[go: up one dir, main page]

JP5475314B2 - 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法 - Google Patents

錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5475314B2
JP5475314B2 JP2009104207A JP2009104207A JP5475314B2 JP 5475314 B2 JP5475314 B2 JP 5475314B2 JP 2009104207 A JP2009104207 A JP 2009104207A JP 2009104207 A JP2009104207 A JP 2009104207A JP 5475314 B2 JP5475314 B2 JP 5475314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
iii
reaction
olefin
complex catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009104207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010253349A (ja
Inventor
安司 白木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2009104207A priority Critical patent/JP5475314B2/ja
Publication of JP2010253349A publication Critical patent/JP2010253349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5475314B2 publication Critical patent/JP5475314B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明はエチレンのオリゴメリ化反応により線状α−オレフィンを製造するときに用いる錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法に関する。
エチレンのオリゴメリ化によるα−オレフィンの工業的な製造は、Ni、Zr系等の錯体触媒やトリエチルアルミニウム等の触媒を用いる。この反応ではエチレンがオリゴメリ化したα−オレフィンの他、少量の固形ポリマーが副生し、反応器や配管等への閉塞の原因となり運転に多大な支障を来たすことがある。
この固形ポリマー副生の対策により低い温度で反応を行う方法がある。しかしながらこのような低温反応では触媒活性が著しく低下する。また他の対策として触媒を均一系にする方法がある。例えばZrClを遷移金属化合物として使用する場合、ヘテロ原子含有有機化合物を添加し均一系にする。ただし、均一系にするには、ベンゼン等の芳香族溶媒の使用が必要であるが、この芳香族溶媒と生成物のα−オレフィンが反応し、アルキルベンゼンが副生し各α−オレフィンに混入し製品品質を悪化させていた。
例えば、特許文献1には、Zr系遷移金属化合物にアセタール及びケタールを添加した遷移金属錯体に有機アルミニウムを加えた錯体触媒を用い、反応に芳香族溶媒を用いてエチレンのオリゴメリ化反応を行うことが記載されている。このような方法では、反応溶媒に芳香族溶媒を使用しているので芳香族溶媒と生成したα−オレフィンによるFriedel−Craft反応が起こりアルキルベンゼンが多量副生する。
例えば、ベンゼンを溶媒に使用した場合に、アルキルベンゼンがC10以上のα−オレフィンに混入し、o−キシレンを反応溶媒に使用した場合、C12以上のα−オレフィンに混入し、製品品質を悪化させる。
特許文献2は、反応溶媒に非芳香族溶媒を使用するが、ZrClにアセタール及びケタールを添加し錯体を調製する際に芳香族溶媒を使用する。
この方法は、反応系に使用する芳香族系溶媒は少量であるが、この場合も少量使用する溶媒とα−オレフィンが反応しアルキルベンゼンが副生し、製品品質を悪化させる。
また、低温反応ほどポリマー副生を低減するには有利であるが、特許文献2で触媒系へ添加しているアセタール及びケタールは触媒活性が低く、触媒コストが高くなり、結果として製造コストが高くなる課題がある。
特許文献3は、ハロゲン化ジルコニウムにエステル、ケトン、エーテル、ニトリル、アミン、酸無水物、アミドやアルデヒド等の有機化合物を添加し大半のハロゲン化ジルコニウムを溶解させ、この触媒を用いてトルエン溶媒下でエチレンのオリゴメリ化反応を行うことを開示している。
ここで、不都合な固形ポリマーの生成を抑制するには触媒系を均一系にすることが記載されている。しかし、均一系にするためには、特にZrのハロゲン化物を使用する場合は、芳香族溶媒の使用が必要となる。
特許文献1にはエチレンのオリゴメリ化反応で副生したアルキルベンゼン類を除去する方法が開示されている。この方法では、溶媒に芳香族溶媒を使用するためにアルキルベンゼン類が副生するので、アルキルベンゼン類を含むα−オレフィン留分をさらに固体酸存在下でFriedel−Craft反応させることにより、重質のアルキルベンゼンとし、蒸留塔で重質側に蒸留除去することでアルキルベンゼン類を除去する。しかし、この方法では装置が煩雑になり、しかもロスが多くなり製造コストが高くなる。
以上のように、エチレンのオリゴメリ化反応では、如何に固形ポリマーの副生を抑制するか、あるいは如何にアルキルベンゼンの副生を抑制するかが大きな課題となっている。そして、ポリマー副生を抑制し連続運転可能にするため、均一系触媒で比較的低温で反応できる触媒が求められていた。さらに有効留分の多い製品分布が得られる触媒が求められていた。
特開平10−244162号公報 特開平06−166638号公報 特開平01−063532号公報 WO2007107202号公報
上記の課題に鑑み、本発明の目的は、線状α−オレフィンを製造するときにポリマー副生及びアルキルベンゼン類の副生を抑制できる活性の高い錯体触媒を提供することである。
本発明によれば、以下の錯体触媒及び線状α−オレフィンの製造方法が提供される。
1.式(I)で表わされる遷移金属化合物及び式(II)で表わされるジエーテル系有機化合物からなる錯体触媒。
ZrX(OR (I)
(式(I)中、Xはハロゲン原子を示し、Rは炭素数1〜30の炭化水素基を示し、x及びyは0〜4の整数であり、x+y=4である。)
CH(OR)(OR) (II)
(式(II)中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を示し、R及びRはそれぞれ炭素数1〜30の炭化水素基を示す。)
2.前記錯体触媒がさらに、式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物、又は式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物及び式(IV)で表わされるアルキルアルミニウム化合物の混合物を含む1に記載の錯体触媒。
AlCl (III)
(式(III)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
Al (IV)
(式(IV)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
3.前記式(I)のXが塩素原子であり、Rが炭素数が2〜4の炭化水素基である1又は2に記載の錯体触媒。
4.前記式(II)のR及びRが、それぞれ炭素数1〜6の炭化水素基である1〜3のいずれかに記載の錯体触媒。
5.前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物がエチルアルミニウムセスキクロライドであり、前記式(IV)のアルミニウム化合物がトリエチルアルミニウムである2〜4のいずれかに記載の錯体触媒。
6.前記式(II)のジエーテル系有機化合物と前記式(I)の遷移金属化合物のモル比((II)/(I))が1.0より大きい1〜5のいずれかに記載の錯体触媒。
7.前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物及び前記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物の合計と前記式(I)の遷移金属化合物のモル比(((III)+(IV))/(I))が1〜100であり、前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物と前記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物のモル比((III)/(IV))が1〜100である2〜6のいずれかに記載の錯体触媒。
8.1〜7のいずれかに記載の錯体触媒を用いて、エチレンをオリゴメリ化反応する、線状α−オレフィンの製造方法。
9.前記式(III)又は式(III)及び式(IV)のアルキルアルミニウム化合物に添加する溶媒及び前記エチレンのオリゴメリ化反応に用いる溶媒が、飽和脂肪族炭化水素又はナフテン系炭化水素である8に記載の線状α−オレフィンの製造方法。
本発明によれば、ポリマー副生及びアルキルベンゼン類の副生を抑制できる活性の高い錯体触媒及び線状α−オレフィンの製造方法を提供できる。本発明は従来の課題を解決でき、その工業的な意義は大きい。
本発明の錯体触媒は、式(I)で表わされる遷移金属化合物及び式(II)で表わされるジエーテル系有機化合物からなる。
ZrX(OR (I)
(式(I)中、Xはハロゲン原子を示し、Rは炭素数1〜30の炭化水素基を示し、x及びyは0〜4の整数であり、x+y=4である。)
CH(OR)(OR) (II)
(式(II)中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を示し、R及びRは炭素数1〜30の炭化水素基を示し、R及びRは同一であっても異なっていてもよい。)
上記式(I)のXは、好ましくは塩素原子又は臭素原子であり、より好ましくは塩素原子である。yは好ましくは0である。
は好ましくは炭素数は1〜6の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数は2〜4の炭化水素基である。
式(I)で表わされる遷移金属化合物としては、ZrCl、Zr(OEt)、Zr(OEt)Cl、Zr(OPr)、Zr(OPr)Cl等が挙げられ、好ましくはZrCl、Zr(OEt)、Zr(OPr)である。
上記式(II)のRは、好ましくは炭素数2〜3の炭化水素基である。R及びRは、好ましくはそれぞれ炭素数1〜6の炭化水素基である。
式(II)で表わされるジエーテル系有機化合物として、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシブタン、1,1−ジメトキシペンタン、1,1−ジメトキシヘキサン、1,1−ジメトキシヘプタン、1,1−ジメトキシオクタン、1,1−ジエトキシプロパン、1,1−ジエトキシブタン、1,1−ジエトキシペンタン、1,1−ジエトキシヘキサン、1,1−ジエトキシヘプタン、1,1−ジエトキシオクタン、1,1−ジプロポキシプロパン、1,1−ジプロポキシブタン、1,1−ジプロポキシペンタン、1,1−ジプロポキシヘキサン、1,1−ジプロポキシヘプタン、1,1−ジプロポキシオクタン、1,1−ジブトキシプロパン、1,1−ジブトキシブタン、1,1−ジペンチルオキシプロパン、1,1−ジペンチルオキシブタン、1,1−ジへキシルオキシプロパン、1,1−ジへキシルオキシブタン、ベンズアルデヒドジメチルアセタール等が挙げられる。
尚、ジエーテル系有機化合物は単独で使用しても混合系で使用してもよい。
これらジエーテル系有機化合物を添加すると、触媒の活性が高まる。高活性であるので、より低い温度で反応ができ、このために固形ポリマー副生を抑制し、かつ高い製品純度をもつ線状α−オレフィンを得ることができる。また、比較的有効留分の多い分布が得られる。
前記式(II)のジエーテル系有機化合物と前記式(I)の遷移金属化合物のモル比((II)/(I))は、好ましくは1.0より大きく、より好ましくは1より大きく10以下であり、さらに好ましくは1より大きく5以下であり、特に好ましくは1より大きく2以下である。((II)/(I))が1.0より大きいと、反応に芳香族化合物を溶媒として用いたときアルキルベンゼン類の副生を抑制できる。
((II)/(I))が10より大きいと、触媒活性が低下する恐れがある。1以下の場合、アルキルベンゼン類が副生し、製品中に混入する恐れがある。
本発明の錯体触媒は、好ましくはさらに式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物、又は式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物及び式(IV)で表わされるアルキルアルミニウム化合物の混合物を含む。
AlCl (III)
(式(III)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
Al (IV)
(式(IV)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
上記式(III)のRは好ましくは炭素数2〜4の炭化水素基ある。
式(III)のアルキルアルミニウム化合物は好ましくはエチルアルミニウムセスキクロライドである。
上記式(IV)のRは好ましくは炭素数2〜4の炭化水素基ある。
式(IV)のアルキルアルミニウム化合物は好ましくはトリエチルアルミニウムである。
上記式(III)のアルキルアルミニウム化合物と上記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物を混合して用いるとき、モル比((III)/(IV))は、好ましくは1〜100であり、好ましくは2〜80、さらに好ましくは3〜30である。
式(IV)のアルキルアルミニウム化合物の量が多すぎるとポリマー副生量が多くなり、オリゴマー収率が低下するばかりでなく、ポリマーによる反応器や配管等の閉塞の原因となり連続運転が困難となる恐れがある。
上記式(III)のアルキルアルミニウム化合物及び上記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物の合計と上記式(I)の遷移金属化合物のモル比(((III)+(IV))/(I))は、好ましくは1〜100であり、より好ましくは2〜80、さらに好ましくは3〜30である。
(((III)+(IV))/(I))が100より大きいと、触媒活性は頭打ちとなるばかりでなく、軽質分が多くなり特に1−ブテンの生成が多くなる恐れがある。また、1より小さいと触媒活性が低くなるばかりでなく重質分が多くなり、有効留分の得率が低下する恐れがある。
上記のZr化合物、ジエーテル系有機化合物、アルキルアルミニウム化合物の種類又は使用する溶媒や、さらには各々の混合比により、生成物分布や触媒活性は異なる。生成物分布はシュルツ・フローリー分布となるが、モル比(((III)+(IV))/(I))やモル比((III)/(IV))を変えることにより生成物分布を変えることができる。これらモル比を最適化することにより、有効留分が多く、しかも高い触媒活性とすることができる。
本発明の方法は、上記の錯体触媒を用いてエチレンをオリゴメリ化反応して線状α−オレフィンを製造する。エチレンをオリゴメリ化した線状α−オレフィンとは例えば1−ヘキセンや1−オクテン等である。
本発明の方法では、例えば、まず、式(I)の遷移金属化合物と式(II)のジエーテル系有機化合物を溶媒と混合して第1の触媒液を作製し、式(III)又は式(III)と式(IV)のアルキルアルミニウム化合物を溶媒と混合して第2の触媒液を作製し、次に、反応溶媒に、第1の触媒液と第2の触媒液、エチレンを添加して反応させる。
第1の触媒液を作製するとき、式(II)のジエーテル系有機化合物を、ベンゼン等の芳香族溶媒下で式(I)の遷移金属化合物に添加すると、黄色〜褐色に着色し、遷移金属化合物にジエーテル系有機化合物が配位することが判る。
本発明の方法では、第2の触媒液の溶媒及び反応溶媒として、非芳香族溶媒を使用することができる。非芳香族溶媒としては、脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素溶媒等が挙げられる。好ましくは飽和脂肪族炭化水素又はナフテン系炭化水素である。
脂肪族炭化水素としては、ペンタン、へプタン、ノナン、ウンデカン等、ナフテン系炭化水素溶媒として、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の生成物α−オレフィンと分離可能なものが挙げられる。
本発明の方法では、使用する芳香族溶媒を第1の触媒液に使用するものに限ることができるので、副生するアルキルベンゼン類の量を抑制できる。
オリゴメリ化反応の反応条件は特に限定されず適宜設定できる。例えば、反応温度40〜120℃、反応時間0.5〜3時間、反応圧力0.5〜5MPaである。
実施例1
(1)触媒液Aの調製
乾燥窒素雰囲気下で攪拌子入りの100mlシュレンク管Aに四塩化ジルコニウム(ZrCl)0.702g(3mM)及び乾燥o−キシレン45mlを入れた。
乾燥o−キシレン5mlにジエーテル系有機化合物として1,1−ジエトキシプロパン(1,1−DEP)0.59g(4.5mM)を溶解させた溶液を、シュレンク管Bからシュレンク管Aに全量添加し、室温で攪拌した。数分後に溶液は黄色〜褐色に変色し、1,1−DEPがZrClに配位したことが確認できた。
このときシュレンク管Aには、ZrCl3mM、1,1−DEP4.5mM及びo−キシレン50mlが含まれる。
(2)触媒液Bの調製
乾燥窒素雰囲気下で100mlシュレンク管Cに乾燥シクロヘキサン48.5ml、トリエチルアルミニウム(TEA)0.14ml(1mM)及びエチルアルミニウムセスキクロライド(EASC)1.36ml(6mM)を入れた。
(3)オリゴメリ化反応
攪拌機、熱電対付きの1Lオートクレーブに、乾燥シクロヘキサン300mlを添加し、触媒液A 1ml、触媒液B 2.14mlを添加した。反応に使用した触媒は、Zr0.06mM、1,1−DEP0.09mM、EASC0.257mM及びTEA0.043mMであり、この時の触媒組成はAl/Zr=5(モル比)、EASC/TEA=6(モル比)及び1,1−DEP/Zr=1.5(モル比)であった。触媒と溶媒の添加後、80℃に昇温し、80℃になった時点でエチレンの供給を開始してエチレン圧4MPaに昇圧し、反応を開始した。80℃、4MPaの条件下で攪拌を続行し、2時間反応を行った。2時間後、失活剤として、メタノール約30mlをオートクレーブに入れ、失活させた。80℃で約10分間攪拌後、攪拌を停止し室温まで降温した。室温まで降温後脱圧し、窒素で置換した。その後オートクレーブを開放し、内容物を抜き出し、反応器内及び攪拌翼へのポリマーの付着状況を観察した。
また、抜き出した内容物にガスクロマトグラフィー(GC)内部標準液としてウンデカンを3.7g添加し、吸引ろ過により固形分をろ過した。ろ過後のろ液は下記の条件でGC分析を行い、収量及び生成物分布を求めた。
カラム:ウルトラII(25m×0.2m×0.33μm)
キャリヤーガス:He(1.1c/min)
Inj.Temp.:270℃
Det.Temp.:270℃
Col.Temp.:35〜280℃(0.5〜1.5℃/min)
結果を以下に示す。
触媒活性:1800(g/mM・Zr)
α値:0.75
C4生成:10.0(wt%)
AB副生量/C14:1ppm以下
反応後の反応器及び攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
尚、オリゴメリ化反応では芳香族化合物(溶媒)としてo−キシレンを使用した場合、C12以上のα−オレフィン中に各種アルキルベンゼンが混入するが、上記アルキルベンゼン副生量はC14α―オレフィン中に混入するアルキルベンゼン(AB)の量である。
また、α値は下記シュルツ・フローリー分布式のαの値であり、α値が大きいと重質分が多くなり、α値が小さいと軽質分が多くなる。
シュルツ・フローリー分布式 Mp=P×α(P−2)×(1−α)2/(2−α)
Mp:重量分率(wt%) P:重合度(−) α:Kp/((Kp+Ktr)(−)
Kp:成長反応速度定数(m/h・kg−Cat) Ktr:連鎖移動速度定数(m/h・kg−Cat)
実施例2
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,1−ジメトキシヘプタン(1,1−DMH)とし、触媒液A中の添加量を0.72g(4.5mM)とし、反応に使用した1,1−DMHを0.014g(0.09mM)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:1500(g/mM・Zr)
α値:0.60
C4生成:22.9(wt%)
AB副生量/C14:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例3
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,1−ジメトキシプロパン(1,1−DMP)とし、触媒液A中の添加量を0.47g(4.5mM)とし、反応に使用した1,1−DMPを0.009g(0.09mM)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:1100(g/mM・Zr)
α値:0.65
C4生成:18.1(wt%)
AB副生量/C14:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例4
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,1−ジメトキシエタン(1,1−DME)とし、触媒液A中の添加量を0.406g(4.5mM)とし、反応に使用した1,1−DMEを0.008g(0.09mM)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:1300(g/mM・Zr)
α値:0.70
C4生成:13.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例5
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,1−ジエトキシプロパン(1,1−DEP)とし、触媒液A中の添加量を0.793g(6mM)とし、反応に使用した1,1−DEPを0.016g(0.12mM)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
1,1−DEP/Zr:2.0(モル比)であった。
触媒活性:1700(g/mM・Zr)
α値:0.70
C4生成:13.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例6
反応温度を70℃とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:1400(g/mM・Zr)
α値:0.70
C4生成:13.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例7
反応温度を90℃とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:2370(g/mM・Zr)
α値:0.775
C4生成:8.3(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例8
反応時の触媒液Bの添加量を4.2mlとし、Al/Zr=10(モル比)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:3800(g/mM・Zr)
α値:0.65
C4生成:18.1(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例9
触媒液Bを以下のように調製し、反応時の触媒液Bの添加量を6.42mlとした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。
乾燥窒素雰囲気下で100mlシュレンク管Cに乾燥シクロヘキサン48.58ml、トリエチルアルミニウム(TEA)0.23ml(1.75mM)及びエチルアルミニウムセスキクロライド(EASC)1.19ml(5.25mM)を入れ、触媒液Bとした。
この時使用した触媒組成はAl/Zr=15(モル比)及びEASC/TEA=3(モル比)であった。
結果を以下に示す。
触媒活性:4300(g/mM・Zr)
α値:0.70
C4生成:13.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例10
触媒液Bを以下のように調製し、反応時の触媒液Bの添加量を4.28mlとした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。
乾燥窒素雰囲気下で100mlシュレンク管Cに乾燥シクロヘキサンを48.42ml及びエチルアルミニウムセスキクロライド(EASC)1.58ml(7mM)を入れ、触媒液Bとした。TEAは加えなかった。
この時使用した触媒組成はAl/Zr:10(モル比)であった。
結果を以下に示す。
触媒活性:2100(g/mM・Zr)
α値:0.60
C4生成:22.9(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
実施例11
触媒液A中の1,1−DEPの添加量を0.39g(3mM)とし、反応に使用した1,1−DEPの添加量を0.06mMとした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
1,1−DEP/Zr=1.0(モル比)であった。
触媒活性:1700(g/mM・Zr)
α値:0.70
C4生成:13.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:80ppm以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例1
触媒液A、触媒液B及び反応に使用する溶媒を全てo―キシレンとし、触媒液Aのジエーテル系有機化合物を2,2−ジメトキシプロパン(2,2−DMP)とし、触媒液A中の添加量を0.312g(3mM)とし、反応に使用した2,2−DMPを0.006g(0.06mM)とした以外は実施例1と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:800(g/mM・Zr)
α値:0.50
C4生成:33.3(wt%)
アルキルベンゼン副生量:3%(30000ppm)
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例2
触媒液Aに使用する溶媒をo―キシレンとし、触媒液B及び反応に使用する溶媒をシクロヘキサンとした以外は実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:780(g/mM・Zr)
α値:0.50
C4生成:33.3(wt%)
アルキルベンゼン副生量:100ppm
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例3
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を2,2−ジエトキシプロパン(2,2−DEP)とし、触媒液A中の添加量を0.397g(3mM)とし、反応に使用した2,2−DEPを0.008g(0.06mM)とした以外は、実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:700(g/mM・Zr)
α値:0.60
C4生成:22.9(wt%)
アルキルベンゼン副生量:120ppm
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例4
触媒液Aのジエーテル系有機化合物をジメトキシメタン(DMM)とし、触媒液A中の添加量を0.228g(3mM)とし、反応に使用したDMMを0.005g(0.06mM)とした以外は、実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:400(g/mM・Zr)
α値:0.60
C4生成:22.9(wt%)
アルキルベンゼン副生量:200ppm
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例5
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,1−ジメトキシオクタン(1,1−DMO)とし、触媒液A中の添加量を0.523g(3mM)とし、反応に使用した1,1−DMOを0.011g(0.06mM)とした以外は、実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:100(g/mM・Zr)
α値:0.625
C4生成:20.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:750ppm
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例6
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を1,2−ジメトキシプロパン(1,2−DMP)とし、触媒液A中の添加量を0.312g(3mM)とし、反応に使用した1,2−DMPを0.006g(0.06mM)とした以外は、実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:20(g/mM・Zr)
α値:0.50
C4生成:33.3(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1200ppm
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
比較例7
触媒液Aのジエーテル系有機化合物を2,2−ジメトキシプロパン(2,2−DMP)とし、触媒液A中の添加量を0.469g(4.5mM)とし、反応に使用した2,2−DMPを0.009g(0.09mM)とした以外は、実施例11と同様に反応を行い、評価した。結果を以下に示す。
触媒活性:700(g/mM・Zr)
α値:0.625
C4生成:20.5(wt%)
アルキルベンゼン副生量:1以下
反応後の反応器、攪拌翼へのポリマー付着は見られなかった。
Figure 0005475314
上記の実施例及び比較例から以下のことが分かる。
[ジエーテル系有機化合物種の効果]
Zr化合物にRCH(OR)(OR)構造をもつジエーテル系有機化合物を混合することにより、均一系の錯体を合成でき、この錯体を使用すると、有効留分が多く、しかも比較的低温の反応でも高い活性を得るとともに固形ポリマーの副生を抑制できる。
ジエーテル系配位子でも(2,2−体や1,2−体等)を使用すると、軽質分の多い分布となるばかりでなく、触媒活性も低くなる(比較例1〜比較例5)。また、1,1−体でも長鎖のジエーテル体を使用すると、活性は低いものとなる。
[ジエーテル系有機化合物量の効果]
ジエーテル系有機化合物を添加し、均一系錯体触媒を得るには一般的に芳香族溶媒が使用されるが、この場合に生成α−オレフィンと芳香族溶媒が反応しアルキルベンゼンが副生し、製品品質を悪化させる。
この際、ジエーテル系有機化合物を所定量以上(Zr化合物1モルに対し、1.0モルより大きい添加量)使用し、芳香族溶媒の使用量を低減する(触媒液Bと反応溶媒に非芳香族系溶媒使用)ことにより、アルキルベンゼンの副生を抑制できる。
例えば全ての溶媒を芳香族溶媒を使用し、ジエーテル系有機化合物/Zr化合物のモル比を1にし、反応を行うと、アルキルベンゼンが副生し、例えばC14留分中にアルキルベンゼンは3%(30000ppm)混入する(比較例1)。芳香族溶媒を極力低減しても、ジエーテル系有機化合物/Zr化合物のモル比を1にすると、C14留分中のアルキルベンゼンは数十〜数千ppm混入する(実施例11、比較例4,5)。
このモル比(ジエーテル系有機化合物/Zr化合物)を1より大きい比にすると、アルキルベンゼンの副生を完全に抑制することができる。これはジエーテル系有機化合物がFriedel−Craft反応を抑制しているものと考えられる。
[触媒組成の効果]
Zr化合物にRCH(OR)(OR)構造をもつジエーテル系有機化合物を混合すると、従来技術の触媒系に添加する有機化合物に比べてアルキルアルミニウム/遷移金属化合物比(Al/Zr比)の増加及び2種の有機アルミニミウム比((EASC/TEA比)の低減が可能で、この為に高い触媒活性を得ることができる。
また、Al/Zr比や2種のアルキルアルミニウムEASC/TEA比を変えることにより、所望の生成物分布を得ることができる(実施例1と実施例8,9)。
このように需要に応じた製品を得ることができ、工業的な意義は大きい。
本発明の錯体触媒及びこれを用いた線状α−オレフィンの製造方法は、コモノマー、可塑剤用アルコール原料や界面活性剤原料等に使用される線状α−オレフィンの製造に使用できる。

Claims (9)

  1. 式(I)で表わされる遷移金属化合物及び式(II)で表わされるジエーテル系有機化合物からなる、線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
    ZrX(OR (I)
    (式(I)中、Xはハロゲン原子を示し、Rは炭素数1〜30の炭化水素基を示し、x及びyは0〜4の整数であり、x+y=4である。)
    CH(OR)(OR) (II)
    (式(II)中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を示し、R及びRはそれぞれ炭素数1〜30の炭化水素基を示す。)
  2. 前記錯体触媒がさらに、式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物、又は式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物及び式(IV)で表わされるアルキルアルミニウム化合物の混合物を含む請求項1に記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
    AlCl (III)
    (式(III)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
    Al (IV)
    (式(IV)中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
  3. 前記式(I)のXが塩素原子であり、Rが炭素数が2〜4の炭化水素基である請求項1又は2に記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
  4. 前記式(II)のR及びRが、それぞれ炭素数1〜6の炭化水素基である請求項1〜3のいずれかに記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
  5. 前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物がエチルアルミニウムセスキクロライドであり、前記式(IV)のアルミニウム化合物がトリエチルアルミニウムである請求項2〜4のいずれかに記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
  6. 前記式(II)のジエーテル系有機化合物と前記式(I)の遷移金属化合物のモル比((II)/(I))が1.0より大きい請求項1〜5のいずれかに記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
  7. 前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物及び前記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物の合計と前記式(I)の遷移金属化合物のモル比(((III)+(IV))/(I))が1〜100であり、前記式(III)のアルキルアルミニウム化合物と前記式(IV)のアルキルアルミニウム化合物のモル比((III)/(IV))が1〜100である請求項2〜6のいずれかに記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の線状α−オレフィン製造用錯体触媒を用いて、エチレンをオリゴメリ化反応する、線状α−オレフィンの製造方法。
  9. 前記錯体触媒が、下記式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物、又は式(III)で表わされるアルキルアルミニウム化合物及び下記式(IV)で表わされるアルキルアルミニウム化合物の混合物を含み、
    前記式(III)又は式(III)及び式(IV)のアルキルアルミニウム化合物に添加する溶媒及び前記エチレンのオリゴメリ化反応に用いる溶媒が、飽和脂肪族炭化水素又はナフテン系炭化水素である請求項8に記載の線状α−オレフィンの製造方法。
    Al Cl (III)
    (式(III)中、R は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
    Al (IV)
    (式(IV)中、R は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。)
JP2009104207A 2009-04-22 2009-04-22 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法 Expired - Fee Related JP5475314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009104207A JP5475314B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009104207A JP5475314B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010253349A JP2010253349A (ja) 2010-11-11
JP5475314B2 true JP5475314B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43314920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009104207A Expired - Fee Related JP5475314B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5475314B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7543376B2 (ja) * 2021-11-23 2024-09-02 インディアン オイル コーポレイション リミテッド エチレンのオリゴマー化における直鎖状α-オレフィンを高収率で製造するためのプロセス及び触媒組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693455B1 (fr) * 1992-07-09 1994-09-30 Inst Francais Du Petrole Procédé de fabrication d'oléfines alpha légères par oligomérisation de l'éthylène.
JP3936009B2 (ja) * 1997-02-03 2007-06-27 出光興産株式会社 線状α−オレフィンの製造方法
FR2759922B1 (fr) * 1997-02-25 1999-05-07 Inst Francais Du Petrole Composition catalytique amelioree pour la conversion de l'ethylene en olefines alpha legeres
US6001766A (en) * 1997-12-24 1999-12-14 Mobil Oil Corporation Bimetallic catalysts for ethylene polymerization reactions activated with paraffin-soluble alkylalumoxanes
BR0007150A (pt) * 1999-09-16 2001-08-14 Idemitsu Petrochemical Co Catalisadores de metal de transição e produção de alfa-olefinas e polìmeros de compostos de vinila

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010253349A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10105693B2 (en) Catalyst compositions for selective dimerization of ethylene
KR101495386B1 (ko) 에틸렌의 올리고머화를 위한 촉매 조성물, 올리고머화 공정 및 그 제조방법
US9309167B2 (en) Process for oligomerization of olefins that uses a catalytic composition that comprises an organometallic complex that contains an alkoxy ligand that is functionalized by a heteroatom
CN107282126B (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及其应用
US20020177744A1 (en) Linear alpha-olefin dimers possessing substantial linearity
US9260358B2 (en) Process for oligomerization of olefins that uses a catalytic composition that comprises an organometallic complex that contains a phenoxy ligand that is functionalized by a heteroatom
JP2009525855A5 (ja)
JP2015120732A (ja) エチレンをオリゴマー化するための触媒組成物およびプロセス
KR101495385B1 (ko) 촉매 조성물 및 선형 알파-올레핀의 제조방법
CN105562099A (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及乙烯四聚方法
CN103100420A (zh) 用于乙烯四聚的催化剂组合物及其中配体的制备方法
EP1759766B1 (en) Process for the preparation of linear alpha-olefins and catalyst used therein
JP5475314B2 (ja) 錯体触媒及びそれを用いた線状α−オレフィンの製造方法
CN103100421B (zh) 用于乙烯四聚的催化剂组合物
CN105562097A (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及乙烯四聚方法
CN107282133B (zh) 乙烯四聚催化剂组合物及应用
CN107282131B (zh) 催化剂组合物及其在乙烯四聚中的应用
CN105562096A (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及乙烯四聚方法
JPH06329562A (ja) オレフィンオリゴマーの製造方法
CN109701649B (zh) 一种催化剂组合物及其应用
CN109701662B (zh) 一种催化剂组合物及其应用
CN107282122B (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及其应用
CN107282114B (zh) 一种乙烯三聚用催化剂组合物及其应用
CN107282125B (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及其应用
CN105562101A (zh) 一种乙烯四聚催化剂组合物及乙烯四聚方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees