JP5534156B2 - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents
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Description
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、被送り媒体が送られる送り経路と、被送り媒体を送る送り手段と、を備えた媒体送り装置であって、前記送り経路は前記媒体送り装置の前後方向に延設されており、前記媒体送り装置の背面側において、該背面に倣う第1姿勢と、前記背面より後方へ倒れ前記前後方向に対して傾斜した第2姿勢とをとりうる案内部材を備え、前記第1姿勢の前記案内部材は、前記送り経路における前記前後方向後側を開放し、前記第2姿勢の前記案内部材は、前記送り手段によって前記送り経路における前記前後方向前側から後側へ送られた被送り媒体の進行方向先端側を前記案内部材上に案内する構成であることを特徴とする。
また、前記第1姿勢では前記案内部材は、前記背面に倣っており、背面側において邪魔にならない。
その結果、媒体送り装置の後方周辺の空間を確保するためにユーザーが該媒体送り装置の設置場所を変更する手間が生じる虞がない。
また、櫛歯状でない構成と比較して摩擦抵抗を低減することができる。その結果、前記送り手段の負荷を低減することができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記案内部材の姿勢を側視二点で支持することができる。その結果、前記案内部材の姿勢を、前記第1姿勢および前記第2姿勢において安定させることができる。
また、前記案内部材が揺動し、該揺動する際の支点が変位する機構を容易に構成することができる。
本発明の第5の態様によれば、第3または第4の態様と同様の作用効果に加え、ピニオンにローラーとしての役割をさせることができる。その結果、前記案内部材を滑らかに移動させることができる。
尚、ラックアンドピニオン機構にすることにより、前記ラックおよび前記ピニオンに塗布したグリースの位置を安定させることができる。即ち、前記案内部材の姿勢が変わる際にグリースが端に押しやられる虞がない。その結果、姿勢が変わる際の滑らかさを安定させることができる。
また、他の態様としては、被記録媒体が送られる送り経路と、被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、前記送り経路における被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、前記送り経路の湾曲した区間において被記録媒体を案内する案内部材と、を備え、被記録媒体を前記送り手段によって記録時の送り方向上流側へ送った後に記録時の送り方向下流側へ戻すことにより前記記録部へ送り、前記記録部が被記録媒体に対して記録を実行する構成の記録装置であって、前記送り経路は、前記案内部材が変位することにより、前記湾曲した区間を含む送り経路が選択された第1状態と、前記湾曲した区間を含まない送り経路が選択された第2状態とが切り換え可能に設けられており、前記第2状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側において、被記録媒体が前記上流側へ前記記録装置から突出可能に前記送り経路が構成されており、前記第1状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側に前記湾曲した区間が設けられていることを特徴とする。
例えば、所謂、普通紙より厚みがある専用紙や厚紙を、普通紙にように送ることができない場合に特に有効である。
例えば、前記第1の被記録媒体として普通紙、前記第2の被記録媒体として専用紙、前記第3の被記録媒体として専用紙よりさらに厚みがある所謂、ボール紙がある。そして、普通紙の場合は上流側の前記第1載置部にセットされ前記給送ローラーによって下流側へ送って前記記録部によって記録する。また、専用紙の場合は下流側の前記第2載置部にセットされ前記第1状態で前記送りローラー対によって一度上流側へ送ってから下流側へ送って前記記録部によって記録する。またさらに、ボール紙等の略剛体の場合は下流側の前記第2載置部にセットされ前記第2状態で前記送りローラー対によって一度上流側へ送ってから下流側へ送って前記記録部によって記録する構成である。係る場合に前記案内部材によって前記第1状態および前記第2状態が切り換え可能な構成は特に有効である。
図1に示すのは、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の後述する第2カバー部材(第1トレイ)が閉じた状態を示す斜視図である。また、図2に示すのは、プリンターの第2カバー部材(第1トレイ)がプリンターの前方へ開いた状態であって、後述する第2トレイが前方へ突出している状態を示す斜視図である。
「第1所定弾性値」は、第1送り手段26(図5〜図7参照)によって第1送り経路上(R1)で媒体(P1)を送ることができる限界値である。即ち、該送ることができる弾性値のうち最も高い値である。
またさらに、プリンター1の前方には第2カバー部材5が設けられている。図1に示すのは第2カバー部材5が閉じた状態である。
また、第2カバー部材5を開くと、内部の第2トレイ10がプリンター1の前方へ突出可能となる。第2トレイ10が突出した状態では、第2トレイ10は後述するように厚みのある媒体である第2類の媒体の一例であるボード紙、CD−RトレイP2および第3類の媒体の一例である専用紙P3を載置することができる第2載置部8の役割をする。
「第2所定弾性値」は、前記第1所定弾性値より高い値であって、第2送り手段35(図5〜図7参照)によって第3送り経路上(R3)で媒体(P2)を送ることができない限界値である。即ち、該送ることができない弾性値のうち最も低い値である。
尚、第2トレイ10には、幅方向Xにおいて、セットされた「第2類の媒体」および「第3類の媒体」の位置を決める第2エッジガイド11が設けられている。
またさらに、プリンター1の後方には可動案内部材25が設けられている。図2に示すのは可動案内部材25が後方へ開いた状態である。より具体的には、可動案内部材25を開いて、可動案内部材25の内部を引き出すようにスライドさせて上方へ伸ばした状態である。詳しくは後述するように可動案内部材25は、専用紙P3を記録する際に開いた状態にすることにより媒体の送り経路(R3)を側視曲がった構成とするように設けられている(図7参照)。
図3および図4に示す如く、可動案内部材25は、プリンター1の後方へ開閉可能に設けられている。そして、可動案内部材25が閉じた状態では、筐体2における後側の面と同一面となるように構成されている。言い換えると、可動案内部材25を使用しない場合は、可動案内部材25の外側の面が筐体2の後側の面と同一面となるように収納される。
尚、可動案内部材25の開閉動作は、ユーザーが手動で開閉してもよいが、モーターの動力によって自動で開閉するように構成してもよいのは勿論である。自動で開閉する構成とする場合、プリンター1が設定された記録条件や用紙等の媒体の条件等から判断して開閉するように構成することができる。
[普通紙(第1類の媒体)の場合]
図5に示すのは、普通紙(第1類の媒体)を搬送し記録するときにおけるプリンターの内部を示す概略側面図である。
図5に示す如く、プリンター1は、媒体を送る媒体送り装置42と、記録部30と、を備えている。また、媒体送り装置42は、第1載置部22と、第1送り手段26と、分離手段28と、第2送り手段35と、記録部30と、第3送り手段38と、第1排出部6と、を備えている。このうち、第1載置部22は、普通紙P1を載置することができるように設けられている。具体的には、第1載置部22は、ホッパー23と、第1エッジガイド24と、を有している。
また、第1送り手段26は、ホッパー上の普通紙P1を送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第1送り手段26は、図示しない第1モーターによって駆動する給送ローラー27を有している。
尚、本実施形態では、第1載置部22であるホッパー23が給送ローラー27に対して接離移動する構成としたが、これに限られるものではない。ホッパー23と給送ローラー27とが相対的に接離移動する構成であればよい。言い換えると、給送ローラー27がホッパー23に対して接離移動する構成でもよいのは勿論である。
尚、分離手段28は、摩擦係数が高い素材で形成されたパッドでもよいのは勿論である。
ここで、第1案内部43は、後述するように専用紙P3、ボード紙、CD−Rトレイ等P2の媒体である場合に該媒体を案内するように構成されている。
尚、詳しくは後述するが専用紙P3、ボード紙、CD−Rトレイ等P2の媒体である場合は、これらの媒体を記録時の送り方向上流側および下流側へ送ることができるように構成されている。
ここで、「DCモーター」とは、直流電源を使用し、所謂、「ブラシ付きDCモーター」や「ブラシレスモーター」をいい、入力パルス数に比例して駆動する「ステッピングモーター」は含まれない。
また、接離移動させる手段である第1接離移動手段37としては、カム機構やギア機構によって動力を伝達する機構を挙げることができる。
スキュー取り動作は、所謂、「食い付き吐き出し方式」でも「突き当て方式」でもよい。
ここで、「食い付き吐き出し方式」とは、第2送り手段35である第1ローラー対36が普通紙P1の先端を一度挟持し、第1ローラー対36を逆転させて普通紙P1の先端側を送り方向上流側へ逆送りする。そして、第1送り手段26である給送ローラー27と第2送り手段35である第1ローラー対36との間において、普通紙P1を撓ませて普通紙P1の先端を第1ローラー対36のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。
ここで、「ニップライン」とは、第1ローラー対36の外接する箇所が成す線をいう。即ち、第1ローラー対36における挟圧する箇所が成す線である。
また、記録部30は、送られてきた普通紙等の媒体(P1〜P3)に対して記録を実行することができるように構成されている。具体的には、記録部30は、記録ヘッド31と、媒体支持部34と、を有している。
ここで、Z軸の方向は、記録ヘッド31と媒体(P1〜P3)とが対向する方向である。
尚、図5において、理解を容易にするために第2排出部9の図示は省略してある。第2排出部9である第2トレイ10は、普通紙P1を第1トレイ上に排出する妨げとならない位置に位置しているものとする。
[ボード紙、CD−Rトレイ等(第2類の媒体)の場合]
図6に示すのは、ボード紙、CD−Rトレイ等を搬送し記録するときにおけるプリンターの内部を示す概略側面図である。
図6に示す如く、可動案内部材25が閉じた状態では、第2トレイ10の上面、媒体支持部34の上面、第2案内部44の上面および第1案内部43の上面によって側視一直線上となるように構成されている。
尚、後述する第3類の媒体(P3)の場合も第2類の媒体(P2)と同様に第2送り経路上(R2)を送ることができることは言うまでもない。
ここで、「所定の位置」とは、媒体(P2、P3)の一部が第1ローラー対36の第1駆動ローラー36aと第1従動ローラー36bとの間に位置する位置をいう。
ここで、第1ローラー対36と記録ヘッド31との間において、媒体(P2、P3)の有無を検出することができる第1センサー33が設けられている。従って、プリンター1は、媒体(P2、P3)がセットされたと判断することができる。この判断に基づいて、制御部が第1ローラー対36を前記接近した状態に切り換える。仮に媒体(P2、P3)がセットされていないと判断した場合は、エラー表示をしてもよい。
ここで、媒体(P2、P3)の長さが長い場合、媒体(P2、P3)における記録時の送り方向上流側は、第1案内部43に案内されながら、筐体2の外側へ突出することができるように構成されている。即ち、プリンター1の後方へ突出することができるように構成されている。
尚、このとき、媒体(P2、P3)は第1ローラー対36に挟持されたままの状態である。
また、普通紙P1の場合の排出を妨げない場合であって、第2トレイ10の上面が媒体支持部34の上面と鉛直方向Zにおいて同じ高さであれば、普通紙P1の場合と同じ位置であってもよい。係る場合、第2カバー部材5を前方に開く動作と連動して第2トレイ10の位置が図6に示す位置まで移動する構成としてもよい。
そして、開いている場合はユーザーに対して注意をして閉じた状態とするように促すように構成されている。例えば、操作部3に設けた液晶パネル等の表示部にその旨を表示したり、警告音を発したりすることにより促すことができる。
[専用紙(第3類の媒体)の場合]
図7に示すのは、専用紙を搬送し記録するときにおけるプリンターの内部を示す概略側面図である。
図7に示す如く、可動案内部材25が開いた状態では、第2トレイ10の上面、媒体支持部34の上面、第2案内部44の上面および第1案内部43の上面により第1直線区間S1が構成される。さらに、第1案内部43の上面における記録時の送り方向上流側および可動案内部材25の揺動支点側によって側視湾曲した区間S2が構成される。またさらに、可動案内部材25の自由端側によって第2直線区間S3が構成される。
尚、専用紙P3は普通紙P1と比較して弾力が強く、送り経路との間で生じる摩擦抵抗等が大きい。そのため、給送ローラー27では十分な送り力を専用紙P3に対して付与することが困難であり、第1送り経路R1で普通紙P1と同様には送ることができない。
ここで、第1ローラー対36は、媒体(P3)をしっかりと挟持する構成であることにより、給送ローラー27と比較して、媒体(P3)に対して大きい送り力を付与することができるものとする。
その後、前述したボード紙、CD−Rトレイ等P2の場合と同様に、第1ローラー対36に挟持された専用紙P3は、第1センサー33が専用紙P3を検出しなくなるまで、記録時の送り方向上流側へ送られる。この際、専用紙P3は、第2トレイ10、媒体支持部34、第2案内部44、第1案内部43および可動案内部材25によって案内されながら第3送り経路上(R3)における記録時の送り方向上流側へ移動する。
尚、このとき、専用紙P3は第1ローラー対36に挟持されたままの状態である。
図8に示すのは、可動案内部材が閉じた状態における開閉機構を示す概略側面図である。また、図9に示すのは、可動案内部材が開いた状態における開閉機構を示す概略側面図である。またさらに、図10に示すのは、可動案内部材が開いた状態における第1案内部と可動案内部材との接続箇所を示す拡大斜視図である。
また、第2突部15は、第1突部14と同様に可動案内部材25における幅方向両側に一対設けられており、第2溝部18と係合するように構成されている。即ち、第2突部15と第2溝部18とが溝カムを構成するように設けられている。
尚、本実施例において、ラックアンドピニオン機構としたのは、グリースが端に押しやられることを防止するためである。従って、前記切り換えの際の滑らかさを保持することができる。
尚、可動案内部材25の上方には、ユーザーが指を引っかけやすくするための切欠き部が形成されているものとする。
尚、この際の可動案内部材25の移動は、必ずしも一点を支点とした揺動でなくてもよい。移動の途中において支点の位置が変化する構成でも同様の作用効果を得ることができるからである。
尚、前述したラックアンドピニオン機構(16、19)によって図示しないモーターの動力を可動案内部材25へ伝達し、可動案内部材25が自動へ開閉する構成としてもよいのは勿論である。
図10に示す如く、可動案内部における記録時の送り方向下流側には、第1リブ13が形成されている。一方、第1案内部43には、第2リブ21が形成されている。そして、可動案内部材25が開いた状態では、第1リブ13と第2リブ21とが櫛歯状に噛み合うように構成されている。これにより、前述した第3類の媒体P3を記録時の送り方向上流側へ送る際、第3類の媒体P3の上流端が第1直線区間S1から湾曲した区間S2にさしかかったときに第3類の媒体P3の上流端が、可動案内部材25の下端と、第1案内部43との繋ぎ目(連結箇所F)に引っ掛からないようにすることができる。
尚、第2送り経路R2および第3送り経路R3を切り換え可能な構成では、可動案内部材25が第1リブ13を有していればよく、必ずしも第1案内部43の第2リブ21を有していることを要しない。第2リブ21がない構成であっても、第3類の媒体P3を記録時の送り方向上流側へ送る際、第3類の媒体P3の上流端を第1直線区間S1から湾曲した区間S2へ滑らかに案内することができるからである。
ここで、「誤セット」とは、前述したように可動案内部材25を開いて第3送り経路R3を構成する状態において、第2類の媒体P2が第2トレイ10にセットされることをいう。即ち、第2類の媒体P2は第3送り経路R3で送るべきではなく、第2送り経路R2で送るべきである。それにも拘わらず、何らかの原因によって可動案内部材25が開いて第3送り経路R3に切り換えられており、第2類の媒体P2が第3送り経路R3で送られる虞がある。
また、第3送り経路R3で送ることができない媒体であるにも拘わらず、第3送り経路R3で送ることができると誤認して第3送り経路R3に切り換えられている状態で、第2類の媒体P2が第2トレイ10にセットされる虞がある。係る場合も同様の虞がある。
そこで、本実施形態のプリンター1は、誤セット判定を実行するように構成されている。
図11に示す如く、ステップS1では、媒体の後端(記録時の送り方向上流端)を所定の位置に合わせて該媒体を第2トレイ10にセットする。
ここで、可動案内部材25は開いた状態であり、第3送り経路R3に切り換えられた状態であるものとする。
また、第2トレイ10には、媒体の先端等をどの位置に合わせればよいかを示す印が設けられているものとする。
尚、この際、第1ローラー対36および第2ローラー対39は、前述したように離間した状態である。
一方、第1センサー33が媒体を検出していない状態である場合、制御部は媒体が正常な所定の位置にセットされていないため、第1ローラー対36が媒体を挟持することができないと判断する。そして、媒体が正しくセットされているか否かをユーザーに確認してもらうためにステップS8へ進む。
ここで、「第1の所定の量(ステップ数)」は、第1センサー33の状態が前記検出していない状態に切り替わったときの媒体の位置から媒体における記録時の送り方向下流端である先端が第1ローラー対36に到達するまで距離に相当する量より小さい量である。即ち、第1センサーと第1ローラー対36との間の距離に相当する量より小さい量である。
ここで、「所定の基準値I1」は、後述するように前記接近した状態の第1ローラー対36が媒体を挟持していない状態で第2モーター41を逆転駆動させ、第1ローラー対36を逆転駆動させたときの電流値である。これは、媒体を挟持して送り方向上流および下流へ送る際にどれだけ負荷が増加したかを判断するために基準となる値である。
尚、取得した電流値Iに基づいて第3類の媒体P3の後端の位置が、第3送り経路R3のどの区間内(S1〜S3)にあるかを判断することも可能である。
そして、ステップS5へ進む。
ここで、「第2の所定の値(閾値)」は、第2類の媒体P2が第3送り経路R3の湾曲した区間S2に進入した際に増加した負荷により増加する電流値の増加分より小さい値である。さらに、第3類の媒体P3が第3送り経路R3の湾曲した区間S2に進入した際に増加した負荷により増加する電流値の増加分より大きい値である(図14参照)。
具体的には、第3送り経路R3が選択された状態において、第3類の媒体P3が正常にセットされたと判断することができる。係る場合、媒体を記録実行開始位置へ移動させるためにステップS6へ進む。
また、第2送り経路R2が選択された状態では、第2類の媒体P2または第3類の媒体P3が正常にセットされたと判断することができる。
ここで、「第3の所定の量(ステップ数)」は、第1センサー33が媒体を検出したときの媒体の位置から記録実行開始位置までの移動に必要な第2モーター41の駆動量である。記録実行開始位置に応じて適宜決められる量である。
尚、第2送り経路R2が選択されている場合は、第2類の媒体P2または第3類の媒体P3の先端の位置を取得することができる。
そして、誤セット判定のシーケンスを終了し、記録実行開始する。
尚、第3送り経路R3に切り換えられた状態で誤って第2類の媒体P2がセットされたか否かをより精度よく判断するために、前述したステップS1〜ステップS5およびステップS9を複数回繰り返した後にエラーとして処理してもよいのは勿論である。
補正値を決定するのは、第2送り経路上(R2)を送った場合と、第3送り経路上(R3)を送った場合とでは、経路の形状が異なることにより第3類の媒体P3を送る際の負荷も異なるからである。また、第3送り経路R3では第3類の媒体P3の後端の位置がどの区間にあるかによって負荷が変動するからである。
尚、本実施形態では、記録時において第2モーター41を駆動させるとき、第2モーター41に対して補正値を加えて第2モーター41を駆動させることを前提とする。
図12および図13に示す如く(特に図13参照)、第3類の媒体P3の長さをLとする。また、第3類の媒体P3における記録時の送り方向下流端から第1センサー33までの距離をL1とする。またさらに、第1センサー33から湾曲した区間S2における変曲点Eまでの距離をMとする。
ここで、該長いと判定した場合、第3類の媒体P3の後端の位置は変曲点Eより記録時の送り方向下流側であると制御部は判断することができる。係る場合、第3類の媒体P3は殆ど撓んでいないと判断することができ、ステップS14へ進む。
一方、否と判定した場合、第3類の媒体P3の後端の位置は変曲点Eより記録時の送り方向上流側であると制御部は判断することができる。係る場合、第3類の媒体P3は撓んだ状態であると判断することができ、ステップS12へ進む。
補正値K1=A×(電流値I−所定の基準値I1)^2+B×(電流値I−所定の基準値I1)+C
ここで、「(電流値I−所定の基準値I1)^2」は、(電流値I−所定の基準値I1)の二乗である。
また、A、BおよびCは前述したように任意の定数である。またさらに、BおよびCの値は正負のいずれの場合も生じうる。
ここで、第3類の媒体P3の後端が変曲点Eより上流側であっても、第2直線区間内(S3)にある場合は、第3類の媒体P3の後端の位置が移動しても摩擦抵抗は殆ど変化せず、電流値Iも殆ど変化しないと考えることができる。
そして、設定した補正値K(K1)を加えて第2モーター41を駆動させるためにステップS13へ進む。
ここで、「パス」とは、記録ヘッド31がインクを吐出しながら幅方向Xへ一回移動することをいう。また、「パスの送り量」とは、記録ヘッド31がインクを吐出しながら幅方向Xへ一回移動してから次に再度吐出しながら幅方向Xへ移動するまでの間に、第1ローラー対36が記録時の送り方向下流側へ媒体を送る量(距離)をいう。
送り量N’=N+K/U
ここで、Nは前述したように理論上の基準となる送り量である。また、補正値KはステップS12、ステップS15およびステップS16において算出された値(K1〜K3)である。またさらに、Uは前述したように第3類の媒体P3を送る際の補正値の基準値である。
そして、補正値Kを決定するシーケンスを終了し、決定した補正値Kを加えた送り量N’に基づいて第2モーター41を駆動させながら、記録を実行する。
ここで、該長いと判定した場合、第3類の媒体P3の後端の位置は前記連結箇所Fより記録時の送り方向下流側であると制御部は判断することができる。即ち、第3類の媒体P3の後端の位置は第1直線区間内(S1)にあると判断することができる。係る場合、第3類の媒体P3は全く撓んでいないと判断することができ、ステップS16へ進む。
補正値K2=K1−(K1−K3)/a×{L1−(L−M)}
ここで、K1は前述したステップS12において算出した値である。また、K3は後述するステップS16において算出する値である。またさらに値aは前述したように補間領域aの長さである。また、値Lは前述したように第3類の媒体P3の長さである。
尚、補正値K2についての上記の式は、第3類の媒体P3のうち湾曲した区間S2の補間領域aにある部分の摩擦抵抗および第1直線区間内(S1)にある部分の摩擦抵抗に基づいて導き出されるものである。
そして、設定した補正値K(K2)を加えて第2モーター41を駆動させるためにステップS13へ進む。
補正値K3=D
ここで、値Dは前述したように任意の定数である。
尚、補正値K3が一定の値であるのは、第3類の媒体P3が第1直線区間内(S1)にあるため、第3類の媒体P3を記録時の送り方向下流側へ送る際の第2モーター41の負荷が殆ど変動しないからである。また、Dの値は正負のいずれの場合も生じうる。
そして、設定した補正値K(K3)を加えて第2モーター41を駆動させるためにステップS13へ進む。
また、第2送り経路R2が選択された状態で第2類の媒体P2および第3類の媒体P3が送られる際については、所定の水準の補正値(U)を加えて第2モーター41を駆動させる。即ち、第2送り経路R2が選択された状態では、媒体の後端の位置に拘わらず、媒体の種類に応じて所定の水準の補正値(U)を加えて第2モーター41を駆動させるように構成されている。ここで、「媒体の種類に応じて」とした理由は、媒体の種類に応じて第2送り経路R2との間で生じる摩擦抵抗の大きさが異なるからである。即ち、媒体の種類に応じて、補正値(U)の水準を変更するように構成されている。
図14に示す如く、横軸の左側から順に説明すると、第1ローラー対36が媒体を挟持していない状態では、第2モーター41の負荷は比較的小さく、第2モーター41を駆動させるための電流値はI1である。これが前述したステップS5(図11参照)およびステップS12(図12参照)における所定の基準値I1となる。
これらの用紙A〜用紙Fを第1ローラー対36が挟持して送った際の第2モーター41の電流値Iは、所定の基準値I1より僅かに大きい値となる。ここで、用紙A〜用紙Fのうち最も電流値が大きかった用紙Fのときの値をI2とする。
これらの用紙Gおよび用紙Hを第1ローラー対36が挟持して送った際の第2モーター41の電流値は、所定の基準値I1および第3類の媒体P3を送ったときの電流値のうち最も大きい値I2より著しく大きい値I3以上となる。尚、第2類の媒体P2を送ったときの電流値のうち最も小さい値である用紙Hを送った際の第2モーター41の電流値をI3とする。
これらの用紙A’および用紙C’〜用紙E’を第1ローラー対36が挟持して送った際の第2モーター41の電流値Iは、所定の基準値I1より僅かに大きい値であって用紙Fを送ったときの電流値I2より小さい値となる。
そこで、第3類の媒体P3を送ったときの最大値I2と、第2類の媒体P2を送ったときの最小値I3との間に閾値I4を設けて、前述したステップS5において判定することができる。即ち、閾値I4と所定の基準値I1との差を前記第2の所定の値(ステップS5における閾値)として判定することができる。
その結果、前述した誤セット判定(図11参照)を精度良く行うことができる。
尚、媒体の厚みが電流値Iに大きく影響する例について説明したが、媒体のサイズ、材質や配合等が電流値Iに大きく影響する場合もある。係る場合、影響の度合いを考慮して前記第2の所定の値を決めることは言うまでもない。
図16に示す如く、第2モーター41の電流値Iの増加分と、電流値Iが増加した際に第2モーター41の駆動に対して必要な補正量との関係を示すことができる。
尚、点線は実測値を結んだ線である。また、実線は実測値より導いた数式である。
ここで、電流値の増加分は前述した「(電流値I−所定の基準値I1)」である。そして、必要な補正値の大きさは前述した「補正値K1」である。
補正値K1=A×(電流値I−所定の基準値I1)^2+B×(電流値I−所定の基準値I1)+C
即ち、前述したステップS12(図12参照)の数式となる。
この式に基づいて、前述したステップS12において補正値K1を決定すればよい。
また、上記実施例では第2モーターをDCモーターとして説明したが、ステッピングモーターでもよい。ステッピングモーターを用いると、駆動精度がよいからである。上記実施例において、DCモーターを用いた理由は、負荷の変動に伴う電流値の変化を検出しやすいからである。
本実施形態では、可動案内部材25は、プリンター1の背面において後方(Y軸の矢印と反対方向)へ開くように揺動し、該揺動する際の支点がZ軸の矢印と反対方向へ変位することにより前記第1状態(R3)となる。また、前記第1状態(R3)のときの姿勢から可動案内部材25が、プリンター1の背面において閉じるように揺動し、該揺動する際の支点がZ軸の矢印方向へ変位することにより前記第2状態(R2)となる。
尚、本実施形態では、第1溝部17、17および第2溝部18、18を分けて形成したが、一体に形成してもよい。係る場合も同様の作用効果を得ることができるからである。
尚、本実施形態では、ラックアンドピニオン機構を構成したが、回動自在なローラーと、該ローラーと接触する滑らかな面であってもよい。係る場合も同様の作用効果を得ることができるからである。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
6 第1排出部、7 第1トレイ、8 第2載置部、9 第2排出部、
10 第2トレイ、11 第2エッジガイド、12 開閉機構、13 第1リブ、
14 第1突部、15 第2突部、16 ピニオン部、17 第1溝部、
18 第2溝部、18a 第1部分、18b 第2部分、19 ラック部、20 ばね、
21 第2リブ、22 第1載置部、23 ホッパー、24 第1エッジガイド、
25 可動案内部材、26 第1送り手段、27 給送ローラー、28 分離手段、
29 リタードローラー、30 記録部、31 記録ヘッド、32 ノズル列、
33 第1センサー、34 媒体支持部、35 第2送り手段、36 第1ローラー対、
36a 第1駆動ローラー、36b 第1従動ローラー、37 第1接離移動手段、
38 第3送り手段、39 第2ローラー対、39a 第2駆動ローラー、
39b 第2従動ローラー、40 第2接離移動手段、41 第2モーター、
42 媒体送り装置、43 第1案内部、44 第2案内部、45 基体部、
A 任意の定数、a 補間領域、B〜D 任意の定数、E 変曲点、F 連結箇所、
I 電流値、I1 (電流の)所定の基準値、
I2 第3送り経路で第3類の媒体を送る際の最大電流値、
I3 第3送り経路で第2類の媒体を送る際の最小電流値、K 補正値、
K1〜K3 (第3類の媒体の後端の位置に応じた)補正値、L 第3類の媒体の長さ、
L1 第3類の媒体の先端から第1センサーまでの距離、
M 第1センサーから変曲点までの距離、N 理論上の基準となる送り量、
N’ 補正値を加えた後の送り量、P1 普通紙(第1類の媒体)、
P2 ボード紙またはCD−Rトレイ(第2類の媒体)、P3 専用紙(第3類の媒体)、
R1 第1送り経路、R2 第2送り経路、R3 第3送り経路、S1 第1直線区間、
S2 湾曲した区間、S3 第2直線区間、U 補正値の基準値、X 幅方向、
Y 記録時の送り方向、Z 記録ヘッドと媒体とが対向する方向(鉛直方向)
Claims (9)
- 被送り媒体が送られる送り経路と、
被送り媒体を送る送り手段と、を備えた媒体送り装置であって、
前記送り経路は前記媒体送り装置の前後方向に延設されており、
前記媒体送り装置の背面側において、該背面に倣う第1姿勢と、前記背面より後方へ倒れ前記前後方向に対して傾斜した第2姿勢とをとりうる案内部材を備え、
前記第1姿勢の前記案内部材は、前記送り経路における前記前後方向後側を開放し、
前記第2姿勢の前記案内部材は、前記送り手段によって前記送り経路における前記前後方向前側から後側へ送られた被送り媒体の進行方向先端側を前記案内部材上に案内し、
前記先端側が前記案内部材上に案内された被送り媒体を、当該被送り媒体が送られた送り経路に戻して前記前後方向前側へ送るように構成された媒体送り装置。 - 請求項1に記載の媒体送り装置において、前記第2姿勢の前記案内部材より前記前後方向前側に設けられた前記送り経路の側視曲がっていない区間と、
前記案内部材に形成された櫛歯状リブと、をさらに備え、
該櫛歯状リブが、前記第2姿勢において、前記前後方向前側から後側へ被送り媒体が送られた際の前記曲がっていない区間から前記案内部材上の区間へ変わる側視曲がっている箇所を構成することを特徴とする媒体送り装置。 - 請求項1または2に記載の媒体送り装置において、前記第1姿勢と前記第2姿勢との間の切り換えは、
被送り媒体の幅方向を支点軸として前記案内部材の自由端側が前記後側に揺動し、該揺動する際の支点が前記送り経路に接近する方向へ変位することにより前記第2姿勢となり、
前記案内部材の自由端側が前記第2姿勢から前記前側へ揺動し、該揺動する際の支点が前記送り経路から離間する方向へ変位することにより前記第1姿勢となる構成であることを特徴とする媒体送り装置。 - 請求項3に記載の媒体送り装置において、前記案内部材における被送り媒体の幅方向両側には、一対の第1突部および一対の第2突部が形成されており、
前記媒体送り装置の基体部側には、前記第1突部および前記第2突部が係合する一対の溝部が形成されていることを特徴とする媒体送り装置。 - 請求項3または4に記載の媒体送り装置において、前記案内部材側に設けられ回動自在なピニオンと、
前記媒体送り装置の基体部側に設けられ前記ピニオンと噛み合うラックと、をさらに備えていることを特徴とする媒体送り装置。 - 被記録媒体が送られる送り経路と、
被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、
前記送り経路における被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、
前記送り経路の湾曲した区間において被記録媒体を案内する案内部材と、を備え、
被記録媒体を前記送り手段によって記録時の送り方向上流側へ送った後に記録時の送り方向下流側へ戻すことにより前記記録部へ送り、前記記録部が被記録媒体に対して記録を実行する構成の記録装置であって、
前記送り経路は、前記案内部材が変位することにより、前記湾曲した区間を含む送り経路が選択された第1状態と、前記湾曲した区間を含まない送り経路が選択された第2状態とが切り換え可能に設けられており、
前記第2状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側において、被記録媒体が前記上流側へ前記記録装置から突出可能に前記送り経路が構成されており、
前記第1状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側に前記湾曲した区間が設けられていることを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、前記送り手段は、前記モーターの動力によって駆動する送り駆動ローラーと、
該送り駆動ローラーに従って回転する送り従動ローラーと、を有する送りローラー対であり、
該送りローラー対は、前記送り駆動ローラーおよび前記送り従動ローラーが互いに接近した第3状態と、互いに離間した第4状態とを切り換え可能に設けられており、
被記録媒体が載置される際、前記送りローラー対が前記第4状態であり、記録実行指示により前記送りローラー対が前記第3状態に切り換えられて被記録媒体を挟持し、
前記送りローラー対が被記録媒体を挟持した状態のまま記録時の送り方向上流側へ送った後に記録時の送り方向下流側へ送ることにより前記記録部へ送り、
前記記録部が前記送りローラー対によって挟持された状態の被記録媒体に対して記録を実行する構成である記録装置。 - 請求項7に記載の記録装置において、前記記録部より記録時の送り方向上流側に設けられ、前記第2状態の場合での記録時の送り方向に対して傾いた姿勢で重ねて被記録媒体が載置される第1載置部と、
該第1載置部に載置された被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送る給送ローラーと、
前記記録部より記録時の送り方向下流側に設けられた第2載置部と、をさらに備え、
可撓性を有し第1所定弾性値より低い第1の被記録媒体の場合、該第1の被記録媒体は前記第1載置部にセットされ、前記給送ローラーが該第1の被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送り、
可撓性を有し前記第1所定弾性値以上であり該第1所定弾性値より高い第2所定弾性値未満の第2の被記録媒体の場合、該第2の被記録媒体は前記第2載置部にセットされ、前記第1状態において、前記送り手段が該第2の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ送った後に前記下流側へ送ることにより前記記録部へ送り、
前記第2所定弾性値以上の第3の被記録媒体の場合、該第3の被記録媒体は前記第2載置部にセットされ、前記第2状態において、前記送り手段が該第3の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ送った後に前記下流側へ送ることにより前記記録部へ送る構成である記録装置。 - 被記録媒体が送られる送り経路と、
被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、
前記送り経路における被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、
前記送り経路の湾曲した区間において被記録媒体を案内する案内部材と、を備え、
被記録媒体を前記送り手段によって記録時の送り方向上流側へ送った後に記録時の送り方向下流側へ送ることにより前記記録部へ送り、前記記録部が被記録媒体に対して記録を実行する構成の記録装置であって、
前記送り経路は、前記案内部材が変位することにより、前記湾曲した区間を含む送り経路が選択された第1状態と、前記湾曲した区間を含まない送り経路が選択された第2状態とが切り換え可能に設けられており、
前記第2状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側において、被記録媒体が前記上流側へ前記記録装置から突出可能に前記送り経路が構成されており、
前記第1状態では、前記記録部より記録時の送り方向上流側に前記湾曲した区間が設けられており、
前記送り手段は、前記モーターの動力によって駆動する送り駆動ローラーと、
該送り駆動ローラーに従って回転する送り従動ローラーと、を有する送りローラー対であり、
該送りローラー対は、前記送り駆動ローラーおよび前記送り従動ローラーが互いに接近した第3状態と、互いに離間した第4状態とを切り換え可能に設けられており、
被記録媒体が載置される際、前記送りローラー対が前記第4状態であり、記録実行指示により前記送りローラー対が前記第3状態に切り換えられて被記録媒体を挟持し、
前記送りローラー対が被記録媒体を挟持した状態のまま記録時の送り方向上流側へ送った後に記録時の送り方向下流側へ送ることにより前記記録部へ送り、
前記記録部が前記送りローラー対によって挟持された状態の被記録媒体に対して記録を実行する構成であり、
前記記録部より記録時の送り方向上流側に設けられ、前記第2状態の場合での記録時の送り方向に対して傾いた姿勢で重ねて被記録媒体が載置される第1載置部と、
該第1載置部に載置された被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送る給送ローラーと、
前記記録部より記録時の送り方向下流側に設けられた第2載置部と、をさらに備え、
可撓性を有し第1所定弾性値より低い第1の被記録媒体の場合、該第1の被記録媒体は前記第1載置部にセットされ、前記給送ローラーが該第1の被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送り、
可撓性を有し前記第1所定弾性値以上であり該第1所定弾性値より高い第2所定弾性値未満の第2の被記録媒体の場合、該第2の被記録媒体は前記第2載置部にセットされ、前記第1状態において、前記送り手段が該第2の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ送った後に前記下流側へ送ることにより前記記録部へ送り、
前記第2所定弾性値以上の第3の被記録媒体の場合、該第3の被記録媒体は前記第2載置部にセットされ、前記第2状態において、前記送り手段が該第3の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ送った後に前記下流側へ送ることにより前記記録部へ送る構成である記録装置。
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