JP5566958B2 - エレベータシステム - Google Patents
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Description
このため、2対1ローピングと併せ、巻上機(モータ含む)を複数台設置して定格トルクの小さい小型モータを用い、これによって乗りかごの天井部と昇降路頂部の間の隙間を縮小することが提案されてきている。
この特許文献1に記載のエレベータは、特許文献1の図1及び図2にあるように1対1ローピングで乗りかごの下端と釣り合い錘をメインロープで連結し、昇降路頂部にアウターロータ式のモータを使用した巻上機を配置している。これにより機械室を不要とし、かつ乗りかごの天井部と昇降路頭頂部の間の隙間をできるだけ縮小する構成を実現している。
これによれば、巻上機を2個に分割することによって1台あたりのモータに必要なトルクを1個で駆動するときに比べて半分にすることができるので、その結果として巻上機を小型化することができる。
これを防ぐためにはメインロープの直径dを例えば10ミリメータとすると、その40倍以上の400ミリメータの直径Dを有するシーブが必要といわれている。
例えば、釣り合い錘の幅が約200ミリメータの場合には巻上機が釣り合い錘からはみ出した寸法分だけ余計に昇降路の水平方向の通路断面積を拡大しなければならない。
このプーリ8は釣り合い錘2の長辺方向に沿って取り付けられ、図1において釣り合い錘2の上側方向の投影面積内に収まるように配置されている。つまり、釣り合い錘2の長辺に対してプーリ8の回転軸が直交するように取り付けられている。
釣り合い錘2が配置される昇降路の上方空間には梁32が固定され、この梁32に2台の巻上機5a及び巻上機5bが設置されており、それぞれの巻上機軸に取り付けられたシーブ9аとシーブ9bにメインロープ3を巻き掛けている。
尚、2台の巻上機5aと巻上機5bは乗りかご1に不要な振動が発生しないように図示しない制御装置で作動を同期させて駆動制御されている。
このような要請は例えば、建築基準法および同法関連法令、昇降機技術基準の解説内のロープ式エレベータの強度検証法に記載されている。
つまり、鋼線を使用したロープの場合はシーブ9aとシーブ9bの直径を小さくすると無理やり鋼線を曲げることになって寿命が短くなるが、柔軟性の高いロープではこのようなことがなくなりシーブ9aとシーブ9bの直径を小さくしても寿命が長くできるものである。
この柔軟性を有するメインロープとしては図3に示されるものを採用すると良く、以下のような構成にして柔軟性を有するメインロープ3a(3b)が得られる。
本発明においては上述したアプローチを行う上で、シーブの直径Dとメインロープの直径dの比がD/d<20になるメインロープとシーブを採用することが重要である。このためには柔軟性の高いロープ材料を使用することが必要となってくる。
図1及び図2において、第1モータ10aと第2モータ10bは釣り合い錘2の作動範囲より上側の梁32に固定されており、かつ第1モータ10aと第2モータ10bは各々が独立に備えたシーブ9aとシーブ9bを対向させ、かつ2個の第1モータ10aと第2モータ10bのモータ軸が同一線上になるように設置されている。
本実施例では釣り合い錘2との関係から胴長型の第1モータ10aと第2モータ10bを使用しており、巻上機の最大幅寸法がつり合い重り2の幅寸法と同等か或いはそれ以下となるようなモータが使用されている。この場合、先に述べたようにシーブもこの関係を備えていることが好ましい。
尚、胴長型のモータを使用する理由は、釣り合い錘2の上側に向けた投影面積内に収まるようにするためにはモータは必然的に小型でなければならないが、小型にしたときにトルクがより多く得られるようにするためである。
更に、これに併せ、巻上機5aと巻上機5bのシーブ9aとシーブ9bもこの所定距離に併せて間隔をおいて梁32上に設けられている。
図1〜図3に示す実施例では、巻上機5aと巻上機5bは互いに対向する形態で梁32に固定されているので巻上機5aと巻上機5bの軸方向長さが加算されて横方向に長い巻上機5となっている。
この構造によれば、各々のプーリ11aとプーリ11bの軸にかかる荷重は1個のプーリですべてのロープを巻き掛けた場合に比べて半分となるため、モータ1台あたりの軸およびプーリを軽量にすることができる。
また、昇降路の上部に設けた第1モータ10aと第2モータ10bはプーリ11aとプーリ11bから出てシーブ9aと シーブ9bに入射する角度が小さくなるように軸方向にずらして配置すれば、メインロープ3aと メインロープ3bの摩耗を抑制すると共に、乗りかご1の振動を抑えることができる。特に周囲を合成樹脂303で被覆したロープにおいては入射角度を小さくすることによって外周の合成樹脂303の摩耗を軽減する効果が大きいものである。
図8は釣り合い錘2を乗りかご1の側面に配置したエレベータの昇降路の断面図を表わしており、乗りかご1の上面にはプーリ6aとプーリ6bが配置され、メインロープ3aとメインロープ3bが案内溝12aと案内溝12bを通過する。
そして、巻上機5aと巻上機5bは釣り合い錘2の走行を案内するレール13aとレール13bを連結する梁(図示しないが図1に示す梁32である)に固定されている。
本実施例によれば、間隔Wはメインロープの直径dに比べて十分大きく、例えばメインロープの直径dの2倍以上に設定して乗りかご1上部のプーリ6aとプーリ6b及びシーブ9aとシーブ9bの入射角度が最小となるように決定すればよい。
これによって、メインロープ3aとメインロープ3bの表面の摩耗を抑制すると共に、乗りかご1の振動を抑えることができる。
また、片方の巻上機が故障した場合では2台の巻上機が正常な場合に比べて総トルクは減少するが、復旧の際の短時間であれば正常な巻上機の最大トルク付近で乗りかごを低速で昇降させることができる。
10a…モータ、10b…モータ、11…釣り合い錘プーリ、12a…プーリの案内溝、12b…プーリの案内溝、13…釣り合い錘レール、14…かご側レール、21…ブレーキ、23…連結部材、24…設置ベース、25…防振ゴム、26…巻上機ベース。
Claims (7)
- 一端が昇降路に固定されたメインロープが通過するプーリを備えた前記昇降路を昇降する乗りかごと、他端が昇降路に固定されたメインロープが通過するプーリを備えた前記昇降路に沿って昇降する釣り合い錘と、前記釣り合い錘と前記乗りかごの間で前記メインロープが巻き掛けられたシーブ及びこのシーブを回転させるモータより構成された巻上機とを備えたエレベータシステムにおいて、
前記メインロープが柔軟性を有するメインロープであって、しかも前記メインロープと前記シーブは前記メインロープの直径をdとし、シーブの直径をDとしたときD/d<20となる関係を有し、
更に、前記巻上機が前記釣り合い錘の上方で前記釣り合い錘の長辺に対してその回転軸が平行になる向きに配置されていると共に、
前記巻上機は複数の単位巻上機よりなり、前記単位巻上機の夫々のシーブには複数のメインロープが巻き掛けられていることを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1に記載されたエレベータシステムにおいて、前記シーブの直径は前記釣り合い錘の幅と同等かそれ以下であることを特徴とするエレベータシステム。
- 請求項1に記載されたエレベータシステムにおいて、前記複数の単位巻上機は2台の前記単位巻上機よりなり、前記単位巻上機の夫々の前記シーブには2本のメインロープが巻き掛けられていることを特徴とするエレベータシステム。
- 請求項3に記載されたエレベータシステムにおいて、前記2台の単位巻上機はそれぞれのシーブが対向して前記昇降路に設けられた梁に固定されていることを特徴とするエレベータシステム。
- 請求項3に記載されたエレベータシステムにおいて、前記2台の単位巻上機はそれぞれのシーブが重ならない位置で高さ方向に積み上げられて前記昇降路に設けられた梁に固定されていることを特徴とするエレベータシステム。
- 請求項3に記載されたエレベータシステムにおいて、前記2台の単位巻上機は防振ゴムを介して前記昇降路に設けられた梁に固定されることを特徴とするエレベータシステム。
- 請求項1に記載されたエレベータシステムにおいて、前記柔軟性を有したメインロープは、鋼よりなる細素線を複数本集めた単位素線と、前記単位素線を複数本集めた基本素線と、前記基本素線を複数本集めた本線とからなり、これらの周囲から柔軟性を有する合成樹脂でモールドしたロープであることを特徴とするエレベータシステム。
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