JP5670149B2 - 無線機 - Google Patents
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Description
無線機において、無信号時にスピーカから出力される耳障りで不快な雑音(ノイズ)や、交信する必要のない相手方の送信する音声を遮断し、無音状態にするためにスケルチ回路が設けられる。
スケルチ回路の方式には、(1)キャリアスケルチ、(2)ノイズスケルチ、(3)トーンスケルチ、(4)デジタルコードスケルチがある。
キャリアスケルチは、受信キャリアのレベルによりスピーカをミュート(消音)する方式である。ノイズスケルチは、復調器出力のノイズ成分を検出し、そのレベルによりスピーカをミュートする方式である。両者は送信側で特別な信号を付加する必要がない。
以下、トーンスケルチに関して、従来技術の説明を行う。
例えば、標準規格「400MHz帯簡易無線局の無線設備」(RCR STD−10 4.1版)では、67Hzから250.3Hzの周波数範囲の中に、33種類(周波数)のトーンスケルチ信号が規定されている。
上記標準規格に準拠した無線機では、これら33種類のトーンスケルチ信号の全てを識別する必要がある。これら33種類のトーンスケルチ信号の中で、周波数が最も隣接しているのは100Hzのトーンスケルチ信号と103.5Hzのトーンスケルチ信号であり、その差は3.5Hzである。
従来の第1のトーンスケルチ検出部について図8(a)を参照して説明する。図8(a)は、従来の第1のトーンスケルチ検出部の構成ブロック図である。尚、図8(a)の構成では、バンドパスフィルタ(BPF)でトーン成分を検出する方法を用いる。
従来の第1のトーンスケルチ検出部は、図示のように、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter:低域通過フィルタ)801と、ダウンサンプラ(DS)802と、バンドパスフィルタ(BPF)803と、2乗演算部804と、ローパスフィルタ(LPF)805と、判定部806と、前方/後方保護処理部807とを備えている。
従来の第1のトーンスケルチ検出部の動作を説明する。
LPF801により、ベースバンド信号から300Hz以下の成分のみを取り出し、ダウンサンプラ702によりサンプリング周波数を落とした後、BPF803により所望のトーン周波数成分のみ抽出する。
前方/後方保護処理部807は、後方保護段数NB 回連続で”1”が入力されると”1”を出力し、アンミュート制御を行い、前方保護段数NF 回連続で”0”が入力されると”0”を出力し、ミュート制御を行う。
しなしながら、BPF803は、前述の33種類のトーン信号を識別するため、例えば、通過域をfTONE−2Hz≦f≦fTONE+2Hz、遮断域をf≦fTONE−3Hz,f≧fTONE+3Hz(fTONEは識別しようとするトーン信号の周波数)のように狭帯域とする必要があり、このような条件でフィルタを設計すると、群遅延が100〜200msと大きくなってしまう。
従来の第2のトーンスケルチ検出部について図8(b)を参照しながら説明する。図8(b)は、従来の第2のトーンスケルチ検出部の構成ブロック図である。尚、図8(b)の構成では、時間波形の周期検出による方法を用いる。
従来の第2のトーンスケルチ検出部は、図示のように、ローパスフィルタ(LPF)808と、周期検出部809と、判定部810と、前方/後方保護処理部811とを備えている。
従来の第2のトーンスケルチ検出部の動作を説明する。
LPF808により、ベースバンド信号から例えば250Hz以下の成分を取り出し、周期検出部809によりその周期を検出し、判定部810に入力する。
判定部810は、入力された周期が所望のトーン信号の周波数に対応する周期の範囲に入っているか否かを判定し、範囲内であれば”1”を、そうでなければ”0”を前方/後方保護処理部811に入力する。
前方/後方保護処理部811は、従来の第1のトーンスケルチ検出部の場合と同様の動作をし、その結果により、スピーカのアンミュートの制御、又はミュートの制御を行う。
第2のトーンスケルチ検出部では、周期検出によりトーンスケルチ信号の周波数を推定するので、例えば、推定周波数誤差を所望のトーンスケルチ信号の周波数の3%以内とするためには、サンプリング周波数はfs ≧fTONE/0.03=250.3Hz/0.03=8.3kHz(fTONEを最高周波数の250.3Hzとした場合)となり、トーンスケルチ信号の周波数の30倍以上のサンプリング周波数が必要となる。
更に、受信入力の信号のピーク電力と雑音のピーク電力が等しくなるスレッショールドレベルより低い受信入力レベルにおいては、ベースバンド信号にパルス状の雑音が現れるため、周期検出の精度が大幅に劣化する。
尚、関連する先行技術として、特開2009−177523号公報「FM無線受信装置」[特許文献1]がある。
本発明の実施の形態に係る無線機は、アナログFM(Frequency Modulation)変調方式の無線機であり、図1にその構成を示す。
なお、図1に示す無線機では、上述した標準規格のトーンスケルチ信号を用いるものとする。
Frequency)部103と、A/D(Analogue to Digital)変換器104と、周波数復調部105と、BPF(Band Pass Filter:帯域通過フィルタ)108と、D/A(Digital
to Analogue)変換器109と、オーディオアンプ110と、スピーカ111と、トーンスケルチ検出部112とを備えている。
また、無線機1は送信系も備えるが、送信系の構成は、トーンスケルチ機能を搭載した一般的なアナログFM変調方式の無線機と同様であり、本発明の要旨とは直接の関係を有しないため図示および説明は省略する。
アンテナ101から受信したFM変調信号は、アンテナスイッチ102を経由して受信RF/IF部103で増幅され、周波数変換されてIF信号となる。
IF信号は、A/D変換器104でサンプリングされ、量子化されてデジタル信号に変換される。
変換されたデジタル信号は、周波数復調部105で周波数復調され、ベースバンド信号がBPF108とトーンスケルチ検出部112に入力される。
本発明の第1の実施の形態に係るトーンスケルチ検出部112について図2を参照して説明する。図2は、トーンスケルチ検出部112の構成を示すブロック図である。
トーンスケルチ検出部112は、図示のように、ローパスフィルタ(LPF)201と、ダウンサンプラ(DS)202と、直交復調部203と、2つのローパスフィルタ(LPF)204-1,204-2と、周波数復調部205と、ローパスフィルタ(LPF)206と、電力検出部207と、ローパスフィルタ(LPF)208と、判定部209と、前方/後方保護処理部210とを有している。
LPF201は、入力されるベースバンド信号x(t)について低域の周波数を通過させるフィルタであり、通過域は300Hzに設定される。即ち、LPF201は、音声送信に用いられる300Hz以上の信号を除去し、300Hzより低域の信号を通過させる。
直交復調部203は、DS202から入力されるトーンスケルチ信号s(t)について周波数を−fTONEだけシフト(自機に設定されたトーンスケルチ信号、即ち、受信した場合にアンミュートとするトーンスケルチ信号の周波数だけ負の周波数方向にシフト)させ、直交復調し、直交復調出力q(t)の実数部をLPF204-1に、虚数部をLPF204-2に出力する。
尚、直交復調部による周波数シフトに代え、FFTを行って周波数領域で処理し、IFFTを行うことも考えられる。ただし、処理量の観点から、直交復調部による周波数シフトの方が好適である。
LPF204-1,204-2は、具体的には通過域が10Hzに設定され(即ち、通過域のエッジ周波数(カットオフ周波数)が10Hzに設定され)、遮断域(阻止域)が20Hzに設定される(即ち、遮断域のエッジ周波数が20Hzに設定される)。なお、この明細書で遮断域とは、通過する信号の減衰量が任意の減衰量(たとえば−30dB)となる周波数帯を意味する。
なお、本実施例で使用される各LPFとしては、例えばデジタルフィルタ(IIR(Infinite impulse response)フィルタ)を用いる。
周波数復調部205は、具体的には、位相検出部と微分処理部とから構成される。位相検出部では、下式によって複素平面上の位相(時間tの関数である瞬時位相)を求める。
θ(t)=tan-1(虚数/実数)
また、微分処理部では、θ(t)を下式の如く時間微分することによって瞬時周波数f(t)を求める。
f(t)=dθ(t)/dt
LPF208は、電力検出部207から入力された瞬時電力p(t)のゆらぎを平滑化し、判定部209に出力する。
送信側でトーンスケルチ信号を載せていない信号を受信側で復調すると、トーンスケルチ信号が重畳される0〜300Hzの帯域には信号がなく、その帯域には受信機の熱雑音(受信機のRFの入力レベルにより変わる)のみが検出され得る状態となる。
また、送信側でトーンスケルチ信号を重畳させる場合は、その振幅が規定されているので、判定部209では、それよりも十分低い電力値を上記した所定電力値として使用する。
次に、トーンスケルチ検出部112における内部信号スペクトルについて図3を参照して説明する。
図3(a)では、LPF201に入力されるベースバンド信号x(t)のスペクトルを表し、図3(b)では、DS202からのトーンスケルチ信号s(t)のスペクトルを表し、図3(c)では、直交復調部203からの直交復調出力q(t)を表し、図3(d)では、LPF204-1,204-2からの直交復調出力q´(t)を表している。
LPF201には、周波数復調されたベースバンド信号x(t)が入力される。ベースバンド信号x(t)は、以下の数1に示す式で表すことができる。
直交復調部203で、周波数をシフトさせなければ、本来、−fTONE−ΔfとfTONE+Δfの成分が出力されることになるが、周波数を−fTONEだけシフトさせることで、−2fTONE−ΔfとΔfの成分が出力されることになる。
直交復調部203からの直交復調出力q(t)は、以下の数3に示す式で表すことができる。
つまり、直交復調部203で周波数を−fTONEだけシフトさせたのは、LPF204-1,LPF204-2で−2fTONE−Δfの成分を除去しやすくするためである。
LPF204-1,LPF204-2の出力は、上記数3に示す式の第2項が除去され、以下の数4に示す式で表すことができる。
判定部209は、LPF206から出力される周波数情報と、LPF208から入力される電力情報を入力し、周波数情報が、あらかじめ設定される所定周波数範囲(±fth(例えばfth=2Hz))内であり、かつ電力情報があらかじめ設定される所定電力値pth(例えばpth=0.1×A2/4(A2/4の−20dB))以上ならば、前方/後方保護処理部210へ”1”を入力し、そうでなければ、”0”を入力する。前方/後方保護処理部210の動作は、従来技術と変わらないため、説明を省略する。
実際の使い方としては、無線機の設定で、33種類のうち、1種類の周波数を設定し、送信する場合は、設定した周波数のトーンスケルチ信号を音声に重畳して送信し、受信側は、設定した周波数と同じ周波数のトーンスケルチ信号を検出した場合のみスピーカを鳴らす(アンミュート制御する)ものである。
なお、トーンスケルチ信号の周波数の設定は、製造時に無線機固有の値として上記33種類の中から任意に選定して設定してもよいし、無線機に設けられた図示しないスイッチ等によってユーザ等によって任意の値に設定してもよい。
DCオフセットは、DS202から出力されたトーンスケルチ信号s(t)(図3(b))の時点では0Hzである。
LPF204-1,LPF204-2の遮断域は、群遅延を考慮してQを設定したとしても20Hz程度に設定できるので、Δfを考慮してもDC成分は遮断域となり、完全に除去される。
検出に要する時間を積み上げると、LPF201の群遅延が3ms以下、LPF204-1,LPF204-2の群遅延が50ms以下、これに、LPF206,LPF208の移動平均処理時間80msと後方保護の80msを加算し、合計213ms以下となり、上述した受信レスポンスタイム250ms以下を満足できる。
即ち、トーンスケルチ信号で最大の周波数は250.3Hzであるため、音声の最低周波数である300Hzを250.3Hzだけ負の方向にシフトしたとしても、それがLPF204-1,204-2を通過することはない。
また、トーンスケルチ信号で最小の周波数は67Hzであるため、DC成分(0Hz)は最大でも−67Hz以下になり、同様にLPF204-1,204-2を通過することはない。
しかし、判定部209において、33種類のトーンスケルチ信号の周波数差の最小値(3.5Hz)未満の判定閾値(所定周波数範囲)を設けることで、所望しないトーン信号による誤動作を抑制することができる。
以下、第1の実施の形態との相違点を中心に、第2の実施の形態に係る無線機について説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る無線機の構成を示すブロック図である。図4において、第1の実施の形態に係る無線機1と同じ構成については、無線機1と同じ符号を付し、説明を省略する。
図示の如く、第2の実施の形態に係る無線機2は、トーンスケルチ検出部412が無線機1と相違する。
図5は、トーンスケルチ検出部412の構成を示すブロック図である。
図示のように、トーンスケルチ検出部412は、バンドパスフィルタ(BPF)501と、ダウンサンプラ(DS)502と、直交復調部503と、2つのローパスフィルタ(LPF)504-1,504-2と、周波数復調部505と、ローパスフィルタ(LPF)506と、2つのローパスフィルタ(LPF)507-1,507-2と、電力検出部508と、ローパスフィルタ(LPF)509と、判定部510とを有している。
BPF201は、入力されるベースバンド信号x(t)について所定の帯域のみ通過させるフィルタであり、トーンスケルチ信号の周波数範囲外の信号を遮断する。上述した標準規格においてトーンスケルチ信号の周波数範囲は67Hzから250.3Hzであることから、BPFの通過域は、例えば60から260Hzに設定する。
なお、BPF201に代え、第1の実施の形態に係る無線機1と同様にLPFを用いてもよい。
直交復調部503は、DS502から入力されるトーンスケルチ信号s(t)について周波数を−fTONEだけシフト(自機に設定されたトーンスケルチ信号、即ち、受信した場合にアンミュートとするトーンスケルチ信号の周波数だけシフト)させ、直交復調し、直交復調出力q(t)の実数部と虚数部を出力する。
LPF504-1,504-2は、トーンスケルチ信号の周波数(fTONE=67Hzから250.3Hz)に対して、DC成分(LPF504-1,504-2の入力では−fTONE)と、音声信号の伝送に使用される300Hz以上の成分(LPF504-1,504-2の入力では300−fTONE)が除去できるよう、例えば通過域が35Hzに設定され、遮断域が45Hzに設定される。すなわち、LPF504-1,504-2の通過域は、受信する可能性のあるトーンスケルチ信号の最低周波数(67Hz)未満であり、かつ、音声信号が重畳される最低周波数(300Hz)から受信する可能性のあるトーンスケルチ信号の最高周波数(250.3Hz)を減算した周波数未満に設定される。
なお、本実施例で使用する各LPFとしては、第1の実施の形態と同様に、例えばデジタルフィルタ(IIRフィルタ)を用いる。
LPF509は、電力検出部508から入力された瞬時電力p(t)のゆらぎを平滑化し、判定部510に出力する。
判定部510によるトーンスケルチ信号の有無判定処理については、後に詳説する。
次に、トーンスケルチ検出部412における内部信号スペクトルについて図6を参照して説明する。
図6(a)では、BPF501に入力されるベースバンド信号x(t)のスペクトルを表し、図6(b)では、DS502からのトーンスケルチ信号s(t)のスペクトルを表し、図6(c)では、直交復調部503からの直交復調出力q(t)を表し、図6(d)では、LPF504-1,504-2からの直交復調出力q1´(t)を表している。
BPF501には、周波数復調されたベースバンド信号x(t)が入力される。ベースバンド信号x(t)は、第1の実施の形態と同様に、以下の数6に示す式で表すことができる。
直交復調部503で、周波数をシフトさせなければ、本来、−fTONE−ΔfとfTONE+Δfの成分が出力されることになるが、周波数を−fTONEだけシフトさせることで、−2fTONE−ΔfとΔfの成分が出力されることになる。
直交復調部503からの直交復調出力q(t)は、以下の数8に示す式で表すことができる。
つまり、直交復調部503で周波数を−fTONEだけシフトさせたのは、LPF504-1,504-2およびLPF507-1,507-2で−2fTONE−Δfの成分を除去しやすくするためである。
LPF204-1,LPF204-2とLPF507-1,LPF507-2の出力は、上記数3に示す式の第2項が除去され、以下の数9に示す式で表すことができる。
周波数復調部505は、q1´(t)の瞬時周波数f(t)を検出する。雑音が無い状態では、その出力は、送信側で生成したトーン周波数の偏差Δfそのものが検出されるが、受信レベルによっては、図4に示す周波数復調部105又は周波数復調部106に入力される雑音により、x(t)にパルス状の雑音が重畳され、検出周波数がゆらぐことになる。
判定部510は、トーンスケルチの立上りの検出には、LPF506から入力される周波数情報を用い、トーンスケルチの立下りの検出には、LPF509から入力される電力情報を用いる。
図7において、「待受け状態」とは、受信を待受けている状態であり、この状態ではミュートされている。また、「受信状態1」、「受信状態2」とは、トーンスケルチ信号を検出し、アンミュートされている状態である。
この状態において、検出周波数が所定時間Tbw(例えばTbw=80ms)連続して所定周波数範囲±fth(例えばfth=2Hz)であれば、トーンスケルチ信号有りと判定し、オーディオアンプ110に対してアンミュート制御を行うと共に、「受信状態1」に状態遷移する。
「受信状態1」となって所定時間Tdが経過すると、「受信状態2」に状態遷移する。
そのため、「受信状態1」では、LPF506に対するLPF509の出力遅延に相当する所定時間Tdだけ、アンミュートを維持したまま待機する。
そのため、音声信号が無入力であるときにランダムな雑音が入力されても、検出周波数が広範囲(LPF 504-1,504-2の通過域)に変動するため、連続してfthの範囲に入る可能性は低く、トーンスケルチ信号の誤検出を防止できる。
仮にトーンスケルチ信号が重畳される300Hz以下の帯域に音声成分が混入したとしても、所望周波数(受信すべきトーンスケルチ信号の周波数)成分の信号を受信している限り、その信号の検出電力は減少しないため、トーンスケルチ信号の検出状態を維持することができる。即ち、300Hz以下の帯域に音声成分が混入したとしても、トーンスケルチ信号が識別できなくなることはない。
これにより、LPF507-1,507-2の遮断特性がLPF 504-1,504-2よりも急峻に設定される場合において、周波数検出に対する電力検出の遅延を「受信状態1」で吸収することができ、トーンスケルチ信号の検出をより安定に行うことができる。
504-1,504-2の通過域は、トーンスケルチ信号の周波数未満であり、かつ、音声信号が重畳される最低周波数からトーンスケルチ信号の周波数を減算した周波数未満であるように構成したことから、LPF 504-1,504-2においてDC成分と音声帯域の成分を除去することができ、周波数検出の精度をより向上させることができる。
203,503・・・直交復調部(周波数シフト部)、
204・・・LPF、
205,505・・・周波数復調部(周波数検出部)、
208・・・電力検出部
209・・・判定部
504・・・LPF(第1のLPF)、
507・・・LPF(第2のLPF)、
508・・・電力検出部
510・・・判定部
Claims (5)
- 受信ベースバンド信号に含まれるトーンスケルチ信号を検出する無線機であって、
前記受信ベースバンド信号に対して直交復調を行うことによって、予め設定された前記トーンスケルチ信号の周波数分だけ負の周波数方向にシフトする周波数シフト部と、
前記周波数シフト部の出力から不要周波数成分を除去する複数のLPFと、
前記複数のLPFの出力に基づいて周波数復調を行って瞬時周波数を検出する周波数復調部と、
前記複数のLPFの出力の電力を検出する電力検出部と、
前記周波数復調部が検出した前記瞬時周波数が所定周波数範囲であり、かつ、前記電力検出部が検出した電力が所定電力以上であるときにトーンスケルチ信号有りと判定する判定部と、
を備えることを特徴とする無線機。 - 受信ベースバンド信号に含まれるトーンスケルチ信号を検出する無線機であって、
前記受信ベースバンド信号に対して直交復調を行うことによって、予め設定された前記トーンスケルチ信号の周波数分だけ負の周波数方向にシフトする周波数シフト部と、
前記周波数シフト部の出力から不要周波数成分を除去する複数のLPFを有する第1のLPFと、
前記周波数シフト部の出力から不要周波数成分を除去する第2のLPFと、
前記第1のLPFの出力に基づいて周波数復調を行って瞬時周波数を検出する周波数復調部と、
前記第2のLPFの出力の電力を検出する電力検出部と、
受信待受け状態において、前記周波数復調部で検出した瞬時周波数が第1の所定時間連続して所定周波数範囲内であったときにトーンスケルチ信号有りと判定し、受信状態において、前記電力検出部で検出した電力が第2の所定時間連続して所定電力値以下となったときにトーンスケルチ信号無しと判定する判定部と、
を備えることを特徴とする無線機。 - 前記第2のLPFは、前記第1のLPFよりも遮断特性が急峻に設定され、
前記判定部は、受信待受け状態において、前記周波数復調部で検出した瞬時周波数が第1の所定時間連続して所定周波数範囲内であったときにトーンスケルチ信号有りと判定して第1の受信状態に状態遷移し、前記第1の受信状態に状態遷移してから第3の所定時間経過後に第2の受信状態に状態遷移し、前記第2の受信状態において、前記電力検出部で検出した電力が第2の所定時間連続して所定電力値以下となったときにトーンスケルチ信号無しと判定することを特徴とする請求項2に記載の無線機。 - 前記第2のLPFは、通過域が前記トーンスケルチ信号の許容誤差周波数に設定され、
前記第1のLPFは、通過域が、前記第2のLPFの通過域よりも高い周波数に設定されることを特徴とする請求項2または3に記載の無線機。 - 前記第1のLPFの通過域は、前記トーンスケルチ信号の周波数未満であり、かつ、音声信号の帯域から前記トーンスケルチ信号の周波数を減算した周波数未満であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の無線機。
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