JP5421420B2 - 通信サーバおよび通信方法 - Google Patents
通信サーバおよび通信方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5421420B2 JP5421420B2 JP2012077391A JP2012077391A JP5421420B2 JP 5421420 B2 JP5421420 B2 JP 5421420B2 JP 2012077391 A JP2012077391 A JP 2012077391A JP 2012077391 A JP2012077391 A JP 2012077391A JP 5421420 B2 JP5421420 B2 JP 5421420B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- response
- time
- user
- call
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Telephonic Communication Services (AREA)
Description
これを回避するために、例えば呼び出し可能な時間帯を交換機に予め登録しておき、この時間帯以外に行われた発信に対しては交換機が呼び出し可能時刻を音声メッセージにより通知する方法(例えば、特許文献1参照)、あるいは、着信日時から所定時間以内の最新のスケジュールデータを含む文書を、着信側から発信者側に自動的にメール送信する方法(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
そのため、呼び出し可能時刻として複数の発信者に対して同一の時刻が通知された場合には、通知された呼び出し可能時刻に、各発信者が前記着信側端末に対して再度発信操作を行うと、着信側端末のユーザが一の発信者と話し中であり、他の発信者は、着信側端末のユーザと再度通話することができない可能性がある。
さらに、着信側端末のユーザと通話することのできなかった発信者は、通知された呼び出し可能時刻に、再度着信側端末に対して発信操作を行う必要がある。また、場合によっては、着信側端末のユーザが発信者に電話をかけ直すなどの対処を行う必要がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、発信者により発信要求が行われたときに着信側端末のユーザが応答することができない場合などであっても、通話することのできなかった発信者と着信側端末のユーザとの通話を、より確実に実現させることの可能な通信サーバおよび通信方法を提供することを目的としている。
また、通信サーバをこのような構成とすることによって、応答可能時間調整部は、複数の無応答発信側端末に対して優先順位の高いものから優先的に応答可能時間を割りつけることができるため使い勝手をより向上させることができる。
通信サーバをこのような構成とすることによって、指定した優先順位で、応答可能時間を割りつけることができる。
通信サーバをこのような構成とすることによって、スケジュール情報から、速やかに連絡をとる必要があると予測される無応答発信側端末に対してより直近の応答可能時間を設定することができ、応答可能時間を効果的に通知することができる。
通信サーバをこのような構成とすることによって、着信側端末のユーザがお気に入りとして登録した無応答発信側端末のユーザとより速やかに電話連絡を行うことが可能となる。
通信サーバをこのような構成とすることによって、着信側端末に対して発信要求を行ったタイミングが早い順に、無応答発信側端末に対して優先的に応答可能時間を割りつけることができる。
また、ここでは、一のユーザが一の端末を使用する場合について説明するが、SIM(Subscriber Identity Module)カード等の記録媒体を装着することによって、一のユーザが同一のユーザIDを利用して複数の端末を切り替えて使用する場合であっても適用することができる。
図1は、本発明を適用した移動通信システム1の一例の構成を示すブロック図である。
この移動通信システム1は、図1に示すように、端末(MS:Mobile Station)2A、2Bおよび2Cと、端末2Aおよび端末2Cと接続されるMME(Mobility Management Entity)3と、端末2Bと接続されるMME4と、音源サーバ(MRF:Media Recourse Function)5と、SMS/メール作成サーバ(SMSC:Short Message Center)6と、例えばHLR(Home Location Register)によって実現されるお客様情報管理データベース(DB)装置7と、3PCC(3rd party call control)サーバ8と、を含んで構成され、LTE(Long Term Evolution)による通信サービスを提供する、LTEネットワークシステムを構成している。なお、LTEとは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて標準化された移動体通信システムの通信規格である。
なお、ここでいう、「同時に複数の着信があった場合」とは、複数の発信側端末から発信要求が行われた場合であり、この場合であっても発信要求に伴う、MMEなどのサーバ側の装置からの複数の呼び出しに対する処理をそれぞれ共に行うことができる。すなわち、端末2A〜2Cは、一の発信側端末からの発信要求に伴うサーバ側の装置からの一の呼び出しに対する処理中に他の発信側端末から発信要求が行われたときに、この発信要求に伴ってサーバ側の装置から行われる新たな呼び出しに対する処理を行うことができる。つまり、着信側端末において、ある発信側端末からの発信要求に伴い、呼び出し信号を受信して呼び出し音が鳴り始めるまでの状態、あるいは、呼び出し音が鳴っている状態で、さらに、着信側端末宛に呼び出しが行われた場合でもこの呼び出しに対する処理を行うことができる。
MME3、4は同一機能構成を有する。MME3、4は、LTEのネットワークを構成するノードであり、図示しない通信回線網およびお客様情報管理データベース装置7を介して、端末2A〜2C間でのユーザデータの転送などを行う。図1は、端末2A、2Cが発信側端末、端末2Bが着信側端末として動作する場合を示し、MME3は、発信側である端末2A、2Cが在圏する発信側MMEとして動作し、MME4は、着信側である端末2Bが在圏する着信側MMEとして動作する。
音源サーバ5は、発信側端末および着信側端末の発信者番号(電話番号)に基づき、特定の端末に複数着信があるか否かを判断する。また、着信側端末から接続不可を表す接続応答を受信したとき、着信側端末から通知される接続不可パラメータで特定されるガイダンス情報を、指定された発信側端末宛に送信する。
SMS/メール作成サーバ6は、一般的なSMSや電子メールによるメール作成機能を有するとともに、MME3またはMME4からの要求に応じて、発信側端末2A、2C宛の応答可能時間通知メッセージを生成する。
また、SMS/メール作成サーバ6は、端末間で授受されたメールの送信側の端末のユーザおよび着信側の端末のユーザと、現在時刻と、を対応付けてメールの通信履歴として記憶する。
3PCCサーバ8は、SIP(Session Initiation Protocol)を利用し、お客様情報管理データベース装置7から指定されたタイミングで、発信側としての端末および着信側としての端末との間での、回線接続を図る。
次に、端末2A〜2Cの機能構成を説明する。
図2は、端末2A〜2Cの機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、端末2A〜2Cは、スケジューラ操作部11と、電話帳操作部12と、優先順位設定部13と、発信者情報表示部14と、呼び出し処理部15と、ガイダンス項目表示部16と、ガイダンス情報通知部17と、を含んで構成される。なお、端末2A〜2Cは、発信時および着信時の相手先端末との接続処理など移動通信端末としての一般的な機能も有する。
また、スケジューラ操作部11は、各端末におけるユーザの要求操作に応じて、お客様情報管理データベース装置7から対応するスケジュールデータを取得し、要求元の端末に画面表示する。
優先順位設定部13は、応答可能時間を設定する際の、発信側端末に対する優先順位を設定する。優先順位設定部13で設定された優先順位情報は、お客様情報管理データベース装置7に送信され、当該お客様情報管理データベース装置7において、各端末に対応付けられて保持される。また、優先順位設定部13は、各端末におけるユーザの要求操作に応じて、お客様情報管理データベース装置7から当該端末に対応する優先順位情報を取得し、現在の設定状況を表示する。
発信者情報とは、着信側端末に対して発信要求を行った発信側端末のユーザを特定する情報、例えば、ユーザの氏名などである。すなわち、発信者情報表示部14は、発信側端末での発信操作に伴い、MMEから送信される「呼び出し」を着信側端末が1以上受信しこれに対する処理を行っている状況にあるとき、これら発信要求を行った発信側端末に関する発信者情報を表示する。
ガイダンス情報通知部17は、自端末の表示部に表示されたガイダンス項目のうち、着信側端末においてユーザが選択操作を行うことにより選択したガイダンス項目を特定するガイダンス選択情報を、接続不可パラメータとして発信側のMMEに送信する。
図3は、MME3、4の機能構成の一例を示すブロック図である。
MME3、4は、図3に示すように、接続処理部21と、着信側無応答検出部22と、電話帳検索指示部23と、SMS/メール作成指示部24と、呼び出し実行部25と、呼び出しタイマ監視部26と、を含んで構成される。
接続処理部21は、当該MMEで管理する端末と、通信相手先端末との間での接続処理を、お客様情報管理データベース装置7を介して行う。
着信側無応答検出部22は、発信側端末の発信要求に対して着信側端末が無応答であることを検出する。具体的には、発信側の回線交換機が送信した発信側の端末からの「接続要求」に対する応答として、着信側の回線交換機から「接続応答(タイムアウト)」を受信したとき、着信側端末が無応答であると判定する。
呼び出しタイマ監視部26は、発信側MMEからの「接続要求」をうけて相手先端末に「接続要求」を行うための「呼び出し」を送信するときに、呼び出しタイマを起動する。この呼び出しタイマは、着信側端末のユーザが応答しないと判断するためのタイマであって、タイマ値が、予め設定された呼び出し時間相当の規定値に達したとき、着信側端末のユーザは応答しないと判断する。
なお、MME3、MME4は、呼び出しタイマ監視部26において計測している呼び出しタイマに基づき、所定の呼び出し時間が経過しても相手先端末のユーザが応答しないと判定されるときには、接続不可であることを通知する処理なども行う。
図4は、音源サーバ5の機能構成の一例を示すブロック図である。
音源サーバ5は、図4に示すように、発着信端末認識部31と、ガイダンス発生部32と、音源33と、処理部(CPU)34と、を含んで構成される。
発着信端末認識部31は、発信側MMEからの「接続要求」とともに通知される発信者番号(つまり電話番号)および接続要求の相手先電話番号を管理し、送信中の「接続要求」について、発信側端末の発信者番号は異なるが、接続要求先の相手側端末の電話番号が一致する「接続要求」が存在するとき、接続要求先の端末に対する呼び出しが複数行われている状況であることを認識する。
音源33は、ガイダンス項目に対応するガイダンス情報を接続不可パラメータと対応付けて保持する。また、発信側端末で呼び出し音を発生させるための、呼び出し音情報を保持する。そして、ガイダンス発生部32から接続不可パラメータで特定されるガイダンス情報の送信が指示されたとき、対応するガイダンス情報を、指定された発信側端末に送信する。
処理部34は、発着信端末認識部31、ガイダンス発生部32および音源33の制御などを行う。
図5は、SMS/メール作成サーバ6の機能構成の一例を示すブロック図である。
SMS/メール作成サーバ6は、図5に示すように、応答可能時間取得部41と、通知用メッセージ作成部42と、応答可能時間送信部43と、メール通信履歴収集部44と、を備えている。
応答可能時間取得部41は、MME3、4から「メッセージ作成要求」を受信するとともに、「メッセージ作成要求」とともに通知される、応答可能時間および発信側端末を特定する情報を取得する。また、応答可能時間取得部41は、お客様情報管理データベース装置7から「メッセージ再送信要求」を受信する。また、この「メッセージ再送信要求」とともに通知される、応答可能時間およびこの応答可能時間の送信先端末となる、発信側の端末を特定する情報を取得する。
メール通信履歴収集部44は、端末間でのSMSや電子メールによる通信の履歴を、メッセージ授受を行った時刻と送信側および着信側の端末のユーザとを対応付けて、予め設定したメール通信履歴記憶領域に格納する。
図6は、お客様情報管理データベース装置7の機能構成の一例を示すブロック図である。
お客様情報管理データベース装置7は、図6に示すように、データベース部51と、電話帳検索部52と、スケジュール検索部53と、応答可能時間通知履歴収集部54と、通話履歴収集部55と、自動発信制御部56と、を含んで構成される。
データベース部51は、スケジュール情報保持部51aと、電話帳情報保持部51bと、優先順位情報保持部51cと、を備える。
電話帳情報保持部51bは、各端末を使用するユーザが登録した電話帳情報を、ユーザと対応付けて保持する。
優先順位情報保持部51cは、各端末を使用するユーザが登録した優先順位情報を、ユーザと対応付けて保持する。
電話帳検索部52は、電話帳登録状態判定部52aと、通知先アドレス取得部52bとを備える。
電話帳登録状態判定部52aは、MME3、4から「着側電話帳確認要求」を受信したとき、着信者の電話帳を参照し、着信者の電話帳に、発信者番号すなわち発信者の電話番号が登録されているか否かを判定する。
スケジュール検索部53は、通知可否判定部53aと、応答可能時間検索部53bと、応答可能時間調整部53cと、応答可能時間送信部53dと、応答可能時間送信部53dと、を備える。
応答可能時間検索部53bは、通知可否判定部53aで応答可能時間の通知が可能と判定されるとき、着信者のスケジュール情報を参照し、この着信者が音声通話を行うことが可能であるとみなすことのできる時間を応答可能時間として検索する。この応答可能時間の検索方法は後述する。
なお、ここでいう、「応答可能時間を通知すべき発信側端末」とは、発信側端末からの発信要求に伴う呼び出しに対し、着信側端末のユーザが応答することができなかった発信側端末(無応答発信側端末に対応)をいう。
このように、同時に複数の着信があったため、あるいは、着信側端末のユーザが電話応答可能な状況になかったため、着信側端末のユーザと発信側端末のユーザとの間で通話を行うことのできなかった発信側端末を、「応答可能時間を通知すべき発信側端末」としている。
なお、応答可能時間は、発信側端末ごとに異なる時間帯を応答可能時間として設定してもよい。また、応答可能時間の時間帯が予め設定した基準時間よりも長い場合、すなわち比較的時間帯が長い場合には複数の発信側端末のユーザに対して着信側端末のユーザは対応することができると考えられることから、複数の発信側端末に対して同一の時間帯を応答可能時間として設定してもよい。
通話履歴収集部55は、端末間で音声通話を行ったときの通話時刻を、ユーザごとに、通話先の端末のユーザと対応付けて、音声通話履歴として予め設定した音声通話履歴記憶領域に格納する。
前記「直近の時間帯が設定されている」か否かは、例えば、応答可能時間で特定される時間帯の開始時刻が、現在の時刻から予め設定した所定時間以内となる応答可能時間であるときに、「直近の時間帯が設定されている」と判断する。
すなわち、応答可能時間として通知される時間帯は、着信側端末が、発信側端末からの発信要求に対して応答できなかったタイミングが早いものから順に、早い時間帯が設定されるものではなく、例えば後述の、着信側端末および発信側端末がともに応答可能な時間帯を応答可能時間とした場合には、応答可能時間の時間帯が、現在よりも遅い時間帯に設定される可能性がある。
そのため、応答可能時間として直近の時間帯が設定されている履歴データについて優先順位を判定し、優先順位の高いものから順に、3PCCサーバ8に対し自動接続を指示する。
この優先順位が高いか否かの判断は、前記応答可能時間調整部53cでの応答可能時間の調整方法と同様に行えばよい。あるいは、発信側端末が発信要求を行った時点からの経過時間が長いものほど、優先順位が高いと判定するようにしてもよい。
なお、お客様情報管理データベース装置7は、各端末の存在位置に応じた、当該端末を管理するMMEなどから各端末の位置情報も取得して、各端末の位置情報の管理なども行っている。
次に、スケジュール検索部53の応答可能時間検索部53bでの応答可能時間の検索方法を説明する。
図7は、スケジューラ操作部11に表示されるスケジューラ操作画面の一例である。
スケジューラは、例えば、図7に示すように、一日のスケジュールを、30分単位で登録可能に構成され、これが1週間分或いは1カ月分など、登録できるようになっている。登録されるスケジュール項目としては、例えば、自身の作業予定、休暇、会議や打合せ、ミーティングなどが設定できるようになっており、さらに、会議や打合せ、ミーティングについては、出欠の情報または保留であるかなどの情報が登録できるようになっている。
また、例えば、設定されているスケジュールデータに含まれるスケジュール項目のうち、予め設定したスケジュール項目が設定されている時間帯を、応答可能時間、または非応答可能時間と判断する。
例えば、登録されたスケジュール項目が「会議」や「打合せ」、「ミーティング」である場合には、電話応答はできないが、自席で作業する場合には、電話応答することができる。
また、「会議」や「打合せ」、「ミーティング」が登録されている場合であっても、「欠席」である場合には、電話応答できる。
したがって、スケジュールデータとして登録されると予測されるキーワードについて、予め、電話応答が可能であるか否かを設定しておく。このキーワードの設定は、端末側でユーザが設定できるように構成すればよい。なお、応答可能時間検索部53b側で予め設定しておいてもよい。
また、スケジューラでは、時間帯と、その時間帯に設定されたスケジュールデータとを対応付けて管理する構成とする。
そして、応答可能時間検索部53bでは、図8に示すように、電話応答が不可であるキーワードを予め記憶しておき、スケジューラにおいて、スケジュールデータについてキーワード検索を行い、応答不可キーワードを含むスケジュールデータが設定されている時間帯については、電話応答不可の時間帯と判断する。
前記所定時間は、着信があった時点から何時間後のスケジュールまでを、発信者側に通知するかを規定する時間である。前記応答可能時間は、1または複数の時間帯を抽出すればよい。例えば、予定が詰まっており、応答可能な時間帯が少なく、さらに応答可能な時間帯があっても30分程度しかない場合などには、複数の時間帯を応答可能時間として通知する構成としてもよい。
次に、スケジュール検索部53の応答可能時間調整部53cでの応答可能時間の調整方法を説明する。
応答可能時間調整部53cでは、まず、優先順位情報保持部51cで保持する、着信側端末に対応する優先順位保持情報として、応答可能時間を通知すべき発信側端末のいずれかについて優先順位が設定されていればこの優先順位にしたがって判定する。すなわち優先順位の高いものから順に、直近の応答可能時間から順に応答可能時間を割り振る。
優先順位が設定されていないものについては、直近スケジュール判定部c1により、着信側端末に対応するスケジュール情報に、予め設定した所定期間内の予定として応答可能時間を通知すべき発信側端末と着信側端末との間で速やかに連絡をとる必要のある予定が登録されている発信側端末があるか否かを判定する。
したがって、発信側端末2Aのユーザの応答可能時間と、着信側端末2Bのユーザの応答可能時間と、を検索し、これら両者の応答可能時間が重なる時間を検出する。図9の場合、両者がともに応答可能な時間帯は、12:00〜12:30と、13:30以降である。
応答可能時間を通知すべき発信側端末のうち、以上の条件のいずれにも該当しないものについては、発信側端末からの発信操作が行われたタイミングが早いものほど優先順位が高いと判定する。例えば、お客様情報管理データベース装置7において、発信側のMMEから着側在圏問い合わせが行われたときに、問い合わせが行われた時刻を発信時刻とし、発信側端末と着信側端末とを対応付けて発信時刻情報として記憶しておく。そして、この発信時刻情報を参照し、応答可能時間を通知すべき発信側端末に対応する発信側端末について、その発信時刻を比較することにより、優先順位を設定すればよい。
そして、このようにして判定した優先順位にしたがって、発信側端末に対し、応答可能時間を割りつける。
なお、ここでは、上述のように、順次条件を満足するものから順に優先順位が高いと判定する場合について説明したが、例えば、これら条件のうち満足する条件が多いものほど優先順位が高いと判定するようにしてもよい。
次に、3PCCサーバの機能構成を説明する。
図10は、3PCCサーバ8の機能構成の一例を示すブロック図である。
3PCCサーバ8は、図10に示すように、自動接続制御部61と制御結果通知部62と、を備える。
自動接続制御部61は、公知の3PCCを利用して、指定された端末間を通話接続する機能を有する。そして、自動接続制御部61は、自動発信制御部56から通知される応答可能時間と、発信側端末および着信側端末とをもとに、指定された応答可能時間に、指定された発信側端末と着信側端末とに対して発信要求を行い、発信側端末のユーザおよび着信側端末のユーザがともに応答したとき、これら発信側端末および着信側端末間を接続しこれら端末間を接続する。これにより、発信側端末のユーザと着信側端末のユーザとは音声通話が可能となる。
次に、発信側および着信側の端末における、発信時および着信時の表示画面の一例を説明する。
図11は、発信側および着信側の端末の表示画面の一例を示したものであり、(a)は発信者が1人の場合、(b)は発信者が2人の場合を示したものである。
図11(a)に示すように、発信者が1人の場合、発信側の端末例えば2Aでは発信操作を行うと、端末2Aでは呼び出し音が発生され、「呼び出し中です」など呼び出し中であることが画面表示される。
図11(b)に示すように、2人の発信者(端末2A、端末2C)から、同一の着信側端末に対して発信操作が行われた場合、発信側の端末2Aでは呼び出し音が発生され、「呼び出し中です」など呼び出し中であることが表示される。同様に、発信側の端末2Cでは呼び出し音が発生され、「呼び出し中です」など呼び出し中であることが表示される。
このガイダンスの選択項目m2は、例えば「留守番電話ガイダンス」、「折り返しガイダンス」および「かけ直しガイダンス」という項目からなる。
そして、これら選択項目m1、m2のそれぞれにおいて、いずれかの項目をキー操作によりカーソルを移動させて選択すること、或いは、表示画面において該当する項目をタッチすることで選択することなどにより、選択できるようになっている。
つまり、図11(b)は、端末2Aが受話対象の端末として選択され、端末2Cは受話対象の端末として選択されなかったことを表し、受話対象の端末として選択されなかった端末2Cに対するガイダンスの選択項目m2として、「留守番電話ガイダンス」、「折り返しガイダンス」、「かけ直しガイダンス」の3つのガイダンスがあり、チェックマークが付加されている、「留守番電話ガイダンス」が選択されたことを表す。
次に、本実施形態の動作を説明する。
<着信側端末のユーザが無応答時の動作>
まず、発信側端末2A、2Cからの発信要求に対し、着信側端末2Bのユーザが無応答である場合の各部の動作を説明する。
図12および図13は、端末2B宛に、端末2Aに続いて端末2Cからも発信要求が行われた場合の各部の動作を表したシーケンス図である。
端末2Aの発信者が、端末2B宛の発信操作を行うと、端末2B宛の「発信要求」(P1)が、端末2AからMME3に送信される。MME3は、端末2B宛の「発信要求」(P1)を受信すると、お客様情報管理データベース装置7に「着側在圏問い合わせ」(P2)を送信し、端末2Bの在圏情報を問い合わせる。
MME3は、「着側在圏問い合わせ応答」(P3)により通知された、端末2Bを管理するMME4宛に、端末2Aと端末2Bとの「接続要求」(P4)を送信する。
一方、MME3は、MME4に対して「接続要求」(P4)を送信した後、音源サーバ5に対して「RBT起動要求」(P7)を送信し、端末2A宛の呼び出し音情報の送信を要求する。
これにより、発信側の端末2Aでは、端末2Bの呼び出しを行っていることを意味する呼び出し音が流れる。また、図11(a)に示すように、発信側の端末2Aには呼び出し中である旨のメッセージが画面表示される。
このように、着信側の端末2Bのユーザが端末2Aからの呼び出しに対して応答していない状態で、さらに端末2Cの発信者が端末2B宛への発信操作を行うと、端末2B宛の「発信要求」(P11)が、端末2CからMME3に送信される。
端末2Bが圏内であれば、お客様情報管理データベース装置7は、「着側在圏問い合わせ応答」(P13)をMME3に送信し、MME4が端末2Bを管理していることを通知する。
端末2Cと端末2Bとの「接続要求」(P14)を受信したMME4は、この時点で、呼び出しタイマをリセットし(P15)、この時点から再度、呼び出しを開始してからの経過時間の計測を開始する。そして、端末2Bに対して、「呼び出し」(P16)を行い、端末2Cから接続要求がなされていることを通知する。
一方、MME3は、MME4に対して「接続要求」(P14)を送信した後、音源サーバ5に対して「RBT起動要求」(P18)を送信し、端末2B宛の呼処理に伴う端末2C宛の呼び出し音情報の送信を要求する。
これにより、発信側の端末2Cでも、端末2Bの呼び出しを行っていることを意味する呼び出し音が流れる。また、図11(b)に示すように、発信側の端末2Cには、呼び出し中である旨のメッセージが画面表示される。
これに対し、着信側の端末2Bでは、MME4から「呼び出し」(P16)を受信し、端末2Cから端末2B宛に接続要求がなされていることが通知されると、2つの着信があることから、図11(b)に示すように、2つの発信者情報が表示される。すなわち端末2Aと端末2Cのいずれに対して応答するかを選択するための発信側端末の選択項目m1が表示される。
このとき、端末2Bのユーザが呼び出しに対して応答することができない状況にあると、図12に示すように、端末2Aの発信要求に伴う呼び出し(P5)に対する応答および端末2Cの発信要求に伴う呼び出し(P16)に対する応答(P22)共に、MME4では受信することができないことから、端末2Cの発信要求に伴う呼び出し(P16)を送信した時点から予め設定したタイムアウト時間が経過した時点で、「呼び出しタイマ満了」(P23)と判断する。
MME3は、端末2Aのユーザの発信者番号が、端末2Bのユーザの電話帳情報に登録されているかの確認要求を行う「着側電話帳確認要求」および、端末2Cのユーザの発信者番号が、端末2Bのユーザの電話帳情報に登録されているかの確認要求を行う「着側電話帳確認要求」(P25)をお客様情報管理データベース装置7に送信する。
そして、電話帳情報を検索した結果、発信側端末2A、2Cのユーザの発信者番号のうち、着信側端末2Bのユーザの電話帳に登録されていないユーザに対応する発信側端末については(P31)、電話帳未登録時の処理を行う(P32)。
なおユーザの優先順位が設定されていない発信側端末が1つしかない場合には、この発信側端末は、ユーザの優先順位が設定された発信側端末の次に優先順位が高いとして応答可能時間を割りつける。
そして、応答可能時間通知時の処理を行い、設定した応答可能時間を発信側端末に通知する(P36)。
そして、電話帳の「お気に入り」に設定されているユーザに対応する発信側端末については、お気に入りに登録されていないユーザに対応する発信側端末よりも優先順位が高いとして、着信側端末2Bのユーザの応答可能な直近の時間帯を応答可能時間として割りつける(P38)。なお、「お気に入り」に設定されているユーザに対応する発信側端末が複数ある場合には、例えば着信側端末2Bへの着信順、すなわち着信側端末2Bに対して発信要求を行った順などにしたがって、優先順位を設定すればよい。
図14は、電話帳未登録時の処理(P32)および応答可能時間通知時の処理(P34)の一例を示すシーケンス図である。
お客様情報管理データベース装置7では、発信側の端末2A、2Cのうち、電話帳にそのユーザの発信者番号が登録されていない発信側端末については(P31)、MME3に「着側電話帳確認応答(発信者番号登録無し)」(P32a)を送信し、着信側端末2Bのユーザの電話帳に、電話帳未登録の発信側端末のユーザの電話番号が登録されていないことを通知する。図14の場合には、発信側の端末2A、2Cのユーザが共に着信側の端末2Bの電話帳に登録されていない場合を表す。
電話帳未登録の発信側端末2A、2Cでは、発信応答(接続不可)(P32b)を受信すると、着信側端末2Bは応答不可である旨を画面表示するなどの処理を行う。電話帳未登録の発信側端末2A、2Cのユーザは、画面表示されたメッセージや、呼び出し音が鳴り続けることなどから、相手先(着信側端末2B)が応答しないことを認識することができる。
具体的には、お客様情報管理データベース装置7では、着信側端末2Bのユーザの電話帳に、発信側端末のユーザの電話番号が登録されていることを確認すると、次に、着信側端末2Bのユーザのスケジュール情報を参照し、上述の手順で優先順位を考慮して着信側端末2Bのユーザの応答可能時間を検索する(P34a)。
この場合、発信側端末2Aと発信側端末2Cに対し同一のタイミングで応答可能時間の設定を行っている。そのため同一グループと判断する。そして、例えば発信側端末2Aのユーザに対して優先順位情報として優先順位が設定されていれば、発信側端末2Aに対して先に応答可能時間を割りつける。すなわち、着信側端末2Bの応答可能時間のうち、より直近の応答可能時間を、この発信側端末2Aの応答可能時間として割りつける。発信側端末2Cには、着信側端末2Bの応答可能時間のうち、次に直近の応答可能時間を割りつける。
MME3は、「着側電話帳確認応答(発信者番号登録あり)」(P34b)を受信すると、登録済み発信側端末である端末2A、2Cに「発信応答(接続不可)」(P34c)を送信する。
そして、SMS/メール作成サーバ6は「メッセージ作成応答」(P34f)をMME3に送信することにより、生成した各端末宛の応答可能時間通知メッセージをそれぞれMME3に通知する。
これにより登録済みの発信側端末2A、2Cのユーザすなわち発信者は、通知された応答可能時間通知メッセージを参照することにより、着信側端末2Bのユーザの応答可能時間を認識することができる。
なお、上記図13のP36、P38、P42、P43での応答可能時間通知時の処理も上記と同様に行えばよい。
また、このとき、応答可能時間を通知すべき発信側端末が複数ある場合には、発信側端末のユーザの優先順位を判定し、優先順位を考慮して応答可能時間を設定し、これを通知する構成としている。そのため、優先順位の高い相手先ほどより早い時間帯を応答可能時間として設定することができる。
次に、応答可能時間通知メッセージの送信先の発信側端末と送信元の着信側端末との間の自動回線接続時の動作を説明する。
図15は、お客様情報管理データベース装置7で実行される、端末間自動接続処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
お客様情報管理データベース装置7は、予め設定した定周期(例えば、応答可能時間として設定可能な時間帯の単位幅相当)で、端末間自動接続処理を実行すする。これにより、応答可能時間通知履歴記憶領域に格納した応答可能時間通知履歴を定周期で監視し、端末間自動接続の対象となる端末が存在するか否かを判定する。
そして、該当する履歴データが存在しなければ、端末間自動接続の対象となる端末は存在しないと判定する。そして処理を終了する。
そして、応答可能時間として同一の時間帯が設定されている履歴データが複数存在する場合にはこれら履歴データについて優先順位を決定する(ステップS3)。そしてステップS4に移行する。
一方、ステップS2の処理で同一の時間帯が設定されている複数の履歴データが複数ない場合には、そのままステップS4に移行する。
このステップS4では、優先順位が高い履歴データから順に、応答可能時間と、送信元端末および送信先端末とを、3PCCサーバ8に送信し、起動を指示する。
ステップS8では、応答可能時間が直近の履歴データとして検索した全ての履歴データについて、その端末間の自動接続処理による接続が成立したかを判定し、成立していれば処理を終了する。成立していないとき、すなわち、端末間での自動接続を既に図ったが、ユーザが応答せずに接続できなかったとき、あるいは、まだ端末間での自動接続を行っていないときには、ステップS4に移行する。そして、優先順位が次の順位である履歴データについて、端末情報などを3PCCサーバ8に通知する。なお、自動接続を既に図ったが接続ができなかった履歴データについては、全ての履歴データに対して自動接続を図った後、再度自動接続を行えばよい。
以上により、お客様情報管理データベース装置7での端末間自動接続処理が終了する。
つまり、お客様情報管理データベース装置7では、応答可能時間通知メッセージを送信した発信側端末に対しては、応答可能時間通知メッセージで通知した応答可能時間になったときに、発信側端末と着信側端末とに対して自動的に呼び出しを行い、強制的に音声通話が可能な状況を実現する構成としている。
次に、発信側端末2A、2Cからの発信要求に対し、着信側端末2Bのユーザが受話対象の発信側端末を選択する場合の動作について説明する。
図16は、端末2B宛に、端末2Aに続いて端末2Cからも発信要求が行われた発信側の端末2Aと2Cとのいずれかを受話対象の発信側端末として選択した場合のシーケンス図である。
端末2Aの発信者が、端末2B宛の発信操作を行うと、端末2B宛の「発信要求」(P51)が、端末2AからMME3に送信される。MME3は、端末2B宛の「発信要求」(P51)を受信すると、お客様情報管理データベース装置7に「着側在圏問い合わせ」(P52)を送信し、端末2Bの在圏情報を問い合わせる。
MME3は、「着側在圏問い合わせ応答」(P53)により通知された、端末2Bを管理するMME4宛に、端末2Aと端末2Bとの「接続要求」(P54)を送信する。
一方、MME3は、MME4に対して「接続要求」(P54)を送信した後、音源サーバ5に対して「RBT起動要求」(P57)を送信し、端末2A宛の呼び出し音情報の送信を要求する。
これにより、発信側の端末2Aでは、端末2Bの呼び出しを行っていることを意味する呼び出し音が流れる。また、図11(a)に示すように、発信側の端末2Aには呼び出し中である旨のメッセージが画面表示される。
このように、着信側の端末2Bのユーザが端末2Aからの呼び出しに対して応答していない状態で、さらに端末2Cの発信者が端末2B宛への発信操作を行うと、端末2B宛の「発信要求」(P61)が、端末2CからMME3に送信される。
端末2Bが圏内であれば、お客様情報管理データベース装置7は、「着側在圏問い合わせ応答」(P63)をMME3に送信し、MME4が端末2Bを管理していることを通知する。
端末2Cと端末2Bとの「接続要求」(P64)を受信したMME4は、この時点で、呼び出しタイマをリセットし(P65)、この時点から再度、呼び出しを開始してからの経過時間の計測を開始する。そして、端末2Bに対して、「呼び出し」(P66)を行い、端末2Cから接続要求がなされていることを通知する。
音源サーバ5は、MME3からの「RBT起動要求」(P67)を受信すると、端末2Bに対する2つ目の呼処理に伴う端末2C宛の呼び出し音情報の送信要求であることを認識し(P68)、「RBT起動応答」(P69)をMME3に送信し、呼び出し音情報を発信側の端末2C宛に送信する(P70)。
一方、発信側の端末2Aでは、引き続き、呼び出し音が流れるなどの処理が行われるとともに、呼び出し中である旨のメッセージが画面表示される。
そして、端末2Bのユーザが、発信側端末の選択項目m1において、いずれかを選択し、例えば、「端末2Aからの着信受話」を選択すると、端末2Bでは、「端末2Aからの着信受話」という項目の表示形態を変えるなどしてこれが選択されたことを明示する(P72)。また、図11(b)に示すように、選択されなかった端末2Cの「端末2Cからの着信受話」という項目に対応して、ガイダンスの選択項目m2が画面表示される。
このようにして、発信側端末の選択項目m1およびガイダンスの選択項目m2が選択されると、端末2Bは、発信側端末の選択項目m1において選択されなかった端末、図11(b)の場合には、端末2Cから端末2B宛の「呼び出し」(P66)に対する応答として、「呼び出し応答(接続不可)+接続不可パラメータ」(P74)をMME4に対して送信し、ガイダンスの選択項目m2で選択されたガイダンスを特定するガイダンス選択情報(F1〜F3)を、接続不可パラメータとして通知する。
MME4では、端末2Bから端末2Cへの「呼び出し応答(接続不可)+接続不可パラメータ」(P74)を受信すると、これを、「接続応答(接続不可)+接続不可パラメータ」(P75)としてMME3に転送する。
音源サーバ5は、「RBT切断要求(接続不可)+接続不可パラメータ」(P76)に対する応答として、「RBT切断応答(接続不可)+接続不可パラメータ」(P77)をMME3に送信する。そして、音源サーバ5は、接続不可パラメータとして設定されているガイダンス選択情報に対応するガイダンス情報を、予め設定されているガイダンス情報の中から選択し(P78)、選択したガイダンス情報を端末2Cに送信する(P79)。
MME3は、「接続応答(接続不可)+接続不可パラメータ」(P75)により、接続不可が通知されたことから、「発信応答(切断)」(P80)を端末2C宛に送信し、端末2Cに対して、端末2Bとの接続が不可であり切断することを通知する。そして、接続不可パラメータとして「F1」が設定されているため、留守番電話サービスへの接続処理を行う(P81)。
なお、例えば、接続不可パラメータとして、「F2」が設定され、折り返しガイダンスが選択されている場合には、MME3から音源サーバ5に対して、「RBT切断要求(接続不可)+接続不可パラメータ(「F2」)」(P76)が送信される。
そのため、音源サーバ5では、接続不可パラメータ「F2」で特定される折り返しガイダンスに対応するガイダンス情報を選択し、これを端末2Cに送信する。
これにより、端末2Cでは、端末2Bのユーザ側が折り返し電話をかける旨のメッセージが流れる。
そのため、音源サーバ5では、接続不可パラメータ「F3」で特定されるかけ直しガイダンスに対応するガイダンス情報を選択し、これを端末2Cに送信する。
これにより、端末2Cでは、電話を再度かけ直してくれるよう依頼するメッセージが流れる。
次に、移動通信システム全体の動作の一例を、図17を伴って説明する。
この図17は、端末2Aおよび2Cから端末2Bに対して発信要求が行われたときの全体動作の一例を示すフローチャートである。
発信側端末2Aにおいて端末2Bに対する発信操作が行われ、発信要求が送信されると(ステップS11)、発信側のMME3により、お客様情報管理データベース装置7に対して在圏情報の問い合わせが行われる(ステップS12)。
すなわち、図18に示すように、在圏情報の問い合わせの結果、着信側の端末2Bが圏内であると判断された場合には、端末2Bに対する呼び出しが行われる(ステップS41)。すなわち端末2Bを管理するMME4から端末2Bに対して「呼び出し」が送信される。
一方、発信側の端末2Aには、音源サーバ5から呼び出し音情報が送信され、端末2Aでは呼び出し音が鳴り、ユーザに呼び出しを行っていることを通知する。
一方、端末2Aからの発信要求に伴い端末2Bに対して呼び出しを行っている状況で、さらに、端末2Cのユーザによっても端末2B宛の発信操作が行われ、MME3が発信要求を受信すると(ステップS43)と、上記と同様に、発信側のMME3からお客様情報管理データベース装置7に在圏情報の問い合わせが行われ(ステップS45)、圏外と判断された場合には、着信側の端末2Bが圏外であるときの通常の処理が行われ(ステップS46)、圏内である場合は、同一の端末宛の発信要求であるか否かが判定される。
なお、同一端末宛の発信要求でない場合には、既存の接続処理が行われ(ステップS44)、発信側端末と発信要求により通知される相手先端末との間での接続処理が行われる。すなわち、端末2Bを管理するMME4から端末2Bに対して「呼び出し」が送信される。
続いて、図11(b)に示すように、端末2Aおよび端末2Cの発信者情報が自端末の表示部に表示される(ステップS50)。すなわち、発信者端末の選択項目m1が表示される。一方、端末2Aおよび端末2Bではそれぞれ呼び出し中である旨の表示が行われる。
すなわち、図19に示すように、まず、発信者端末の選択項目m1において、受話対象の端末として選択されなかった非受話対象端末宛に送信する、ガイダンスの選択項目m2が表示される(ステップS51)。
発信者端末の選択項目m1で受話対象として選択されなかった非受話対象端末(例えば、端末2C)と着信側端末2Bとの間では、端末2Cと端末2Bとの間を非接続とする非接続時の処理が行われ(ステップS53)、端末2Cに対して、呼び出し応答(接続不可)が送信される。このとき、呼び出し応答(接続不可)とともに、接続不可パラメータも送信される。
すなわち、端末2Bのユーザが、電話をかけ直してくれるのか、あるいはこちらから電話をかけ直す必要があるのかといった、ユーザの意志を認識することができるとともに、ユーザの意志がわかるため、その後の対応がしやすくなる。
そして、図17に戻って、ステップS16での応答可能時の処理が終了したことから、ステップS17に移行し処理終了となる。
このステップS20の処理では、発信側端末2A、2Cのユーザのうち発信側端末2Bのユーザにより優先順位が設定されているものがあるか否かを判定する。すなわち、発信側端末2Bのユーザに対応する優先順位情報を参照し、発信側端末2Aおよび発信側端末2Cのユーザについて優先順位が設定されているか否かを判定する。そして、いずれか一方に優先順位が設定されていれば、ステップS21に移行する。
そして、処理を終了する(ステップS17)。
すなわち、まず、上記と同様の手順で、着信側端末2Bのユーザの応答可能時間を検索する。次いで、着信側端末2Bのユーザの電話帳情報を参照し、発信側端末2A、2Cのユーザのうちのいずれか一方が、「お気に入り」に登録されているかを判定する。
同様に、着信側端末2Bのユーザのスケジュール情報を参照して応答可能な時間帯を検索する。そして、これら応答可能な時間帯を突き合わせる(ステップS27)。
他方の端末については、着信側端末2Bの応答可能な時間帯のうち、例えば他の時間帯を割りつける。そして、処理を終了する(ステップS17)。
そして、お客様情報管理データベース装置7により、前述の図15で示す、端末間自動接続処理が行われ、応答可能時間通知メッセージで通知した応答可能時間になると、発信側端末と着信側端末とに対して3PCCサーバ8から自動的に呼び出しが行われる。そして、発信側端末および着信側端末のユーザが共に応答すれば、発信側端末と着信側端末との間での回線接続が行われ、これら間での音声通話が可能となる。
以上説明したように、お客様情報管理データベース装置7において、各端末のスケジュール情報を管理する構成とし、着信側の端末2Bにおいて、呼び出し音に対して無応答である場合には、着信側の端末2Bのユーザのスケジュール情報から応答可能時間を検索し、検索した応答可能時間を発信側の端末2A、2Cに対して、応答可能時間通知メッセージにより送信する構成とした。このため、発信側の端末2A、2Cは、通知された応答可能時間通知メッセージを参照することによって、いつ電話をかければ端末2Bのユーザと音声通話をすることができるのかを認識することができ、使い勝手を向上させることができる。
また、応答可能時間の設定および、応答可能時間通知メッセージの送信は、全てサーバ側で行うため、着信側端末2Bのユーザに手間をかけることなく実現することができる。
ここで、各端末が当該端末のユーザのスケジュール情報や電話帳を保持する構成の場合、応答可能時間通知メッセージを送信する際には、その都度、端末側でスケジュール情報や電話帳の検索を行う必要があり、その分、端末の負荷が増加することになる。また、この負荷を抑制するために、スケジュール情報や電話帳の検索を行う処理を、端末側ではなく、別の装置側で行う構成としたとしても、端末と別の装置との間での情報の授受が発生し、やはり端末の負荷の増加を伴うことになる。
一方、受話対象として選択されなかった端末からの呼び出しに対しては応答することができないが、応答することのできなかった相手先にはガイダンスを通知する構成とし、図11(b)に示すように、そのガイダンス内容を着信側端末のユーザが任意に選択できる構成とした。
すなわち、例えば、着信側が仕事中などで応答中の相手との通話が終了しても、電話をかける余裕がない場合などには、留守番電話サービスに接続する旨を通知するガイダンスを選択し、すぐに電話ができる状態にあれば、折り返し電話をかけ直す旨のガイダンスを選択する。これにより、発信側は、着信側のユーザと直接通話をすることはできないものの、ガイダンスを聴くことによって、留守番電話サービスに接続されるため伝言を残せばよいこと、あるいは着信側端末のユーザが電話をかけ直してくれるということ、などを容易に認識することができる。
<応答可能時間検索時の変形例>
上記実施の形態においては、図7に示すように、スケジューラに設定されたスケジュール項目から電話応答が可能であるか否かを判定する構成とした場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、図20に示すように、1日のスケジュールを表示するとともに、スケジュールデータが登録されている時間帯ごとに、電話応答不可の時間帯をユーザが設定可能な画面を設け、この画面での設定にしたがって、応答可能な時間帯を検索するように構成してもよい。
また、例えば、図7のようなスケジューラにおいては、通常、通勤時間帯の設定は行わないことが多い。したがって、通勤時間帯に着信があった場合、通勤時間帯はスケジュールに登録されていないため、通勤時間帯が、応答可能な時間帯として検索される可能性がある。
また、上記実施の形態では、応答可能時間を検索する際に、スケジュールデータに、電話応答ができない応答不可キーワードを含む時間帯を特定し、この特定した時間帯を除く時間帯を、応答可能時間とする場合について説明したが、これに限るものではない。
上記実施の形態においては、応答可能時間を発信側端末に対して送信した後に、着信側端末2Bのユーザが、応答可能時間として通知した時間帯に新たにスケジュールデータを登録したり、変更したりする可能性がある。そのため場合によっては、応答可能時間として通知した時間帯が、応答不可な時間帯に変更されてしまう可能性がある。
そのため、着信側端末2Bのユーザのスケジュール情報が変更された場合に、応答可能時間として通知した時間帯が、応答不可な時間帯に変更されていないかを監視し、変更されている場合には新たな応答可能時間を通知する構成としてもよい。
すなわち、着信側端末のユーザのスケジュールが更新されたときに、この更新に伴う処理を行うための処理部としてスケジューラ更新時処理部を、お客様情報管理データベース装置7に設ける。そして、このスケジューラ更新時処理部として、応答可能時間を再度通知する必要があるかを判定する再通知判定部と、再通知判定部で、再通知が必要と判定されるときに再度応答可能時間を設定しなおす、再送信部とを設ける。
そして、スケジューラが更新されたときに、スケジューラ更新時処理部によって、応答可能時間を再設定し、これを発信側端末に再送信するが、このとき、先に応答可能時間を通知した時点から、現在までの間に、発信側端末および着信側端末のユーザ間で、電話や、電子メール、SMSの授受が行われていないときにのみ、新たな応答可能時間を通知する構成とする。これによって、より使い勝手を向上させることができる。
まず、発信側端末2Aから着信側端末2Bに対して応答可能時間通知メッセージが送信された後、発信側端末2Aおよび着信側端末2Bのユーザ間で音声通話やメール授受を行っていない状況において、着信側端末2Bがスケジュールデータの新規登録(更新)を行った場合の動作を説明する。
お客様情報管理データベース装置7では、「スケジューラへの新規登録(更新)通知」(P102)を受信すると、お客様情報管理データベース装置7で管理している、着信側端末2Bのユーザのスケジュール情報においてスケジュールデータの新規登録或いは更新を行う。
さらにお客様情報管理データベース装置7では、応答可能時間を再通知する必要があるかを判断する(P103)。
お客様情報管理データベース装置7では、応答可能時間を再通知する必要があると判断されるときには、再度端末2Bのユーザのスケジュール情報を参照し、新規登録または更新後のスケジュール情報において、現在時刻以後所定時間内で応答可能時間を検索する(P104)。
また、応答可能時間を再通知する必要があると判断する元となった履歴データを、応答可能時間通知履歴記憶領域から削除する。
MME3は、受信した「メッセージ再送信」(P109)によって、送信先として通知された端末2A宛に、通知された応答可能時間再通知メッセージを含む「メッセージ再送信」(P109)をSMSや電子メールにより送信する。
なお、発信側端末2A宛に、応答可能時間通知メッセージを送信した後、着信側端末2Bでのスケジュールデータの更新に伴い、発信側端末2宛に応答可能時間再通知メッセージを送信し、その後、再度、着信側端末2Bでスケジュールデータの更新が行われ、先の応答可能時間再通知メッセージにより応答可能時間として通知した時間帯に変更が生じた場合も、上記と同様に処理を行えばよい。
したがって、応答可能時間通知履歴記憶領域に格納されている履歴データを検索することによって、応答可能時間再通知メッセージを送信したときの履歴データを根拠として、応答可能時間を再送信する必要があると判断されることになる。
以上は、着信側端末2Bから発信側端末2Aに対して応答可能時間通知メッセージが送信された後、発信側端末2Aと着信側端末2Bとの間で音声通話やメール授受が行われた状況下において、スケジュールデータの新規登録(更新)が行われた場合の動作である。
お客様情報管理データベース装置7では、着信側端末のユーザがスケジュールデータの新規登録(更新)を行った端末2Bのユーザであり、且つ応答可能時間として設定されている時間帯が、着信側端末2Bのユーザにより新規登録(更新)された時間帯と重なるものが存在する場合であっても、この応答可能時間通知履歴に設定されている発信側端末2Aおよび着信側端末2Bのユーザ間で、音声通話やメール授受が既に行われている場合には、応答可能時間再通知メッセージの送信は行わない。
上記実施形態では、着信側の端末のユーザの電話帳に、発信側の端末の発信者番号が登録されているときにのみ、応答可能時間通知を行う構成としたがこれに限るものではない。
例えば、応答可能時間通知を行う相手の電話番号を登録しておく通知先テーブルを設け、この通知先テーブルに登録されている電話番号を有する端末からの発信要求に対してのみ、応答可能時間通知を行う構成としてもよい。
この通知先テーブルへの設定は、端末側で行い、管理は、お客様情報管理データベース装置7において行う構成とすればよい。
このような構成とすることによって、応答可能時間通知を行いたくない相手に対して、応答可能時間通知を行うことを回避することができる。
また、このように、応答可能時間通知を行う相手先また応答可能時間通知を行わない相手先の判定条件を固定するのではなく、この判定条件の判定結果を、応答可能時間の通知/非通知に反映させるか否かを任意に設定できるように構成してもよい。
一方、発信者番号通知に設定されている場合であっても、あまり親しくない人物や、勧誘の電話などである場合も考えられる。したがって、通常は、発信者番号通知に設定されているか否かに基づき、応答可能時間の通知/非通知を判断するという判定条件は、「無効」と設定する。これによって、発信者番号通知に設定されているか否かに関係なく、応答可能時間の通知/非通知の判断を行うことができる。
例えば、着信側端末のユーザの電話帳に、発信側端末のユーザの発信者番号が登録されているか、応答可能時間通知を行う相手の電話番号を登録しておく通知先テーブルに登録されているか、応答可能時間を非通知とする相手の電話番号を登録しておく非通知先テーブルに登録されているか、発信側は固定電話であるか、着信拒否設定として設定されているか、発信者番号非通知として設定されているか、発信者はグループ登録されている人物か、などといった判定条件を、有効とするか無効にするかを設定するための判定条件設定部を設ける。
また、迷惑メールを受信したときに、この迷惑メールの送信先アドレスから迷惑メールの送信元に対応する電話番号がわかる場合には、この電話番号を保存しておき、発信者番号がこの迷惑メールに対応する電話番号と一致するときには、この迷惑メールに対応する電話番号と一致する端末からの発信要求に対しては応答可能時間非通知とするように構成してもよい。
例えば、単に、着信側端末が無応答である場合に、発信側端末のユーザが着信側端末のユーザの電話帳に登録されているか否かに関係なく、発信側端末に対して着信側端末のユーザの応答可能時間を通知する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、端末2Bに対し、端末2Aからの「接続要求」に対する呼び出しを行っている最中に、端末2Cから「接続要求」が行われたとき、MME4では、端末2Cから「接続要求」を受信したタイミングで、呼び出しタイマをリセットし、端末2Bに対して端末2Cからの「接続要求」に対する呼び出しを行う場合について説明したがこれに限るものではない。
つまり、着信側のユーザは、第1の発信者のみから着信があった場合には、呼び出し時間が通常の規定値(第1の規定値 例えば10秒程度)であれば、十分対応することができる。
これによって、着信側のユーザは、複数の発信者の中から受話対象を選択する場合であっても、十分余裕をもって検討することができる。
上記実施形態においては、端末2A〜2Cとして、LTE対応の端末を用いた場合について説明したがこれに限るものではない。少なくとも着信側の端末が、LTE対応の端末など同時に受信した複数の着信に対して処理を行う機能を有する端末であればよい。
また、上記実施形態においては、2つの端末2Aおよび2Cから、端末2B宛に同時に着信があった場合について説明したがこれに限るものではなく、3以上の端末から1つの端末宛に、同時に着信がある場合であっても適用することができる。
また、発信側端末の選択項目m1において、受話対象の端末が選択された後、ガイダンスの選択項目m2の選択が所定時間経過しても行われない場合には、予め設定した所定のガイダンス情報を自動的に通知する構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、ガイダンス情報として、留守番電話サービスに接続する旨の通知、折り返し電話をかけ直す旨の通知、電話をかけ直してくれるよう依頼する通知を設けた場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、さらに、固定電話に電話をかけてくれるよう依頼するための通知、あるいは、ガイダンスを流さずに着信側端末との接続を中止する通知を行うようにしてもよく、任意に設定すればよい。
お客様情報管理データベース装置7で管理する端末ごとのユーザの電話帳情報や、スケジュール情報、また、優先順位情報は、各端末から新規登録あるいは更新可能に構成されていてもよく、また、パーソナルコンピュータなど他の装置から新規登録あるいは更新する構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、発信側端末からの発信要求に伴う、応答可能時間通知メッセージやガイダンス情報の発生などに伴う一連の処理を、MME3、4、SMS/メール作成サーバ6、お客様情報管理データベース装置7、3PCCサーバ8の各部において分担して行う構成としたがこれに限るものではなく、前記一連の処理を、これらのうちの1または複数の装置で行うように構成してもよい。
2A〜2C 端末
3、4 MME
5 音源サーバ
6 SMS/メール作成サーバ
7 お客様情報管理データベース(DB)装置
8 3PCCサーバ
11 スケジューラ操作部
12 電話帳操作部
13 優先順位設定部
14 発信者情報表示部
16 ガイダンス項目表示部
22 着信側無応答検出部
23 電話帳検索指示部
24 SMS/メール作成指示部
25 呼び出し実行部
42 通知用メッセージ作成部
43 応答可能時間送信部
44 メール通信履歴収集部
51 データベース部
51a スケジュール情報保持部
51b 電話帳情報保持部
51c 優先順位情報保持部
52 電話帳検索部
53 スケジュール検索部
53a 通知可否判定部
53b 応答可能時間検索部
53c 応答可能時間調整部
c1 直近スケジュール判定部
c2 登録判定部
c3 突合判定部
53d 応答可能時間送信部
54 応答可能時間通知履歴収集部
56 自動発信制御部
Claims (8)
- 通信システムを構成する通信端末のユーザのスケジュール情報を、前記ユーザごとに保持するスケジュール情報保持部と、
発信要求を行う前記通信端末を発信側端末とし、当該発信要求による接続相手の前記通信端末を着信側端末とし、前記発信側端末の発信要求に対して前記着信側端末が無応答であることを検出する着信側無応答検出部と、
前記発信側端末のユーザに対応する発信者番号に基づき当該発信側端末のユーザに対応する通知先アドレスを取得する通知先アドレス取得部と、
前記着信側無応答検出部で前記着信側端末が無応答であることを検出したとき、前記スケジュール情報保持部で保持する前記着信側端末のユーザに対応するスケジュール情報に基づき、前記着信側無応答検出部で前記着信側端末が無応答であることが検出された時点から予め設定した所定時間内における、前記着信側端末のユーザが音声通話可能な時間帯を応答可能時間として検索する応答可能時間検索部と、
前記応答可能時間検索部で検索した応答可能時間を、前記着信側端末から応答を得ることのできない無応答発信側端末に対して割りつける応答可能時間調整部と、
当該応答可能時間調整部で前記無応答発信側端末に割りつけた応答可能時間を、前記通知先アドレス取得部で取得した前記無応答発信側端末のユーザに対応する通知先アドレス宛に送信する応答可能時間送信部と、
前記応答可能時間調整部が前記無応答発信側端末に割りつけた前記応答可能時間に対応する時間帯内に、前記応答可能時間を割りつけた前記無応答発信側端末および前記着信側端末に対して呼び出しを行い、前記無応答発信側端末と前記着信側端末のユーザが共に応答したとき前記無応答発信側端末と前記着信側端末との間を接続する自動発信制御部と、を備え、
前記着信側端末は、前記発信側端末からの発信要求に伴い前記着信側端末に対して行われる呼び出しに対する処理中に、他の発信側端末からの発信要求に伴い前記着信側端末に対して行われる呼び出しに対する処理を実行可能な通信端末であり、
前記応答可能時間調整部は、複数の前記無応答発信側端末について優先順位を判別し、前記応答可能時間検索部で検索した応答可能時間を、前記優先順位の高い無応答発信側端末から順に優先的に割りつけることを特徴とする通信サーバ。 - 前記着信側端末のユーザにより前記発信側端末のユーザに対して予め設定された優先順位を表す優先順位情報を保持する優先順位情報保持部を備え、
前記応答可能時間調整部は、前記無応答発信側端末のうち前記優先順位が設定されているユーザに対応する無応答発信側端末があるとき、前記優先順位が設定されているユーザに対応する前記無応答発信側端末のうち前記優先順位が高いものほど、より直近の前記応答可能時間を割りつけることを特徴とする請求項1記載の通信サーバ。 - 前記応答可能時間調整部は、前記無応答発信側端末のうち、前記着信側端末のユーザに対応するスケジュール情報に、予め設定した所定期間内の予定として前記無応答発信側端末のユーザと前記着信側端末のユーザとの間で速やかに連絡をとる必要のある予定が登録されている無応答発信側端末があるかを判定する直近スケジュール判定部を有し、
該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末に対して、より直近の前記応答可能時間を割りつけることを特徴とする請求項1記載の通信サーバ。 - 前記着信側端末のユーザが登録した電話帳情報を保持するとともに、前記着信側端末のユーザがお気に入りとして設定した相手先情報も対応付けて保持する電話帳情報保持部を備え、
前記応答可能時間調整部は、前記無応答発信側端末のうち、前記電話帳情報に前記お気に入りとして登録された相手先情報で特定されるユーザに対応する無応答発信側端末があるかを判定するお気に入り登録判定部を有し、
該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末に対して、より直近の前記応答可能時間を割りつけることを特徴とする請求項1記載の通信サーバ。 - 前記応答可能時間検索部は、前記着信側端末のユーザとともに前記無応答発信側端末のユーザについても前記応答可能時間を検索し、
前記応答可能時間調整部は、前記無応答発信側端末のうち、前記無応答発信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯と前記着信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯とが重なる無応答発信側端末があるかを判定する突合判定部を有し、
該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末を優先して前記応答可能時間を割りつけることを特徴とする請求項1記載の通信サーバ。 - 前記応答可能時間調整部は、前記無応答発信側端末に対し、当該無応答発信側端末の発信要求に伴い前記着信側端末に対して呼び出しが行われた順に、前記応答可能時間を優先的に割りつけることを特徴とする請求項1記載の通信サーバ。
- 通信システムを構成する通信端末のうち、発信要求を行う通信端末を発信側端末とし、当該発信要求による接続相手の前記通信端末を着信側端末とし、該着信側端末は前記発信側端末からの発信要求に伴い前記着信側端末に対して行われる呼び出しに対する処理中に、他の発信側端末からの発信要求に伴い前記着信側端末に対して行われる呼び出しに対する処理を実行可能な通信端末であり、
前記発信側端末の発信要求に対して前記着信側端末が無応答であることを検出する第1ステップと、
前記着信側端末が無応答であることが検出されたとき、前記着信側端末のユーザのスケジュール情報に基づき、前記着信側端末が無応答であることが検出された時点から予め設定した所定時間内における前記着信側端末のユーザが音声通話可能な時間を応答可能時間として検索する第2ステップと、
前記検索した応答可能時間を、前記着信側端末から応答を得ることのできない複数の無応答発信側端末について優先順位を判別し、前記検索した応答可能時間を、前記優先順位の高い無応答発信側端末から順に優先的に割りつける第3ステップと、
前記発信側端末のユーザに対応する発信者番号に基づき当該発信側端末のユーザに対応する通知先アドレスを取得し、検索した応答可能時間を、前記発信側端末のユーザの通知先アドレス宛に送信する第4ステップと、
前記無応答発信側端末に割りつけた前記応答可能時間に対応する時間帯内に、前記応答可能時間を割りつけた前記無応答発信側端末および前記着信側端末に対して呼び出しを行い、前記無応答発信側端末および前記着信側端末のユーザが共に応答したとき前記無応答発信側端末と前記着信側端末との間を接続する第5ステップと、を備えることを特徴とする通信方法。 - 前記第3ステップは、
前記優先順位が設定されているユーザに対応する無応答発信側端末がないとき、前記無応答発信側端末のうち、前記着信側端末のユーザに対応する所定時間内のスケジュール情報に前記無応答発信側端末のユーザと前記着信側端末のユーザとの間で速やかに連絡をとる必要のある予定が登録されている無応答発信側端末があるかを判定し、該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末に対して優先的に前記応答可能時間を割りつけるステップと、
前記無応答発信側端末のユーザと前記着信側端末のユーザとの間で速やかに連絡をとる必要のある予定が登録されている無応答発信側端末がないとき、前記無応答発信側端末のうち、前記着信側信端末のユーザが登録し且つ前記着信側端末のユーザがお気に入りとして設定した相手先情報が対応付けられた電話帳情報に、前記お気に入りとして登録されているユーザに対応する無応答発信側端末があるかを判定し、該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末に対して優先的に前記応答可能時間を割りつけるステップと、
前記お気に入りに登録されているユーザに対応する無応答発信側端末がないとき、前記無応答発信側端末のうち、前記無応答発信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯と前記着信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯とが重なる無応答発信側端末があるかを判定し、該当する無応答発信側端末があるとき、当該無応答発信側端末に対して優先的に前記応答可能時間を割付けるステップと、
前記無応答発信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯と前記着信側端末のユーザの前記応答可能時間の時間帯とが重なる無応答発信側端末がないとき、前記着信側端末に対する前記呼び出しが行われた順に、優先的に前記応答可能時間を割りつけるステップと、を備えることを特徴とする請求項7記載の通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012077391A JP5421420B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 通信サーバおよび通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012077391A JP5421420B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 通信サーバおよび通信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013207726A JP2013207726A (ja) | 2013-10-07 |
JP5421420B2 true JP5421420B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=49526376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012077391A Expired - Fee Related JP5421420B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 通信サーバおよび通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5421420B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2668219C1 (ru) * | 2017-09-21 | 2018-09-27 | Элла Михайловна Порошина | Способ построения оператором подвижной связи абонентских сервисов |
CN118782043A (zh) * | 2018-06-27 | 2024-10-15 | 谷歌有限责任公司 | 利用本地文本响应映射呈现对用户的口头话语的响应 |
JP7095554B2 (ja) * | 2018-10-26 | 2022-07-05 | 株式会社ナカヨ | 主装置および着信通知方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6411805B1 (en) * | 1997-06-05 | 2002-06-25 | Mci Communications Corporation | System and method for a network-based call continuation service |
JP2002344652A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-29 | Nec Access Technica Ltd | 移動通信端末装置及び電子メールによる応答方法 |
JP4062613B2 (ja) * | 2003-05-12 | 2008-03-19 | 日本電気株式会社 | 移動通信端末並びに応答メッセージ通知方法 |
JP4689994B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2011-06-01 | 京セラ株式会社 | 移動体通信端末、移動体通信方法及びプログラム |
JP2011049691A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Intellivoice Co Ltd | コールバックサービスシステム |
-
2012
- 2012-03-29 JP JP2012077391A patent/JP5421420B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013207726A (ja) | 2013-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8532630B2 (en) | Unstructured supplementary service data application within a wireless network | |
US8165572B1 (en) | Methods and systems for call processing in a wireline and wireless network | |
JP5232173B2 (ja) | サーバ装置、及び、メッセージ送信方法 | |
JP5527977B2 (ja) | 通信ネットワークに関する無線ユニット状態通知システム | |
US20100136980A1 (en) | Call processing for group conferencing | |
US8532629B2 (en) | Unstructured supplementary service data call control manager within a wireless network | |
JP4920516B2 (ja) | 電話システムおよび代理応答電話機 | |
KR100394976B1 (ko) | 통화 대기 중 가입자 기반 링백톤 서비스 방법 | |
JP2007081759A (ja) | コミュニケーションシステム、プレゼンスサーバ及びそれらに用いるコミュニケーション方法 | |
JP5421420B2 (ja) | 通信サーバおよび通信方法 | |
WO2006056983A2 (en) | Method and device for routing communications in cellular communications network | |
US8639222B2 (en) | Message transmission method and message transmission system | |
JP5512729B2 (ja) | 通信サーバ | |
CN101663901A (zh) | 无线网络中的非结构化附加业务数据的应用 | |
JP4488973B2 (ja) | 音声通信端末、着信制御方法、および発信制御方法 | |
JP3886129B2 (ja) | 留守番電話サービスに用いる交換システム、留守番電話サービスに用いる移動端末、留守番電話サービス方法 | |
JP5480931B2 (ja) | 通信サーバ、通信システムおよび通信方法 | |
CN107749874B (zh) | 一种消息处理方法及系统 | |
JP7523004B2 (ja) | 電話システム | |
JP7530037B2 (ja) | 電話装置 | |
JP7335548B2 (ja) | 電話制御装置及び電話制御方法 | |
US11444983B2 (en) | Adaptive communication alerts | |
JP7436952B2 (ja) | 電話システムおよび電話制御装置 | |
JP2012099894A (ja) | 音声通話システム、方法、通信端末、およびプログラム | |
JP2006270525A (ja) | 電話システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5421420 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |