JP5572052B2 - マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 - Google Patents
マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5572052B2 JP5572052B2 JP2010230321A JP2010230321A JP5572052B2 JP 5572052 B2 JP5572052 B2 JP 5572052B2 JP 2010230321 A JP2010230321 A JP 2010230321A JP 2010230321 A JP2010230321 A JP 2010230321A JP 5572052 B2 JP5572052 B2 JP 5572052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distribution
- router
- flow
- failure
- routers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000009826 distribution Methods 0.000 title claims description 401
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 65
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 22
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 19
- 238000002716 delivery method Methods 0.000 claims 1
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 47
- 230000008569 process Effects 0.000 description 47
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 15
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 11
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 7
- 230000006870 function Effects 0.000 description 5
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000012885 constant function Methods 0.000 description 1
- 229940124447 delivery agent Drugs 0.000 description 1
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000002035 prolonged effect Effects 0.000 description 1
- 238000010187 selection method Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Description
ここで、不安定とは、複数のルータから同一フローが二重配信されたり、フローの配信漏れが生じた状態を指す。
不安定の要因は、例えば、障害が発生したクエリアの代替となるクエリアが一時的に複数台決定されると、その複数台の代替クエリアからフローの重複配信が行われることである。
別の要因としては、例えば、障害が発生したクエリアの代替となるクエリアが選択されない期間には、フロー配信が途切れてしまうことである。
さらに、本発明は、前記マルチキャスト配信システムに用いられる配信ルータ、および、前記マルチキャスト配信システムが実行するマルチキャスト配信方法である。
これらのマルチキャスト配信システムの各装置は、CPUとメモリとハードディスク(記憶手段)とネットワークインタフェースを有するコンピュータとして構成され、このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、各処理部を動作させる。
共有セグメント5は、その共有セグメント5に接続される装置から送信されるパケットが、そのパケットの送信先だけでなく、同じ共有セグメント5に接続される他装置へも伝送される特性を有する。例えば、配信ルータ4(R1)からホスト6へ送信されるメッセージは、ホスト6だけでなく、他の各配信ルータ4(R2,R3)も受信することができる。共有セグメント5は、例えば、イーサネット(登録商標)のLAN(Local Area Network)やアクセス集線スイッチ内のVLAN(Virtual LAN)、スイッチ間を跨いだネットワークVLAN(IEEE802.1adやIEEE802.1ahによるタグVLAN)等により構成される。
以下、本実施形態では、フローの特定情報を(s,g)指定型として説明するが、(*,g)指定型にも本実施形態を応用することができる。ここで、(s,g)とは、(Source,Group)の略であり、最初のSourceが送信元の配信サーバ1のアドレスを示し、次のGroupがフローのグループを示す。
ホスト6は、配信ルータ4から配信データを受信する端末であり、リスナ(listener)とも呼ばれる。ホスト6は、配信ルータ4からのクエリを受信すると、自装置が希望するフローの情報を含めたリポートを作成し、配信ルータ4に返信する。
・図2(a)は、3台の配信ルータ4(R1,R2,R3)が全て正常動作している状態である。
・図2(b)は、2台の配信ルータ4(R2,R3)が正常動作し、1台の配信ルータ4(R1)に障害が発生している状態である。
・図3は、1台の配信ルータ4(R2)が正常動作し、2台の配信ルータ4(R1,R3)に障害が発生している状態(二重障害)である。
これにより、共有セグメント5内の配信ルータ4のうち、1台の配信ルータ4だけをクエリアとして用いる従来のIGMP/MLD方式に比べ、フロー単位での負荷分散が実現でき、スループットを向上させることができる。
このとき、他の配信ルータ4(R2,R3)は、図2(a)で自ルータが配信担当であるフローF3,F2の配信を継続しつつ、障害フローF1,F4の配信を配信ルータ4(R1)からそれぞれ代行して配信する。
ここで、各配信ルータ4内の記憶手段には、共有セグメント5内の各配信ルータ4のうちの障害が発生した配信ルータ4の組み合わせに応じて、その障害が発生した配信ルータ4が配信担当であったフローの代行担当を特定する情報が格納されており、その特定情報をもとに、それぞれ代行配信するフローを重複や漏れがないように、分担して配信する。
これにより、障害が発生したときでも、各配信ルータ4が代行配信を分担することで、フロー単位での負荷分散が実現でき、スループットを向上させることができる。
さらに、正常な配信ルータ4(R2,R3)がフローF1,F4を代行配信する契機を、配信ルータ4(R1)の障害を検知したこととすることで、フローF1,F4の通信切断を抑制することができる。
ここで、配信ルータ4(R2)内の記憶手段には、2台の配信ルータ4(R1,R3)に障害が発生したときに、その障害が発生した配信ルータ4が配信担当であったフローの代行担当を特定する情報が格納されており、その特定情報をもとに、フローF1,F2,F4を代行配信する。
配信ルータ4は、フローの上流側(マルチキャスト配信網2の側)から順に、MC配信網接続インタフェース41、MC配信網フレーム転送部42、転送制御回路43、共有セグメントフレーム転送部44、共有セグメント接続インタフェース45が接続されて構成される。
フレーム転送部(MC配信網フレーム転送部42、共有セグメントフレーム転送部44)は、インタフェースが送受信するデータの信号をフレーム単位に変換する処理部であり、受信インタフェースからの通信信号からフレームを構築する受信部(フレーム受信部442,421)と、構築されたフレームから送信インタフェースを介して送信する通信信号へとデコードする送信部(フレーム送信部441,422)とから構成される。
下流(ホスト6)から上流(配信サーバ1)に流れる上りのパケット(配信要求(join/leave)など)は、受信IF部452→フレーム受信部442→配信管理部437→上位連携部439→フレーム送信部422→送信IF部412の順に、配信ルータ4内を通過する。
例えば、転送制御回路43は、フレーム受信部421を介してマルチキャストパケットを受信すると、自ルータが配信制御を行うフローかを判定し、自ルータが配信するフローの場合、フレーム送信部441に当該マルチキャストフローを転送する。一方、転送制御回路43は、共有セグメント内の他の配信ルータ4が配信制御を行うフローの場合、当該マルチキャストパケットを廃棄する。
なお、転送制御回路43は、自ルータが配信するストリームの配信契機を、フレーム受信部442を介してホストから配信要求(join/leaveレポート)を受信したときとする。
一方、自ルータが配信制御を行うパケットであれば、当該フローが配信中の状態かを配信管理部437に問い合わせ、配信中状態であれば、パケットを透過処理して共有セグメントフレーム転送部44のフレーム送信部441へ転送する。
例えば、フロー判定部432は、配信制御テーブル433内の正常制御テーブル433aを参照して、共有セグメント5内の全配信ルータ4が正常な状態におけるフローの配信制御を実行するか否かを判定する。
フロー判定部432は、ルータ管理部434から共有セグメント5におけるルータ総数およびルータ順位を情報取得し、受信パケットの情報((S,G)アドレス)との組み合わせにより、自ルータが制御するフローを識別し、共有セグメント5内の配信ルータ4間における同一フローの二重配信およびルータ間の配信漏れを抑止する。
なお、配信フィルタリスト438は、フローごとにそのフローをホスト6に配信するか否かを示す配信状態を対応づけたデータ構造である。
配信管理部437は、配信フィルタリスト438を参照して、フレーム受信部421からのパケットの転送または廃棄を決定する。
上位連携部439は、例えば、PIM−SSM等のマルチキャストルーティングプロトコルを動作させることにより、配信管理部437から受信した配信要求を、上流側へと送信して、マルチキャスト配信網2の配信制御と連携動作する。
これにより、系切替え制御に伴う正常フローの配信中断を伴うことなく、障害フローを救済することが可能となる。
なお、ルータエントリの登録用のメッセージは、送信元ルータのIPアドレスを検出可能であれば、GQだけに限定されず、任意のメッセージを用いてもよい。
・IPv4マルチキャストの場合は、GQとGSQ(Group-Specific Query)とGSSQ(Group-and-Source-Specific Query)の3種類のクエリが規定されている。
・IPv6マルチキャストの場合は、GQとMASQ(Multicast Address Specific Query)とMASSQ(Multicast Address and Source Specific Query)の3種類のクエリが規定されている。
・マルチキャスト以外のメッセージを用いる場合は、ping(ICMP)パケットや独自パケットなど。
配信制御テーブル433は、正常制御テーブル433aと障害制御テーブル433bとから構成されており、その2つのテーブルを1つに統合した形式が、表2の一番上の配信制御テーブル433である。つまり、配信制御テーブル433の左側の列(フロー,S,G,S+G)は、正常制御テーブル433aと障害制御テーブル433bとで共通し、配信制御テーブル433の右側の列「正常時」から正常制御テーブル433aを生成するとともに、配信制御テーブル433の右側の列「1台障害」から障害制御テーブル433bを生成することができる(データベースの表分離演算)。
配信制御テーブル433の左側の列(フロー,S,G,S+G)について、フロー列、S列、G列は、フローの特定情報が(S,G)であることを示している。「S+G」列は、ハッシュ値Modの計算用パラメータの一例であり、SとGとの和である。
正常制御テーブル433aの「正常時」列は、ハッシュ値を示すMod3と、そのハッシュ値からフローの配信担当として決定された配信ルータ4の識別子(R1〜R3)とが対応づけられている。Mod3とは、「S+G」列の値を、ルータ数(3)で除算した余り(mod演算)である。
例えば、正常制御テーブル433aの1行目(フローF1)は、「S+G」列「3」÷全ルータ数「3」=商が1で余りが0なので、「Mod3」列が「0」である。
そして、表1のルータ管理テーブル435の1行目(3台正常時)の配信ルータごとの順位では、R3(1位)→R2(2位)→R3(3位)となっている。ここで、「Mod3」列からルータ順位への変換処理は、「Mod3」列が0でないときには、「Mod3」列の値をそのままルータ順位とし、「Mod3」列が0であるときには、ルータ順位が最下位のルータ順位とする。よって、「Mod3」列が「0」から、ルータ順位が最下位のルータ「R1」へと変換され、正常制御テーブル433aのR(配信担当)列として、「R1」が書き込まれる。
これにより、共有セグメント内に複数のフローが配信されるときに、そのフローごとの配信担当となるクエリアが負荷分散されるので、フローの配信漏れや重複配信を抑制しつつ、共有セグメント全体のフローのスループットを向上させることができる。
障害制御テーブル433bの「1台障害」列の作成方法は、正常制御テーブル433aの「正常時」列の作成方法と、以下の違いがある。
・正常制御テーブル433aの配信担当を示す「R」列を、障害制御テーブル433bでは、障害が発生した配信ルータ4(R1に障害が発生したとき、R3に障害が発生したとき)ごとにする。
・正常制御テーブル433aのハッシュ値「Mod3」を、障害制御テーブル433bでは「Mod2」とする。これは、共有セグメント5内の全ルータ数「3」から、障害が発生したルータ数「1」を減じた結果、共有セグメント5内の正常動作するルータ数「2」となるためである。
・障害制御テーブル433bでは、「1台障害」列の計算対象となるレコードを、障害ルータが正常制御テーブル433aにおいて配信担当となっていたフローに限定する。例えば、「R1障害」列では、障害ルータ「R1」が正常制御テーブル433aの「R」列で「R1」となっているフローF1,F4だけを障害制御テーブル433bでの計算対象とし、それ以外のフローF2,F3は、計算対象外を示す「−」を「R1障害」列に記載する。
例えば、障害制御テーブル433bの1行目(フローF1)は、「S+G」列「3」÷障害時の全生存ルータ数「2」=商が1で余りが1なので、「Mod2」列が「1」である。
そして、表1のルータ管理テーブル435の4行目(「R1(1台障害時)」)の配信ルータごとの順位では、R3(1位)→R2(2位)となっている。
ここで、「Mod2」列からルータ順位への変換処理は、「Mod2」列が0でないときには、「Mod2」列の値をそのままルータ順位とし、「Mod2」列が0であるときには、ルータ順位が最下位のルータ順位とする。
よって、「Mod2」列が「1」から、ルータ順位が1位ルータ「R3」へと変換され、障害制御テーブル433bの1行目のR1障害列として、「R3」が書き込まれる。
・ルータ管理テーブル435には、n台正常時のレコード、1台障害時のレコード、2台障害時のレコード、…(n−1)台障害時のレコードが書き込まれる。
・正常制御テーブル433aには、n台正常時のレコードが書き込まれる。
・障害制御テーブル433bには、n台正常時のレコード、1台障害時のレコード、2台障害時のレコード、…(n−1)台障害時のレコードが書き込まれる。なお、(n−1)台障害時には、残った1台が全てのフローを配信することが明らかなため(図3参照)、障害制御テーブル433bから(n−1)台障害時のレコードを省略してもよい。
S11として、受信IF部411は、マルチキャスト配信網2から下り方向のパケットを受信する。S11でYesならS12に進む。
S12として、配信フィルタ部431は、S11で受信したパケットがマルチキャストか否かを判定する。この判定は、例えば、IPv4の場合には、パケットのアドレスがクラスD(224.0.0.0〜239.255.255.255)のアドレスの場合をマルチキャストとすることで実現される。S12でYesならS14に進み、NoならS13に進む。
S13として、配信フィルタ部431は、S11で受信したパケットを、通常のパケット(ユニキャスト、ブロードキャストなどの非マルチキャストパケット)として転送する。
S15として、配信障害検出部436(または、ルータ管理部434)は、自ルータと同じ共有セグメント5に接続される他の配信ルータ4に障害が発生したか否かを判定する。この判定は、後記する配信障害検出部436(または、ルータ管理部434)の障害検出処理(図7のS201)の結果を記憶手段から読み取ることにより、実現される。S15でYesならS16に進み、NoならS19に進む。
S19として、配信フィルタ部431は、S11で受信したパケットを廃棄する。
S101として、フロー判定部432は、正常制御テーブル433a内のレコード(正常系配信エントリ)を生成または更新する。
S102として、フロー判定部432は、障害制御テーブル433bに登録するレコード内容の設定方法をユーザに選択させる。手動設定ならS111へ進み、自動計算ならS103へ進む。
S111として、フロー判定部432は、障害制御テーブル433bの内容について、管理者から入力されたデータをそのまま障害制御テーブル433bに書き出す。つまり、ルータごと、もしくは(S,G)フローごとに管理者が配信代行ルータを選定し、障害制御テーブル433bに登録する。
S104として、フロー判定部432は、正常制御テーブル433aに登録されている全ての(S,G)フローに対し、障害系におけるハッシュ値Mod2を計算する。
S105として、ルータ管理部434は、ルータ管理テーブル435における障害時におけるクエリア順位から、配信代行ルータを計算する。
S106として、フロー判定部432は、配信代行ルータ(S105)とハッシュ値(S104)とを対応づけて、障害制御テーブル433bに登録(新規レコードを追加)する。
S201として、配信障害検出部436(または、ルータ管理部434)は、自ルータと同じ共有セグメント5に接続される他の配信ルータ4に発生した障害を検出する。障害検出方法は、例えば、以下の2通りのいずれかである。
(検出1)配信障害検出部436が外部のネットワークから障害通知(障害ルータIPアドレス等)を受信してルータ管理部434へルータ障害発生を通知する。
(検出2)ルータ管理部434が共有セグメント5から受信するクエリの未受信を契機に、ルータ障害を検出する。
S203として、配信管理部437は、配信フィルタリスト438を参照して、障害フローのうちの配信中状態(Join)であるフローを1つずつ選択し、選択するフローが存在しないとき(S203,No)には、図7の処理を終了し、存在するとき(S203,Yes)には、S204に進む。
S204として、フロー判定部432は、S16と同様に、自ルータが配信代行か否かを判定し、YesならS205へ進み、NoならS203に戻る。
S205として、配信フィルタ部431は、S203で選択されたフローについて、配信フィルタリスト438の状態を配信中状態(Join)に変更することで、当該フローを配信制御する。そして、S203へ戻る。
S301として、配信管理部437は、配信要求(join/leave)を受信し、その対象となるフローの特定情報を、該当(S,G)として抽出する。以下のS302〜S313の処理は、配信制御テーブル433に未登録の該当(S,G)を、配信制御テーブル433に登録する処理である。
S305として、フロー判定部432は、該当(S,G)フローに対し、ハッシュ値(Mod3)と配信担当ルータ(R)とを計算し、その結果を正常制御テーブル433aに登録(新規レコード追加)する。そして、S311へ進む。
S304として、フロー判定部432は、該当(S,G)が障害制御テーブル433bに登録されているか否かを判定し、Yesなら図8の処理を終了し、NoならS311へ進む。
S311〜S313は、図6のS104〜S106と同じ処理であるが、登録対象がS104での全ての(S,G)から、S311の該当(S,G)へと変更されている。
なお、図8のフローチャートが終了したら、S301の該当(S,G)を引数として、図9のフローチャートを起動させる。
S401として、フロー判定部432は、S14と同様に、該当(S,G)が自ルータの配信担当か否かを判定し、YesならS402に進み、NoならS404へ進む。
S402として、配信管理部437は、S17と同様に、該当(S,G)が配信中状態(Join)か否かを判定し、Yesなら図9の処理を終了し、NoならS403へ進む。
S403として、配信フィルタ部431は、S205と同様に、当該フローを配信制御する。
S405として、フロー判定部432は、S16と同様に、該当(S,G)が自ルータの配信代行か否かを判定し、YesならS403に進み、Noなら図9の処理を終了する。
(比較例1)非特許文献1,2で示されるIGMPv3/MLDv2のクエリア選択メカニズム
(比較例2)共有セグメントに複数ルータが冗長接続されるときに、複数ルータそれぞれに配信担当となるフローを計算して割り当てるが、障害発生時には、共有セグメント内の全ルータそれぞれに対して配信担当となるフローを再計算する構成
(比較例1)では、非クエリアは、クエリア障害が生じるとGQパケットを受信しなくなり、GQ受信タイマがOQPTタイムアウト値に到達した場合には、非クエリアは現クエリアに障害が発生したと仮定したと判定してクエリア状態へ遷移する。ここで、IGMP/MLDホストからjoinレポートを受信すると、クエリア状態へと遷移した全てのクエリアがこれに応答して配信を行うため、同一フローの二重配信が生じる。
(比較例1)では、OQPTタイムアウトして非クエリアからクエリアへ遷移する制御動作が、ルータごとに独立しているため、系全体として新しいクエリアが一つに収束するまで所定時間が必要となる。
よって、障害検出と障害フローの救済は何らか別の方法が必要となる。ここで、障害の検出に関しては、どのような手段を用いても構わないが、例えば、従来のIGMPv3/MLDv2と同様に、OQPTタイムアウトの仕組みを流用する方法などが考えられる。これに対して、障害検出後のフロー救済方法については、例えば、障害クエリアを除外した系において負荷分散の設定を再構成し直す方法が考えられる。
すなわち、障害系において、クエリア順位を再設定し、(S,G)フロー単位のハッシュ値の再計算を行い、ルータとフローの対応関係を変更することにより、障害フローの救済が可能となる。
また、第4の課題として、(比較例2)では、切替え後のルータとフローの対応関係の再計算が完了し、新旧の配信テーブルを切り替えるまでは、障害クエリアが制御するフロー配信を救済できないため、サービス断時間が長期化する。
2 マルチキャスト配信網
3 リンク
4 配信ルータ
5 共有セグメント
6 ホスト
41 MC配信網接続インタフェース
42 MC配信網フレーム転送部
43 転送制御回路
44 共有セグメントフレーム転送部
45 共有セグメント接続インタフェース
411 受信IF部
412 送信IF部
421 フレーム受信部
422 フレーム送信部
441 フレーム送信部
442 フレーム受信部
451 送信IF部
452 受信IF部
431 配信フィルタ部
432 フロー判定部
433 配信制御テーブル
433a 正常制御テーブル(正常制御用データ)
433b 障害制御テーブル(障害制御用データ)
434 ルータ管理部
435 ルータ管理テーブル
436 配信障害検出部
437 配信管理部
438 配信フィルタリスト
439 上位連携部
Claims (6)
- 配信サーバから配信ルータを介してホストにマルチキャストのフローを配信するマルチキャスト配信システムであって、
複数台の前記配信ルータと1台以上の前記ホストとが共有セグメントに接続され、その共有セグメントに送信されるパケットは、前記共有セグメントに接続される各装置が受信可能であり、
前記配信ルータは、転送制御部と記憶手段とを有しており、
前記配信ルータの記憶手段には、正常制御用データと障害制御用データとが記憶されており、
前記正常制御用データは、前記共有セグメントを介して配信される1つのフローごとに1台の前記配信ルータを配信担当ルータとして割り当てるデータであり、
前記障害制御用データは、前記1台以上の配信担当ルータを障害ルータとしたときに、前記障害ルータに割り当てられていた障害フローに対して、前記障害ルータとは別の前記配信ルータを、配信代行ルータとして割り当てるデータであり、
前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記障害ルータとして他装置の前記配信ルータを検出した後、
前記配信サーバからフローの配信データを受信すると、受信した配信データの属するフローの特定情報を検索キーとして、前記正常制御用データと前記障害制御用データとをそれぞれ検索することで、検索したフローの前記配信担当ルータおよび前記配信代行ルータをそれぞれ取得し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータまたは前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが自装置であるときには、前記共有セグメントを介して受信したフローの配信データを前記ホストに転送し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータおよび前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが他装置であるときには、受信したフローの配信データを廃棄することを特徴とする
マルチキャスト配信システム。 - 前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記正常制御用データを前記記憶手段に格納するときに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数と、を引数とする所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信担当ルータとして決定し、
前記障害制御用データを前記記憶手段に格納するときに、前記1台以上の配信ルータから選択した前記1台以上の障害ルータの組み合わせごとに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数から前記障害ルータの数を減じたルータの数と、を引数とする前記所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信代行ルータとして決定することを特徴とする
請求項1に記載のマルチキャスト配信システム。 - 配信サーバから配信ルータを介してホストにマルチキャストのフローを配信するマルチキャスト配信システムに用いられる配信ルータであって、
複数台の前記配信ルータと1台以上の前記ホストとが共有セグメントに接続され、その共有セグメントに送信されるパケットは、前記共有セグメントに接続される各装置が受信可能であり、
前記配信ルータは、転送制御部と記憶手段とを有しており、
前記配信ルータの記憶手段には、正常制御用データと障害制御用データとが記憶されており、
前記正常制御用データは、前記共有セグメントを介して配信される1つのフローごとに1台の前記配信ルータを配信担当ルータとして割り当てるデータであり、
前記障害制御用データは、前記1台以上の配信担当ルータを障害ルータとしたときに、前記障害ルータに割り当てられていた障害フローに対して、前記障害ルータとは別の前記配信ルータを、配信代行ルータとして割り当てるデータであり、
前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記障害ルータとして他装置の前記配信ルータを検出した後、
前記配信サーバからフローの配信データを受信すると、受信した配信データの属するフローの特定情報を検索キーとして、前記正常制御用データと前記障害制御用データとをそれぞれ検索することで、検索したフローの前記配信担当ルータおよび前記配信代行ルータをそれぞれ取得し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータまたは前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが自装置であるときには、前記共有セグメントを介して受信したフローの配信データを前記ホストに転送し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータおよび前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが他装置であるときには、受信したフローの配信データを廃棄することを特徴とする
配信ルータ。 - 前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記正常制御用データを前記記憶手段に格納するときに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数と、を引数とする所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信担当ルータとして決定し、
前記障害制御用データを前記記憶手段に格納するときに、前記1台以上の配信ルータから選択した前記1台以上の障害ルータの組み合わせごとに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数から前記障害ルータの数を減じたルータの数と、を引数とする前記所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信代行ルータとして決定することを特徴とする
請求項3に記載の配信ルータ。 - 配信サーバから配信ルータを介してホストにマルチキャストのフローを配信するマルチキャスト配信方法であって、
複数台の前記配信ルータと1台以上の前記ホストとが共有セグメントに接続され、その共有セグメントに送信されるパケットは、前記共有セグメントに接続される各装置が受信可能であり、
前記配信ルータは、転送制御部と記憶手段とを有しており、
前記配信ルータの記憶手段には、正常制御用データと障害制御用データとが記憶されており、
前記正常制御用データは、前記共有セグメントを介して配信される1つのフローごとに1台の前記配信ルータを配信担当ルータとして割り当てるデータであり、
前記障害制御用データは、前記1台以上の配信担当ルータを障害ルータとしたときに、前記障害ルータに割り当てられていた障害フローに対して、前記障害ルータとは別の前記配信ルータを、配信代行ルータとして割り当てるデータであり、
前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記障害ルータとして他装置の前記配信ルータを検出した後、
前記配信サーバからフローの配信データを受信すると、受信した配信データの属するフローの特定情報を検索キーとして、前記正常制御用データと前記障害制御用データとをそれぞれ検索することで、検索したフローの前記配信担当ルータおよび前記配信代行ルータをそれぞれ取得し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータまたは前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが自装置であるときには、前記共有セグメントを介して受信したフローの配信データを前記ホストに転送し、
取得した前記正常制御用データから検索される前記配信担当ルータおよび前記検出した障害ルータが配信していた前記障害フローに対する前記配信代行ルータが他装置であるときには、受信したフローの配信データを廃棄することを特徴とする
マルチキャスト配信方法。 - 前記共有セグメントに接続される各前記配信ルータの転送制御部は、
前記正常制御用データを前記記憶手段に格納するときに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数と、を引数とする所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信担当ルータとして決定し、
前記障害制御用データを前記記憶手段に格納するときに、前記1台以上の配信ルータから選択した前記1台以上の障害ルータの組み合わせごとに、受信した配信データの属するフローの特定情報と、前記共有セグメントに接続される前記配信ルータの数から前記障害ルータの数を減じたルータの数と、を引数とする前記所定関数を計算し、その所定関数の計算結果から一意に決定される前記配信ルータを、前記所定関数の計算に用いたフローに対する配信代行ルータとして決定することを特徴とする
請求項5に記載のマルチキャスト配信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010230321A JP5572052B2 (ja) | 2010-10-13 | 2010-10-13 | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010230321A JP5572052B2 (ja) | 2010-10-13 | 2010-10-13 | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012085138A JP2012085138A (ja) | 2012-04-26 |
JP5572052B2 true JP5572052B2 (ja) | 2014-08-13 |
Family
ID=46243522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010230321A Expired - Fee Related JP5572052B2 (ja) | 2010-10-13 | 2010-10-13 | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5572052B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5486547B2 (ja) * | 2011-04-12 | 2014-05-07 | 日本電信電話株式会社 | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 |
JP5486555B2 (ja) * | 2011-06-02 | 2014-05-07 | 日本電信電話株式会社 | マルチキャスト配信システム、帯域管理サーバ、および、マルチキャスト配信方法 |
JP6255863B2 (ja) * | 2013-10-03 | 2018-01-10 | 富士通株式会社 | 伝送装置、伝送システム、及び伝送方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4621044B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2011-01-26 | 富士通株式会社 | 負荷分散装置および負荷分散方法 |
JP4389221B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2009-12-24 | 日本電気株式会社 | ネットワーク、ルータ装置、それに用いる切替方法及びそのプログラム並びに記録媒体 |
-
2010
- 2010-10-13 JP JP2010230321A patent/JP5572052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012085138A (ja) | 2012-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7860093B2 (en) | Fast multicast convergence at secondary designated router or designated forwarder | |
US6654371B1 (en) | Method and apparatus for forwarding multicast data by relaying IGMP group membership | |
US8014394B2 (en) | High-speed processing of multicast content requests | |
US11917262B2 (en) | Dynamic designated forwarder election per multicast stream for EVPN all-active homing | |
US9992099B2 (en) | Protocol independent multicast designated router redundancy | |
US20020143951A1 (en) | Method and system for multicast to unicast bridging | |
CN101035057A (zh) | 建立组播共享树的方法和数据传送的方法、通信网络 | |
US11245618B2 (en) | Multicast traceroute facility with batch query processing for multiple flows and reservation of resources for requested link metrics | |
WO2019045993A1 (en) | DUPLICATION WITH DEPLOYMENT OF DEDICATED METAL IN A CLOUD | |
US11425026B2 (en) | Transfer of secure multicast data traffic over a computing network | |
US9674075B1 (en) | Multicast only fast re-route for PIM ASM mode | |
CN109981308A (zh) | 报文传输方法及装置 | |
EP2892196B1 (en) | Method, network node and system for implementing point-to-multipoint multicast | |
JP5572052B2 (ja) | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 | |
US8553691B2 (en) | Efficient multicasting in a distributed system architecture | |
WO1999048246A1 (en) | Method, apparatus, and medium for minimal time multicast graft/join restoration | |
JP5553425B2 (ja) | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 | |
WO2014059864A1 (en) | Network switching apparatus | |
JP5486547B2 (ja) | マルチキャスト配信システム、配信ルータ、および、マルチキャスト配信方法 | |
JP2013118537A (ja) | マルチキャスト配信システム、ルータ及びマルチキャスト配信方法 | |
JP2013009213A (ja) | ネットワーク通信装置およびシステム | |
JP5613142B2 (ja) | 配信ルータ、マルチキャスト配信システム、および、マルチキャスト配信方法 | |
US11546184B2 (en) | Selecting a rendezvous point in an IP multicast-capable network | |
CN114915588B (zh) | 用于任播部署的上游多播跳umh扩展 | |
KR101308088B1 (ko) | 고가용성 정적 멀티캐스트 라우팅 방법 및 시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20130201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140129 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140502 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140624 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5572052 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |