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JP5453675B2 - 絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法 - Google Patents

絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高電圧油入電気機器におけるリード線とブッシングとの接続部に用いられる絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法に関する。
高電圧油入電気機器においては、高電圧リード線とブッシングとの接続部に電界を緩和するための油中シールドが取付けられている。油中シールドは、両端を内側に絞り込み加工された概略円筒状の導電性芯金が絶縁被覆されて形成されている。特に電圧が高い場合、油中シールドの周囲を絶縁バリアで包囲することにより油中シールド装置の絶縁性を向上させている。絶縁バリアを備えた油中シールド装置を開示した先行文献として、特許文献1から3がある。
特許文献1に記載された変圧器においては、油中シールドを絶縁バリアの内側に配置したスペーサを介して支持している。特許文献2に記載されたブッシングシールド装置においては、ブッシング側とブッシング側とは反対側の2つに分割された絶縁バリアを油中シールドの周囲に配置している。特許文献3に記載の油中リード用バリア装置においては、半径方向に分割され嵌合構造を有するスペーサの外側に絶縁バリアが配置されている。
特公昭59−23452号公報 特開平6−69047号公報 特開昭58−28813号公報
一般的に油中シールド装置は、以下の工程を経て製造される。まず、ブッシングの下部において、油中シールドの導電性芯金とブッシング下部導体とが接続されるように、油中シールドが組立てられる。その後、リード線が油中シールドの導電性芯金に接続される。次に、油中シールドの周囲に絶縁バリアが組立てられる。具体的には、2つ以上に分割した絶縁バリアを油中シールドの周囲を取り巻くように配置した後、分割された絶縁バリア同士を接着する、または、分割された絶縁バリアの外側にテープを巻き回して一体に組立てる。
このように絶縁バリアを組立てる際、分割された絶縁バリアは、接着またはテープを巻き回されるまで一定の形状を保持することができない。よって、分割された絶縁バリアを所望の形状に仮組立した状態を維持しつつ、分割された絶縁バリア同士を接着またはテープを巻き回して固定しなければならないため、油中シールド装置の製造作業が煩雑になっていた。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、油中シールド装置の製造を簡易にすることができる、絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく絶縁バリアは、巻線から導出されたリード線とブッシングとの接続部の周囲に油中シールドが設けられた油入電気機器に用いられる絶縁バリアである。絶縁バリアは、同一形状を有する2つのバリア部材を含む。バリア部材は、横断面において中心軸に関して180°より大きな中心角を有する円弧形状を成す。絶縁バリアは、一方のバリア部材の円周方向における両端部の外周面が他方のバリア部材の円周方向における両端部の内周面に、上記中心軸の軸方向の互いに対応する位置において接するように組合されることにより、油中シールドを包囲するように筒状に配置されている。
本発明によれば、絶縁バリアの組立が容易になるため油中シールド装置の製造を簡易にすることができる。
本発明の実施形態1に係る油中シールド装置の構成を示す断面図である。 図1のII−II線矢印方向から見た断面図である。 同実施形態に係る絶縁バリアを構成するバリア部材の外観を示す斜視図である。 同実施形態に係る絶縁バリアを組立てた際のラップ部における作用力を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る油中シールド装置の構成を示す断面図である。 同実施形態に係る絶縁バリアを構成するバリア部材の外観を示す斜視図である。 同実施形態に係る絶縁バリアを組立てた際の円周方向のラップ部における作用力を模式的に示す上面図である。 同実施形態に係る絶縁バリアを組立た際の軸方向のラップ部における作用力を模式的に示す断面図である。 同実施形態に係るバリア部材およびスペーサの構成を示す断面図である。
以下、本発明に基づいた実施形態1における絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰返さない。
実施形態1
図1は、本発明の実施形態1に係る油中シールド装置の構成を示す断面図である。図1に示すように、本発明の実施形態1に係る油中シールド装置10においては、巻線から導出されたリード線3とブッシング2とが接続されている。ブッシング2は、セラミックなどの絶縁体から構成されている。ブッシング2内に中空部が形成されており、その中空部に銅などから構成される導体7が配置されている。導体7とリード線3とが電気的に接続されている。
リード線3とブッシング2との接続部の周囲に油中シールド4が配置されている。油中シールド4は、両端部が内側に湾曲した円筒形状を有している。油中シールド4は、両端を内側に絞り込み加工された概略円筒状の導電性芯金4aが絶縁材4bで被覆されて形成されている。導電性芯金4aは、たとえば、アルミニウムなどの金属から形成されている。
油中シールド4の周囲を包囲するように円筒形状を有する絶縁バリア5が配置されている。絶縁バリア5の油中シールド4に対向する内周側側面に直方体形状を有する複数のスペーサ6が配置されている。スペーサ6の互いに対向する主面のうち、一方の主面は油中シールド4と接触し、他方の主面は絶縁バリア5と接触している。絶縁バリア5およびスペーサ6は、プレスボードから形成されている。
上記のリード線3、ブッシング2、油中シールド4、スペーサ6および絶縁バリア5などは、ブッシングケース1内に収容されている。ブッシングケース1内は、絶縁油8に浸漬されている。
図2は、図1のII−II線矢印方向から見た断面図である。図2においては、簡単のため、絶縁バリア、スペーサおよび油中シールドのみ示している。図3は、本実施形態に係る絶縁バリアを構成するバリア部材の外観を示す斜視図である。
図2,3に示すように、本実施形態に係る絶縁バリア5は、同一形状を有する2つのバリア部材5Aを含む。バリア部材5Aは、横断面において中心軸13に関して180°より大きな中心角14を有する円弧形状を成し、中心軸13の軸方向に延在している。
絶縁バリア5は、2つのバリア部材5Aのうち、一方のバリア部材5Aの円周方向における両端部15A,15Bの外周面が他方のバリア部材5Aの円周方向における両端部15B,15Aの内周面に、中心軸13の軸方向の互いに対応する位置において接するように組合されることにより、油中シールド4を包囲するように略円筒状に配置されている。
一方のバリア部材5Aの円周方向における端部15Bの外周面が、他方のバリア部材5Aの円周方向における端部15Aの内周面に接している部分をラップ部9Aとする。一方のバリア部材5Aの円周方向における端部15Aの外周面が、他方のバリア部材5Aの円周方向における端部15Bの内周面に接している部分をラップ部9Bとする。
図4は、本実施形態に係る絶縁バリアを組立てた際のラップ部における作用力を模式的に示す断面図である。図4に示すように2つのバリア部材5Aを組合わせた際、ラップ部9A,9Bにおいて、内側に配置された一方のバリア部材5Aを構成するプレスボードの弾性力により外側に広がろうとする復元力11が作用する。また、ラップ部9A,9Bにおいて、外側に配置された他方のバリア部材5Aを構成するプレスボードの弾性力により内側に収縮しようとする復元力12が作用する。
このように、ラップ部9A,9Bにおいて復元力11と復元力12とが作用するが、組合わされた2つのバリア部材5Aは、それぞれ同一の材料により同一形状に形成されているため、復元力11と復元力12とは略等しくなる。そのため、組立てられた2つのバリア部材5Aは、ラップ部9A,9Bにおいて互いに固定されて円筒形状を維持する。
本実施形態においては、組立後の絶縁バリア5により形成される円筒の直径を約500mmとし、ラップ部9A,9Bの円周方向の長さを約50mmとした。ラップ部9A,9Bの円周方向の長さの目安としては、絶縁バリア5により形成される円筒の直径の5%以上10%以下であることが好ましい。
ラップ部9A,9Bの円周方向の長さが、絶縁バリア5により形成される円筒の直径の5%以下の場合、ラップ部9A,9Bにおけるバリア部材5A同士の固定が不十分となり、組立てられた絶縁バリア5が分解しやすくなる。
ラップ部9A,9Bの円周方向の長さが、絶縁バリア5により形成される円筒の直径の10%以上の場合、内側に配置された一方のバリア部材5Aの円周方向における端部15A,15Bの先端が、他方のバリア部材5Aの円周方向における端部15B,15Aから離れて油中シールド4側に近づくようになる。この場合、組立てられた絶縁バリア5の横断面形状が楕円形のようないびつな形状となり、絶縁バリア5の絶縁性能上好ましくない。
上記の構成を有する絶縁バリア5を設けることにより、スペーサ6により絶縁距離を確保して、油中シールド4の円周方向の絶縁耐力を向上させることができる。この結果、油中シールド装置10をコンパクトにすることができる。
以下、本実施形態に係る油中シールド装置10の製造方法について説明する。まず、ブッシング2の下部において、油中シールド4の導電性芯金4aとブッシング下部導体とが接続されるように、油中シールド4が組立てられる。その後、リード線3が油中シールド4の導電性芯金4aに接続される。ブッシング2の内部には、導体7が配置され、導体7とリード線3とが電気的に接続される。次に、リード線3とブッシング2との接続部の周囲に油中シールド4を配置する。
その後、複数のスペーサ6が内周側側面上に取付けられたバリア部材5Aを2つ用意し、互いに組合わせる。具体的な組合わせ方法としては、内側に配置される一方のバリア部材5Aを構成するプレスボードを円周方向において僅かに閉じた形状にする。また、外側に配置される他方のバリア部材5Aを構成するプレスボードを円周方向において僅かに開いた形状にする。プレスボードは弾性を有するため、力を負荷することによりバリア部材5Aを弾性変形させることができる。
一方のバリア部材5Aを他方のバリア部材5Aの内周側に組合わせた後、負荷していた力を除去する。プレスボードの弾性力によって両方のバリア部材5Aは、元の形状に戻ろうとする。その結果、バリア部材5A同士が互いに組合わされて、絶縁バリア5が組立てられる。組立てられた絶縁バリア5は、油中シールド4を包囲するように筒状に配置される。
最後に、ブッシングケース1が配置され、ブッシングケース1内に絶縁油8が浸漬されることにより、油中シールド装置10が組立てられる。なお、筒状に組立てられた絶縁バリア5が分解しないように、接着剤またはテープなどを用いて組立後のバリア部材5A同士を固定してもよい。
上記の製造方法により油中シールド装置10を製造することにより、油中シールド4の周囲に容易に絶縁バリア5を組立てることができる。具体的には、2つのバリア部材5A同士を組合わせるだけで、特に接着剤またはテープなどを用いることなく、絶縁バリア5を円筒形状に維持することができる。その結果、絶縁バリア5の組立が容易になるため、油中シールド装置10の製造を簡易にすることができる。また、本実施形態においては、絶縁バリア5を同一のバリア部材5Aを2つ用いて構成しているため、管理する部品点数の削減を図ることができる。
以下、本発明に基づいた実施形態2における絶縁バリアおよびそれを備えた油中シールド装置の製造方法について図を参照して説明する。
実施形態2
図5は、本発明の実施形態2に係る油中シールド装置の構成を示す断面図である。図5に示すように、本発明の実施形態2に係る油中シールド装置20においては、絶縁バリア25は、両端が狭窄した筒状に配置されている。他の構成については実施形態1と同様であるため説明を繰返さない。
図6は、本実施形態に係る絶縁バリアを構成するバリア部材の外観を示す斜視図である。図7は、本実施形態に係る絶縁バリアを組立てた際の円周方向のラップ部における作用力を模式的に示す上面図である。図8は、本実施形態に係る絶縁バリアを組立た際の軸方向のラップ部における作用力を模式的に示す断面図である。
図6〜8に示すように、本実施形態に係る絶縁バリア25は、同一形状を有する2つのバリア部材25Aを含む。バリア部材25Aは、横断面において中心軸33に関して180°より大きな中心角34を有する円弧形状を成し、中心軸33の軸方向に延在している。バリア部材25Aは、中心軸33の軸方向において両端部22が内周側に湾曲している。
絶縁バリア25は、2つのバリア部材25Aのうち、一方のバリア部材25Aの円周方向における両端部35A,35Bの外周面が他方のバリア部材25Aの円周方向における両端部35B,35Aの内周面に、中心軸33の軸方向の互いに対応する位置において接するように組合されている。
一方のバリア部材25Aの円周方向における端部35Bの外周面が、他方のバリア部材25Aの円周方向における端部35Aの内周面に接している部分をラップ部29Aとする。一方のバリア部材25Aの円周方向における端部35Aの外周面が、他方のバリア部材25Aの円周方向における端部35Bの内周面に接している部分をラップ部29Bとする。
また、絶縁バリア25は、2つのバリア部材25Aのうち、一方のバリア部材25Aの軸方向における両端部36A,36Bの外周面が他方のバリア部材25Aの軸方向における両端部36B,36Aの内周面に接するように組合されることにより、油中シールド4を包囲するように両端が狭窄した略円筒状に配置されている。
一方のバリア部材25Aの中心軸33の軸方向における端部36Bの外周面が、他方のバリア部材25Aの中心軸33の軸方向における端部36Aの内周面に接している部分をラップ部39Aとする。一方のバリア部材25Aの中心軸33の軸方向における端部36Aの外周面が、他方のバリア部材25Aの中心軸33の軸方向における端部36Bの内周面に接している部分をラップ部39Bとする。
図7に示すように、2つのバリア部材25Aを組合わせた際、ラップ部29A,29Bにおいて、内側に配置された一方のバリア部材25Aを構成するプレスボードの弾性力により外側に広がろうとする復元力31が作用する。また、ラップ部29A,29Bにおいて、外側に配置された他方のバリア部材25Aを構成するプレスボードの弾性力により内側に収縮しようとする復元力32が作用する。
このように、ラップ部29A,29Bにおいて復元力31と復元力32とが作用するが、組合わされた2つのバリア部材25Aは、それぞれ同一の材料により同一形状に形成されているため、復元力31と復元力32とは略等しくなる。そのため、組立てられた2つのバリア部材25Aは、ラップ部29A,29Bにおいて互いに固定されて円筒形状を維持する。
図8に示すように、2つのバリア部材25Aを組合わせた際、ラップ部39A,39Bにおいて、内側に配置された一方のバリア部材25Aを構成するプレスボードの弾性力により外側に広がろうとする復元力41が作用する。また、ラップ部39A,39Bにおいて、外側に配置された他方のバリア部材25Aを構成するプレスボードの弾性力により内側に収縮しようとする復元力42が作用する。
このように、ラップ部39A,39Bにおいて復元力41と復元力42とが作用するが、組合わされた2つのバリア部材25Aは、それぞれ同一の材料により同一形状に形成されているため、復元力41と復元力42とは略等しくなる。そのため、組立てられた2つのバリア部材25Aは、ラップ部39A,39Bにおいて互いに固定されて両端が狭窄した形状を維持する。
上記の構成を有する絶縁バリア25を設けることにより、スペーサ26により絶縁距離を確保して、油中シールド4の円周方向の絶縁耐力を向上させることができる。さらに、絶縁バリア25の軸方向の両端が狭窄しているため、図5,7に示す絶縁バリア25の開口部21の大きさを小さくすることができる。その結果、実施形態1の油中シールド装置10に比較して、本実施形態の油中シールド装置20においては、油中シールド4の軸方向に発生する高電界部分を絶縁バリア25で包囲することにより、絶縁耐力を高めることができる。
以下、本実施形態に係る油中シールド装置20の製造方法について説明する。まず、ブッシング2の下部において、油中シールド4の導電性芯金4aとブッシング下部導体とが接続されるように、油中シールド4が組立てられる。その後、リード線3が油中シールド4の導電性芯金4aに接続される。ブッシング2の内部には、導体7が配置され、導体7とリード線3とが電気的に接続される。次に、リード線3とブッシング2との接続部の周囲に油中シールド4を配置する。
その後、複数のスペーサ6が内周側側面上に取付けられたバリア部材25Aを2つ用意し、互いに組合わせる。具体的な組合わせ方法としては、内側に配置される一方のバリア部材25Aを構成するプレスボードを円周方向および軸方向において僅かに閉じた形状にする。また、外側に配置される他方のバリア部材25Aを構成するプレスボードを円周方向および軸方向において僅かに開いた形状にする。プレスボードは弾性を有するため、力を負荷することによりバリア部材25Aを弾性変形させることができる。
一方のバリア部材25Aを他方のバリア部材25Aの内周側に組合わせた後、負荷していた力を除去する。プレスボードの弾性力によって両方のバリア部材25Aは、元の形状に戻ろうとする。その結果、バリア部材25A同士が互いに組合わされて、絶縁バリア25が組立てられる。組立てられた絶縁バリア25は、油中シールド4を包囲するように両端が狭窄した円筒状に配置されている。
最後に、ブッシングケース1が配置され、ブッシングケース1内に絶縁油8が浸漬されることにより、油中シールド装置20が組立てられる。なお、組立てられた絶縁バリア25が分解しないように、接着剤またはテープなどを用いて組立後のバリア部材25A同士を固定してもよい。
上記の製造方法により油中シールド装置20を製造することにより、油中シールド4の周囲に容易に絶縁バリア25を組立てることができる。具体的には、2つのバリア部材25A同士を組合わせるだけで、特に接着剤またはテープなどを用いることなく、絶縁バリア25を両端が狭窄した円筒形状に維持することができる。その結果、絶縁バリア25の組立が容易になることにより油中シールド装置20の製造を簡易にすることができる。また、本実施形態においては、絶縁バリア25を同一のバリア部材25Aを2つ用いて構成しているため、管理する部品点数の削減を図ることができる。
図9は、本実施形態に係るバリア部材およびスペーサの構成を示す断面図である。図9に示すように、本実施形態のバリア部材25Aは、油中シールド4と対向する内周側側面上に複数のスペーサ26が取付けられている。スペーサ26の互いに対向する主面のうち、一方の主面は油中シールド4と接触し、他方の主面は絶縁バリア25と接触している。絶縁バリア25およびスペーサ26は、プレスボードから形成されている。
バリア部材25Aの中心軸33の軸方向における両端部22は内周側に湾曲しているため、スペーサ26の上記軸方向における両端部23も内周側に湾曲している。図5に示すように、絶縁バリア25を組立てた際に、スペーサ26の両端部23は、油中シールド4を抱くように配置される。そのため、組立てられた絶縁バリア25は、スペーサ26によって上記軸方向における位置が固定される。よって、絶縁バリア25の組立がさらに容易になる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 ブッシングケース、2 ブッシング、3 リード線、4 油中シールド、4a 導電性芯金、4b 絶縁材、5,25 絶縁バリア、5A,25A バリア部材、6,26 スペーサ、7 導体、8 絶縁油、9A,9B,29A,29B,39A,39B ラップ部、10,20 油中シールド装置、11,12,31,32,41,42 復元力、13,33 中心軸、14,34 中心角、15A,15B,35A,35B,36A,36B 端部、21 開口部。

Claims (3)

  1. 巻線から導出されたリード線とブッシングとの接続部の周囲に油中シールドが設けられた油入電気機器に用いられる絶縁バリアであって、
    横断面において中心軸に関して180°より大きな中心角を有する円弧形状を成して該中心軸の軸方向において両端部が内周側に湾曲した同一形状を有するプレスボードからなる2つのバリア部材を含み、
    2つの前記バリア部材を弾性変形させて、一方の前記バリア部材の円周方向における両端部の外周面が他方の前記バリア部材の円周方向における両端部の内周面に、前記軸方向の互いに対応する位置において接し、かつ、一方の前記バリア部材の前記軸方向における両端部の外周面が他方の前記バリア部材の前記軸方向における両端部の内周面にそれぞれ接するように組合せることにより、両端が狭窄した円筒形状に維持されて前記油中シールドを包囲するように配置された、絶縁バリア。
  2. 前記バリア部材の前記油中シールドと対向する内周側側面上に絶縁距離を確保するスペーサが配置された、請求項1に記載の絶縁バリア。
  3. 巻線から導出されたリード線とブッシングとを接続する工程と、
    前記リード線と前記ブッシングとの接続部の周囲に油中シールドを配置する工程と、
    横断面において中心軸に関して180°より大きな中心角を有する円弧形状を成して該中心軸の軸方向において両端部が内周側に湾曲した同一形状を有するプレスボードからなる2つのバリア部材を弾性変形させて、一方の前記バリア部材の円周方向における両端部の外周面が他方の前記バリア部材の円周方向における両端部の内周面に、前記軸方向の互いに対応する位置において接し、かつ、一方の前記バリア部材の前記軸方向における両端部の外周面が他方の前記バリア部材の前記軸方向における両端部の内周面にそれぞれ接するように組合せることにより、両端が狭窄した円筒形状に維持された絶縁バリアを、前記油中シールドを包囲するように配置する工程と
    を備える、油中シールド装置の製造方法。
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