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JP5484258B2 - 色分解光学系 - Google Patents

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JP5484258B2
JP5484258B2 JP2010187215A JP2010187215A JP5484258B2 JP 5484258 B2 JP5484258 B2 JP 5484258B2 JP 2010187215 A JP2010187215 A JP 2010187215A JP 2010187215 A JP2010187215 A JP 2010187215A JP 5484258 B2 JP5484258 B2 JP 5484258B2
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Description

本発明は、カラー画像の撮像装置に用いられる色分解光学系に関するものである。
一般普及型のコンパクトデジカメなどでは、撮像デバイスとしてCCDあるいはCMOS型のイメージセンサを一枚だけ用いたいわゆる単板方式でカラー画像の撮像が行われている。これに対し、より高精細なカラー画像の撮像が可能なカメラ、例えば一般ユーザ用はもとより、写場用あるいは放送用、また科学衛星などに搭載して宇宙空間の観測用途に用いられるようなカメラでは、高品位のカラー画像を得るために色分解光学系が組み込まれており、被写体光を青色光,緑色光,赤色光の基本色光に分解してそれぞれの基本色光ごとに専用のイメージセンサで撮像が行われる。
カラー画像の撮像装置に内蔵される代表的な色分解光学系として、3つのプリズムをダイクロイック膜とともに組み合わせたフィリップス型の色分解光学系が知られている(特許文献1参照)。この色分解光学系は、カラー画像の再生に必要な青色光、赤色光、緑色光の基本的な三種類の成分色光のうち、青色光を反射して他色光を透過する青反射ダイクロイック膜を反射面に成膜した第一プリズムと、この第一プリズムとの間にエアーギャップを空けて配置され、赤色光を反射して他色光を透過する赤反射ダイクロイック膜を反射面に成膜した第二プリズムと、第一プリズムと第二プリズムとを透過してきた緑色光をその出射面まで透過させる第三プリズムとから構成されている。
これらの第一〜第三プリズム各々の出射面に対面してそれぞれ個別のイメージセンサが設けられ、対物レンズを通して被写体からの光束が色分解光学系に入射すると、各プリズムの出射面からはそれぞれ青色光、緑色光、赤色光に色分解された光束が出射して個別のイメージセンサで撮像が行われる。このようにダイクロイック膜とプリズムとを組み合わせた色分解光学系は、色光ごとにプリズム内の光路長調節ができること、各プリズムの出射面に各々の色光に対応する分光特性をもった色調調整用のトリミングフィルタを配することなどにより、優れた色分解作用を得ることができ、また対物レンズ以降の光学系をコンパクトにまとめることができる。
特開2002−365413号公報
ところが、画面の中心部で明るい被写体を捉えて撮像する場合、例えば暗い背景の中で直接スポット光源を画面の中心部で捉えたときや、盛夏に日差しの強さを映像表現するために太陽を被写体として画面の中心部で捉えて撮像するようなとき、また夜空を背景にして明るい天体を画面の中心部に捉えて撮像するときに、被写体にゴーストが重なって画像の鮮明度が著しく劣化することがある。このゴーストは特に色分解された特定の基本色光の色調をもち、画面の中央部で撮像された被写体に例えば赤色のゴーストが重なり合う形で発生する。しかもこのゴーストは一箇所だけでなく一定の間隔をもって画面内の複数個所に現れることもあり、画面中央部に明るい被写体を捉えながら撮像を行おうとする際には無視できない問題となる。
上記ゴーストの発生原因を調べるために、照明用ランプを明るい被写体として画面の中心で捉えて撮像を行ったときの様子を図5に示す。このカラー撮像装置は、対物レンズ2と、第一プリズム3,第二プリズム4,第三プリズム5を組み合わせた色分解光学系6と、前記各プリズム3,4,5の出射面に対面させて配置したイメージセンサ7B,7G,7Rとを備えている。対物レンズ2を通った被写体からの光束は光軸Pにしたがって第一プリズム3に入射し、その一面3aに成膜された青色光反射・他色光透過の青反射ダイクロイック膜に入射する。この青反射ダイクロイック膜で反射された青色光は、第一プリズム3の入射面で全反射した後に出射面から出射し、イメージセンサ7Bの撮像面に入射する。なお、カメラを通常の撮影姿勢で水平に構えると、色分解プリズム6は紙面の上下が天地の方向に合致する姿勢となり、したがって青反射ダイクロイック膜への入射光軸とその反射光軸は共に鉛直面内に含まれるようになる。
第二プリズム4は、その入射面が第一プリズム3の一面3aとの間に所定のエアーギャップSを空けて組み合わされ、その一面4aには赤色光反射・他色透過の赤反射ダイクロイック膜が成膜されている。この赤反射ダイクロイック膜で反射された赤色光は、第二プリズム4の入射面で全反射した後に出射面を通してイメージセンサ7Rの撮像面に入射する。また、第一プリズム3の入射面から入射し、青反射ダイクロイック膜と赤反射ダイクロイック膜の双方を透過した緑色光はそのまま第三プリズム5を通ってイメージセンサ7Gの撮像面に入射する。対物レンズ2のバックフォーカスは、第一〜第三プリズム3〜5内における各色光の光路長を考慮して決められているから、イメージセンサ7B,7R,7Gの撮像面にはそれぞれの色光による画像が結像される。
ここでイメージセンサ7Rの撮像面に着目すると、被写体となっている照明用ランプの赤色光画像は撮像面の略中央部に結像され画像信号として読み込まれる。ところが、CCD型あるいはCMOS型のいずれのイメージセンサであっても、その撮像面上には受光用画素の個々を取り囲むように微細な凹凸パターンが形成される。しかも、こうした微細構造は金属被膜などの比較的反射率が高い材料でつくられ、受光用画素の配列ピッチに対応した周期性をもっている。そして、例えば1/2インチサイズあるいは2/3インチサイズのイメージセンサの場合、画素数が1.5M〜2Mピクセルを越えて画素ピッチが数ミクロンオーダーになってくると、こうした微細構造が反射型の回折格子として作用するようになる。
その結果、イメージセンサ7Rの撮像面で回折反射した赤色光は、その波長と画素ピッチに応じて決まる回折角で第二プリズム4の出射面に向かい、再び第二プリズム4に入射する。そして、第二プリズム4の入射面で全反射した後に赤反射ダイクロイック膜に達する。こうして戻ってきた赤色光は赤反射ダイクロイック膜によってそのほとんどが再度反射され、第二プリズム4の入射面で全反射し出射面を通ってイメージセンサ7Rに再入射する。
イメージセンサ7Rの撮像面で回折反射し、再びイメージセンサ7Rの撮像面に再入射する赤色光Xの光路は、第二プリズム4に再入射した以降の光路が直線で表されるように第二プリズム4をイメージセンサ7Rに関して展開すると破線のように表される。一般に、第一〜第三プリズム3〜5は同じ硝材で構成されるが、一例としてその屈折率nを1.551、赤色光の基準波長λを0.61μm、イメージセンサ7Rの凹凸パターンの周期dを5μmとすると、イメージセンサ7Rの撮像面に垂直な赤色光軸Prに対する回折角をβとすると、mを自然数(0を含む)として、
d・n・sin(β)=m・λ
であるから、ゴーストの原因となり得る回折光のうち、例えば一次から四次までの回折光を破線df1〜df4で示すと、赤色光軸Pr(0次回折光と一致)と一次回折光df1,二次回折光df2、三次回折光df3,四次回折光df4との間のそれぞれの回折角β1,β2,β3,β4の値は、順に4.51°、9.05°、13.65°、18.34となる。なお、図中の角αは、光軸Pに直交する面に対する赤反射ダイクロイック膜の倒れ角を示し、この例では13.25°となっている。
図5からわかるように、展開図示したイメージセンサ7Rxの撮像面画面中央には回折で強め合った三次の回折光df3も入射しているから、図4に示すように画面10の中央部の被写体Aには三次回折光df3によるゴーストG3が重なり合う。図5中の符号Prxに示される線は、第二プリズム4の出射面からイメージセンサ7Rに入射した光のうちイメージセンサ7Rの撮像面の画面中央で反射されて、第二プリズム4の出射面からその内部に入射し、この第二プリズム4内で第二プリズム4の入射面での全反射、赤反射ダイクロイック膜での反射、再度の第二プリズム4の入射面での全反射を経て、再び第二プリズム4の出射面からイメージセンサ7Rの撮像面の画面中央に入射する光線の経路を展開図示したものである。イメージセンサ7Rの撮像面上の凹凸パターンはマトリクス状になっているため、図示のように画面10内には被写体Aの左右にもゴーストG3が現れ、また画面10を外れた上下にも二次回折光df2,四次回折光df4によるゴーストG2,G4を生じさせる光束が達している。画面10あるいはその周囲にこのようなゴーストパターンが現れるということは、暗い背景の中で明るい主被写体を画面中心に捉えて撮像したとしても、その主被写体には三次回折光df3によるゴースト像が重畳され、鮮明な撮像を行おうとする際の大きな妨げになる。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、プリズム型の色分解光系が組み込まれたカラー撮像装置を用いて画面の中央部で明るい被写体を捉えたときに、ゴーストが被写体に重畳しないようにすることにある。
本発明はこの目的を達成するにあたり、上記ゴーストパターンの発生する原因がイメージセンサに入射する成分色光の波長とイメージセンサの撮像面がもつ画素ピッチに依存していることに着目してなされたもので、その基本となる構成として、対物レンズの光軸に垂直な入射面を有し、前記入射面から入射した被写体光のうち第一成分色光を反射し第二及び第三成分色光を透過する第一ダイクロイック膜が一面に形成され、前記第一ダイクロイック膜で反射された第一成分色光を第一イメージセンサに出射する第一プリズムと、前記第一ダイクロイック膜を透過した色光が入射する入射面を有し、この入射面から入射した色光のうち第二成分色光を反射し第三成分色光を透過する第二ダイクロイック膜が一面に形成され、前記第二ダイクロイック膜で反射された第二成分色光を内面全反射させた後に第二イメージセンサに出射する第二プリズムと、前記第二ダイクロイック膜を透過した第三成分色光を第三イメージセンサに出射する第三プリズムとを備えている。そして、前記対物レンズの光軸と直交する面に対する前記第二ダイクロイック膜の倒れ角をα、前記第二イメージセンサの撮像面で回折して反射される前記第二成分色光の回折角をβとしたとき、α≒(β+βm+1)/2が満たされることを特徴とする。ただし、λを前記第二成分色光の基準波長、dを第二イメージセンサの画素ピッチ、nを第二プリズムの屈折率、mを自然数としたとき、前記回折角βは、「d・n・sin(βm)=m・λ」を満たすことを前提としている。
本発明の色分解光学系は、好ましくは前記第一成分色光が青色光または赤色光の一方であり、また第二成分色光が青色光または赤色光の他方であり、さらに第一ダイクロイック膜が形成された第一プリズムの一面と第二プリズムの入射面との間にはエアーギャップが設けられ、第二プリズム内での全反射の臨界角を小さくできるようにしておくことが望ましい。
本発明によれば、良好な色分解作用が得られるフィリップス型の色分解光学系を撮像デバイスとなるイメージセンサと組み合わせてカラー撮像装置を構成し、そして暗い背景のもとで画面中央部に明るい被写体を捉えて撮像する場合であっても、主たる被写体にゴーストを重畳させることなく鮮明な撮像を行うことが可能となる。
本発明の色分解光学系を用いたカラー撮像装置の概念図である。 本発明の色分解光学系の作用説明図である。 本発明の光学系で生じるゴーストパターンの概略図である。 従来の光学系で生じるゴーストパターンの概略図である。 従来の光学系の作用説明図である。
図1に示すように、本発明の色分解光学系を用いたカラー撮像装置は対物レンズ2、色分解光学系12、青色光,赤色光,緑色光の成分色光ごとに設けられたイメージセンサ7B,7R,7Gを備えている。イメージセンサ7B,7R,7Gは2/3インチサイズのモノクロ用のもので、画素数としては2.5Mピクセル程度、画素ピッチが5μmのものを用いている。
対物レンズ2からの被写体光は、色分解光学系12により青色光,赤色光,緑色光の成分色光ごとに色分解され、それぞれのイメージセンサ7B,7R,7Gに結像される。イメージセンサ7B,7R,7Gの前面、あるいは対物レンズ2と色分解プリズム6との間には赤外光カットフィルタが組み込まれ、カラー画像の撮像に不必要な赤外光は撮像面に達しないようになっているから、イメージセンサ7B,7R,7Gの各々からはカラー画像の再現に必要な三種類の成分色光ごとの撮像信号が得られるようになる。なお、この色分解光学系12も図5の例と同様に紙面の上下が天地の方向となる姿勢で用いられ、また図5に示された構成部品と共通のものについては同符号を付してある。
色分解光学系12は、第一プリズム3、第二プリズム4、第三プリズム5とからなり、例えば屈折率が1.551の共通の硝材で作製される。第一プリズム3の入射面は対物レンズ2の光軸Pに直交し、光軸Pに対して一定の角度で交差する一面3aには、第一成分色光に相当する例えば400nm〜480nmの波長域の青色光を反射し、それ以外の色光を透過する第一ダイクロイック膜が成膜されている。第一ダイクロイック膜で反射された青色光は第一プリズム3の入射面で全反射され、出射面に接合されたトリミングフィルタ3Bを通ってイメージセンサ7Bに入射する。なお、第一ダイクロイック膜を成膜した一面3aと光軸Pに直交する面との間の傾き角(第一ダイクロイック膜の倒れ角)は、第一ダイクロイック膜で反射した青色光が第一プリズム3の入射面に内面側から入射するときの入射角が臨界角よりも大きくなるように決められ、一般的には20°〜30°の範囲となっている。
第一プリズム3の一面3aとの間にエアーギャップSを空けて第二プリズム4の入射面が対面している。第二プリズム4には第一ダイクロイック膜を透過した色光が入射し、第三プリズム5との接合面4aに形成された第二ダイクロイック膜に向かう。なお、第二ダイクロイック膜は第三プリズム5の入射面(第二プリズム4との接合面)に形成することも可能である。第二ダイクロイック膜は、第一ダイクロイック膜を透過してきた色光のうち、第二成分色光である赤色光(例えば570nm〜700nmの波長域の色光)を反射し、他の色光を透過する分光特性を有する。第二ダイクロイック膜で反射された赤色光は、第二プリズム4の出射面に接合されたトリミングフィルタ4Rを通ってイメージセンサ7Rに入射する。
第二ダイクロイック膜及びトリミングフィルタ4Rの分光特性により、イメージセンサ7Rに入射する赤色光は略570nm〜700nmの波長域に属する色光となるが、この波長域を代表する基準波長λが決められる。この基準波長λの値は、例えば上記波長域の中心波長、あるいは第二ダイクロイック膜の分光反射特性でピークが得られる波長、またはイメージセンサ7Rが最も高い感度を示す波長、さらにはこれらの波長に基づいて総合的に決めることができ、この実施態様では610nmを赤色光の基準波長として設定されている。同様にして青色光や後述する緑色光についてもそれぞれの基準波長を設定することも可能である。
対物レンズ2の光軸Pに直交する面に対する第二ダイクロイック膜の傾き角、すなわち 第二ダイクロイック膜の倒れ角αは、第二ダイクロイック膜で反射した赤色光が第二プリズム4の入射面に内面側から入射するときの入射角が臨界角を越えるように決められる。この第二ダイクロイック膜の倒れ角αは第一ダイクロイック膜の倒れ角よりも小さいのが一般で、この実施形態では撮像デバイスとして用いられるイメージセンサ7Rの画素ピッチが5μmであること、第二プリズム4の硝材の屈折率が1.551であること、そして赤色光の基準波長が610nmであることを考慮して11.35°に設定されている。
第二ダイクロイック膜を透過した色光は第三プリズム5内を通り、その出射面に接合されたトリミングフィルタ5Gを通ってイメージセンサ7Gに入射する。トリミングフィルタ5Gは、他のトリミングフィルタ3B,4Rと同様に、最終的に第三の成分色光としてイメージセンサ7Gに入射する緑色光の波長域を例えば490nm〜560nmに制限し、余分な波長域に属する色光をカットする。
以上のように構成された色分解光学系12を通して撮像を行うことによって、イメージセンサ7B,7R,7Gの撮像面上には青色光画像、赤色光画像、緑色光画像がそれぞれ結像され、成分色光ごとの撮像信号を得ることができるようになる。さらに、暗い背景の中で明るい被写体を画面の中央部に捉えて撮像を行うときに、画面中央部の被写体にゴーストが重畳する不都合も図2に示すように回避することができる。
図2は、先の図5と同様、照明用ランプを明るい被写体として画面の中心で捉えて撮像を行ったときの様子を示し、イメージセンサ7Rの撮像面で回折反射した赤色光が第二プリズム4の出射面から再入射した以降の経路については展開して表している。この図2からわかるように、展開図示したイメージセンサ7Rxの画面中央部から外れた位置に二次回折光df2と三次回折光df3が入射している。この場合のイメージセンサ7Rで撮像される赤色光画像は、図3に示すようにゴーストパターンが全体的に画面10の鉛直方向にずれ、被写体Aから外れた位置に二次回折光df2によるゴーストG2,三次回折光df3によるゴーストG3が分布するようになり、四次回折光df4によるゴーストG4は画面10からさらに遠く離れる。
図4と比較して画面10内に重畳されるゴーストの個数は増えることにはなるが、画面中央部で捉えた被写体Aにはゴーストが重なることはない。こうして得られた画像を観察すると、主たる被写体Aの回りに赤いスポット状のゴーストが重畳されることにはなるが、主たる被写体Aは鮮明かつ適正な色調の画像として得られるようになる。色分解光学系12によるこの独特の作用は、赤色光を反射する第二ダイクロイック膜の倒れ角αを二次回折光と三次回折光との中間値に設定したことによるものである。
2に示すように、光線経路Prxは、第二プリズム4の出射面からイメージセンサ7Rに入射した光のうちイメージセンサ7Rの撮像面の画面中央で反射されて、第二プリズム4の出射面からその内部に入射し、この第二プリズム4内で第二プリズム4の入射面での全反射、第二ダイクロイック膜4aでの反射、再度の第二プリズム4の入射面での全反射を経て、第二プリズム4の出射面からイメージセンサ7Rの撮像面の画面中央に再入射、すなわち展開図示したイメージセンサ7Rxの撮像面の画面中央に入射する光線の経路を示している。この光線経路Prxと赤色光軸Prとがなす角αは、第二ダイクロイック膜4aの倒れ角αと同じになるから、展開図示した光線経路Prxを二次回折光df2と三次回折光df3との略中間に位置させるには、「α≒(β+β)/2」とすればよい。前述のように、赤色光の基準波長が610nm、イメージセンサ7Rの画素ピッチdが5μmであるから、二次回折光df2,三次回折光df3の回折角β2,β3の値はそれぞれ9.05°、13.65°となる。そこで、これを考慮して倒れ角αを11.35°にして色分解光学系12を設計しておけばよいことがわかる。
また、一次回折光df1と二次回折光df2との中間にイメージセンサ7Rの画面中心をもってくるには倒れ角αを6.78°とし、同様に三次回折光df3と四次回折光df4との間に画面中心をもってくるには倒れ角αを16.00°にすればよいが、倒れ角αの値が小さすぎると第二ダイクロイック膜で反射した赤色光が第二プリズム4の入射面で内面全反射させることが困難になる。一方、倒れ角αが大きくすると第二プリズム4を大きくしなければならず、色分解光学系12全体の大型化が避けられないので、この実施形態ではα=11.35°が最も適切である。
以上の実施形態では、画素ピッチが5μmのイメージセンサ7Rが用いられているが、画素ピッチが広がると回折光の回折角も大きくなり図3に示すゴーストの間隔も広がってくる。したがって、「α≒(β+βm+1)/2」を満足するように倒れ角αを設定すれば、これらのゴーストの全てを画面10から外すことも可能となる。なお、イメージセンサの撮像面上に現れる微細な凹凸構造は正方マトリクス状になっていることが多い。したがって図2において紙面が水平面となるような姿勢でこの色分解光学系12を用いた場合には、ゴーストパターンが画面の水平方向にずれるように第二ダイクロイック膜の倒れ角αを設定すればよい。同様に、イメージセンサの撮像面上の微細な凹凸構造が、回折光の分散方向が斜め方向になるパターンをもつ場合であっても、第二ダイクロイック膜の倒れ角αを調節することによって、特定次数の回折光によるゴーストが画面中央の被写体と重ならないようにすることができる。
さらに、図2に示す色分解光学系12の場合、青色光撮像用のイメージセンサ7Bの撮像面で回折反射が生じてその回折光が出射面を通して第一プリズム3に再入射したとしても、第一プリズム3の全反射面(入射面)が光軸Pに垂直であることや、第一ダイクロイック膜の倒れ角を考慮すると、回折光が再びイメージセンサ7Bに入射することはなく、問題になることはない。もちろん、第一プリズム3の一面3aに成膜される第一ダイクロイック膜を赤色光反射・多色光透過の分光特性とし、第二プリズム4の一面4aに成膜される第二ダイクロイック膜を青色光反射・多色光透過の分光特性とした場合には、第二プリズム4から出射する青色光を撮像するイメージセンサの撮像面上で同様の問題が生じるから、青色光の基準波長に応じて第二ダイクロイック膜の倒れ角αを調節すればよい。
以上、図示した実施形態にしたがって本発明について説明してきたが、例えばイメージセンサとしては、そのサイズや画素ピッチとして様々なものが知られているが、第二プリズムの硝材の屈折率やゴーストを生じさせる成分色光の基準波長、そしてイメージセンサの画素ピッチを考慮することによって、本発明はこうした多くのイメージセンサに適用可能であり、画面中央部に回折光によるゴーストを生じさせないという効果を得ることができる。
3 第一プリズム
3B,4R,5G トリミングフィルタ
4 第二プリズム
5 第三プリズム
12 色分解光学系
7B,7R,7G イメージセンサ
10 画面
G2,G3,G4 ゴースト

Claims (3)

  1. 対物レンズの光軸に垂直な入射面を有し、前記入射面から入射した被写体光のうち第一成分色光を反射し第二及び第三成分色光を透過する第一ダイクロイック膜が一面に形成され、前記第一ダイクロイック膜で反射された第一成分色光を第一イメージセンサに出射する第一プリズムと、前記第一ダイクロイック膜を透過した色光が入射する入射面を有し、この入射面から入射した色光のうち第二成分色光を反射し第三成分色光を透過する第二ダイクロイック膜が一面に形成され、前記第二ダイクロイック膜で反射された第二成分色光を内面全反射させた後に第二イメージセンサに出射する第二プリズムと、前記第二ダイクロイック膜を透過した第三成分色光を第三イメージセンサに出射する第三プリズムとを備えた色分解光学系において、
    前記対物レンズの光軸と直交する面に対する前記第二ダイクロイック膜の倒れ角をα、 前記第二イメージセンサの撮像面で回折して反射される前記第二成分色光の回折角をβとしたとき、α≒(β+βm+1)/2が満たされることを特徴とする色分解光学系。
    ただし、λを前記第二成分色光の基準波長、dを第二イメージセンサの画素ピッチ、nを第二プリズムの屈折率、mを自然数としたとき、前記回折角βは、
    d・n・sin(β)=m・λ
    を満たす。
  2. 前記第一成分色光が青色光または赤色光の一方であり、前記第二成分色光が青色光または赤色光の他方であることを特徴とする請求項1記載の色分解光学系。
  3. 前記第一ダイクロイック膜が形成された第一プリズムの一面と、前記第二プリズムの入射面との間にエアーギャップを設けたことを特徴とする請求項2記載の色分解光学系。
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