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JP5481500B2 - 簡易形濾過機 - Google Patents

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JP5481500B2
JP5481500B2 JP2012009549A JP2012009549A JP5481500B2 JP 5481500 B2 JP5481500 B2 JP 5481500B2 JP 2012009549 A JP2012009549 A JP 2012009549A JP 2012009549 A JP2012009549 A JP 2012009549A JP 5481500 B2 JP5481500 B2 JP 5481500B2
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Description

本発明は、簡易形濾過機に関し、望ましくは、その内外タンクが、組立て式の枠体と、折畳み式の筒体で構成された、運搬でき、かつ現場で容易に組立てて使用できる簡易形濾過機に関する。
従来の濾過機は、特開平11−207321号公報に記載されているように、原水充填部となる上筒体と、この上筒体の下端に設けた濾過体と、この濾過体の下方に設けた浄水を充填する下筒体とで構成し、上下筒体に移行する、水の重力と、移行中に設けた濾過体を介して、清澄水を確保する構造が知られている。この発明の浄水器は、緊急時とか、野外レジャー等の簡易な使用を意図するが、従来と同様に、既存の機材と、重力とを利用する。従って、現場への運搬し、この現場における容易な組立てを利用し、かつ簡易に使用することに関しては、改良の余地がある。
そこで、前述した従来の濾過機の問題を解決し、かつ現場への簡便な運搬と、また、この現場における容易な組立てとを意図する、従来文献を検討する。
この従来文献として、特開2008−93626号公報の発明がある。この発明は、軽量とした骨組構造の枠体(骨組枠体)に、濾過布を吊下した構造である。この骨組枠体を軽量化したことと、この枠体に、濾過布を取付け、取外し自在としたことで、運搬と設置の容易化を図る。しかし、この発明は、原水の供給量(濾過スピードに対応しての、原水の落込み量)を、濾過状態を勘案して、物理的に、かつ人で、調整することはできない。従って、緊急時とか、災害時等において、簡易かつ確実に動作と濾過することに関しては、改良の余地がある。
特開平11−207321号公報 特開2008−93626号公報
前述した先行文献では、前述したことと併せて、次のような問題を抱えている。災害等の緊急時とか、辺地において、生活水(清澄水に至らない水、例えば、洗濯水、廃土排除水、入浴水、洗車水、手洗い水、或いは、溜池の汚水、排水、工場排水等の水)の補給が間々ならない状態で、動力を要さずに、物理的な状態での濾過を図り、緊急時に対応するには、十分でない。
この問題を解決するのが、本発明であり、例えば、濾過作業を、動力を要さずに、物理的な状態での濾過を図り、緊急時に対応すること、殊に、必要とする生活水を、確実かつ簡易に確保すること、等を目的とする。また、運搬かつ組立て可能として、何処でも生活水を確保し、復興と、最低限の生活を確保すること、将来の希望と、楽しみ等を確保すること、等を意図する。
前述した、本発明の目的と、希望等を達成するために、次のような手段(構造)を提供する。
請求項1の発明では、蛇口を備えた外タンクと、この外タンクに内設したフィルター、濾布でなる濾過筒体と、この濾過筒体に内設した不透水素材でなり、かつカットできるか、又は折畳みができる上方開放の内タンクと、この内タンクに垂設した撹拌翼と、この撹拌翼を回転するハンドルとで構成した簡易形濾過機であって、
前記内タンクのカット、又は折畳みにより、この内タンクの原水がオーバーフロー可能とするとともに、該内タンクよりオーバーフローした原水を、前記濾過筒体に送り、この濾過筒体で濾過した濾過水を、前記外タンクに収容可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
そして、以下、請求項1の目的を達成するための、個別の構造を提供する。
即ち、請求項2では、請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
前記外タンクは、組立て式の枠体と、この枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式の筒体とで構成した簡易形濾過機の提供である。
また、請求項3では、請求項2に記載の簡易形濾過機であって、
前記外タンクの組立て式の枠体は、環状の上下枠環と、この上下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、前記上下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
請求項4では、請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
前記内タンクは、組立て式の枠体と、この枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式、又は切断できるビニール製の筒体とで構成した簡易形濾過機の提供である。
そして、請求項5では、請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
前記内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、この上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、前記上中下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
また、請求項6では、請求項1、又は請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
前記内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、この上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、この上枠環に、取付け取外し自在に架承される差渡し材と、この差渡し材に垂下した折畳み自在の前記撹拌翼を有する撹拌棒と、で構成し、前記上中下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
請求項1の発明は、蛇口を備えた外タンクと、外タンクに内設したフィルター、濾布でなる濾過筒体と、濾過筒体に内設した不透水素材でなり、かつカットできるか、又は折畳みができる上方開放の内タンクと、内タンクに垂設した撹拌翼と、撹拌翼を回転するハンドルとで構成した簡易形濾過機であって、
内タンクのカット、又は折畳みにより、内タンクの原水がオーバーフロー可能とするとともに、内タンクよりオーバーフローした原水を、濾過筒体に送り、濾過筒体で濾過した濾過水を、外タンクに収容可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
従って、この請求項1では、前述した如く、(イ) 濾過作業を、動力を要さずに、物理的な状態での濾過を図り、緊急時に対応できること、殊に、必要とする生活水を、確実かつ簡易に確保できること、等が図れる特徴があり、例えば、水害時、津波等の災害の際に、建屋内の堆積汚泥の排除、家具等の水洗処理等の各種の作業ができ、災害の復興と、将来への希望と、生活の活性化等に有効である。また、ロ) 運搬かつ組立て可能として、何処でも生活水を確保し、前述の復興と、最低限の生活を確保できること、将来の希望と、楽しみ等を確保できること、等の特徴があり、例えば、洗濯、風呂の利用等の生活に直結する営みが図れる実益がある。ハ) 前記運搬かつ組立て可能として、貧困地帯、ライフラインが十分でない地帯等の世界の状況での援助にも役立ち、一面的な考えでは、人類の健康と、平和にも役立つ実効性が確保できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
外タンクは、組立て式の枠体と、枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式の筒体とで構成した簡易形濾過機の提供である。
従って、この請求項2では、請求項1の目的を達成するに最適で、実効性のある外タンクの構造を提供できる特徴がある。
また、請求項3では、請求項2に記載の簡易形濾過機であって、
外タンクの組立て式の枠体は、環状の上下枠環と、上下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、上下枠環と、縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
従って、この請求項3では、請求項1の目的を達成するに最適で、実効性のある外タンクの構造と、その組立て可能な構造を提供できる特徴がある。
請求項4の発明は、請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
内タンクは、組立て式の枠体と、枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式、又は切断できるビニール製の筒体とで構成した簡易形濾過機の提供である。
従って、この請求項4では、請求項1の目的を達成するに最適で、実効性のある内タンクの構造を提供できる特徴がある。
そして、請求項5の発明は、請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、上中下枠環と、縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
また、請求項6の発明は、請求項1、又は請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、上枠環に、取付け取外し自在に架承される差渡し材と、差渡し材に垂下した折畳み自在の撹拌翼を有する撹拌棒と、で構成し、上中下枠環と、縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機の提供である。
従って、この請求項5、6では、請求項1の目的を達成するに最適で、実効性のある内タンクの構造と、その組立て可能な構造を提供できる特徴がある。
全体の一部欠截の側面図 全体の平面図 全体の一部欠截の正面図 外筒の側面図 外筒の平面図 内筒の側面図 内筒の平面図 内袋の斜視図 外袋の斜視図 外タンクの組立て式枠体の上枠環の平面図 上枠環の折畳み状態を示した平面図 縦杆の一部欠截の斜視図 内タンクの組立て式枠体の上枠環の平面図 (イ)は上枠環の折畳み状態を示した平面図、(ロ)は撹拌棒と撹拌翼を支持する差渡し材とハンドルを分離した側面図 縦杆の一部欠截の斜視図 撹拌翼の折畳みを示した要部斜視図 実験例(一例である)を示したものであって、処理前の原水を内タンクに収容した状態の俯瞰図 図12−1に示した状態の一部拡大の俯瞰図 実験例を示したものであって、内タンクの原水に凝集剤を、添加し、その後、撹拌して、略2分経過後した状態を拡大し、その一部を示した俯瞰図 図12−3の後、略1分経過後した状態の俯瞰図 図12−4の後、撹拌を停止した状態を拡大し、その一部を示した俯瞰図 図12−5に示した状態の俯瞰図 図12−6の後、略30秒経過した状態の俯瞰図 図12−7に示した状態の一部拡大の俯瞰図 実験例を示したものであって、前記処理後に、撹拌翼部を差渡し材より取外し、内タンク内を確認した状態の俯瞰図 図12−9の状態で、内タンクの底面にフロックが堆積した状態の俯瞰図 図12−9の状態後において、蛇口(コック)を捻り、生活水(処理水)を、取出す(抜き出す)状態の俯瞰図 実験例における原水と生活水とを対比した模式図
以下、本発明の実施例を、好ましい、一実施例を示した図面を参照して説明する。その主体は、一基、又は複数基の蛇口1を備えた外タンクAと、外タンクAに内設した濾過タンクBと、濾過タンクB内に内設した不透水素材でなる内タンクCと、内タンクCに設けた撹拌翼部Dと、撹拌翼部Dを回転するハンドルEとで構成した簡易形濾過機である。
先ず、外タンクAは、例えば、上下枠環2、3と、この上下枠環2、3(帯環に限定されず、例えば、角枠も可能)を支え、かつ柱となる数本の縦杆5と、この上下枠環2、3と、数本の縦杆5とでなる組立て式の枠体A1と、この組立て式の枠体A1の外側面に支持され、かつこの外側面を被嵌(囲繞)する袋で、例えば、不透水性の折畳み式の筒体6(袋体)とで構成される。そして、図10−1〜図10−3に示した如く、この上下枠環2、3は、少なくとも、二分割方式とし、螺子7、7(対の例では、一方の符号を示す)を利用して、折畳み、かつ重合せ可能とする。また、環状とした上下枠環2、3は、螺子7の緊締で、環状に固定(帯環と)する構造である。この縦杆5の上下端部には、差込み片50(添設片も可能)をそれぞれ設ける。この差込み片50を、それぞれ、帯環となった(組立てた環状の)上下枠環2、3の適所に、この差込み片50を差込み(添設し)、この上下枠環2、3と、差込み片50とを、複数の止め具8を利用して、固定することで、組立て式の枠体A1を構成する(組立て式を考慮して、縦杆5を着脱式とする)。前述した如く、筒体6には、複数の蛇口1が設けられている。また、前記筒体6の下面には、脚10(突起)が複数個設けられており、地面等に、この袋体6が直接接触しない構造とし、清潔感と安定性を確保する。
また、濾過タンクBは、組立て式の枠体Aの上枠環2に掛止めされ、支持され、かつ筒体6の内側に吊下げられる袋で、適宜の濾過密度を備えた交換できるフィルター、濾布等の折畳式の濾過筒体11であって、前記筒体6より立上寸法を大きくする。また、この濾過筒体11と、筒体6との間に、濾過水(生活水)を貯留する空間12が形成される。この濾過筒体11の掛止めは、クリップ、ひも等の止め具を使用することもあり得る。
内タンクCは、上中下枠環15〜17と、この上中下枠環15〜17(帯環に限定されず、例えば、角枠も可能)を支え、かつ柱となる数本の縦杆18と、この上中下枠環15〜17と、数本の縦杆18とでなる組立て式の枠体C1と、この組立て式の枠体C1の外側面に支持され、かつ上中下枠環15〜17の内側に吊下げられる袋で、例えば、不透水性の折畳み式の筒体20とで構成される。そして、図11−1と、図11−2(イ)、図11−3に示した如く、この上中下枠環15〜17は、少なくとも、二分割方式とし、対の螺子21を利用して、折畳み、かつ重合せ可能とする。また、環状とした上中下枠環15〜17は、螺子21の緊締で、環状に固定(帯環と)する構造である。この縦杆18(共通部品として、縦杆5もあり得る。以下同じ)の上下端部には、差込み片1800(添設片も可能)をそれぞれ設ける。この差込み片1800を、それぞれ、帯環となった(組立てた環状の)上下枠環15、17の適所に、この差込み片1800を差込み(添設し)、この上下枠環15、17と、差込み片1800とを、複数の止め具8を利用して、固定することで、組立て式の枠体C1を構成する(組立て式を考慮して、縦杆5を着脱式とする)。尚、中枠環16は、縦杆18に図示しない止め具、螺子等の着脱できる固定具で止める。前記筒体20は、上枠環15に係止し、かつ縦杆18に添設する(支持もあり得る)構造とするとともに、切断、又は折曲げ(クリップ、テープ、止めバンド等による高さの調整)できる構造を利用することで、筒体20に充填されている原水のオーバーフロー量を調整できるので、例えば、濾過タンクBの効率化と、目詰まり回避、又は効率的な濾過、或いは必要量の確保等が図れる特徴がある。また、前記筒体20(袋体)の下面には、図示しない脚(突起)が複数個設けられており、濾過タンクB等に、この筒体20が直接接触しない構造とし、清潔感と安定性を確保する。そして、望ましくは、筒体20と濾過タンクBとの間には、原水が溜まる空間22を形成する。尚、この組立て式の枠体Cは、筒体20のカットと、折曲げ等により、その立上寸法(長さ)を、調整することを考慮すると、図示しないが、上下枠環15、17のみの例もあり得る。
前述した外タンクAに対して、内タンクCの立上寸法を、図1の如く、外タンクA<内タンクCとすることで、筒体20の原水の量の確認と、濾過機の仕組みの理解と、後述する撹拌翼の操作等を容易に理解できること、等の利点がある。
次に撹拌翼部Dは、内タンクCの上枠環15に、取付け取外し自在に架承される差渡し材30と、差渡し材30の中心に回転自在に軸承(架承)し、かつ内タンクCの底面上方に至るように垂下した撹拌棒31と、この撹拌棒31の下側31aに、対で設けた折畳み自在で、かつ傾斜角度が異なる(クロス形状の撹拌翼片)撹拌翼32と、撹拌棒31の上部に設け、かつ内タンクCの上枠環15の上方に設けるとともに、この内タンクCの外周環近傍に設けたハンドルEとで構成する。そして、図11−2(ロ)に示す如く、この差渡し材30の両端には、差込み片3000をそれぞれ設け、この差込み片3000を、上枠環15に差込み支持し、止め具33を利用して、この上枠環15に固止する構造である(他の例も同じ)。また、図11−4、5に示す如く、この撹拌棒31の下側31aに、対で枢着した撹拌翼32は、その各可動端3200を、この撹拌棒31に枢着した対の支持杆32aの各可動端3200aに移動可能に枢着する。そして、この実施例の如く、撹拌翼32、及び支持杆32aを折畳み可能とするために、支持杆32aの可動端3200aは、この可動端3200aから中心に向って設けた長孔3200bに挿設した蝶螺子32bを介して、環半翼32の可動端3200と枢着する。これにより、撹拌翼32を、撹拌棒31との枢支部32cを支点として、時計方向に回転することで、蝶螺子32bが、長孔3200bを移行するとともに、支持杆32bが、撹拌棒31の枢支部32dを支点として、時計方向に回転する。その可動最終状態が、この図11−4となる。尚、反対側の撹拌翼32と支持杆32aの動きは、対称関係となる。この作業で、対の撹拌翼32は、撹拌棒31を中心として、例えば、重なるように、折畳まれる構造である。また、撹拌棒31の上端には、ハンドルEが取付け、取外し自在に設けられる。従って、撹拌翼32の折畳み時には、このハンドルEを取外す構造である。また、ハンドルEと撹拌棒31は、複数の止め具36を利用して固定する。各撹拌翼32の各自由端3201は、連結杆37を介して連結し、この自由端3201を補強しつつ、撹拌効果を達成する。前記蝶螺子32bの緊締で、撹拌翼32と支持杆32aとの間の各状態の固定を確保し、又は、緊締解除を利用して、撹拌翼32と支持杆32aの折畳みと移行とを図る。尚、図示しないが、縦杆5、18は、入れ子式、連結式、又は蛇腹式等の手段で、伸縮可能とすることもできる。そして、この撹拌翼部Dを、内タンクCに、取付け取外し自在に架承する構造であることから、この内タンクCに滞留するフロック(SS)とか、混入異物等の異物の排除と、この内タンクCの内外清掃に有益である。また、人手による作業とか、動き、原水の状態、その他の作業の確認等にも有益である。
以上の如く、組立て式の枠体A1、C1を前述の構造とし、かつこの組立て式の枠体A1、C1に、濾過筒体11、並びに筒体6、20を被嵌式とすること、及び筒体6と、濾過筒体11、並びに筒体20を、折畳み可能とすることで、コンパクトな収容と、運搬(車輌、航空機等の移動手段への持込み)に便利である。
以下、その使用状態を説明すると、組立て式の枠体A1に筒体6を被嵌し、かつ止め具(図示せず)で、この筒体6を支持することで、外タンクAが構成される。一方、撹拌翼32を備えた組立て式の枠体C1に筒体20を被嵌し、かつ止め具(図示せず)で、この筒体20を支持することで、内タンクCが構成される。そこで、先ず、この外タンクAに空間12を構成するようにして、濾過タンクB(可撓性の濾過袋)を収容する。この濾過タンクBに空間22を構成するようにして、内タンクCを収容する。これによって、図1と、図3に示した濾過機としての使用状態が確保される。
そこで、内タンクCに原水を充填した後に、凝縮剤を添加し、フロックの生成と凝縮を図り、沈降分離を促進する。この際に撹拌翼32を、ハンドルEによる手動回転して、前記沈降分離を、さらに促進する。そして、必要とする生活水の量を考慮して、筒体20をカットするか、又は折畳んで下げる等して、原水をオーバーフローさせると、この原水は、空間22に充填された後に、濾過タンクBで濾過される。この濾過水は、空間12に到ることで、生活水として利用される。この外タンクAに設けた蛇口1より取出される。この濾過水が無くなった段階、又は必要時に、筒体20のカット、又は下げることにより、原水を、所定量、オーバーフローさせる。このオーバーフローした原水の処理作業は、前述の例に準ずる。以上の作業の繰返しで、生活水を確保することが、本発明の目的である。また、図示しないが、撹拌翼32の自動駆動も、必要により、行われる。
[実験例(一例である)を説明する]
平成24年1月に、三重県の某所において、実施した結果を説明する。
図12−1において、内タンクCに、濁度1、000ppmの原水を収容した処理前の状態であり、その濁りの状況が確認できる。そして、図12−2は、この図12−1に示した状態を一部拡大したものであり、原水の濁りが確認できる(図12−12参照)。次に、図12−3は、内タンクCの原水に凝集剤(例えば、本出願人が取得した、特許第 号の凝集剤Fを、200ppm)を、添加し、その後、撹拌翼32を撹拌して、略2分経過後した状態を示しており、既にフロックGが形成(生成)されている状況が確認できる。そして、フロックGが成長している状況が、図12−4において理解できる(視認できる)。
以上のようにして、フロックGが形成された後において、図12−5と図12−6は、撹拌を停止した状態を示しており、生活水に略相当する、上澄み水が形成されている。その後、図12−7の如く、略30秒経過した状態においては、生活水が形成されたことが、確認できる。殊に、図12−8に示した、一部拡大した俯瞰図では、この図12−7の状況が、明確に判断できる。
続いて、図12−9において、前記図12−1〜図12−8の各処理後に、撹拌翼部Dを差渡し材30より取外し、内タンC内を確認した状態では、前記上澄み水が、形成されていることが、確認できる。また、同時に、図12−10では、内タンクCの底面にフロックGが堆積した状態が視認できる。そして、図示しないが、内タンクCより上澄み水が、オーバーフローし、空間22に到った後、この上済み水は、濾過タンクBにより濾過され、空間12に到り、かつ外タンクA内に溜められる。この溜められた水は、生活水で、使用可能となり、もって、本願発明の目的を達成できる。
この生活水は、図12−11の如く、外タンクAの蛇口1を捻ることで、取出される(抜き出される)。この取出された水は、生活水であり、各種の緊急時、その他の非常時等の際に、利用できるので有益であり、例えば、汚泥処理水、生活用品の洗浄水等の生活水として有効であり(一部では、飲料水としての利用も可能と考えられる)、かつ人々に安心と、安堵感、並びに明日への希望と、活力を与え得る実益がある。尚、図12−12において、実験例における原水と、生成された生活水とを対比したが、その差(濾過程度:透明度の差)が歴然としている。
この実験例を示した、[図12−1]〜[図12−12]に関しては、鮮明でないことから、後日、物件提出書を利用して、カラーの[図12−1]〜[図12−12]を提出いたしますので、審査の際に、ご参照くださいますように、お願い申し上げます。
以上の説明と図面等は、本発明の好ましい実施例を説明したものであり、同様な効果と特徴を有する他の構造、手段は、本発明の範疇である。
1 蛇口
2 上枠環
3 下枠環
5 縦杆
50 差込み片
6 筒体
7 螺子
8 止め具
10 脚
11 濾過筒体
12 空間
15 上枠環
16 中枠環
17 下枠環
18 縦杆
1800 差込み片
20 筒体
21 螺子
22 空間
30 差渡し材
3000 差込み片
31 撹拌棒
31a 下側
32 撹拌翼
3200 可動端
3201 自由端
32a 支持杆
3200a 可動端
3200b 長孔
32b 蝶螺子
32c 枢支部
32d 枢支部
33 止め具
36 止め具
37 連結杆
A 外タンク
A1 枠体
B 濾過タンク
C 内タンク
C1 枠体
D 撹拌翼部
E ハンドル
F 凝集剤
G フロック

Claims (6)

  1. 蛇口を備えた外タンクと、この外タンクに内設したフィルター、濾布でなる濾過筒体と、この濾過筒体に内設した不透水素材でなり、かつカットできるか、又は折畳みができる上方開放の内タンクと、この内タンクに垂設した撹拌翼と、この撹拌翼を回転するハンドルとで構成した簡易形濾過機であって、
    前記内タンクのカット、又は折畳みにより、この内タンクの原水がオーバーフロー可能とするとともに、該内タンクよりオーバーフローした原水を、前記濾過筒体に送り、この濾過筒体で濾過した濾過水を、前記外タンクに収容可能とする構成とした簡易形濾過機
  2. 請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
    前記外タンクは、組立て式の枠体と、この枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式の筒体とで構成した簡易形濾過機。
  3. 請求項2に記載の簡易形濾過機であって、
    前記外タンクの組立て式の枠体は、環状の上下枠環と、この上下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、前記上下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機。
  4. 請求項1に記載の簡易形濾過機であって、
    前記内タンクは、組立て式の枠体と、この枠体の外周面に設けた不透水性の折畳み式、又は切断できるビニール製の筒体とで構成した簡易形濾過機。
  5. 請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
    前記内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、この上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、で構成し、前記上中下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機。
  6. 請求項1、又は請求項4に記載の簡易形濾過機であって、
    前記内タンクの組立て式の枠体は、環状の上中下枠環と、この上中下枠環を支持する複数本の縦杆と、この上枠環に、取付け取外し自在に架承される差渡し材と、この差渡し材に垂下した折畳み自在の前記撹拌翼を有する撹拌棒と、で構成し、前記上中下枠環と、前記縦杆を折畳み可能とする構成とした簡易形濾過機。
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