JP5637498B2 - 積層体及び光学部材 - Google Patents
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Description
また本発明は、本積層体を使用した光学部材を第2の発明の要旨とする。
ジ(メタ)アクリレート(A)単位
本発明において、ジ(メタ)アクリレート(A)単位は式(1)で示され、基材フィルムを構成する重合体(C)の構成単位の1つである。
モノ(メタ)アクリレート(B)単位
本発明において、モノ(メタ)アクリレート(B)単位は基材フィルムに透明性及び弾性率を付与するために用いられる。
重合体(C)
本発明において、重合体(C)はジ(メタ)アクリレート(A)単位及びモノ(メタ)アクリレート(B)単位を含む重合体であり、本積層体の透明性及び柔軟性を付与するための成分である。
上記の(メタ)アクリレート重合体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i―ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートを重合して得られるポリアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を併せて使用できる。
基材フィルム
本発明において、基材フィルムは重合体(C)を含有するフィルムである。
樹脂層
本発明においては、樹脂層は基材フィルムの少なくとも片面に積層された層である。
本積層体
本積層体は基材フィルムの少なくとも片面に樹脂層が積層されたものである。
光学部材
本発明の光学部材は本積層体を使用して得られるものである。
(1)Tg
動的粘弾性測定装置(商品名:EXSTAR DMS6100、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用し、周波数1Hz、温度範囲30〜150℃及び昇温速度2℃/分の測定条件で測定して得られた温度−tanδ曲線の極大値を示すときの温度をTgとし、基材フィルム及び樹脂層のTgを求めた。
(2)全光線透過率及びヘーズ
ヘーズメーター(商品名:NDH2000、日本電色工業(株)製)を用いてJIS K7361−1に示される測定法に準拠して積層体又は基材フィルムの全光線透過率及びヘ−ズを測定した。
(3)側面輝度
長さ200mm及び幅100mmの方形の積層体、ノートパソコン液晶パネル用LEDパックライト光源(商品名:LTN141AT05、Samsung社製)及び膜厚50μmの反射シート(商品名:ルイルミラー、(株)麗光製)を図1に示すように設置した状態で積層体又は基材フィルムの側面輝度を測定した。
(4)側面色度差
上記側面輝度の測定方法と同様の方法で端面(ロ)から出射した光の色度を測定し、端面(ロ)から出射した光の色度が、用いた光源の色度に対してどの程度の差(△x及び△y)を有するかを求めた。
(5)打ち抜き加工性
3辺がトムソン刃(7cm及び5cm)で1辺(5cm)が彫刻刀で形成された、高さ23.6mm、縦7cm及び横5cmの打ち抜き型を作製した。
<割れ又は欠けの有無>
◎:割れ及び欠けは認められない。
○:割れ又は欠けが1〜10箇所未満認められる。
×:割れ又は欠けが10箇所以上認められる。
<白化の有無>
○:白化は認められない。
×:白化が認められる。
(6)破断伸度
JIS K6251に準拠して、スーパーダンベルカッター(商品名:SDK−100D、(株)ダンベル製)を用いてダンベル状1号型の積層体又は基材フィルムの試験片を5枚作製した。
(7)鉛筆硬度
JIS K5400に準拠して積層体の樹脂層の面又は基材フィルムの表面の鉛筆硬度を測定した。
(8)耐熱性
A4サイズの積層体又は基材フィルムをPETフィルムとピッチ30μm及び高さ30μmのプリズム形状が連続的に付与されている転写用型部材との間に挟みこみ、プレス成形機(商品名:油圧成型機、庄司鉄工(株)製)を用いて温度120℃及びプレス圧1MPaの条件でプレスして積層体の樹脂層又は基材フィルムの一表面に微細なプリズム形状を付与した。
[実施例1]
(1)単量体原料(c−1)の調製
冷却管、温度計及び攪拌機を備えた反応器にジ(メタ)アクリレート(A)としてポリブチレングリコールジメタクリレート(A−1)(商品名:アクリエステルPBOM、三菱レイヨン(株)製、(X)のMn:648)10部、モノ(メタ)アクリレート(B)としてメチルメタクリレート(B−1)90部及び連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン(商品名:NOM、エルフアトケムジャパン(株)製)0.4部を仕込み、撹拌しながら加熱を開始した。
(2)樹脂層が積層されたPETフィルムの作製
メチルメタクリレート単位99%及びメチルアクリレート単位1%を含有し、質量平均分子量が約95,000であるアクリル共重合体20部並びに離型剤としてSOLUSOL(登録商標)100% Cosmetic Grade Surfactant(商品名、日本サイテックインダストリーズ(株)製スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム)0.1部及びJP502(商品名、城北化学工業(株)製、リン酸ジエチルエステルとリン酸モノエチルエステルの混合物)0.1部をテトラヒドロフラン(THF)80部の溶媒に溶解し、樹脂層形成材料の溶液を作製した。
(3)積層体の作製
縦300mm及び横300mmのガラス板上に、樹脂層が積層されたPETフィルムを、樹脂層が上面となるように貼り付けて積層ガラス板を作製した。
PBOM:ポリブチレングリコールジメタクリレート(商品名:アクリエステルPBOM、三菱レイヨン(株)製、(X)のMn:648)
MMA:メチルメタクリレート
MA:メチルアクリレート
[実施例2]
(1)単量体原料(c−2)の調製
冷却管、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、ジ(メタ)アクリレート(A)としてポリブチレングリコールジメタクリレート(A−1)(商品名:アクリエステルPBOM、三菱レイヨン(株)製、(X)のMn:648)10部、モノ(メタ)アクリレート(B)としてメチルメタクリレート(B−1)90部及び連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン(商品名:NOM、エルフアトケムジャパン(株)製)2部を仕込み、撹拌しながら加熱を開始した。
(2)樹脂層形成材料(あ)の調製
冷却管、温度計及び攪拌機を備えた反応器にメチルメタクリレート100部を仕込み、撹拌しながら−90kPaで10分間減圧した。
(3)積層体の作製
PETフィルム上に樹脂層形成材料(あ)を塗布した直後に、単量体原料(c−2)を塗布し、その上に樹脂層形成材料(あ)を塗布し、最後にPETフィルムで挟み込んで5層の積層物を形成した。
[比較例1]
(1)基材フィルムの作製
2枚の縦300mm及び横300mmのガラス板を、ガラス板の端部にポリ塩化ビニル製ガスケットを挟んで0.4mm間隔で相対させて鋳型を形成し、形成された鋳型内に実施例1で作製したものと同様の単量体原料(c−1)を注入した。
[比較例2]
メチルメタクリレート単位99%及びメチルアクリレート単位1%を含有し、質量平均分子量が約95,000であるアクリル共重合体を80℃で一昼夜乾燥した。
2;反射フィルム
3;LED光源
イ;光源側
ロ;輝度測定側
L;積層体の長さ
Claims (4)
- 下式(1)で表されるジ(メタ)アクリレート(A)単位30〜70質量%とモノ(メタ)アクリレート(B)単位を含む重合体(C)を含有する基材フィルムの少なくとも片面に樹脂層が積層された50〜500μmの厚みを有する積層体。
(Xはポリアルキレングリコール残基、ポリエステルジオール残基及びポリカーボネートジオール残基から選ばれる少なくとも1種の数平均分子量500以上のジオール残基を示し、R1はH又はCH3を示す。) - 樹脂層がアクリル樹脂層である請求項1に記載の積層体。
- 積層体の樹脂層の表面が熱転写によって形成された微細構造を有する請求項1又は2に記載の積層体。
- 請求項1〜3のいずれかの積層体を使用した光学部材。
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