JP5555860B2 - 浸漬ヒーター及び浸漬ヒーターの使用方法 - Google Patents
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Description
上記の上部型の浸漬ヒーターとしては、例えば特許文献1に示す構成のものが挙げられる。該浸漬ヒーターは、ヒーター本体が上下方向に延びるストレート型のものであり、該ヒーター本体に電圧を印加するための電極が上端に取り付けられている。そして、該浸漬ヒーターは、作業者が所望する位置で上端の電極部分は溶湯外に出したまま、保持炉上部の汲み出し口から溶湯中に突き入れられて使用される。
上記のアンダーヒーター型の浸漬ヒーターとしては、例えば特許文献2及び3に示す構成のものが挙げられる。該浸漬ヒーターは、ヒーター本体がストレート型のものであって一端部に電極が取り付けられた構成は上記の上部型の浸漬ヒーターと略同様であるが、保持炉の側壁の下部に穴を開け、該穴を介して外部から保持炉の内部に差し入れられて使用される。
一方、上記従来のアンダーヒーター型の浸漬ヒーターは、保持炉の底部に配されるため、加熱された溶湯が保持炉内で対流を起こし、熱効率が良く、また不純物が溶湯表面に浮上しやすく、汲み出した溶湯がきれいなものとなるという利点を有する。しかし、その設置には側壁に穴を開ける等といった現在使用している保持炉の改修を必要としており、また保持炉の側壁の穴から溶湯が漏れ出ないようにするために該穴による隙間を埋めて浸漬ヒーターを保持炉に固定しなければならず、設置コストが嵩む、設置位置の変更ができない、保守点検や修理に多大な手間を要するという問題を有していた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、保持炉内における設置位置の自由度が高く、従前の保持炉を改修することなく設置することが出来る浸漬ヒーターを提供することにある。また、既設の保持炉での使用において、保持炉(溶湯)の加熱及び保温に使用される天然ガス等の化石燃料の使用量を低減させることが出来き、熱効率に優れる浸漬ヒーターを提供することにある。
(1)保持炉に保持された金属溶湯に浸漬されて該金属溶湯を加熱又は保温する浸漬ヒーターであって、
形状をストレート型としたヒーター本体と、該ヒーター本体内に配設されたストレート型の熱源体と、該熱源体に通電するべく該熱源体の基端部に取り付けられた電極及び該電極に接続された送電線と、を備え、
上記ヒーター本体の基端部、該ヒーター本体内に収容された上記熱源体の基端部及び上記電極は、セラミックス製の箱体からなる接続体内に収容されており、
上記送電線は、セラミックス製の筒体からなる送電筒の内部に収容されているとともに、
上記送電筒の基端部が上記接続体に接続されることにより、該接続体を介して該送電筒の基端部と上記ヒーター本体の基端部とが略L字状に繋がっており、全体が略L次形状であり、
上記送電筒の内部と上記接続体の内部とが連通しており、
該送電筒の内部には冷媒供給管が配されて、該冷媒供給管を介して冷媒が該接続体の内部へ送り込まれるとともに、
該送電筒の先端部には冷媒排出部が設けられて、該接続体の内部で暖められた該冷媒が上記冷媒供給管の外側であって該送電筒の内部を通り、該冷媒排出部から外部へ排出されるように構成されていることを特徴とする浸漬ヒーター。
(2)上記接続体の内面上には断熱材が配されている上記(1)に記載の浸漬ヒーター。
(3)上記電極において上記ヒーター本体の基端部と接触する箇所には、複数の凸部が設けられている上記(1)又は(2)に記載の浸漬ヒーター。
(4)上記(1)に記載の浸漬ヒーターの使用方法であって、
ヒーター本体が保持炉の底面に沿って延びるように、溶湯にヒーター本体、接続体及び送電筒の基端部を浸漬して、該送電筒の先端部を溶湯の外へ突出させるように配置して、
上記熱源体に取り付けられた上記電極に通電して、該熱源体を加熱することを特徴とする浸漬ヒーターの使用方法。
(5)上記送電筒の内部と上記接続体の内部とが連通し、該送電筒の内部には冷媒供給管が配されており、
上記冷媒供給管を介して冷媒を送り込み、
上記電極及び上記送電線を冷却し、暖められた上記冷媒が、上記送電筒の先端部に設けられた冷媒排出部から外部へ排出される上記(4)に記載の浸漬ヒーターの使用方法。
(6)上記接続体の内面上には断熱材が配されている上記(4)又は(5)に記載の浸漬ヒーターの使用方法。
(7)上記電極において上記ヒーター本体の基端部と接触する箇所には、複数の凸部が設けられている上記(4)乃至(6)のうちのいずれかに記載の浸漬ヒーターの使用方法。
送電筒の内部と接続体の内部とが連通し、送電筒の内部には冷媒供給管が配され、送電筒の先端部には冷媒排出部が設けられている場合は、接続体の内部に冷媒を送り込むことで溶湯により暖められた電極を冷やすことができ、また電極を冷やすことで暖まった冷媒を効率よく外部へ排出することができる。
接続体の内面上に断熱材が配されている場合は、接続体の内部の電極や送電筒の内部の送電線に溶湯からの熱が伝わることを防止することができ、特に上記のように冷媒で電極を冷やす場合は、冷媒によって溶湯が冷やされることも防止することができる。
電極においてヒーター本体の基端部と接触する箇所に複数の凸部が設けられている場合は、溶湯による高熱雰囲気下における該電極と該ヒーター本体との接触を確かなものとすることができる。
本発明の浸漬ヒーターの使用方法によれば、ヒーター本体が保持炉の底面に沿って延びるように、溶湯にヒーター本体、接続体及び送電筒の基端部を浸漬することで、加熱された溶湯が保持炉の上部へ移動し、またこれまで保持炉の上部に保持されていた冷たい溶湯が保持炉の底部へ移動するというように、保持炉の内部で溶湯を静かに対流させることができるため、溶湯の温度が全体で均等になり、熱効率を良好なものとすることができる。
例えば、図1及び図9に示すように、浸漬ヒーター10は、ヒーター本体11と、該ヒーター本体11の基端部(図1中で左端部)に取り付けられた接続体12と、該接続体12から延びる送電筒13と、を備えている。該送電筒13は、その基端部(図1中で下端部)が該接続体12に接続されて固定されている(図6参照)。そして、該送電筒13の基端部と、該ヒーター本体11の基端部とは、該接続体12を介して略L字状に繋がっており、全体が略L次形状である。また、送電筒13の基端部(上端部)には配電箱43が接続されて固定されている。また、該配電箱43には、冷媒取入部45が接続された補機体44の基端部(下端部)が接続されて固定されている。なお、略L字状及び略L字形状とは、アルファベットのL字状の形状や鉤括弧の形状を意味する。
図2(a)に示すように、本実施形態のヒーター本体11は、熱源体21と、該熱源体21をその基端部21a(図2(a)中で左端部)を除いて覆うカバー体22と、を有しており、その形状は棒状のストレート型とされている。
上記熱源体21は、溶湯を加熱又は保温するための熱エネルギーを発する部分である。該熱源体21は、通電(電圧を印可)すると抵抗加熱方式によって発熱する材料を用い、棒状に形成されている。該熱源体21に用いる材料としては、セラミックスヒーター等のセラミックス製発熱体(導電性セラミックス)、あるいはニクロム線等のような電気抵抗値が高い導電性金属が挙げられるが、溶湯の温度が1000℃以上になる場合はニクロム線等が使用できないため、セラミックス製発熱体を用いることが望ましい。また該熱源体21の表面にはリング状のガイシ23が適宜間隔をおいて、複数装着されており、該熱源体21と上記カバー体22との間が絶縁されている。そして、該熱源体21と上記カバー体22とが直接接触しないようにされている。
上記カバー体22は、溶湯から上記熱源体21を保護する部分である。該カバー体22は、上記熱源体21からの熱に耐えるべく、その材料にセラミックス(好ましくは耐熱性セラミックス)を用いて筒状に形成されている。該カバー体22の材料に用いるセラミックスとしては、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、チタン酸バリウム等のセラミックスが挙げられるが、これらの中でも窒化ケイ素は気孔率がほぼ0%であるため、溶湯が浸透し難く、また、溶湯に濡れにくく、また溶湯の固化により付着した金属を容易に除去できるため、該カバー体22の材料として望ましい。
なお上記ヒーター本体11の形状は、溶湯を加熱又は保温することができる形状であれば特に限定されず、上記した棒状のストレート型の他、U字型、波型、はしご型とすることが可能である。
図2(c)に示すように、本実施形態において、1つの電極24は、熱源体21側に配される内電極板24aと、該内電極板24aを外側から覆う外電極板24bと、を重ね合わせて構成されている。また該内電極板24aには、パンチング加工やプレス加工などの方法により、熱源体21に接触することになる曲面部分に、イボ状(半球状)の複数の凸部24cが形成されている。この凸部の大きさは、径が1〜5mm、高さ(深さ)が0.2〜1mm程度である。そして該内電極板24aは、該凸部24cが外電極板24bと熱源体21との間に挟み込まれることで、該熱源体21の基端部21aの外周面全体に対して電極24の接触を均等なものとし、該熱源体21に対する該電極24の接触を確かなものとしている。
上記電極24の材料には、導電性を有し、かつ耐熱性が高い金属が使用されており、このような金属として、ステンレス鋼やインコネルが例示される。
なお上記電極24は、内電極板24aと外電極板24bとからなる上記構成に限定されるものではなく、上記ヒーター本体11の熱源体21に電圧を印加可能な構成であれば、例えば一枚の電極板で構成したり、あるいは蒸着や液状にした金属の塗布などによって構成したり、あるいは該熱源体21の基端部21aに埋め込んで構成したりしてもよい。
図3及び図6に示すように、本実施形態の接続体12は、上記ヒーター本体11の基端部11a、上記電極24、上記送電線26、上記送電筒13の基端部13a等を組み付けやすくしつつ、組み付け後は、その内部へ溶湯が浸入しないように密閉するため、分割された4つのブロックを組み合わせることによって構成されている。
すなわち、接続体12を構成する4つのブロックのうち、第1ブロック31及び第2ブロック32は、主として上記ヒーター本体11の基端部11a及び上記電極24を収容するための部分であって、それぞれ側方に開口する箱状に形成されており、また該第2ブロック32には上記ヒーター本体11の基端部11aを挿通するための横挿通穴32bが形成されている。4つのブロックのうち、第3ブロック33は、相互に組み合わされた第1ブロック31及び第2ブロック32をその内部に収容し、外部から覆う部分であって、上方に開口する箱状に形成されている。4つのブロックのうち、第4ブロック34は、該接続体12に上記送電筒13の基端部13aを接続するための部分であって、円錐台状に形成されているとともに、該送電筒13の基端部13aを挿通するための縦挿通穴34aが形成されている。また第1ブロック31及び第2ブロック32の上面には、該第4ブロック34を組み付けるべく、相互に組み合わされることで平面視円形状をなす凸台34bが形成されており、該凸台34bには該縦挿通穴34aと連通する縦穴34cが形成されている。
上記第1〜第4ブロック31〜34は、各ブロックにヒーター本体11の基端部や送電筒13等を組み付けた後、相互に組み合わせ、各ブロック間の目地をモルタル、(高純度)アルミナ、(高純度)ムライト、(高純度)ジルコン、及び(高純度)ジルコニヤ等で埋めて接合することにより、接続体12をより一体的に構成している。このようにして構成された接続体12の内部には、上記電極24等が収容される収容空間36が形成されており(図6参照)、また該収容空間36は、上記縦穴34cを介して上記縦挿通穴34aと連通している。
上記接続体12は、セラミックスを材料に用いて形成されるが、複数のブロックを組み合わせて構成されたものであることから、1000℃における熱膨張率が0.4以下の材料を用いることが望ましい。このようなセラミックス(好ましくは耐熱性セラミック)としては、シリカ−マグネシア−アルミナ系セラミックス及びシリカ−アルミナ系セラミックス(以下、単に「シリカ−マグネシア−アルミナ系セラミックス等」ともいう)が挙げられ、これらのうちシリカ−マグネシア−アルミナ系セラミックスが好ましい。但し、該シリカ−マグネシア−アルミナ系セラミックス等は、その表面及び/又は内部に気孔を有するものとなり、該気孔を埋めて溶湯による浸透及び濡れを抑制するため、該接続体12(各ブロック)に含浸処理を施すことが望ましい。含浸処理に用いる処理液としては、アルミナゾル及びリン酸アルミニウム溶液から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。また、含浸処理を施す場合の接続体12を構成する各ブロックの製造方法としては、例えば、以下の態様が挙げられる。
(1)600〜800℃で、6〜10時間素焼きした後、上記処理液に浸漬し、次いで乾燥した後、1200〜1400℃で15〜24時間本焼する。
(2)600〜800℃で、6〜10時間素焼きした後、1200〜1400℃で15〜24時間本焼し、その後上記処理液に浸漬し、乾燥させる。
上記態様のうち、得られるブロックの濡れ抑制がより優れる(1)の態様が好ましい。
上記含浸処理により、シリカ−マグネシア−アルミナ系セラミックス製の接続体12は、溶湯による浸透及び濡れが抑制され、さらに強度向上を期待できるものとなる。
また、上記接続体12において、接続体12の内部に形成された収容空間36の内面上には断熱材35が配されている。該断熱材35は、接続体12の外部と収容空間36の内部との熱交換を抑制するためのものであり、具体的には、溶湯の熱が収容空間36内の電極24に伝わることを抑制しつつ、電極24を冷やす冷媒によって溶湯が冷めてしまうことを抑制している。該断熱材35の材料としては、アルミナ・シリカセラミックスファイバーからなるシート材が例示される。なお、該断熱材35の厚さとしては、1〜10mm程度である。
また、上記接続体12は、上記のように必ずしも4つのブロックに分割して構成されることに限らず、例えば2つか3つのブロックに分割したり、あるいは5つ以上のブロックに分割したりして構成してもよい。また可能であるならば、例えば電極24や送電線26が組み付けられたヒーター本体11と送電筒13とを成形型の内部に配置したうえで該成形型の内部に粒状のセラミックスを圧入する等して接続体12を一体的に成形してもよい。
また、上記接続体12は、全体表面を、更に、アルミナコーティング材、ジルコニヤコーティング材及びアルミナジルコニヤコーティング材から選ばれる少なくとも1種で被覆してもよい。また、接続体12が、上記のようにブロックから構成される場合、ジルコン焼付けコーティンやジルコニヤ焼付けコーティングで被覆することにより、溶湯の浸透及び濡れをより防ぐことができる。
該送電筒13は、上記接続体12の第4ブロック34に形成された縦挿通穴34aに挿通されて該接続体12に接続される、また該縦挿通穴34aが上記接続体12の縦穴34cと連通していることから、該送電筒13の内部は、上記接続体12の内部の収容空間36と連通している。
該送電筒13の先端部(図4中で上端部)には、冷媒排出部42が設けられている。該冷媒排出部42は、上記電極24を冷やすことで暖まった冷媒を外部へ排出するためのものである。すなわち、該送電筒13の内部は上記接続体12の内部の収容空間36と連通していることから、電極24を冷やすことで暖まった冷媒は、該収容空間36から、上記冷媒供給管41の外側であって該送電筒13の内部を介して冷媒排出部42へと上昇し(図6参照)、該冷媒排出部42から外部へと排出される。
また、上記冷媒としては空気が好ましい。上記冷媒が空気の場合、冷媒の供給方法としては、ブロアー及びコンプレッサー等を用いて、該冷媒を上記冷媒取入口51から供給することができる。これらの内、ブロアーを用いることが好ましい。このブロアーとしては、保持炉を加熱するバーナーに使用されているブロアーがある場合、そのブロアーを用いることができる。また、冷媒の供給方法としては、ブロアー等に連結するチューブ(管)101等を上記冷媒取入口51に連結して、ブロアー等から放出される空気を冷媒として供給することができる。
そして、溶湯が保持された保持炉1に対して上記浸漬ヒーター10は、該保持炉1の上面に開口する溶湯の汲み出し口から溶湯内に投入され、該保持炉1の底面に接続体12を載せるようにして設置される。このようにして設置された該浸漬ヒーター10は、ヒーター本体11が保持炉1の底面に沿って延びるように配置されており、この状態で接続体12及び送電筒13の基端部が溶湯に浸漬される。そして該浸漬ヒーター10による加熱を行うと、加熱された溶湯が保持炉1の上部へ移動し、またこれまで保持炉1の上部に保持されていた冷たい溶湯が保持炉1の底部へ移動して、保持炉1の内部で溶湯が静かに対流する。
上記のように溶湯が静かに対流することにより、溶湯中に混じり込んだ酸化物や介在物が溶湯表面に浮き上がるため、きれいな溶湯を選別して汲み出しやすくなる。また溶湯が対流することによって保持炉1内の溶湯の温度が略均一となり、熱効率がよいため、バーナーを使用している場合、バーナーのガス使用量が、20〜30%(好ましくは25%以上)低減することができる。また溶湯が対流することによって保持炉1の内面に金属の酸化物(通称、「おばけ」)が付着しにくくなり、該酸化物の除去などといった保守作業に係る労力が低減される。また保持炉1内の溶湯が静置されず、該溶湯の酸化が抑制されるようになる。
また、浸漬ヒーター10に供給される冷媒は、ブロアーに連結するチューブ(管)101を上記冷媒取入口51に連結して、ブロアー等から放出される空気を冷媒として用いることができる。
保持炉1に保持される溶湯は、特に限定されるものではなく、アルミニウム、マグネシウムなど、何れの金属の溶湯であってもよい。また、溶湯の温度は、適宜選択されるが、アルミニウムの場合は、630〜760℃である。
上記浸漬ヒーター10は、保持炉1の底に沈めて設置した後、放置してもよく、また溶湯の状況や作業者の所望に応じて適宜動かしてもよい。さらに上記浸漬ヒーター10のヒーター本体11のみを溶湯に浸漬して使用してもよい。
Claims (7)
- 保持炉に保持された金属溶湯に浸漬されて該金属溶湯を加熱又は保温する浸漬ヒーターであって、
形状をストレート型としたヒーター本体と、該ヒーター本体内に配設されたストレート型の熱源体と、該熱源体に通電するべく該熱源体の基端部に取り付けられた電極及び該電極に接続された送電線と、を備え、
上記ヒーター本体の基端部、該ヒーター本体内に収容された上記熱源体の基端部及び上記電極は、セラミックス製の箱体からなる接続体内に収容されており、
上記送電線は、セラミックス製の筒体からなる送電筒の内部に収容されているとともに、
上記送電筒の基端部が上記接続体に接続されることにより、該接続体を介して該送電筒の基端部と上記ヒーター本体の基端部とが略L字状に繋がっており、全体が略L次形状であり、
上記送電筒の内部と上記接続体の内部とが連通しており、
該送電筒の内部には冷媒供給管が配されて、該冷媒供給管を介して冷媒が該接続体の内部へ送り込まれるとともに、
該送電筒の先端部には冷媒排出部が設けられて、該接続体の内部で暖められた該冷媒が上記冷媒供給管の外側であって該送電筒の内部を通り、該冷媒排出部から外部へ排出されるように構成されていることを特徴とする浸漬ヒーター。 - 上記接続体の内面上には断熱材が配されている請求項1に記載の浸漬ヒーター。
- 上記電極において上記ヒーター本体の基端部と接触する箇所には、複数の凸部が設けられている請求項1又は2に記載の浸漬ヒーター。
- 請求項1に記載の浸漬ヒーターの使用方法であって、
ヒーター本体が保持炉の底面に沿って延びるように、溶湯にヒーター本体、接続体及び送電筒の基端部を浸漬して、該送電筒の先端部を溶湯の外へ突出させるように配置して、
上記熱源体に取り付けられた上記電極に通電して、該熱源体を加熱することを特徴とする浸漬ヒーターの使用方法。 - 上記送電筒の内部と上記接続体の内部とが連通し、該送電筒の内部には冷媒供給管が配されており、
上記冷媒供給管を介して冷媒を送り込み、
上記電極及び上記送電線を冷却し、暖められた上記冷媒が、上記送電筒の先端部に設けられた冷媒排出部から外部へ排出される請求項4に記載の浸漬ヒーターの使用方法。 - 上記接続体の内面上には断熱材が配されている請求項4又は5に記載の浸漬ヒーターの使用方法。
- 上記電極において上記ヒーター本体の基端部と接触する箇所には、複数の凸部が設けられている請求項4乃至6のうちのいずれかに記載の浸漬ヒーターの使用方法。
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