[go: up one dir, main page]

JP5646347B2 - ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5646347B2
JP5646347B2 JP2010544119A JP2010544119A JP5646347B2 JP 5646347 B2 JP5646347 B2 JP 5646347B2 JP 2010544119 A JP2010544119 A JP 2010544119A JP 2010544119 A JP2010544119 A JP 2010544119A JP 5646347 B2 JP5646347 B2 JP 5646347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloride resin
polyvinyl chloride
weight
resin composition
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010544119A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010074139A1 (ja
Inventor
仲前 昌人
昌人 仲前
明 坪井
明 坪井
楠藤 健
健 楠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2010544119A priority Critical patent/JP5646347B2/ja
Publication of JPWO2010074139A1 publication Critical patent/JPWO2010074139A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5646347B2 publication Critical patent/JP5646347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L27/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/04Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
    • C08L27/06Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/10Metal compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L29/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical; Compositions of hydrolysed polymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L29/02Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
    • C08L29/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、食品用、医療用、日用品などの分野で好適に使用されるポリ塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。特に、熱安定性が良く、着色が少ない、溶融加工が容易なポリ塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。
ポリ塩化ビニル樹脂はCa−Zn系、Ba−Zn系などの安定剤を配合して成形加工され、一般成形材料として、さらには、食品用、医療用などに適した製品の材料として広く用いられている。しかしながら、これらの安定剤を配合するだけでは、得られる成形品の熱劣化を抑制する能力に劣るため、成形品の初期着色性を損ねたり、成形品の熱安定性が十分でないという欠点があった。このため、これらの欠点を改良する手段として、酸化防止剤を添加したり、水酸基を持つ化合物を添加したポリ塩化ビニル樹脂組成物が提案されている。
特許文献1(特開昭50−92947号公報)には、塩素含有樹脂に、カルシウム石鹸と、亜鉛石鹸と、多価アルコールまたはその誘導体と、中性の無機カルシウム塩とを添加する方法が開示されている。特許文献2(特開昭54−81359号公報)には、塩素含有重合体に水溶性重合体を添加する方法が開示されている。特許文献3(特開昭57−147552号公報)には、含塩素樹脂にジペンタエリスリトールとジカルボン酸との反応縮合物、酸化亜鉛、炭酸亜鉛または脂肪酸亜鉛、およびハイドロタルサイトを添加する方法が開示されている。
特許文献4(特開昭60−238345号公報)には、熱可塑性樹脂に、エチレン単位の含有量20〜50%、酢酸ビニル単位のけん化度96%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物およびハイドロタルサイト系化合物を添加する方法が開示されている。特許文献5(特開平1−178543号公報)には、含ハロゲン熱可塑性樹脂に、金属石鹸およびエチレン含有量20〜75モル%、酢酸ビニル部分のけん化度50モル%以上の共重合組成を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を添加する方法が開示されている。
特許文献6(特開平6−287387号公報)には、塩化ビニル系樹脂に、有機酸の金属塩、ポリビニルアルコールのアセタール化物を添加する方法が開示されている。特許文献7(特開平9−3286号公報)には、塩化ビニル系樹脂に、けん化度70〜95モル%、平均重合度300〜2000であり、かつ分子鎖末端にメルカプト基を有する部分けん化ポリビニルアルコールを添加する方法が開示されている。特許文献8(特開平9−31281号公報)には、塩化ビニル系樹脂に、亜鉛化合物、ハイドロタルサイト類、ポリビニルアルコールおよびポリメチルメタクリレートを添加する方法が開示されている。
非特許文献1(高分子論文集 Vol.47,No.3,p.197(1990))には、ポリ塩化ビニルに、ステアリン酸亜鉛−ステアリン酸カルシウム複合石鹸、重合度が600以上の完全けん化ポリビニルアルコールを添加する方法が開示されている。非特許文献2(高分子論文集 Vol.47,No.6,p.509(1990))には、ポリ塩化ビニルに、ステアリン酸亜鉛−ステアリン酸カルシウム複合石鹸および重合度が500、けん化度が73.6モル%の部分けん化ポリビニルアルコールを添加する方法が開示されている。
非特許文献3(高分子論文集 Vol.50,No.2,p.65(1993))には、ポリ塩化ビニルに、ステアリン酸亜鉛−ステアリン酸カルシウム複合石鹸およびエチレン含有量が29モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体を添加する方法が開示されている。非特許文献4(Polymers & Polymer Composites,Vol.11,p.649(2003))には、ポリ塩化ビニルに、ステアリン酸亜鉛−ステアリン酸カルシウム複合石鹸および重合度が500、けん化度が98.5モル%のポリビニルアルコールやエチレン含有量が29モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体を添加する方法が開示されている。
非特許文献5(日本接着学会誌 Vol.43,No.2,p.43(2007))には、ポリ塩化ビニルに、重合度が500、けん化度が88モル%のポリビニルアルコールや重合度が1700、けん化度が78モル%以上のポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチルを添加する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜8および非特許文献1〜5に記載されたポリ塩化ビニル樹脂組成物では、長期の熱安定性が十分でなかったり、着色したりするという問題を有していた。また、溶融加工後のポリ塩化ビニル成形品には、表面の荒れや透明性の欠如といった問題点があった。
特開昭50−92947号公報 特開昭54−81359号公報 特開昭57−147552号公報 特開昭60−238345号公報 特開平1−178543号公報 特開平6−287387号公報 特開平9−3286号公報 特開平9−31281号公報
高分子論文集 Vol.47,No.3,p.197(1990) 高分子論文集 Vol.47,No.6,p.509(1990) 高分子論文集 Vol.50,No.2,p.65(1993) Polymers & Polymer Composites,Vol.11,p.649(2003) 日本接着学会誌 Vol.43,No.2,p.43(2007)
本発明は熱安定性が良く、着色が少なく、溶融加工後の表面荒れや透明性の欠如の少ないポリ塩化ビニル樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ポリ塩化ビニル樹脂に対して、特定の構造単位を有するポリビニルアルコール(以下PVAと略すことがある)および亜鉛化合物を特定量配合することにより、成形時の熱安定性を十分保持することができ、かつ成形品の着色や表面の荒れが少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、式(1)で表される構造単位を有するポリビニルアルコールを0.04〜3重量部および亜鉛化合物を0.01〜5重量部含有し、前記ポリビニルアルコールが前記ポリ塩化ビニル樹脂に当該ポリビニルアルコールを添加することによって含有させたものであるポリ塩化ビニル樹脂組成物である。
Figure 0005646347
(R、Rはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基またはアシル基を示す。Xは単結合または酸素原子を介していても良い炭素数1〜3のアルキレン基を示す。)
このとき、前記ポリビニルアルコールが、ビニルエステル単量体と式(2)で表される化合物との共重合体をけん化して得られたものであることが好ましい。
Figure 0005646347
(R、RおよびXは式(1)と同じである。)
前記式(2)で表される化合物としては、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、3,4−ジアルコキシ−1−ブテン、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、4,5−ジヒドロキシ−1−ペンテン、4,5−ジアルコキシ−1−ペンテン、4,5−ジアシロキシ−1−ペンテン、5,6−ジヒドロキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアルコキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアシロキシ−1−ヘキセン、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)アリルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)ビニルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
前記ポリビニルアルコールが、粘度平均重合度が800以下、けん化度が70モル%以上であることも好ましい。前記ポリビニルアルコール中の式(1)で表される構造単位の含有量が10モル%以下であることも好ましい。
また、本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、上記式(1)で表される構造単位を有するポリビニルアルコール0.04〜3重量部および亜鉛化合物0.01〜5重量部を添加するポリ塩化ビニル樹脂組成物の製造方法である。
このとき、前記ポリビニルアルコールが、ビニルエステル単量体と上記式(2)で表される化合物との共重合体をけん化して得られたものであることが好ましい。
前記式(2)で表される化合物としては、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、3,4−ジアルコキシ−1−ブテン、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、4,5−ジヒドロキシ−1−ペンテン、4,5−ジアルコキシ−1−ペンテン、4,5−ジアシロキシ−1−ペンテン、5,6−ジヒドロキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアルコキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアシロキシ−1−ヘキセン、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)アリルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)ビニルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物は、熱安定性に優れ、成形品の着色や表面の荒れが少ないことが特徴であり、その工業的価値はきわめて高い。
本発明で用いられるポリ塩化ビニル樹脂は、塩化ビニルの単独重合体でもよいし、50重量%以上の塩化ビニルおよびこれと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。塩化ビニルと共重合される単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどの(メタ)アクリル酸エステル;エチレン、プロピレンなどのオレフィン;無水マレイン酸;アクリロニトリル;スチレン;塩化ビニリデンなどが挙げられる。
また、これらの単量体を用いて上記ポリ塩化ビニル樹脂を製造する方法としては、該単量体を重合開始剤の存在下で懸濁重合する方法を好適に採用することができる。その際には、通常使用されている分散安定剤、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの水溶性セルロースエーテル、ポリビニルアルコール、ゼラチンなどの水溶性ポリマー;ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレート、グリセリントリステアレート、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロックコポリマーなどの油溶性乳化剤;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレングリセリンオレート、ラウリン酸ナトリウムなどの水溶性乳化剤などが用いられる。その中でも、けん化度65〜99モル%、重合度500〜4000のポリビニルアルコールが好適に用いられる。その添加量は塩化ビニル100重量部に対し、0.01〜2.0重量部であることが好ましい。懸濁重合用分散安定剤は単独で使用しても良いが、塩化ビニルなどのビニル化合物を水性媒体中で懸濁重合する際に通常併用して使用される重合度100〜4000およびけん化度30〜99モル%のポリビニルアルコールを併用しても良い。その添加量は特に制限されないが、塩化ビニルなどのビニル化合物100重量部に対し、0.01〜2.0重量部であることが好ましい。
上記重合に使用される開始剤としては、従来から塩化ビニルなどの重合に使用されている油溶性または水溶性の重合開始剤を用いることができる。油溶性の重合開始剤としては、例えば、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパーオキシジカーボネートなどのパーカーボネート化合物;t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、α−クミルパーオキシネオデカネートなどのパーエステル化合物;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パーオキシフェノキシアセテート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの過酸化物;アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ化合物などが挙げられる。水溶性の重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、クメンハイドロパーオキサイドなどが挙げられる。これらの油溶性あるいは水溶性の重合開始剤は単独で、または2種類以上を組合せて用いることができる。
重合に際し、必要に応じて、重合反応系にその他の各種添加剤を加えることができる。添加剤としては、例えば、アルデヒド類、ハロゲン化炭化水素類、メルカプタン類などの重合調節剤、フェノール化合物、イオウ化合物、N−オキサイド化合物などの重合禁止剤などが挙げられる。また、pH調整剤、架橋剤なども任意に加えることができる。
上記重合に際し、重合温度は特に限定されない。20℃程度の低い温度はもとより、90℃を超える高い温度に調整することもできる。また、重合反応系の除熱効率を高めるために、リフラックスコンデンサー付の重合器を用いることも好ましい実施態様の一つである。重合に際しては、必要に応じて、通常使用される防腐剤、防黴剤、ブロッキング防止剤、消泡剤、スケール防止剤、帯電防止剤などの添加剤を任意に用いることができる。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物は、式(1)で表される構造単位を有するPVAを含有するものである。これによって、ポリ塩化ビニル樹脂組成物は熱安定性に優れ、着色や表面の荒れが少ない成形品が得られる。
Figure 0005646347
(R、Rはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基またはアシル基を示す。Xは単結合または酸素原子を介していても良い炭素数1〜3のアルキレン基を示す。)
本発明で用いられるPVAのけん化度は70〜99.9モル%であることが好ましい。けん化度の下限は、より好ましくは80モル%である。けん化度が70モル%より小さい場合、長期の熱安定性が低下するおそれがある。なお、PVAのけん化度は、JIS K6726に準じて測定した値である。
上記PVAの粘度平均重合度(以下単に重合度と言うことがある)は800以下であることが好ましく、より好ましくは700以下であり、さらに好ましくは600以下、特に好ましくは550以下である。粘度平均重合度が800より大きいと、長期の熱安定性が著しく低下したり、成形品の表面荒れが激しくなることがある。また、粘度平均重合度は、PVAの製造上の観点から、100以上であることが好ましく、より好ましくは150以上であり、さらに好ましくは200以上である。
なお、PVAの粘度平均重合度はJIS K6726に準じて測定した値である。すなわち、PVAをけん化度99.5モル%以上に再けん化し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度[η]から次式により求めた値である。
P=([η]×1000/8.29)(1/0.62)
本発明で用いる、式(1)で表される構造単位を有するPVAは、ビニルエステル単量体と、式(2)で表される化合物との共重合体をけん化することで得られる。
Figure 0005646347
(R、RおよびXは式(1)と同じである。)
式(2)で表される化合物としては、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、3,4−ジアルコキシ−1−ブテン、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、4,5−ジヒドロキシ−1−ペンテン、4,5−ジアルコキシ−1−ペンテン、4,5−ジアシロキシ−1−ペンテン、5,6−ジヒドロキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアルコキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアシロキシ−1−ヘキセン、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)アリルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)ビニルエーテルなどが挙げられる。中でも3,4−ジアシロキシ−1−ブテンが工業的な生産性の観点で好ましい。
上記PVAは、ビニルエステル単量体と式(2)で表される化合物とを塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法などの従来公知の方法を採用して共重合させ、得られたビニルエステル共重合体をけん化することにより製造することができる。工業的観点から好ましい重合方法は、溶液重合法、乳化重合法および分散重合法である。重合操作にあたっては、回分法、半回分法および連続法のいずれの重合方式を採用することも可能である。重合に用いることができるビニルエステル単量体としては、例えば、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプリル酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどを挙げることができる。これらの中でも酢酸ビニルが工業的観点から好ましい。
重合に際して、本発明の主旨を損なわない範囲であればビニルエステル単量体に他の単量体を共重合させても差し支えない。
PVA中の式(1)で表される構造単位の含有量は、10モル%以下が好ましい。含有量は8モル%以下であることがさらに好ましい。また、含有量は1モル%以上であることが好ましい。該構造単位の含有量が1モル%未満の場合は、PVAの融点が高いため、得られるポリ塩化ビニル樹脂組成物について熱分解をおこさない温度(通常は210℃以下)での成形が困難になる場合がある。含有量が10モル%を超えると、溶融成形時の熱安定性が低下する場合がある。PVA中に式(1)で表される構造単位を所定量導入することによって、PVAの融点を低下させ、かつ水酸基量を増やすことが可能となる。それによって、良好な熱安定性を維持しながらポリ塩化ビニル樹脂組成物を融点付近で成形することができるため、表面荒れが少なく、透明性の高い成形品が得られるようになる。
ビニルエステル単量体の重合に際して、得られるPVAの重合度を調節することなどを目的として、連鎖移動剤を共存させても差し支えない。連鎖移動剤としては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒドなどのアルデヒド類;アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサノン、シクロヘキサノンなどのケトン類;2−ヒドロキシエタンチオールなどのメルカプタン類;トリクロロエチレン、パークロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類が挙げられ、中でもアルデヒド類およびケトン類が好適に用いられる。連鎖移動剤の添加量は、添加する連鎖移動剤の連鎖移動定数および目的とするPVAの重合度に応じて決定されるが、一般にビニルエステル単量体に対して0.1〜10重量%であることが望ましい。
本発明では、ビニルエステル単量体を通常よりも高い温度条件で重合して得られる、主鎖に1,2−グリコール結合の含有量の多いPVAを用いることもできる。この場合、1,2−グリコール結合の含有量は、好ましくは1.9モル%以上、より好ましくは2.0モル%以上、さらに好ましくは2.1モル%以上である。
ポリビニルエステルのけん化反応には、従来公知の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシドなどの塩基性触媒またはp−トルエンスルホン酸などの酸性触媒を用いた、加アルコール分解ないし加水分解反応が適用できる。けん化反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エタノールなどのアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素などが挙げられ、これらは単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。中でも、メタノールまたはメタノールと酢酸メチルとの混合溶媒を用い、塩基性触媒である水酸化ナトリウムの存在下にけん化反応を行うのが簡便であり好ましい。
ポリ塩化ビニル樹脂組成物中のPVAの含有量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.005〜5重量部であり、好ましくは0.04〜3重量部である。0.005重量部未満では、得られるポリ塩化ビニル樹脂組成物の長期の熱安定性が十分でなく、5重量部を超えると、該樹脂組成物からなる成形品の着色や表面荒れ等の問題が生じることがあり好ましくない。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物を製造するに際し、PVAを含有させる方法は特に限定されない。塩化ビニルの重合時に添加してもよいが、ポリ塩化ビニル樹脂にPVAを添加することによって含有させる方法が好ましい。該PVAを塩化ビニルの重合時に添加する方法では、該PVAが分散安定剤として作用するため、得られるポリ塩化ビニル樹脂の平均粒子径や可塑剤吸収性などの品質に影響を及ぼすことがあり、時に悪影響を及ぼすおそれもあるからである。また、該PVAを塩化ビニルの重合時に添加する方法では、ポリ塩化ビニル樹脂製造後の樹脂洗浄により該PVAがほとんど除去されてしまうため、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対するPVAの含有量が0.005重量部未満となり、熱安定剤としての効果が得られないからである。該PVAは粉として、あるいは、水または有機溶剤に溶解させてポリ塩化ビニル樹脂に添加することができる。粉として添加する場合には、その粒度は小さい方が熱安定剤としての効果が良い場合があり、通常は、12〜200メッシュパスの粒度のものが用いられる。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物は、25℃におけるpKaが3.5〜5.5の酸および/またはその金属塩を含有してもよい。酸の種類について特に制限はなく、その具体例として、酢酸(pKa4.76)、プロピオン酸(pKa4.87)、酪酸(pKa4.63)、オクタン酸(pKa4.89)、アジピン酸(pKa5.03)、安息香酸(pKa4.00)、ギ酸(pKa3.55)、吉草酸(pKa4.63)、ヘプタン酸(pKa4.66)、乳酸(pKa3.66)、フェニル酢酸(pKa4.10)、イソ酪酸(pKa4.63)、シクロヘキサンカルボン酸(pKa4.70)などを挙げることができる。特に好ましく用いることができる酸は、酢酸、プロピオン酸、および乳酸である。また、上記の酸の金属塩を含有してもよい。金属塩の種類としては特に制限はないが、通常、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属の塩が用いられる。
pKaが3.5〜5.5の酸および/またはその金属塩の含有量は、PVA100重量部に対して、好ましくは0.05〜5重量部であり、より好ましくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.15〜2重量部である。PVAに対する酸および/またはその金属塩の含有量が0.05重量部未満の場合、長期の熱安定性が低下するおそれがあり、5重量部を超えると、ポリ塩化ビニル樹脂が着色するおそれがある。なお、該酸および/またはその金属塩を所定量含有させる方法は特に限定されない。例えば、PVAを製造する時のけん化で用いるアルカリ触媒の種類や量などを調整する方法、PVA製造後に該酸および/またはその金属塩を追加したり、除去したりする方法が挙げられる。
本発明で用いられる亜鉛化合物としては、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛やオレイン酸亜鉛などの亜鉛の脂肪族カルボン酸塩や、安息香酸亜鉛、p−第三ブチル安息香酸亜鉛などの芳香族カルボン酸亜鉛、アミノ酸亜鉛塩、リン酸エステル亜鉛塩のような有機酸の亜鉛塩;酸化亜鉛;炭酸亜鉛などの無機亜鉛塩などが挙げられる。上記亜鉛化合物の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部であり、好ましくは0.05〜3重量部である。上記添加量が0.01重量部未満である場合および5重量部を超える場合は、得られるポリ塩化ビニル樹脂組成物の長期の熱安定性が十分でなく好ましくない。本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物を製造するに際し、該亜鉛化合物は、ポリ塩化ビニル樹脂を重合反応により得た後に、該ポリ塩化ビニル樹脂に添加することによって含有させることができる。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物は、通常用いられる安定剤、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、防曇剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、改質剤、強化剤、顔料、発泡剤、可塑剤などを含有することができる。また、本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物には、その機械的特性を損なわない範囲であれば、他の樹脂を混合してもよい。
上記安定剤としては、周知のものを用いることができ、具体的には、カルシウム石鹸、バリウム石鹸などのアルカリ土類金属の石鹸やアルミニウム石鹸、有機リン酸金属塩などの有機金属塩、金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、ゼオライトなどの無機複合金属塩などの無機金属塩、塩素酸バリウム、過塩素酸バリウム、過塩素酸ナトリウムなどのハロゲン酸素酸塩、β−ジケトン、多価アルコール、エポキシ化合物などの非金属安定剤が挙げられる。
また、上記可塑剤としては、例えば、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸などの酸と、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノール、tert−ペンタノール、n−ヘキサノール、イソヘキサノール、n−ヘプタノール、イソヘプタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、2−エチルヘキサノール、n−ノナノール、イソノナノール、n−デカノール、イソデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコールなどの直鎖および分岐のアルキルアルコール単独または混合物とのエステルやブタンジオールとアジピン酸のエステルのようなエステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル、オクチルエポキシステアレート、エポキシトリグリセライド、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジイソデシルやエピクロルヒドリンとビスフェノールAの低分子量反応生成物のようなエポキシ系可塑剤;トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、モノブチルジキシレニルホスフェート、トリオクチルホスフェートなどのリン酸エステル系可塑剤などが挙げられる。
上記フェノール系酸化防止剤としては、通常用いられるものであればいずれでもよく、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレンビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレンビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド]、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]などが挙げられる。上記フェノール系酸化防止剤の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜3重量部である。
上記リン系酸化防止剤としては、通常用いられるものであればいずれでもよく、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス[2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル]ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイトなどがあげられる。上記リン系酸化防止剤の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、好ましくは、0.001〜5重量部、さらに好ましくは0.005〜3重量部である。
上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステルなどの2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどのシアノアクリレート類などが挙げられる。上記紫外線吸収剤の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、好ましくは0.005〜10重量部、さらに好ましくは0.01〜5重量部である。
上記光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラエチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカンなどのヒンダードアミン化合物が挙げられる。上記光安定剤の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、好ましくは0.001〜5重量部、さらに好ましくは0.05〜3重量部である。
上記滑剤としては、流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、ポリエチレンワックスなどの炭化水素;ステアリン酸、ラウリン酸などの脂肪酸;ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなどの脂肪酸アミド;ブチルステアレートなどのモノアルコールの脂肪酸エステル;硬化ひまし油、エチレングリコールモノステアレート、グリセリンモノステアレートなどのポリオールの脂肪酸エステル;セチルアルコールやステアリルアルコールなどのアルコールが挙げられる。中でも、ポリオールの脂肪酸エステルを用いた場合、本発明の効果が一層発現することがある。上記、滑剤の添加量は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、好ましくは0.001〜10重量部、さらに好ましくは0.05〜5重量部である。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物の加工方法としては、押し出し加工、カレンダー加工、ブロー成形、プレス加工、粉体成形、射出成形などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例において、特に断りがない場合、部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
実施例1
(ポリ塩化ビニル樹脂の製造)
塩化ビニルに対して600ppmに相当する量の重合度850、けん化度72モル%のポリビニルアルコールを、40部の脱イオン水に溶解させ、分散安定剤を調製した。このようにして得られた分散安定剤を、スケール付着防止剤NOXOL WSW(CIRS社製)が固形分として0.3g/mになるように塗布されたグラスライニング製オートクレーブに仕込んだ。次いで、該グラスライニング製オートクレーブにジイソプロピルパーオキシジカーボネートの70%トルエン溶液0.04部を仕込み、オートクレーブ内の圧力が0.0067MPaとなるまで脱気して酸素を除いた後、塩化ビニル30部を仕込み、オートクレーブ内の内容物を57℃に昇温して撹拌下に重合を開始した。重合開始時におけるオートクレーブ内の圧力は0.83MPaであった。重合を開始してから7時間経過後、オートクレーブ内の圧力が0.44MPaとなった時点で重合を停止し、未反応の塩化ビニルを除去した後、重合反応物を取り出し、65℃にて一晩乾燥を行い、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を得た。
(式(1)で表される構造単位を有するPVAの製造)
還流冷却器、滴下漏斗、攪拌機を備えた反応器(6L)に、酢酸ビニル(VAM)1081g、メタノール(MeOH)2400g、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン(コモノマー)137.98gを仕込み、窒素ガスのバブリングにより反応器内を窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温を60℃に保ちつつ、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)7.8gをメタノール19gと共に反応器に添加して重合を開始した。重合中60℃を保ち、重合率が70%となった時点(固形分濃度23.7%)で、重合禁止剤としてソルビン酸10.7gをメタノール1000gと共に添加し重合を停止した。続いて30℃、減圧下にメタノールを時々添加しながら未反応酢酸ビニル単量体の除去を行い、さらにメタノールを加え減圧下で留去する操作を3回する操作を行い、酢酸ビニル共重合体(PVAc−1)のメタノール溶液を得た。
この酢酸ビニル共重合体(PVAc−1)のメタノール溶液、メタノール及び蒸留水をビーカーに仕込み、溶液温度を40℃に調整した。水酸化ナトリウム濃度が9重量%のメタノール溶液を、アルカリモル比(酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル単位のモル数に対する水酸化ナトリウムのモル数の比率)で0.0065となるように添加し、けん化反応を開始した。なお、けん化反応時の酢酸ビニル共重合体濃度が50重量%になるように、またけん化反応系の水分率が1.0重量%となるようにメタノールおよび蒸留水の添加量をそれぞれ調整した。水酸化ナトリウム添加後、ゲル状になったPVAを回収し、粉砕した後、水酸化ナトリウムを添加してから1時間後に、得られたPVAを酢酸メチル中に浸漬し、中和した。中和後、得られたPVAを、60℃で1日間乾燥し、ポリビニルアルコール(PVA−1)を得た。
PVA−1の重合度およびけん化度をJIS K6726に準じてそれぞれ測定したところ、重合度は300、けん化度は81.2モル%であった。3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの導入量は、1H−NMR(内部標準:テトラメチルシラン、溶媒:DMSO−d6)で測定して算出したところ、6.0モル%であった。
(樹脂組成物シートの作成)
ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、ステアリン酸亜鉛1重量部、ステアリン酸カルシウム2重量部、PVA−1(16メッシュパス)0.4重量部を混合した。この塩化ビニル樹脂組成物をテストロールにより190℃で5分間混練し、厚さ0.45mmのシートを作成した。
(シート表面状態)
上記テストロールで得られたシートの表面を目視観察し、以下の指標で評価した。
A:表面が滑らかで荒れがほとんどない。
B:わずかに表面が荒れている。
C:表面荒れが激しい。
(熱安定性試験)
上記テストロールで得られたシートを50×70mmにカットし、試験片とした。この試験片をギヤーオーブン中に入れ、180℃の温度で完全に黒色になるまでの時間を測定し、長期の熱安定性の指標とした。
(着色性試験)
上記テストロールで得られたシートを45×30mmにカットし、得られたシート片を数枚重ね合わせ、185℃で5分間プレスして厚さ5mmの試験片を作成し、目視により着色性を比較し、以下の基準に従って判定した。
A:着色がほとんどない。
B:わずかに着色が認められる。
C:黄褐色である。
実施例、比較例1〜3、7及び8
実施例1において、PVA−1の添加量を変えて樹脂組成物シートを作成する以外は実施例1と同様にして、シート表面状態の観察、長期の熱安定性および着色性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例5〜6、比較例4〜5
実施例1において、ステアリン酸亜鉛の添加量を変えて樹脂組成物シートを作成する以外は実施例1と同様にして、シート表面状態の観察、長期の熱安定性および着色性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例7〜11
実施例1のPVAの製造方法において、酢酸ビニル、メタノール、3,4−ジアセトキシ−1−ブテンなどの仕込み量を変える以外は実施例1と同様に酢酸ビニル共重合体(PVAc−2〜PVAc−6)を得、それを同様にけん化することによりポリビニルアルコール(PVA−2〜PVA−6)を得た。製造条件と各種物性を表2に示す。得られたPVAを用い、実施例1と同様にして、シート表面状態の観察、長期の熱安定性および着色性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
比較例6
実施例1のPVA−1の代わりに、無変性PVA(PVA−7:重合度300、けん化度80.0モル%)を用いる以外は実施例1と同様にし、シート表面状態の観察、長期の熱安定性および着色性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 0005646347
Figure 0005646347

Claims (8)

  1. ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、式(1)で表される構造単位を有するポリビニルアルコールを0.04〜3重量部および亜鉛化合物を0.01〜5重量部含有し、前記ポリビニルアルコールが前記ポリ塩化ビニル樹脂に当該ポリビニルアルコールを添加することによって含有させたものであるポリ塩化ビニル樹脂組成物。
    Figure 0005646347
    (R、Rはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基またはアシル基を示す。Xは単結合または酸素原子を介していても良い炭素数1〜3のアルキレン基を示す。)
  2. 前記ポリビニルアルコールが、ビニルエステル単量体と式(2)で表される化合物との共重合体をけん化して得られたものである請求項1に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。
    Figure 0005646347
    (R、RおよびXは式(1)と同じである。)
  3. 前記式(2)で表される化合物が、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、3,4−ジアルコキシ−1−ブテン、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、4,5−ジヒドロキシ−1−ペンテン、4,5−ジアルコキシ−1−ペンテン、4,5−ジアシロキシ−1−ペンテン、5,6−ジヒドロキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアルコキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアシロキシ−1−ヘキセン、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)アリルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)ビニルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種である請求項2に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。
  4. 前記ポリビニルアルコールが、粘度平均重合度が800以下、けん化度が70モル%以上である請求項1〜3のいずれかに記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。
  5. 前記ポリビニルアルコール中の式(1)で表される構造単位の含有量が10モル%以下である請求項1〜4のいずれかに記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。
  6. ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して、式(1)で表される構造単位を有するポリビニルアルコール0.04〜3重量部および亜鉛化合物0.01〜5重量部を添加するポリ塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
    Figure 0005646347
    (R、Rはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基またはアシル基を示す。Xは単結合または酸素原子を介していても良い炭素数1〜3のアルキレン基を示す。)
  7. 前記ポリビニルアルコールが、ビニルエステル単量体と式(2)で表される化合物との共重合体をけん化して得られたものである請求項6に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
    Figure 0005646347
    (R、RおよびXは式(1)と同じである。)
  8. 前記式(2)で表される化合物が、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、3,4−ジアルコキシ−1−ブテン、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、4,5−ジヒドロキシ−1−ペンテン、4,5−ジアルコキシ−1−ペンテン、4,5−ジアシロキシ−1−ペンテン、5,6−ジヒドロキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアルコキシ−1−ヘキセン、5,6−ジアシロキシ−1−ヘキセン、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)アリルエーテル、(2−ヒドロキシ−3−アルコキシ−プロピル)ビニルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種である請求項7に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
JP2010544119A 2008-12-26 2009-12-24 ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法 Expired - Fee Related JP5646347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010544119A JP5646347B2 (ja) 2008-12-26 2009-12-24 ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008332032 2008-12-26
JP2008332032 2008-12-26
JP2010544119A JP5646347B2 (ja) 2008-12-26 2009-12-24 ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
PCT/JP2009/071424 WO2010074139A1 (ja) 2008-12-26 2009-12-24 ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010074139A1 JPWO2010074139A1 (ja) 2012-06-21
JP5646347B2 true JP5646347B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=42287746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010544119A Expired - Fee Related JP5646347B2 (ja) 2008-12-26 2009-12-24 ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20110319541A1 (ja)
EP (1) EP2371899B1 (ja)
JP (1) JP5646347B2 (ja)
KR (1) KR20110110222A (ja)
CN (1) CN102333817B (ja)
ES (1) ES2551745T3 (ja)
TW (1) TW201030079A (ja)
WO (1) WO2010074139A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120309880A1 (en) * 2010-02-01 2012-12-06 Kuraray Co., Ltd. Thermal stabilizer for polyvinyl chloride, polyvinyl chloride resin composition, and method for producing the same
FR2986003B1 (fr) * 2012-01-24 2015-01-16 Arkema France Procede de preparation de polymeres halogenes
WO2017222213A1 (ko) * 2016-06-21 2017-12-28 주식회사 엘지화학 염화비닐계 중합체의 제조방법
KR102024141B1 (ko) 2016-06-21 2019-09-23 주식회사 엘지화학 염화비닐계 중합체의 제조방법
CN111684042A (zh) * 2018-02-02 2020-09-18 株式会社Adeka 稳定剂组合物、含有其的氯乙烯系树脂组合物及其成型体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241448A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤
WO2008015739A1 (fr) * 2006-08-01 2008-02-07 The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. Stabilisant de dispersion pour la polymérisation en suspension de composés vinyliques
WO2009154179A1 (ja) * 2008-06-16 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009154176A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009154178A1 (ja) * 2008-06-16 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009157401A1 (ja) * 2008-06-23 2009-12-30 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5230299B2 (ja) 1973-12-22 1977-08-06
JPS5481359A (en) 1977-12-12 1979-06-28 Yoshizaki Kozo Composition * film and coated structure of chlorinee containing polymer having good weatherability
JPS57147552A (en) 1981-03-09 1982-09-11 Kyodo Yakuhin Kk Stabilizing method of chlorine-containing resin
JPS60238345A (ja) 1984-05-10 1985-11-27 Kuraray Co Ltd 樹脂組成物
JP2551802B2 (ja) 1987-12-29 1996-11-06 日本合成化学工業株式会社 含ハロゲン熱可塑性樹脂組成物
JPH06287387A (ja) 1993-04-06 1994-10-11 Sekisui Chem Co Ltd 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3339257B2 (ja) 1995-06-20 2002-10-28 信越化学工業株式会社 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3526111B2 (ja) 1995-07-21 2004-05-10 旭電化工業株式会社 硬質塩化ビニル樹脂組成物
CA2389434C (en) * 2000-09-01 2009-09-15 Kuraray Co., Ltd. Polyvinyl alcohol resin composition and multilayer packages
US7534829B2 (en) * 2002-02-26 2009-05-19 Kuraray Co., Ltd. Resin composition and multi-layer structures

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241448A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤
WO2008015739A1 (fr) * 2006-08-01 2008-02-07 The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. Stabilisant de dispersion pour la polymérisation en suspension de composés vinyliques
WO2009154179A1 (ja) * 2008-06-16 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009154178A1 (ja) * 2008-06-16 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009154176A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
WO2009157401A1 (ja) * 2008-06-23 2009-12-30 株式会社クラレ ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010074139A1 (ja) 2010-07-01
US20110319541A1 (en) 2011-12-29
JPWO2010074139A1 (ja) 2012-06-21
TW201030079A (en) 2010-08-16
CN102333817B (zh) 2014-07-09
CN102333817A (zh) 2012-01-25
EP2371899A1 (en) 2011-10-05
KR20110110222A (ko) 2011-10-06
EP2371899A4 (en) 2012-04-25
EP2371899B1 (en) 2015-08-12
ES2551745T3 (es) 2015-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5480150B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP5480136B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP5421911B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP5421912B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP5646347B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP5025837B1 (ja) ハロゲン原子含有樹脂組成物、その製造方法およびそれからなる成形品
JP5356313B2 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JPWO2009157401A1 (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP2011219546A (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP2012046688A (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法
JP2011213939A (ja) ポリ塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5646347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees