)として0.10〜0.35が好ましく、0.18〜0.32がさらに好ましい。後側弾性部材83及び84が股下部Cで吸収性本体3の長手方向に沿う長さ(m2)は、吸収性本体3の全体の長さ(m0)に対する比(m2/m0)として0.17〜0.65が好ましく、0.30〜0.58がさらに好ましい。同様に、前側弾性部材と後側弾性部材とが股下部Cにおいて交差する交差部87の中心と吸収性本体3の長手方向中心線CLとの距離(m3)は、吸収性本体3の全体の長さ(m0)に対する比(m3/m0)として0.05〜0.25が好ましく、0.10〜0.20がさらに好ましい。
3 吸収性本体
31 中央吸収体
34 側部吸収体
7 サイドシール部
53 レッグ弾性部材
81、82 前側弾性部材
83、84 後側弾性部材
10、20 パンツ型使い捨ておむつ
62 腸骨稜領域
Claims (5)
- 外装材とその肌面側で幅方向中央に配される中央吸収体を有する吸収性本体とを備え、長手方向に腹側部、股下部及び背側部に区分され、腹側部及び背側部の両側縁部同士が接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されるパンツ型吸収性物品であって、
前記腹側部のウエスト開口部とレッグ開口部との間には、着用時に着用者の腸骨稜を覆う腸骨稜領域があり、
前記パンツ型吸収性物品の左右両側のそれぞれにおいて、前記腹側部の側縁部又はその周辺の前記腸骨稜領域より上方から前記腸骨稜領域を通り前記股下部に至る前側弾性部材と、前記背側部の側縁部又はその周辺から前記股下部に至る後側弾性部材とを有し、前記前側弾性部材の腹側部側の端部と前記後側弾性部材の背側部側の端部とが前記サイドシール部で連接され、前記前側弾性部材及び前記後側弾性部材の股下部側の端部が交差部を形成し、前記前側弾性部材と前記後側弾性部材とで環状弾性帯をなしており、
前記股下部における前側弾性部材及び後側弾性部材は、前記中央吸収体の側縁外方において該中央吸収体の側縁と略平行に、長手方向に沿って配設され、
前記股下部における吸収性本体の両側部には中央吸収体が配されない側方領域を備え、前記前側弾性部材及び前記後側弾性部材は、前記吸収性本体とは平面視において重なり、前記中央吸収体とは平面視において重ならずに前記側方領域を通って配置されているパンツ型吸収性物品。 - 前記後側弾性部材は、前記股下部の腹側部寄りにまで至る請求項1記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記パンツ型吸収性物品の着用時に前記吸収性本体の両側縁部が肌当接面側に隆起する請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記吸収性本体は、前記中央吸収体と幅方向両側外方に少なくとも一部離間して配置される側部吸収体を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記側部吸収体に前記後側弾性部材が平面視において重なる請求項4記載のパンツ型吸収性物品。
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