JP5643400B2 - 保育用具 - Google Patents
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Description
母親が授乳する際の方法は、直接乳児を抱き上げ、乳児の体重を支えながら、乳児の口元を母親の乳首の位置に維持し続けるというものだった。
だっこや授乳を助ける保育用具として、スリングが用いられることもあった。
入浴時には、乳児を直接湯船に入れ、片手の平で、後頭部から乳児の頭を支えながら乳児の両耳を塞ぎ、他方の手で体を洗っていた。
母親による母乳授乳のためのだっこは、昼夜を問わず行われ、回数は1日に8回程度、所要時間は1回20分程度必要である。これを行う母親は、乳児の体重を支えながら、乳児の口元と乳首との位置を一定に保つ姿勢を、授乳の間中維持し続けなければならない。数か月にわたり、家事をこなしながらこの疲労を伴う授乳をし続ける事は、母親の腕・肩・背中・腰等の疲労の原因となっている。
母親以外の保育者が哺乳瓶で授乳することもあるが、この場合には乳児の身体を膝の上に置いたり、またはクッションを用いる等、授乳をしやすくする工夫がなされ、行われている。しかし多くの場合、保育者はだっこ自体に慣れていないため、保育者が安心してだっこを行い、保育に参加しやすくなる方法が望まれている。
だっこを補助する保育用具としてベビースリングが用いられることもあるが、この方法は保育者がスリングを装着するという、手間を要する。特に授乳においては、乳児は泣いて授乳を要求するものであり、昼夜を問わない1日8回程度の授乳のたびに、泣いている乳児を待たせてスリングを装着するということは、保育者と乳児の、両者のストレスとなっている。
また、スリングを用いる場合には、乳児自身の体重による体の沈下が起こり、乳児はスリングの中で、胸部・腹部に圧迫感のある姿勢になってしまうという問題がある。この姿勢は、胎内にいる時のものと類似しているため、乳児にとっては安心感があり問題は無いとする見方があるが、一方では、授乳能力が未発達な時期に、腹部に圧迫感のある姿勢での授乳方法は適当でないとする見方もある。
こうした問題に対し、特許文献1では、安定した幼児保持を行える、スリングとともに用いる敷板が提案されている。この特許文献1の発明では、課題を解決するための手段として、スリング内に装着する頭あて部材としての敷板とヘッドガード、腹部の安全ベルトを提案している。ヘッドガードと安全ベルトは任意とされている。この頭あて部材における敷板は頭から背中の半分までの長さでも良いとされているが、しかし現実的に考えて、頭から背中の半分までの長さの敷板の上に寝かせるということで、幼児の首をしっかりと支え、腹部や胸部を過剰に圧迫する事無く安定して保持できるとは考えにくい。敷板が背中の半分までしかなければ、臀部はスリングに持ち上げられてしまい、その結果として丸まった姿勢となり胸部や腹部の圧迫感は取り除かれない。
また、特許文献1では、使用の際に、スリングと頭あて部材をループによって係止することが提案されているが、幅広のスリングの中の小さなループを確認し、そこに頭あて部材を留めるという作業は、手間がかかるものである。この手間は、保育者と乳児の両者のストレスにつながるものである。
入浴の際には、通常ベビーバスは浴室の床上に置かれ、保育者は前かがみとなって乳児の入浴を行う。この時、保育者は片手の平で後頭部から頭部を支え、乳児の両耳を塞ぎながら乳児の体重を受け止め、他方の手で体を洗うというやり方で入浴させる。この姿勢は保育者の腰の負担が大きく、また乳児を支える手は乳児の体重による負担があり、保育者の疲労は大きかった。
このだっこ籠に乳児を座らせてだっこすることによって、乳児と保育者間の体格の差を補い、誰でも、簡単に、楽に、安全に、安定しただっこを行う事が出来る様にする。
背もたれ部Aは、首がすわるまでの時期の乳児が座った時に、少なくとも頭部の下半分から臀部までを支える長さを条件とする。この長さであれば、生後すぐの乳児なら頭部全体から臀部まで安定保持され、また乳児の身長が伸びても、頭部の下半分までは支えることができるので、首がすわる時期の乳児の身長であっても、頭部から臀部までを安定して保持できると言ってよい。(参照図5・6)
さらに、安全への配慮については、まず乳児の体重が増加しても変形を生じない強度のある素材で成型した芯Fを用いる事である。(参照図4)生後から首がすわるまでの間に、乳児の体重は約2,5倍に増加する。体重の増加があっても、基本的な構造に変形を生じない、しっかりした材質の芯を用いる。
つぎに表面加工Gである。肌あたりが良くなるよう、柔らかな素材で芯を覆う。(参照図4)この表面加工Gは、肌あたりを良くすると同時に、乳児の衣類と表面加工Gとの摩擦によって、乳児がだっこ籠の中で不安定に滑ることを防ぐ。また、保育者がだっこ籠を使用してだっこしたりスリングを用いた場合、摩擦によって、だっこ籠自体が不安定になることを防ぐ。
背もたれ部Aの上端部は、保育者の腕にかかるように背面側に折り返されて(反りD)、だっこや入浴の際に、安定感を増す構造である。(参照図3)
だっこ籠は、乳児の身体を安定保持しながらも、保育者の負担とならないように、軽量であり、使用方法は簡便で、携帯性に優れている。だっこの際は、このだっこ籠に乳児を座らせ(参照図5・6)、籠ごと持ち上げて使用する。あるいは、だっこ籠をスリングのポーチ部に入れ、そこに乳児を座らせて使用する。(参照図7)入浴は、だっこ籠に裸の乳児を座らせ、そのままベビーバスに入れて入浴させる(参照図8・9)
座面部Bの効果で、だっこ籠に座らせた際、乳児の臀部から臀部体側部、股間にかけて、包み込むような状態が得られ、その結果、乳児の身体全体を安定保持することが出来るようになる。
胴体安定保持部Cの効果で、だっこ籠に座らせた際、乳児の不安定な横方向移動を制限し、両側ら支え、脱落を防ぎ、安定した状態を得られるようになる。
上記3点の効果で、生後から首がすわるまでの時期の、身体の発達が充分でない乳児を、素手で抱くよりも、誰でも、楽に、簡単に、安全に、安定した状態で抱っこしたり、入浴させたりすることができるようになる。その結果、保育者の疲労感は軽減され、より良い保育の機会が得られるようになる。
背もたれ部Aの上端部には、背面側への反り部Dを設けても良い。この反り部Dは、抱っこの際、手掛かりにして安定感を増すためのものであるが、必要に応じて取り付ける。(参照図3)
背もたれ部Aは、縦方向には平坦で、長さは、首がすわる時期の乳児の、少なくとも頭部下半分から臀部までを支えるに足る長さである。背もたれ部Aの横方向には、乳児の胴体の丸みに沿って、乳児の安定保持のための緩いカーブが設けられており、そのカーブは背もたれ部Aの上部はほぼ平坦であり、下部に向かうにしたがって大きくなっている。続く座面部Bに至って緩い卵殻様形状のカーブとなっており、乳児の臀部から臀部体側部、股間を包み込むように安定保持する。背もたれ部Aの横方向の幅は、首がすわる時期の乳児の胴体が入り、不安定に横方向に移動しない幅である。(参照図1)
背もたれ部Aの中ほどには、背もたれ部Aから続いて胴体安定保持部Cが隆起している。乳児が座るべき空間を、背もたれ部A、座面部Bとともに構成し、乳児の胴体の不安定な横移動を制限して脱落を防ぎ、乳児を両側から安定保持する。(参照図1)
胴体安定保持部Cの大きさは、乳児が顔を横に向けて行う授乳を妨げず、また背もたれ部Aの両側部下部から座面部Bへ続く部分に、脚を籠の両横外側に出して座ることが出来る空き部Eを設ける事を妨げない大きさである。具体的には、胴体安定保持部Cの大きさは、首がすわる時期の乳児の、脇の下脚の付け根までを保持する大きさであって、かつ、生後すぐの乳児が顔を横に向けて授乳することを妨げない大きさであることが必要である。(参照図1)
また、乳児は平均より小さく生まれる事もあれば、平均より大きく育つこともある。この身体の大きさの個体差や成長の変化に対応するため、数種類の大きさの籠を用意することが望ましい。あるいは、生後すぐの小さい乳児を座らせるときには、大きめの籠にタオルを敷き、その上に乳児を座らせて使用し、身体が成長してくれば、タオルを使わず座らせ方を変える事で対応しても良い。(参照図5・6)
背もたれ部A下部から座面部Bへと続く部分は、緩い卵殻様形状となっており、首がすわる時期の乳児の臀部から臀部体側部・股間を包みこむように安定して座らせることが出来る様に構成されている。かつ、背もたれ部Aの下部から座面部Bへと続く部分は、乳児が脚を籠の両側部外側に出して座ることを妨げないように、空き部Eとなっている。(参照図1)
座面部Bは、乳児が脚を籠の両側部外側に出して座ることを妨げず、かつ乳児の臀部全体を収納するにふさわしい広さであって、臀部から臀部体側部を包みこむように安定保持し、乳児の股間が置かれる部分は、座面の後部から前部へと緩くカーブしており、臀部、臀部体側部、股間を安定保持している。(参照図2)
材質については、高い密着感を得るため軽量であること、かつ乳児を座らせるに充分な強度を持っていることである。この素材をだっこ籠の芯として成型したものを芯Fとする。生後から首がすわる時期までに、乳児の体重は2.5倍なる。この体重増加に耐える強度であることが必要である。体重を主に受け止める背もたれ部Aの縦方向中央部分と、背もたれ部Aから胴体安定保持部Cへ続く部分、背もたれ部Aから座面部Bに続く部分には、特に配慮して芯材を厚くして強度を持たせて成型する。芯材には、強度と粘りを併せ持った、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等のプラスチック、またはアルミ等の軽金属を成型加工する。(参照図4)
次にこの芯に、肌あたりの良さと滑り止めを兼ねた表面加工Gを施す。表面加工Gは、乳児の身体を優しく受け止める弾力性と、保育者の腕やスリングとよく摩擦して滑り止めとなる摩擦性を持ち、かつ入浴にも使用できるように、撥水性、耐熱性、抗菌性を持った素材であることが必要である。例えば、シリコンゴムやウレタン塗装などの加工を施す。(参照図4)
さらに、情操に好影響となる、魚柄・果物柄・動物柄・無地などの色彩やデザインを施すとなお良い。
B 座面部
C 胴体安定保持部
D 反り
E 空き
F 芯
G 表面加工
Claims (3)
- 首のすわる時期の乳児の少なくとも頭部下半分から臀部までを支え、形状は、縦方向には平坦であり、横方向には、首がすわる時期の乳児の胴体が入る幅で、胴体の丸みに沿って胴体を安定保持するための緩いカーブが設けられており、そのカーブは上部はほぼ平坦で、下部に向かうに従い大きなカーブとなっている背もたれ部(A)と、上記背もたれ部(A)の下部から続いて臀部から臀部体側部と股間を緩く包み込むように安定保持する座面部(B)と、保育者の腕に掛かるように、上記背もたれ部(A)の上端部に、背面側に折り返されて形成されている反り部(D)とで構成され、縦方向には座面部(B)で終焉している、強度のある保育用具。
- 前記背もたれ部(A)は、両側部中ほどに、乳児が顔を横に向けて母乳授乳を受ける事を妨げない位置で、かつ、乳児が開脚して座ることを妨げない位置に、乳児を両側部から支えるための両側部から隆起している胴体安定保持部(C)を有する、請求項1に記載の保育用具。
- 前記座面部(B)は、乳児が開脚して座ることを妨げない形状に空き部(E)を有する請求項1あるいは2に記載の保育用具。
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