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JP5614624B2 - 爆風圧低減構造体 - Google Patents

爆風圧低減構造体 Download PDF

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Description

本発明は、壁面に作用する爆風圧(圧力波)を低減可能な爆風圧低減構造体に関する。
例えば水素等の可燃性ガスを製造したり貯蔵したりする施設等では、万一の爆発事故に備えて、爆発の爆風に耐え得る耐爆風構造体(躯体)によって建物の壁やスラブを形成することが好ましい。
ところで、上記した施設等の閉鎖空間や半閉鎖空間で爆発事故が発生すると、その圧力波(衝撃波)が壁面や天井面、床面等で何度も反射を繰り返し、この圧力波の多重反射によって施設内の機器類などに甚大な被害が及ぶおそれがある。そこで、上記した被害を抑制するために、閉鎖空間の壁面や天井面、床面等に圧力波を吸収する吸収板を設置して爆風圧を低減させる方法が考えられる。
例えば、下記特許文献1に示されているように、壁構造体の内側に、壁構造体の内面を被覆する吸収板が配設された爆風圧低減構造体が提案されている。上記した吸収板は、壁構造体の内面に対して間隔をあけて配設されている。そして、吸収板と壁構造体との間にはダンパーが介装されており、このダンパーを介して支持された吸収板は、横方向(壁面に対して垂直な方向)に移動可能となっている。この爆風圧低減構造体によれば、空間内部で爆発が発生すると、その圧力波によって吸収板が押圧され、爆風エネルギーがダンパーによって吸収される。これにより、爆発による空間内部の被害を低減させることができる。
特開2005−282266号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、吸収板と壁構造体との間にダンパーを介装させる必要があり、施工が煩雑であるという問題がある。また、上記した爆風圧低減構造体では、複数のダンパーを必要とするのでコストが高いという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、爆発による対象空間内部の被害を低減させることができ、且つ、安価かつ容易に施工することができる爆風圧低減構造体を提供することを目的としている。
本発明に係る爆風圧低減構造体は、爆発が発生し得る対象空間と該対象空間の外部とを仕切る構造体本体と、該構造体本体の対象空間側に配設されて該構造体本体の内面を被覆する耐爆シートと、が備えられ、該耐爆シートが前記構造体本体の内面から離間して配設されて該構造体本体と前記耐爆シートとの間に間隙部が形成され、前記耐爆シートにスリットが形成され、前記耐爆シートが少なくとも間隙部側に撓み変形可能な可撓性を有しており、前記対象空間で爆発が発生した際に、爆発によって生じる圧力波のうちの一部を前記耐爆シートで反射させ、残りの圧力波を前記スリットを通過させて前記間隙部に入射させ、前記間隙部内に入射させた圧力波を前記耐爆シートと前記構造体本体の間の前記間隙部内で複数回反射させて爆風圧のピーク値を低減させるように構成されていることを特徴としている。
このような特徴により、対象空間において爆発が発生すると、その圧力波によって耐爆シートが押圧され、耐爆シートが間隙部側に撓み変形してスリットが拡幅される。これにより、爆発の圧力波のうちの一部が耐爆シートで反射されるが、残りの圧力波がスリットを通過して構造体本体と耐爆シートとの間(間隙部)に入射される。この間隙部に入射された圧力波は構造体本体の内面で反射する。この反射した圧力波によって耐爆シートが押圧され、撓み変形した耐爆シートが戻ってスリットが縮幅される。これにより、間隙部内の圧力波が少なくとも一時的に閉じ込められ、圧力波が間隙部内で多数回反射を繰り返すことや圧力波の波形の位相のずれによって爆風圧のピーク値が低減される。
また、本発明に係る爆風圧低減構造体は、前記スリットの縁部同士が重ね合わせられていることが好ましい。
これにより、上述したように構造体本体の内面で反射した圧力波によって耐爆シートが押圧され、撓み変形した耐爆シートが戻ってスリットが縮幅されたとき、スリットの縁部同士が重ね合わせられて上記した間隙部が密閉される。これにより、間隙部内の圧力波が少なくとも一次的に対象空間内に全く流出されずに確実に閉じ込められるので、爆風圧のピーク値が確実に低減される。
また、本発明に係る爆風圧低減構造体は、前記耐爆シートの対象空間側に、該耐爆シートを対象空間側から押さえて該耐爆シートの対象空間側への撓み変形を拘束する押さえ部材が配設されていることが好ましい。
これにより、上述したように構造体本体の内面で反射した圧力波によって耐爆シートが押圧され、撓み変形した耐爆シートが元の位置まで戻ったとき、押さえ部材によって耐爆シートが押さえられて耐爆シートの対象空間側への撓み変形が拘束される。これにより、間隙部内の圧力波によって耐爆シートが対象空間側に撓み変形することが抑制されるので、スリットが拡幅されず、間隙部内の圧力波が対象空間に流出することが防止され、爆風圧のピーク値が確実に低減される。
また、本発明に係る爆風圧低減構造体は、前記構造体本体と前記耐爆シートとの間に、前記構造体本体に固定されて前記耐爆シートを保持する下地材が配設されていることが好ましい。
これにより、耐爆シートが所定位置に設置しやすくなり、耐爆シートと構造体本体との間に所望の幅の間隙部が容易に形成される。
本発明に係る爆風圧低減構造体によれば、圧力波の一部が耐爆シートで反射し、残りが耐爆シートのスリットから通過することで爆風圧のピーク値が低減されるので、圧力波の多重反射による対象空間内の被害を低減させることができる。また、スリットが形成された耐爆シートを構造体本体の内面に離間して配設するだけであるので、安価かつ容易に爆風圧低減構造体を形成することができる。
本発明の実施の形態を説明するための爆風圧低減構造体の縦断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための爆風圧低減構造体の立面図である。 本発明の実施の形態を説明するための爆風圧低減構造体の縦断面図である。
以下、本発明に係る爆風圧低減構造体の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1に示す爆風圧低減構造体1は、例えば水素ガス等の可燃性ガスを製造或いは貯蔵する施設の壁やスラブ等の躯体構造であり、閉鎖空間或いは半閉鎖空間を画成する構造体である。この爆風圧低減構造体1の概略構成としては、構造体本体2と、下地材3と、耐爆シート4と、押さえ部材5と、を備えている。
構造体本体2は、爆発が発生し得る対象空間Xとその対象空間Xの外部とを仕切る壁或いはスラブであり、例えば鉄筋コンクリート造の構造体である。なお、構造体本体2の構造は適宜変更可能であり、例えば鋼製の構造体であってもよい。
下地材3は、耐爆シート4を保持するための支持部材であり、構造体本体2と耐爆シート4との間に配設されて構造体本体2に固定されている。詳しく説明すると、下地材3は、例えばI形鋼などの鋼材からなる。この下地材3は、ウェブ30を構造体本体2の内面に対して垂直にした向きで構造体本体2の内面に沿って水平に配設されている。また、下地材3は、鉛直方向に複数並設されており、複数の下地材3は、所定の間隔をあけて平行に配設されている。なお、下地材3の一方(構造体本体2側)のフランジ31は、構造体本体2内に定着した図示せぬアンカーボルト等を介して構造体本体2の内面に固定されている。
耐爆シート4は、構造体本体2の対象空間X側に配設されて構造体本体2の内面を被覆するシートである。この耐爆シート4は、構造体本体2の内面から離間して配設されており、耐爆シート4と構造体本体2との間に間隙部10が形成されている。また、この耐爆シート4には、水平方向(一方向)に延在する複数のスリット40が形成されている。これら複数のスリット40は、鉛直方向に間隔をあけて並列されており、各スリット40は、隣り合う下地材3,3の中間の位置にそれぞれ形成されている。詳しく説明すると、耐爆シート4は、下地材3の他方(対象空間X側)のフランジ32に沿って水平方向に延在する複数の帯状のシート41からなる。これら複数のシート41は、各下地材3のフランジ32にそれぞれ配設されており、鉛直方向に平行に並設されている。そして、隣り合うシート41の縁部の間には、上記したスリット40が形成されており、スリット40の縁部同士、つまり隣り合うシート41の縁部同士は重ね合わせられている。
上記した耐爆シート4(シート41)は、軽量かつ強度があるシートからなる。また、耐爆シート4は、爆風圧による入力エネルギーによる最大撓みがある想定以上の変形となる可撓性を有するシートであり、爆発の圧力波によって間隙部10側に撓み変形可能である。また、耐爆シート4は、塑性ひずみが生じてもよいが、塑性変形倍率として略100倍まで許容するシートであり、爆風圧による入力エネルギーによって破断しないシートである。このような耐爆シート4としては、例えば高強度プラスチックシートがある。
ここで、耐爆シート4に関する有効圧評価および応答計算結果について説明する。
なお、耐爆シート4の一例として、断面幅B=1.0m、シート厚(断面厚)t=0.002m、断面積A=0.002m、ヤング係数E=4×106kPa(4GPa)、断面二次モーメントI=6.67×10-10、単位体積質量ρ=0.9ton/m、スパンL=0.2m、引張強度(降伏強度σy)=4×104kPa(40MPa)の高強度プラスチックシートを想定する。また、爆風圧(爆轟による衝撃波)の一例として、ピーク圧P=1000kPa(1MPa)、正圧継続時間:0.002secの爆風圧を想定する。
上記した条件で、耐爆シートの端部固定時(片持ち梁形式)の固有周期Tsは次式(1)のとおりになる。
Figure 0005614624
また、上記した条件で、1質点換算による等価剛性Ke、等価質量me、有効圧Ps作用時変形δはそれぞれ次式(2)、(3)、(4)のとおりになる。ただし、有効圧Psは、固有周期Tsに対する爆風圧のみかけの周期Tの比に基づきPs≒0.1P(0.1は衝撃係数)とする。
Figure 0005614624
Figure 0005614624
Figure 0005614624
また、1質点系における曲げ降伏時変形の降伏時全荷重Py、降伏時変形δyはそれぞれ次式(5)、(6)のとおりになり、耐爆シートの降伏変位に対する有効圧作用による変形の比率(塑性倍率)δ/δyは次式(7)に示すようになる。
Figure 0005614624
Figure 0005614624
Figure 0005614624
上記したように塑性倍率がほぼ100となり、耐爆シートが破断しないことが確認できる。なお、本計算は微小変形を想定した略算であるが、大変形を考慮して評価すれば、本計算による略算値より小さな変形が算出されることから、本計算は安全側に評価できる。
押さえ部材5は、耐爆シート4を対象空間X側から押さえて耐爆シート4の対象空間X側への撓み変形を拘束する部材である。この押さえ部材5は、水平方向に延在する横筋50と鉛直方向に延在する縦筋51とを格子状に組み立てて構成されたメッシュ筋からなる。この押さえ部材5は、耐爆シート4の対象空間X側に耐爆シート4に沿って配設されており、固定クリップ6を介して下地材3に固定されている。詳しく説明すると、複数の横筋50は、下地材3に対応する位置にそれぞれ配置されており、複数の下地材3と同間隔で配筋されている。すなわち、隣り合う横筋50,50の間に上記した耐爆シート4のスリット40が形成されている。また、縦筋51は、横筋50よりも耐爆シート4側に配設されており、この縦筋51と下地材3の他方(対象空間X側)のフランジ32との間に耐爆シート4(シート41)を挟み込んだ状態で固定クリップ6によって前記フランジ32に括り付けられている。
次に、上記した構成からなる爆風圧低減構造体1の作用及び効果について説明する。
上記した爆風圧低減構造体1で囲繞された対象空間Xにおいて爆発が生じると、その圧力波によって耐爆シート4が押圧され、耐爆シート4が間隙部10側に撓み変形し、重なり合ったシート41の縁部が開いてスリット40が拡幅(開口)される。これにより、爆発の圧力波のうちの一部が耐爆シート4で反射され、残りの圧力波がスリット40を通過して間隙部10に入射される。
上述したように間隙部10に入射された圧力波は、構造体本体2の内面で反射し、その反射した圧力波によって耐爆シート4が対象空間X側に押圧され、撓み変形した耐爆シート4が戻ってスリット40が縮幅される。これにより、間隙部10内の圧力波が少なくとも一時的に閉じ込められ、圧力波が間隙部10内で多数回反射を繰り返すことや圧力波の波形の位相のずれによって爆風圧のピーク値が低減される。その結果、圧力波の多重反射による対象空間X内の被害を低減させることができる。
また、上述したようにスリット40が縮幅されたとき、シート41(スリット40)の縁部同士が重ね合わせられて間隙部10が密閉される。これにより、間隙部10内の圧力波が少なくとも一次的に対象空間X内に全く流出されずに確実に閉じ込められるので、爆風圧のピーク値が確実に低減され、対象空間X内の被害を確実に低減させることができる。
また、上述したように撓み変形した耐爆シート4が元の位置まで戻ったとき、押さえ部材5によって耐爆シート4が押さえられて耐爆シート4の対象空間X側への撓み変形が拘束される。これにより、間隙部10内の圧力波によって耐爆シート4が対象空間X側に撓み変形することが抑制されるので、スリット40が拡幅されず、間隙部10内の圧力波が対象空間Xに流出することが防止され、爆風圧のピーク値が確実に低減され、対象空間X内の被害を確実に低減させることができる。
また、上記した爆風圧低減構造体1では、下地材3のフランジ32に複数のシート41を張り付けた後、押さえ部材5を被せて固定クリップ6で固定するだけで爆風圧低減構造体1が形成されるので、安価かつ容易に爆風圧低減構造体1を形成することができる。したがって、上記した爆風圧低減構造体1は、例えば地下室などのような広い対象空間Xの壁やスラブに好適である。
また、構造体本体2と耐爆シート4との間に下地材3が配設されており、この下地材3によって耐爆シート4が保持されているので、耐爆シート4が所定位置に設置しやすく、耐爆シート4と構造体本体3との間に所望の幅の間隙部10が容易に形成される。これにより、容易に爆風圧低減構造体1を形成することができる。
以上、本発明に係る爆風圧低減構造体の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、建物等の室内空間を画成する壁及びスラブ(天井及び床)について説明しているが、本発明に係る爆風圧低減構造体は、対象空間Xに配設された柱や梁等であってもよい。さらに、本発明に係る爆風圧低減構造体は、建物を構成する構造体でなくてもよく、例えば、機械や装置を収容する筐体(ハウジング)や、コンテナ等の箱体であってもよい。
また、上記した実施の形態では、耐爆シート4が複数のシート41から構成され、隣り合うシート41,41の間がスリット40となっているが、本発明は、一枚のシートに切れ目(スリット40)を入れた構成の耐爆シートであってもよい。
また、上記した実施の形態では、隣り合うシート41,41の縁部同士(スリット40の縁部)が重なり合っているが、本発明は、隣り合うシート41の縁部同士が横並びに隣接していてもよく、或いは、隙間をあけて平行に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、水平方向に延在するスリット40が耐爆シート4に形成されているが、本発明は、これに限定されず、例えば鉛直方向に延在するスリットが耐爆シートに形成されていてもよい。さらに、本発明は、直線状のスリット40が形成された耐爆シート4に限定されず、例えば曲線状に延在するスリットが耐爆シートに形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、横筋50と縦筋51とからなるメッシュ筋状の押さえ部材5が備えられているが、本発明は、他の構成の押さえ部材を用いることも可能であり、例えばアングル材やフラットバーからなる押さえ部材を用いることも可能である。さらに、本発明は、押さえ部材5を省略することも可能である。
また、上記した実施の形態では、構造体本体2と耐爆シート4との間にI形鋼からなる下地材3が配設されているが、本発明は、他の構成の下地材を用いることも可能であり、例えば溝形鋼やH形鋼などの他の重量鉄骨材やCチャンネル等の軽量鉄骨材を用いてもよく、或いは、木下地などの鋼材以外の部材からなる下地材であってもよい。さらに、本発明は、下地材を省略することも可能であり、例えば押さえ部材を躯体に固定して、耐爆シートを押さえ部材に連結して保持する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、高強度プラスチックシート以外の耐爆シートを用いることも可能であり、例えば、極薄の金属板や不燃性木板、不燃性布などからなる耐爆シートを用いることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 爆風圧低減構造体
2 構造体本体
3 下地材
4 耐爆シート
5 押さえ部材
10 間隙部
40 スリット
X 対象空間

Claims (4)

  1. 爆発が発生し得る対象空間と該対象空間の外部とを仕切る構造体本体と、
    該構造体本体の対象空間側に配設されて該構造体本体の内面を被覆する耐爆シートと、
    が備えられ、
    該耐爆シートが前記構造体本体の内面から離間して配設されて該構造体本体と前記耐爆シートとの間に間隙部が形成され、
    前記耐爆シートにスリットが形成され、
    前記耐爆シートが少なくとも間隙部側に撓み変形可能な可撓性を有しており、
    前記対象空間で爆発が発生した際に、爆発によって生じる圧力波のうちの一部を前記耐爆シートで反射させ、残りの圧力波を前記スリットを通過させて前記間隙部に入射させ、前記間隙部内に入射させた圧力波を前記耐爆シートと前記構造体本体の間の前記間隙部内で複数回反射させて爆風圧のピーク値を低減させるように構成されていることを特徴とする爆風圧低減構造体。
  2. 請求項1に記載の爆風圧低減構造体において、
    前記スリットの縁部同士が重ね合わせられていることを特徴とする爆風圧低減構造体。
  3. 請求項1または2に記載の爆風圧低減構造体において、
    前記耐爆シートの対象空間側に、該耐爆シートを対象空間側から押さえて該耐爆シートの対象空間側への撓み変形を拘束する押さえ部材が配設されていることを特徴とする爆風圧低減構造体。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の爆風圧低減構造体において、
    前記構造体本体と前記耐爆シートとの間に、前記構造体本体に固定されて前記耐爆シートを保持する下地材が配設されていることを特徴とする爆風圧低減構造体。
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