JP5494937B2 - 車両のブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
当該装置において、車両発進時の制動力を解除するタイミングとしては、例えばクラッチを備えた車両であれば、エンジンからの車輪への駆動力が伝達され始める半クラッチ状態になったときとしている。
この制動力解除タイミングは、車両を発進させるのに必要な負荷(以下、発進負荷という)に応じて変化する。当該発進負荷は、例えば、坂道の勾配に応じて変化する。またトラックやトラクタ等の商用車の場合は、積載荷重に応じて車両重量が大きく変化し、それによっても発進負荷が変化する。制動力解除タイミングが不適切になれば、車両の後退や、ブレーキの引きずりを起こすという問題がある。
また、全長が長い車両、特に牽引車両等の場合、例えば坂道の上り始めや登頂部分では、牽引車両(トラクタ)側と被牽引車(トレーラ)側とで路面勾配が異なることがあり、1つの勾配センサを設けただけでは正確に発進負荷を算出することはできない。しかし、センサを増やせば部品点数の増加や発進負荷の演算の複雑化等を招き、好ましくない。
請求項3の車両のブレーキ制御装置では、請求項1または2において、前記車両は牽引車両であることを特徴としている。
請求項4の車両のブレーキ制御装置では、請求項1から3のいずれかにおいて、前記発進段選択手段は、発進段選択スイッチであることを特徴としている。
当該車軸トルク規定値は、逐一勾配センサにより路面勾配を検出したり車両重量を推定演算することなく、運転者が選択する発進段の変速比に対応して車両発進に要するトルク(発進負荷)として予め定められている。運転者は発進時に車両重量や路面勾配に応じて適切な変速段を選択し発進することから、運転者が選択する発進段は発進時の車両重量や路面勾配による発進負荷を間接的に表している。このことから、選択された発進段に応じた発進負荷を車軸トルク規定値とすることで、この車軸トルク規定値と車軸トルクとを比較するだけの簡単な制御で、坂道発進補助を適切なタイミングで解除することができる。
請求項2の車両のブレーキ制御装置によれば、変速機がクラッチの断接を自動で行なう、いわゆる2ペダル式AMTとする。これにより、運転者によるクラッチ操作をなくし運転疲労を軽減しつつ、坂道発進補助の解除を適切なタイミングで行うことができる。
図1には、本発明に係る車両のブレーキ制御装置の実施形態の構成のブロック図が示されている。
図1に示す本実施形態における車両1は、2速発進を基準とするトラックである。
クラッチ4はエンジン2からの駆動力の断接を行うものであり、当該クラッチ接続時に変速機6へと駆動力が伝達される。変速機6は複数の歯車の組み合わせから構成され、所定の変速比をもつ複数の変速段を有している。そしてシンクロ機構により複数の変速段のうちの1つが選択される。なお、本実施形態の車両1の変速機6は、変速段切換時等に電子制御によりクラッチ4の断接を行ういわゆる2ペダル式AMT(オートメーテッドマニュアルトランスミッション)とする。
車両1には、図示しないが駆動輪14の他にも車輪が設けられており、これら各車輪には対応する車輪に対し制動力をかけるブレーキ16、16が設けられている。
さらに、車両1には、エンジン2の制御を行うエンジンECU26、変速機6の制御を行う変速機ECU28、ブレーキ16の制御を行うブレーキECU30等、各種装置の制御を行う各ECU(電子コントロールユニット)が設けられている。
変速機ECU28には、シフトレバー22により選択されている変速レンジ情報、及び発進段選択スイッチ24により選択されている発進段情報が入力され、当該変速レンジ情報及び発進段情報に応じ、クラッチ4の断接を行うとともに変速機6の変速段の選択を行う。
また、発進段選択スイッチ24は、例えば本実施形態では2速発進を基準として、低速側の1速発進、高速側の3速発進を選択可能である。当該選択スイッチ24による発進段の選択は運転者の判断により選択されるものであり、例えば1速発進は急勾配の坂道発進時や積載荷重が大きい場合等で高トルクでの発進を必要とする際等、2速発進は積載荷重が比較的小さく、平地での発進を行う際等、3速発進は下り坂での発進時等で低トルクでの発進が可能な際等に選択される。
また、当該ブレーキECU30は、車両停車時にブレーキペダル20操作により発生した制動力を、ブレーキペダル20を開放した状態においても保持する坂道発進補助機能の制御も行う。当該坂道発進補助について、当該ブレーキECU30には、車軸トルク算出部34(車軸トルク算出手段)、車軸トルク規定値設定部36(車軸トルク規定値設定手段)、坂道発進補助制御部38(坂道発進補助制御手段)を有している。
図2には、本発明に係る車両のブレーキ制御装置の実施形態におけるブレーキECUが実行する制御ルーチンを表したフローチャートが示されており、以下当該フローチャートに沿って説明する。
ステップS3では、車軸トルク算出部34において、エンジン駆動力や回転数、発進段の変速比、及び最終減速比に基づき車軸トルクを算出する。また、車軸トルク規定値設定部36において、発進段に応じた車軸トルク規定値を設定する。
ステップS6では、坂道発進補助制御部38から制動力制御部32に坂道発進補助を解除するよう指示し、当該制動力制御部32は、各ブレーキ16の制動力を解除し、当該ルーチンを抜ける。これにより、車両1は発進初期から発進負荷以上の十分な車軸トルクで発進することとなる。
当該車軸トルク規定値は、逐一勾配センサにより路面勾配を検出したり車両重量を推定演算することなく、運転者が選択する発進段の変速比に対応して車両発進に要するトルク(発進負荷)として予め定められている。運転者は発進時に車両重量や路面勾配に応じて適切な変速段を選択し発進することから、運転者が選択する発進段は発進時の車両重量や路面勾配による発進負荷を間接的に表している。このことから、選択された発進段に応じた発進負荷を車軸トルク規定値とすることで、この車軸トルク規定値と車軸トルクとを比較するだけの簡単な制御で、坂道発進補助を適切なタイミングで解除することができる。
また、変速機4はクラッチ4の断接を自動で行なう2ペダル式AMTであることから、運転者によるクラッチ操作をなくし運転疲労を軽減しつつ、坂道発進補助の解除を適切なタイミングで行うことができる。
上記実施形態では、ブレーキECU30の車軸トルク算出部34及び車軸トルク規定値設定部36において車軸トルクの算出及び車軸トルク規定値の設定を行っているが、例えば変速機ECUにて、車軸トルクの算出及び車軸トルク規定値の設定を行った上で坂道発進補助解除のタイミングを判断し、当該変速機ECUからブレーキECUに対して坂道発進補助を指示する構成であっても構わない。
例えば、トラクタのような牽引車両でも適用可能である。勾配センサ等を設けるものではないため、例えば坂道の上り始めや登頂部分であっても、坂道発進補助の誤作動を起こすこともない。
また、上記実施形態では、車両1は発進段を選択可能な発進段選択スイッチを備えているが、発進段として選択する手段はこれに限られるものではなく、例えばシフトレバーにより任意の変速段を発進段として設定できる構成としても構わない。
12 車軸
14 駆動輪
16 ブレーキ
18 アクセルペダル
20 ブレーキペダル
22 シフトレバー
24 発進段選択スイッチ(発進段選択手段)
30 ブレーキECU
32 制動力制御部
34 車軸トルク算出部(車軸トルク算出手段)
36 車軸トルク規定値設定部(車軸トルク規定値設定手段)
38 坂道発進補助制御部(坂道発進補助解除制御手段)
Claims (4)
- 車両の停車時にブレーキペダル操作により発生した制動力を、ブレーキペダルを開放した状態においても保持する坂道発進補助機能を備えた車両のブレーキ制御装置であって、
前記車両の車軸に伝達されるトルクを算出する車軸トルク算出手段と、
前記車両に設けられた変速機の複数ある変速段のうちの一つを車両の発進時に使用する発進段として前記車両の運転者が選択可能な発進段選択手段と、
前記発進段選択手段により選択された発進段に応じ定められた、当該発進段の変速比に対応した車両を発進させるのに必要なトルクを、車軸トルク規定値として設定する車軸トルク規定値設定手段と、
前記坂道発進補助機能により制動力が保持されている状態から発進する際に、前記車軸トルク算出手段により算出された車軸トルクが、前記車軸トルク規定値設定手段により設定された車軸トルク規定値以上となったときに、前記坂道発進補助機能を解除する坂道発進補助制御手段と、を備えることを特徴とする車両のブレーキ制御装置。 - 前記変速機は、クラッチの断接が自動で行われる変速機であることを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ制御装置。
- 前記車両は牽引車両であることを特徴とする請求項1または2記載の車両のブレーキ制御装置。
- 前記発進段選択手段は、発進段選択スイッチであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両のブレーキ制御装置。
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