JP5663649B1 - Ｉｃカード発行システム - Google Patents

Abstract

【課題】セキュリティの高いＩＣカード発行システムを提供する。【解決手段】申込データ入力端末７０、ＩＣカード発行用端末１０４、ＩＣカード発行機３０、ならびにサーバー１０６を備えるＩＣカード発行システム１００であって、サーバーは、申込データ入力端末からの申込者データに基づきＩＣカード発行の可否を審査し、その結果を申込データ入力端末に送信する機能、申込データ入力端末からの受付番号を伴う発行決済データに基づき、ＩＣデータ付きカード発行データ１１４を生成し、それをカード発行データファイル１１６に記憶する機能、およびＩＣカード発行用端末からの受付番号を伴っての指示により、カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データをＩＣカード発行用端末に送信する機能を有し、ＩＣカード発行機はＩＣカード発行用端末からのＩＣデータ付きカード発行データによりＩＣカードを自動発行する。【選択図】図３

Description

本発明は、ＩＣカード発行システムに関するものである。

従来、磁気カードについては、金融、クレジット業界において、店舗サービスカウンタでの発行、ＡＴＭでの無人発行、ビューロで発行したカードを最速で届ける至急発行等が活発に行われている。

一方、ＩＣカードの発行については、磁気カード同様ニーズは高いものの、運用上の課題の他、技術的課題も多く、普及している状況にはない。クレジットカードやキャッシュカード等は、磁気カードに比してカード発行工程が複雑になり、かつ高いセキュリティを必要とする。そのため、従来のように申込者からのカード発行要請によりイシュアセンタで行う与信処理から以降の発行処理工程を全て発行カウンタ内の設備で行おうとすると、発行カウンタに置く設備、ソフトウエアが大規模になるという問題があった。また、セキュリティを保証するための装置（ＨＳＭ：Hardware Security Module）を公開空間である発行カウンタ内に設置するのは、処理特性上無理がある。
この問題を解決するため、登録センタで作成されたカード発行データを、通信回線を介して受信し、カード発行装置でカード発行を行うことによって、申込から短時間でカードの発行処理を行うことができ、カード発行時に必要な申込書に記載された事項に基づく情報の入力処理を不要として効率的なカードの発行処理を行うことのできるカード発行システムがある（例えば、特許文献１参照。）。

しかし、カード発行においてカード毎に生成され、カードに格納される暗号鍵、証明書、パラメータ等のカード発行データは、秘匿性が高く、漏洩を防止するため、セキュリティの高い環境で取り扱わなければならないが、特許文献１においては、セキュリティについての詳細な記載が見あたらない。

セキュリティの高い環境において、ＩＣカードの発行が可能なＩＣカード発行システムとしては、例えば、特開２００５−３８４１９号で提案されたものが知られている。

特開２００５−３８４１９号で提案されたＩＣカード発行システムは、ＩＣカード発行端末を備えたＩＣカード発行カウンタと、ＩＣカード発行カウンタからの発行要求によりＩＣカードデータを生成するＩＣカードデータ生成手段、生成したＩＣカードデータを暗号化する暗号化手段、暗号化したＩＣカードデータをＩＣカード発行カウンタへ送信するとともに、ネットワーク経由で復号化処理するＩＣカード発行端末制御手段とを備えたＩＣカードデータ生成センタとを備え、ＩＣカード発行端末は、ネットワーク経由でＩＣカード発行端末制御手段により復号されるデータをＩＣカードへ書き込んでカード発行することを特徴とするものである。

上記のＩＣカード発行システムによれば、高セキュリティのセンタでＩＣカードデータを生成するので、カードデータ自体の生成は高セキュリティに生成することができるが、ＩＣカード発行機が店舗等のＩＣカード発行カウンタに設置されるので、このＩＣカード発行機に第三者が比較的アクセスしやすく、ＩＣカード発行機内部の生ＩＣカード、ＩＣカードの作成に必要な制御部等の盗難の恐れが多々ある。

そこで、本願出願人は、特開２００９−４８６３０号で、ＩＣカード発行機についてのセキュリティの高いＩＣカード発行ブースを備えたＩＣカード即時発行システムを提供した。
このＩＣカード即時発行システムは、店舗に配置された申込データ入力端末、ＩＣカード発行用端末、およびＩＣカード発行ブース内部に設置された少なくとも１台のＩＣカード発行機、ならびに店舗から遠隔の地に設けられたシステムセンター内に設置されたサーバーを備えるＩＣカード発行システムであって、前記サーバーは、前記申込データ入力端末からの申込者データに基づきＩＣカード発行の可否を審査し、その結果を申込データ入力端末に送信する機能、前記申込データ入力端末からの受付番号を伴う発行決済データに基づき、ＩＣデータ付きカード発行データを生成し、それをカード発行データファイルに記憶する機能、および前記ＩＣカード発行用端末からの前記受付番号を伴っての指示により、前記カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データを前記ＩＣカード発行用端末に送信する機能を有し、前記申込データ入力端末およびＩＣカード発行用端末はＩＣカード発行ブース外に配置されており、前記ＩＣカード発行機はＩＣカード発行ブース外の前記ＩＣカード発行用端末からのＩＣデータ付きカード発行データによりＩＣカードを自動即時発行することを特徴とするものである。

特開２００２−２４９２０号公報 特開２００５−３８４１９号公報 特開２００９−４８６３０号公報

しかしながら、特開２００９−４８６３０号のＩＣカード即時発行システムで用いられるＩＣカード発行機についてのセキュリティの高いＩＣカード発行ブースは、高価なこともあるので、例えば一軒の百貨店で１台もしくは多くとも２台程度しか設置出来ず、新規にクレジットカードの発行を受け、その場でクレジットカードを使用したい申込者（顧客）にも、わざわざそのブースの設置場所まで出向いて貰わなければならず、これがネックとなって、ＩＣカードの申込数の伸びが今ひとつであった。

そこで、本発明は、ＩＣカード発行申込者には、磁気カードの仮カードであるハウスカードをほぼその場で発行し、それを使用して貰い、ＩＣカードについては、このハウスカードを用いて後に発行して貰えるようにしたＩＣカード発行システムを提供することを目的とするものである。

前記課題は、下記（１）〜（６）の構成のＩＣカード発行システムにより達成される。
（１）
店舗に配置されたＩＣカード申込受付メモを発行する申込受付メモ発行機、ＩＣカード申込データを入力するための申込データ入力端末、磁気カードの仮カードであるハウスカードを発行するハウスカード発行機、前記ハウスカードの磁気ストライプに記憶されたデータを読み取って、ＩＣカードの発行を指示するＩＣカード発行指示データを送信するＩＣカード発行指示機、ＩＣカード発行用端末、およびＩＣカード発行ブース内部に設置され、前記ＩＣカード発行用端末からの指示によりＩＣカードを発行する少なくとも１台のＩＣカード発行機、ならびに店舗から遠隔の地に設けられたシステムセンター内に設置されたサーバーを備えるＩＣカード発行システムであって、前記ＩＣ申込受付メモは、受付番号が記載された受付番号欄および受付番号を示すバーコードが記載されたバーコード欄を備え、前記申込データ入力端末は、前記受付番号を記入する受付番号記入欄および申込者の複数の属性を記入する属性記入欄を備えたＩＣカード申込画面を表示出来るようになっており、記入された受付番号および申込者の属性を示す申込者データを前記サーバーに送信することができるようになっており、前記サーバーは、前記申込データ入力端末からの申込者データに基づきＩＣカード発行の可否を自動審査し、その結果を申込データ入力端末に送信する機能、および少なくとも前記自動審査が可のとき、前記申込データ入力端末からの受付番号を伴うＩＣデータ付きカード発行データを生成し、それをカード発行データファイルに記憶するとともに、前記ＩＣデータ付きカード発行データうち、少なくとも前記ハウスカードを発行するのに必要なハウスカード発行データを前記ハウスカード発行機に送信する機能を備え、前記ハウスカード発行機は、前記ハウスカード発行データに基づきハウスカードを発行するとともに、利用可能枠を記載した利用可能枠記載メモを発行する機能を有し、前記サーバーは、前記ＩＣカード発行指示機からの前記受付番号を伴ってのＩＣカード発行指示データを受信したとき、前記カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データを前記ＩＣカード発行用端末に送信する機能を有することを特徴とするＩＣカード発行システム。
（２）
前記申込データ入力端末およびＩＣカード発行用端末はＩＣカード発行ブース外に配置されており、前記ブースは、通常は無人であるが、前記ＩＣカード発行機のメンテナンスのため人間が入ることのできる広さを持ち、容易に破壊できない壁を備え、壁の一部に、鍵付きで容易に破壊できない扉が設けられており、また、前記壁には、前記ＩＣカード発行機で自動発行されたＩＣカードをブース外に排出するためのＩＣカード排出口が設けられており、前記ＩＣカード発行機はＩＣカード発行ブース外の前記ＩＣカード発行用端末からのＩＣデータ付きカード発行データによりＩＣカードを自動発行する前記（１）のＩＣカード発行システム。
（３）
前記申込データ入力端末が、タブレット端末である前記（１）または（２）のＩＣカード発行システム。
（４）
前記申込データ入力端末には、スキャナが接続されており、運転免許証のデータを取り込めるようになっている前記（１）〜（３）のいずれかのＩＣカード発行システム。
（５）
前記申込データ入力端末は、取り込んだ運転免許証のデータを申込者データの一部として使用できる前記（４）のＩＣカード発行システム。
（６）
前記サーバーは、所定期間が過ぎても前記ハウスカードを用いてのＩＣカードの発行の指示が無い場合には、前記カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データを前記ＩＣカード発行用端末に自動的に送信する機能を有している前記（１）〜（５）のいずれかのＩＣカード発行システム。

本発明のＩＣカード発行システムにおいては、申込者からＩＣカード発行の申し込みがあった場合には、審査を通った方には、まず、ハウスカードを発行し、当座はそれを用いて商品の購入などをして頂くか、即座にＩＣカードが必要な申込者には、そのハウスカードを提示して頂くことで、ＩＣカードを即座に発行するようになっているので、ＩＣカード発行用の高価な設備を１店舗（一つの百貨店）で幾つも設けることが無く、非常に経済的である。
また、申込者にとっては、シンプルな申し込みにより、ほぼその場で、簡易にＩＣカードを受け取れ非常に利便性が高い。

発行されるＩＣカードの表面を示す図である。 発行されるＩＣカードの裏面を示す図である。 内部にＩＣカード発行機を設置したＩＣカード発行ブースを組み込んだ本発明の実施の形態によるＩＣカード発行システムの概要を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態によるＩＣカード発行ブースの正面図である。 図４に示したブースの天井を外して内部を見た図である。 図４に示したブースの片側の側壁を外して内部を見た図である。 ＩＣカード発行機の内部構造を示す図である。

以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態によるＩＣカード発行システムに付いて説明する。
まず、ＩＣカード発行システムを説明する前に、本システムによって発行されるＩＣカードＣについて図１、図２を参照して説明する。

図１はＩＣカードＣの表面を示す図であり、図２はＩＣカードＣの裏面を示す図である。
なお、ＩＣカードＣは、数種類（色違い等）あり、後に説明するＩＣカード発行機の複数のホッパーに、種類ごとに収容されている。各生ＩＣカードの磁気ストライプには、予めそのカードの示すデータが書き込まれている。ＩＣカードＣは、カード番号、有効期限およびローマ字氏名がエンボスされたエンボス部Ｃ１、カード番号および第２暗号がインデントされたインデント部Ｃ２（裏面）、磁気ストライプ情報（カード番号、有効期限、第１暗号等）がエンコードされたカード表裏の磁気ストライプＣ３（表面の磁気ストライプは表れていない）、およびＩＣデータ（暗号化されたカード番号、有効期限、暗証番号、第３暗号等）が書き込まれたＩＣチップＣ４を備えている。

次に、図３を参照しつつ、ＩＣカード発行システム１００について説明する。
本ＩＣカード発行システム１００は、店舗に設置され、内部にＩＣカード発行機３０を設置したＩＣカード発行ブース（以下、単にブースと称することがある）１０、店舗に配置されたＩＣカード申込受付メモＭ１を発行する申込受付メモ発行機６０、ＩＣカード申込データを入力するための申込データ入力端末７０、磁気カードの仮カードであるハウスカードＨＣを発行するとともに、利用可能限度額である利用可能枠を記載した利用可能枠記載メモＭ２を発行する機能を有するハウスカード発行機８０、前記ハウスカードの磁気ストライプに記憶されたデータを読み取って、ＩＣカードの発行を指示するＩＣカード発行指示データを送信するＩＣカード発行指示機９０、ＩＣカード発行用ＰＣ１０４、および店舗とは遠隔の地にあるシステムセンターに設置されたセンターサーバー１０６を備えている。センターサーバー１０６は、システムセンター内にあって完全にセキュリティが保たれている。センターサーバー１０６は、カード発行の可否を審査する審査処理部１０８、カード番号を採番しカード発行データを生成するカード発行データ生成部１１０、カード発行データ生成部１１０からのカード発行データを暗号化処理等を行ってＩＣデータを生成するＩＣデータ生成処理部１１２、カード発行データ生成部１１０およびＩＣデータ生成処理部１１２からのデータを受けてＩＣデータ付きカード発行データを生成するＩＣデータ付きカード発行データ生成部１１４、ならびにＩＣデータ付きカード発行データ生成部１１４が生成したＩＣデータ付きカード発行データをプールするカード発行データファイル１１６を備えている。前記ＩＣカード発行用ＰＣ１０４と前記ＩＣカード発行指示機９０は、前記のように別装置で構成してもよいが、コストの面等からは、通常、ＩＣカード発行用ＰＣ１０４は、前記ＩＣカード発行指示機９０を兼用する。

前記申込受付メモ発行機６０は、所定の内容のデータが入力されると、受付番号を採番し、ＩＣカード申込受付メモＭ１に受付番号を表すアラビア数字およびバーコードを印字する機能を有している。
前記申込データ入力端末７０は、例えばスキャナ７２を備えたタブレット端末７４であってよい。前記ＩＣカード発行指示機９０は、ハウスカードＨＣの磁気ストライプに記録されたカード番号を読み取るカードリーダー９２を備えている。
前記ＩＣカード申込受付メモＭ１は、申込者の氏名が記載された申込者氏名欄Ｒ１、受付番号が記載された受付番号欄Ｒ２および受付番号を示すバーコードが記載されたバーコード欄Ｒ３等を備えている。
前記ハウスカード発行機８０は、前記ＩＣカード申込受付メモＭ１のバーコード欄Ｒ３に記載されたバーコードを読み取るバーコードリーダー（図示せず）を備えていることが好ましい。
前記利用可能枠記載メモＭ２は、利用可能枠を記載した利用可能枠欄Ｒ４等を備えている。

図４は上記ブース１０の正面図、図５は図４に示したブースの天井を外して内部を見た図、図６は図４に示したブースの片側の側壁を外して内部を見た図である。

上記ブース１０は、店舗の建物の床に固定された前壁１２、左右側壁１４、１６、後壁１８および天井２０を有している。これらの前壁１２、左右側壁１４、１６、後壁１８は、容易に破壊できない構造のものであり、例えば、所定の間隔で鉄の棒が入った石膏ボードでできている。本ブース１０の上部は、店舗の建物の天井に接するか、極近傍となるので、天井２０はスチールメッシュ等で構成して良い。本ブース１０の天井２０が店舗の建物の天井から離れる場合には、天井２０も上記した壁の構造とする。

上記前壁１２には、その中央にメンテナンスのためにブース１０内に人が入ることができるように、扉２２が設けられている。この扉２２は、スチール防火扉であることが好ましい。この扉２２には、鍵（図示せず）が設けられており、この鍵は、メンテナンスを行う者（複数人が好ましい）人体認証を伴わなければ開けられない鍵であることが好ましい。用いられる人体認証は種類を問わないが、掌の静脈認証であることが好ましく、図４および図５において、符号２４は静脈認証を実施するための認証リーダーである。

上記前壁１２には、上記扉２２の両側に、発行されたＩＣカードをブース１０外へ排出するためのスリット２６が設けられている。上記前壁１２の上記スリット２６の外側に、ブース１０外部に排出されてくるＩＣカードを受けるための受けトレー２８が取り付けられている。

本ブース１０の内部には、前壁１２に接触して（あるいは極近傍に）両側に各１台のＩＣカード発行機３０が設置されている。本例では、２台の例を示したが、少なくとも１台のＩＣカード発行機が設置されればよい。本ブース１０は、ＩＣカード発行時も通常は無人であるが、上記ＩＣカード発行機３０のメンテナンスのため人間が２人入ることのできる広さを持っている。上記ＩＣカード発行機３０は、キャスター付き置き台３１の上に配置されており、図示の位置にあるとき、ＩＣカード発行機３０のＩＣカード排出口（図示せず）の位置が上記スリット２６の位置に丁度来るようになっている。

このＩＣカード発行機３０は、ブース外部からの信号によりＩＣカードを自動発行するものであり、図７に示したように、４つのホッパー３２、エンボサー３４、インデンター３６、トッパー３８、エンコーダー４０、ＩＣライター４２、キャリッジ４４および制御部４６を備えている。

上記ホッパー３２は、内部に所定枚数の生ＩＣカードを収容するものであり、図示しない生ＩＣカード取り出し口を備えている。上記エンボサー３４は、上記生ＩＣカードにエンボスを行うものである。上記インデンター３６は、生ＩＣカードにインデントを行うものである。上記トッパー３８は、上記生ＩＣカードに形成されたエンボスに銀色のシールでコーティング（トッパー）を行うものである。上記エンコーダー４０は、生ＩＣカードの磁気ストライプにデータの書き込みを行うものである。上記ＩＣライター４２は、ＩＣチップにデータの書き込みを行うものである。上記キャリッジ４４は、所定の生ＩＣカードを上記ホッパー３２から引き出し、上記エンボサー３４、インデンター３６、トッパー３８、エンコーダー４０、ＩＣライター４２に順次搬送し、最後にＩＣカード発行機３０から排出するものである。上記制御部４６は、ブース１０外部のＩＣカード発行用ＰＣ１０４（図３参照）からのＩＣデータ付きカード発行データを受け、このデータに基づいて上記エンボサー３４、インデンター３６、トッパー３８、エンコーダー４０、ＩＣライター４２、キャリッジ４４を制御して、ＩＣカードの発行を行う。

上記ブース１０内部には、該ブース１０内を監視するための監視カメラ５０、上記人体認証を行わずに内部に侵入した者がいる場合、この者を感知して警報を発するためのパッシブセンサー５２が設置されている。

上記ブース１０内には、上記の他、生のＩＣカードの在庫分が収納する金庫５４、および破損等のＩＣカードを細かく切断処理するためのシュレッダー５６が設置されている。なお、図５において、符号５８は、上記認証リーダー２４からの信号を受け、認証作業を行うための認証制御部である。

次に、以上説明したＩＣカード発行システム１００を用いての実際のＩＣカードの発行を説明する。
まず、操作者が、上記した申込受付メモ発行機６０に操作者番号および申込者のお名前を入力し、所定の操作をすると、前記申込受付メモ発行機６０は、前記申込者氏名欄Ｒ１、受付番号欄Ｒ２およびバーコード欄Ｒ３が印字されたＩＣカード申込受付メモＭ１を発行する。操作者は、このＩＣカード申込受付メモＭ１を申込者にお渡しし、申込データ入力端末７０にご案内する。申込者は、ここで、前記ＩＣカード申込受付メモＭ１の受付番号欄Ｒ２に記載されている受付番号入力、運転免許証をスキャニングしての申込者データ（氏名、住所、生年月日、運転免許番号データ）の入力、その他の申込者データ（性別、電話番号、カードの種類等）の入力を行う（スキャニング入力以外は、タブレット端末７４により行う）。すると、これらのデータから本人確認を行うと共に、この申込者データが上記センターサーバー１０６の審査処理部１０８に送られ、ＩＣカード発行の可否の審査が行われ、その可否の結果はタブレット端末７４に表示される。結果が否の場合には、そのまま作業は終了される。結果が可の場合には、カード発行データ生成部１１０は、カード番号を採番して、カードの種類のデータ、上記エンボス部Ｃ１用のデータ、上記インデント部Ｃ２用のデータ、磁気ストライプＣ３用のデータ、ＩＣチップＣ４用のデータ等を備えたカード発行データを生成する。

このカード発行用データのうちＩＣチップＣ４用のデータはＩＣデータ生成処理部１１２に送られる。ＩＣデータ生成処理部１１２は、ＩＣチップＣ４用のデータを暗号化してＩＣデータを生成し、それをＩＣデータ付きカード発行データ生成部１１４に送る。ＩＣデータ付きカード発行データ生成部１１４には、カード発行データ生成部１１０からのカードの種類のデータ、上記エンボス部Ｃ１用のデータ、上記インデント部Ｃ２用のデータ、磁気ストライプＣ３用のデータも送られてきており、該ＩＣデータ付きカード発行データ生成部１１４は、これらの送られてきたデータを組み合わせて、カードの種類のデータ、上記エンボス部Ｃ１用のデータ、上記インデント部Ｃ２用のデータ、磁気ストライプＣ３用のデータ、ＩＣチップＣ４用の暗号化されたデータ等を備えるＩＣデータ付きカード発行データを生成する。このＩＣデータ付きカード発行データは上記の受付番号とともにカード発行データファイル１１６にプールされる。

前記カード発行用データのうち磁気ストライプＣ３用のデータは、前記受付番号に紐付けられてハウスカード発行機８０に送られて、記憶される。審査が可の場合には、申込者から前記ＩＣカード申込受付メモＭ１を受け取り、ハウスカード発行機８０のバーコードリーダーによりＩＣカード申込受付メモＭ１のバーコードを読み取り、前記ハウスカードＨＣを発行するとともに、申込者のお名前と利用可能枠を記載した利用可能枠記載メモＭ２を発行する。

申込者は、当座の購入がある場合には、このハウスカードＨＣを用いて商品の購入を行い。当座の購入がない場合、あるいは、当座の購入が済んだ場合には、ＩＣカード発行指示機９０の操作者にそのカードを渡し、ＩＣカードを発行して貰う。操作者は、ハウスカードＨＣの磁気ストライプに記録されたカード番号をＩＣカード発行指示機９０のカードリーダー９２で読み取る。ＩＣカード発行指示機９０は、前記カード番号のデータとともに、ＩＣカード発行指示データをセンターサーバー１０６のカード発行データファイル１１６に送り、ＩＣカードの発行指示を行う。

上記ＩＣカード発行用ＰＣ１０４は、カード発行データファイル１１６に接続されており、センターサーバー１０６のカード発行データファイル１１６が前記ＩＣカード発行指示データを受け取ると、センターサーバー１０６は、カード発行データファイル１１６からＩＣデータ付きカード発行データを該ＩＣカード発行用ＰＣ１０４に送る。該ＩＣカード発行用ＰＣ１０４はそのデータを記憶する。

上記ＩＣカード発行用ＰＣ１０４は、上記したようにＩＣデータ付きカード発行データを記憶する（処理後はログも残らない）とともに、このＩＣデータ付きカード発行データをＩＣカード発行機３０の制御部４６に送信して実際のカードの発行を指示する。

上記制御部４６は、まず上記ＩＣデータ付きカード発行データのカードの種類のデータに基づき、キャリッジ４４を作動し、所定のホッパー３２からカードの種類のデータで指示された種類の生ＩＣカードを引き出す。ここで、引き出した生ＩＣカードの磁気ストライプに予め書き込まれたカードの種類のデータを読み出し、引き出された生ＩＣカードの種類を確認する。このカードの種類の確認後、キャリッジ４４は、引き出された生ＩＣカードをエンボサー３４に搬送する。

生ＩＣカードがエンボサー３４に搬送されると、上記制御部４６は、上記ＩＣデータ付きカード発行データのエンボス部Ｃ１用のデータに基づきエンボサー３４を作動し、生ＩＣカードにカード番号、有効期限、ローマ字氏名をエンボスする。このエンボス作業が終了すると、制御部４６は、キャリッジ４４を作動して、生ＩＣカードをエンボサー３４から取り出し、インデンター３６に搬送する。

エンボスが行われた生ＩＣカードがインデンター３６に搬送されると、上記制御部４６は、上記ＩＣデータ付きカード発行データのインデント部Ｃ２用のデータに基づきインデンター３６を作動し、カード裏面のサインパネル上部に、カード番号および第２暗号をインデント（刻印）する。インデント作業が終了すると、制御部４６は、キャリッジ４４を作動して、生ＩＣカードをインデンター３６から取り出し、トッパー３８に搬送する。

インデントが行われた生ＩＣカードがトッパー３８に搬送されると、上記制御部４６は、トッパー３８を作動して、上記したカード番号、氏名等のエンボスを銀色のシールでコーティングする。このコーティング作業が終了すると、
制御部４６は、キャリッジ４４を作動して、生ＩＣカードをトッパー３８から取り出し、エンコーダー４０に搬送する。

上記コーティングが行われた生ＩＣカードがエンコーダー４０に搬送されると、上記制御部４６は、上記ＩＣデータ付きカード発行データの表裏の磁気ストライプ用のデータに基づきエンコーダー４０を作動して、磁気ストライプＣ３（表面の磁気ストライプは図示されていない）に磁気ストライプ情報（カード番号、有効期限、第１暗号等）がエンコードする（書き込む）。このエンコード作業が終了すると、制御部４６は、キャリッジ４４を作動して、生ＩＣカードをエンコーダー４０から取り出し、ＩＣライター４２に搬送する。

上記エンコードが行われた生ＩＣカードがＩＣライター４２に搬送されると、上記制御部４６は、上記ＩＣデータ付きカード発行データのＩＣデータに基づきＩＣライター４２を作動し、ＩＣチップＣ４にＩＣデータ（暗号化されたカード番号、有効期限、暗証番号、第３暗号等）を書き込んで、ＩＣカードＣを得る。このように全ての情報の書き込み等が終了すると、制御部４６は、キャリッジ４４を作動して、ＩＣカードＣをＩＣライター４２から取り出し、ＩＣカードＣを搬送して、ＩＣカード発行機３０のＩＣカード排出口からＩＣカード発行機３０外に排出する。このＩＣカード発行機３０から排出されたＩＣカードＣは、ブース１０の前壁１２に設けられたスリット２６からブース１０外に排出される。このブース１０外に排出されたＩＣカードＣは、受けトレー２８に受けられ、ＩＣカードＣの発行を完了する。本ＩＣカードの発行は、申込者がＩＣカードの発行を申し込んでから最短２０〜３０分程度で行われる。
なお、ハウスカードを用いてのＩＣカード発行指示機９０からの指示によるＩＣカードの発行が所定期間（例えば、翌日）行われなかった場合には、センターサーバーは、ＩＣカードの発行指示を自動的に行って、ＩＣカードを発行し、それを申込者に郵送するようになっている。

以上説明したように、本発明のＩＣカード発行システムにおいては、申込者からＩＣカード発行の申し込みがあった場合には、審査を通った方には、まず、ハウスカードを発行し、当座はそれを用いて商品の購入などをして頂くか、即座にＩＣカードが必要な申込者には、そのハウスカードを提示して頂くことで、ＩＣカードを即座に発行するようになっているので、ＩＣカード発行用の高価な設備を１店舗（一つの百貨店）で幾つも設けることが無く、非常に経済的である。
また、申込者にとっては、シンプルな申し込みにより、ほぼその場で、簡易にＩＣカードを受け取れ非常に利便性が高い。

Ｃ ＩＣカード
Ｃ１ エンボス部
Ｃ２ インテンド部
Ｃ３ 磁気ストライプ
Ｃ４ ＩＣチップ
１０ ＩＣカード発行ブース
１２ 前壁
１４ 左側壁
１６ 右側壁
１８ 後壁
２０ 天井
２２ 扉
２４ 認証リーダー
２６ スリット
２８ 受けトレー
３０ ＩＣカード発行機
３１ キャスター付き置き台
３２ ホッパー
３４ エンボサー
３６ インデンター
３８ トッパー
４０ エンコーダー
４２ ＩＣライター
４４ キャリッジ
４６ 制御部
５０ 監視カメラ
５２ パッシブセンサー
５４ 金庫
５６ シュレッダー
５８ 認証制御部
６０ 申込受付メモ発行機
７０ 申込データ入力端末
７２ スキャナ
８０ ハウスカード発行機
９０ ＩＣカード発行指示機
１００ ＩＣカード発行システム
１０４ ＩＣカード発行用ＰＣ
１０６ センターサーバー
１０８ 審査処理部
１１０ カード発行データ生成部
１１２ ＩＣデータ生成処理部
１１４ ＩＣデータ付きカード発行データ生成部
１１６ カード発行データファイル

Claims (6)

1. 店舗に配置されたＩＣカード申込受付メモを発行する申込受付メモ発行機、ＩＣカード申込データを入力するための申込データ入力端末、磁気カードの仮カードであるハウスカードを発行するハウスカード発行機、前記ハウスカードの磁気ストライプに記憶されたデータを読み取って、ＩＣカードの発行を指示するＩＣカード発行指示データを送信するＩＣカード発行用端末、およびＩＣカード発行ブース内部に設置され、前記ＩＣカード発行用端末からの指示によりＩＣカードを発行する少なくとも１台のＩＣカード発行機、ならびに店舗から遠隔の地に設けられたシステムセンター内に設置されたサーバーを備えるＩＣカード発行システムであって、前記ＩＣ申込受付メモは、受付番号が記載された受付番号欄および受付番号を示すバーコードが記載されたバーコード欄を備え、前記申込データ入力端末は、前記受付番号を記入する受付番号記入欄および申込者の複数の属性を記入する属性記入欄を備えたＩＣカード申込画面を表示出来るようになっており、記入された受付番号および申込者の属性を示す申込者データを前記サーバーに送信することができるようになっており、前記サーバーは、前記申込データ入力端末からの申込者データに基づきＩＣカード発行の可否を自動審査し、その結果を申込データ入力端末に送信する機能、および少なくとも前記自動審査が可のとき、前記申込データ入力端末からの受付番号を伴うＩＣデータ付きカード発行データを生成し、それをカード発行データファイルに記憶するとともに、前記ＩＣデータ付きカード発行データうち、少なくとも前記ハウスカードを発行するのに必要なハウスカード発行データを前記ハウスカード発行機に送信する機能を備え、前記ハウスカード発行機は、前記ハウスカード発行データに基づきハウスカードを発行するとともに、利用可能枠を記載した利用可能枠記載メモを発行する機能を有し、前記サーバーは、前記ＩＣカード発行用端末からの前記受付番号を伴ってのＩＣカード発行指示データを受信したとき、前記カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データを前記ＩＣカード発行用端末に送信する機能を有することを特徴とするＩＣカード発行システム。
2. 前記申込データ入力端末およびＩＣカード発行用端末はＩＣカード発行ブース外に配置されており、前記ブースは、通常は無人であるが、前記ＩＣカード発行機のメンテナンスのため人間が入ることのできる広さを持ち、容易に破壊できない壁を備え、壁の一部に、鍵付きで容易に破壊できない扉が設けられており、また、前記壁には、前記ＩＣカード発行機で自動発行されたＩＣカードをブース外に排出するためのＩＣカード排出口が設けられており、前記ＩＣカード発行機はＩＣカード発行ブース外の前記ＩＣカード発行用端末からのＩＣデータ付きカード発行データによりＩＣカードを自動発行する請求項１のＩＣカード発行システム。
3. 前記申込データ入力端末が、タブレット端末である請求項１または２のＩＣカード発行システム。
4. 前記申込データ入力端末には、スキャナが接続されており、運転免許証のデータを取り込めるようになっている請求項１〜３のいずれかのＩＣカード発行システム。
5. 前記申込データ入力端末は、取り込んだ運転免許証のデータを申込者データの一部として使用できる請求項４のＩＣカード発行システム。
6. 前記サーバーは、所定期間が過ぎても前記ハウスカードを用いてのＩＣカードの発行の指示が無い場合には、前記カード発行データファイルに記憶されたＩＣデータ付きカード発行データを前記ＩＣカード発行用端末に自動的に送信する機能を有している請求項１〜５のいずれかのＩＣカード発行システム。