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JP5449965B2 - 人工歯 - Google Patents

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Description

歯科補綴物の作製時に容易に排列することができ、義歯装着時に容易に咀嚼できる人工歯に関する。
歯科補綴物の作製時における人工臼歯の排列は、高度な技術と経験が必要であった。特に隣接する歯を、適切な位置関係に排列することは困難であった。即ち、義歯においては、6自由度(位置と角度)に排列できる人工歯を定まった位置に排列する必要があるうえ、それぞれの患者に合わせて作製しなければならない。しかし、上下顎に対して所定位置に排列することや、隣接歯を所定位置に排列することは極めて困難であった。そのため、従来の人工歯では、良好に咀嚼できるようにするために、排列後に大きく削合し、表面の状態を大きく変更する作業を行っていた。
特許文献1には、上顎臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成され、下顎対合臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成された人工臼歯が記載されている。そして、この人工臼歯は、上顎臼歯と下顎対合臼歯とが中心咬合位において、上顎臼歯の舌側咬頭が下顎対合臼歯の窩に咬合接触し、上顎臼歯の窩に下顎対合臼歯の頬側咬頭が咬合接触する構成としている。
この特許文献1の人工臼歯は、義歯作製にあたり、蝋歯槽堤への排列や、削合等による咬合調整が容易である。また、義歯使用時において、義歯が転倒したりすることなく安定する。しかも、食物をすりつぶしたり、噛み砕いたり、噛み切るなどの咀嚼効率において、フルバランスドオクルージョンに近い咬合が得られる。また、リンガライズドオクルージョンへの変更が義歯作製時に限らず義歯の修正時においても容易に行うことができる。
しかしながら、この特許文献1の人工臼歯は、対合臼歯の咬頭と窩の位置が限定される一方、排列時には咬頭と窩の位置を見極めることができないため、容易に人工歯を正規排列位置に排列することはできない。その結果、良好な咀嚼を得ることができなかったり、排列後に削合などによる調整作業が必要になる。
特開2002−177301号公報
本発明は、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することが可能な人工臼歯を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の人工歯は、歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の歯を近心遠心方向に隣接して排列する人工歯であって、前記各歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に端部が位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように歯先歯頚方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記各歯の前記排列方向指示部を前記床への排列状態で略並行に延びる構成としている。
また、第1の人工歯は、歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎歯と下顎歯とを排列する人工歯であって、前記上顎歯および前記下顎歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に端部が位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように歯先歯頚方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記上顎歯および前記下顎歯の前記各排列方向指示部を前記床への排列状態で略平行に位置するようにしてもよい
なお、完成状態の義歯の床は樹脂製である。この樹脂製の床は、人工歯の排列後に、仮の床である蝋製の蝋堤と置き換えて形成される。そのため、本明細書において「床への排列時」とは、具体的には仮の床である蝋堤への排列時のことを意味する。
この第1の人工歯は、歯先歯頚方向に延びる排列方向指示部を備えているため、近心遠心方向に隣接して歯を排列する場合、各排列方向指示部が並行に延びるように排列するだけで、規定した方向に排列できる。同様に、上下に上顎歯と下顎歯を排列する場合、各排列方向指示部が平行に位置するように排列するだけで、規定した方向に排列できる。よって、高度な技術や経験を積まなくても、それぞれの歯を調整して所定位置に排列できる。
この人工歯では、前記排列方向指示部の歯頚側端部を、前記床への排列状態で近心遠心方向に略平行な最大豊隆線上に位置するように構成することが好ましい。このようにすれば、隣接する歯を排列する際の歯先歯頚方向の位置調整を、高度な技術や経験を積まなくても容易に行うことができる。
また、近心遠心方向に隣接して排列することを考慮すると、前記排列方向指示部の歯頚側端部と、前記床への排列状態で隣接する歯の接触点とが、前記平面上にあるように構成することが好ましい。このようにすれば、前記と同様に、隣接する歯を排列する際の歯先歯頚方向の位置調整を、高度な技術や経験を積まなくても容易に行うことができる。
さらに、上下に排列することを考慮すると、前記上顎歯と前記下顎歯の排列方向指示部は、中心咬合位で前庭側から見て直線的に位置するように構成することが好ましい。このようにすれば、上下に対合する歯を排列する際の近心遠心方向の位置調整を、高度な技術や経験を積まなくても容易に行うことができる。
これらの人工歯の排列方向指示部は、前記床への排列状態で歯先側から歯頚方向に向けて延びる側溝である。
または、前記排列方向指示部は、突出した咬頭の近心側および遠心側に形成された小面によって形成される稜線である。
または、前記排列方向指示部は、前記前庭側面を着色することにより、前記床への排列状態で歯先側から歯頚方向に向けて延びるように形成された線である。
また、本発明の第2の人工歯は、歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の歯を近心遠心方向に隣接して排列する人工歯であって、前記各歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように近心遠心方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記各歯の排列方向指示部が前記床への排列状態で略平行に位置する構成としている。
また、第2の人工歯は、歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎歯と下顎歯とを排列する人工歯であって、前記上顎歯および前記下顎歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように近心遠心方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記上顎歯および前記下顎歯の排列方向指示部を前記床への排列状態で略並行に延びるようにしてもよい

この第2の人工歯は、近心遠心方向に延びる排列方向指示部を備えているため、近心遠心方向に隣接して歯を排列する場合、各排列方向指示部が平行に位置するように排列するだけで、規定した方向に排列できる。同様に、上下に上顎歯と下顎歯を排列する場合、各排列方向指示部が並行に延びるように排列するだけで、規定した方向に排列できる。よって、高度な技術や経験を積まなくても、それぞれの歯を調整して所定位置に排列できる。
この人工歯では、前記排列方向指示部を、前記床への排列状態で近心遠心方向に略平行な最大豊隆線上に位置するように構成することが好ましい。このようにすれば、高度な技術や経験を積まなくても、各排列方向指示部が連続した直線状をなすように排列するだけで、隣接する歯を排列する際の歯先歯頚方向の位置調整を容易に行うことができる。
また、近心遠心方向に隣接して排列することを考慮すると、前記排列方向指示部は、前記床への排列状態で前庭側から見て直線的に位置するように構成することが好ましい。このようにすれば、前記と同様に、隣接する歯を排列する際の歯先歯頚方向の位置調整を、高度な技術や経験を積まなくても容易に行うことができる。
そして、これらのように、前庭側面または口腔側面に、歯先歯頚方向または近心遠心方向に延び床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設けた人工歯では、排列状態を確認するための排列確認シートとして、背部を透視可能なベースシートに、正規排列状態で前記排列方向指示部と重なる確認線を設けた排列確認シートを形成しておくことが好ましい。
このようにすれば、上顎床および下顎床に各歯を排列した状態で、前庭側面または口腔側面に排列確認シートを配置するだけで、簡単に正規排列状態に排列できているか否かを確認できる。また、排列に誤差がある場合には容易に調整することができる。よって、高度な技術や経験を積まなくても、各歯を容易に排列できる。
本発明の人工歯では、歯先歯頚方向または近心遠心方向に延びる排列方向指示部を備えているため、近心遠心方向に隣接して歯を排列する場合、上下に上顎歯と下顎歯を排列する場合、いずれでも高度な技術や経験を積まなくても、所定の排列方向に調整して排列できる。
上顎および下顎に配設する人工臼歯の基本構成を示す平面図である。 上顎臼歯および下顎臼歯をそれぞれ排列して上下に並べた状態を示す平面図である。 第1実施形態の上顎臼歯および下顎臼歯をそれぞれ排列して上下に並べた状態を示す頬側面図である。 第2実施形態の排列方向指示線を臼歯を排列した状態を示す斜視図である。 第2実施形態の排列方向指示線の形成概念を説明するための平面図である。 第3実施形態の上顎歯および下顎歯をそれぞれ一列に並べた状態を示す前庭側面図である。 第3実施形態の上顎歯および下顎歯の被蓋状態を示す前庭側面図である。 第4実施形態の上顎歯および下顎歯をそれぞれ一列に並べた状態を示す前庭側面図である。 (A),(B)は第4実施形態の上顎歯の排列確認方法を示す前庭側面図である。 (A),(B)は第4実施形態の下顎歯の排列確認方法を示す前庭側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
本発明は、義歯である歯科補綴物として人工歯を作製するための技術である。第1実施形態は人工臼歯の作製に用いることができる技術である。この人工臼歯は、第1大臼歯、第2大臼歯、第1小臼歯および第2小臼歯があり、そのうちの2つ以上の隣り合う組み合わせであることが好ましく、更に隣り合う全ての臼歯を含めた4歯であることが好ましい。かつ、上下に向かい合う対合第1大臼歯、対合第2大臼歯、対合第1小臼歯および対合第2小臼歯を含めた4歯であることが好ましく、上下に向かい合う全ての臼歯を含めた8歯であることが好ましい。
なお、以下の説明では、前歯に近づく方向を近心側、逆に遠ざかる方向を遠心側という。また、口腔内である内方を舌側および口蓋側(口腔側)、口腔外である外方を頬側および唇側(前庭側)という。さらに、歯の咬合面側を咬頭(歯先)側、歯根側を歯頚側という。そして、以下の説明で参照する図1および図2は、人工臼歯の基本構成を示すものであり、その外形等は患者に応じて変更される。また、図2中破線は、各臼歯の稜部であり、その内部が咬合面となり、外部が外周面となる。
図1は、本発明の実施形態に係る人工臼歯を用いた人工歯を示す。人工臼歯は、下顎に排列する下顎第1大臼歯1、下顎第2大臼歯2、下顎第1小臼歯3および下顎第2小臼歯4と、対合する上顎に排列する上顎第1大臼歯5、上顎第2大臼歯6、上顎第1小臼歯7および上顎第2小臼歯8を備えている。下顎臼歯1〜4は下顎床9に排列され、上顎臼歯5〜8は上顎床10に排列され、これら床9,10を介して患者の口腔内に着脱可能に装着される。なお、下顎床9は、患者の舌を露出させるために略U字形状をなしている。
図2は、本実施形態の下顎臼歯1〜4と上顎臼歯5〜8をそれぞれ床9,10に排列し、上顎方向から見た関係を示すものである。上側が上顎臼歯5〜8を上顎方向から見た図であり、下側が下顎臼歯1〜4を上顎方向から見た図である。但し、上顎は上顎方向から見た場合、咬合の状態がわからないため、咬合の状態を示すために、上方から見た咬合面の状態を示している。また、図中「○」印は各咬頭の咬頭頂である。
図示のように、下顎第1大臼歯1には、頬側の近心側に近心頬側咬頭11が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭12が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭13が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭14が設けられている。なお、この下顎第1大臼歯1には、遠心側に更に1個の咬頭を形成する場合がある。これら咬頭11〜14は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第1大臼歯1には、各一対の頬側咬頭11,12と舌側咬頭13,14により、その間に近心遠心方向に延びる中心溝15が形成される。この中心溝15上の所定位置には、排列状態で垂直方向の深さが最も深くなる中央窩16が形成されている。さらに、下顎第1大臼歯1には、各一対の近心咬頭11,13と遠心咬頭12,14により、その間に頬側溝17および舌側溝18が形成される。これら側溝17,18は、中心溝15または中央窩16から頬側面および舌側面にかけて延びる大きな溝であり、頬側面および舌側面では、咬頭側から歯頚側に向けて延びる。
下顎第2大臼歯2には、頬側の近心側に近心頬側咬頭19が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭20が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭21が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭22が設けられている。これら咬頭19〜22は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第2大臼歯2には、各一対の頬側咬頭19,20と舌側咬頭21,22により、その間に近心遠心方向に延びる中心溝23が形成される。この中心溝23上の所定位置に中央窩24が形成されている。さらに、下顎第2大臼歯2には、各一対の近心咬頭19,21と遠心咬頭20,22により、その間に下顎第1大臼歯1と同様の頬側溝25および舌側溝26が形成される。
下顎第1小臼歯3には、頬側に1つの頬側咬頭27が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭28が設けられている。これらの咬頭27,28は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第1小臼歯3には、各咬頭27,28により、近心遠心方向に延びる中心溝29が形成され、この中心溝29上の所定位置に窩30が形成される。
下顎第2小臼歯4には、頬側に1つの頬側咬頭31が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭32が設けられている。これらの咬頭31,32は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第2小臼歯4には、各咬頭31,32により、近心遠心方向に延びる中心溝33が形成され、この中心溝33上の所定位置に窩34が形成される。
ここで、これら下顎小臼歯3,4には、下顎大臼歯1,2のような頬側溝17,25および舌側溝18,26は形成されない。但し、一対の小臼歯3,4を連結した連結歯として作製する場合には、その連結部分に舌側溝や頬側溝のような側溝が形成される。そのため、連結歯に形成される側溝は、大臼歯1,2の頬側溝17,25および舌側溝18,26と同様に構成する。
一方、上顎第1大臼歯5には、頬側の近心側に近心頬側咬頭35が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭36が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭37が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭38が設けられている。これら咬頭35〜38は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第1大臼歯5には、各一対の頬側咬頭35,36と舌側咬頭37,38により、その間に近心遠心方向に延びる中心溝39が形成され、この中心溝39上の所定位置に中央窩40が形成されている。さらに、上顎第1大臼歯5には、各一対の近心咬頭35,37と遠心咬頭36,38により、その間に下顎大臼歯1,2と同様の頬側溝41および舌側溝42が形成される。
上顎第2大臼歯6には、頬側の近心側に近心頬側咬頭43が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭44が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭45が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭46が設けられている。これら咬頭43〜46は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第2大臼歯6には、各一対の頬側咬頭43,44と舌側咬頭45,46により、その間に近心遠心方向に延びる中心溝47が形成され、この中心溝47上の所定位置に中央窩48が形成されている。さらに、上顎第2大臼歯6には、各一対の近心咬頭43,45と遠心咬頭44,46により、その間に各大臼歯1,2,5と同様の頬側溝49および舌側溝50が形成される。
上顎第1小臼歯7には、頬側に1つの頬側咬頭51が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭52が設けられている。これらの咬頭51,52は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第1小臼歯7には、各咬頭51,52により、近心遠心方向に延びる中心溝53が形成され、この中心溝53上の所定位置に窩54が形成される。
上顎第2小臼歯8には、頬側に1つの頬側咬頭55が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭56が設けられている。これらの咬頭55,56は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第2小臼歯8には、各咬頭55,56により、近心遠心方向に延びる中心溝57が形成され、この中心溝57上の所定位置に窩58が形成される。
これら上顎小臼歯7,8には、下顎小臼歯3,4と同様に、上顎大臼歯5,6のような頬側溝41,49および舌側溝42,50は形成されない。但し、一対の小臼歯7,8を連結した連結歯として作製する場合には、その連結部分に形成される側溝を、大臼歯5,6の頬側溝41,49および舌側溝42,50と同様に構成する。
これらの各臼歯1〜8は、外周面が湾曲面状をなす。この外周面のうち、図3に一点鎖線で示すように、排列状態で各臼歯1〜8の最も膨らんで膨出した部分が最大豊隆線59を構成する。なお、この最大豊隆線59は、膨出した湾曲面の頂部からなるため、目視できるように具現化した線状に現れるものではない。本実施形態の最大豊隆線59は、各臼歯1〜8の頬側面から見た状態で、近心遠心方向に略平行な直線状となるように構成している。また、各臼歯1〜4,5〜8の各最大豊隆線59は、頬側面視で近心遠心方向に直線的に位置するように、咬頭歯頚方向の高さを一致させて設けられている。
このように最大豊隆線59を設けた臼歯1〜4,5〜8は、床9,10に排列すると、隣接歯1〜4,5〜8との隣接面中の最大豊隆線59上の1点が、互いに接触した状態をなす。言い換えれば、臼歯1〜4,5〜8は、最大豊隆線59上の1点が接触点60となるように、湾曲面状に形成および排列される。
そして、本実施形態では、大臼歯1,2,5,6の頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50は、その歯頚側の端部が最大豊隆線59上に位置するように構成している。即ち、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50は、床9,10への排列状態で、咬合面から頬側面および舌側面に向けて延び、この頬側面および舌側面にて最大豊隆線59にかけて咬頭歯頚方向に延びるように形成されている。これにより、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の歯頚側端部は、排列状態で隣接歯との接触点60と近心遠心方向と略平行な平面上にあるように構成されている。また、頬側溝17,25,41,49は、頬側面から立体的な3次元で見て略並行に設けられ、舌側溝18,26,42,50は舌側面視で略並行に設けられている。これにより、下顎大臼歯1,2の頬側溝17,25は上顎大臼歯5,6の頬側溝41,49と平行に位置し、下顎大臼歯1,2の舌側溝18,26は上顎大臼歯の舌側溝42,50と平行に位置するようになっている。なお、頬側面および舌側面に位置する頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50は、並行に延びればよいため側面視で湾曲した形状であってもよいが、側面視で咬頭歯頚方向に延びる直線であることが好ましい。
また、各臼歯1〜4,5〜8は、図1および図3に薄墨を付して示すように、床9,10への排列状態で隣接歯間に、鼓状の隙間(空間)からなる鼓形空隙61が形成される。この鼓形空隙61は、図3に示すように、接触点60より咬頭側に位置する咬頭側鼓形空隙61aと、接触点60より歯頚側に位置する歯頚側鼓形空隙61bとに区画される。そのため、臼歯1〜4,5〜8を排列した状態での頬側面視では、咬頭側鼓形空隙61aの底(深さ)は最大豊隆線59と一致する。即ち、咬頭側鼓形空隙61aの深さは、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の歯頚側端部に対して、咬頭歯頚方向の高さが近心遠心方向に一致するように構成されている。
このように構成した臼歯1〜4,5〜8は、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の延び方向が、並行および平行に排列するための方向を指示する排列方向指示部の役割をなす。また、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の歯頚側端部、および、接触点60を含む最大豊隆線59が、隣接歯間の咬頭歯頚方向の排列方向(位置)を指示する排列方向指示部の役割をなす。
次に、このように作製した臼歯1〜8を床9,10に排列する作業について説明する。なお、完成状態の義歯の床9,10は樹脂製である。この樹脂製の床は、人工歯の排列後に、仮の床である蝋製の蝋堤と置き換えて形成される。具体的には、義歯は、患者から採取した型に基づいて仮床である蝋堤を作成し、その蝋堤に対して人工歯を排列することにより仮の義歯を作製する。その後、仮義歯を石膏で覆い、蝋堤を溶かして流し出した後に、樹脂を射出することにより樹脂製の床9,10を形成し、石膏から完成した義歯を取り出すものである。
まず、下顎中切歯62、下顎側切歯63および下顎犬歯64を排列した下顎床9に対して、下顎犬歯64の遠心側に下顎第1小臼歯3を排列する。この際、下顎第1小臼歯3は、咬頭27,28の頂部が下顎犬歯64の尖頭と歯先歯頚方向の高さが一致するように、接触点60を接触させて排列する。
ついで、下顎床9に下顎第2小臼歯4を排列する。この際、下顎第2小臼歯4は、咬頭31,32の頬側舌側方向の位置を下顎第1小臼歯3の咬頭27,28に対応させる。また、下顎第1小臼歯3に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さを一致させ、互いの接触点60,60を接触させて排列する。
ついで、下顎床9に下顎第1大臼歯1を排列する。この際、下顎第1大臼歯1は、頬側咬頭11,12と舌側咬頭13,14の頬側舌側方向の位置を、下顎第2小臼歯4の頬側咬頭31と舌側咬頭32に対応させる。また、下顎第2小臼歯4に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さが一致するように排列する。そして、下顎第1大臼歯1の頬側溝17または舌側溝18の歯頚側端部と、近心側の接触点60と、隣接して排列した下顎小臼歯3,4の接触点60の各咬頭歯頚方向の高さが、近心遠心方向に直線的に位置するように排列する。
ついで、下顎床9に下顎第2大臼歯2を排列する。この際、下顎第2大臼歯2は、頬側咬頭19,20と舌側咬頭21,22の頬側舌側方向の位置を、下顎第1大臼歯1の頬側咬頭11,12と舌側咬頭13,14に対応させる。また、頬側溝25および舌側溝26を、下顎第1大臼歯1の頬側溝17および舌側溝18と並行に位置させ、かつ、下顎第1大臼歯1に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さが一致するように排列する。そして、下顎第2大臼歯2の頬側溝25または舌側溝26の歯頚側端部と、近心側の接触点60と、隣接して排列した下顎第1大臼歯1の頬側溝17または舌側溝18の歯頚側端部の各咬頭歯頚方向の高さが、近心遠心方向に直線的に位置するように排列する。
同様に、上顎中切歯65、上顎側切歯66および上顎犬歯67を排列した上顎床10に上顎第1小臼歯7を排列する。この際、上顎第1小臼歯7は、咬頭51,52の頂部が上顎犬歯67の尖頭と歯先歯頚方向の高さが一致するように、接触点60を接触させて排列する。
ついで、上顎床10に対して上顎第2小臼歯8を排列する。この際、上顎第2小臼歯8は、咬頭55,56の頬側舌側方向の位置を上顎第1小臼歯7の咬頭51,52に対応させる。また、上顎第1小臼歯7に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さを一致させ、互いの接触点60,60を接触させて排列する。
ついで、上顎床10に対して上顎第1大臼歯5を排列する。この際、上顎第1大臼歯5は、頬側咬頭35,36と舌側咬頭37,38の頬側舌側方向の位置を、上顎第2小臼歯8の頬側咬頭55と舌側咬頭56に対応させる。また、上顎第2小臼歯8に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さが一致するように排列する。そして、上顎第1大臼歯5の頬側溝41または舌側溝42の歯頚側端部と、近心側の接触点60と、隣接して排列した上顎小臼歯5,6の接触点60の各咬頭歯頚方向の高さが、近心遠心方向に直線的に位置するように排列する。
最後に、上顎床10に上顎第2大臼歯6を排列する。この際、上顎第2大臼歯6は、頬側咬頭43,44と舌側咬頭45,46の頬側舌側方向の位置を、上顎第1大臼歯5の頬側咬頭35,36と舌側咬頭37,38に対応させる。また、頬側溝49および舌側溝50を、上顎第1大臼歯5の頬側溝41および舌側溝42と並行に位置させ、かつ、上顎第1大臼歯5に対して互いの最大豊隆線59,59の咬頭歯頚方向の高さが一致するように排列する。そして、上顎第2大臼歯6の頬側溝49または舌側溝50の歯頚側端部と、近心側の接触点60と、隣接して排列した上顎第1大臼歯5の頬側溝41または舌側溝42の歯頚側端部の各咬頭歯頚方向の高さが、近心遠心方向に直線的に位置するように排列する。
なお、下顎小臼歯3,4および/または上顎小臼歯5,6を一体化した連結歯として作製した場合には、連結歯に形成された頬側溝または舌側溝と、下顎第1大臼歯1および/または上顎第1大臼歯5の頬側溝17,42または舌側溝18,43とを、並行に位置させるとともに、互いの歯頚側端部の咬頭歯頚方向の高さを近心遠心方向に一致させる。また、このように排列した下顎臼歯1〜4および上顎臼歯5〜8は、互いに咬合させることにより、近心遠心方向および頬側舌側方向の排列位置を調整する。
このように、本発明では、小臼歯3,4および7,8を連結歯として作製した場合を含み、大臼歯1,2,5,6の頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50を排列方向指示部として構成している。そのため、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50が並行に延びるように排列するだけで、近心遠心方向に隣接させる臼歯1〜4,5〜8を、所定の方向性で簡単かつ確実に排列できる。しかも、本実施形態では、大臼歯1,2,5,6の頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の歯頚側端部を、最大豊隆線59上に位置するように構成している。そのうえ、隣接歯との接点部も、近心遠心方向に略平行な平面上にあるように構成している。そのため、頬側溝17,25,41,49および舌側溝18,26,42,50の歯頚側端部および接触点60が近心遠心方向に直線状をなすように排列することにより、咬頭歯頚方向の高さも確実に調整できる。
よって、下顎臼歯1〜4および上顎臼歯5〜8を下顎床9および上顎床10に排列するに際して、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することができる。即ち、患者の口腔内は個人差が大きく、無歯顎の臨床においても、口腔内の広さや顎堤の高さや角度などさまざまであるが、そういった臨床においても、容易に短時間で人工臼歯を排列でき、口腔内の状況を再現できる。また、人工歯は仮の床である蝋堤の上に排列されるものであるため、人工歯同士の位置関係を見ることは困難であったが、容易に状況を把握できる。そして、正確な排列位置を容易に判断できるため、排列作業性を極めて向上できる。また、正確な排列が可能であるため、義歯作成後においても咀嚼が容易に行えるうえ、切る機能に加え、すり潰す、機能も付加することができる。しかも、補綴物を装着後の口腔内を美しく見せることができる。
図4および図5は第2実施形態の臼歯1〜4,5〜8を示す。この第2実施形態では、排列方向指示部として、最大豊隆線59に対して直角な平面上に臼歯1〜4,5〜8の表面形状として表れる稜線である弧状表出部68を最大豊隆線59の近傍に設けて、かつ、各弧状表出部68を並行に延びるようにした点で、第1実施形態と相違している。この弧状表出部68は、図5に示すように、臼歯1〜4,5〜8の各咬頭において、近心側および遠心側に形成される小面69,70の境界線に連続している。
具体的には、下顎臼歯1〜4には、頬側咬頭11,12,19,20,27,31の近心頬側、および、舌側咬頭13,14,21,22,28,32の近心頬側に、側方運動時や中間運動時に平衡機能および咀嚼機能に関与する前方咬合小面69が形成されている。また、下顎臼歯1〜4には、頬側咬頭11,12,19,20,27,31の遠心頬側、および、舌側咬頭13,14,21,22,28,32の遠心頬側に、側方運動時や後方運動時に咀嚼機能に関与する後方咬合小面70が形成されている。そして、これら前方咬合小面69と後方咬合小面70の間には、曲率の違い等によって頬側方向に隆起し、咬頭歯頚方向に延びる弧状表出部68が形成される。そのうち、頬側咬頭11,12,19,20,27,31の頬側面に形成される弧状表出部68は、それぞれ並行に延びる排列方向指示部を構成する。
また、上顎臼歯5〜8には、頬側咬頭35,36,43,44,51,55の遠心舌側、および、舌側咬頭37,38,45,46,52,55の遠心舌側に、前方咬合小面69が形成されている。また、頬側咬頭35,36,43,44,51,55の近心舌側、および、舌側咬頭37,38,45,46,52,55の近心舌側に、後方咬合小面70が形成されている。そして、これら前方咬合小面69と後方咬合小面70の間には、下顎臼歯1〜4と同様に弧状表出部68が形成される。そのうち、舌側咬頭37,38,45,46,52,55の舌側面に形成される弧状表出部68は、それぞれ並行に延びる排列方向指示部を構成する。
このようにして形成される弧状表出部68は、下顎大臼歯1,2の頬側面に各一対形成され、下顎小臼歯3,4の頬側面に1本形成され、上顎大臼歯5,6の舌側面に各一対形成され、上顎小臼歯7,8の舌側面に1本形成される。これらの弧状表出部68は、前方咬合小面69と後方咬合小面70とが交差することによって形成される角部により構成してもよいが、曲面の頂部からなる構成とすることが好ましい。また、弧状表出部68は、咬頭頂から歯頚にかけて帯状に連続するように形成することが好ましいが、咬頭歯頚方向に断続的に形成してもよい。この場合、少なくとも最大豊隆線59の形成領域では、この最大豊隆線59と交差するように弧状表出部68を連続した帯状に形成することが好ましい。そして、弧状表出部68は、曲面頂部かつ咬頭歯頚方向に連続して設けることにより、排列作業性を効率的に向上できる。
即ち、下顎臼歯1〜4および上顎臼歯5〜8を各床9,10に排列する際には、第1実施形態と同様にして排列する。そして、各臼歯1〜8を排列する際、正しい方向性で配置した場合、弧状表出部68が連続した帯状をなすように視認できる。一方、各臼歯1〜8を近心遠心方向に傾いた状態で配置すると、弧状表出部68が連続した帯状をなすように表出しない。そのため、このような状態を確認することにより、作業者は排列方向にズレがあると認識できる。そして、各臼歯1〜4,5〜8の全てを正しい方向性で排列した場合には、図4に示すように、全ての弧状表出部68が並行に延びるように表出される。そのため、各臼歯1〜8の位置調整に係る作業性を向上できる。
なお、本実施形態では、各大臼歯1,2,5,6の側溝17,18,25,26,41,42,49,50の歯頚側端部を第1実施形態と同様に最大豊隆線59上に位置するように構成しているが、弧状表出部68のみを排列方向指示部として設けた構成であってもよい。
図6および図7は、第3実施形態の人工歯1〜8,62〜67を示す。この第3実施形態は、臼歯1〜8だけでなく、前歯である下顎切歯62,63と下顎犬歯64、および、上顎切歯65,66と上顎犬歯67を含めた全ての人工歯の排列に関するもので、特に対合する上下歯5〜8,65〜67と1〜4,62〜64の位置関係を、設定した状態に作業性よく排列できるようにするものである。
具体的には、第3実施形態の人工歯1〜8,62〜67には、排列方向指示部として前庭側面を着色することにより、歯先歯頚方向に延びる指示線71が設けられている。ここで、図7に示すように、中心咬合位で被蓋した状態では、下顎歯1〜4,62〜64の前庭側の一部が、上顎歯5〜8,65〜67で覆われる。また、排列後には、ワックス(仮床の蝋堤)が床用レジン(樹脂製の床)に置き換えられる。そのため、指示線71は、この被蓋状態で覆い隠されないように、また、ワックスで覆い隠されないように、前庭面視で歯先側端縁から歯頚側端縁にかけて直線状に延びるように設けられている。ここで、直線状に延びるとは、連続した1本の線であってもよく、断続的に延びる複数の点を含む線(破線等)であってもよい。また、本実施形態では、上下に対合する上顎歯5〜8,65〜67と下顎歯1〜4,62〜64の指示線71は、中心咬合位で直線的に位置するように設けられている。
なお、中心咬合位では、下顎中切歯62は上顎中切歯65に被蓋し、この上顎中切歯65は更に下顎側切歯63に被蓋し、この下顎側切歯63は更に上顎側切歯66に被蓋し、この上顎側切歯66は更に下顎犬歯64に被蓋し、この下顎犬歯64は更に上顎犬歯67に被蓋し、この上顎犬歯67は更に下顎第1小臼歯3に被蓋し、この下顎第1小臼歯3は更に上顎第1小臼歯7に被蓋し、この上顎第1小臼歯7は更に下顎第2小臼歯4に被蓋し、この下顎第2小臼歯4は更に上顎第2小臼歯8に被蓋し、この上顎第2小臼歯8は更に下顎第1大臼歯1に被蓋し、この下顎第1大臼歯1は更に上顎第1大臼歯5に被蓋し、この上顎第1大臼歯5は更に下顎第2大臼歯2に被蓋し、この下顎第2大臼歯2は更に上顎第2大臼歯6に被蓋する。そのため、1本の歯しか被蓋しない下顎中切歯62および上顎第2大臼歯6には、被蓋する対合歯65,2の指示線71と直線的に位置するように、1本の指示線71がそれぞれ設けられている。また、2本の歯に被蓋する他の歯1〜7,63〜67には、それぞれ被蓋する2本の歯1〜8,62〜67の指示線71と直線的に位置するように、2本の指示線71が並行に設けられている。
これらの指示線71の形成方法は、前庭側面の形成位置を着色する方法、および、形成位置を除く領域を着色して非着色領域で表出させる方法の両方を含む。この着色領域と非着色領域は、異なる配色であることが好ましいが、同系色のものであってもよい。但し、同色や透明色とする場合、所定周波数の光や暗中で発色または発光するものを使用することが好ましい。また、異なる配色とする場合、人工歯1〜8,62〜67毎または指示線71毎でも、黒色、赤色、青色などの異なる配色としてもよい。
指示線71を形成するための着色材は油性インク等、排列時や輸送時に消えない(剥がれない)ものを使用している。そして、この着色材は、口腔内に装着することにより、使用につれて自然と消えるようにしてもよいが、排列後に薬剤を使用して剥がす構成としてもよい。この着色材の着色料は、有機性材料と発色材を含み、食品添加物に指定された口腔内で利用できるものが好ましい。
このように構成した第3実施形態の人工歯1〜8,62〜67は、例えば第1実施形態と同様に、下顎中切歯62から下顎第2大臼歯2まで遠心方向へ順番に排列するとともに、上顎中切歯65から上顎第2大臼歯6まで順番に排列する。その後、下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67を咬合させ、互いに対応する指示線71が直線的に位置するように調整する。
または、下顎床9に対して下顎中切歯62を排列した後、上顎床10に対して上顎中切歯65を排列する。そして、これら中切歯62,65を咬合させ、上顎中切歯65の近心側に位置する指示線71と下顎中切歯62の指示線71とが直線的に位置するように調整する。ついで、下顎床9に対して下顎側切歯63を排列した後、下顎側切歯63と上顎中切を咬合させて、下顎側切歯63の近心側の指示線71と上顎中切歯65の遠心側の指示線71とが直線的に位置するように調整する。その後、上顎床10に対して上顎側切歯66を排列した後、上顎側切歯下顎側切歯を咬合させて、上顎側切歯66の近心側の指示線71と下顎側切歯63の遠心側の指示線71とが直線的に位置するように調整する。
このようにして、下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67を順番に床9,10に対して排列し、その排列の度に咬合させ、先に排列した歯の遠心側の指示線71に、後に排列した歯の近心側指示線が直線的に位置するように調整する。これを切り返しながら、最後の上顎第2大臼歯6まで排列する。そして、全ての排列および調整が完了すると、指示線71を除去する。
このように、第3実施形態の人工歯1〜8,62〜67は、排列方向指示部として、歯先歯頚方向に延びる着色した指示線71を設けているため、この指示線71が下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67で直線的に位置するように調整するだけで、高度な技術や経験を積まなくても近心遠心方向の位置調整を容易に行うことができる。しかも、第1実施形態のように、大臼歯1,2,5,6に限られず、小臼歯3,4,7,8および前歯62〜67においても容易に実施できる。しかも、近年では、治療経過を保存することが望まれているが、この第3実施形態の構成によれば、写真などで排列状況を保存することができる。
図8から図10は第4実施形態の人工歯1〜8,62〜67を示す。この第4実施形態では、排列方向指示部として頬側面を着色することにより形成する指示線71を、近心遠心方向に延びるように設けた点で、第3実施形態と大きく相違している。また、本実施形態では、人工歯1〜8,62〜67を排列した状態で、その排列状態を確認するための排列確認シート72A,72Bを更に設けた点で、各実施形態と相違している。
具体的には、図8に示すように、本実施形態の人工歯1〜8,62〜67には、それぞれ近心遠心方向に延びるように、一対の指示線71,71が設けられている。これら指示線71,71は、一方が歯冠において歯頚側に偏って設けられ、他方が歯先側に偏って設けられている。そして、歯頚側の指示線71は、下顎歯1〜4,62〜64および上顎歯5〜8,65〜67において、全てが近心遠心方向へ直線的に位置するように設けられている。また、歯先側の指示線71は、下顎歯1〜4,62〜64および上顎歯5〜8,65〜67において、最大豊隆線59上に位置するように設けられている。
本実施形態では、下顎臼歯1〜4および上顎臼歯5〜8は、第1実施形態と同様に、最大豊隆線59が直線的に位置するように構成している。そのため、これらに形成する歯先側の指示線71は、近心遠心方向へ直線的に位置するようになっている。また、他の人工歯62〜67のうち、下顎前歯62〜64は、最大豊隆線59が近心遠心方向に直線的に位置するように構成されている。そのため、これらに形成する歯先側の指示線71は、近心遠心方向へ直線的に位置するようになっている。一方、上顎前歯65〜67は、遠心側の上顎犬歯67を除く上顎切歯65,66の最大豊隆線59が近心遠心方向に直線的に位置するように構成されている。そのため、これらに形成する歯先側指示線は、近心遠心方向へ直線的に位置するようになっている。また、上顎犬歯67は、最大豊隆線59が上顎臼歯5〜8と近心遠心方向に直線的に位置するように構成されている。そのため、上顎犬歯67の指示線71は、上顎臼歯5〜8の歯先側の指示線71と近心遠心方向へ直線的に位置するようになっている。
このように構成した下顎歯1〜4,62〜64を正規排列状態とした場合、歯頚側に断続的に延びる1本の指示線71の群が形成される。また、歯先側には、略連続して延びる2本の指示線71の群が形成される。そして、これら指示線71の群は、それぞれ歯先歯頚方向に平行に位置するとともに並行に延びる。同様に、上顎歯5〜8,65〜67を正規排列状態とした場合、歯頚側に断続的に延びる1本の指示線71の群が形成される。また、歯先側には、略連続して延びる2本の指示線71の群が形成される。そして、これら指示線71の群は、それぞれ歯先歯頚方向に平行に位置するとともに並行に延びる。しかも、下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67を中心咬合位で咬合させた場合、これらの指示線71の群がそれぞれ歯先歯頚方向に平行に位置するとともに並行に延びる。
この第4実施形態の人工歯1〜8,62〜67を排列する場合には、第1実施形態と同様に、下顎歯1〜4,62〜64および上顎歯5〜8,65〜67を、各床9,10に対して中切歯62,65から遠心側へ順番に第2大臼歯2,6まで排列する。その際、上下各一対の中切歯62,62と65,65において、先に排列した中切歯62,65を除き、後から排列する下顎歯1〜4,62〜64および上顎歯5〜8,65〜67は、先に排列した歯の指示線71,71に対して、歯先側および歯頚側に位置する指示線71,71が近心遠心方向へ直線的に位置するように調整して排列する。また、下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67とは、指示線71,71が平行に延びるように調整して排列する。これにより、各実施形態と同様に、高度な技術や経験を積まなくても、近心遠心方向および歯先歯頚方向の位置を調整して所定位置に排列できる。
なお、本実施形態では、このように各床9,10に対する人工歯1〜8,62〜67の排列が完了すると、図9(A),(B)および図10(A),(B)に示すように、排列確認シート72A,72Bにより排列状態を確認する。この排列確認シート72A,72Bは、ベースシート73に、正規排列状態での指示線71と重なる確認線74を設けたもので、本実施形態では、下顎歯1〜4,62〜64用と上顎歯5〜8,65〜67用の2種を設けている。ベースシート73は、背部を透視可能な透明または半透明のものである。このベースシート73は、弾性的に変形可能な樹脂により形成された矩形状のものである。確認線74は、指示線71と線幅が略同一に形成され、背部を透視不可能な不透明のものである。この確認線74は、指示線71と同様の油性インク、または、成型時に2色成型することによる不透明な樹脂により形成されている。
そして、この排列確認シート72Aを排列した下顎歯1〜4,62〜64の前庭側に配置するとともに、排列確認シート72Bを上顎歯5〜8,65〜67の前庭側に配置し、全て指示線71が確認線74と重なるか否かにより、各人工歯1〜8,62〜67が正規排列状態で排列されているか否かを確認できる。そして、ズレが生じている人工歯1〜8,62〜67を発見した場合には、所定位置に調整することができる。そのため、排列を行う作業者には、高度な技術や経験は必要ない。勿論、この排列確認シート72A,72Bは、全ての下顎歯1〜4,62〜64および上顎歯5〜8,65〜67を排列した後に使用するだけでなく、排列途中に使用しても良い。
なお、本発明の人工歯は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態のように側溝17,18,25,26,41,42,49,50からなる排列方向指示部、および、第2実施形態のように弧状表出部68からなる排列方向指示部の構成に、第3および第4実施形態に示す指示線71からなる排列方向指示部の構成を組み合わせて構成してもよい。特に、第1から第3実施形態のように歯先歯頚方向に延びる排列方向指示部の構成に、第4実施形態ののように近心遠心方向に延びる排列方向指示部の構成を組み合わせると、排列精度および作業性を大幅に向上することができる。
また、前記実施形態では、人工歯1〜8,62〜67の前庭側面および/または口腔側面に排列方向指示部を設けたが、特に臼歯1〜8の場合、咬合面に咬合面観で直線状をなすように排列方向指示部を設けてもよい。このようにすれば、高度な技術や経験を積むことなく、更に精度の高い排列位置調整が可能となる。
さらに、第4実施形態のように、排列確認シート72A,72Bを設ける構成は、第1から第3実施形態の構成、および、各実施形態を組み合わせた構成であっても、同様に適用可能である。また、この排列確認シートは、下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67に分けて設けることなく、1枚で構成してもよい。しかも、前記実施形態では、各一対の下顎歯1〜4,62〜64と上顎歯5〜8,65〜67の全てを覆い、全ての指示線71に対応する確認線74を設けたが、これらは略左右対称であるため、半分のみを設ける構成としてもよい。
そして、第3および第4実施形態では、大半の隣接歯同士の指示線71が直線的に位置するように構成したが、特に排列確認シートを採用する場合には、平行および並行に設けるだけで、直線的に位置するように構成する必要はない。しかも、人工歯1〜8,62〜67は、患者の残存歯や顎の形状等により、外形等が微妙に異なる複数種のものがあるが、排列確認シートを採用する場合、複数種全ての指示線71は同一部位になるように形成し、1種の排列確認シートを使用するように構成することもできる。
1…下顎第1大臼歯
2…下顎第2大臼歯
3…下顎第1小臼歯
4…下顎第2小臼歯
5…上顎第1大臼歯
6…上顎第2大臼歯
7…上顎第1小臼歯
8…上顎第2小臼歯
9…下顎床
10…上顎床
17,25,41,49…頬側溝(排列方向指示部)
18,26,42,50…舌側溝(排列方向指示部)
59…最大豊隆線
60…接触点
61…鼓形空隙
62…下顎中切歯
63…下顎側切歯
64…下顎犬歯
65…上顎中切歯
66…上顎側切歯
67…上顎犬歯
68…弧状表出部(排列方向指示部)
69…前方咬合小面
70…後方咬合小面
71…指示線(排列方向指示部)
72A,72B…排列確認シート
73…ベースシート
74…確認線

Claims (12)

  1. 歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の歯を近心遠心方向に隣接して排列する人工歯であって、
    前記各歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に端部が位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように歯先歯頚方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記各歯の前記排列方向指示部を前記床への排列状態で略並行に延びるようしたことを特徴とする人工歯。
  2. 歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎歯と下顎歯とを排列する人工歯であって、
    前記上顎歯および前記下顎歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に端部が位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように歯先歯頚方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記上顎歯および前記下顎歯の前記各排列方向指示部を前記床への排列状態で略平行に位置するようにしたことを特徴とする人工歯。
  3. 前記排列方向指示部の歯頚側端部を、前記床への排列状態で近心遠心方向に略平行な最大豊隆線上に位置するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の人工歯。
  4. 前記排列方向指示部の歯頚側端部と、前記床への排列状態で隣接する歯の接触点とが、前記平面上にあるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の人工歯。
  5. 前記上顎歯と前記下顎歯の前記各排列方向指示部は、中心咬合位で前庭側から見て直線的に位置するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の人工歯。
  6. 前記排列方向指示部は、前記床への排列状態で歯先側から歯頚方向に向けて延びる側溝であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の人工歯。
  7. 前記排列方向指示部は、突出した咬頭の近心側および遠心側に形成された小面によって形成される稜線であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の人工歯。
  8. 前記排列方向指示部は、前記前庭側面を着色することにより、前記床への排列状態で歯先側から歯頚方向に向けて延びるように形成された線であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の人工歯。
  9. 歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の歯を近心遠心方向に隣接して排列する人工歯であって、
    前記各歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように近心遠心方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記各歯の排列方向指示部が前記床への排列状態で略平行に位置するようにしたことを特徴とする人工歯。
  10. 歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎歯と下顎歯とを排列する人工歯であって、
    前記上顎歯および前記下顎歯の湾曲面からなる前庭側面に、近心遠心方向に略平行な平面上に位置し、前記床への排列状態で前記床から露出するように近心遠心方向に延び、前記床への排列時の方向性を示す排列方向指示部を設け、前記上顎歯および前記下顎歯の排列方向指示部を前記床への排列状態で略並行に延びるようにしたことを特徴とする人工歯。
  11. 前記排列方向指示部を、前記床への排列状態で近心遠心方向に略平行な最大豊隆線上に位置するようにしたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の人工歯。
  12. 近心遠心方向に隣接する前記各歯の前記各排列方向指示部は、前記床への排列状態で前庭側から見て直線的に位置することを特徴とする請求項9に記載の人工歯。
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