JP5461083B2 - 骨接合用手術器具 - Google Patents
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Description
少なくとも1つの貫通長穴と少なくとも1つのねじ穴とを有するインプラントであって、前記貫通長穴が前記骨本体に配置され、前記ねじ穴が前記骨片に固定される前記インプラントと、
ラックを備え、前記インプラントに着脱可能に固定される固定部材と、
前記ラックに係合する歯車部と、前記歯車部の軸と同軸上に延び、前記貫通長穴に挿通され且つ前記骨本体に挿入される回転軸と、を有する回転部材と、
を含み、
前記固定部材の前記ラックを構成する複数のラック歯の配列方向は、前記インプラントの前記貫通長穴の長手方向と平行であることを特徴とする。
少なくとも1つの貫通長穴と少なくとも1つのねじ穴とを有するインプラントであって、前記貫通長穴が前記骨本体に配置され、前記ねじ穴が前記骨片に固定される前記インプラントと、
カム受けと当該カム受けが内面に形成されたカム長穴とを備え、前記インプラントに着脱可能に固定される固定部材と、
前記カム受けに係合し、回転動作により前記カム受けを前記カム長穴の長手方向に沿って移動させるカム部と、前記カム部の軸と同軸上に延び、前記カム長穴及び前記貫通長穴に挿通され且つ前記骨本体に挿入される回転軸と、を有する回転部材と、
を含み、
前記カム長穴の前記長手方向が、前記インプラントの前記貫通長穴の長手方向と平行であることを特徴とする。
回転部材の回転軸は骨本体に挿入されており、回転軸を中心に回転部材を回転させると、回転軸はその挿入位置で回転する。すなわち、骨本体は、常に、回転部材に対して相対的に停止している。
回転部材を回転させると、第1の態様では、歯車部と係合したラックは、ラック歯の配列方向に沿って、回転部材に対して相対的に移動する。ラックが相対的に移動すると、ラックが形成された固定部材も、固定部材が固定されたインプラントも、インプラントのねじ穴が固定された骨片も、回転部材に対して相対的に移動する。
また、第2の態様では、回転部材を回転させると、カム部と係合したカム受けは、カム長穴の長手方向に沿って、回転部材に対して相対的に移動する。カム受けが相対的に移動すると、カム受けが形成された固定部材も、固定部材が固定されたインプラントも、インプラントのねじ穴が固定された骨片も、回転部材に対して相対的に移動する。
すなわち、本発明の骨接合用手術器具は、回転部材を回転させることにより、回転部材に対して相対的に停止している骨本体と、回転部材に対して相対的に移動する骨片との間の距離を変更することができる。
第2の態様では、カム長穴の長手方向が、インプラントの貫通長穴の長手方向と平行なので、インプラントがカム長穴の長手方向に沿って移動するとき、貫通長穴に挿入された回転部材の回転軸も、貫通長穴の長手方向に沿って逆方向にスムーズに移動できる。
固定部材はインプラントに着脱可能であり、整復が終わった後にインプラントから取り外すことができる。そのため、固定部材は、生体内に長期間保持されるインプラントに比べて、使用される材料に対する要求(特に、生体安全性に関連する要求)が少ない。そのため、固定部材に使用できる材料の種類は、インプラントに比べて多い。そこで、固定部材を形成する材料として加工性のよいものを選択すれば、固定部材に形成されるラックやカム受けの加工費用を抑制することができる。また、価格の安い材料を選択することによっても、固定部材のコストを抑制することができる。
さらに、固定部材は、滅菌処理して再利用可能である。よって、固定部材のコストは、複数回の使用に分けて負担されるので、実質的な固定部材のコストをさらに低くすることができる。
このようにして固定部材のコストは抑制できるので、本発明では、特許文献1に比べて、手術器具にかかるコストを抑制することができる。
本実施の形態では、例えば手首の骨折に好適な骨プレート110を含む骨接合用手術器具100を説明する。
図1及び図2は、実施の形態1に係る骨接合用手術器具100を示している。この骨接合用手術器具100は、インプラント(本実施の形態では骨プレート110)と、固定部材120と、回転部材(本実施の形態では歯車ピン130)とを含んでいる。また、骨接合用手術器具100は、さらに蓋部材140を含むことができる。
骨端固定部118に形成されたねじ穴113は、内面に雌ねじが形成されているのが好ましい。雌ねじが形成されたねじ穴113には、ロッキングピン又はロッキングスクリューを螺合することができる。
一方、骨幹固定部119に形成されたねじ穴114は、球状座面を備えているのが好ましい。
固定部材120のラック長穴122は、表面127から座ぐりされて、座面125が形成されているのが好ましい。ラック長穴122が座ぐりされている場合には、ラック121は、座面125と表面127との間に形成されたラック長穴122の内面122bに形成される。
歯車ピン130の頭部131に六角穴135を設ける代わりに、歯車ピン130の頭部131に、予め回転用器具(ドライバ、レンチ等)を固定しておいてもよい。回転用器具付き歯車ピンは、予め固定された回転用器具を用いて歯車ピンを回転させることができるので、ドライバ又はレンチなどの別体の回転用器具を準備する必要がない。
図10は、橈骨遠位端の骨折部(骨本体400及び骨片401)に、骨プレート110と、固定部材120と、歯車ピン130とを配置した様子を示している。骨折部は、骨本体400と骨片401との間に隙間402があいた骨折(離開転位の骨折)である。よって、骨折部の整復時には、骨片401を骨本体400に引き寄せる整復が行われる。
歯車ピン130の脚部132は、固定部材120のラック長穴122及び骨プレート110の貫通長穴111を通って、骨本体400に挿入されている。そして、歯車ピン130の頭部131は、ラック長穴122の座面125に当接して、ラック長穴122の内部に保持されている。このとき、頭部131の歯車は、ラック長穴122のラック121と係合している。
図11に示すように、骨プレート110の骨端固定部118に形成された4つのねじ穴113を、ロッキングピン300(図8参照)により骨片401に固定する。また、骨プレート110の貫通長穴111に、固定部材120の凸部123を嵌め込んで、固定部材120を骨プレート110に固定する。
なお、図に示すように、橈骨遠位端の形状が骨幹から骨端に向かって盛り上がっているのに合わせて、骨プレート110の骨端固定部118を、骨幹固定部119に対して反らせている。
そして、固定部材120のラック長穴122の位置に合わせて、骨本体400に歯車ピン130挿入用の下穴410を形成する。この下穴410も、骨ねじ310と同様に、ラック長穴122の中において近位側(右側)の位置に形成される。
その結果、歯車ピン130を時計回りCRに回転させると、歯車ピン130に対して相対的に停止している骨本体400と、歯車ピン130に対して右方向に移動する骨片401との間の距離を縮めることができる。
骨本体400と骨片401との間の隙間402がなくなるまで、又は隙間402が所定の間隔になるまで、歯車ピン130を回転させて、骨折部の整復が完了する。
図15のように、整復した状態で、骨折部を骨プレート110で固定する。骨プレート110と骨片401とは、既に、ロッキングピン300によってに固定されている。よって、ここでは、骨プレート110と骨本体400とを固定する操作を説明する。
まず、補助長穴112を緩く固定していた骨ねじ310を締め付ける。これにより、骨プレート110の骨幹固定部119が骨本体400に仮止めされるので、次の操作が容易になる。次いで、骨プレート110のねじ穴114に合わせて、骨本体400に下穴をあける。下穴は、所望の方向(この図では、骨プレート110に対してほぼ90°の方向)に形成する。この下穴に、骨ねじ320を螺入して、骨プレート110と骨本体400とを完全に固定する。なお、下穴の内径を、骨ねじ320の脚部322の外径より小さくして、骨ねじ320をねじ込むときに脚部322が、いわゆるセルフタッピングにより骨本体400に螺合すると、骨ねじ320と骨本体400との結合を強固にすることができるので好ましい。
以上の操作により、骨プレート110による骨折部の固定が完了する。
短縮転位において、骨本体400と骨片401とを引き離す手順は、
(1)図12で補助長穴112を骨ねじ310で緩く固定するときに、骨ねじ310は、補助長穴112の中において遠位側(左側)の位置に挿入する
(2)図12で歯車ピン130用の下穴410を形成するとき、ラック長穴122の中において遠位側(左側)の位置に形成する
(3)図14で六角レンチ500を反時計回りに回転させて、歯車ピン130の頭部131を近位方向(右方向)に移動させる
の3箇所を変更する。これにより、骨本体400と骨片401とを引き離すことができる。
本実施の形態では、例えば脛骨の骨折に好適な髄内釘210を含む骨接合用手術器具200を説明する。
図17及び図18は、実施の形態2に係る骨接合用手術器具200を示している。この骨接合用手術器具200は、インプラント(本実施の形態では髄内釘210)と、固定部材220と、回転部材230とを含んでいる。
また、後端219には、髄内釘210の軸方向に沿って、雌ねじ穴219aが形成されている。
このように、ねじ穴の一部の貫通方向を異ならせると、骨折部の位置及び骨折部周辺の軟組織の配置を考慮して、ねじを挿通しやすいねじ穴を選択できるという利点がある。
髄内釘210に固定部材220を固定したときに(図17参照)、本体223は、髄内釘210と平行に延びている。図17のように、髄内釘210を、平面Xにおいて所定の角度に屈曲させるならば、本体223も平面Xにおいて同じ角度に屈曲させる。
固定部材220のラック長穴222は、外側面227から座ぐりされて、座面225が形成されているのが好ましい。ラック長穴222が座ぐりされている場合には、ラック221は、座面225と外側面227との間に形成されたラック長穴222の内面222bに形成される。
また、髄内釘210の後端219の雌ねじ穴219aに代えて、ロック機構を有するロック穴を形成し、固定ピン240に代えて、ロック穴と着脱可能に係合する突起をアーム部224の先端に設けてもよい。
図24は、脛骨遠位端の骨折部(骨本体600及び骨片601)に、髄内釘210と、固定部材220と、回転部材230とを配置した様子を示している。骨折部は、骨本体600と骨片601との間に隙間602があいた骨折(離開転位の骨折)である。よって、骨折部の整復時には、骨片601を骨本体600に引き寄せる整復が行われる。
回転部材230のシャフト232の先端232aは、骨本体600と、髄腔に挿入された髄内釘210の貫通長穴211とに挿通されている。そして、シャフト232は体外に延び、固定部材220のラック長穴222を通っている。シャフト232の後端232bに設けられた回転ハンドル233は、体外に配置されている。シャフト232の周囲に設けられた歯車部231は、ラック長穴222の座面225に当接して、ラック長穴222の内部に保持されている。このとき、歯車部231は、ラック長穴222のラック221と係合している。
髄内釘210の先端218を脛骨の近位端603から骨本体600の髄腔及び骨片601の髄腔に挿入する。骨片601の皮質骨から、髄腔内の第1のねじ穴213aを通って、反対側の皮質骨まで、骨ねじ310を螺入する。なお、髄内釘210を髄腔に挿入した後は、第1のねじ穴213aを直接視認することはできない。そのため、第1のねじ穴213aと骨ねじ310とを螺合するのは困難である。そこで、第1のねじ穴213aを単なる貫通孔にして、骨ねじ310を挿通するのが好ましい。なお、骨ねじ310は、第1のねじ穴213aの前後2箇所で骨片601の皮質骨と螺合しているので、骨ねじ310と、骨ねじ310で固定されている髄内釘210とは、骨片601に対してしっかり固定される。
その結果、回転部材230を反時計回りARに回転させると、回転部材230に対して相対的に停止している骨本体600と、回転部材230に対して上方向に移動する骨片601との間の距離を縮めることができる。
骨本体600と骨片601との間の隙間602がなくなるまで、又は隙間602が所定の間隔になるまで、回転部材230を回転させて、骨折部の整復が完了する。
図26のように、整復した状態で、骨折部を髄内釘210で固定する。髄内釘210と骨片601とは、既に、骨ねじ310によってに固定されている。よって、ここでは、髄内釘210と骨本体600とを固定する操作を説明する。
まず、髄内釘210のねじ穴214に合わせて、骨本体600に貫通孔をあける。この貫通孔は、骨本体600の皮質骨から、髄腔内のねじ穴214を通って、反対側の皮質骨まで貫通している。この貫通孔に、骨ねじ310を螺入して、髄内釘210と骨本体600とを完全に固定する。なお、貫通孔の内径を、骨ねじ310の脚部312(図9(a)参照)の外径より小さくして、骨ねじ310をねじ込むときに脚部312が、いわゆるセルフタッピングにより骨本体600に螺合すると、骨ねじ310と骨本体600との結合を強固にすることができるので好ましい。
以上の操作により、髄内釘210による骨折部の固定が完了する。
短縮転位において、骨本体600と骨片601とを引き離す手順は、
(1)図24で回転部材230用の貫通孔を形成するとき、ラック長穴222の中において遠位側(下側)の位置に形成する
(2)図25で回転ハンドル233を時計回りに回転させて、回転部材230の歯車部231を近位方向(上方向)に移動させる
の2箇所を変更する。これにより、骨本体600と骨片601とを引き離すことができる。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、骨プレート110を含む骨接合用手術器具を説明する。
実施の形態1では、歯車−ラック機構を利用したが、本実施の形態では、カム機構を利用する。すなわち、本実施の形態は、固定部材には、ラックの代わりにカム受けを形成し、歯車ピンの代わりにカムピンを使用する点で、実施の形態1と異なる。その他の構成部品(骨プレート110、蓋部材140等)については実施の形態1と同様である。
固定部材1200のカム長穴1220は、表面1270から座ぐりされて、座面1250が形成されているのが好ましい。カム長穴1220が座ぐりされている場合には、カム受け1210は、座面1250と表面1270との間に形成されたカム長穴1220の内面1220bに形成される。
カムピン1300の頭部1310に六角穴1350を設ける代わりに、カムピン1300の頭部1310に、予め回転用器具(ドライバ、レンチ等)を固定しておいてもよい。回転用器具付き歯車ピンは、予め固定された回転用器具を用いて歯車ピンを回転させることができるので、ドライバ又はレンチなどの別体の回転用器具を準備する必要がない。
なお、実施の形態1の骨接合用手術器具100を用いた骨折部の整復及び固定の手順と同様の部分については、詳細は省略する。
カムピン1300の脚部1320は、固定部材1200のカム長穴1220及び骨プレート110の貫通長穴111を通って、骨本体400に挿入されている。そして、カムピン1300の頭部1310は、カム長穴1220の座面1250に当接して、カム長穴1220の内部に保持されている。このとき、頭部1310のカムは、カム長穴1220のカム受け1210と係合している。
図11と同様に、骨プレート110の骨端固定部118に形成された4つのねじ穴113を、ロッキングピン300(図8参照)により骨片401に固定する。また、骨プレート110の貫通長穴111に、固定部材120の凸部123を嵌め込んで、固定部材120を骨プレート110に固定する。
その結果、カムピン1300を時計回りCRに回転させると、カムピン1300に対して相対的に停止している骨本体400と、カムピン1300に対して右方向に移動する骨片401との間の距離を縮めることができる。
骨本体400と骨片401との間の隙間402がなくなるまで、又は隙間402が所定の間隔になるまで、カムピン1300を回転させて、骨折部の整復が完了する。
図15と同様に、骨折部を骨プレート110で固定する。次いで、図16と同様に、固定部材1200、カムピン1300及び蓋部材140を、骨プレート110の貫通長穴111から取り外す。このとき、固定部材120のカム長穴1220の中に座面1250が形成されていると、固定部材1200を上方向に引き抜けば、座面1250に当接したカムピン1300も共に引き抜くことができる。また、固定部材1200の表面を蓋部材140で覆うことにより、カムピン1300の頭部1310は固定部材1200のカム長穴1220の内部から脱落することがない。よって、固定部材1200とカムピン1300とを同時に取り外した後に、カムピン1300が固定部材1200から脱落して、床や創傷内に落下することを防止できる。
以上の操作により、骨プレート110による骨折部の固定が完了する。
短縮転位において、骨本体400と骨片401とを引き離すには、図14において、カムピン1300を反時計回りに回転させればよい。
本実施の形態では、実施の形態2と同様に、髄内釘210を含む骨接合用手術器具を説明する。
実施の形態2では、歯車−ラック機構を利用したが、本実施の形態では、カム機構を利用する。すなわち、本実施の形態は、固定部材には、ラックの代わりにカム受けを形成し、回転部材には、歯車部の代わりにカム部を形成する点で、実施の形態2と異なる。その他の構成部品(髄内釘210等)については実施の形態2と同様である。
髄内釘210に固定部材2200を固定したときに(図32参照)、本体2230は、髄内釘210と平行に延びている。
固定部材2200のカム長穴2220は、外側面2270から座ぐりされて、座面2250が形成されているのが好ましい。図33では、カム受け2210の部分のみに座面2250が形成されている。つまり、カム受け2210は、座面2250と外側面2270との間に形成されたカム長穴2220の内面2220bに形成される。
実施形態3のように、カム長穴の周囲にも座面を形成することができる(図29(a)参照)。
なお、実施の形態2の骨接合用手術器具200を用いた骨折部の整復及び固定の手順と同様の部分については、詳細は省略する。
回転部材2300のシャフト2320の先端2320aは、骨本体600と、髄腔に挿入された髄内釘210の貫通長穴211とに挿通されている。そして、シャフト2320は体外に延び、固定部材2200のカム長穴2220を通っている。シャフト2320の後端2320bに設けられた回転ハンドル2330は、体外に配置されている。シャフト2320の周囲に設けられたカム部2310は、カム長穴2220の座面2250に当接して、カム長穴2220の内部に保持されている。このとき、カム部2310は、カム長穴2220のカム受け2210と係合している。
髄内釘210の先端218を脛骨の近位端603から骨本体600の髄腔及び骨片601の髄腔に挿入する。骨片601の皮質骨から、髄腔内の第1のねじ穴213aを通って、反対側の皮質骨まで、骨ねじ310を螺入する。
その結果、回転部材2300を時計回りに回転させると、回転部材2300に対して相対的に停止している骨本体600と、回転部材2300に対して上方向に移動する骨片601との間の距離を縮めることができる。
骨本体600と骨片601との間の隙間602がなくなるまで、又は隙間602が所定の間隔になるまで、回転部材2300を回転させて、骨折部の整復が完了する。
図26と同様に、骨折部を髄内釘210で固定する。次いで、図27と同様に、回転部材2300及び固定部材2200を、髄内釘210から順次取り外す。
以上の操作により、髄内釘210による骨折部の固定が完了する。
短縮転位において、骨本体600と骨片601とを引き離すには、図25において、回転ハンドル2330を反時計回り(矢印AR方向)に回転させればよい。
(骨プレート110、髄内釘210)
骨プレート110及び髄内釘210は、チタン合金及びコバルト−クロム合金等の生体安全性の高い金属から形成されている。特に、チタン合金は、生体安全性に優れているので、体内に長期間固定される骨プレート110及び髄内釘210に好適である。
固定部材120、220、1200、2200は、チタン合金、コバルト−クロム合金及びステンレス鋼等の生体安全性の高い金属、PPS(ポリフェニルサルファイド)、POM(ポリオキシメチレン)、ベークライト等のエンジニアプラスチック樹脂から形成することができる。特に、加工性に優れたステンレス鋼は、ラック121、221や、カム受け1210、2210を形成する加工費用を抑えることができるので好ましい。
歯車ピン130、カムピン1300、及び回転部材230は、2300、チタン合金、コバルト−クロム合金及びステンレス鋼等の生体安全性の高い金属、PPS(ポリフェニルサルファイド)、POM(ポリオキシメチレン)、ベークライト等のエンジニアプラスチック樹脂から形成することができる。特に、加工性に優れたステンレス鋼は、頭部131、1310(歯車又はカム)、歯車部231、カム部1310を形成する加工費用を抑えることができるので好ましい。
ロッキングピン300及び骨ねじ310、320は、チタン合金、コバルト−クロム合金及びステンレス鋼等の生体安全性の高い金属から形成されている。特に、チタン合金は、生体安全性に優れているので、体内に長期間固定されるロッキングピン300及び骨ねじ310、320に好適である。
蓋部材140は、チタン合金、コバルト−クロム合金及びステンレス鋼等の生体安全性の高い金属から形成されている。
110 骨プレート
111、211 貫通長穴
112 補助長穴
113、114、213、214 ねじ穴
120、220、1200、2200 固定部材
121、221 ラック
1210、2210 カム受け
121a〜121e、221a〜221e ラック歯
122、222 ラック長穴
1220、2220 カム長穴
123、1230 凸部
125、225、1250、2250 座面
130 歯車ピン
1300 カムピン
131 頭部(歯車部)
1310 頭部(カム部)
132、1320 脚部
140 蓋部材
141 長窓
210 髄内釘
218 髄内釘の先端
219 髄内釘の後端
223、2230 固定部材の本体
224、2240 固定部材のアーム部
230、2300 回転部材
231 歯車部
2310 カム部
232、2320 シャフト
233、2330 回転ハンドル
300 ロッキングピン
310、320骨ねじ
400、600 骨本体
401、601 骨片
500 回転用器具
Claims (14)
- 骨折した骨片を骨本体に整復固定するための骨接合用手術器具であって、
少なくとも1つの貫通長穴と、前記貫通長穴の長手方向と平行に延びる補助長穴と、少なくとも1つのねじ穴と、を有する骨プレートであって、前記貫通長穴及び前記補助長穴が前記骨本体に配置され、前記ねじ穴が前記骨片に固定される前記骨プレートと、
ラックを備え、前記骨プレートに着脱可能に固定される固定部材であって、
前記固定部材の第1の面から当該第1の面と対向する第2の面まで貫通するラック長穴と、
前記ラック長穴の内面に、当該ラック長穴の長手方向と平行に複数のラック歯を配列して構成された前記ラックと、
前記固定部材の前記第1の面上で且つ前記ラック長穴の外周に形成され、前記貫通長穴及び前記補助長穴のいずれにも着脱可能に嵌合する凸部と、を有する固定部材と、
前記ラックに係合する歯車部から成る頭部と、前記歯車部の軸と同軸上に延び、前記貫通長穴に挿通され且つ前記骨本体に挿入される回転軸から成る脚部と、を有する歯車ピンと、
を含み、
前記固定部材の前記凸部を前記貫通長穴又は前記補助長穴に嵌め込んだときに、前記固定部材の前記ラックを構成する前記複数のラック歯の配列方向が、前記骨プレートの前記貫通長穴の長手方向と平行であることを特徴とする骨接合用手術器具。 - 前記固定部材の前記ラック長穴は、前記固定部材の前記第2の面から座ぐりされており、
前記歯車ピンの前記頭部は、前記座ぐりの座面に当接して前記ラック長穴の内部に保持されることを特徴とする請求項1に記載の骨接合用手術器具。 - 前記固定部材の前記第2の面に取着されて前記ラック長穴を覆う蓋部材をさらに含み、
前記蓋部材は、前記ラック長穴の内部に配置した前記歯車ピンを回転させる回転用器具を挿入するための長窓を有することを特徴とする請求項2に記載の骨接合用手術器具。 - 前記蓋部材は、前記固定部材に係止するための係止手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の骨接合用手術器具。
- 前記骨プレートは、前記ねじ穴が形成されている骨端固定部と、前記貫通長穴及び前記補助長穴が形成されている骨幹固定部とから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
- 前記ねじ穴の内面に雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
- 前記貫通長穴を前記補助長穴として使用可能であり、前記補助長穴を前記貫通長穴として使用可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
- 骨折した骨片を骨本体に整復固定するための骨接合用手術器具であって、
少なくとも1つの貫通長穴と、前記貫通長穴の長手方向と平行に延びる補助長穴と、少なくとも1つのねじ穴と、を有する骨プレートであって、前記貫通長穴及び前記補助長穴が前記骨本体に配置され、前記ねじ穴が前記骨片に固定される前記骨プレートと、
カム受けと当該カム受けが内面に形成されたカム長穴とを備え、前記骨プレートに着脱可能に固定される固定部材であって、
前記固定部材の第1の面から当該第1の面と対向する第2の面まで貫通する前記カム長穴と、
前記固定部材の前記第1の面上で且つ前記カム長穴の外周に形成され、前記貫通長穴及び前記補助長穴のいずれにも着脱可能に嵌合する凸部と、を有する固定部材と、
前記カム受けに係合し、回転動作により前記カム受けを前記カム長穴の長手方向に沿って移動させるカム部から成る頭部と、前記カム部の軸と同軸上に延び、前記カム長穴及び前記貫通長穴に挿通され且つ前記骨本体に挿入される回転軸から成る脚部と、を有するカムピンと、
を含み、
前記固定部材の前記凸部を前記貫通長穴又は前記補助長穴に嵌め込んだときに、前記カム長穴の前記長手方向が、前記骨プレートの前記貫通長穴の長手方向と平行であることを特徴とする骨接合用手術器具。 - 前記固定部材の前記カム長穴は、前記固定部材の前記第2の面から座ぐりされており、
前記カムピンの前記頭部は、前記座ぐりの座面に当接して前記カム長穴の内部に保持されることを特徴とする請求項8に記載の骨接合用手術器具。 - 前記固定部材の前記第2の面に取着されて前記カム長穴を覆う蓋部材をさらに含み、
前記蓋部材は、前記カム長穴の内部に配置した前記カムピンを回転させる回転用器具を挿入するための長窓を有することを特徴とする請求項9に記載の骨接合用手術器具。 - 前記蓋部材は、前記固定部材に係止するための係止手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の骨接合用手術器具。
- 前記骨プレートは、前記ねじ穴が形成されている骨端固定部と、前記貫通長穴及び前記補助長穴が形成されている骨幹固定部とから成ることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
- 前記ねじ穴の内面に雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
- 前記貫通長穴を前記補助長穴として使用可能であり、前記補助長穴を前記貫通長穴として使用可能であることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の骨接合用手術器具。
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