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JP5433546B2 - ヘッドレストの支持構造 - Google Patents

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JP5433546B2
JP5433546B2 JP2010222814A JP2010222814A JP5433546B2 JP 5433546 B2 JP5433546 B2 JP 5433546B2 JP 2010222814 A JP2010222814 A JP 2010222814A JP 2010222814 A JP2010222814 A JP 2010222814A JP 5433546 B2 JP5433546 B2 JP 5433546B2
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Description

本発明は、ヘッドレストを支持するヘッドレスト支持構造に関する。
従来、この種のヘッドレストの保持構造として、ヘッドレストから下方に延出されたステーと、背もたれに設けられ、筒状に設けられ、上下に延在したブラケットと、前記ステーが挿入される挿入孔を有するとともに、前記ブラケットに嵌挿され、上下に延在した筒状部と、前記筒状部の外周面に凸設され、前記ブラケットの内面に対向する第1の突出部と、前記第1の突出部の下方において前記筒状部の外周面に凸設され、前記ブラケットの内面に対向する第2の突出部と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間に介在した連結部と、を備えたヘッドレスト支持構造(例えば特許文献1)が提案され、このヘッドレスト支持構造では、第1〜第3の突出部によって筒状部の剛性が向上し、また、第1及び第2の連結部によって第1〜第3の突出部の剛性が向上し、これにより、筒状部の変形を抑え使用によるがたつきを防止できる。
また、シートバックの上方に配置されるヘッドレストを設けたヘッドレストステーを嵌入保持し、座席に配設されたブラケットに支持可能に形成されるヘッドレストサポートであって、このヘッドレストサポートは、頭部と、この頭部の下方に設けられた、この頭部より小径の首部と、この首部の下方に設けられた、この首部より小径の胴部とで構成されており、この頭部から、首部、並びに胴部に亙って貫設されたヘッドレストステー挿入用の貫通孔と、前記胴部と、首部との連設部の周面に設けた弾性体と、この弾性体の撓みを受入れる受入れ切欠きとでなる第一のガタ防止機構と、前記胴部の長手方向に、対で設けたヘッドレストステー及び/又はブラケット押圧用の弾性帯片、切り溝とでなる第二のガタ防止機構とで構成したガタ防止機構を備えたヘッドレストサポート(例えば特許文献2)が提案され、このヘッドレストサポートでは、シートの躯体に設けたブラケットと、このブラケットに設けたサポートと、このサポートに設けたステーの組付け後に発生するガタ防止及び/又はこれらの公差等に起因するガタが防止される。
特開2009−183695号公報 特開2009−125398号公報
上記特許文献1では筒状部に設けた複数の突起部により剛性を向上し、これにより、筒状部の変形を抑え、使用によるがたつきを防止している。
一方、上記特許文献2では、首部との連設部の周面に設けた弾性体と、対で設けたヘッドレストステー押圧用の弾性帯片とがステーに圧接することにより、ガタを防止しているが、サポートに弾性体と弾性帯片を設けるため、その加工が複雑となり、また、サポートは合成樹脂からなるから、弾性体と弾性帯片の弾性が経時的に低下することが懸念される。
そこで、本発明は、ヘッドレストのステーとこのステーを挿入する筒状部を備えたヘッドレストの支持構造において、ステーの操作荷重の変化及び使用によるがたつきを防止することができるヘッドレストの支持構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ヘッドレストから下方に延出されたステーと、背もたれに設けられ上下に延在した筒状のブラケットと、前記ステーがスライド可能に挿入される挿入孔を有するとともに前記ブラケットに嵌挿され、上下に延在した筒状部とを備えたヘッドレストの支持構造において、前記筒状部を屈曲して前記挿入孔の一側上下と他側中央が前記ステーに圧接するように、前記筒状部の上下に取り付ける上下取付部と、これら上下取付部の間に付勢手段を備えるものである。
また、請求項に係る発明は、前記付勢手段が引張バネであり、前記引張バネは、線材を屈曲形成してなり、前記筒状部の他側に取り付けたものである。
また、請求項に係る発明は、前記引張バネは略Ω形をなすものである。
また、請求項に係る発明は、前記筒状部の外周上下にリブを突設し、これら上下のリブに前記上下取付部を取り付けると共に、前記引張バネを前記上下のリブの外縁より内側に配置したものである。
また、請求項に係る発明は、前記筒状部の一側に開口部を形成したものである。
請求項1の構成によれば、筒状部を屈曲することにより、ヘッドレストから延出されたステーが挿入孔の一側上下と他側中央に圧接し、ステーと挿入孔との摩擦力が増加するため、温度・経時変化に伴うステーの操作荷重変化やがたつきの発生を防止できる。
また、請求項の構成によれば、略真直ぐに形成した筒状部を付勢手段により屈曲し、ステーとの摩擦力を高めることができる。また、付勢手段を付勢力の異なるものに変更することにより、操作荷重の調整及び重量の異なるヘッドレストに対応することができる。
また、請求項の構成によれば、上下取付部を筒状部の上下に取り付けることにより筒状部に付勢手段を簡便に取り付けることができる。
また、請求項の構成によれば、引張バネを連結した箇所側が引っ張られて筒状部が屈曲する。
また、請求項の構成によれば、Ω形の開口部を開くように弾性変形した状態で取り付けることにより、開口部が閉まる方向の弾性復元力が得られる。また、引張バネの厚みを薄くでき、引張バネの小型化が可能となる。
また、請求項の構成によれば、リブにより筒状部の上下が補強されると共に、ブラケットに挿入する際、引張バネが邪魔にならない。
また、請求項5の構成によれば、他側の引張バネの引張により、開口部を設けた一側が伸びるようにして屈曲するため、筒状部が屈曲し易くなる。
本発明の実施例1の車両用シートの斜視図である。 同上、背もたれのフレームとブラケットの斜視図である。 同上、ステーサポートの斜視図である。 同上、ステーサポートの側面図であり、図4(A)は付勢手段を取り付ける前、図4(B)は付勢手段を取り付けた後を示す。 同上、付勢手段の正面図である。 同上、ステーとステーサポートとブラケットの断面図である。 同上、挿入孔の説明図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規なヘッドレストの保持構造を採用することにより、従来にないヘッドレストの保持構造が得られ、そのヘッドレストの保持構造について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図7を参照して説明する。図1は、車両用シート1を示した斜視図であり、同図に示すように、車両用シート1は、座部2と、座部2の後端部に連結された背もたれ3と、背もたれ3の上部に設けられたヘッドレスト4とを備える。
前記座部2は前後位置調整機構及び高さ調整機構を介して車両のフロアに連結され、座部2の前後位置が位置調整機構によって調整され、さらに座部2の高さが高さ調整機構によって調整される。尚、このような位置調整機構や高さ調整機構としては、従来から公知のものを用いることができる。
また、前記座部2は、フレームをクッションで覆ったものであって、乗員の臀部及び大腿を下方で受けてその臀部及び大腿を支持するものである。座部2の後端部には、リクライニング機構を介して背もたれ3が連結されている。リクライニング機構は座部2に対して背もたれ3の角度を調整するものであり、リクライニング機構によって背もたれ3が後ろに倒れたり、前に立ち上がったり、背もたれ3をロックしてその角度を維持したりする。背もたれ3は、フレーム3Aと、フレーム3Aを覆ったクッションとを備える。ヘッドレスト4は、パッド部と、パッド部を覆った表皮4Aとを有する。このヘッドレスト4は、乗員の後頭部をその後方で受けて乗員の頭部を支持するものである。
前記車両用シート1には、ヘッドレスト4を背もたれ3の上に支持する支持構造が設けられている。以下、ヘッドレスト4の支持構造について具体的に説明する。
ヘッドレスト4の支持構造は、ヘッドレスト4から下方に延出したステー11と、このステー11を受け入れてステー11を保持するステーサポート12と、このステーサポート12を保持するブラケット13とを備える。それらステー11、ステーサポート12及びブラケット13が一組となり、これらの組み合わせが左右に一対ある。
図2は、前記背もたれ3のフレーム3A及びブラケット13の背面側を主に示した斜視図であり、同図に示すように、ブラケット13は角筒状を呈し、ステーサポート12を保持する。より良い形状としては、ブラケット13の後面の上端から下端にかけて上下方向のスリット14が形成されているのが望ましい。具体的には、金属板が曲げ加工により角筒状に巻かれることによってブラケット13が形成され、その金属板の両端部15,16が離れているのでスリット14が形成されている。その為、ステーサポート12の挿入作業性が向上する。
なお、金属板の両端部15,16が前後に重なっていてもよく、その場合、両端部15,16が重なることで2重構造となり、剛性が向上する。また、金属板の両端部15,16が突き合わせられて当接して固定されていてもよい。さらに、ブラケット13を、継ぎ目のない金属製の角パイプから構成してもよい。
前記ブラケット13は背もたれ3の内部の上側においてフレーム3Aの上部に固定され、このブラケット13が背もたれ3の内部において上下に延在している。具体的には、ブラケット13の下部後面が溶接等によってフレーム3Aの上部前面に接合されている。
また、前記ブラケット13の上端には、スリット14を設けた背面側に折曲げ縁17を突出形成し、この折曲げ縁17はブラケット13の上開口が広がるように背面側に斜めに形成されている。これによりブラケット13にステーサポート12を挿入する際の挿入作業が容易になると共に、図6に示すように、組み付け状態で、折曲げ縁17の内面にステーサポート12の外面が当接し、ステーサポート12に加わる上からの荷重を、前記折曲げ縁17により支持することができる。
図3は、ステーサポート12の斜視図であり、図3(A)は後述するロック機構を有するステーサポート12、図3(B)は後述するロック機構を有しないステーサポート12を示し、図4はステーサポート12の側面図であり、図4(A)は付勢手段を取り付ける前のステーサポート12、図4(B)は付勢手段を取り付けた後のステーサポート12を示し、図5は付勢手段の正面図であり、図6は使用状態におけるステーとステーサポートとブラケットの断面図であり、図7はステーを挿入する前の挿入孔の説明図である。
前記ステーサポート12は、ポリプロピレンなどの合成樹脂を筒状に成型したものである。ステーサポート12は、頭部21と、この頭部21から垂下した筒状部22とを一体に備え、前記筒状部22の外周には、上側,中央,下側突出部23,24,25が複数凸設されている。前記上側及び下側突出部23,25は、前記筒状部22の全周に鍔状に形成され、前記ブラケット13の内周面形状に倣った平面略角型をなし、上側及び下側突出部23,25の四方の角部23K,25Kは湾曲状に形成されている。一方、前記中央突出部24は、前記筒状部22の他側(取付状態における後側)に形成され、中央突出部24の角部24Kは湾曲状に形成され、この例では、上下に間隔をおいて中央突出部24,24,24が上中下の3箇所に設けられている。尚、ステー11は合成樹脂からなる筒状部22より硬質な材料からなり、例えば金属製のものが用いられる。
また、筒状部22の外周上側には、前記複数の上側突出部23と上側の中央突出部24を連結する縦方向のリブたる上連結部31,32が突設され、上連結部31は筒状部22の他側(取付状態における後側)に設けられ、上連結部32は筒状部22の他側以外の3箇所(取付状態の前左右)に設けられている。それら上連結部31,32は筒状部22の円周方向等間隔に設けられている。また、3箇所設けられた上連結部32の厚さより、上連結部31は肉厚に形成され、この上連結部31の外縁中央は前記上側突出部25の外縁と面一に形成されている。一方、上連結部31の外縁の上側には、前記折曲げ縁17に倣って、上部が外側に傾斜した傾斜部31Aが形成され、また、上連結部31の外縁の下側には、下部が内側に傾斜した傾斜部31Bが形成されている。3箇所設けられた上連結部32の外縁は前記上側突出部23の外縁と面一に形成されている。そして、肉厚な上連結部31及びこれを設けた上側突出部23の部分は、上側連結部32及びこれを設けた上側突出部23の部分より、高く形成されている。
また、筒状部22の外周下側には、前記複数の下側突出部25と下側の中央突出部24を連結する縦方向のリブたる下連結部33,34が突設され、下連結部33は筒状部22の他側(取付状態における後側)に設けられ、下連結部34は筒状部22の他側以外の3箇所(取付状態の前左右)に設けられている。それら上連結部33,34は筒状部22の円周方向等間隔に設けられている。また、3箇所設けられた下連結部34の厚さより、下連結部33は肉厚に形成され、この下連結部33の外縁中央は前記下側突出部25の外縁と面一に形成され、下連結部33の外縁の上側には、上部が内側に傾斜した傾斜部33Aが形成され、下連結部33の外縁の下側には、下部が内側に傾斜した傾斜部33Aが形成されている。また、3箇所設けられた下連結部34の外縁は前記下側突出部25の外縁と面一に形成されている。そして、肉厚な下連結部33及びこれを設けた下側突出部25の部分は、下側連結部34及びこれを設けた下側突出部25の部分より、高く形成されている。
そして、ブラケット12に筒状部22を嵌挿した状態で、前記上側及び下側突出部23,25及び上下連結部31,32,33,34の外縁が、ブラケット12の内面に当接する。尚、中央突出部24は、上側及び下側突出部23,25より低く形成されているため、ブラケット12の内面には当接しない。
前記筒状部22の下部側面には、前記ブラケット13の下端に係止する爪41が形成されている。頭部21、筒状部22、突出部23,24,25、連結部31,32,33,34、爪41は合成樹脂により一体成型されたものである。尚、図中42はステーサポート12にステー11を位置固定するロック機構の操作具である。
上記のように、連結部31,32,33,34を設けることにより、突出部23,24,25の薄型化を図ることができると共に、突出部23,24,25及び連結部31,32,33,34を設けることにより、ステーサポート12の軽量化が可能になる。
ステーサポート12にはその全長にわたって挿入孔35が形成されている。つまり、挿入孔35は、頭部21の上端面から筒状部22の下端にかけて貫通している。
前記筒状部22を屈曲する付勢手段たる引張バネ51を備え、この引張バネ51は、バネ鋼からなるバネ用線材(SW−C)を屈曲形成してなり、上下取付部52,53を引張バネ本体54により連結してなる。前記上取付部52は横方向をなし、前記下取付部53は先端が斜め上向きをなす。前記引張バネ本体54は、略Ω形状をなし、開口部55を有するループ状部56の両側に、略U字状の上及び下に折り返した折り返し部57,57を有する。したがって、開口部55を開くようにループ状部56を弾性変形した状態で、上下取付部52,53を固定することにより、ループ状部56の弾性復元力により上下取付部52,53間に引張力が発生する。なお、引張バネ51の材料は、SW−Cに限定されず、各種のバネ性を有する材料を用いることができる。
前記上連結部31の傾斜部31Bには、前記上取付部52を取り付ける取付受け部たる上取付孔61を横方向に穿設し、前記下連結部31の上側の傾斜部33Bには、前記下取付部53を取り付ける取付受け部たる下取付孔62を横方向に穿設している。
前記筒状部22の一側中央には、開口部63を穿設している。この開口部63は前記引張バネ本体54に対応する位置に形成されている。前記開口部63は底部63Aが半球状をなし、この底部63Aは挿入孔35の中心より他側に位置する。したがって、開口部63は挿入孔35の周方向において180度以上開口している。また、筒状部22の一側において、開口部63の中央上下が上下方向の帯状部64により筒状部22に連結されている。前記帯状部64は幅狭なものであり、筒状部22の他の部分より伸びやすい。また、帯状部64の幅を調整することで、たわみ量の調整をすることが可能となる。また、帯状部64は必須ではなく、帯状部64が無くとも、開口部63の大きさを調整したり、筒状部22の厚さなどを調整したりすることにより、たわみ量の調整が可能である。
そして、開口部55を開くようにループ状部56を弾性変形した状態で、上下取付部52,53を上下取付孔61,62に挿通して筒状部22に引張バネ51を取り付ける。一例として、下取付部53を下取付孔62に挿入した後、上取付部52を引っ張った状態で、上取付部52を上取付孔61に挿入する。この場合、下取付部53は先端が斜め上向きをなすため、上取付部52を引っ張り上げても、下取付部53が下取付孔62から外れ難く、上取付孔61に上取付部52をスムーズに挿入することができる。また、取付状態で、引張バネ51は上下連結部31,33の外縁より内側に位置する。さらに、引張バネ51の左右幅はブラケット13の対向する内周面間の幅寸法より小さい。
このようにして引張バネ51を筒状部22に取り付けると、図4(B)に示すように、引張バネ51の引張力により、筒状部22の他側が凹になるように該筒状部22が屈曲する。この場合、他側に開口部63が設けられ、この開口部63には帯状体64が設けられているだけであるから、変形し易く、筒状部22を確実に湾曲させることができる。また、筒状部22をさらに変形し易くする為に、帯状体64を無くしても良い。
図7は引張バネ51に屈曲した筒状部22の挿入孔35を示す。引張バネ51を筒状部22の長さ方向中央に取り付けたから、挿入孔35の中央が屈曲し、挿入孔35の一側上下を結ぶ一側仮想線Sと、この一側仮想線Sと平行で挿入孔35の他側中央を通る他側仮想線S1との間隔Hが、前記ステー11の直径Dより小さく設定される(H<D)。尚、挿入孔35の直径はステー11の直径Dより僅かに大きく形成されている、また、筒状部22の上下には、突出部23,25及び連結部31,32が設けられているから、変形が防止される。
次に、前記構成につき、その作用を説明する。図6に示すように、ステーサポート12の筒状部22を上方からブラケット13に嵌め込み、ブラケット13にステーサポート1を装着する。このステーサポート1の筒状部22にステー11を挿入する。引張バネ51により屈曲した筒状部22にステー11を挿入すると、挿入孔35の一側上下がステー11に圧接して摩擦力が増加すると共に、挿入孔35の他側中央がステー11に圧接して摩擦力が増加し、同時に、筒状部22の外側の他側上下がブラケット13に圧接すると共に、筒状部22の外側の一側中央がブラケット13に圧接する。尚、図6では、理解を容易にするため、挿入孔35の一側上下からステー11に加わる力F,F、挿入孔35の他側中央からステー11に加わる力F1、筒状部22の他側上下からブラケット13に加わる力F2,F2、筒状部22の一側上下からブラケット13に加わる力F3,F3を矢印で示している。尚、力F4は、力F3の位置より中央側に作用する。
このように引張バネ51により、筒状部22の一側上下と他側中央でステー11との摩擦力が増加するから、温度・経時変化に伴うヘッドレスト4の上下動操作荷重変化及びがたつきの発生を抑制することができる。また、引張力の異なる引張バネ51を用いることにより、操作荷重の調整及び重量の異なるヘッドレストに対応することができる。
さらに、筒状部22の他側上下と一側中央がブラケット13に圧接するから、ブラケット13に筒状部22を固定することができる。
そして、ステー11が一側上下と他側中央の三箇所で筒状部22に摩擦支持されているため、ステー21ががたつくことなく、ヘッドレスト4の位置がしっかり固定される。また、ヘッドレスト4の上下位置を調整する際には、ロック機構を解除してヘッドレスト4を上に引いたり下に押したりすることで、ステー11を抜く方向又は差し込む方向に簡単に移動させることができる。
このように本実施例では、ヘッドレスト4から下方に延出されたステー11と、背もたれ3に設けられ上下に延在した筒状のブラケット15と、ステー11がスライド可能に挿入される挿入孔35を有するとともにブラケット15に嵌挿され、上下に延在した筒状部22とを備えたヘッドレストの支持構造において、筒状部22を屈曲して挿入孔35の一側上下と他側中央がステー11に圧接するように、筒状部22の上下に取り付ける上下取付部52,53と、これら上下取付部52,53の間に付勢手段を備える構成したから、筒状部22を屈曲することにより、ヘッドレスト4から延出されたステー11が挿入孔35の一側上下と他側中央に圧接し、ステー11と挿入孔35との摩擦力が増加するため、温度・経時変化に伴うステー11の操作荷重変化やがたつきの発生を防止することができる。
また、このように本実施例では、筒状部22を屈曲する付勢手段たる引張バネ51を備えるから、略真直ぐに形成した筒状部22を引張バネ51により屈曲し、ステー11との摩擦を高めることができる。
また、このように本実施例では、付勢手段が引張バネ51であり、この引張バネ51の上下を筒状部22の他側に取り付けたから、筒状部22の引張バネ51を連結した箇所側が引っ張られて筒状部22を屈曲することができる。
また、このように本実施例では、引張バネ51は線材を屈曲形成してなり、筒状部22の上下に取り付ける上下取付部52,53と、これら上下取付部52,53の間に設けられた引張バネ本体54とを備えるから、上下取付部52,53を筒状部22の上下に取り付けることにより筒状部22に引張バネ51を簡便に取り付けることができる。
また、このように本実施例では、筒状部22の一側に開口部63を形成したから、他側の引張バネ51の引張により、開口部63を設けた一側が屈曲し、筒状部22が屈曲し易くなる。
また、このように本実施例では、引張バネ本体54は略Ω形をなすから、Ω形の開口部55を開くように弾性変形した状態で取り付けることにより、開口部55が閉まる方向の弾性復元力が得られる。また、引張バネ本体54の厚みを薄くでき、引張バネ51の小型化が可能となる。
また、このように本実施例では、筒状部22の外周上下にリブたる上下連結部31,32を突設し、これら上下連結部31,32に上下取付孔61,62を取り付けると共に、引張バネ51を上下連結部31,32の外縁より内側に配置したから、上下連結部31,32により筒状部22の上下が補強されると共に、ブラケット13に挿入する際、引張バネ51が邪魔にならない。
また、実施例上の効果として、ブラケット13の内周面に対して、筒状部22の外面は長さ方向上下で接し、中央では接しないから、ブラケット13に筒状部22を嵌装しても、ブラケット12全体が拘束されず、挿入孔35の一側上下と他側中央からステー11に力F,F1,F1を加え、摩擦力を得ることができる。
尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施例では、付勢手段により筒状部を屈曲する例を示したが、成型時に筒状部を屈曲して形成してもよく、さらに、屈曲形成した筒状部をさらに屈曲するように付勢手段を設けてもよい。また、上記実施例では本発明に係るシートを自動車の車両用シートに適用した場合について説明したが、他の乗物(例えば、航空機、船舶等)のシートに適用してもよい。また、本発明に係るシートを乗物以外に用いてもよい。また、付勢手段は、実施例のように線材を用いるもの以外に、帯板状のものを加工したものでもよいし、コイルスプリングなどでもよい。
1 車両用シート
3 背もたれ
4 ヘッドレスト
11 ステー
12 ステーサポート
13 ブラケット
22 筒状部
31 上連結部
31B 傾斜部
33 下連結部
33A 傾斜部
35 挿入孔
51 引張バネ(付勢手段)
52 上取付部
53 下取付部
54 引張バネ本体
61 上取付孔(取付受け部)
62 下取付孔(取付受け部)
63 開口部

Claims (5)

  1. ヘッドレストから下方に延出されたステーと、
    背もたれに設けられ上下に延在した筒状のブラケットと、
    前記ステーがスライド可能に挿入される挿入孔を有するとともに前記ブラケットに嵌挿され、上下に延在した筒状部とを備えたヘッドレストの支持構造において、
    前記筒状部を屈曲して前記挿入孔の一側上下と他側中央が前記ステーに圧接するように、前記筒状部の上下に取り付ける上下取付部と、これら上下取付部の間に付勢手段を備えることを特徴とするヘッドレストの支持構造。
  2. 前記付勢手段が引張バネであり、
    前記引張バネは、線材を屈曲形成してなり、前記筒状部の他側に取り付けたことを特徴とする請求項記載のヘッドレストの支持構造。
  3. 前記引張バネは略Ω形をなすことを特徴とする請求項記載のヘッドレストの支持構造。
  4. 前記筒状部の外周上下にリブを突設し、これら上下のリブに前記上下取付部を取り付けると共に、前記引張バネを前記上下のリブの外縁より内側に配置したことを特徴とする請求項2又は3記載のヘッドレストの支持構造。
  5. 前記筒状部の一側に開口部を形成したことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のヘッドレストの支持構造。
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