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JP5610651B2 - ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法 Download PDF

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JP5610651B2 JP2013511848A JP2013511848A JP5610651B2 JP 5610651 B2 JP5610651 B2 JP 5610651B2 JP 2013511848 A JP2013511848 A JP 2013511848A JP 2013511848 A JP2013511848 A JP 2013511848A JP 5610651 B2 JP5610651 B2 JP 5610651B2
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Description

本発明は、内燃機関(エンジン)のスタータ用モータ及び交流発電機として使用される3相ブラシレスモータを制御するブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法に関する。
一般に、内燃機関(エンジン)のスタータに使用されるブラシレスモータの駆動制御方式として、ブラシレスモータ内のロータ(永久磁石側)の位置を検出するための複数個のホール素子をロータの周辺に実装したセンサ型駆動制御回路が知られている(非特許文献1を参照)。しかし、このセンサ型駆動制御回路では、モータ内に複数個のホール素子を設ける必要があり、また、必要に応じてロータとは別にロータ位置検出用の磁石等を実装しなければならないため、モータの小型化や低コスト化の障害となっている。また、ホール素子の取り付け具合による位置検出精度にばらつきが発生する。このため、ホール素子等のセンサを用いずにロータ位置を検出するセンサレス型駆動制御回路の実現が強く望まれている。
このようなセンサレス型駆動制御回路として、例えば、非通電相の相電圧のゼロクロス点を検出することによりロータ位置を検出する120°通電(全相期間180°のうちの120°の期間だけ通電する方式)による駆動制御方式が知られている。また、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出するサブコイルSu(例えば、図1の3相ブラシレスモータ1内のサブコイルSuを参照)を設け、このサブコイルSuに誘起される1相の相電圧(正弦波電圧)を検出して180°通電制御を行うブラシレスモータ制御装置がある(特許文献1を参照)。
この特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置では、サブコイルSuにより検出された1相の相電圧に同期した矩形波を生成し、この矩形波の0°〜180°の位相に同期した三角波を生成する。また、矩形波の180°〜360°の位相に同期した三角波を生成する。そして、これらの三角波を基に、他の2相に同期する矩形波(ロータ位置検出波形)を生成し、これらの矩形波によりロータ位置を推定し、3相ブラシレスモータに対して180°通電による駆動制御を行う。また、同様にして、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機として動作するブラシレスモータ)のサブコイルSuに誘起される1相の相電圧を検出することにより、他の2相の相電圧の位相を推定し、3相ブラシレスモータの交流出力電圧を整流してバッテリへの充電を行うバッテリ充電装置がある(特許文献2を参照)。
上記の特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置においては、U相に同期した矩形波から三角波を生成することにより、他の2相(V、W相)に同期した矩形波を生成する。この場合に、ブラシレスモータ制御装置では、U相の矩形波のパルス幅の大きさに無関係な高さ(三角波のピーク電圧)が一定の三角波を生成する。ここで、図10A及び図10Bを参照して、U相の矩形波に同期したピーク電圧一定の三角波の発生メカニズムの一例について説明する。
一般には、3相ブラシレスモータの回転数、すなわち、サブコイルSuから出力されるU相電圧(交流電圧)Vsuの周波数は急激に変化しないので、1サイクル前の波形と現在のサイクルの波形はほとんど同じと考えることができる。例えば、図10Aにおいて、波形2が現在のサイクルの波形だとすれば、波形2の半周期T2と、その1サイクル前の波形1の半周期T1とはほとんど同じである。上述の特性を利用して、次の工程により三角波電圧VBを生成する。
(工程1) 図10Aに示すように、波形1のサイクルにおいて、サブコイルSuが出力する交流電圧Vsuから矩形波Ruを生成する。この波形1に対応する矩形波Ruの半周期は、波形1のサイクルにおける交流電圧Vsuの半周期T1と一致する。
(工程2) 続いて、矩形波Ruの半周期T1の時間をカウントする。
(工程3) 続いて、半周期T1の時間のカウント数を所定の分解能nで除算して、時間t1(=T1/n)を得る。ここで、分解能nは、三角波電圧VBのスロープの滑らかさを規定する量であり、分解能nが高い程、三角波電圧VBのスロープが滑らかになる。
(工程4) 続いて、三角波電圧VBのピーク電圧Vpを所定の分解能nで除算して、電圧v1(=Vp/n)を得る。
(工程5) 続いて、図10Bに示すように、次のサイクルの波形2の立ち上がりタイミング(T2をカウントし始めるタイミング)で、上記電圧v1だけ三角波電圧VBを上昇させ、この三角波電圧VBを上記時間t1の間だけ維持する。
(工程6) 同じ波形2のサイクルにおいて、上記時間t1が経過したタイミングで上記電圧v1だけ三角波電圧VBを更に上昇させ、これを全部でn回繰り返すと、図10Bに示すような階段状の波形が得られ、波形2のサイクルに対応する三角波電圧のスロープ部分に相当する階段状の波形が得られる。分解能nの値を大きくすれば、階段状の波形が滑らかになり、一層良好な三角波を得ることができる。以上の工程により、1サイクル前の交流電圧Vsuの波形を用いて、交流電圧Vsuの各周期に対応した三角波電圧であって、ピーク電圧Vpが一定の三角波を生成することができる。
そして、図11に示すように、U相の矩形波Ruの0°から180°の位相に同期して第1の三角波S1を発生させ、また、180°から360°の位相に同期して第2の三角波S2を発生させる。そして、図示しない電圧検出回路(比較回路)により、第1の三角波S1のピーク電圧Vpの2/3の電圧点X2でレベル反転すると共に、第2の三角波S2のピーク電圧Vpの2/3の電圧点Y2でレベル反転するV相矩形波Rvを生成し、第1の三角波S1のピーク電圧Vpの1/3の電圧点X1でレベル反転すると共に、第2の三角波S2のピーク電圧Vpの1/3の電圧点Y1でレベル反転するW相矩形波Rwを生成する。
上述した手順により、U相の交流出力電圧Vsuに同期する矩形波Ruを基準にして、他の2相に同期する矩形波Rv及びRwを生成することができる。そして、ブラシレスモータ制御装置では、これらの矩形波Ru、Rv、Rwにより、ロータ位置を推定し、ブラシレスモータへの180°通電制御を行う。
なお、関連するモータ駆動装置がある(特許文献3を参照)。この特許文献3に記載のモータ駆動装置は、モータ駆動に用いる回転子位置情報を回転位置センサを用いずに精度よく検出可能なモータ駆動装置及び回転子位置検出方法を提供することを目的としている。
WO2008/120734号公報 WO2007/114272号公報 特開2003−164190号公報
近藤 俊一「ブラシレスDCモータ制御回路の設計」、トランジスタ技術、CQ出版株式会社、2000年2月号、p.212〜220
上述した特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置では、三角波を生成するための三角波生成回路と、三角波の電圧を検出するための電圧検出回路とを必要とする。このため、三角波生成回路および電圧検出回路を設けることによるコストアップが発生する。また、電圧検出回路に使用する部品特性のばらつきにより検出精度が悪くなってしまうという問題がある。この事情は、特許文献2に記載のバッテリ充電装置についても同様である。
本発明の目的は、ブラシレスモータ制御装置、及びブラシレスモータ制御方法を提供することにある。
さらに、本発明の態様の目的は、回転位置センサレスの3相ブラシレスモータを180°通電により駆動制御する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を検出し、この1相の相電圧から他の2相の相電圧の位相を推定する際に、上記の三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、いずれか1相のみの相電圧の検出により、他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することができる、ブラシレスモータ制御装置、及びブラシレスモータ制御方法を提供することにある。
本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御装置は、3相ブラシレスモータを駆動制御するブラシレスモータ制御装置であって、前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出部と、前記相電圧検出部により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出回路と、前記ゼロクロス点検出回路により検出されたゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、前記ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定するゼロクロス点推定部と、前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記ロータの回転位置を推定し、前記3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御する通電制御部と、を備え、前記3相ブラシレスモータは、ステータ側のU、V、W相のそれぞれのコイルが複数の極により構成されると共に、前記U、V、W相のいずれか1相における1極のコイルは他の巻線から切り離してフローティング状態とされ、前記相電圧検出部は、当該フローティング状態にしたコイルにより、前記3相ブラシレスモータの1相の相電圧を検出する。
上記構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、そのゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、このゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定する。そして、この推定されたゼロクロス点を基に他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することにより、各相巻線への通電を制御する。
これにより、回転位置センサレスの3相ブラシレスモータを180°通電により駆動制御する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することができる。このため、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、ロータ位置を推定して、3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御することができる。
また、本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御装置は、前記ゼロクロス点推定部は、前記1相の相電圧おいてゼロクロス点が発生した後、前記ゼロクロス点の間隔時間Tの経過前に前記1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に前記他の2相のゼロクロス点を再推定する。
上記構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、そのゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、このゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定する。そして、上記1相の相電圧おいてゼロクロス点が発生した後、上記ゼロクロス点の間隔時間Tの経過前に、当該1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に、他の2相のゼロクロス点を再推定する。
これにより、3相ブラシレスモータの回転数が変動する場合においても、このモータ回転数の変動に応じて、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、他の2相の相電圧の位相を推定することができる。
また、本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御装置は、前記ゼロクロス点推定部は、前記推定した他の2相のゼロクロス点より前に前記1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に前記他の2相のゼロクロス点を再推定する。
上記構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、そのゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、このゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定する。そして、上記推定した他の2相のゼロクロス点より前に、上記1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に他の2相のゼロクロス点を再度推定する。
これにより、3相ブラシレスモータの回転数が急激に変動する場合においても、このモータ回転数の変動に応じて、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、他の2相の相電圧の位相を推定することができる。
また、本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御装置は、前記通電制御部は、前記3相ブラシレスモータがバッテリを充電する3相交流発電機として動作する場合に、前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記他の2相の相電圧の位相を推定し、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して、前記バッテリを充電する位相制御レギュレータ部を備える。
このような構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータが内燃機関(エンジン)により回転駆動される3相交流発電機として動作する場合に、ゼロクロス点推定部は、上記1相の相電圧のゼロクロス点を基に、他の2相のゼロクロス点を推定し、通電制御部内の位相制御レギュレータ部は、上記1相の相電圧のゼロクロス点と、上記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、他の2相の相電圧の位相を推定し、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)から出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して、バッテリを充電する。
これにより、3相ブラシレスモータが3相交流発電機として動作する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相を推定し、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)から出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して、バッテリを充電することができる。
上記構成のブラシレスモータ制御装置では、ステータ側に複数の極を有する3相ブラシレスモータを用い、そのいずれかの相における1極のコイルをフローティングさせてサブコイルとし、このフローティングにしたサブコイルから相電圧を得ることにより、その相の位相を検出すると同時に、ゼロクロス点の間隔時間Tを測定し、T/3と、2T/3の時間を算出して他の2相のゼロクロス点を推定する。
これにより、3相ブラシレスモータの出力の減少を1相の1極分にだけ抑え、製品のコストアップなしに、サブコイルを形成することができる。
また、本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御装置は、前記3相ブラシレスモータは、内燃機関の始動用のスタータモータとして動作するとともに、前記内燃機関により回転駆動される3相交流発電機として動作するモータである。
上記構成のブラシレスモータ制御装置では、3相ブラシレスモータは、内燃機関の始動の際には、スタータモータとして動作し、内燃機関の始動後は、この内燃機関により回転駆動される3相交流発電機として動作する。
これにより、回転位置センサレスの3相ブラシレスモータをスタータモータとして動作させる場合、及び3相交流発電機として動作させる場合において、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することができる。
また、本発明の一態様におけるブラシレスモータ制御方法は、3相ブラシレスモータを駆動制御するブラシレスモータ制御方法であって、前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出手順と、前記相電圧検出手順により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出手順と、前記ゼロクロス点検出手順により検出されたゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、前記ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定するゼロクロス点推定手順と、前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記ロータの回転位置を推定し、前記3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御する通電制御手順と、を含み、前記3相ブラシレスモータは、ステータ側のU、V、W相のそれぞれのコイルが複数の極により構成されると共に、前記U、V、W相のいずれか1相における1極のコイルは他の巻線から切り離してフローティング状態とされ、前記相電圧検出手順は、当該フローティング状態にしたコイルにより、前記3相ブラシレスモータの1相の相電圧を検出する。
上記手順を含むブラシレスモータ制御方法では、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、そのゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、このゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定する。そして、この推定されたゼロクロス点を基に他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することにより、各相巻線への通電を制御する。
これにより、回転位置センサレスの3相ブラシレスモータを180°通電により駆動制御する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することができる。このため、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、ロータ位置を推定して、3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御することができる。
本発明のブラシレスモータ制御装置においては、3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出し、そのゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、このゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定する。そして、この推定されたゼロクロス点を基に他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することにより、各相巻線への通電を制御する。
これにより、位置センサレスの3相ブラシレスモータを180°通電により駆動制御する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相(及び各相の相電圧の位相に基づくロータ位置)を推定することができる。このため、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を基に、ロータ位置を推定して、3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御することができる。
本発明の実施形態に係わるブラシレスモータ制御装置の構成を示す図である。 サブコイルの一構成例を示す図である。 サブコイルの他の構成例を示す図である。 図3Aに示すサブコイルのゼロクロス点推定部21の動作を説明するための図である。 ゼロクロス点推定による3相ブラシレスモータの制御動作について説明するための図である。 120°通電について説明するための図である。 デューティ比の制御について説明するための図である。 回転数変動時におけるゼロクロス点の推定動作について説明するための図である。 進角/遅角制御について説明するための図である。 ブラシレスモータ制御装置をバッテリ充電装置として動作させる場合の構成例を示す図である。 ピーク電圧一定の三角波の発生メカニズムの一例を示す図である。 ピーク電圧一定の三角波の発生メカニズムの一例を示す図である。 V相矩形波及びW相矩形波の生成方法について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(ブラシレスモータ制御装置の全体構成についての説明)
図1は、本発明の実施の形態に係わるブラシレスモータ制御装置の構成を示す図である。図1に示すブラシレスモータ制御装置10は、バッテリ4を直流電源とし、このバッテリ4の直流電圧を交流電圧に変換して3相ブラシレスモータ1を駆動する制御装置である。
図1において、3相のブラシレスモータ(以下、単に「モータ」とも呼ぶ)1は、エンジン5のスタータ用モータであると共に、エンジン5により回転駆動される3相交流発電機ともなるモータである。この3相ブラシレスモータ1は、U、V、Wの各相コイル(鉄心に巻かれているコイル)および該コイルの中性線Nを有するステータ2と、4極の永久磁石(2対のN、S極)からなるロータ3とで構成されている。ステータ2には3相(U、V、W)の巻線(コイル)が周方向に順番に巻装されている。
また、ステータ2のU相コイルには、サブコイル(Su)2aが並列に設けられ、このサブコイルSuにより、U相に誘起される電圧(より正確にはロータ3の永久磁石によりサブコイルSuに誘起される正弦波交流電圧)Vsuを検出する。なお、サブコイルSuは、他の相(V相またはW相)に設けるようにしても構わない。
ブラシレスモータ制御装置10内には、Nch型のFET(Field Effect Transistor)のスイッチング素子Q1〜Q6で構成される3相ブリッジ回路が設けられている。この3相ブリッジ回路において、上アーム側のスイッチング素子Q1〜Q3のそれぞれのドレイン端子は、直流電源となるバッテリ4の+側端子に共通に接続されている。また、下アーム側のスイッチング素子Q4〜Q6のそれぞれのソース端子は、直流電源となるバッテリ4の−側端子に共通に接続されている。
そして、上アーム側のスイッチング素子Q1のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q4のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q1とQ4の接続点が、3相ブラシレスモータ1のU相コイル端子に接続されている。また、上アーム側のスイッチング素子Q2のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q5のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q2とQ5の接続点が、3相ブラシレスモータ1のV相コイル端子に接続されている。
また、上アーム側のスイッチング素子Q3のソース端子と、下アーム側のスイッチング素子Q6のドレイン端子とが接続され、このスイッチング素子Q3とQ6の接続点が、3相ブラシレスモータ1のW相コイル端子に接続されている。なお、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれには、フライホイールダイオードDxが、図に示すようにカソードがバッテリ4の+側端子方向に、アノードがバッテリ4の−側端子方向となるように並列に接続されている。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、または、バイポーラトランジスタであってもよい。
また、ブラシレスモータ制御装置10は、上アーム側のスイッチング素子(FET)Q1〜Q3をオン/オフ(ON/OFF)駆動するHi(ハイ)側プリドライバ回路11と、下アーム側のスイッチング素子(FET)Q4〜Q6をオン/オフ駆動するLo(ロー)側プリドライバ回路12と、ゼロクロス点検出回路13と、制御部20と、を有している。上記のスイッチング素子Q1〜Q6は、Hi側プリドライバ回路11及びLo側プリドライバ回路12から出力されるゲート駆動信号により駆動される。このゲート駆動信号は、プリドライバ回路11及び12において、制御部(CPU等で構成される制御部)20から出力されるFET駆動信号を基にして生成される。
ゼロクロス点検出回路13は、3相ブラシレスモータ1が低速回転している場合に(後述する120°通電を行う場合に)、ステータ2の各相コイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に誘起される電圧Vu、Vv、Vwのゼロクロス点を検出する。また、ゼロクロス点検出回路は、3相ブラシレスモータ1が高速回転している場合に(後述する180°通電を行う場合に)、3相ブラシレスモータ1のU相コイルに付設されたサブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuからゼロクロス点を検出する。このゼロクロス点検出回路13により検出されたゼロクロス点の情報はゼロクロス信号として制御部20に送信される。なお、120°通電時における各相コイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に誘起される交流電圧に発生するゼロクロス点と、サブコイルSuに誘起される交流電圧において発生するゼロクロス点は、当該コイルの位置に、ロータ3の磁極の中点(N、S極の境界点)が一致したときに発生するものである。
制御部20は、ゼロクロス点推定部21と、通電制御部22とを有して構成される。また、通電制御部22は、3相ブラシレスモータ1に対して120°通電を行う120°通電制御部23と、3相ブラシレスモータ1に対して180°通電を行う180°通電制御部24とを有している。120°通電制御部22は、3相ブラシレスモータ1が低速で回転する場合に、3相ブラシレスモータ1を120°通電(3相中の2相に通電)により駆動するように制御する。また、180°通電制御部22は、3相ブラシレスモータ1が高速で回転する場合に、3相ブラシレスモータ1を180°通電(全相通電)により駆動するように制御する。
制御部20内のゼロクロス点推定部21は、3相ブラシレスモータ1に対して180°通電を行う場合に、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点の情報をゼロクロス点検出回路13から受信する。そして、ゼロクロス点推定部21は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点(隣接するゼロクロス点)の間隔時間Tを計測する。例えば、サブコイルSuの出力電圧Vsuにゼロクロス点が発生した時間から、次に出力電圧Vsuにゼロクロス点が発生するまでの時間を、タイマ等によりカウントすることにより、ゼロクロス点の間隔時間Tを計測する。
また、ゼロクロス点推定部21は、ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、「T/3」と「2T/3」の時間を算出し、他の2相(V相、W相)のゼロクロス点(位相)を推定する。そして、ゼロクロス点推定部21は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点(U相のゼロクロス点)の情報と、推定した他の2相(V、W相)のゼロクロス点の情報とを、通電制御部22に送信する。このゼロクロス点推定部21における他の2相(V相、W相)のゼロクロス点の推定動作の詳細については、後述する。また、サブコイルSuは、U相ではなくV相あるいはW相のいずれかに設ける構成としても良い。この場合、ゼロクロス点推定部21は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuにより、サブコイルSuが設けられていない他の2相のゼロクロス点を推定する。
なお、ブラシレスモータ制御装置10内にはマイクロコンピュータ(又はマイクロコントローラ)が搭載されており、ブラシレスモータ制御装置10内の制御部20や、ゼロクロス点推定部21や、通電制御部22や、その他の回路について、ソフトウェアプログラムを実行することにより、その処理機能を実現することができるものについては、ソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。勿論、ハードウェアにより構成するようにしてもよい。
また、3相ブラシレスモータ1に設けるサブコイルSuは、図1に示すように、ステータのU相コイルにサブコイルSuを並列に設け、このサブコイルSuによりU相の誘起電圧(ロータ回転によりサブコイルSuに誘起される正弦波電圧)Vsuを検出することができる他、図2に示す方法により、サブコイルSuを構成することもできる。
図2に示す例では、ステータ側に複数の極(図の例では6極)を有する3相ブラシレスモータを用い、そのいずれかの相(図の例ではU相)における1極のコイル6をフロ−ティングさせることにより、サブコイルSuを形成する。すなわち、U相の全6極の内の1極のコイル6を除去し(フロ−ティング状態にし)、この除去したコイル6から端子SUB1及びSUB2を引き出し、この端子SUB1とSUB2とによりU相電圧(ロータ3によりコイル6に誘起される交流電圧)Vsuを得る。ゼロクロス点推定部21は、このフロ−ティングにしたコイル6に誘起される電圧Vsuのゼロクロス点の情報を、ゼロクロス検出回路13から受信する。そして、ゼロクロス点推定部21は、このサブコイルSuに誘起される電圧Vsuの位相を検出すると同時に、隣接するゼロクロス点間の時間Tを測定し、他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定する。
(ゼロクロス点推定部21の動作についての説明)
図3Aおよび図3Bは、ゼロクロス点推定部21の動作を説明するための図である。図3Aは、U相コイルの1極のコイル6を他の巻線から切り離してフロ−ティング状態にし、このフロ−ティング状態にしたコイル6をサブコイルSuとした例を示しており、図2に示した図と同じ図である。
また、図3Bは、横方向に時間tの経過をとり、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuと、この電圧Vsuのゼロクロス点と、推定されたV、W相電圧のゼロクロス点と、この推定されたゼロクロス点を有するV、W相波形(実際には検出されない仮想のV、W相の誘起電圧波形)と、を示した図である。
ゼロクロス点推定部21は、ゼロクロス点検出回路13により検出されたサブコイルSuの出力電圧Vsuのゼロクロス点の検出信号を基に、このU相における相電圧の位相(サブコイルSuに誘起される電圧Vsuの位相)を検出するとともに、隣接するゼロクロス点間の間隔時間Tを算出する。より具体的には、図3Bに示すように、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuの時刻t0におけるゼロクロス点a1と、時刻t1におけるゼロクロス点a2とを基に、ゼロクロス点間の間隔時間T(=t1−t0)を算出する。
そして、ゼロクロス点推定部21は、隣接するゼロクロス点a1とa2との間隔時間T(位相180°の期間)を基に、この間隔時間Tを3分割(位相60°で分割)したときの、1/3T、2/3Tの時間を算出する。このゼロクロス点推定部21により算出された「1/3T」の時間は、図3Bに示すように、V相のゼロクロス点a2が発生した時刻t1から、W相電圧のゼロクロス点b1が発生する時刻t2までの時間に相当する。同じく、このゼロクロス点推定部21により算出された「2/3T」の時間は、V相のゼロクロス点a2が発生した時刻t1から、V相電圧のゼロクロス点c1が発生する時刻t3までの時間に相当する。
すなわち、一般的には3相ブラシレスモータ1の回転速度は急激には変化しないので、サブコイルSuの出力電圧(交流電圧)Vsuは、1サイクル前の波形と現在のサイクルの波形は類似すると考えることができる。このため、ゼロクロス点推定部21では、サブコイルSuの出力電圧Vsuの隣接するゼロクロス点の間隔時間Tを基に、次に発生するW相及びV相のゼロクロス点を推定することができる。このゼロクロス点は、ロータの磁極の中点(N、S極の境界点)に各相コイルの位置が一致した時に発生するものであり、このゼロクロス点を推定することにより、ロータ位置を推定できることになる。これにより、通電制御部22は、ロータ位置に応じた通電パターンと通電タイミングとを選択して、3相ブラシレスモータ1の各相巻線への通電を行うことができる。
その後、時刻t4に至り、サブコイルSuの出力電圧Vsuにおいて再度、ゼロクロス点a3が発生すると、ゼロクロス点推定部21は、隣接するゼロクロス点a2とa3との間の間隔時間T’を計測し、この間隔時間T’を基に、再度、「1/3T’」、「2/3T’」の時間を算出する。このゼロクロス点推定部21により算出された「1/3T’」の時間は、図3Bに示すように、時刻t5におけるW相のゼロクロス点b2が発生する時間に相当する。同じく、このゼロクロス点推定部21により算出された「2/3T’」の時間は、時刻t6におけるV相のゼロクロス点c2が発生する時間に相当する。以後、ゼロクロス点推定部21では、サブコイルSuの出力電圧のゼロクロス点の間隔時間Tの計測と、1/3T、2/3Tの時間の算出によるW、V相のゼロクロス点の推定処理を繰り返す。
(ゼロクロス点推定による3相ブラシレスモータの制御方法についての説明)
ブラシレスモータ制御装置10は、モータが停止している場合は、例えば、前述の特許献1に記載された方法により、U、V、Wの各相コイルの内の2相のコイル間に正および負の直流電圧を印加し、電流の立ち上がり特性からロータ停止位置を検出することができる。そして、通電制御部22では、ロータ停止位置において最大トルクを発生可能なモータ巻線の通電相を選択することにより、モータを始動する。
その後、3相ブラシレスモータ1が始動し回転し始めると、通電制御部22は、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuのゼロクロス点と、ゼロクロス点推定部21により推定されたW、V相のゼロクロス点とを基に、3相ブラシレスモータ1の各相巻線への通電を制御する。このゼロクロス点推定による3相ブラシレスモータ1の制御は、通電制御部22内の180°通電制御部22により行われる。なお、3相ブラシレスモータ1を低速回転で駆動する場合は、180°通電ではなく、120°通電を行うこともできる。この120°通電については後述する。
図4は、ゼロクロス点推定による3相ブラシレスモータの制御動作について説明するための図である。図4は、横方向に時間tの経過をとり、サブコイルSuの出力電圧Vsuと、この電圧Vsuのゼロクロス点と、推定されたV、W相のゼロクロス点と、この推定されたゼロクロス点を有するV、W相波形(実際には検出されない仮想のV、W相の誘起電圧波形)とを示した図である。また、図4は、ゼロクロス点を基に生成されるU相に同期した矩形波Ruと、W相に同期した矩形波Rwと、V相に同期した矩形波Rvとを並べて示した波形(ロータ位置検出波形)である。
この図4に示すように、矩形波Ruは、U相電圧波形(より正確にはサブコイルSuの出力電圧波形)のゼロクロス点(例えば、a2、a3、a4)ごとにレベルが反転する波形である。この矩形波Ruは、ゼロクロス点a2において、Hレベル(ハイレベル)からLレベル(ローレベル)に変化し、ゼロクロス点a3において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点a4において、HレベルからLレベルに変化する。
また、W相の矩形波Rwは、W相電圧波形(実際には検出されない仮想の電圧波形)のゼロクロス点(例えば、b1、b2、b3)ごとにレベルが反転する波形である。このW相の矩形波Rwは、ゼロクロス点b1において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点b2において、HレベルからLレベルに変化し、ゼロクロス点b3において、LレベルからHレベルに変化する。また、V相の矩形波Rvは、V相電圧波形(実際には検出されない仮想の電圧波形)のゼロクロス点(例えば、c1、c2、c3)ごとにレベルが反転する波形である。このV相の矩形波Rvは、ゼロクロス点c1において、HレベルからLレベルに変化し、ゼロクロス点c2において、LレベルからHレベルに変化し、ゼロクロス点c3において、HレベルからLレベルに変化する。
従って、各相におけるゼロクロス点は、ロータ磁極の中点(N、S極の境界点)が通過する点であることから、図4に示す、W、U、V相に同期する各矩形波形Ru、Rv、RwのHレベル及びLレベルの状態により、ゼロクロス点検知によるロータ位置情報を検出することができる。例えば、図4に示すように、60度ごとの0〜5までの6区分を検出することができる。例えば、時刻t1〜時刻t7の1回転周期(U相の360°期間)において、時刻t1〜t2の第0ステージST0と、時刻t2〜t3の第1ステージST1と、時刻t3〜t4の第2ステージST2と、時刻t4〜t5の第3ステージST3と、時刻t5〜t6の第4ステージST4と、時刻t6〜t7の第5ステージST5と、の6区分により、60°ごとのロータ位置を検出し、ステージ(U、V、W相コイルに印加する60度ごとの相電圧のステージ)の切り替わり点とすることができる。
このように、ブラシレスモータ制御装置10は、1つのサブコイルSuのみに誘起する電圧Vsuのゼロクロス点を検出し、この電圧Vsuのゼロクロス点を基に他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定(ロータ位置を推定)する。そして、通電制御部22が、サブコイルSuの出力電圧(U相電圧)Vsuのゼロクロス点と、他の2相(V、W相)の推定されたゼロクロス点とを基に、ステージの切り替えを行うことにより、U、V、W相コイルに対する通電相の切り替えと通電タイミングを制御することができる。すなわち、ブラシレスモータ制御装置10においては、ゼロクロス点推定部21によりゼロクロス点を推定することにより、ロータ位置に応じた通電パターンと通電タイミングとを選択して、モータ巻線への通電を行うことができる。
なお、モータが高回転で回っている場合は、モータパワーを十分に引き出すために、上述したように、サブコイルSuに誘起する電圧(U相電圧)Vsuの検出と、ゼロクロス点の推定を行うことにより、180度通電が行われるが、モータが低回転で回っている場合は、120度通電方式によりモータを駆動するようにしてもよい。この120°通電方式自体は、よく知られた一般的な方法であり、以下、この120°通電については簡単に説明する。
図5は、120°通電について説明するための図である。この120°通電は、通電制御部22内の120°通電制御部23により行われる。この120度通電方式においては、図5のU、V、Wの相電圧波形に示すように、180度の全期間中、120度の期間だけコイルに通電が行われる。従って、U、V、Wの各相には非通電相が生じ、この非通電相のゼロクロス点a、b、cを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。
例えば、U相コイルは、時刻t0〜t1(位相60°の間)において非通電相となり、時刻t1〜t2(位相120°の間)において通電相となる。この時刻t0〜t1(位相60°の間)の非通電相となる区間において、U相コイルにはロータ磁極による誘起電圧が発生し、そのゼロクロス点aを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。同様にして、V相についても、非通電相となる区間において、そのゼロクロス点bを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。
同様にして、W相についても、非通電相となる区間において、そのゼロクロス点cを検出することにより、ロータ位置を検出することができる。これにより、60°ごとにロータ位置(ロータ磁極の切り替わり点)を検出できるとともに、このロータ位置に応じて、U、V、W相コイルに対する通電相と通電タイミングとを決定して、3相ブラシレスモータ1を駆動することができる。
なお、モータ低速回転時においても、上記の120度通電に替えて、上述したサブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuによるゼロクロス点検出と、ゼロクロス点推定部21による他の2相(V、W相)のゼロクロス点推定とを行うことにより、180°通電により3相ブラシレスモータ1を制御することができる。
また、上述した180°通電制御部24により180°通電を行う場合、および、120°通電制御部23により120°通電を行う場合において、3相ブラシレスモータ1に印加する電圧を調整するために、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれのオン期間中において、オン/オフのデューティ比を制御することができる。例えば、図6の120°通電のU相コイルの電圧波形に示すように、オン/オフのデューティ比を変化させることができる。これにより、3相ブラシレスモータ1の回転数に応じて、モータ巻線に印加する電圧を変化させることができる。また、180°通電時においても、同様にしてオン/オフのデューティ比を制御して、モータ巻線に印加する電圧を変化させることができる。
また、図7は、3相ブラシレスモータの回転数が変動する場合の例を示す図である。この図7に示す例は、横軸に時間tの経過をとり、縦方向に、モータ回転数一定時のサブコイルSuに誘起される電圧Vsuの波形(W1)と、モータ回転数が変動する場合のサブコイルSuに誘起される電圧Vsuの波形(W2)と、を並べて示したものである。
図7に示すように、サブコイルSuの出力電圧Vsuにゼロクロス点a2が発生した後、モータ回転数が変動し、時刻t2’において、本来の予想されるゼロクロス点a3の位置(時刻t2の位置)よりも早くサブコイルSuの出力電圧Vsuに次のゼロクロス点a3’が発生した場合は、当該次のゼロクロス点a3’を基に他の2相のゼロクロス点を再度推定する。
例えば、図7に示すように、ゼロクロス点推定部21は、サブコイルSuの出力電圧Vsuの時刻t0におけるゼロクロス点a1と、時刻t1におけるゼロクロス点a2とを基に、ゼロクロス点a1及びa2間の間隔時間T(=t1−t0)を算出する。この隣接するゼロクロス点の間隔時間Tを3分割(位相60°で分割)したときの、「T/3」、「2T/3」の時間を算出し、他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定する。
そして、モータ回転数が速くなり、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuにおいて、本来の予想されるゼロクロス点a3の時刻t2よりも早く、時刻t2’においてゼロクロス点a3’が発生した場合、ゼロクロス点推定部21は、ゼロクロス点の間隔時間Tの更新を行う。すなわち、ゼロクロス点推定部21は、この時点(時刻t2’)において、この時刻t2’におけるゼロクロス点a3’と、時刻t1におけるゼロクロス点a2とを基に、ゼロクロス点の間隔時間T’(t2’−t1)を再度計算して更新する。
続いて、ゼロクロス点推定部21は、この更新したゼロクロス点の間隔時間T’を基に、「T’/3」と「2T’/3」を算出し、他の2相(V、W相)のゼロクロス点を再推定する。そして、通電制御部22では、ゼロクロス点推定部21により再推定された他の2相(V、W相)のゼロクロス点の情報を基に、3相ブラシレスモータ1への通電を制御する。
その後、時刻t3において、サブコイルSuの出力電圧Vsuにゼロクロス点a4が発生すると、この時点(時刻t3)において、この時刻t3におけるゼロクロス点a4と、時刻t2’におけるゼロクロス点a3’とを基に、ゼロクロス点の間隔時間T’’(t3−t2’)を再度計算して更新する。ゼロクロス点推定部21は、この更新したゼロクロス点の間隔時間T’’を基に、「T’’/3」と「2T’’/3」とを算出し、他の2相(W、V相)のゼロクロス点を推定する。そして、通電制御部22では、ゼロクロス点推定部21により再推定された他の2相(V、W相)のゼロクロス点の情報を基に、3相ブラシレスモータ1への通電を制御する。
同様にして、時刻t4において、サブコイルSuの出力電圧Vsuにゼロクロス点a5が発生すると、ゼロクロス点推定部21は、この時刻t4におけるゼロクロス点a5と、時刻t3におけるゼロクロス点a4とを基に、ゼロクロス点間の間隔時間T’’’(=t4−t3)を算出する。そして、通電制御部22では、ゼロクロス点推定部21により再推定された他の2相(V、W相)のゼロクロス点の情報を基に、3相ブラシレスモータ1への通電を制御する。
このように、ブラシレスモータ制御装置10では、モータ回転数が変動し、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuにおいて、本来の予想されるゼロクロス点の時刻よりも早くゼロクロス点が発生した場合は、その時点で検出されたゼロクロス点と前回検出されたゼロクロス点とを基に、ゼロクロス点の間隔時間Tを更新する。そして、ゼロクロス点推定部21では、更新されたゼロクロス点の間隔時間Tを基に、「T/3」と「2T/3」を算出して、他の2相(W、V相)のゼロクロス点を再推定する。通電制御部22では、再推定された他の2相(W、V相)のゼロクロス点に基づいて、3相ブラシレスモータ1への通電を制御する。これにより、モータ回転数が変動する場合においても、3相ブラシレスモータ1への通電の制御を適切に実施することができる。
なお、図7に示す例では、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuおいてゼロクロス点a2が発生した後、本来の予想されるゼロクロス点a3の時刻t2よりも早く、時刻t2’においてゼロクロス点a3’が発生した場合の例を示したが、これに限定されない。例えば、ゼロクロス点推定部21により推定した他の2相のゼロクロス点より前に、例えば、「2T/3」時間の経過前に、サブコイルSuに誘起される電圧Vsuに次のゼロクロス点が発生した場合においても、当該次のゼロクロス点を基に他の2相のゼロクロス点を再度推定することができる。これにより、3相ブラシレスモータ1の回転数が急激に変動する場合においても、このモータ回転数の変動に応じて、他の2相の相電圧の位相(ロータ位置)を再推定することができる。
以上、3相ブラシレスモータ1をモータとして駆動する場合(例えば、スタータモータとして駆動する場合)の動作について説明したが、以下では、3相ブラシレスモータ1がエンジン5により回転駆動され、3相交流発電機として動作する場合の例について説明する。
(3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機として動作する場合についての説明)
3相ブラシレスモータ1がエンジン5側から回転駆動される場合、3相ブラシレスモータ1は3相交流発電機となる。この3相ブラシレスモータ1が3相交流発電機となる場合に、ブラシレスモータ制御装置は、3相ブラシレスモータ1から出力される3相交流出力電圧を直流電圧に変換(順変換)し、この直流電圧によりバッテリ4に充電電流を流すように動作する。この場合において、ブラシレスモータ制御装置は、バッテリ4への充電を効率良く行うために、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御する進角/遅角制御を行う。なお、進角/遅角制御の制御方法自体については、本発明とは直接には関係しないため、以下、この進角/遅角制御については、簡単に説明する(詳細については特許文献2を参照)。
進角/遅角制御は、図8に示すように、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧の位相に対して、ブラシレスモータ制御装置内の整流部を構成するスイッチング素子Q1〜Q6の通電タイミングを進角側、または遅角側に移動させることにより、3相ブラシレスモータ1の発電量を制御するものである。この進角/遅角制御では、バッテリ4の電圧が基準電圧よりも低くバッテリ充電を必要とする場合は、ブラシレスモータ制御装置を遅角制御してバッテリ充電状態とし、バッテリ4の電圧が基準電圧よりも高く充電を必要としない場合には、ブラシレスモータ制御装置を進角制御してバッテリから3相ブラシレスモータ1へエネルギーを放電する状態とすることができる。
図9は、ブラシレスモータ制御装置をバッテリ充電装置として動作させる場合の構成例を示す図であり、ブラシレスモータ制御装置10aがバッテリ充電装置及びモータ駆動装置として作動する場合の構成例である。図9に示すブラシレスモータ制御装置10aは、図10A及び図10Bに示すブラシレスモータ制御装置10と比較して、通電制御部22a内に位相制御レギュレータ部25(進角/遅角制御部25aを含む)を追加した点が異なる。また、制御部20a内にバッテリ電圧Vbatを検出するための抵抗分圧回路(抵抗R1及びR2で構成される回路)と、基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路31と、バッテリ電圧Vbatと基準電圧Vrefとを比較する誤差アンプ(増幅器)32と、を新たに追加した点が異なる。他の構成は、図1に示すブラシレスモータ制御装置10と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
誤差アンプ32は、実際のバッテリ電圧Vbatからのフィードバック信号Vfbと、バッテリ充電電圧の設定値(目標値)Vrefとを比較して、その差の信号を増幅し誤差アンプ出力Vcとして出力する。なお、誤差アンプ出力Vcは、バッテリ電圧Vbatが低く、「Vfb<Vref」の場合に、「Vc>0」となり、バッテリ電圧Vbatが高く、「Vfb>Vref」の場合に、「Vc<0」となる。「Vc>0」の場合には、バッテリ4への充電(遅角制御)が行われ、「Vc<0」の場合には、バッテリ4からの放電(進角制御)が行われる。
位相制御レギュレータ部25中の進角/遅角制御部25aは、誤差アンプ出力Vcから誤差アンプ出力Vcの信号を受け取り、進角/遅角量を決定し、この進角/遅角量に応じたスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ信号を生成し、Hi側プリドライバ回路11およびLo側プリドライバ回路12に出力する。
このような構成のブラシレスモータ制御装置10aにおいては、ゼロクロス点検出回路13により、3相交流発電機のいずれか1相、例えば、上述したU相のサブコイルSuの出力電圧Vsuのゼロクロス点を検出する。そして、ゼロクロス点推定部21により、ゼロクロス点推定部21により、他の2相(V、W相)のゼロクロス点を推定する。そして、サブコイルSuに誘起される電圧(U相電圧)Vsuのゼロクロス点と、ゼロクロス点推定部21により推定された他の2相(V相、W相)のゼロクロス点とにより、3相ブラシレスモータ1の各相の交流出力電圧の位相を推定する。
そして、位相制御レギュレータ部25では、この推定された3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧の位相に対して、誤差アンプ32の出力電圧Vcを基に進角/遅角量を決定し、上記の進角/遅角制御部25aによりスイッチング素子Q1〜Q6の通電タイミングを進角側、または遅角側に制御する。
これにより、本発明の一実施形態のブラシレスモータ制御装置10aは、3相ブラシレスモータ(3相交流発電機)1の各相にロータ位置検出センサを設けることなく、また、前述した三角波生成回路や電圧検出回路を設けることなく、3相ブラシレスモータ1の交流出力電圧に対して進角/遅角制御を行い、バッテリ4への充電を制御することができる。
以上、説明したように、本発明の一実施形態のブラシレスモータ制御装置10及び10aにおいては、U、V、W相からなる3相交流発電機のいずれか1相にサブコイル(交流出力電圧検出用の補助巻線)を設け、この1相のサブコイルの交流出力電圧のゼロクロス点を検出することにより、他の2相のゼロクロ点(位相)を推定する。これにより、前述した三角波生成回路や電圧検出回路を設けることなく、3相ブラシレスモータ1の制御が行えるようになる。このため、ブラシレスモータ制御装置10及び10aの構成を簡略化でき、コストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のブラシレスモータ制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態は、3相ブラシレスモータの制御装置、および3相ブラシレスモータの制御方法に適用できる。このブラシレスモータ制御装置、およびブラシレスモータ制御方法によれば、回転位置センサレスの3相ブラシレスモータを180°通電により制御する場合に、3相ブラシレスモータのいずれか1相だけの相電圧を検出し、この1相の相電圧から他の2相の相電圧の位相を推定する際に、三角波生成回路および電圧検出回路を用いることなく、他の2相の相電圧の位相を推定することができる。
1…3相ブラシレスモータ
2…ステータ
2a…サブコイルSu
3…ロータ
4…バッテリ
5…エンジン
6…サブコイル
10,10a…ブラシレスモータ制御装置
11…Hi側プリドライバ回路
12…Lo側プリドライバ回路
13…ゼロクロス点検出回路
20,20a…制御部
21…ゼロクロス点推定部
22,22a…通電制御部
23…120°通電制御部
24…180°通電制御部
25…位相制御レギュレータ部
25a…進角/遅角制御部
31…基準電圧回路
32…誤差アンプ
Q1〜Q6…スイッチング素子
Su…サブコイル

Claims (6)

  1. 3相ブラシレスモータを駆動制御するブラシレスモータ制御装置であって、
    前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出部と、
    前記相電圧検出部により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出回路と、
    前記ゼロクロス点検出回路により検出されたゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、前記ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定するゼロクロス点推定部と、
    前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記ロータの回転位置を推定し、前記3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御する通電制御部と、
    を備え、
    前記3相ブラシレスモータは、ステータ側のU、V、W相のそれぞれのコイルが複数の極により構成されると共に、
    前記U、V、W相のいずれか1相における1極のコイルは他の巻線から切り離してフローティング状態とされ、
    前記相電圧検出部は、当該フローティング状態にしたコイルにより、前記3相ブラシレスモータの1相の相電圧を検出するブラシレスモータ制御装置。
  2. 前記ゼロクロス点推定部は、
    前記1相の相電圧おいてゼロクロス点が発生した後、前記ゼロクロス点の間隔時間Tの経過前に前記1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に前記他の2相のゼロクロス点を再推定する
    請求項1に記載のブラシレスモータ制御装置。
  3. 前記ゼロクロス点推定部は、
    前記推定した他の2相のゼロクロス点より前に前記1相の相電圧に次のゼロクロス点が発生した場合は、当該次のゼロクロス点を基に前記他の2相のゼロクロス点を再推定する
    請求項1または請求項2に記載のブラシレスモータ制御装置。
  4. 前記通電制御部は、
    前記3相ブラシレスモータがバッテリを充電する3相交流発電機として動作する場合に、
    前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記他の2相の相電圧の位相を推定し、前記3相ブラシレスモータから出力される各相の交流出力電圧を整流及び位相制御して、前記バッテリを充電する位相制御レギュレータ部を備える
    請求項1から3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ制御装置。
  5. 前記3相ブラシレスモータは、内燃機関の始動用のスタータモータとして動作するとともに、前記内燃機関により回転駆動される3相交流発電機として動作するモータである
    請求項1から4のいずれか1項に記載のブラシレスモータ制御装置。
  6. 3相ブラシレスモータを駆動制御するブラシレスモータ制御方法であって、
    前記3相ブラシレスモータのいずれか1相の相電圧を検出する相電圧検出手順と、
    前記相電圧検出手順により検出された1相の相電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出手順と、
    前記ゼロクロス点検出手順により検出されたゼロクロス点の間隔時間Tを計測するとともに、前記ゼロクロス点の間隔時間Tを基に、T/3と2T/3の時間を算出し他の2相のゼロクロス点を推定するゼロクロス点推定手順と、
    前記1相の相電圧のゼロクロス点と前記推定された他の2相のゼロクロス点とを基に、前記ロータの回転位置を推定し、前記3相ブラシレスモータの各相巻線への通電を制御する通電制御手順と、
    を含み、
    前記3相ブラシレスモータは、ステータ側のU、V、W相のそれぞれのコイルが複数の極により構成されると共に、
    前記U、V、W相のいずれか1相における1極のコイルは他の巻線から切り離してフローティング状態とされ、
    前記相電圧検出手順は、当該フローティング状態にしたコイルにより、前記3相ブラシレスモータの1相の相電圧を検出するブラシレスモータ制御方法。
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