JP5611262B2 - サイレントチェーン - Google Patents
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Description
そして、該チェーンは、例えばサイレントチェーンであり、チェーン伝動装置に備えられて、例えば自動車用の動力装置に使用される。
そして、チェーン長手方向で隣り合う第1リンクおよび第2リンクである隣接リンク対は、第1リンクを構成する複数の第1プレートの各第1ピン孔および第2リンクを構成する複数の第2リンクプレートの各第2ピン孔に挿入されているロッカジョイントピンにより屈曲可能に連結されている。(例えば、特許文献1参照)
そして、隣接リンク対が直線状態から屈曲状態に移行する際に、例えば、第1リンクに対して第2リンクが先行してスプロケットと噛合する場合、第2リンクが、第1ピン上で転動する第2ピンと共に第1リンクに対して屈曲するときの抵抗(以下、「屈曲抵抗」という。)は極めて小さいことから、第2リンクが屈曲するときの角運動量の減衰は僅かである。
このため、第2リンクがスプロケット歯との噛合(または、接触)を開始した後、第2リンクとスプロケット歯との噛合が進行するときに、第2リンクが屈曲して、その角運動量が殆ど減衰しない状態で、第2リンクとスプロケット歯とが衝突すると、その衝撃が大きくなって、該衝突時に発生する衝突音による騒音が増大するという問題があった。
また、最大屈曲状態で、第1ピンおよび対向面が隙間形成部において接触する場合には、最大屈曲状態に達するまでの途中の屈曲状態において、第1ピンと対向面とが接触により、第1ピンまたは特定プレートの弾性変形を終了させるので、弾性変形の程度を隙間形成部により設定することができて、過度の弾性変形の発生が防止され、弾性変形する第1ピンまたは特定プレートの耐久性を、ひいてはサイレントチェーンの耐久性を向上させることができる。
しかも、最大屈曲状態では、第1,第2ピン同士の接触部位が、隙間と同様に、非特定プレートにおいて屈曲外側に位置するので、第1ピンまたは特定プレートの弾性変形を生じさせるために、第2ピンが接触部位を通じて第1ピンを押圧するときの荷重を小さくしながら、前記弾性変形を確実に生じさせることができる。
また、本発明のサイレントチェーンにおいて、「側面視」は、チェーン幅方向から見ることを意味する。
図1を参照すると、本発明の実施例において、サイレントチェーン100は、無端のチェーンであり、チェーン伝動装置1に備えられる。チェーン伝動装置1は、例えば自動車に搭載される動力装置に使用される。
複数のスプロケットは、1つの駆動スプロケット3および1つの被動スプロケット4を少なくとも含み、本実施例では、それぞれ1つの駆動スプロケット3および被動スプロケット4である。
サイレントチェーン100は、駆動スプロケット3により駆動されて、チェーン長手方向、すなわち、チェーン走行方向に走行して、駆動スプロケット3の動力を被動スプロケット4に伝達する。
スプロケット装置2に掛け渡されているサイレントチェーン100は、いずれのスプロケット3,4とも噛み合っていないフリースパン部101(図2も参照)と、各スプロケット3,4にそれぞれ巻き掛けられている巻掛け部103,104とを有している。
第1リンクプレート110には、チェーン長手方向で離隔する1対の第1孔としての第1ピン孔115がそれぞれ設けられている。
ガイド列105を構成するすべての第1リンクプレート110は、1以上の、ここでは1対の特定プレートとしてのガイドプレート111と、チェーン幅方向で1対のガイドプレート111の間に配置される1以上の、ここでは複数の非特定プレートとしてのインナプレート112とに分けられる。
インナプレート112には、スプロケット歯3a,4aと噛合可能な1対の歯部113が設けられている。
第2リンクプレート120には、チェーン長手方向で離隔する1対の第2孔としての第2ピン孔150と、スプロケット歯3a,4aと噛合可能な1対の歯部123とがそれぞれ設けられている。
非ガイド列106において、第2リンクプレート120は、チェーン長手方向での両側で隣接する1対のガイド列105に亘って、かつチェーン幅方向で1対のガイドプレート111の間に配列されている。
1対の歯部113および1対の歯部123は、サイレントチェーン100におけるスプロケット歯3a,4aとの噛合部である。
ロッカジョイントピン108は、隣接リンク対107において、チェーン長手方向で同じ位置を占めていると共にチェーン幅方向に並んでいるすべての第1,第2ピン孔115,150に挿入されている。
第1ピン孔115は、各ガイドプレート111に設けられる特定孔としてのガイドピン孔130、および、インナプレート112に設けられる非特定孔としてのインナピン孔140のいずれかである。
第1,第2ロッカピン160,170は、本実施例では、長さが異なる点を除いて、横断面形状が同一のピンである。
また、各ロッカピン160,170において、横断面形状は、弾性変形していない状態で、チェーン幅方向で同一である。
ここで、横断面形状は、チェーン幅方向に直交する平面での断面形状である。
第2ロッカピン170は、第1ピン孔115のうちで少なくともインナピン孔140と、第2ピン孔150とに挿入されている。
第1ロッカピン160は、ガイドピン孔130に挿入された状態で、その両方のピン端部において、抜止め手段(図示されず。例えば、カシメまたは抜止めピンである。)により抜け止めされると共に、ガイドピン孔130を形成しているガイドピン孔壁面131(図4も参照)により、ガイドプレート111に対して転動が抑制または阻止されるように固定されている。
中心ピッチ線Lpは、側面視で、ガイド列105毎および非ガイド列106毎に設定される直線である。
中心ピッチ線Lpは、ガイド列105においては、側面視で、各インナプレート112の1対のインナピン孔140の第1孔中心線としての第1ピン孔中心線L1を通り、非ガイド列106においては、側面視で、各第2リンクプレート120の1対の第2ピン孔150の第2孔中心線としての第2ピン孔中心線L2を通っている。
そして、直線部102においては、チェーン長手方向で隣接するガイド列105および非ガイド列106が、すなわち隣接リンク対107が、直線状態になっている。
そして、隣接リンク対107は、この最大屈曲状態で各スプロケット3,4と一体に回転して走行した後に、スプロケット3,4からの噛外れの過程で、最大屈曲状態から直線状態に戻る。
同様に、第2ロッカピン170は、凹状で滑らかな弧状の第2背面171と、凸状で滑らかな弧状の第2転動面172と、円弧状部分173a,174aをそれぞれ有すると共に第2背面171および第2転動面172に滑らかに連続する1対の第2接続面173,174とを有している。
1対の第1接続面163,164は、屈曲内側Siに位置する第1内側接続面163および屈曲外側Soに位置する第1外側接続面164である。
同様に、1対の第2接続面173,174は、屈曲内側Siの第2内側接続面173および屈曲外側Soの第2外側接続面174である。
また、第1,第2ピン孔中心線L1,L2は、ほぼ一直線上に位置している。
なお、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
接触部位Cは、直線状態において屈曲内側Siに位置(図5参照)し、屈曲状態での前記屈曲量の増加につれて、外側方向に中心ピッチ線Lpに向かって移動し、さらに中心ピッチ線Lpを通過して、図7に示されるように、最大屈曲状態において屈曲外側Soに位置する。
ここで、外側方向は、側面視で、中心ピッチ線Lpに直交する方向であるチェーン高さ方向において、屈曲内側Siから屈曲外側Soに向かう方向であり、内側方向は、該チェーン高さ方向において、屈曲外側Soから屈曲内側Siに向かう方向である。
これら支持面132〜135は、隣接リンク対107(図2参照)が、直線状態および屈曲状態間で移行する際に、第1ロッカピン160を、ガイドピン孔130内での第1ロッカピン160の転動が抑制または阻止される転動規制状態に保持するための保持面である。
第1支持面148は、インナピン孔140内で転動する第2ロッカピン170の第2接続面173,174と接触することにより、第2ロッカピン170を転動可能に支持している。
ここで、径方向および周方向は、第1ピン孔中心線L1または第2ピン孔中心線L2を中心としたときの径方向および周方向である。
図7を併せて参照すると、内側接触部143は、径方向で背面用支持面132および内側接続面用支持面134と同じ位置にあり、中心ピッチ線Lpに対して内側方向に離隔している。
内側接触部143は、直線状態および屈曲状態(最大屈曲状態を含む。)において、第1背面161および第1内側接続面163と面接触による接触状態にあり、屈曲内側Siで第1ロッカピン160を転動規制状態で支持している。
外側接触部145は、少なくとも最大屈曲状態において、第1背面161および第1外側接続面164の少なくとも一部と面接触による接触状態になる(図7参照)。
したがって、隙間Gの径方向幅は、隣接リンク対107が直線状態から最大屈曲状態になる過程で、屈曲状態での前記屈曲量の増加につれて次第に減少する。
なお、図5では、図示の便宜上、隙間Gは、誇張されて示されている。
接触面152および第2支持面158は、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soに亘って連続して延びている。
第2支持面158は、第2ピン孔150内で転動する第1ロッカピン160の各第1接続面163,164と接触することにより、第1ロッカピン160を転動可能に支持している。
図2,図4を参照すると、チェーン100が走行していて隣接リンク対107が直線状態にあるときに、第1ロッカピン160は、ガイドプレート111において、第1背面161および第1転動面162にて、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soに亘って連続して、背面用支持面132および転動面用支持面133と、それぞれ面接触による接触状態にあり、第1内側接続面163にて、屈曲内側Siで内側接続面用支持面134と、また、第1外側接続面174にて、屈曲外側Soで外側接続面用支持面135と、それぞれ面接触による接触状態にある。
また、第1,第2ロッカピン160,170同士の接触部位Cは、直線状態において、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soのうちの屈曲内側Siのみに位置する。
一方、図7に示されるように、第1ロッカピン160は、インナプレート112において、第1背面161および第1内側接続面163にて、屈曲内側Siで、直線状態のときと同様に、内側接触部143と面接触による接触状態にあり、また屈曲外側Soで、第1背面161および第1外側接続面164と隙間形成部144との間の隙間Gの径方向幅が減少して、第1背面161および第1外側接続面164の少なくとも一方にて、本実施例では両面161,164にて、外側接触部145と面接触による接触状態にある。
このため、最大屈曲状態において、第1ロッカピン160は、第1背面161および1対の第1接続面163,164にて、対向面142の内側接触部143および外側接触部145に、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soでそれぞれ接触している。
また、接触部位Cは、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soのうちの屈曲外側Soのみに位置する。
なお、図示の便宜上、図6,図7において、第1ロッカピン160の弾性変形は誇張されて示されている。
チェーン長手方向で隣り合うガイド列105と非ガイド列106とがロッカジョイントピン108により屈曲可能に連結さている隣接リンク対107は、フリースパン部101で直線状態になり、巻掛け部103,104で屈曲状態になる。
そして、チェーン100は、隣接リンク対107における直線状態と屈曲状態との繰返しを伴いながら走行して、駆動スプロケット3,4の動力を被動スプロケット3,4に伝達することができる。
そして、隣接リンク対107が最大屈曲状態にあるときに、第1ロッカピン160は転動規制状態にある共に、第2ロッカピン170がチェーン張力に基づいて接触部位Cを押圧することで生じる第1ロッカピン160の弾性変形により、第1ロッカピン160と対向面142とが隙間形成部144にて接触している。
また、最大屈曲状態に達するまでの途中の屈曲状態である特定屈曲状態において、第1ロッカピン160と対向面142とが接触により、第1ロッカピン160またはガイドプレート111の弾性変形を終了させることができるので、第1ロッカピン160の弾性変形の程度を隙間形成部144により設定することができて、過度の前記弾性変形の発生が防止され、弾性変形する第1ロッカピン160の耐久性を、ひいてはサイレントチェーン100の耐久性を向上させることができる。
これにより、第1ロッカピン160は、直線状態および最大屈曲状態において、屈曲内側Siおよび屈曲外側Soでガイドプレート111に転動規制状態に保持され、インナプレート112に屈曲内側Siで支持されているので、ガイドプレート111による第1ロッカピン160の転動規制状態での保持の安定を向上させながら、インナプレート112の屈曲外側Soに、隣接リンク対107が直線状態から最大屈曲状態したときの第1,第2ロッカピン170の相対的な転動を利用して第1ロッカピン160の弾性変形を生じさるための隙間Gを形成することができる。
これにより、直線状態では、接触部位Cが屈曲内側Siに位置するので、第2ロッカピン170が接触部位Cを通じて第1ロッカピン160を押圧することによる第1ロッカピン160での弾性変形の発生が防止されて、第1ロッカピン160の耐久性、ひいてはチェーン100の耐久性の向上に寄与することができる。
しかも、最大屈曲状態では、接触部位Cが、隙間Gと同様に、インナプレート112において屈曲外側Soに位置するので、第1ロッカピン160の弾性変形を生じさせるために、第2ロッカピン170が接触部位Cを通じて第1ロッカピン160を押圧するときの荷重を小さくしながら、前述した弾性変形を確実に生じさせることができる。
これにより、隙間Gを形成するための隙間形成部144は、第1ロッカピン160ではなく、インナプレート112のインナピン孔壁面141である対向面142に設けられるので、第1ロッカピン160の剛性の確保が容易になって、第1ロッカピン160の耐久性を向上させることができること、および、インナプレート112においては内側接触部143が保持面と共に第1ロッカピン160と接触状態にあるので、第1ロッカピン160に作用する荷重が、インナプレート112にも振り分けられるため、その分、ガイドプレート111が受け持つ荷重が減少して、ガイドプレート111の耐久性を向上させることができることにより、サイレントチェーン100の耐久性を向上させることができる。
屈曲抵抗が、第1ロッカピン160の弾性変形の代わりに、ガイドピン孔壁面131の周辺で各ガイドプレート111の弾性変形に基づくものでもよく、さらに第1ロッカピン160および各ガイドプレート111のそれぞれの弾性変形に基づくものでもよく、この場合にも、前記実施例と同様の効果が奏される。
最大屈曲状態で、第1ロッカピン160と隙間形成部144とが接触することなく(すなわち、隙間形成部144が外側接触部145を有しておらず)、隙間Gの径方向幅が、直線状態のときに比べて減少していてもよい。
第1ピンを転動規制状態に保持する保持面は、ガイドプレート111のように、特定孔壁面の全周に形成される以外に、該特定孔壁面の一部により構成されてもよい。
具体的には、第1ロッカピン160の横断面形状が、ガイドピン孔130での第1挿入部分と、インナピン孔140での第2挿入部分とで互いに異なっていて、第2挿入部分における背面および外側接続面が前述の実施例の第1背面161および第1外側接続面164よりも径方向内方に位置することで、第1ロッカピン160に隙間形成部が設けられてもよい。
この場合、対向面142の隙間形成部144との間に隙間Gが形成されてもよいし、対向面142には隙間形成部144が設けられていない場合に、第1ロッカピン160の隙間形成部と、径方向で背面用支持面132および外側接続面用支持面135と同じ位置にある対向面142との間に隙間Gが形成されてもよい。
この変形例でも、前述の実施例と同様の作用効果が奏される。この場合に、端部リンクプレート120Aの特定孔壁面としての第2ピン孔壁面には、第2ロッカピン170を転動規制状態に保持するための支持面(例えば、壁面から径方向内方に向かって突出する突出部により形成される。)が形成され、第2ピンは、特定孔にも挿入される。
さらに、前述の実施例とこの変形例とを合わせたものであってもよく、この場合には、第1ロッカピン160とインナピン孔壁面141との間および第2ロッカピン170と第2ピン孔壁面との間にそれぞれ隙間Gに相当する隙間が形成されることになる。
特定プレートは、インナレートおよび端部リンクプレート以外の第2リンクプレート120であってもよい。
105・・・ガイド列
106・・・非ガイド列
107・・・隣接リンク対
108・・・ロッカジョイントピン
110・・・第1リンクプレート
111・・・ガイドプレート
112・・・インナプレート
115・・・第1ピン孔
120・・・第2リンクプレート
130・・・ガイドピン孔
131・・・ガイドピン孔壁面
132,133,134,135・・・支持面
140・・・インナピン孔
141・・・インナピン孔壁面
142・・・対向面
143・・・内側接触部
144・・・隙間形成部
145・・・外側接触部
150・・・第2ピン孔
151・・・第2ピン孔壁面
160,170・・・ロッカピン
161,171・・・背面
162,172・・・転動面
C ・・・接触部位
G ・・・隙間
Lp ・・・中心ピッチ線
L1,L2・・・ピン孔中心線
Si ・・・屈曲内側
So ・・・屈曲外側
Claims (4)
- 複数の第1リンクと、複数の第2リンクと、それぞれが前記各第1リンクおよび前記各第2リンクをチェーン長手方向に交互に連結する複数のロッカジョイントピンとを備え、チェーン長手方向で隣り合う前記第1リンクおよび前記第2リンクである隣接リンク対が、前記第1リンクを構成する複数の第1プレートの各第1孔と前記第2リンクを構成する複数の第2プレートの各第2孔とに挿入されている前記ロッカジョイントピンにより屈曲可能に連結されているチェーンであって、スプロケットに巻き掛けられて走行している状態で、前記隣接リンク対が、直線状に連なる直線状態と、前記スプロケットのスプロケット歯と噛合するときに相対的に屈曲している屈曲状態とになるサイレントチェーンにおいて、
前記第1プレートおよび前記第2プレートが、側面視で、前記第1孔および前記第2孔の各孔中心線を通る中心ピッチ線を境界として屈曲内側および屈曲外側にそれぞれ位置する部分に二分され、
前記各第1リンクの前記第1プレートが、1以上の特定プレートと、前記特定プレート以外の1以上の非特定プレートとに分けられ、
前記第1孔が、前記特定プレートの特定孔または前記非特定プレートの非特定孔であり、
前記ロッカジョイントピンが、前記特定孔、前記非特定孔および前記第2孔に挿入される第1ピンと、前記非特定孔および前記第2孔に挿入されると共に接触部位において前記第1ピンと接触している第2ピンとから構成され、
前記特定孔を形成している特定孔壁面が、前記第1ピンを、前記第1ピンとの接触により前記特定孔内での前記第1ピンの転動が抑制される転動規制状態に保持する保持面を有し、
前記非特定孔を形成している非特定孔壁面が、前記第1ピンと径方向で対向する対向面を有し、
前記直線状態において、前記第1ピンが前記転動規制状態にある共に、前記第1ピンおよび前記対向面の少なくとも一方に設けられた隙間形成部により、前記第1ピンと前記対向部との間に径方向での隙間が形成され、
前記屈曲状態での屈曲量が最大となる最大屈曲状態において、前記第1ピンが前記転動規制状態にある共に、前記隣接リンク対の屈曲に伴って前記第1ピンに対して相対的に転動する前記第2ピンが前記接触部位を押圧することで生じる前記第1ピンまたは前記特定プレートの弾性変形により、前記第1ピンと前記対向面とが前記隙間形成部にて接触しているか、または、前記直線状態のときに比べて前記隙間の径方向幅が減少していることを特徴とするサイレントチェーン。 - 前記第1ピンが、前記直線状態において、前記屈曲内側および前記屈曲外側で前記保持面と接触しており、かつ前記屈曲内側のみで前記対向面と接触していると共に前記屈曲外側で前記隙間形成部にて前記隙間を形成しており、前記最大屈曲状態において、前記屈曲内側で前記対向面と接触していると共に前記屈曲外側で前記隙間形成部にて前記対向面と接触していることを特徴とする請求項1に記載のサイレントチェーン。
- 前記接触部位が、前記直線状態において前記屈曲内側のみに位置し、前記最大屈曲状態において前記屈曲外側のみに位置することを特徴とする請求項2に記載のサイレントチェーン。
- 前記対向面が、内側接触部および前記隙間形成部を有し、
前記隙間形成部が、前記内側接触部よりも外側方向に位置する外側接触部を有し、
前記内側接触部が、径方向で前記保持面と同じ位置にあると共に、前記直線状態および前記最大屈曲状態において前記第1ピンと接触しており、
前記外側接触部が、前記直線状態において前記隙間を形成すべく前記保持面よりも径方向外方に位置すると共に、前記最大屈曲状態において前記第1ピンと接触していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のサイレントチェーン。
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