JP5568782B2 - 定着装置、画像形成装置及び損傷検出方法 - Google Patents
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Description
この抵抗発熱体層は、耐熱性樹脂等の絶縁性材料中に金属等の導電性材料を分散させて構成される。さらに、この抵抗発熱体層は、直接触れると感電する危険があるので、絶縁層で被覆されているのが一般的である。例えば、特許文献1には、絶縁層で被覆された抵抗発熱体層を発熱体とする定着装置が開示されている。
定着装置には、サーミスタやサーモスタット等の温度検知素子が配置されているため、抵抗発熱体層において異常発熱が発生した場合には、この温度検知素子を用いて異常発熱を検出し、定着装置の損傷を防止するための必要な措置を講じることができる。
この問題を解決するため、抵抗発熱体層に流れる電流を監視し、正常時と異常発熱時との電流量の変化から異常発熱の発生を検出する方法が考えられる。この方法であると、抵抗発熱体層全域を検出範囲とすることができるので、上記問題点は解消できるものの、反面、電流の変化量は微量であるため、電流検出回路における測定誤差の影響を受けやすく、異常発熱が誤検出されたり、異常発熱の発生を見逃したりする可能性が高いという新たな課題を生じる。
又、前記加熱ベルトは、長手方向の両端部に前記抵抗発熱体層に給電するための給電電極を有し、前記通電手段は、前記各給電電極を介して前記長手方向に電圧を印加することとすることができる。さらに、前記各給電電極は、前記加熱ベルトの全周に形成されていることとすることができる。
以下、本発明に係る一形態の画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンター(以下、単に「プリンター」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]プリンターの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンター1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す図である。同図に示すように、このプリンター1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60を備えている。
以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
作像部3Y、3M、3C、3Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部3Yの構成について説明する。
作像部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、1次転写ローラー34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー35Y等を有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。現像器33Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。
形成されたトナー像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各1次転写ローラー(図1では、作像部3Yに対応する1次転写ローラーのみ符号34Yを付し、他の1次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次1次転写された後、2次転写ローラー45による静電力の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に2次転写される。トナー像が2次転写された記録シートは、さらに定着装置5に搬送され、記録シート上のトナー像(未定着画像)が、定着装置5において加熱及び加圧されて記録シート上に熱定着された後、排出ローラー71により排紙トレイ72に排出される。
繰り出しローラー42、タイミングローラー44等の各ローラーは、搬送モータ(不図示)を動力源とし、歯車ギヤやベルト等の動力伝達機構(不図示)を介して回転駆動される。この搬送モータとしては、例えば、高精度の回転速度の制御が可能なステッピングモータが使用される。
給紙部4から2次転写位置46に搬送され、2次転写ローラー45により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に2次転写される。
[2]定着装置の構成
図2(a)は、定着装置5の構成を示す断面図である。同図に示すように、定着装置5は、加熱回転体51と、給電ローラー1002、1003と、加圧ローラー1004と、給電ローラー1002、1003間に電圧を印加して通電させる電源部1000と、加熱回転体51(後述する抵抗発熱体層513)を流れる電流量を測定する電流計1001と、給電ローラー1002と1003との間に加熱回転体51の内周側に内接するように配置され、加圧ローラー1004と定着ニップを形成する不図示の定着部材等を有する。
さらに、加熱回転体51の外周面の近傍の所定の位置(ここでは、長手方向の中央部付近)には、不図示の温度センサーが配置されている。温度センサーは、加熱回転体51の外周面の表面温度を検出し、制御部60は、温度センサーの検出する温度に応じて電源部1000から加熱回転体51の後述する抵抗発熱体層513への給電を制御して加熱回転体51の温度を制御し、加熱回転体51の外周面の温度が定着温度(例えば、150°C)になるように制御する。
抵抗発熱体層513は、電源部1000から給電ローラー1002、1003を通じて給電されることにより、ジュール熱を発生する層である。抵抗発熱体層513は、耐熱性樹脂上又は耐熱性樹脂中において、繊維状、針状又はフレーク状の導電性フィラーが周方向(電圧印加方向)に配向するように分散されて構成されている。
導電性フィラーの形状は、同一含有量で導電性フィラー同士が線状に絡み合い、互いに接触しやすくして、接触確率を高めるため、繊維状、針状又はフレーク状の形状が望ましい。これにより、均一な電気抵抗を有する抵抗発熱体層513を成型することができる。
図3の説明に戻って、補強層514は、抵抗発熱体層513の強度を補強するための層であり、例えば、ポリイミド樹脂を用いることができる。補強層514の厚さは、任意であるが、5〜100μm程度が望ましい。弾性層515は、記録シート上のトナー像に均一かつ柔軟に熱を伝えるための層である。弾性層515を設けることにより、トナー像が押しつぶされたり、トナー像が不均一に溶融されたりするのを防止し、画像ノイズの発生を防止することができる。弾性層515の材料としては、耐熱性と弾性とを有するゴム材や樹脂材を用いる。例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性エラストマーを材料として用いることができる。
加圧ローラー1004は、長尺の円筒状の芯金1004Aの周囲に、弾性層1004Bを介して離型層1004Cが積層されてなり、加熱回転体51の周回経路外側に配置され、加熱回転体51の外側から加熱回転体51の外周面を介して不図示の定着部材を押圧して、加熱回転体51の外周面との間に周方向に所定幅を有する定着ニップ領域が形成される。
図5は、制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部60は、所謂コンピュータであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)601、通信インターフェース(I/F)部602、ROM(Read Only Memory)603、RAM(Random Access Memory)604、画像データ記憶部605、正常電流値記憶部606、警告メッセージ記憶部607等を備える。
画像データ記憶部605は、通信I/F部602や画像読取部7を介して入力された、印刷用の画像データを記憶している。正常電流値記憶部606は、正常電流値(I0)及び異常発熱基準値を記憶している。ここで、「正常電流値」とは、抵抗発熱体層513に損傷がない時に抵抗発熱体層513を流れる電流値のことをいい、具体的には、加熱回転体51の外周面の表面温度が定着温度(例えば、150℃)に達した時(ウォームアップ完了時又は印刷ジョブ実行時)に抵抗発熱体層513を流れる電流値のことをいう。
具体的には、抵抗発熱体層513において、その長手方向の全長の長さの30%の長さに相当する損傷部を長手方向に形成した場合においてウォームアップ完了時に抵抗発熱体層513を流れる電流量の、正常電流値からの変化量に相当する値のことをいう。当該変化量は、後述するαの算出式(α=(I0―I)/I0×100)を用いて算出される。上記の算出式において、I0に正常電流値を、Iに抵抗発熱体層513の長手方向の全長の長さの30%の長さに相当する損傷部を長手方向に形成した場合に抵抗発熱体層513を流れる電流量を代入することにより、当該変化量が算出される。
画像読取部7は、スキャナー等の画像入力装置から構成され、用紙等の記録シートに記載されている文字や図形等の情報を読取り、画像データを形成する。
操作パネル6は、複数の入力キーと液晶表示部を備え、液晶表示部の表面にはタッチパネルが積層されている。タッチパネルからのタッチ入力又は入力キーからのキー入力により、ユーザからの指示を受取り、制御部60に通知する。
(1)抵抗発熱体層513の前駆体の塗布工程
導電性フィラーをポリイミド前駆体溶液に混合し、導電性フィラーが分散されたポリイミド前駆体溶液を調製し、調整した前駆体溶液を円筒状金型の外周面にノズルで塗布する。その際、導電性フィラーが分散されたポリイミド前駆体溶液を、ノズルを周方向に走査しながら円筒状金型の外周面に塗布することで、導電性フィラーが周方向に配向する。さらに、円筒状の金型の外周面を円筒軸方向に所定の距離ずつ移動させ、所定距離移動する毎に、上記のように導電性フィラーを周方向にノズルで塗布する。
ポリイミド前駆体溶液に分散される導電性フィラーの重量は、ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体の固形重量に対して、導電性フィラーの重量が50〜300重量%となるように、調整される。これにより、定着装置5の発熱量が500〜1500Wの範囲内になるように、抵抗発熱体層513の体積抵抗率を調整することができる。
(2)補強層514の前駆体の塗布工程
ポリイミド前駆体溶液を補強層514の前駆体として、導電性フィラー塗布後の円筒状金型の外周面に塗布する。
(3)補強層514の成形工程
塗布された補強層514の前駆体を、(1)と同様にポリイミド前駆体が半硬化状態になるように加熱して当該前駆体を成形する。
(4)ポリイミド前駆体のイミド化工程
成形されたポリイミド前駆体を加熱し、ポリイミド前駆体のイミド化を完了させる。ポリイミド前駆体の加熱は、例えば、約350℃で1時間程度加熱することにより、行う。これにより、両層のイミド化がほぼ同時に完了し、抵抗発熱体層513と補強層514とが形成されるとともに、両層間の接着性を高めることができる。
(5)弾性層515の前駆体の塗布工程
補強層514の外面にプライマーを塗布して乾燥した後、さらに、シリコーンゴム前駆体溶液を塗布する。プライマーとしては、例えば、モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製の「XP81−405」を用いることができる。
(6)弾性層515の成形工程
塗布されたシリコーンゴム前駆体溶液を加熱して一次加硫を行い、弾性層515を成形する。一次加硫は、シリコーンゴム前駆体溶液を、例えば、約150℃のオーブンで10分程度加熱することにより行われる。
(7)離型層516による弾性層515被覆工程
弾性層515との接着性をよくするために離型層516の内面にシリコーンゴム前駆体の付加型液状シリコーンゴムを塗布した後、当該離型層516で弾性層515を被覆する。付加型シリコーンゴムとしては、例えば、モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製の「XE15−B7354−40K×2S」を用いることができる。又、離型層516としては、例えば、PFAチューブを用いることができる。
(8)接着工程
弾性層515及び離型層516に塗布されたシリコーンゴム前駆体を加熱して二次加硫を行い、両層を接着する。二次加硫は、シリコーンゴム前駆体を例えば、約200℃のオーブンで4時間程度加熱することにより行われる。これにより、加熱回転体51が形成される。
[5]異常発熱検出処理
図6は、制御部60が行うウォームアップ時異常発熱検出処理の動作を示すフローチャートである。制御部60は、プリンター1の電源がオンされた場合や定着装置5への給電が停止された状態(スリープ状態)に有るときに操作パネル8や通信I/F部602を介してユーザから印刷指示が入力された場合に、電源部1000を介して加熱回転体51へ給電を開始し、定着装置5のウォームアップを開始する(ステップS601)。
αが異常発熱基準値以上である場合には(ステップS604:YES)、制御部60は、抵抗発熱体層513に異常発熱が発生したと判断し、定着装置5の電源部1000への給電を停止し、警告メッセージ記憶部607に記憶されているデータに基づいて、操作パネル8の液晶表示部に異常発熱が発生している旨の警告メッセージを表示させる(ステップS605)。
[6]αとRx方向とRy方向の電気抵抗比との関係
図6及び図7に示す異常発熱検出処理においては、正常電流値からの電流変化量αの大きさに応じて異常発熱の発生有無を判定しているが、αは、抵抗発熱体層513のRy方向の体積抵抗率(R1)に対する抵抗発熱体層513のRx方向の体積抵抗率(R2)の比R2/R1に応じて変化する。図8は、αとR2/R1との関係について調べた実験結果を示す。同実験は、図9に示すように、R2/R1比の異なる各抵抗発熱体層の周方向中央部付近においてRx方向に、当該抵抗発熱体層の長手方向の全長の長さDに対して、0.3Dの長さの損傷部91を形成し、当該抵抗発熱体層を用いて加熱回転体を形成し、ウォームアップ動作終了時における当該抵抗発熱体層を流れる電流値を測定し、当該測定結果に基づいてαを算出することにより行った。図9の符号1002、1003は、給電ローラーを示す。又、本実験における、各加熱回転体の抵抗発熱体層の長手方向の全長の長さは、340mm、周方向の全周の長さは、90mm、損傷部の長手方向の長さは、102mm、各加熱回転体の抵抗発熱体層への印加電圧は100V、各抵抗発熱体層の両給電ローラー間の抵抗値は9.5Ωとした。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
ここで、「画像領域301」は、記録シート上の画像が通紙される範囲に対応する加熱回転体51上のベルト幅方向の領域を示す。なお、図10に示す画像領域についても同様である。
図12は、抵抗発熱体層513Bの微細構造をイメージ的に表した図である。同図(a)の符号513Bは、抵抗発熱体層を、符号513Baは、導電性フィラーを、符号513Bbは、耐熱性樹脂をそれぞれ表す。同図(a)に示すように、導電性フィラー513Baは、長手方向(電圧印加方向)に配向するように分散されており、これにより、抵抗発熱体層513Bにおいては、電圧印加方向の方が周方向(電圧印加方向と直交する方向)よりも導電性が高くなり、同図(b)の白抜き矢印の長さで示すように電圧印加方向(Rxの方向)と電圧印加方向と直交する方向(Ryの方向)との間で、電気抵抗(体積抵抗率)が異なる抵抗異方性を示すように構成される(電圧印加方向(Rxの方向)に比べ、電圧印加方向と直交する方向(Ryの方向)の方が、電気抵抗(体積抵抗率)が大きくなるように構成される)。
ここで、「非画像領域302a、302b」は、記録シート上の画像が通紙されない範囲に対応する加熱回転体51B上のベルト幅方向の領域を示す。図10に示す非画像領域についても同様である。
定着ローラー52と加圧ローラー53は、芯金522、532の軸方向両端部521、531が不図示のフレームの軸受部に回転自在に軸支される。加圧ローラー53は、駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより矢印D方向に回転駆動される。この加圧ローラー53の回転に伴って加熱回転体51Bと定着ローラー52が矢印C方向に従動回転する。
芯金532は、加圧ローラー53を支持する部材であり、耐熱性と強度を有する材料から構成される。芯金532の材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等を用いることができる。弾性層533は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性体で、厚さ1〜20mmの範囲内の耐熱性の高い材料で構成される。離型層534は、離型層516と同様に、加圧ローラー53と記録シートとの離型性を高めるための層であり、離型層516と同様の材料及び厚さで構成することができる。
(a)電極511、512の形成工程
電極形成用の金属(例えば、ニッケル、ステンレス、アルミニウム)を加工して30〜70μmの厚さのリング形状の電極(電極511、512)を形成する。加工法としては、例えば、電鋳加工、へら絞り加工、プレス絞り加工等を用いることができる。又、電極形成用の金属シートを用いて、レーザ溶接によりリング形状の電極を形成することとしてもよい。
(b)円筒状金型への電極511、512のセット工程
円筒状の金型の表面に離型剤を塗布して型離れを良くした後、(1)で形成したリング形状の電極511、512をそれぞれ、軸方向に所定の間隔(画像領域のベルト幅方向の長さに相当する間隔)をあけて円筒状の金型に嵌めこむことにより、電極511、512をそれぞれ円筒状金型にセットする。
(c)抵抗発熱体層513Bの前駆体の塗布工程
導電性フィラーをポリイミド前駆体溶液に混合し、導電性フィラーが分散されたポリイミド前駆体溶液を調製し、円筒状金型にセットされた電極511、512の露出領域に相当する領域をマスクした状態で、調整した前駆体溶液を円筒状金型の外周面にノズルで塗布する。その際、ノズルを円筒軸方向に走査しながら、円筒状金型を回転させてゆく。より具体的には、ノズルを円筒軸方向に走査して導電性フィラーを円筒軸方向に配向させ、さらに円筒状金型を所定の角度ずつ回転させて、1周回させ、所定の角度だけ回転する毎に、ノズルを円筒軸方向へ走査する。
ポリイミド前駆体溶液に分散される導電性フィラーの重量は、ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体の固形重量に対して、導電性フィラーの重量が50〜300重量%となるように、調整される。これにより、定着装置5Bの発熱量が500〜1500Wの範囲内になるように、抵抗発熱体層513Bの体積抵抗率を調整することができる。
例えば、ノズル径、ノズル走査速度、ノズル吐出量、円筒状金型の回転速度、導電性フィラーを混合したポリイミド前駆体溶液の粘度などを調節することにより所望の比率の抵抗発熱体層513を得ることができる。
(d)補強層514の前駆体の塗布工程、(e)補強層514の成形工程、(f)ポリイミド前駆体のイミド化工程、(g)弾性層515の前駆体の塗布工程、(h)弾性層515の成形工程、(i)離型層516による弾性層515被覆工程、(j)接着工程については、本実施の形態の抵抗発熱体層513についての各対応する工程と同様である。
(k).マスク除去工程
円筒状金型にセットされた電極511、512のマスクを除去し、円筒状金型上に形成された加熱回転体51Bを金型からはずす。
3 画像プロセス部
3Y〜3K 作像部
4 給紙部
5 定着装置
7 画像読取部
8 操作パネル
10 露光部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラー
13 従動ローラー
14、35Y クリーナー
31Y 感光体ドラム
32Y 帯電器
33Y 現像器
34Y 1次転写ローラー
41 給紙カセット
42 繰り出しローラー
43 搬送路
44 タイミングローラー
45 2次転写ローラー
46 2次転写位置
51、51B、51C 加熱回転体
52 定着ローラー
53、1004 加圧ローラー
60 制御部
71 排出ローラー
72 排紙トレイ
500、1000 電源部
501、502 給電部材
503、1001 電流計
511、512 電極
513、513B 抵抗発熱体層
514 補強層
515、533 弾性層
516、534、1004C 離型層
521、531 芯金端部
522、532、1004A 芯金
523、1004B 断熱層
601 CPU
602 通信I/F部
603 ROM
604 RAM
605 画像データ記憶部
606 正常電流値記憶部
607 警告メッセージ記憶部
1002、1003 給電ローラー
Claims (8)
- 記録シート上の未定着画像を熱定着させる定着装置であって、
通電により発熱する抵抗発熱体層を有し、当該抵抗発熱体層の発する熱により記録シート上の未定着画像を熱融着させる、無端状の加熱ベルトと、
前記抵抗発熱体層に電圧を印加して通電させる通電手段と、
前記抵抗発熱体層を流れる電流量を検出する検出手段と、
前記抵抗発熱体層に損傷がない場合に流れる電流量と、前記検出手段による検出時点における実際の電流量との変化量を監視することにより、前記抵抗発熱体層の損傷の有無を判定する判定手段と、
を備え、
前記抵抗発熱体層は、前記通電手段の電圧印加方向の体積抵抗率R1よりも、電圧印加方向と直交する方向の体積抵抗率R2の方が大きい(R1<R2)抵抗異方性を有するとともに、R2/R1の値が4以上となるように構成されている
ことを特徴とする定着装置。 - 前記所定量は、前記判定手段による前記損傷の有無の判定が可能な変化量の限界値よりも大きい量である
ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。 - 前記抵抗発熱体層は、耐熱性樹脂において導電性フィラーが電圧印加方向に配向した構成となっている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。 - 前記加熱ベルトは、長手方向の両端部に前記抵抗発熱体層に給電するための給電電極を有し、
前記通電手段は、前記各給電電極を介して前記長手方向に電圧を印加する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。 - 前記各給電電極は、前記加熱ベルトの全周に形成されている
ことを特徴とする請求項4記載の定着装置。 - 前記通電手段は、前記加熱ベルトの周方向に電圧を印加することにより、前記抵抗発熱体層を通電させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。 - 請求項1〜6の何れかに記載の定着装置
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 通電により発熱する抵抗発熱体層を有し、当該抵抗発熱体層の発する熱により記録シート上の未定着画像を熱融着させる、無端状の加熱ベルトを備え、記録シート上の未定着画像を熱定着させる定着装置における抵抗発熱体層の損傷を検出する損傷検出方法であって、
前記抵抗発熱体層に電圧を印加して通電させる通電ステップと、
前記抵抗発熱体層を流れる電流量を検出する検出ステップと、
前記抵抗発熱体層に損傷がない場合に流れる電流量と、前記検出ステップによる検出時点における実際の電流量との変化量を監視することにより、前記抵抗発熱体層の損傷の有無を判定する判定ステップと、
を含み、
前記抵抗発熱体層は、電圧印加方向の体積抵抗率R1よりも、電圧印加方向と直交する方向の体積抵抗率R2の方が大きい(R1<R2)抵抗異方性を有するとともに、R2/R1の値が4以上となるように構成されている
ことを特徴とする抵抗発熱体層の損傷検出方法。
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