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JP5510259B2 - 車両用電力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置を備える車両の車両用電力制御装置に関する。
車両の蓄電装置の充電を制御する従来技術として、例えば特許文献1の車両用電力制御装置が知られている。一般に、電池は過充電域及び過放電域で使用されると寿命が短くなる。
そこで、特許文献1の装置は、電池で構成される蓄電装置の残容量が、残容量50%領域を含む所定幅の不感領域においては、充放電を制御することなく、車両の走行状態に応じて充放電する。また、残容量が減少して過放電領域になると、放電を禁止して充電のみできる状態とし、残容量が過充電領域まで増加すると、充電を禁止して放電のみできる状態とする。さらに、不感領域と過放電領域の間、及び不感領域と過充電領域の間の重み関数領域においては、残容量偏差重み関数にしたがって電池の充放電を制御している。この残容量偏差重み関数は、過放電領域に接近するにしたがって放電よりも充電を優先し、過充電領域に接近するにしたがって充電よりも放電を優先するようになっている。
また、特許文献2、特許文献3には、リチウム二次電池の通電状態が継続すると、電池の劣化が生じることが記載されている。
特開2001−314040号公報 特開2002−367681号公報 特開2010−73656号公報
プラグイン式の電気自動車やハイブリッド自動車等の車両用電力制御装置では、外部からの給電によって蓄電装置に充電する場合に、できるだけコスト低減が図れる外部の電力を充電したいという要望がある。この要望により、例えば、車両を運転しない時間帯に、安価な電気料金である深夜電力を充電することが知られている。
しかしながら、上記の従来技術においては、電池の充電量の上昇による電池性能低下を防止することを優先するため、住宅等の太陽光発電や系統電源からの余剰電力、その他のユーザーにとって有益な電力供給が得られる場合であっても、積極的に当該電力を充電することができないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池性能が低下し得る時間の低減を図りつつ、ユーザーにとって有益な充電が実施できる車両用電力制御装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1は、車両に設けられ、車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、当該充電運転の際に、通常、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置に係る発明であって、
満充電蓄電率よりも大きく二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が上限蓄電率に達していない場合には、満充電蓄電率よりも大きく、上限蓄電率以下の範囲内で蓄電装置に充電し、
さらに蓄電装置に蓄えられた電力を使用して駆動される補機について駆動予定を取得している場合で、かつ、蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が満充電蓄電率以上の場合には、上限蓄電率が、現在の蓄電率と、駆動予定の補機を駆動するために必要な電力量に相当する必要蓄電率との合計値に対して、大きいときに現在の蓄電率と必要蓄電率の合計値まで充電し、同等または小さいときに上限蓄電率まで充電することを特徴とする。
この発明によれば、上記の有用電力情報を取得していないときは、満充電蓄電率を満たす充電を行って、二次電池の性能低下に影響のない通常の充電運転を実施し、上記の有用電力情報を取得したときには、有用な電力を上限蓄電率まで取り込むことにより、ユーザーにとって有用な電力を活用した充電運転を実施できる。したがって、電池性能が低下し得る時間の低減を図りつつ、ユーザーにとって有益な充電を実施できる車両用電力制御装置が得られる。
また、この発明によれば、上限蓄電率が上記合計値よりも大きいときには蓄電装置の蓄電率を上限蓄電率まで上げないで補機の駆動に必要な分を確保できる電力に抑える。これにより、二次電池の性能低下に繋がる充電を抑制して電池への負荷を軽減することができる。また、上限蓄電率が上記合計値以下であるときには蓄電装置の蓄電率を最大でも上限蓄電率に抑えることで、ユーザーにとって有用な電力を活用した充電を実施することができる。
請求項2は、請求項1に記載の発明において、さらに車両を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、蓄電装置の蓄電率は次回走行予定時刻に合わせて上限蓄電率に達する状態になるように制御されることを特徴とする。この発明によれば、ユーザーにとって有益な充電を実施することができるだけでなく、次回走行予定時刻には蓄電装置の蓄電率が上限蓄電率に達するように制御されるため、早くから上限蓄電率に達するような状態を回避し、二次電池の性能低下に繋がる時間をできるだけ短くして電池への負荷を軽減することができる。
請求項3は、車両に設けられ、車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、充電運転の際に、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置に係る発明であって、
満充電蓄電率よりも大きく二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が上限蓄電率に達していない場合には、満充電蓄電率よりも大きく、上限蓄電率以下の範囲内で蓄電装置に充電し、
上限蓄電率は、蓄電装置に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までが短いほど大きく設定されることを特徴とする。
この発明によれば、放電するまでの時間が短いほど満充電蓄電率を超える時間を短くすることにより、電池の性能低下に繋がる時間を抑制しつつ、余剰電力の給電等、ユーザーにとってうれしい充電を有効に実施することができる。
請求項4は、車両に設けられ、車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、充電運転の際に、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置に係る発明であって、
満充電蓄電率よりも大きく二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が上限蓄電率に達していない場合には、満充電蓄電率よりも大きく、上限蓄電率以下の範囲内で蓄電装置に充電し、
蓄電装置に蓄えられた電力を使用して駆動される補機の駆動予定を取得し、かつ車両を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、補機駆動予定に基づいて設定される上限蓄電率と、次回車両走行予定に基づいて設定される上限蓄電率との大小を比較し、
次回車両走行予定に基づいた上限蓄電率の方が大きい場合には、次回車両走行予定に基づいた上限蓄電率まで充電を行うことを特徴とする。
この発明によれば、補機駆動予定に基づく上限蓄電率はキャンセルし、次回車両走行予定に基づく上限蓄電率を優先した充電を行うことにより、補機駆動予定と次回車両走行予定の両方があり、これらの間に長い時間間隔がない場合に有用な充電制御を実施することができる。
請求項5は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、蓄電装置に充電するときに、蓄電装置に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までの時間が短いほど、二次電池の充電上限セル電圧を大きく設定することを特徴とする。この発明によれば、蓄電装置に蓄えた電力を使用するとき、例えば補機類の駆動時や車両走行時から充電開始時刻までの時間が長い場合には二次電圧の充電上限セル電圧は小さく設定されるので、セル電圧が大きい状態は長くなく、二次電池の劣化を抑制することができる。
本発明を適用した第1実施形態に係るシステムの構成図である。 第1実施形態の車両用電力制御装置が実施する充電制御の手順を示すメインフローチャートである。 図2のフローチャートにおける充電終了SOC再計算ルーチンの手順を示すフローチャートである。 第1実施形態における充電制御について、深夜料金時間帯の充電運転及び補機消費電力のタイムチャートである。 第1実施形態における充電制御について、放電開始までの時間と充電上限セル電圧との関係を示した特性図である。 第1実施形態における充電制御について、太陽光発電パネルの余剰電力がある場合のバッテリSOCの変化を示すタイムチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明に係る車両用電力制御装置は、例えば電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車載バッテリに充電する装置に適用することができる。図1は本発明を適用した第1実施形態に係るシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態は、本発明に係る車両用電力制御装置をパラレルシリーズハイブリッド車に適用した例である。図1に二点鎖線で図示されている内側の部分は、車両1に設けられる構成要素であり、電力制御装置10が蓄電装置ECU3、充電器ECU5等を介して蓄電装置30への充電を制御する。充電器50に繋がっているプラグ51と接続される側の住宅では、住宅用制御装置100が系統電源(商用電源)や太陽光発電パネル103からの電力供給を制御する。
蓄電装置30は、複数の二次電池からなり、端子電圧を所定の高電圧にする高電圧バッテリであり、昇圧コンバータ31、各インバータ43,44を介して各モータジェネレータ41,42に接続され、蓄電装置ECU3により制御される。蓄電装置30は、発進時、加速時等にモータに電力を供給し、減速時には回生発電した電力を蓄電する。
蓄電装置30には、昇圧コンバータ31、降圧コンバータ32、空調用冷凍サイクルの冷媒を駆動する圧縮機60、各種補機類からなる負荷11、充電器50が接続されている。昇圧コンバータ31は、蓄電装置30の電圧を所定電圧まで(例えばDC288Vを最大650Vまで)昇圧する。この昇圧された電圧は、第1モータジェネレータ41、第2モータジェネレータ42の駆動に用いられ、高出力化と低電力損失の両立が図られる。降圧コンバータ32は、蓄電装置30の電圧を所定電圧まで(例えばDC288Vを12Vまで)降圧して補機バッテリ等の負荷12、ナビゲーション装置7等に印加する。
第1インバータ43及び第2インバータ44は、昇圧コンバータ31で昇圧された高電圧直流電流を第1モータジェネレータ41、第2モータジェネレータ42へそれぞれ供給するために交流電流に変換する。また、各インバータ43,44は、各モータジェネレータ41,42が発電する交流電流を直流電流に変換する機能も果たす。
車両制御ECU9は、エンジンECU2、モータジェネレータECU4、蓄電装置ECU3、充電器ECU5、電力制御装置10等と通信可能に構成されている。車両制御ECU9は、各種センサからの信号によって運転状態に応じたエンジン出力及びモータのトルクを算出し、各ECUに要求値を出力して駆動輪23の駆動力を制御する。エンジンECU2は、車両制御ECU9からのエンジン出力要求に従い、電子スロットルを制御してエンジン20の動力を制御する。モータジェネレータECU4は、車両制御ECU9からの信号により、第1モータジェネレータ41、第2モータジェネレータ42、第1インバータ43、第2インバータ44、及び昇圧コンバータ31を制御する。
充電器50は、プラグ51を介して外部の系統電源や太陽光発電パネル103から得られる交流電力を変換して蓄電装置30に供給する。電力制御装置10は、車両内の電力制御、特に蓄電装置30の充放電を制御する電子制御装置である。電力制御装置10は、車両制御ECU9、エアコンECU6、ナビゲーション装置7、各種の負荷11,12等と通信可能に構成され、車両側の通信機8を通じて住宅用制御装置100等の外部の制御装置と通信する。電力制御装置10は、充電器ECU5等を介して充電器50を制御することで、蓄電装置30の充電制御を行い、ナビゲーション装置7やエアコン装置(圧縮機60を含む)に対して給電処理も行う。
プラグ51は、住宅に設置された配電盤102から供給される電力を車両1に供給されるためのインターフェースであり、プラグ51の他端側に設けられるコネクタ部は車両1に対して着脱可能な構成となっている。車両1は、プラグ51の他端側のコネクタ部と接続される受電口を有し、受電口から外部の電力供給を受けることになる。また、プラグ51を車両の一部として構成し、これを外部に対する受電口としてもよい。
住宅内の配電盤102は、パワーコンディショナ104を介して供給される太陽光発電パネル103の電力や外部の系統電源等の電力を住宅側で使用される機器の負荷110,111,112等に割り振る機能を果たす。この割り振り機能は、住宅用制御装置100が配電盤102を制御することにより行われる。住宅用制御装置100は、通信機101を介して住宅外部の車両1における通信機8と各種情報を通信することができる。
車両1は、遊星歯車機構からなる動力分割機構21を備えており、この動力分割機構21によって第1モータジェネレータ41、第2モータジェネレータ42、及びエンジン20の動力が分割されるようになっている。
第1モータジェネレータ41、エンジン20、及び第2モータジェネレータ42は、それぞれ、動力分割機構21のサンギア、キャリア、リングギアに機械的に連結されている。第2モータジェネレータ42には、車軸22を解して駆動輪23が機械的に連結されている。車軸22は、エンジン20及び第2モータジェネレータ42から出力された動力を駆動輪23に伝達するための軸である。また、第1モータジェネレータ41及び第2モータジェネレータ42のそれぞれには、第1インバータ43、第2インバータ44が接続されている。
上記構成において、車両1の各部の作動状態について説明する。車両1は蓄電装置30が所定のSOC(state of charge)以下となるまでは蓄電装置30からの電力供給で動作する第2モータジェネレータ42のみで走行する。車両1はその後、発進時、ごく低速時、ゆるやかな下り坂走行時等、エンジン効率のよくない場合には、エンジン20を停止させたまま、蓄電装置30からの電力供給で動作する第2モータジェネレータ42のみで走行する。通常走行時には、エンジン20の動力は2経路に分割し、一方は車軸22を介して駆動輪23を駆動し、もう一方は第1モータジェネレータ41を駆動して発電する。この発電した電力で第1モータジェネレータ41を駆動することにより、エンジン20の駆動力をアシストする。車両制御ECU9は、最大効率が得られるように動力分割機構21の分割の割合を制御する。さらに加速時には、蓄電装置30から電力が供給されて、さらに第2モータジェネレータ42による駆動力が追加される。
減速時、制動時には、駆動輪23が第2モータジェネレータ42を駆動し、発電機として作動させて回生発電を実施する。この回生した電力は、蓄電装置30に蓄電される。停車時には、冷房時、エンジン暖機中、充電時を除き、エンジン20及びモータジェネレータ41,42は停止している。蓄電装置30への充電が必要な場合の走行時には、通常走行時よりも多めにモータジェネレータ41,42を駆動させて余剰電力を蓄電装置30に充電する。
(本発明特有の充電制御)
以下に、停車中に外部から電力を充電するときの処理について、図2〜図6を参照して説明する。図2は、電力制御装置10が実施する充電制御の手順を示すメインフローチャートである。図3は図2のフローチャートにおける充電終了SOC(state of charge)の再計算ルーチンの手順を示すフローチャートである。図4は本実施形態における充電制御において、深夜料金時間帯の充電運転及び補機消費電力のタイムチャートである。図5は本実施形態の充電制御において、放電開始までの時間とバッテリセル電圧の上限セル電圧との関係を示した特性図である。図6は本実施形態の充電制御において、太陽光発電パネル103の余剰電力がある場合の、バッテリのSOCの変化を示すタイムチャートである。
本実施形態の充電制御は、充電運転において、所定の情報を取得した場合に、充電運転を終了するための条件である充電終了SOC(特許請求の範囲の「充電終了蓄電率」)を再計算するステップを有する。後述するステップにより、電池性能が低下し得る状態の時間を低減するとともに、ユーザーにとって有益な電力受給が図れる充電制御を実施できるのである。
図2に示すように、まずステップ1で、停車中の車両1の蓄電装置30に充電することが可能な状態か否かを判定する。例えば、充電器50と電気的に繋がっているプラグ51が住宅側のコンセント105に正規に接続された状態であるか否かを判定する。蓄電装置30に充電可能な状態であると判定すると、ステップ2で、ユーザーに対して本発明特有の充電制御を実施することの可否について問合せを通知する。この通知は、住宅用制御装置100の表示部(コントロールパネル)や車両1の表示部に表示したり、音声によって報知したりすることにより行う。また、ユーザーは、この問合せに対して、住宅用制御装置100や車両1の制御装置を通じて、本充電制御実施の可否を応答することができる。
次にステップ3で、充電運転を終了する条件として蓄電装置30に蓄えるべき電力量として用いられる充電終了SOCを読み込む。そして、ステップ4で充電運転を実施する。この充電は、住宅用制御装置100が、太陽光発電パネル103から供給される電力、系統電源から供給される電力等のうち、コスト面、環境面、エネルギー効率等の観点から最も適切な電力源を選択し、単一のまたは複数組み合わせた電力源から配電盤102を通じて電力を供給することにより実施される。
この充電運転は、ステップ5で、充電運転終了条件が満たされたと判定することにより終了する。充電運転条件は、ステップ3で読み込んだ充電終了SOCを満たす電力量が蓄電装置30に蓄電されたという条件である。
ステップ5で、まだ充電運転終了条件が成立していないと判定されると、ステップ6で、充電中断の要求があるか否かを判定する。この充電中断の要求とは、例えば、プラグ51と住宅側のコンセント105の接続が解除された状態、つまり充電可能状態が解除された状態を検出したことである。ステップ6で充電中断要求があったと判定すると、充電を中断して本充電制御を終了する。
ステップ6で充電中断要求がないと判定すると、ステップ4に戻り充電運転終了条件が成立するまで充電運転を継続する。ステップ5で充電運転終了条件が成立したと判定すると、次にステップ7において、前述のステップ2で行ったユーザーへの問合せに対してユーザーの応答がOKであったか否かを判定する。ユーザーの応答がOKでない場合は、ユーザーが通常の充電運転の実施を希望し、本発明特有の充電制御の実施を不要としているため、本充電制御を終了する。
ユーザーの応答がOKである場合は、ステップ8で、車両1の電力制御装置10が各種の有用情報を受信したか否かを判定する。各種の有用情報とは、車両1のユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報である。例えば、蓄電装置30に電力を蓄電する場合に、ユーザーにとって有用な情報、コスト面の観点から好ましい情報、エネルギー利用の観点から好ましい情報、である。
ユーザーにとって有用な情報、コスト面の観点から好ましい情報、エネルギー利用の観点から好ましい情報は、例えば、充電終了SOCを満たす電力を充電するためのトータルエネルギーコストの低減が図れる情報であって、安価な深夜時間帯電力を利用できる情報、各種の自然エネルギーから得られる電力等の住宅側で余っている電力を充電可能な情報、住宅側の蓄電装置に蓄電されている電力を充電可能な情報等である。電力会社からの要求であってユーザーにも好ましい情報は、売電電力や系統電源に余裕がある状態で電力会社から安価に取得できる電力の情報、原子力発電による電力活用を促す電力会社からの情報等である。環境に関して好ましい情報は、環境へのCO排出量の抑制が図れる電力活用を促す情報等である。
ステップ8で、これらの各種有用情報の受信がないと判定すると、ステップ9でイグニッションスイッチオンの要求があるか否かを判定し、当該要求があれば、車両の走行が行われるため、本充電制御を終了して、車両の運転に備える。まだイグニッションスイッチオンの要求がない場合は、車両走行が間近でないため、ステップ8に戻り、引き続き有用情報取得の有無を判定する。
ステップ8で、これらの各種有用情報の受信があると判定すると、ステップ10で本充電制御の特徴である充電終了SOCの再計算を行うサブルーチンを実行する。このサブルーチンの実行により、各種有用情報に基づいた充電終了SOCが再設定されて、電池性能が低下し得る時間を低減しつつ、充電コスト、環境負荷等を抑制する充電運転を実施することになる。ステップ10で充電終了SOCの再計算を実行すると、次にステップ11で、充電終了SOCが前回値に対して変更しているか否かを判定する。ステップ11で、充電終了SOCが変更していないと判定すると、ステップ8に戻って有用情報の有無判定を行う。充電終了SOCが変更していると判定すると、ステップ1に戻り、再設定された充電終了SOCの条件として、再び充電運転に備える。
次に、充電終了SOCの再計算を行うサブルーチンについて、図3〜図6を参照して説明する。図3に示すように、まずステップ101で、現在の蓄電装置30のSOC(現在の蓄電率)が満充電SOC以下であるか否かを判定する。満充電SOC(特許請求の範囲の「満充電蓄電率」)は、電力制御装置10に予め記憶されて、予め設定されている蓄電量であり、通常の充電制御において設定されている最大限の蓄電量である。満充電SOCは、破損や劣化を伴うおそれがある電池の蓄電限界量に相当する製品の限界SOC(特許請求の範囲の「製品限界蓄電率」)よりも小さく設定される。例えば、限界SOCを100%とすると満充電SOCは70%〜80%の範囲に設定されている。
現在のSOCが満充電SOC以下であると判定すると、ステップ102で、充電終了SOCを満充電SOCに再設定して、本サブルーチンを終了する。この再設定により、充電運転終了時に蓄電装置30の蓄電量は、予め設定された満充電SOCに相当するようになる。逆に、現在のSOCが満充電SOCよりも大きいと判定すると、ステップ103で、補機類の駆動予定があるか否かを判定する。これは、電力制御装置10が、車両1の各種補機が駆動される予定がある旨の信号を車両1の各種ECUから受信したか否かによって判定される。
補機類の駆動予定がある場合に、深夜料金時間を含む時間に実施される充電運転の要領について、図4を参照して説明する。図4に示すように、翌日の8時に車両走行が開始する場合に、8時前にプレ空調等の補機の運転を行うことが予定されていると、補機の運転開始に間に合うように、上記の製品の限界SOCよりも小さく設定される上限SOC(特許請求の範囲の「上限蓄電率」)まで蓄電装置30に蓄電する。そして、車両走行前の補機の運転により上限SOCまで蓄電された電力が消費されても、走行開始時に満充電SOCが確保されるようにしている。例えば、補機電力として2kWを6分間必要とする場合、その電力量は2kWと6分の積を60分で除した値200Whとなる。製品限界蓄電率(100%)の時の電力量を20kWhとすると、この補機電力相当のSOCは20kWhに対する200Whの割合である1%となり、この分の電力量を通常の満充電容量に対し増加させる。この増加分が上限SOCと満充電SOCの差に相当する。
また、深夜料金時間帯には、深夜電力を蓄電装置30に蓄電する。この深夜電力を利用した蓄電は、一旦、満充電SOCまで蓄電した後、そのSOCを維持し、さらに深夜電力時間帯終了の7時に上限SOCに達するように蓄電を行うものである。
ステップ103で補機類の駆動予定がないと判定すると、後述のステップ120に進む。ステップ103で補機類の駆動予定があると判定すると、次にステップ104で、バッテリ電圧の上限値を再設定する。ここでの再設定は、蓄電装置30、つまり高圧バッテリを構成する個々のバッテリセルについて、その電圧の上限値を設定することで、バッテリとしての電圧の上限値を設定している。
ステップ104でのバッテリ電圧の上限値は、図5に示すタイムチャートに参照のように設定されることになる。すなわち、当該上限値は、現時刻からの補機類の駆動予定時刻、つまり蓄電装置30からの放電開始までの時間が長くなるにしたがい(先になるにしたがい)小さく設定される。また、補機類が即座に駆動する場合には当該上限値は最大である上限電圧に設定され、駆動予定時刻が先になるにしたがい、満充電判定電圧に近づくように小さく設定される。すなわち、補機類の駆動予定時刻が近いほどバッテリ電圧の上限値を上げることになる。
図5では、駆動予定時刻が現時点から所定の時間経過後(例えば3時間後)である場合にはバッテリ電圧の上限値を満充電判定電圧に設定する。また、上限電圧は、破損や劣化を伴うおそれがある電池の限界電圧に相当する製品限界電圧未満に設定され、満充電判定電圧以上に設定される。なお、満充電判定電圧は、温度により変動しうる電圧値である。
次にステップ105で、蓄電装置30に蓄電する電力量の上限値としての上限SOC(特許請求の範囲の「上限蓄電率」)を設定する。上限SOCは、電力制御装置10に予め記憶されているマップを用いて決定される値であり、例えば、電力を使用するまでの時間、上限電圧等のパラメータを使用して算出することができる。上限SOCは、上記の製品の限界SOCよりも小さく、満充電SOCよりも大きい値に決定され、例えば、限界SOCが100%に設定された場合、上限SOCは90%に決定される。
次にステップ106で、駆動予定の補機類を駆動するために必要な電力量を取得する。この電力量は、補機類、各種ECUから取得する他、電力制御装置10が所定の演算により算出するようにしてもよい。続いてステップ107で、ステップ106の当該駆動に必要な電力量をSOCに換算してΔSOC(特許請求の範囲の「必要蓄電率」)とする。
ステップ108では、ステップ105で設定した上限SOCが、現在のSOCとステップ107で換算したΔSOCとの和よりも大きいか否かを判定する。上限SOCの方が大きいと判定すると、ステップ109で充電終了SOCを、現在のSOCに前述のΔSOCを加算した値に再設定し、前述のステップ11に進む。逆に、上限SOCが現在のSOCとΔSOCの和以下であると判定すると、ステップ110で充電終了SOCを上限SOCに再設定し、ステップ120に進む。
このように、ステップ109では充電終了SOCを、満充電SOCの設定値を超える場合であっても、上限SOCを超えない範囲で補機類駆動に必要な電力が得られる蓄電量に設定する。また、ステップ109では、電力制御装置10が各種有用な情報を取得したことを検出するステップ8を経ることにより、電力会社からの余剰電力活用の要求、自然エネルギーの余剰電力、安価な電力等を有効活用した充電を実施することができる。ステップ110では、充電終了SOCを、補機類駆動に必要な電力量が不足しても、上限SOCを超えないように上限SOCに設定し、電池への過充電を防止して電池性能の低下を抑制することができる。
ステップ120で、次回走行予定、つまり車両1の次回出発予定があるか否かを判定する。この次回出発予定の有無は、住宅用制御装置100や車両1側の入力部(例えば、ナビゲーション装置7)が操作されること等により、充電終了時刻設定、次回の走行開始時刻設定、行き先設定等の入力があり、電力制御装置10がその情報を受信したか否かによって判定する。
ステップ120で次回出発予定がないと判定すると、充電終了SOCはステップ110で設定した値のまま本サブルーチンを終了し、前述のステップ11に進む。
ステップ120で次回出発予定があると判定すると、次にステップ121で、バッテリ電圧の上限値を再設定する。ここでの再設定は、前述のステップ104と同様である。続いてステップ122で、前述のステップ105と同様に、次に出発するまでの時間に応じて、蓄電装置30に蓄電する電力量の上限値としての上限SOCを決定する。
次にステップ123では、ステップ122で設定した上限SOCが、現在のSOCよりも大きいか否かを判定する。ステップ123で上限SOCが現在のSOC以下であると判定すると、充電終了SOCの再設定を行わずに本サブルーチンを終了し、前述のステップ11に進む。
ステップ123で上限SOCの方が大きいと判定すると、次にステップ124で、先のステップ122で設定した上限SOCが先のステップ105で設定した上限SOCよりも大きいか否かを判定する。ステップ124でNOと判定すると、充電終了SOCはステップ110で設定した値のまま本サブルーチンを終了し、前述のステップ11に進む。このように、NOと判定される場合は、例えば次回の出発予定時刻まで時間があり、補機駆動予定のために設定された上限SOCの値を優先させる必要がある場合である。
ステップ124でYESと判定すると、ステップ125で充電終了SOCをステップ122で設定した上限SOCに再設定して、前述のステップ11に進む。このように、YESと判定される場合は、例えば補機駆動予定時刻から次回の出発予定時刻までの時間が近く、補機駆動予定のために設定された上限SOCの値よりも次回出発予定のために設定された上限SOCの値の方を優先させる必要がある場合である。
このステップ125では、電力制御装置10が各種有用な情報を取得したことを検出するステップ8を経た上で、充電終了SOCを、満充電SOCよりも大きい上限SOCまで引き上げるように再設定する。この処理によれば、車両1の次回出発予定までに、電力会社からの余剰電力活用の要求、自然エネルギーの余剰電力、安価な電力等を有効活用した充電を実施することができる。
図6に示す例のように、本実施形態では、電力会社等からの余剰電力活用の要求、自然エネルギーの余剰電力、安価な電力等の各種有用情報を得たときに、満充電SOCに設定されていた充電終了SOCを上限SOCに再設定した場合には、当該余剰電力が発生している間に、次回出発予定時刻や補機類駆動予定時刻等の放電開始時刻で設定した上限SOC以下の範囲内に蓄電する。
本実施形態の電力制御装置10がもたらす作用効果を説明する。上限SOCは、満充電SOCよりも大きく二次電池の製品限界SOCよりも小さい蓄電率に予め設定されている。電力制御装置10は、電力会社からの電力使用要求、または車両1のユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときに、蓄電装置30の現SOCが上限SOCに達していない場合は、上限SOCまで蓄電装置30に充電する(ステップ110、ステップ125)。
これによれば、電力会社からの電力使用要求、または上記の有用電力情報を取得していないときは、満充電蓄電率を満たす充電を行って、二次電池の性能低下に影響のない通常の充電運転を実施し、電力会社からの電力使用要求、または上記の有用電力情報を取得したときには、有用な電力を上限SOCまで取り込むことにより(ステップ110,ステップ125)、ユーザーにとって有用な電力を活用した充電運転を実施できる。したがって、電池性能が低下し得る時間の低減を図りながらも、ユーザーにとって有益な充電を実施できる電力制御装置10を提供できる。
また、電力制御装置10は、蓄電装置30に蓄えられた電力を使用して駆動される補機について駆動予定を取得している場合には、上限SOCが、蓄電装置30に現在蓄えられている現SOCと、駆動予定の補機を駆動するために必要な電力量に相当する必要蓄電率(ΔSOC)との合計値に対して、大きいときには現SOCとΔSOCの合計値まで充電し(ステップ109)、同等または小さいときには上限SOCまで充電する(ステップ110)。
これによれば、上限SOCが当該合計値よりも大きいときには蓄電装置30の蓄電率を上限SOCまで上げないで補機の駆動に必要な分を確保できる電力に抑える。これにより、二次電池の性能低下に繋がる充電を抑制して電池への負荷を軽減することができる。また、上限SOCが上記の合計値以下であるときには、蓄電装置30の蓄電率を最大でも上限SOCに抑える。これにより、ユーザーにとって有用な電力を活用した充電を実施することができる。
また、蓄電装置30に蓄えられた電力を使用して駆動される補機の駆動予定を取得し、かつ車両を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、補機駆動予定に基づいて設定される上限蓄電率と、次回車両走行予定に基づいて設定される上限蓄電率との大小を比較し(ステップ124)、次回車両走行予定に基づいた上限蓄電率の方が大きい場合には、次回車両走行予定に基づいた上限蓄電率まで充電を行う(ステップ125)。
この制御によれば、補機駆動予定に基づく上限蓄電率(ステップ105)はキャンセルされ、次回車両走行予定に基づく上限蓄電率(ステップ122)を優先した充電を行うことにより、補機駆動予定と次回車両走行予定の両方があり、これらの間に長い時間間隔がない場合に有用な充電制御が得られるのである。
また、電力制御装置10は、図6に図示するように、蓄電装置30に蓄えられた電力を使用して駆動される補機について駆動予定を取得している場合は、補機の駆動予定時刻までの時間に応じて、上限SOCを変化させ、上限SOC以下の範囲内に蓄電する。例えば、上限SOCは、蓄電装置30に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までが短いほど大きく設定される。
これによれば、補機の駆動予定時刻までの経過時間が長い場合には蓄電量が満充電SOCを超えて上限SOC以下の状態にある時間を短くすることができる。この場合には電池の性能低下に繋がる時間を低減して電池の劣化を抑制する充電が実施できる。したがって、余剰電力等の有用な電力を短時間に確実に充電でき、ユーザーにとってうれしい充電を実施できる。
また、車両1の駐車中に、補機の駆動予定要求があった場合には、上記従来技術では補機駆動のための電源を系統電源から取得することになるが、この給電時間帯によっては安価な料金体系の電力を活用できないことがある。そこで、本実施形態の電力制御装置10であれば、余剰電力等の有用電力を活用することができるので、安価な電力利用を実施することができる。
また、電力制御装置10は、図6に図示するように、車両1を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、蓄電装置30の蓄電率は次回走行予定時刻に合わせて上限SOCに達する状態になるように制御される。これによれば、上記のようにユーザーにとって有益な充電を実施することができるだけでなく、蓄電装置30の蓄電率が早期から上限SOCに達することを防止して、次回走行予定時刻に合わせて上限SOCに達するように制御されるため、二次電池の性能低下に繋がる時間をできるだけ短くして電池の負荷軽減が図れる。
また、図5に図示するように、電力制御装置10は、蓄電装置30に充電するときに、蓄電装置30に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までの時間が長いほど、二次電池の充電上限セル電圧を小さく設定する。または、放電使用する時刻までの時間が短いほど、充電上限セル電圧を大きく設定する。これによれば、蓄電装置30に蓄えた電力を放電するとき、例えば補機類の駆動時や車両走行時から充電開始時刻までの時間が長い場合には二次電圧のセル電圧は小さく設定される。例えば、放電開始の時期が数日後であった場合に電池のセル電圧を大きく設定すると、セル電圧が大きい状態が長く維持することになり、二次電池の劣化が加速することになるが、二次電池のセル電圧を小さく設定すれば、このような状態を回避でき、二次電池の劣化を抑制することができる。特に、補機類の駆動予定や次回走行予定がキャンセルされた場合に無駄なセル電圧設定による電池劣化を防止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、本発明に係る車両用電力制御装置をパラレルシリーズハイブリッド車に適用した例を説明したが、当然のことながら本発明が適用可能な車両は、この種のものに限定されない。例えば、電気自動車に適用可能であり、外部から電力を取り込んで、二次電池に蓄電可能な構成を備え、電力を駆動力に変換して走行する車両であれば、適用可能である。
上記実施形態では、住宅側で自然エネルギーを利用して発電する形態として、太陽光発電パネル103によって太陽光を電力に変換する形態であるが、この形態に限定するものではない。例えば、自然エネルギーを利用して発電する形態は、風力発電、地熱発電、水力発電等であってもよい。
本発明は、電力供給側または車両側に充電プラグを備えるプラグインの充電形態を有する車両に限定されず、例えば、充電器の充電用コイルによって、車両との間で非接触の状態で充電を可能とする車両にも適用可能である。このような非接触式の充電器を備える車両の場合には、上記のステップ1で判定される充電可能な状態とは、車両側の受電部と充電コイル側の送電部とが送電可能位置に配置されるように、車両1が停止した状態になることである。
上記実施形態では、車両側から延びるコードの先端に設けられるプラグ51が、住宅の配電盤102からのからの配線の端末に設けられるコンセント105に接続されることにより、充電器50に電力が供給可能な状態になる。このようなプラグ51は住宅側に接続する形態に限定されず、住宅側から延びるコードの先端にあるプラグを車両側の充電リッドに接続する形態であってもよい。
1…車両
10…電力制御装置
30…蓄電装置
100…住宅用制御装置
102…配電盤
103…太陽光発電パネル

Claims (5)

  1. 車両に設けられ、前記車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、前記充電運転の際に、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置であって、
    前記満充電蓄電率よりも大きく前記二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
    ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ前記蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が前記上限蓄電率に達していない場合には、前記満充電蓄電率よりも大きく、前記上限蓄電率以下の範囲内で前記蓄電装置に充電し、
    さらに前記蓄電装置に蓄えられた電力を使用して駆動される補機について駆動予定を取得している場合で、かつ、前記蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が前記満充電蓄電率以上の場合には、前記上限蓄電率が、前記現在の蓄電率と、前記駆動予定の補機を駆動するために必要な電力量に相当する必要蓄電率との合計値に対して、大きいときに前記現在の蓄電率と前記必要蓄電率の合計値まで充電し、同等または小さいときに前記上限蓄電率まで充電することを特徴とする車両用電力制御装置。
  2. さらに前記車両を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、前記蓄電装置の蓄電率は、前記次回走行予定時刻に合わせて前記上限蓄電率に達する状態になるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の車両用電力制御装置。
  3. 車両に設けられ、前記車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、前記充電運転の際に、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置であって、
    前記満充電蓄電率よりも大きく前記二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
    ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ前記蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が前記上限蓄電率に達していない場合には、前記満充電蓄電率よりも大きく、前記上限蓄電率以下の範囲内で前記蓄電装置に充電し、
    前記上限蓄電率は、前記蓄電装置に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までが短いほど大きく設定されることを特徴とする車両用電力制御装置。
  4. 車両に設けられ、前記車両の走行に使用される電力を蓄える二次電池からなる蓄電装置に、外部から供給される電力を停車中に充電する充電運転を制御し、前記充電運転の際に、所定の満充電蓄電率を満たすように充電する車両用電力制御装置であって、
    前記満充電蓄電率よりも大きく前記二次電池の製品限界蓄電率よりも小さい値の上限蓄電率を設定し、
    ユーザーにとってコスト面や環境面に関して有益な電力が得られる有用電力情報を取得したときで、かつ前記蓄電装置に蓄えられている現在の蓄電率が前記上限蓄電率に達していない場合には、前記満充電蓄電率よりも大きく、前記上限蓄電率以下の範囲内で前記蓄電装置に充電し、
    前記蓄電装置に蓄えられた電力を使用して駆動される補機の駆動予定を取得し、かつ前記車両を次に走行させる次回走行予定を取得している場合には、前記補機駆動予定に基づいて設定される前記上限蓄電率と、前記次回車両走行予定に基づいて設定される前記上限蓄電率との大小を比較し、
    前記次回車両走行予定に基づいた前記上限蓄電率の方が大きい場合には、前記次回車両走行予定に基づいた前記上限蓄電率まで充電を行うことを特徴とする車両用電力制御装置。
  5. 前記蓄電装置に充電するときに、前記蓄電装置に蓄えられた電力を放電して使用する時刻までの時間が短いほど、前記二次電池の充電上限セル電圧を大きく設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用電力制御装置。
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