[go: up one dir, main page]

JP5634370B2 - 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法 - Google Patents

圧縮機及びこの圧縮機の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5634370B2
JP5634370B2 JP2011214501A JP2011214501A JP5634370B2 JP 5634370 B2 JP5634370 B2 JP 5634370B2 JP 2011214501 A JP2011214501 A JP 2011214501A JP 2011214501 A JP2011214501 A JP 2011214501A JP 5634370 B2 JP5634370 B2 JP 5634370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat tube
sealed container
compressor
flat
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011214501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013072424A5 (ja
JP2013072424A (ja
Inventor
聡大 清水
聡大 清水
康之 赤堀
康之 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011214501A priority Critical patent/JP5634370B2/ja
Publication of JP2013072424A publication Critical patent/JP2013072424A/ja
Publication of JP2013072424A5 publication Critical patent/JP2013072424A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5634370B2 publication Critical patent/JP5634370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は、圧縮機及びこの圧縮機の製造方法に関するものである。
従来より、圧縮機には、密閉容器内に配置された圧縮部の圧縮室に接続された円管状の接続配管が設けられている。例えば、密閉容器内が吐出圧力となる高圧シェル型の圧縮機では、冷凍サイクル回路の低圧側と圧縮室とを接続する接続配管が、密閉容器を貫通して設けられている。また例えば、密閉容器内が吸入圧力となる低圧シェル型の圧縮機では、冷凍サイクル回路の高圧側と圧縮室とを接続する接続配管が、密閉容器を貫通して設けられている。また例えば、複数の圧縮部で冷媒を順次圧縮していく多段の圧縮機では、低段側圧縮部の圧縮室と高段側圧縮部の圧縮室とを接続配管で接続する。このような接続配管には、一部が密閉容器の外部に配置され、両端部が密閉容器に貫通して低段側圧縮部の圧縮室と高段側圧縮部の圧縮室とを接続するものがある。このような密閉容器を貫通する接続配管の密閉容器から突出した部分は、密閉容器の外面側に接合された支持部品の内部に挿入されて支持されている。
側面部が曲面形状となった円筒形状の密閉容器を有する圧縮機の場合、上記の支持部品が密閉容器の曲面部(つまり側面部)に接合される場合がある。このような曲面部に支持部品が接合された従来の圧縮機としては、例えば「密閉式電動圧縮機は、密閉容器12内に電動要素と、この電動要素にて駆動される圧縮要素とを備え、冷媒導入管から吸い込んだ冷媒を圧縮要素により圧縮して冷媒吐出管より吐出するものであって、密閉容器の湾曲面に形成された透孔171に対応して取り付けられ、冷媒導入管や冷媒吐出管が接続されるスリーブ142を備え、透孔周囲の密閉容器外面に平坦面173を形成すると共に、スリーブには透孔内に挿入される挿入部174とその周囲に位置して密閉容器の平坦面に当接する当接部176とを形成し、このスリーブの当接部と密閉容器の平坦面とをプロジェクション溶接により固着した。」というものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−251228号公報(要約、図19)
例えば、容量の異なる圧縮機において密閉容器を共通化しようとした場合、容量の小さい圧縮機においては、圧縮室の容積を小さくするため、圧縮部の厚みを薄くすることが考えられる。また例えば、圧縮機を圧縮部の厚み方向に小型化するような場合も、圧縮部の厚みを薄くすることが考えられる。このように圧縮部の厚みを薄くした場合、圧縮部の側面側から圧縮室に接続配管を接続させようとすると、円管状の接続配管は圧縮部の厚みに応じて直径が減少し、圧縮室を流通する冷媒の流量を減少させてしまう。このため、圧縮部の厚みを薄くした場合、圧縮室を流通する冷媒の流量の減少を防止するために、扁平形状の接続配管を用いることが考えられる。この場合、支持部品も、接続配管が挿入される貫通穴部分が接続配管に対応した扁平形状となる。
例えば上記のような理由等によって扁平形状の接続配管を圧縮機に用いた場合、接続配管の長軸方向に接続部品も長くする必要が生じる。このため、扁平形状の接続配管を圧縮機において、特許文献1のように支持部品(特許文献1ではスリーブ143)を密閉容器に接合しようとした場合、肉厚の薄い密閉容器の側面部にザグリ加工することが困難となり、支持部品を密閉容器の側面部に接合できないという課題があった。
そこで、密閉容器の側面部にザグリ加工を施すことなく、密閉容器の側面部に支持部品を直接接合する方法も考えられる。
図11は、従来のリング状突起部の形状を採用した支持部品を密閉容器の側面部に直接接合する場合を説明するための説明図であり、図11(a)が密閉容器に支持部品の突起部を当接させる前の状態を示し、図11(b)が密閉容器に支持部品の突起部を当接させた状態(つまり、溶接時の状態)を示すものである。
図11や特許文献1に示すように、支持部品140には、プロジェクション溶接時に電流の集中部となるリング状の突起部141aが形成されているが、この突起部141aの先端形状は平坦な形状となっている。このため、密閉容器3の側面部にザグリ加工せずに直接指示部品140をプロジェクション溶接しようとした場合、両者の間に隙間Lが発生してしまう。特に、扁平形状の接続配管を支持部品140で支持しようとした場合、接続配管の長軸方向(図11の左右方向)に支持部品140(つまり突起部141a)も長くする必要が生じるため、隙間Lの大きさも大きくなってしまう。このため、この隙間Lがプロジェクション溶接時の溶け込み量よりも大きくなってしまい、支持部品140と密閉容器3の間が接合不良となり、冷媒漏れが発生してしまうという課題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、扁平形状の接続配管を用いた場合であっても、支持部品を密閉容器の側面部(曲面部)へ良好にプロジェクション溶接でき、両者の接合部から冷媒漏れが発生することを防止できる圧縮機、及びこの圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機は、側面部が曲面形状となった円筒形状の密閉容器と、該密閉容器の内部に収容され、圧縮室で冷媒を圧縮する圧縮部と、前記密閉容器の側面部を貫通し、前記圧縮部の圧縮室に接続された扁平形状の接続配管と、前記密閉容器の側面部外面側に設けられ、前記接続配管を支持する支持部品と、を備え、前記接続配管は、その短軸方向が前記密閉容器の中心軸方向に沿って配置されるものであり、前記支持部品は、溶接時に電流の集中部となる突起部が形成された側と反対の面に挿入部が形成されたリング状の溶接部と、前記接続配管と対応する扁平形状の貫通穴が形成され該貫通穴に挿入された前記接続配管を支持し、前記挿入部に挿入された状態で外周部に形成された凸部が前記挿入部に突接することによって位置決めされた扁平管と、を有し、前記支持部品の前記溶接部は、前記扁平管の前記貫通穴の長軸方向に沿った断面において、前記密閉容器側の中央部が凹んだ曲線形状に形成されており、前記扁平管と前記溶接部とがろう付け接合されているものである。
また、本発明に係る圧縮機の製造方法は、前記扁平管を前記挿入部に挿入し、外周部に複数の突起が形成された治具で前記扁平管を拡開して、前記扁平管に形成される凸部を前記挿入部に突接させる工程と、前記扁平管と前記挿入部との間をろう付けし、前記扁平管と前記溶接部とを接合して前記支持部品を形成する工程と、前記扁平管の短軸方向が前記密閉容器の中心軸に沿うように前記支持部品の前記溶接部を前記密閉容器の側面部外面側に押し当てて、前記支持部品と前記密閉容器とを溶接する工程と、前記支持部品の前記貫通穴に扁平形状の前記接続配管を挿入して、該接続配管を前記圧縮室に接続し、該接続配管と前記支持部品とをろう付け接合する工程と、を備えたものである。
本発明においては、支持部品の溶接部は、側面部が曲面形状となった円筒形状の密閉容器に対応して、中央部が凹んだ曲線形状に形成されている。このため、扁平形状の接続配管を用いた場合であっても、支持部品を密閉容器の側面部(曲面部)へ良好に溶接でき、両者の接合部から冷媒漏れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態に係る圧縮機を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の支持部品を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機における密閉容器とプロジェクションリングの関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管をプロジェクションリングに位置決めする工程を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具の別の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具のさらに別の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具のさらに別の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具のさらに別の一例を示す説明図である。 従来のリング状突起部の形状を採用した支持部品を密閉容器の側面部に直接接合する場合を説明するための説明図である。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る圧縮機を示す縦断面図である。また、図2は図1のA−A断面図である。
2シリンダーロータリー式圧縮機である圧縮機50は、鉄製の密閉容器3を備えている。この密閉容器3は側面部が曲面形状となった円筒形状に形成されており、その内部には、圧縮部10、この圧縮部10の駆動源であるモーター4、及び、モーター4の駆動力を圧縮部10に伝達する回転軸1が収納されて構成されている。
圧縮部10は、第1軸受部14、第2軸受部15、第1シリンダー16、第2シリンダー18、及び中間プレート17等を備えている。詳しくは、第1シリンダー16には、第1シリンダー内径16aとなる略円筒状の貫通孔が形成されている。また、第2シリンダー18には、第2シリンダー内径18aとなる略円筒状の貫通孔が形成されている。そして、これら第1シリンダー16及び第2シリンダー18は、第1シリンダー内径16a及び第2シリンダー内径18aの内径中心に沿った方向に積層されている。また、第1シリンダー16及び第2シリンダー18を積層する際、これらの間には、中間プレート17が配置される。
第1軸受部14は、第1シリンダー16の上面部に設けられており、第1シリンダー内径16aとなる貫通孔の上部開口を閉塞する。つまり、第1シリンダー16の貫通孔は、第1軸受部14と中間プレート17とによって、機密性が確保されている。また、第2軸受部15は、第2シリンダー18の下面部に設けられており、第2シリンダー内径18aとなる貫通孔の下部開口を閉塞する。つまり、第2シリンダー18の貫通孔は、第2軸受部15と中間プレート17とによって、機密性が確保されている。
順次積層された第1軸受部14、第1シリンダー16、中間プレート17、第2シリンダー18及び第2軸受部15には、回転軸1が貫通している。この回転軸1は、第1軸受部14及び第2軸受部15によって回転自在に支持されている。また、回転軸1には、第1シリンダー16と対応する位置に第1偏芯部1aが形成され、第2シリンダー18と対応する位置に第2偏芯部1bが形成されている。また、第1偏芯部1aには略円筒状の第1ピストン12が設けられ、第2偏芯部1bには略円筒上の第2ピストン13が設けられている。
これら圧縮部10は、第1シリンダー16や第2シリンダー18の外周部が密閉容器3に溶接されることにより、密閉容器3内に固定されている。また、圧縮部10の回転軸1を回転駆動するモーター4も、例えばそのステーターが密閉容器3に圧入又は溶接されて、固定されている。
図2に示すように、第1シリンダー16内には、ベーン19が摺動自在に設けられている。モーター4によって回転軸1が回転すると、第1シリンダー16内を第1ピストン12が回転する。このときベーン19が第1ピストン12の外周部に追従することにより、圧縮室21が形成される。同様に、第2シリンダー18内にも、ベーン19が摺動自在に設けられている。モーター4によって回転軸1が回転すると、第2シリンダー18内を第2ピストン13が回転する。このときベーン19が第2ピストン13の外周部に追従することにより、圧縮室21が形成される。
これら第1シリンダー16及び第2シリンダー18内に形成された圧縮室21には、吸入穴20が連通している。そして、これら吸入穴20には、プロジェクションリング41、支持部品40、延長配管43及び吸入管31を介して、マフラー32が接続されている。なお、圧縮室21とマフラー32との接続構成の詳細については後述する。つまり、マフラー32を通った冷媒(つまり、冷凍サイクル回路の低圧側の冷媒)は、吸入穴20から圧縮室21に吸入される。そして圧縮室21に吸入された冷媒は、圧縮されて、第1軸受部14及び第2軸受部15のフランジ部に形成された弁(図示せず)から密閉容器3内に吐出される。密閉容器3内に吐出された冷媒は、モーター4のステーターとローターとの間等を通過し、吐出管33から密閉容器3外へ流出する。
続いて、圧縮室21とマフラー32との接続構成の詳細、つまり、支持部品40、延長配管43及び吸入管31の構成について説明する。
なお、延長配管43が本発明の接続配管に相当する。
図3は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の支持部品を示す説明図である。なお、図3(b)は、支持部品40の平面図(図2と同方向から見た図面)である。また、図3(a)は図3(b)を上方から見た図、図3(c)は図3(b)を下方から見た図となっている。
以下、この図3及び上述の図1,2を参照して、支持部品40、延長配管43及び吸入管31の構成について説明する。
延長配管43は、密閉容器3を貫通して配置されるものであり、その先端部が圧縮室21と連通した吸入穴20に嵌入されて圧縮室21に接続されている。この延長配管43は、扁平形状の配管で、その短軸方向が密閉容器3の中心軸(つまり回転軸1の回転軸)に沿うように設けられている。そして、延長配管43のうちの密閉容器3の外部に突出した部分は、密閉容器3の側面部外面側に接合された支持部品40に挿入され、扁平管42によって支持されている。
支持部品40は、密閉容器3とのプロジェクション溶接時に電流の集中部となるリング状の突起部41aが形成されたプロジェクションリング41と、前記延長配管43を支持する扁平管42と、を備えている。なお、支持部品40は、プロジェクションリング41に延長配管43の外面形状と対応する扁平形状の貫通穴を形成し、該貫通穴で扁平管42を支持する構成、つまりプロジェクションリング41と扁平管42とを一体形成したような構成としてもよい。ここで、プロジェクションリング41が本発明の溶接部に相当し、扁平管42が本発明の支持部に相当する。
例えば銅製である扁平管42は、プロジェクションリング41の外面側に設けられた挿入部41bに一端が挿入され、該挿入部41bにろう付け接合されたものである。この扁平管42には、吸入管31も挿入されてろう付け接合されている。これにより、圧縮室21とマフラー32とが接続されることとなる。
ここで、圧縮機50の製造方法で後述するように、延長配管43を吸入穴20に嵌入する際、延長配管43を扁平管42の内部に通しながら(換言すると、扁平管42をガイドとして)、延長配管43を吸入穴20に嵌入する。このため、扁平管42をプロジェクションリング41の挿入部41bにろう付け接合する際、扁平管42の位置精度が重要となってくる。しかしながら、扁平管42をプロジェクションリング41の挿入部41bにろう付け接合する場合、円管状の配管をろう付け接合する場合と異なり、ろう付け工程において扁平管42を挿入部41b内に位置決めすることができない。
つまり、円管を挿入部にろう付け接合する場合、円管と挿入部との間に浸透したろう材は、毛細管現象によって両者の間に略均一に広がっていく。このため、円管を挿入部にろう付け接合する場合、ろう付け工程中に、円管は挿入部内で位置決めされていた。また、円管は、管軸を中心とした回転方向の傾きを考慮する必要もなかった。しかしながら、扁平管42を挿入部41bにろう付け接合する場合、扁平管42と挿入部41bとの間に浸透したろう材は、両者の間に略均一に広がっていかない。このため、扁平管42を挿入部41bにろう付け接合する場合、ろう付け工程において扁平管42を挿入部41bに位置決めすることができず、扁平管42が、管軸を中心とした回転方向に所望の姿勢から傾いてしまう。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、扁平管42の外周部に4カ所の凸部42aを形成し、これら凸部42aを挿入部41bの内周面に突接させることにより、扁平管42を位置決めしている。このような構成で扁平管42を位置決めすることにより、扁平管42と挿入部41bとの間にろう材を浸透させるためのクリアランス45を形成することができ、ろう付け不良を防止することもできる。
本実施の形態では、プロジェクションリング41をリングプロジェクション溶接で取り付けている。これは、リングプロジェクション溶接は、プロジェクションリング41と密閉容器3との間に通電するだけで両者を接合でき、両者の接合部分を順次接合していくアーク溶接等に比べ、密閉容器3の熱ひずみを抑制できる(つまり、より精度よくプロジェクションリング41を取り付けられる)からである。
プロジェクションリング41をリングプロジェクション溶接で取り付ける場合、リングプロジェクション溶接時に電流の集中部となるリング状の突起部41aをプロジェクションリング41に形成する必要がある。ここで、本実施の形態に係る圧縮機50は、密閉容器3の側面部外周側(つまり曲面部)にプロジェクションリング41が接合される構成となっている。このため、プロジェクションリング41の突起部41aは、扁平管42の長軸方向に沿った断面(つまり横断面)において、中央部が凹んだ曲線形状に形成されている。このような形状にプロジェクションリング41の突起部41aを形成するのは、以下に示す理由によるものである。
図4は、本発明の実施の形態に係る圧縮機における密閉容器とプロジェクションリングの関係を説明するための説明図であり、図4(a)が密閉容器にプロジェクションリングの突起部を当接させる前の状態を示し、図4(b)が密閉容器にプロジェクションリングの突起部を当接させた状態(つまり、溶接時の状態)を示すものである。
図11で上述したように、従来形状のリング状の突起部141aは、その先端形状が平坦な形状となっている。このため、リングプロジェクション溶接時にプロジェクションリング141を密閉容器3に当接した場合、両者の間に隙間Lが発生してしまう。特に、本実施の形態のようにプロジェクションリング141に扁平管42をろう付け接合した場合、扁平管42の長軸方向(図11の左右方向)にプロジェクションリング141(つまり突起部141a)も長くする必要が生じるため、隙間Lの大きさも大きくなってしまう。このため、この隙間Lがリングプロジェクション溶接時の溶け込み量よりも大きくなってしまい、プロジェクションリング141と密閉容器3の間が接合不良となり、冷媒漏れが発生してしまう場合がある。
一方、本実施の形態に係るプロジェクションリング41においては、上述のように、リング状の突起部41aは、中央部が凹んだ曲線形状に形成されている。このため、図4に示すように、リングプロジェクション溶接時にプロジェクションリング41を密閉容器3に当接した場合、両者の間の隙間を小さくできる。このため、プロジェクションリング141と密閉容器3の間の接合不良を防止でき、接合部から冷媒漏れが発生しない安定した溶接が可能となる。なお、本実施の形態では、突起部41a先端部の曲線形状の曲率半径を密閉容器3の側面部の曲率半径と略同一に形成している。このため、プロジェクションリング141と密閉容器3の間の接合不良をより防止することができる。
(圧縮機50の製造方法)
上述のように構成された圧縮機50は、次のような工程により製造される。
図5は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管を拡開するための治具を説明するための説明図である。また、図6は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の扁平管をプロジェクションリングに位置決めする工程を説明するための説明図である。
図5に示すように、治具100は、中心部に貫通穴が形成されたコレット部101と、コレット部101の貫通穴に挿入されるテーパロッド105を備えている。コレット部101は、その外周面が扁平管42の内周面形状に対応した扁平形状となっており、4分割された構成となっている。また、コレット部101の外周面には、扁平管42に形成される凸部42aと対応する位置に、4つの凸部101aが形成されている。なお、図5では、4分割されたコレット部101のそれぞれに、1つずつ凸部101aが形成されている。テーパロッド105は、先端部がテーパ形状に形成されたものである。テーパロッド105をシリンダー等によってコレット部101の貫通穴に押し込むことにより、コレット部101が拡開する構成となっている。
この治具100を用いて、まず、扁平管42をプロジェクションリング41の挿入部41bに位置決めする。具体的には、図6(a)に示すように、治具100のコレット部101を扁平管42内に配置する。そして、扁平管42からプロジェクションリング41の方に向かってテーパロッド105をコレット部101の貫通穴に押し込み、コレット部101を拡開する。これにより、図6(b)に示すように、扁平管42も拡開されて外周部に凸部42aが形成され、これら凸部42aが挿入部41bに突接することにより、扁平管42はプロジェクションリング41の挿入部41bに位置決めされる。その後、位置決めされたプロジェクションリング41と扁平管42は、ろう付け接合さる。この際、扁平管42とプロジェクションリング41の挿入部41bとの間にはクリアランス45が形成されているため、ろう材がクリアランス45内に浸透し、プロジェクションリング41と扁平管42が良好にろう付け接合される。これにより、支持部品40が完成する。
支持部品40が完成した後、支持部品40を密閉容器3にリングプロジェクション溶接する工程に入る。具体的には、図4(b)に示すように、プロジェクションリング41の突起部41aを密閉容器3の側面部外周側に当接し、両者の間に通電して両者を接合する。
密閉容器3に支持部品40を接合した後、密閉容器3の内部に圧縮部10を配置する。そして、密閉容器3の内部に圧縮部10を配置した後、密閉容器3の外部から扁平管42の内部へ延長配管43を挿入し、延長配管43を吸入穴20に嵌入する。延長配管43を吸入穴20に嵌入した後、次に、吸入管31を扁平管42内に挿入する。その後、扁平管42、延長配管43及び吸入管31をろう付け接合する。
なお、回転軸1、モーター4、マフラー32及び吐出管33等の取り付け工程は、従来の工程を採用すればよい。
以上、本実施の形態のように構成された圧縮機50においては、支持部品40の突起部41aは、側面部が曲面形状となった円筒形状の密閉容器3に対応して、中央部が凹んだ曲線形状に形成されている。このため、支持部品40を密閉容器3の側面部(曲面部)へ良好にプロジェクション溶接でき、両者の接合部から冷媒漏れが発生することを防止できる。
また、本実施の形態では、突起部41a先端部の曲線形状の曲率半径を密閉容器3の側面部の曲率半径と略同一に形成している。このため、支持部品40と密閉容器3の間の接合不良をより防止することができ、両者の接合部から冷媒漏れが発生することをより防止できる。
また、別部品(プロジェクションリング41,扁平管42)を組み合わせて指示部品を形成する場合、扁平管42の外周部に凸部42aを形成し、当該凸部42aをプロジェクションリング41の挿入部41bに突接させることにより、扁平管42を挿入部41b内で位置決めしている。このため、扁平管42と挿入部41bとの間にろう材が浸透するクリアランス45を形成しつつ、扁平管42を挿入部41b内で位置決めすることができる。したがって、扁平管42内を通して延長配管43を吸入穴20に挿入する際、両者の位相がずれないので、延長配管43を吸入穴20に良好に嵌入することができる。
なお、本実施の形態で説明した圧縮機50はあくまでも一例である。圧縮部10は、2シリンダータイプに限定されるものではなく、シングルタイプであってもよい。圧縮部10の機構もロータリー式に限定されるものではなく、スクロール式やスクリュー式等、種々の機構を採用することができる。圧縮部10を複数設置し、冷媒を順次圧縮していく多段式の圧縮機としても勿論よい。
また、支持部である扁平管42によって支持される配管は、延長配管43に限定されるものではない。例えば、吸入管31を吸入穴20に直接嵌入し、吸入管31を扁平管42で支持してもよい。また、扁平管42で支持する配管は、吸入側の配管に限定されるものではなく、密閉容器を貫通して圧縮室に接続される配管であればよい。例えば、密閉容器内が吸入圧力となる低圧シェル型の圧縮機において、冷凍サイクル回路の高圧側と圧縮室とを接続する接続配管を扁平管42で支持してもよい。また例えば、多段式の圧縮機の各圧縮室管を接続する接続配管を、密閉容器の外面側にて扁平管42により支持してもよい。
また、扁平管42を拡開する治具100も、あくまでも一例である。例えば、図7に示すように、プロジェクションリング41から扁平管42の方に向かってテーパロッド105を引き込んでコレット部101を拡開するように、治具100を構成してもよい。また例えば、コレット部101の分割数も4分割に限定されるものではなく、図8に示すようにコレット部101が少なくとも3分割されていれば、扁平形状を崩すことなく扁平管42を拡開することができる。また例えば、コレット部101の凸部101aの数と分割数が一致している必要は必ずしもなく、例えば図9に示すように凸部101aの数とコレット部101の分割数を異ならせても勿論よい。また例えば、図10に示すように、テーパロッド105の中心軸を軸対称とした位置に少なくとも2つの凸部101aを形成すれば、当該治具によって扁平管42を位置決めすることができる。つまり、扁平管42の外周部において扁平管42の中心軸を軸対称とした位置に少なくとも2つの凸部42aを形成することにより、扁平管42を挿入部41b内に位置決めすることができる。
1 回転軸、1a 第1偏芯部、1b 第2偏芯部、3 密閉容器、4 モーター、10 圧縮部、12 第1ピストン、13 第2ピストン、14 第1軸受部、15 第2軸受部、16 第1シリンダー、16a 第1シリンダー内径、17 中間プレート、18 第2シリンダー、18a 第2シリンダー内径、19 ベーン、20 吸入穴、21 圧縮室、31 吸入管、32 マフラー、33 吐出管、40 支持部品、41 プロジェクションリング、41a 突起部、41b 挿入部、42 扁平管、42a 凸部、43 延長配管、45 クリアランス、50 圧縮機、100 治具、101 コレット部、101a 凸部、105 テーパロッド、140 支持部品、141 プロジェクションリング、141a 突起部。

Claims (3)

  1. 側面部が曲面形状となった円筒形状の密閉容器と、
    該密閉容器の内部に収容され、圧縮室で冷媒を圧縮する圧縮部と、
    前記密閉容器の側面部を貫通し、前記圧縮部の圧縮室に接続された扁平形状の接続配管と、
    前記密閉容器の側面部外面側に設けられ、前記接続配管を支持する支持部品と、
    を備え、
    前記接続配管は、その短軸方向が前記密閉容器の中心軸方向に沿って配置されるものであり、
    前記支持部品は、
    溶接時に電流の集中部となる突起部が形成された側と反対の面に挿入部が形成されたリング状の溶接部と、
    前記接続配管と対応する扁平形状の貫通穴が形成され該貫通穴に挿入された前記接続配管を支持し、前記挿入部に挿入された状態で外周部に形成された凸部が前記挿入部に突接することによって位置決めされた扁平管と、
    を有し、
    前記支持部品の前記溶接部は、前記扁平管の前記貫通穴の長軸方向に沿った断面において、前記密閉容器側の中央部が凹んだ曲線形状に形成されており、
    前記扁平管と前記溶接部とがろう付け接合されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記支持部品の前記溶接部の前記曲線形状の曲率半径は、前記密閉容器の側面部の曲率半径と略同一であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 請求項に記載の圧縮機の製造方法であって、
    前記扁平管を前記挿入部に挿入し、外周部に複数の突起が形成された治具で前記扁平管を拡開して、前記扁平管に形成される凸部を前記挿入部に突接させる工程と、
    前記扁平管と前記挿入部との間をろう付けし、前記扁平管と前記溶接部とを接合して前記支持部品を形成する工程と、
    前記扁平管の短軸方向が前記密閉容器の中心軸に沿うように前記支持部品の前記溶接部を前記密閉容器の側面部外面側に押し当てて、前記支持部品と前記密閉容器とを溶接する工程と、
    前記支持部品の前記貫通穴に扁平形状の前記接続配管を挿入して、該接続配管を前記圧縮室に接続し、該接続配管と前記支持部品とをろう付け接合する工程と、
    を備えたことを特徴とする圧縮機の製造方法。
JP2011214501A 2011-09-29 2011-09-29 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法 Active JP5634370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011214501A JP5634370B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011214501A JP5634370B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013072424A JP2013072424A (ja) 2013-04-22
JP2013072424A5 JP2013072424A5 (ja) 2013-09-26
JP5634370B2 true JP5634370B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=48477113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011214501A Active JP5634370B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5634370B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5786920B2 (ja) * 2013-10-29 2015-09-30 ダイキン工業株式会社 圧縮機および圧縮機の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6329088A (ja) * 1986-07-21 1988-02-06 Hitachi Ltd 回転式圧縮機
JPH04116289A (ja) * 1990-09-07 1992-04-16 Hitachi Ltd 圧縮機のパイプ接続構造
JP3109634B2 (ja) * 1993-09-16 2000-11-20 本田技研工業株式会社 酸素センサーボス
JPH07251228A (ja) * 1994-03-11 1995-10-03 Fujipura Seiko:Kk 凹凸管の接続方法及び装置
JPH0979161A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 Toshiba Corp ロータリコンプレッサ
JP4517376B2 (ja) * 2000-08-01 2010-08-04 マイクロストーン株式会社 電子部品の真空容器の封止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013072424A (ja) 2013-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5126402B2 (ja) スクリュー圧縮機
WO2016039042A1 (ja) 圧縮機及び圧縮機の製造方法
JP5520460B2 (ja) 密閉型圧縮機の製造方法および冷凍サイクル装置の製造方法
JP2007187413A (ja) 熱交換器
JP5617805B2 (ja) 圧縮機、この圧縮機の製造方法、及びこの圧縮機の製造に用いられる治具
CN103443464B (zh) 涡旋压缩机
JP4474613B2 (ja) 密閉形スクロール圧縮機
JP5634370B2 (ja) 圧縮機及びこの圧縮機の製造方法
JP2009050098A (ja) ステータおよびその製造方法ならびに圧縮機
JP2017180123A (ja) ロータリ圧縮機
JP2012207622A (ja) スクロール型圧縮機
JPH11182434A (ja) 冷媒圧縮機
JP6391953B2 (ja) 下部フレームを備えた圧縮機及びその製造方法
JP6088916B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP6628872B2 (ja) 圧縮機の製造方法及び拡管器具
JPWO2012127720A1 (ja) スクロール型圧縮機の組立製造方法とそのスクロール型圧縮機
JP2010236449A (ja) 回転式流体機械、回転式流体機械の固定部材、及び回転式流体機械の固定部材の加工方法
JP2001115966A (ja) 密閉型圧縮機
WO2020202296A1 (ja) 溶接ビード潰し治具、及び圧縮機の製造方法
JP2012251445A (ja) 圧縮機、圧縮機の製造方法及び冷凍サイクル装置
WO2021100168A1 (ja) 密閉型圧縮機、冷凍サイクル装置および密閉型圧縮機の製造方法
JP2002317767A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006342676A (ja) 密閉型圧縮機
JP5173948B2 (ja) アキュムレータ一体型圧縮機
WO2011135806A1 (ja) 密閉型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5634370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250